JPH074485A - ベルト式無段変速機の制御装置 - Google Patents

ベルト式無段変速機の制御装置

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JPH074485A
JPH074485A JP5199050A JP19905093A JPH074485A JP H074485 A JPH074485 A JP H074485A JP 5199050 A JP5199050 A JP 5199050A JP 19905093 A JP19905093 A JP 19905093A JP H074485 A JPH074485 A JP H074485A
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shift
valve
control
pulley
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青木  隆
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恵一 羽生
Kaoru Kajikawa
薫 梶川
Junji Urano
純司 浦野
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成が簡単で、電気的なフェール時において
も変速制御を確保することができる制御装置を得る。 【構成】 ドライブ側およびドリブン側シリンダ14,
19に供給するプーリ制御油圧を作るレギュレータバル
ブ群40と、ドライブ側およびドリブン側シリンダに対
するプーリ制御油圧の供給を制御して変速制御を行わせ
るシフトバルブ53と、電気駆動力を利用してシフトバ
ルブの作動制御を行う電気式シフトコントロールバルブ
群50とから制御装置が構成される。電気式シフトコン
トロールバルブ群50への電気供給がオフとなったとき
に、シフトバルブ群40によりドライブ側およびドリブ
ン側シリンダ14,19にプーリ制御油圧を同時に供給
させ、両シリンダ室に同一圧の制御油圧を作用させるよ
うになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベルト式無段変速機の
変速制御を行う制御装置に関し、さらに詳しくは、この
制御を電気的に行うようにした制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ベルト式の無段変速機は従来提案されて
おり、既に自動車用等として実用化されている。ベルト
式無段変速機は、例えば、それぞれプーリ幅が可変とな
ったドライブ側可動プーリおよびドリブン側可動プーリ
間に金属Vベルトを巻掛けて構成される。
【0003】このような構成のベルト式無段変速機にお
いては、ドライブ側およびドリブン側可動プーリのプー
リ幅を制御することにより変速比(レシオ)制御がなさ
れる。即ち、各プーリにおける可動プーリ半体には油圧
シリンダによりプーリ幅制御のための側圧が付与される
ようになっており、この油圧シリンダによる側圧を制御
することにより各プーリへのVベルトの巻掛け半径を制
御し、変速比制御が行われる。また、この側圧制御によ
りVベルトの張力制御も行われる。このようなベルト式
無段変速機の制御を行う制御装置としては、例えば、特
開昭61−206862号公報において提案されている
ものがある。
【0004】ところで、このようなベルト式無段変速機
を自動車用として用いる場合に、上記側圧制御を電気的
に行うことがある。具体的には、エンジンのスロットル
開度や回転数を電気的に検出し、この検出信号に基づい
て側圧制御用の油圧を電磁バルブや電磁アクチュエータ
等の制御により電気的に作り出すのである。このような
制御を行う制御装置としては、例えば、特開昭63−2
15437号公報において提案されているものがある。
【0005】ただし、このように電気的に側圧制御用の
油圧を作り出すものでは、電気的な故障が発生して電磁
バルブ等に対する電気の供給が断たれたような場合(フ
ェール時)に無段変速機の制御ができなくなるという問
題がある。このため、例えば、特開平4−243634
号公報に提案された制御装置では、フェール時の変速比
制御を確保することを可能としている。この制御装置で
は、フェール時に、電磁バルブを利用して他のバルブに
切換えて、正常時に各油圧シリンダにプーリ制御油圧を
供給する経路とは別の経路を介して各油圧シリンダにプ
ーリ制御油圧を供給するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな制御装置では、正常時に使用されるバルブとフェー
ル時に使用されるバルブとが併設されて多数のバルブが
用いられるため、装置構成が複雑化しやすいという問題
がある。さらに、比較的高圧のプーリ制御油圧用の油圧
ライン中に多くのバルブが設けられているので、これら
バルブ内からリークする圧油の量が増え、このため、こ
のリークを補うために油圧ポンプの容量を大きくしなけ
ればならないという問題がある。さらに、これに伴って
エンジンの燃費性能を悪化させるという問題もある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、必要バルブ数をできる限り少なくして構
成を簡単にするとともに、高圧ライン中のバルブ数がで
きる限り少なくなるように構成し、且つ電気的なフェー
ル時(電気供給が断たれたような時)における無段変速
機の制御も確保することができるようにしたベルト式無
段変速機の制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するために、本発明の制御装置は、ドライブ側およ
びドリブン側シリンダに供給するプーリ制御油圧を作る
レギュレータバルブと、両シリンダへのプーリ制御油圧
の供給を制御してドライブシリンダ圧およびドリブンシ
リンダ圧を調圧するシフトバルブと、電気駆動力を利用
してシフトバルブの作動制御を行う電気式シフトコント
ロール手段とから構成される。そして、電気式シフトコ
ントロール手段への電気供給がオフとなったときに、電
気式シフトコントロール手段は、シフトバルブによりド
ライブシリンダ圧およびドリブンシリンダ圧を同一とな
るように調圧させ、両シリンダ室に同一圧の制御油圧を
作用させるようになっている。
【0009】このような構成の制御装置を用いれば、通
常時(電気供給が可能な時)には、電気式シフトコント
ロール手段によりシフトバルブの作動制御がなされ、正
常に変速制御が行われる。ところが、電気供給がオフと
なった時(フェール時)には、電気式シフトコントロー
ル手段への電気供給もオフとなるため、シフトバルブに
より両シリンダにプーリ制御油圧が同時に供給され、両
シリンダ内圧が等しくなる。
【0010】ここで、両シリンダ内圧が等しくなり、両
シリンダからドライブ側およびドリブン側可動プーリに
作用するプーリ側圧が等しくなると、両プーリにおける
Vベルトの巻掛け半径が等しくなり、変速比は1.0に
近づくと考えられる。但し、これは両プーリに作用する
回転トルクがない場合であり、回転トルクが異なるとき
には変速比は変化する。例えば、駆動走行時におけるよ
うにドライブ側プーリ側から駆動されるときには、この
駆動トルクによりVベルトはドライブ側プーリ内に食い
込んでドライブ側プーリの巻掛け半径は小さくなり、変
速比はLOW側に変化する。一方、減速走行時のように
ドリブン側プーリによりドライブ側プーリが駆動される
ときには、Vベルトはドリブン側プーリ内に食い込んで
ドリブン側プーリの巻掛け半径が小さくなり、変速比は
TOP側に変化する。
【0011】すなわち、両シリンダに同一圧(プーリ制
御油圧)を供給するだけでもある程度の変速を行わせる
ことが可能であり、本発明の装置ではフェール時にはこ
のように両シリンダに同一圧を供給してある程度の変速
制御を確保するようになっている。
【0012】なお、電気式シフトコントロール手段を、
シフトバルブの作動制御用のシフト制御油圧を作るシフ
トコントロールバルブと、シフト制御油圧および所定ラ
