JPH084865A - 無段変速機の制御装置 - Google Patents

無段変速機の制御装置

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JPH084865A
JPH084865A JP6154291A JP15429194A JPH084865A JP H084865 A JPH084865 A JP H084865A JP 6154291 A JP6154291 A JP 6154291A JP 15429194 A JP15429194 A JP 15429194A JP H084865 A JPH084865 A JP H084865A
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JP
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drive pulley
gear ratio
vehicle speed
pressure
continuously variable
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JP6154291A
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Yasuo Kori
康夫 郡
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車速信号系統に異常が生じた場合にも、安全適
格な無段変速機制御が可能なフェイルセイフ機構を備え
た無段変速機の制御装置を提供することを目的とする。 【構成】車速を知り得る情報を検出する車速センサと、
ドライブプーリ回転数検出器及び/又はエンジン回転数
検出器とを備え、車速検知異常のとき、変速比を故障検
知時の第1の設定値に維持し、前記異常検知後にエンジ
ン回転数又はドライブプーリ回転数の低下に伴い、変速
比を第1の設定値よりロー側の第2の設定値とする無段
変速機の制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無段変速機の制御装置
に関し、特に車速センサの信号系統の異常検出時にも車
両走行の安全性を確保するする制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無段変速機を備えた車両の駆動伝達系
は、エンジンに直結する駆動シャフトと、ダンパ機構を
介して駆動シャフトからの駆動力が伝達される駆動シャ
フトと、被動シャフトに連結し、シフトポジションによ
り駆動力伝達のオン/オフ及び運転方向を変えるための
クラッチ機構と、クラッチ機構に連結して車速、スロッ
トル開度等に応じて変速するための無段変速機と、無段
変速機に連結して無段変速機で変換された回転数をさら
に減速して駆動力を増幅するディファレンシャルギア
と、ディファレンシャルギアに連結して車輪を回転させ
る車軸を備えている。
【0003】この無段変速機は、クラッチ側に連結する
ドライブプーリと、ディファレンシャルギア側に連結す
るドリブンプーリを備え、両プーリ間はVベルトによっ
て連結され駆動力が伝達される。
【0004】無段変速の方法は、各プーリ間の溝幅を可
変することによって各プーリ径に対するVベルトの係合
する位置を変えて行なう。
【0005】各プーリ間の溝幅を可変する手段として
は、各プーリにシリンダ及びピストンを設け、シリンダ
へ供給する油圧を制御しピストンを摺動させることによ
り溝幅(プーリ径)を可変している。シリンダへ供給す
る油圧の制御は、制御用ソレノイドバルブによって行な
われる。
【0006】このような無段変速機は、始動時に大トル
クを得るために、ドライブプーリ側の制御用ソレノイド
バルブにはノーマルオープンのものを用いて、停車時に
最小のドライブプーリ径(最大のドライブプーリ溝幅)
をとり、一方、ドリブン側の制御用ソレノイドバルブに
はノーマルクローズのものを用いて、停車時に最大のド
リブンプーリ径(最小のドリブンプーリ溝幅)をとり、
停車時の無段変速機の変速比をロー側に保っている。
【0007】図4に、ベルト式無段変速比における変速
制御の一例を示す変速線図を示す(カルタス コンバー
チブル サービスマニュアル追補版、スズキ株式会社、
1992年1月発行、SCVT 2F−25参照)。同図に
示すように、変速比(ドリブンプーリ径/ドライブプー
リ径)はエンジン回転数と車速に応じて、変速比0.441
〜2.260の範囲で無段階に存在し、同一エンジン回転数
で車速が高ければ変速比は最小側(ハイ)にあり、車速