イン圧を選択的にシフトバルブに供給させるシフトイン
ヒビターバルブと、シフトインヒビターバルブの作動制
御を行う電磁バルブとから構成することができる。この
ときには、シフトバルブは、シフト制御油圧を受けたと
きにシフト制御油圧に応じて両シリンダに供給するドラ
イブおよびドリブンシリンダ圧を調圧し、所定ライン圧
を受けたときに両シリンダ圧を同一圧に調圧するように
構成され、シフトインヒビターバルブは、電磁バルブに
対する通電がオンのときはシフト制御油圧を前記シフト
バルブに供給し、電磁バルブの通電がオフのとき(すな
わち、電気的なフェールが発生したとき)は所定ライン
圧をシフトバルブに供給するように構成される。
【0013】また、レギュレータバルブを、高圧プーリ
制御油圧を作る高圧レギュレータバルブと、高圧プーリ
制御油圧よりも低圧の低圧プーリ制御油圧を作る低圧レ
ギュレータバルブと、これら両レギュレータバルブの作
動制御を行う高低圧コントロールバルブとから構成し、
シフトバルブは、所定ライン圧の供給を受けたときに、
低圧プーリ制御油圧を両シリンダに同時に供給するよう
に構成しても良い。このようにすれば、フェール時等に
はシフトバルブに所定ライン圧を供給させるようにし
て、低圧プーリ制御油圧を両シリンダに同時に供給させ
ることができる。これにより、フェール時でも、ベルト
スリップ防止に必要で且つ最小限のプーリ制御油圧を供
給し、ベルトスリップを防止しつつ、ベルトに過大な側
圧が作用することも防止できる。
【0014】この場合、高低圧コントロールバルブを電
気駆動力を受けて作動される電気駆動式バルブから構成
し、高低圧コントロールバルブに対する通電がオフにな
ったときは、低圧レギュレータバルブはその調圧範囲に
おいて最大となる低圧プーリ制御油圧を作り出すように
構成するのが好ましい。上述のように低圧プーリ制御油
圧を供給することによりベルトに過大な側圧が作用する
のを防止し、ベルトの寿命向上や、駆動抵抗低減を図る
ことができるのであるが、低圧プーリ制御油圧は駆動ト
ルク等に応じて調圧されるものであり、上記のように調
圧範囲において最大となる低圧プーリ制御油圧を用いる
ことにより、最大トルクが作用するような場合でもスリ
ップを確実に防止できる。
【0015】さらに、シフトバルブは、所定ライン圧の
供給を受けたときに、高圧プーリ制御油圧をドライブ側
シリンダに供給するとともに低圧プーリ制御油圧をドリ
ブン側シリンダに供給する位置を経て、両シリンダに低
圧プーリ制御油圧を同時に供給する位置まで移動される
ように構成するのが好ましい。このように構成すると、
フェール時には、高圧プーリ制御油圧をドライブ側シリ
ンダに供給するとともに低圧プーリ制御油圧をドリブン
側シリンダに供給して変速比をTOP側に変化させる状
態を経て、両シリンダに同一圧を供給する状態に移行す
るため、走行中にフェールした場合でも、変速比がLO
W側に変化することがなく、減速ショックの発生を防止
できる。
【0016】電気式シフトコントロール手段がシフト制
御電流に対応してシフト制御油圧を作るリニアソレノイ
ドバルブを備えるとともに、このシフト制御油圧をシフ
トバルブに供給するように構成しても良い。そして、通
常時には、零電流を含まない範囲のシフト制御電流をリ
ニアソレノイドバルブに通電して所定範囲の通常シフト
制御油圧を作り出し、シフト制御電流が零の時(電気的
なフェール時)には、リニアソレノイドは所定範囲を外
れる零電流シフト制御油圧を作り出すように構成され、
シフトバルブは、通常シフト制御油圧を受けたときに通
常シフト制御油圧に応じて両シリンダに対するプーリ制
御油圧の供給制御を行うとともに、零電流シフト制御油
圧を受けたときに両シリンダにプーリ制御油圧を同時に
供給させる。
【0017】このような制御装置においても、通常時
(電気供給が可能な時)には、シフト制御電流に対応し
てシフト制御油圧を作るリニアソレノイドバルブ(電気
式シフトコントロール手段)により作られた通常シフト
制御油圧がシフトバルブに供給され、この通常シフト制
御油圧に応じて両シリンダに対するプーリ制御油圧の供
給制御が行われて変速制御がなされる。一方、シフト制
御電流が零の時(フェール時)には、リニアソレノイド
から零電流シフト制御油圧がシフトバルブに供給され、
両シリンダにプーリ制御油圧が同時に供給される。この
ため、両シリンダ内圧が等しくなり、上述したように、
フェール時でもある程度の変速制御を行わせることがで
きる。
【0018】また、レギュレータバルブを、高圧プーリ
制御油圧を作る高圧レギュレータバルブと、シフト制御
電流に応じて高圧プーリ制御油圧を調圧して高圧プーリ
制御油圧よりも低圧の低圧プーリ制御油圧を作る低圧リ
ニアソレノイドレギュレータバルブとから構成し、低圧
リニアソレノイドレギュレータバルブはシフト制御電流
が零のときにその調圧範囲で最大となる低圧プーリ制御
油圧を作り出すように構成し、シフトバルブは、零電流
シフト制御油圧の供給を受けたときに、低圧プーリ制御
油圧を両シリンダに同時に供給するように構成するのが
好ましい。このようにすると、ベルトスリップ防止に必
要な最小限のプーリ制御油圧を両シリンダに供給するこ
とができ、ベルトに過大な側圧が作用するのを防止しつ
つ、ベルトスリップを確実に防止できる。
【0019】さらに、シフトバルブは、零電流シフト制
御油圧の供給を受けたときに、高圧プーリ制御油圧をド
ライブ側シリンダに供給するとともに低圧プーリ制御油
圧をドリブン側シリンダに供給する位置を経て、両シリ
ンダに低圧プーリ制御油圧を供給する位置まで移動され
るように構成するのが好ましい。これにより、フェール
時には変速比をTOP側に変化させる状態を経て、両シ
リンダに同一圧を供給する状態に移行するため、走行中
にフェールした場合でも、変速比がLOW側に変化する
ことがなく、減速ショックの発生を防止できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について図面
を参照しながら説明する。図1に本発明の制御装置を有
したベルト式無段変速機CVTを模式的に示している。
このベルト式無段変速機は、入力軸1とカウンター軸2
との間に配設された金属Vベルト機構10と、入力軸1
とドライブ側可動プーリ11との間に配設された遊星歯
車式前後進切換機構20と、カウンター軸2と出力側部
材(ディファレンシャル機構8等)との間に配設された
発進クラッチ5とから構成される。なお、本無段変速機
CVTは車両用として用いられ、入力軸1はカップリン
グ機構CPを介してエンジンENGの出力軸に繋がりデ
ィファレンシャル機構8に伝達された動力は左右の車輪
に伝達される。
【0021】金属Vベルト機構10は、入力軸1上に配
設されたドライブ側可動プーリ11と、カウンター軸2
上に配設されたドリブン側可動プーリ16と、両プーリ
11,16間に巻掛けられた金属Vベルト15とからな
る。ドライブ側可動プーリ11は、入力軸1上に回転自
在に配設された固定プーリ半体12と、この固定プーリ
半体12に対して軸方向に相対移動可能な可動プーリ半
体13とからなる。可動プーリ半体13の側方には、固
定プーリ半体12に結合されたシリンダ壁12aにより
囲まれてドライブ側シリンダ室14が形成されており、
ドライブ側シリンダ室14内に油路36aを介して供給
される油圧により、可動プーリ半体13を軸方向に移動
させる側圧が発生される。
【0022】ドリブン側可動プーリ16は、カウンター
軸2に固設された固定プーリ半体17と、この固定プー
リ半体17に対して軸方向に相対移動可能な可動プーリ
半体18とからなる。可動プーリ半体18の側方には、
固定プーリ半体17に結合されたシリンダ壁17aによ
り囲まれてドリブン側シリンダ室19が形成されてお
り、ドリブン側シリンダ室19内に油路36bを介して
供給される油圧により可動プーリ半体18を軸方向に移
動させる側圧が発生される。
【0023】このため、上記両シリンダ室14,19へ
の供給油圧(プーリ制御油圧)を適宜制御することによ
り、ベルト15の滑りが発生することのない適切なプー
リ側圧を設定するとともに両プーリ11,16のプーリ
幅を変化させることができ、これにより、Vベルト15
の巻掛け半径を変化させて変速比を無段階に変化させる
ことができる。
【0024】遊星歯車式前後進切換機構20は、入力軸
1に結合されたサンギヤ21と、固定プーリ半体12に
結合されたキャリア22と、後進用ブレーキ27により
固定保持可能なリングギヤ23と、サンギヤ21とキャ
リア23とを連結可能な前進用クラッチ25とからな
る。前進用クラッチ25が係合されると全ギヤ21,2
2,23が入力軸1と一体に回転し、ドライブ側プーリ
11は入力軸1と同方向(前進方向)に駆動される。後
進用ブレーキ27が係合されると、リングギヤ23が固
定保持されるため、キャリア22はサンギヤ21とは逆
の方向に駆動され、ドライブ側プーリ11は入力軸1と
は逆方向(後進方向)に駆動される。
【0025】また、前進用クラッチ25および後進用ブ
レーキ27がともに解放されると、この前後進切換機構
20を介しての動力伝達が断たれ、エンジンENGとド
ライブ側駆動プーリ11との間の動力伝達が行われなく
なる。
【0026】発進クラッチ5は、カウンター軸2と出力
側部材との間の動力伝達をオン・オフ制御するクラッチ
であり、これが係合(オン)のときに両者間での動力伝
達が可能となる。このため、発進クラッチ5がオンのと
きには、金属Vベルト機構10により変速されたエンジ
ン出力がギヤ6a,6b,7a,7bを介してディファ
レンシャル機構8により左右の車輪(図示せず)に分割
されて伝達される。また、発進クラッチ5がオフのとき
にはこの動力伝達が行えず、変速機は中立状態となる。
【0027】次に、上記構成のベルト式無段変速機の制
御装置について説明する。この制御装置は、ドライブ側
およびドリブン側シリンダ室14,19に供給するプー
リ制御油圧を作り出すレギュレータバルブ群40と、こ
のプーリ制御油圧の各シリンダ室14,19に対する供
給制御を行う変速制御バルブ群50と、発進クラッチ5
の作動制御を行うクラッチコントロールバルブ75と、
図示しないマニュアルシフトレバーの操作に応じて作動
されるマニュアルバルブ80とから構成されている。
【0028】レギュレータバルブ群40,変速制御バル
ブ群50およびクラッチコントロールバルブ75の作動
制御はコントローラ70からの信号に応じて行われる。
このため、コントローラ70には、エンジンコントロー
ルユニットECUからエンジンENGの回転数や吸気負
圧PB を示す信号が送られる。また、第1センサ61,
第2センサ62および第3センサ63からそれぞれ、ド
ライブ側プーリ11の回転数,ドリブン側プーリ16の
回転数および上記ギヤ6aの回転数を示す信号が送られ
る。さらに、エアーコンディショナーACの作動を検出
するエアコン作動検出器65からの検出信号およびマニ
ュアルシフトレバー位置ATP(もしくはマニュアルバ
ルブ80のスプール位置)に基づいてシフトレンジ位置
を検出するシフトレンジ検出器66からの検出信号が送
られる。
【0029】次に、レギュレータバルブ群40等につい
て図2および図3の油圧回路図を用いて説明する。な
お、図2および図3における〜で示す油路同士は互
いに繋がっており、両図で1つの油圧回路を構成してい
る。なお、各図に示した×印はその部分がドレンに繋が
ることを意味する。
【0030】油圧ポンプPの吐出油は、油路30a
()を介して高圧コントロールバルブ41に供給され
るとともに、油路30bを介してレデューシングバルブ
31に供給される。レデューシングバルブ31は、ほぼ
一定の油圧を有したライン圧P1を作り出し、このライ
ン圧P1を有した作動油を、油路32a(),32
b,32cを介して高低圧コントロールバルブ45,シ
フトコントロールバルブ51およびシフトインヒビター
バルブ52に供給する。さらに、ライン圧P1を有した
作動油を、油路32d,32eを介してクラッチコント
ロールバルブ75およびマニュアルバルブ80にも供給
する。
【0031】高低圧コントロールバルブ45は、リニア
ソレノイド45aを有しており、リニアノレノイド45
aへの通電電流を制御することにより、このリニアノレ
ノイド45aからスプール45bに作用する押圧力を制
御し、油路32aから供給されるライン圧P1を調圧し
てこの押圧力に対応した制御背圧Pbを油路33a,3
3bに供給する。この制御背圧Pbは高圧および低圧コ
ントロールバルブ41,43の右端油室41b,43b
に供給され、各スプール41a,43aを左方に押圧す
るように作用する。なお、例えば、電気的な故障等によ
りリニアノレノイド45aへの通電電流が零になってス
プール45bに作用する押圧力が零となったとき、制御
背圧Pbはライン圧P1と等しくなる。
【0032】高圧コントロールバルブ41は、この制御
背圧Pbを受けて、ポンプ30から油路30aを介して
供給される作動油圧を制御背圧Pbに対応して調圧し、
高圧プーリ制御油圧PHを作る。なお、制御背圧Pbが
ライン圧P1と等しくなったとき、高圧プーリ制御油圧
PHは最大となる。この高圧プーリ制御油圧PHは、油
路34aを介してシフトバルブ53に供給されるととも
に、油路34bを介して低圧コントロールバルブ43に
供給される。
【0033】低圧コントロールバルブ43は、制御背圧
Pbを受けて、油路34bから供給される高圧プーリ制
御油圧PHを調圧し、低圧プーリ制御油圧PLを作る。
このため、低圧プーリ制御油圧PLは高圧プーリ制御油
圧PHよりも低い。なお、制御背圧Pbがライン圧P1
と等しくなったとき、低圧プーリ制御油圧PLは最大と
なる。この低圧プーリ制御油圧PLは油路35a,35
bを介してシフトバルブ53に供給される。
【0034】なお、これまで説明した高低圧コントロー
ルバルブ45と、高圧レギュレータバルブ41と、低圧
レギュレータバルブ43とにより上記レギュレータバル
ブ群40が構成される。
【0035】一方、シフトコントロールバルブ51は、
リニアソレノイド51aを有しており、リニアソレノイ
ド51aへの通電電流を制御することにより、このリニ
アノレノイド51aからスプール51bに作用する押圧
力を制御し、油路32bから供給されるライン圧P1を
調圧してこの押圧力に対応したシフト制御油圧Psを油
路37を介してシフトインヒビターバルブ52に供給す
る。
【0036】シフトインヒビターバルブ52は、油路3
2cから分岐した油路32fを介して左端油室52bに
ライン圧P1を受ける。このバルブ52のスプール52
aは右端側からスプリング52cにより左方に押圧され
ているが、上記ライン圧P1を受けるとスプリング52
cの付勢力に抗して右動されるようになっており、この
ときには油路37からのシフト制御油圧Psを油路38
を介してシフトバルブ53の左端油室53bに供給す
る。
【0037】ただし、油路32fには、図示のように、
オリフィスが配設されるとともに電磁バルブ58が接続
されている。この電磁バルブ58は、ソレノイド58a
を有しており、このソレノイド58aに対する通電がオ
ンのときはドレンポートを閉じるが、通電がオフのとき
はドレンポートを開けて油路32fをドレンに開放す
る。
【0038】このため、例えば、電気的な故障,断線等
によりソレノイド58aに対する通電がオフになったと
き(電気的なフェール発生時)は、シフトインヒビター
バルブ52の左端油室52bがドレンに開放されてほぼ
零油圧となり、スプール52aはスプリング52cの押
圧力により左動する。このようにスプール52aが左動
したときシフトインヒビターバルブ52は、油路37と
油路38の連通を閉止し、代わりに油路32cからのラ
イン圧P1をシフトバルブ53の左端油室53bに供給
する。
【0039】シフトバルブ53は、このようにして電磁
バルブ58のオン・オフ作動に応じて、左端油室53b
にシフト制御油圧Ps又はライン圧P1の供給を受け
る。これらシフト制御油圧Psおよびライン圧P1はと
もにスプール53aを右方に押圧するように作用する。
なお、これまで説明したシフトコントロールバルブ51
と、シフトインヒビターバルブ52と、シフトバルブ5
3と、電磁バルブ58とにより上記変速制御バルブ群5
0が構成される。