が低ければ変速比最大側(ロー)にあることが分かる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、少なく
とも車速により無段変速機の変速比を制御するシステム
において、万が一にも車速を知り得る情報(例えば、ド
リブンプーリの回転数等)を検出する不良又は車速セン
サ信号系統の断線又は短絡等の異常により車速センサ出
力信号の入力なき時には、車速は零値として無段変速機
制御システムに入力されるため、変速比はロー側に移行
されてしまうことになる。
【0009】より詳細には、無段変速機の制御システム
において、仮に車速センサ系統の故障により車速センサ
からの信号が零となると、変速比はロー側、即ちドライ
ブプーリ径は減少する方向に、ドリブンプーリ径は拡大
する方向に無段変速機の油圧制御が行なわれ、エンジン
回転数、トルク、車速、燃費等に応じた変速比が維持で
きなくなくなる。このため走行時において、車速が低下
したりエンジンに過負荷がかかるという事態が生じる。
【0010】したがって、本発明は前記問題点を解消
し、無段変速機の制御装置において、車速信号系統に異
常が生じた場合にも、安全適格な無段変速機制御が可能
なフェイルセイフ機構を備えた制御装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の無段変速機の油圧制御装置は、少なくとも
車速により変速比を制御して無段変速する無段変速機の
制御装置において、車速を知り得る情報を検出する車速
センサと、ドライブプーリ回転数検出器及び/又はエン
ジン回転数検出器とを備え、車速検知異常のとき、変速
比を異常検知時の第1の設定値に維持し、前記異常検知
後にエンジン出力の低下に伴い、変速比を第1の設定値
よりロー側の第2の設定値とすることを特徴とする無段
変速機の制御装置である。
【0012】また、本発明において好ましくは、エンジ
ン出力回転数又はドライブプーリ回転数の低下に伴い、
変速比を第1の設定値から第2の設定値へ段階的にロー
側へ移行させることを特徴とする無段変速機の制御装置
である。
【0013】
【作用】上記構成のもと本発明の無段変速機の制御装置
においては、車速検知異常の時、変速比が異常検出時の
第1の設定値に維持されて変速比の急激なロー側への移
行が抑制されると共にエンジン回転数又はドライブプー
リ回転数の低下に伴い第2の設定値に移行されて変速比
が次回の発進トルクが確保できるものとなる。
【0014】
【実施例】図面を参照して、本発明の実施例を説明す
る。
【0015】<実施例1>図1は、本発明の一実施例の構
成を示すブロック線図である。同図において、図示左側
の符号1はエンジンの動力を不図示の駆動輪まで伝達す
る無段変速機の伝動装置のスケルトン図を表わし、図示
右側の制御ブロックは無段変速機の油圧制御回路を表わ
している。
【0016】伝動装置1は、エンジンの出力軸にフライ
ホイールダンパ等を介して連結される入力軸2、多板ク
ラッチ3a及び多板ブレーキ3bより構成される発進用
クラッチ3、クラッチ3を介して入力軸2のトルクが伝
達されるドライブプーリ(駆動プーリ)4、ドリブンプ
ーリ(被駆動プーリ)5のトルクを減速して車軸に伝達
するディファレンシャルギア6から構成されている。
【0017】また、入力軸2にはエンジンの回転数を検
出する回転センサ11が備えられ、ドライブプーリ4及
びドリブンプーリ5にはそれぞれの回転数を検出する回
転センサ12、13が備えられ、更に、アクセルのオン
/オフ状態を検出する検出器14、スロットル開度を検
出するセンサ15、シフトポジションを識別するシフト
ポジション検出器16が備えられ、これらセンサ等の出
力は制御回路20に入力される。なお、クラッチ3の出
力軸の回転数は、ドライブプーリ4の回転センサ12に
よって検出され、車両の速度は回転センサ13によって
検出されたドリブンプーリ5の回転数と既知のディファ
レンシャル比及び車輪径より算出される。なお、一般の
車輪の回転数を検出する車速センサより車速を算出する
こともできる。
【0018】次に、図1を参照して、油圧制御回路につ
いて説明すると、オイルポンプ21から吐出される圧油
は、リダクションバルブ23を介してクラッチ制御弁2
5の入力ポートに入力され、クラッチ制御弁25は、ソ
レノイドバルブSOL3からの制御圧によってスプール
位置が移動され、油路L3からシフトバルブ26を介し
て発進用クラッチ3へ出力されるクラッチ油圧の調節を
行なう。ソレノイドバルブSOL3はノーマリオープン
のリニアソレノイドバルブであり、制御回路20からの
信号により制御される。
【0019】シフトバルブ26は、シフト位置(L、