【0040】ここでまず、通常時、すなわち、電気的フ
ェールは生じておらず電磁バルブ58への通電がオン状
態の時でのシフトバルブ53の作動について説明する。
このときには、上述のようにシフトバルブ53は左端油
室53bにシフト制御油圧Psの供給を受ける。一方、
スプール53aは右端側からスプリング53cにより左
方に押圧されており、スプール53aはシフト制御油圧
Psとスプリング53cの押圧力とがバランスする位置
に移動される。このため、シフトコントロールバルブ5
1によりシフト制御油圧Psを制御すれば、シフトバル
ブ53のスプール53aの位置制御を行うことができ
る。
【0041】前述のようにシフトバルブ53には油路3
4aを介して高圧プーリ制御油圧PHが供給され、油路
35a,35bを介して低圧プーリ制御油圧PLが供給
されるようになっており、これら両プーリ制御油圧P
H,PLがスプール53aの位置に応じて油路36a,
36bを介してドライブ側およびドリブン側シリンダ室
14,19に適宜振り分けて供給される。スプール53
aの位置はシフト制御油圧Psに対応しており、シフト
制御油圧Psが第1シフト制御油圧Ps1と等しくなると
きにスプール53aが中立位置に位置するようになって
いる。
【0042】そして、中立位置(図示の位置)からシフ
ト制御油圧Psが高められてスプール53aが右動され
ると、ドライブ側シリンダ室14に高圧プーリ制御油圧
PHが送られるとともにドリブン側シリンダ室19に低
圧プーリ制御油圧PLが送られて、逆にスプール53a
が左動されるとドライブ側シリンダ室14に低圧プーリ
制御油圧PLが送られるとともにドリブン側シリンダ室
19に高圧プーリ制御油圧PHが送られる。このため、
シフト制御油圧Psとドライブ側シリンダ室14内のド
ライブシリンダ圧Pdrおよびドリブン側シリンダ室19
内のドリブンシリンダ圧Pdnとの関係は図10のように
なる。この図から分かるように、シフトバルブ53に供
給するシフト制御油圧Psを制御してスプール53aの
位置制御を行うことにより、ドライブ側およびドリブン
側シリンダ室14,19に作用するドライブおよびドリ
ブンシリンダ圧Pdr,Pdnを制御して、変速制御を行う
ことができる。
【0043】次に、電気的フェールが生じたときについ
て説明する。電気的フェールが発生して電磁バルブ58
の通電がオフとなると、上述のようにシフトバルブ53
の左端油室53bにはライン圧P1が供給される。ここ
で、スプール53aはスプリング53cにより左方に押
圧されているが、ライン圧P1による押圧力はこのスプ
リング53cによる押圧力を上回るため、スプール53
aは右動される。
【0044】スプール53aが右動を開始すると、上述
のように、油路34aからの高圧プーリ制御油圧PHが
油路36aを介してドライブ側シリンダ室14に供給さ
れるとともに、油路35bからの低圧プーリ制御油圧P
Lが油路36bを介してドリブン側シリンダ室19に供
給される。これにより、ドライブ側プーリ11のプーリ
幅が、ドリブン側プーリ16のプーリ幅よりも狭まり、
ドライブ側プーリ11へのVベルトの巻掛け半径がドリ
ブン側プーリ16への巻掛け半径より大きくなる。この
ため、電気的フェールが生じたときには、変速比はまず
TOP側に変速され、減速ショックの発生が防止され
る。
【0045】この後、スプール53aがさらに右端に達
するまで右動されると、油路35aからの低圧プーリ制
御油圧PLが油路36aを介してドライブ側シリンダ室
14に供給されるとともに、油路35bからの低圧プー
リ制御油圧PLが油路36bを介してドリブン側シリン
ダ室19に供給される。すなわち、ドライブ側およびド
リブン側シリンダ室14,19に同一圧のプーリ制御油
圧が供給される。なお、電気的なフェールが生じたとき
には、高低圧コントロールバルブ45のリニアノレノイ
ド45aへの通電電流も零となるため、低圧コントロー
ルバルブ43から供給し得る低圧プーリ制御油圧PL
は、その調圧範囲内のうち最大油圧となる。
【0046】このように、電気的なフェールが発生する
と、ドライブ側およびドリブン側シリンダ室14,19
には調圧範囲内で最大油圧に調圧された低圧プーリ制御
油圧PLが供給され、両シリンダ室14,19内の油圧
が等しくなる。このように供給されるプーリ制御油圧が
等しくなると、原則的にはドライブ側プーリ11のプー
リ幅とドリブン側プーリ16のプーリ幅が等しくなり、
変速比は1.0に近付くと考えられる。但し、これは両
プーリに作用する回転トルクがない場合であり、回転ト
ルクが異なるときには変速比は変化する。
【0047】例えば、駆動走行時におけるようにドライ
ブ側プーリ11側からドリブン側プーリ16側が駆動さ
れるときには、駆動トルクによりVベルト15はドライ
ブ側プーリ11内に食い込んでドライブ側プーリ11の
巻掛け半径は小さくなり、変速比はLOW側に変化す
る。一方、減速走行時のようにドリブン側プーリ16側
からドライブ側プーリ11が駆動されるときには、Vベ
ルト15はドリブン側プーリ16内に食い込んでドリブ
ン側プーリ16の巻掛け半径が小さくなり、このときに
は逆に変速比はTOP側に変化する。
【0048】すなわち、両シリンダ14,19に同一圧
(プーリ制御油圧)を供給するだけでもある程度の変速
を行わせることが可能であり、本発明の装置では電気フ
ェール発生時には上述のように両シリンダ14,19に
同一圧(低圧プーリ制御油圧PL)を供給してある程度
の変速制御を確保するようになっている。なお、上述の
ように電気フェール発生時における低圧プーリ制御油圧
PLは、その調圧範囲内の最大圧であり、これにより、
Vベルト15に作用する側圧を高くしてVベルト15の
スリップが生じないようにしている。但し、低圧プーリ
制御油圧PLの範囲内での最大圧であり、スリップを確
実に防止するとともにベルトに過大な側圧を作用させな
いようになっている。
【0049】クラッチコントロールバルブ75は、リニ
アソレノイド75aを有し、リニアソレノイド75aへ
の通電電流を制御することにより、このリニアノレノイ
ド75aからスプール75bに作用する押圧力を制御
し、油路32dから供給されるライン圧P1を調圧して
この押圧力に対応したクラッチ制御油圧Pcを油路76
()を介してシフトインヒビターバルブ52に供給す
る。
【0050】ここで、シフトインヒビターバルブ52
は、前述のようにスプール52aが右動しているとき
(通常とき)には、油路76からのクラッチ制御油圧P
cを油路77を介して発進クラッチ5に供給する。これ
により、通常時すなわち電気的フェールが生じていない
ときには、発進クラッチ5はクラッチコントロールバル
ブ75により作られるクラッチ制御油圧Pcにより係合
制御される。
【0051】一方、電気的フェールが発生してスプール
52aが左動されたときには、油路78を油路77に接
続させる。油路78はピトーレギュレータバルブPRに
つながっており、このピトーレギュレータバルブPRに
おいて作られたエンジンENGの回転数に対応するピト
ー圧Prが、油路78,77を介して発進クラッチ5に
供給される。このため、電気的フェール発生時には、発
進クラッチ5はピトー圧Prによって係合制御される。
【0052】マニュアルバルブ80は、運転席のシフト
レバーとコントロールケーブル(いずれも図示せず)を
介して繋がっており、運転者による上記シフトレバーの
P,R,N,D,S,Lの6位置への設定操作により、
スプール80aが図示の対応位置に移動される。なお、
図においては、スプール80aがN(ニュートラル)位
置にある状態を示している。
【0053】このマニュアルバルブ80は、スプール8
0aの位置に応じて前進用クラッチ25又は後進用ブレ
ーキ27に油路81,82を介して油路32eからのラ
イン圧P1を供給し、これを作動させる。なお、スプー
ル80aの位置と前進用クラッチ25,後進用ブレーキ
27の作動との関係は表1のようになる。
【0054】
【表1】
【0055】後進用ブレーキ27に繋がる油路82上に
は、リバースインヒビターバルブ85が取り付けられて
いる。このリバースインヒビターバルブ85は、油路8
6()が繋がる中間油室85bと、油路87()が
繋がる左端油室85cとを有し、スプール85aは右端
側からスプリング85dにより左方に押圧されている。
ここで、油路86は、油路32f(32c)に繋がって
おり、電磁バルブ58の通電がオンでありドレンポート
が閉じられているときは、油路32fからのライン圧P
1を中間油室85bに供給する。このため、リバースイ
ンヒビターバルブ85のスプール85aは右動し、油路
82は後進用ブレーキ27と連通する。したがって、こ
の状態でマニュアルバルブ80からライン圧P1が供給
されると、後進用ブレーキ27にもこれが供給され、後
進変速段が設定される。
【0056】一方、車両が所定速度以上の速度で前進走
行中(D,S,Lレンジでの走行中)である場合に、マ
ニュアルバルブ80がRレンジに対応する位置に切り換
えられたときには、電磁バルブ58はデューティ比制御
され、油路86()にライン圧P1よりも低い中間圧
が供給されるようになっている。この中間圧は、シフト
インヒビターバルブ52のスプール52aを右動させる
が、リバースインヒビターバルブ85のスプール85a
を右動させるには足りないように設定される。このた
め、このときにはリバースインヒビターバルブ85のス
プール85aは油路82を遮断する。したがって、所定
車速以上で前進走行中にシフトレバーが後進位置まで操
作されてマニュアルバルブ80がRレンジ位置に切り換
えられたとしても、所定車速以下となるまでは後進用ブ
レーキ27は係合作動せず、変速機10が保護される。
なお、上述のようにこの中間圧によってシフトインヒビ
ターバルブ52のスプール52aは右動されるため、こ
のときでも変速制御は正常に行われる。
【0057】一方、油路87はシフトインヒビターバル
ブ52に繋がっている。シフトインヒビターバルブ52
は、スプール52aが左動したときに限り油路32cか
ら分岐した油路32gからのライン圧P1を油路87に
供給する(スプール52aが右動しているときはドレン
に開放する。)。このライン圧P1がリバースインヒビ
ターバルブ85の左端油室85cに供給されると、スプ
ール85aは右動し、油路82が開通される。したがっ
て、電気的な故障等により電磁バルブ58への電力供給
が断たれても、マニュアルバルブ80からライン圧P1
が供給されると、後進用ブレーキ27にもこれが供給さ
れる。すなわち、電気的なフェールが生じた場合でも後
進変速段の設定は可能である。
【0058】これまでの説明から分かるように電気的な
故障等により電力供給が断たれたときでも、ピトー圧P
sを利用して発進クラッチ5の係合制御を行うことがで
き、また、両シリンダ室14,19に同一圧(低圧プー
リ制御油圧PL)を供給してある程度の変速制御を確保
することができる。このため、電気的フェール時でも無
段変速機を搭載した自動車のスムーズな走行を確保する
ことができる。
【0059】次に、図1に示したベルト式無段変速機の
制御装置の異なる例について、図4〜6の油圧回路図を
参照して説明する。なお、この油圧回路図において、丸
囲みのA〜Eで示す油路同士は互いに繋がっている。ま
た、この油圧回路図において図2および3の油圧回路図
と同一構成部品については同一番号を付し、対応構成部
品については100を加えた番号を付して説明する。
【0060】この制御装置も、レギュレータバルブ群1
40および変速制御バルブ群150を有しており。これ
らの作動制御はコントローラ70(図1参照)からの信
号に応じて行われる。油圧ポンプPの吐出油は、油路1
30aを介して高圧コントロールバルブ141に供給さ
れるとともに、油路130bを介してレデューシングバ
ルブ131に供給される。レデューシングバルブ131
はライン圧P1を作り出し、このライン圧P1を有した
作動油を、油路132a,132bを介してシフトコン
トロールバルブ151およびマニュアルバルブ180に
供給する。
【0061】高圧コントロールバルブ141は、油路1
34cを介して低圧プーリ制御油圧PLを受けて、ポン
プ30から油路130aを介して供給される作動油圧を
調圧し、高圧プーリ制御油圧PHを作る。このため、高
圧プーリ制御油圧PHは低圧コントロールバルブ43に
より調圧される低圧プーリ制御油圧PLに対応する油圧
となる。この高圧プーリ制御油圧PHは、油路134a
を介してシフトバルブ153に供給されるとともに、油
路134bを介して低圧コントロールバルブ143に供
給される。
【0062】低圧コントロールバルブ43はリニアソレ
ノイド143aを有しており、このリニアソレノイド1
43aの通電電流を制御して、高圧プーリ制御油圧PH
を調圧し、これより低圧の低圧プーリ制御油圧PLを作
る。なお、通電電流が零のとき、低圧プーリ制御油圧P
Lは最大となる。この低圧プーリ制御油圧PLは油路1
35a,135bを介してシフトバルブ153に供給さ
れる。なお、これら高圧レギュレータバルブ141と、
低圧レギュレータバルブ143とによりレギュレータバ
ルブ群140が構成される。
【0063】一方、シフトコントロールバルブ151
は、リニアソレノイド151aを有しており、リニアソ
レノイド151aへの通電電流を制御することにより、
油路132cから供給されるライン圧P1を調圧してこ
の押圧力に対応したシフト制御油圧Psを作り出し、こ
のシフト制御油圧Psを油路137aを介してシフトバ
ルブ153の左端油室153bに供給する。
【0064】このシフトコントロールバルブ151によ
り作り出されるシフト制御油圧Psとリニアソレノイド
151aの通電電流(A)との関係を図7に示してい
る。この装置においては、リニアソレノイド151aに
通電するシフト制御電流を0.7A〜1.3Aの範囲で
設定し、このシフト制御電流に対応する所定範囲(0〜
4.5kg/cm2)の通常シフト制御油圧Ps(n)を作り
出す。よって、リニアソレノイド151aの通電電流制
御が行われているときには、通常シフト制御油圧Ps
(n)がシフトバルブ153の左端油室153bに供給
される。
【0065】図7から分かるように、このバルブ151
においてはスプリング151bの押力とリニアソレノイ
ド151aの押力とに基づいてシフト制御油圧Psを作
り出し、スプリング151bの押力はシフト制御油圧P
sを上昇させ、リニアソレノイド151aの押力はこれ
を低下させるように作用する。このため、電気的フェー
ルが発生して、リニアソレノイド151aの通電電流が
零となるとスプリング151bの押力のみが作用し、図
7から分かるように、通常シフト制御油圧Ps(n)の
範囲より高圧側に外れる油圧(7.9kg/cm2)、が作り
出される。この油圧は油路137aを介してシフトバル
ブ153の左端油室153bに供給される。
【0066】なお、上記シフトコントロールバルブ15
1とシフトバルブ153とにより変速制御バルブ群50
が構成される。
【0067】ここでまず、通常時、すなわち、電気的フ
ェールは生じていない時でのシフトバルブ153の作動
について説明する。このときには、上述のようにシフト
バルブ153は左端油室153bに通常シフト制御油圧
Ps(n)の供給を受ける。一方、スプール153aは
右端側からスプリング153cにより左方に押圧されて
おり、スプール153aは通常シフト制御油圧Ps
(n)とスプリング153cの押圧力とがバランスする
位置に移動される。このため、シフトコントロールバル
ブ151により通常シフト制御油圧Ps(n)を制御す
れば、シフトバルブ153のスプール153aの位置制
御を行うことができる。
【0068】このようにスプール153aの位置制御を
行うことにより、高圧および低圧プーリ制御油圧PH,
PLを油路136a,136bを介してドライブ側およ
びドリブン側シリンダ室14,19に適宜振り分けて供
給させることができる。その結果、シフト制御油圧Ps
とドライブシリンダ圧Pdrおよびドリブンシリンダ圧P
dnとの関係は、図10に示すようになる。
【0069】通常シフト制御油圧Ps(n)が第1シフ
ト制御油圧Ps1と等しく設定され、シフトバルブ153
が通常シフト制御油圧Ps(n)を受けてスプリング1
53cの押力とバランスして中立となった状態を図8に