2、D、N、R、P)に応じて、スプール位置が可変さ
れてシフト位置に対応する油路を連絡し、クラッチ制御
弁25からの油路L3からの圧油を多板クラッチ3a又
は多板ブレーキ3bの油圧サーボに作用させる。
【0020】また、リダクションバルブ23から圧油は
ソレノイドバルブSOL1に供給され、スプール弁から
構成される変速制御弁24はソレノイドバルブSOL1
からの制御圧によって、ドライブプーリ4に出力する油
圧の調節を行なう。ソレノイドバルブSOL1はノーマ
リオープンのリニアソレノイドバルブであり、制御回路
20からの信号により制御される。より詳細には、制御
回路20は、例えば車速とスロットル開度をパラメータ
として、ソレノイドバルブSOL1に制御信号を供給
し、ドライブプーリ4に出力する油圧を調節してプーリ
幅を可変させて変速比を制御し、所望の燃費、加速性能
を達成する。
【0021】リダクションバルブ23から圧油はソレノ
イドバルブSOL2に供給され、ライン圧を入力するレ
ギュレータバルブ22はソレノイドバルブSOL2から
の制御圧によって、ドリブンプーリ5に出力する油圧の
調節を行なう。ソレノイドバルブSOL2はノーマリク
ローズのリニアソレノイドバルブであり、制御回路20
からの信号により制御される。より詳細には、制御回路
20は、ベルトスリップが生じないために必要なプーリ
の押圧力を、トルクと変速比に対応してマップから求
め、ソレノイドバルブSOL2に制御信号を供給し、ド
リブンプーリ5に出力する油圧を制御する。
【0022】発進用クラッチ3は、クラッチ制御弁25
からのクラッチ圧により多板クラッチ3aが係合する
と、入力軸2と一体回転するサンギアSaとキャリアC
aとが直結され、これにより、入力軸2のトルクがキャ
リアCaに直結したドライブプーリ4に減速比1で伝達
され、前進発進用クラッチとして作用する。
【0023】又、クラッチ制御弁25からのクラッチ圧
により多板ブレーキ3bが係合すると、リングギアLi
がブレーキハウジングに固定され、これにより、入力軸
2のトルクがサンギアSaからプラネタリピニオンに伝
達されてキャリアCaが所定の減速比で逆転されること
となって、後進発進用クラッチとして作用する。
【0024】N(ニュートラル)レンジ、P(パーキン
グ)レンジでは、クラッチ3aとブレーキ3bはともに
解放状態とされ、エンジンのトルクはドライブプーリ4
に伝達されない。
【0025】図2は、図1の伝達装置1の機構を示す断
面図である。前進用クラッチ3aの油圧は、貫通孔10
a、10bを油路としてシリンダ8a、8bに導入さ
れ、係合時には油圧が増加されピストン9a、9bが摺
動して、交互に配設された複数の摩擦材とプレートを係
合させることで、エンジンからのトルクを発進用クラッ
チ3(多板クラッチ3a又は多板ブレーキ3b)を介し
てドライブプーリ4に伝達する。尚、この発進用クラッ
チ3の伝達トルクは、ピストン9a、9bの押圧力によ
って決定される。また、図2において、ピストン4b、
5bはシリンダ4a、5aにおいて軸方向に摺動してド
ライブプーリ4、ドリブンプーリ5の可動部を押圧し、
それぞれのベルトの径を決定するプーリ幅4c、5cを
可変に制御する。ドライブプーリ4の油圧P1は、油路
L3を通じて2室のシリンダ4aに導入され、ピストン
4bが摺動して所定値に設定される。ドリブンプーリ5
の油圧P2は、油路L4を通じてシリンダ5aに導入さ
れ、ピストン5bが摺動して所定値に設定される。Vベ
ルト(4d、5d)は、ドライブプーリ4間及びドリブ
ンプーリ間5に係合して、両者間で駆動力を伝達してお
り、各プーリ溝幅の可変に応じて、V字型のベルト側部
のプーリ溝に対する係止位置が変わり、ドライブプーリ
径及びドリブンプーリ径に応じた変速比で駆動伝達して
いる。
【0026】ドライブプーリ径を最小にするには(プー
リ溝幅4Cは最大)、ノーマリオープンのリニアソレノ
イドバルブであるソレノイドバルブSOL1に供給され
る制御電流を最小(即ちオフ)として、シリンダ4aに
出力されるドライブプーリ圧力P1を最小とし、ドライ
ブプーリ4の可動部及びピストン4bを図示右方向に移
動させてプーリ径を最小とする。
【0027】また、ドライブプーリ径を最大にするには
(プーリ溝幅4Cは最小)、ノーマリオープンのリニア
ソレノイドバルブであるソレノイドバルブSOL1の制
御電流を最大(即ちオン)として、シリンダ4aに出力
されるドライブプーリ圧力P1を最大とし、ドライブプ
ーリ4の可動部及びピストン4bを図示左方向に移動さ
せてプーリ径を最大とする。
【0028】一方、ドリブンプーリ径を最小にするには