示している。
【0070】例えば、中立位置(図示の位置)から通常
シフト制御油圧Ps(n)が高められてスプール153
aが右動されると、油路134aが油路136aと連通
してドライブ側シリンダ室14内のドライブシリンダ圧
Pdrが高くなり、油路135bが油路136bと連通し
てドリブン側シリンダ室19内のドリブンシリンダ圧P
dnが低くなり、TOP側に変速される。逆に、通常シフ
ト制御油圧Ps(n)が低められてスプール53aが左
動されると、油路134aが油路136bと連通してド
リブンシリンダ圧Pdnが高くなり、油路135aが油路
136aと連通してドライブシリンダ圧Pdrが低くな
り、LOW側に変速される。
【0071】このように、シフトコントロールバルブ1
51の通電電流制御を行って、シフトバルブ153に供
給する通常シフト制御油圧Ps(n)を制御すれば、ス
プール152aの位置制御を行うことができ、ドライブ
側およびドリブン側シリンダ室14,19に供給される
ドライブおよびドリブンシリンダ圧Pdr,Pdnを制御し
て、変速制御を行うことができる。
【0072】次に、電気的フェールが生じたときについ
て説明する。電気的フェールが発生すると、上述のよう
にシフトバルブ153の左端油室153bには零電流シ
フト制御油圧Ps(s)が供給される。ここで、スプー
ル153aはスプリング153cにより左方に押圧され
ているが、零電流シフト制御油圧Ps(s)による押圧
力はこのスプリング153cによる押圧力を上回るた
め、図9に示すように、スプール153aは右動され
る。
【0073】図8の状態からスプール153aが右動を
開始すると、油路134aからの高圧プーリ制御油圧P
Hが油路136aを介してドライブ側シリンダ室14に
供給されるとともに、油路135bからの低圧プーリ制
御油圧PLが油路136bを介してドリブン側シリンダ
室19に供給される。これにより、ドライブ側プーリ1
1のプーリ幅が、ドリブン側プーリ16のプーリ幅より
も狭まり、ドライブ側プーリ11へのVベルトの巻掛け
半径がドリブン側プーリ16への巻掛け半径より大きく
なる。このため、電気的フェールが生じたときには、変
速比はまずTOP側に変速され、減速ショックの発生が
防止される。
【0074】この後、スプール153aがさらに右端に
達するまで右動されて図9の状態になると、油路135
aからの低圧プーリ制御油圧PLが油路136aを介し
てドライブ側シリンダ室14に供給されるとともに、油
路135bからの低圧プーリ制御油圧PLが油路136
bを介してドリブン側シリンダ室19に供給される。す
なわち、ドライブ側およびドリブン側シリンダ室14,
19に同時に低圧プーリ制御油圧PLが供給される。な
お、電気的なフェールが生じたときには、低圧コントロ
ールバルブ143のリニアノレノイド143aへの通電
電流も零となるため、低圧コントロールバルブ143か
ら供給される低圧プーリ制御油圧PLは、その調圧範囲
内のうち最大油圧となる。
【0075】このように、電気的なフェールが発生する
と、ドライブ側およびドリブン側シリンダ室14,19
には調圧範囲内で最大油圧に調圧された低圧プーリ制御
油圧PLが供給され、両シリンダ室14,19内の油圧
が等しくなる。このように供給されるプーリ制御油圧が
等しくなると、前述のように駆動トルクに応じた変速が
行われ、ある程度の変速制御を確保できる。
【0076】クラッチコントロールバルブ175は、リ
ニアソレノイド175aを有し、リニアソレノイド17
5aへの通電電流を制御することにより、油路132d
から供給されるライン圧P1を調圧して通電電流に対応
したクラッチ制御油圧Pcを油路176を介してシフト
インヒビターバルブ152に供給する。
【0077】シフトインヒビターバルブ152は、スプ
リング152cにより右方に付勢されたスプール152
aを有し、右端油室152bには油路137bを介して
シフトコントロールバルブ151から通常シフト制御油
圧Ps(n)もしくは零電流シフト制御油圧Ps(s)
が作用するようになっている。ここで、右端油室152
bに通常シフト制御油圧Ps(n)が作用するときに
は、スプリング152cの付勢力が優ってスプール15
2aは右動されるが、零電流シフト制御油圧Ps(s)
が作用するときには、この油圧力が優ってスプール15
2aは左動されるようになっている。
【0078】このため、右端油室152bに通常シフト
制御油圧Ps(n)が作用してスプール52aが右動し
ているとき(通常のとき)には、油路176からのクラ
ッチ制御油圧Pcが油路177を介して発進クラッチ5
に供給される。これにより、通常時すなわち電気的フェ
ールが生じていないときには、発進クラッチ5はクラッ
チコントロールバルブ175により作られるクラッチ制
御油圧Pcにより係合制御される。
【0079】一方、電気的フェールが発生したときには
特別制御油圧Ps(s)が右端油室152bに作用して
スプール152aが左動され、油路178を油路177
に接続させる。油路178はピトーレギュレータバルブ
PRにつながっており、このピトーレギュレータバルブ
PRにおいて作られたエンジンENGの回転数に対応す
るピトー圧Prが、油路178,177を介して発進ク
ラッチ5に供給される。このため、電気的フェール発生
時には、発進クラッチ5はピトー圧Prによって係合制
御される。なお、ピトーレギュレータバルブPRには、
油路132e,132fを介してライン圧P1が供給さ
れ、ピトーレギュレータバルブPRはこのライン圧P1
をエンジンENGの回転に対応して調圧し、ピトー圧P
rを作り出す。
【0080】マニュアルバルブ180は、スプール18
0aの位置に応じて前進用クラッチ25又は後進用ブレ
ーキ27に油路181,182を介して油路132bか
らのライン圧P1を供給し、これを作動させる。なお、
この場合においても、図2および3の場合と同様に、ス
プール180aの位置と前進用クラッチ25,後進用ブ
レーキ27の作動との関係は前述の表1のようになる。
【0081】後進用ブレーキ27に繋がる油路182上
には、リバースインヒビターバルブ185が取り付けら
れている。このリバースインヒビターバルブ185は、
油路133cが繋がる左端油室185bを有し、スプー
ル185aは右端側からスプリング85cにより左方に
押圧されている。ここで、油路133cは、油路133
bおよびオリフィスOR1を介してリデューシングバル
ブ131に繋がっており、ライン圧P1の供給を受け
る。但し、油路133bにはノーマルクローズタイプの
電磁バルブ158が設けられており、電磁バルブ158
のソレノイド158aが通電オフのときには、これが閉
止されて左端油室185bにはライン圧P1が供給され
るが、通電オンのときにはこれが開放されて左端油室1
85bの油圧は零となる。
【0082】このため、電磁バルブ58の通電がオフで
あるときは、ライン圧P1が左端油室185bに供給さ
れ、リバースインヒビターバルブ185のスプール18
5aは図示のように右動し、油路182は後進用ブレー
キ27と連通する。したがって、この状態でマニュアル
バルブ180からライン圧P1が供給されると、後進用
ブレーキ27にもこれが供給され、後進変速段が設定さ
れる。
【0083】一方、車両が所定速度以上の速度で前進走
行中(D,S,Lレンジでの走行中)である場合に、マ
ニュアルバルブ180がRレンジに対応する位置に切り
換えられたときには、電磁バルブ158は通電オンとさ
れる。これにより、リバースインヒビターバルブ185
のスプール185aは左動されて油路182を遮断す
る。したがって、所定車速以上で前進走行中にシフトレ
バーが後進位置まで操作されてマニュアルバルブ180
がRレンジ位置に切り換えられたとしても、所定車速以
下となるまでは後進用ブレーキ27は係合作動せず、高
速走行状態で前進から後進へ切り換えられることが防止
されて変速機10が保護される。
【0084】以上の作動から分かるように、電磁バルブ
158が通電オンのときにはマニュアルバルブ180を
Rレンジ位置を切り換えても後進変速段を設定すること
ができないが、電磁バルブ158が通電オフのときには
マニュアルバルブ180をRレンジに切り換えて後進変
速段を設定することができる。このため、例えば、電気
的フェールが生じて電磁バルブ158が通電オフとなっ
ても、マニュアルバルブ180をRレンジに切り換えて
後進変速段を設定することができる。
【0085】以上においては、電気的フェールが発生し
てシフトコントロールバルブ151のリニアソレノイド
151aの通電電流が零となったときには、通常シフト
制御油圧Ps(n)の範囲より高圧側に外れる零電流シ
フト制御油圧Ps(s)がシフトバルブ153の左端油
室153bに供給されると説明した。但し、この零電流
シフト制御油圧Ps(s)は、同時に、油路137bを
介してシフトインヒビターバルブ152の右端にも作用
する。このシフトインヒビターバルブ152に零電流シ
フト制御油圧Ps(s)が作用すると、スプール152
aが左動され、油路132eと油路132fとが連通
し、ライン圧P1がシフトコントロールバルブ151の
右端に作用する。
【0086】図から分かるように、このラインP1はス
プリング151bの押力と同一方向に作用するため、上
記零電流シフト制御油圧Ps(s)(=7.9kg/cm2
より高圧の油圧(15kg/cm2=ライン圧P1)が作り出
される。このため、電気的フェール発生時にはこの高圧
の油圧(15kg/cm2の油圧)がシフトバルブ153の左
端油室153bに供給されて、スプール153aを確実
に右動させた状態で保持する。
【0087】さらに、このようにライン圧P1がシフト
コントロールバルブ151の右端に作用した状態では、
リニアソレノイド151aの通電電流が復活しても、こ
のリニアソレノイド151aの押力はライン圧P1に抗
することができず、油路137a,137bの油圧は高
圧のまま保持される。すなわち、一旦電気的フェールが
生じてシフトコントロールバルブ151の出力油圧が高
圧(15kg/cm2=ライン圧P1)となった後は、電気的
信号が復帰してもフェール状態の制御を維持する。これ
により、フェール状態制御と正常状態制御とが頻繁に切
り替わって制御が不安定となるようなことを防止する。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電気式シフトコントロール手段への電気供給がオフとな
ったときに、電気式シフトコントロール手段は、シフト
バルブにより両シリンダ室に同一圧の制御油圧を作用さ
せるようになっている。なお、通常時(電気供給が可能
な時)には、電気式シフトコントロール手段によりシフ
トバルブの作動制御がなされ、正常に変速制御が行われ
る。
【0089】このように、電気供給がオフとなった時
(フェール時)には両シリンダ内圧が等しくなるため、
例えば、駆動走行時におけるようにドライブ側プーリ側
から駆動されるときには、この駆動トルクによりVベル
トはドライブ側プーリ内に食い込んで変速比はLOW側
に変化し、一方、減速走行時のようにドリブン側プーリ
から駆動されるときには、Vベルトはドリブン側プーリ
内に食い込んで変速比はTOP側に変化し、ある程度の
変速制御が確保される。すなわち、本発明の装置ではフ
ェール時にはこのように両シリンダに同一圧を供給して
ある程度の変速制御を確保することができるようになっ
ている。
【0090】なお、電気式シフトコントロール手段を、
シフトバルブの作動制御用のシフト制御油圧を作るシフ
トコントロールバルブと、シフト制御油圧および所定ラ
イン圧を選択的にシフトバルブに供給させるシフトイン
ヒビターバルブと、シフトインヒビターバルブの作動制
御を行う電磁バルブとから構成したり、通電電流に対応
してシフト制御油圧を作るリニアソレノイドバルブを備
えるとともにこのシフト制御油圧をシフトバルブに供給
するように構成したりすることができ、このようにする
ことにより装置構成を簡単にすることができる。
【0091】また、レギュレータバルブを、高圧プーリ
制御油圧を作る高圧レギュレータバルブと、高圧プーリ
制御油圧よりも低圧の低圧プーリ制御油圧を作る低圧レ
ギュレータバルブとから構成し、電気的フェール時にシ
フトバルブは、低圧プーリ制御油圧を両シリンダに同時
に供給するように構成するのが望ましく、これによりベ
ルトに過大側圧が作用するのを防止できる。また、レギ
ュレータバルブを電気駆動しても良く、この場合、電気
的フェール時には、低圧レギュレータバルブはその調圧
範囲において最大となる低圧プーリ制御油圧を作り出す
ように構成するのが好ましい。このようにすれば、ベル
トに過大側圧が作用するのを防止しつつ、ベルトのスリ
ップを確実に防止することかできる。
【0092】さらに、シフトバルブは、所定ライン圧の
供給を受けたときに、高圧プーリ制御油圧をドライブ側
シリンダに供給するとともに低圧プーリ制御油圧をドリ
ブン側シリンダに供給する位置を経て、両シリンダに低
圧プーリ制御油圧を同時に供給する位置まで移動される
ように構成するのが好ましい。このように構成すると、
フェール時には、高圧プーリ制御油圧をドライブ側シリ
ンダに供給するとともに低圧プーリ制御油圧をドリブン
側シリンダに供給して変速比をTOP側に変化させる状
態を経て、両シリンダに同一圧を供給する状態に移行す
るため、走行中にフェールした場合でも、変速比がLO
W側に変化することがなく、減速ショックの発生を防止
できる。
【0093】さらに、この制御装置では、高圧のライン
中に設けられるバルブ数を従来のものに比べて減らすこ
とができるので、バルブ内からリークする油量を抑える
ことができ、ポンプ容量の減少および燃費の改善を達成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制御装置のブロック図およびこの
制御装置を備えたベルト式無段変速機のスケルトン図で
ある。
【図2】上記制御装置の第1の実施例を示す油圧回路図
である。
【図3】上記制御装置の第1の実施例を示す油圧回路図
である。
【図4】上記制御装置の第2の実施例を示す油圧回路図
である。
【図5】上記制御装置の第2の実施例を示す油圧回路図
である。
【図6】上記制御装置の第2の実施例を示す油圧回路図
である。
【図7】上記第2の実施例を構成するシフトコトンロー
ルバルブにおけるリニアソレノイドの通電電流とシフト
制御油圧との関係を示すグラフである。
【図8】シフトバルブを拡大して示す断面図である。
【図9】シフトバルブを拡大して示す断面図である。
【図10】シフト制御油圧とプーリ制御油圧との関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
5 発進クラッチ 10 ベルト式無段変速機 14 ドライブ側シリンダ室 19 ドリブン側シリンダ室 20 遊星歯車式前後進切換機構 25 前進用クラッチ 27 後進用ブレーキ 31,131 クラッチレデューシングバルブ 41,141 高圧レギュレータバルブ 43,143 低圧レギュレータバルブ 45 高低圧コントロールバルブ 51,151 シフトコントロールバルブ 52,152 シフトインヒビターバルブ 53,153 シフトバルブ 58,158 電磁バルブ 70 コントローラ 75,175 クラッチコントロールバルブ 80,180 マニュアルバルブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、レギュレータバルブを、高圧プーリ
制御油圧を作る高圧レギュレータバルブと、通電電流に
応じて高圧プーリ制御油圧を調圧して高圧プーリ制御油
圧よりも低圧の低圧プーリ制御油圧を作る低圧リニアソ
レノイドレギュレータバルブとから構成し、低圧リニア
ソレノイドレギュレータバルブは通電電流が零のときに
その調圧範囲で最大となる低圧プーリ制御油圧を作り出
すように構成し、シフトバルブは、零電流シフト制御油
圧の供給を受けたときに、低圧プーリ制御油圧を両シリ
ンダに同時に供給するように構成するのが好ましい。こ
のようにすると、ベルトスリップ防止に必要な最小限の
プーリ制御油圧を両シリンダに供給することができ、ベ
ルトに過大な側圧が作用するのを防止しつつ、ベルトス