(プーリ溝幅4Cは最大)、ノーマリクローズのリニア
ソレノイドバルブであるソレノイドバルブSOL2の制
御電流を最大(即ちオン)として、シリンダ5aに出力
されるドライブプーリ圧力P2を最小とし、ドリブンプ
ーリ5の可動部及びピストン5bを図示左方向に移動さ
せてプーリ径を最小とする。
【0029】また、ドリブンプーリ径を最大にするには
(プーリ溝幅4Cは最小)、ノーマリクローズのリニア
ソレノイドバルブであるソレノイドバルブSOL2の制
御電流を最小(即ちオフ)として、シリンダ5aに出力
されるドリブンプーリ圧力P2を最大とし、ドリブンプ
ーリ5の可動部及びピストン5bを図示右方向に移動さ
せてプーリ径を最大とする。
【0030】従って変速比を最もロー側にする場合に
は、ドライブプーリ圧力P1は最小圧となり、ドリブン
プーリ圧力P2は最大圧となる。変速比を最もハイ側に
する場合は、ドライブプーリ圧力P1は最大圧となり、
ドリブンプーリ圧力P2は最小圧となる。尚、ソレノイ
ドバルブSOL1、SOL2はオフとなっている。
【0031】なお、ドライブプーリ圧力P1又はドリブ
ンプーリ圧力P2の最小・最大圧は、当然無段変速機の
設計によって具体的な数値は異なり、また車速v、スロ
ットル開度θ、トルクT等の走行状態によっても制御さ
れる。
【0032】ドライブプーリ径及びドリブンプーリ径
も、同様に設計機構によって、それらの最小・最大径は
異なってくる。
【0033】従来の車速によって変速比が制御される無
段変速機においては、車速の正確な検知ができなくなっ
た場合、予め制御回路中の記憶回路に格納されたマップ
に従い車速を零として求められるので、変速比はロー側
へ移行する。
【0034】次に図3の流れ図を参照して、本発明に係
る無段変速機の制御装置の処理動作を説明する。なお、
図3に示す処理は、ECUによる無段変速機の制御のう
ち、本発明の主題に係る制御に対応するものであり、サ
ブルーチンとして表されている。
【0035】無段変速機制御処理(圧力制御)にエント
リした際に、まず車速検知信号の異常検知を判定する
(ステップ101)。異常でなければ、通常の変速機処
理を行ないドライブプーリ圧力P1は、車速vとスロッ
トル開度θの関数として(ステップ107)、ドリブン
プーリ圧力P2は、変速比とトルクTの関数として(ス
テップ108)、夫々制御回路20に備えられたROM
のテーブルより求められた値に応じて制御され、メイン
ルーチンに復帰する。異常のモードとしては、信号線の
断線、ショート等が考えられ、電圧センサ、電流センサ
等の手段を用いて判定される。異常検知の判定は、以前
の車速と現在の車速の比較、あるいはドライブプーリ回
転数若しくはドリブンプーリ回転数、又はエンジン回転
数と検知された車速を比較して判定される。なお、本実
施例ではドライブプーリ回転数を用いた場合を説明す
る。また車速は、ドライブプーリ回転数と変速比とディ
ファレンシャルギア比とタイヤ径より容易に求められ
る。
【0036】故障と検知した場合、ドライブプーリ回転
数NOが所定値NO1(例えば10km/h相当)以下か否か
判定する(ステップ102)。
【0037】ドライブプーリ回転数が所定値N01以下
の場合、ドライブプーリ圧力P1を所定の最小圧として
ドライブプーリ径を所定の最小径とし(ステップ10
3)、ドリブンプーリ圧力P2を所定の最大圧としてド
リブンプーリ径を所定の最大径とし(ステップ10
4)、変速比をロー側にして復帰する。この場合は、車
速が十分減速されているので、変速比をロー側に移行さ
せても、速度やトルク等の変動が小さく走行の安定性は
損なわれることがなく、次回の発進時に必要な発進トル
クを発生できる変速比が確保できる。
【0038】ドライブプーリ回転数が所定値N01以下
でない場合、ドライブプーリ圧力及びドリブンプーリ圧
力を故障直前の値に維持して(ステップ105、ステッ
プ106)、故障時の変速比を維持して車速、トルクの
変動を抑えて復帰する。
【0039】さらに、この処理動作中、車速異常検知と
判定(ステップ101)された時、運転手に音声、映像
等でアラームを出し、アクセルをオフして一端停止させ
るようにすることも好ましい。
【0040】<実施例2>次に図4の流れ図を参照して、
本発明の第2の実施例を説明する。なお、図4に示す処
理は、ECUによる無段変速機の制御のうち、本発明の
主題に係る制御に対応するものであり、サブルーチンと
して表されている。また、実施例1の図3の流れ図と
は、ステップ205及び206の制御のみが異なってい
るので、他の同様の制御を行なうステップ(201、2
03、204、207及び208)は説明を略す。
【0041】ドライブプーリ回転数NOが所定値NO1