リップを確実に防止できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】高圧コントロールバルブ141は、油路1
34cを介して低圧プーリ制御油圧PLを受けて、ポン
プ30から油路130aを介して供給される作動油圧を
調圧し、高圧プーリ制御油圧PHを作る。このため、高
圧プーリ制御油圧PHは低圧コントロールバルブ143
により調圧される低圧プーリ制御油圧PLに対応する油
圧となる。この高圧プーリ制御油圧PHは、油路134
aを介してシフトバルブ153に供給されるとともに、
油路134bを介して低圧コントロールバルブ143に
供給される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】低圧コントロールバルブ143は、リニア
ソレノイド143aを有しており、このリニアソレノイ
ド143aの通電電流を制御して、高圧プーリ制御油圧
PHを調圧し、これより低圧の低圧プーリ制御油圧PL
を作る。なお、通電電流が零のとき、低圧プーリ制御油
圧PLは最大となる。この低圧プーリ制御油圧PLは油
路135a,135bを介してシフトバルブ153に供
給される。なお、これら高圧レギュレータバルブ141
と、低圧レギュレータバルブ143とによりレギュレー
タバルブ群140が構成される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦野 純司 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライブ側可動プーリと、ドリブン側可
    動プーリと、これら両可動プーリ間に巻掛けられたVベ
    ルトと、前記ドライブ側可動プーリのプーリ幅設定用の
    ドライブ側シリンダと、前記ドリブン側可動プーリのプ
    ーリ幅設定用のドリブン側シリンダとを有してなるベル
    ト式無段変速機において、 前記ドライブ側シリンダおよび前記ドリブン側シリンダ
    に供給するプーリ制御油圧を作るレギュレータバルブ
    と、 前記ドライブ側シリンダおよび前記ドリブン側シリンダ
    に対する前記プーリ制御油圧の供給を制御して前記両シ
    リンダにそれぞれ供給されるドライブシリンダ圧および
    ドリブンシリンダ圧を調圧し、変速制御を行わせるシフ
    トバルブと、 電気駆動力を利用して前記シフトバルブの作動制御を行
    う電気式シフトコントロール手段とを有してなり、 この電気式シフトコントロール手段への電気供給がオフ
    となったときには、この電気式シフトコントロール手段
    は、前記シフトバルブにより前記ドライブシリンダ圧お
    よびドリブンシリンダ圧を同一圧に調圧させるようにな
    っていることを特徴とするベルト式無段変速機の制御装
    置。
  2. 【請求項2】前記電気式シフトコントロール手段が、前
    記シフトバルブの作動制御用のシフト制御油圧を作るシ
    フトコントロールバルブと、このシフト制御油圧および
    所定ライン圧を選択的に前記シフトバルブに供給させる
    シフトインヒビターバルブと、このシフトインヒビター
    バルブの作動制御を行う電磁バルブとからなり、 前記シフトバルブは、前記シフト制御油圧を受けたとき
    に前記シフト制御油圧に応じて前記ドライブシリンダ圧
    およびドリブンシリンダ圧を調圧するとともに、前記所
    定ライン圧を受けたときに前記ドライブシリンダ圧およ
    びドリブンシリンダ圧を同一圧に調圧するようになって
    おり、 前記シフトインヒビターバルブは、前記電磁バルブに対
    する通電がオンのときは前記シフト制御油圧を前記シフ
    トバルブに供給し、前記電磁バルブの通電がオフのとき
    は前記所定ライン圧を前記シフトバルブに供給するよう
    になっていることを特徴とする請求項1に記載のベルト
    式無段変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】前記レギュレータバルブは、高圧プーリ制
    御油圧を作る高圧レギュレータバルブと、前記高圧プー
    リ制御油圧よりも低圧の低圧プーリ制御油圧を作る低圧
    レギュレータバルブと、これら高圧レギュレータバルブ
    および低圧レギュレータバルブの作動制御を行う高低圧
    コントロールバルブとからなり、 前記シフトバルブは、前記所定ライン圧の供給を受けた
    ときに、前記低圧プーリ制御油圧を前記両シリンダに同
    時に供給するようになっていることを特徴とする請求項
    1もしくは2に記載のベルト式無段変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】前記高低圧コントロールバルブは電気駆動
    力を受けて作動される電気駆動式バルブから構成されて
    おり、 前記高低圧コントロールバルブに対する通電がオフにな
    ったときは、前記低圧レギュレータバルブはその調圧範
    囲において最大となる低圧プーリ制御油圧を作り出すよ
    うになっていることを特徴とする請求項3に記載のベル
    ト式無段変速機の制御装置。
  5. 【請求項5】前記シフトバルブは、前記所定ライン圧の
    供給を受けたときに、前記高圧プーリ制御油圧を前記ド
    ライブ側シリンダに供給するとともに前記低圧プーリ制
    御油圧を前記ドリブン側シリンダに供給する位置を経
    て、前記両シリンダに前記低圧プーリ制御油圧を供給す
    る位置まで移動されるように構成されていることを特徴
    とする請求項3もしくは4に記載のベルト式無段変速機
    の制御装置。
  6. 【請求項6】前記電気式シフトコントロール手段がシフ
    ト制御電流に対応してシフト制御油圧を作るリニアソレ
    ノイドバルブを備えるとともに、このシフト制御油圧を
    前記シフトバルブに供給するようになっており、 通常時には、零電流を含まない範囲のシフト制御電流を
    前記リニアソレノイドバルブに通電して所定範囲の通常
    シフト制御油圧を作り出し、 シフト制御電流が零のときには、前記リニアソレノイド
    は前記所定範囲を外れる所定圧の零電流シフト制御油圧
    を作り出すようになっており、 前記シフトバルブは、前記通常シフト制御油圧を受けた
    ときに前記通常シフト制御油圧に応じて前記ドライブシ
    リンダ圧およびドリブンシリンダ圧を調圧するととも
    に、前記零電流シフト制御油圧を受けたときに前記両シ
    リンダ圧を同一圧に調圧するようになっていることを特
    徴とする請求項1に記載のベルト式無段変速機の制御装
    置。
  7. 【請求項7】前記レギュレータバルブは、高圧プーリ制
    御油圧を作る高圧レギュレータバルブと、シフト制御電
    流に応じて前記高圧プーリ制御油圧を調圧して前記高圧
    プーリ制御油圧よりも低圧の低圧プーリ制御油圧を作る
    低圧リニアソレノイドレギュレータバルブとからなり、 この低圧リニアソレノイドレギュレータバルブは、シフ
    ト制御電流が零のときにその調圧範囲で最大となる低圧
    プーリ制御油圧を作り出すようになっており、 前記シフトバルブは、前記零電流シフト制御油圧の供給
    を受けたときに、前記低圧プーリ制御油圧を前記両シリ
    ンダに同時に供給するようになっていることを特徴とす
    る請求項6に記載のベルト式無段変速機の制御装置。
  8. 【請求項8】前記シフトバルブは、前記零電流シフト制
    御油圧の供給を受けたときに、前記高圧プーリ制御油圧
    を前記ドライブ側シリンダに供給するとともに前記低圧
    プーリ制御油圧を前記ドリブン側シリンダに供給する位
    置を経て、前記両シリンダに前記低圧プーリ制御油圧を
    供給する位置まで移動されるように構成されていること
    を特徴とする請求項7に記載のベルト式無段変速機の制
    御装置。
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