以下でない場合に、故障時のドライブプーリ圧力P1
(0)から現在のエンジン回転数の関数である所定値f(E
/G)を減算し(ステップ205)、故障時のドリブンプ
ーリ圧力P2(0)から現在のエンジン回転数の関数であ
る所定値f’(E/G)を加算して(ステップ206)、
除々に変速比をロー側に移行させ、変速比の変化に伴う
車速の変化を一層滑らかにすることができる。
【0042】さらに、この処理動作中、車速異常検知と
判定(ステップ201)された時、運転手に音声、映像
等でアラームを出し、アクセルをオフして車速を低下さ
せ、一端停止させるようにすることも好ましい。尚、ド
ライブプーリ回転数NOの代わりにエンジン回転数や、
ドライブプーリ回転数NOとエンジン回転数を比較した
平均値を用いてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の無段変速
機の制御装置によれば、車速を検出する車速検出器と、
ドライブプーリ回転数検出器又は/及びエンジン回転数
検出器とを備え、車速検知異常のとき、変速比を故障検
知時の第1の設定値に維持し、前記異常検知後にエンジ
ン回転数又はドライブプーリ回転数の低下に伴い、変速
比を第1の設定値よりロー側の第2の設定値とすること
によって、車速検知異常時の変速比の変化により車速が
低下したりエンジンに過負荷がかかることがなく、車両
の安全性を特段に高めるものである。
【0044】さらに、エンジン回転数又はドライブプー
リ回転数の低下に伴い、変速比を第1の設定値から第2
の設定値へ段階的にロー側へ移行させることにより、速
度の変化が一層滑らかになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のシステムの全体構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の実施例1の無段変速機の伝動装置を示
す断面図である。
【図3】本発明の実施例1の制御装置の制御処理を示す
流れ図である。
【図4】本発明の実施例2の制御装置の制御処理を示す
流れ図である。
【図5】従来の無段変速機の変速線図の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 伝動装置 2 入力軸 3 クラッチ 3a 前進用クラッチ(多板クラッチ) 3b 後進用クラッチ(多板ブレーキ) 4 ドライブプーリ 4a シリンダ 4b ピストン 4c ドライブプーリ径 4d Vベルト(ドライブプーリ側) 5 ドリブンプーリ 5a シリンダ 5b ピストン 5c ドライブプーリ径 5d Vベルト(ドリブンプーリ側) 6 減速機 7 ダンパー 8a、8b シリンダ 9a、9b ピストン 10、10a、10b 貫通孔 11 エンジン回転センサ 12 ドライブプーリ回転センサ 13 ドリブンプーリ回転センサ 14 アクセル・オン/オフ検出器 15 スロットル開度センサ 16 シフトポジション検出器 17 スロットル 18 エンジン 20 制御回路 21 オイルポンプ 22 レギュレータバルブ 23 リダクションバルブ 24 変速制御弁 25 クラッチ制御弁 26 シフトバルブ SOL1,SOL2,SOL3 ソレノイドバルブ L1,L2,L3,L4 油路 Sa サンギア Ca キャリア Li リングギア P1 ドライブプーリ圧力 P2 ドリブンプーリ圧力 車速 v スロットル開度 θ トルク T

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも車速により変速比を制御して無
    段変速する無段変速機の制御装置において、 車速を知り得る情報を検出する車速センサと、ドライブ
    プーリ回転数検出器及び/又はエンジン回転数検出器
    と、を備え、 車速検知異常のとき、変速比を故障検知時の第1の設定
    値に維持し、 前記異常検知後にエンジン回転数又はドライブプーリ回
    転数の低下に伴い、変速比を第1の設定値よりロー側の
    第2の設定値とすることを特徴とする無段変速機の制御
    装置。
  2. 【請求項2】前記エンジン出力回転数又はドライブプー
    リ回転数の低下に伴い、前記変速比を第1の設定値から
    第2の設定値へ段階的にロー側へ移行させることを特徴
    とする請求項1記載の無段変速機の制御装置。
JP6154291A 1994-06-14 1994-06-14 無段変速機の制御装置 Withdrawn JPH084865A (ja)

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