JPH0742Y2 - コンバインの手扱ぎ作業切換構造 - Google Patents

コンバインの手扱ぎ作業切換構造

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JPH0742Y2
JPH0742Y2 JP17024688U JP17024688U JPH0742Y2 JP H0742 Y2 JPH0742 Y2 JP H0742Y2 JP 17024688 U JP17024688 U JP 17024688U JP 17024688 U JP17024688 U JP 17024688U JP H0742 Y2 JPH0742 Y2 JP H0742Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は、コンバインの手扱ぎ作業切換構造に関する
ものである。
<従来の技術> 従来、コンバインにおける脱穀処理においては、前処理
部によって刈取搬送された穀稈は、フィードチエンに受
け継がれて脱穀部内へ送り込まれる。
ここで従来では、走行刈取脱穀を行う場合の他に、穀稈
が前処理部からフィードチエンに受け継がれるフィード
チエンの始端部に手扱ぎ装置を設け、別に刈り取られた
穀稈を手作業によってフィードチエンの始端部に供給す
ることを可能とし、コンバインの脱穀部のみを利用して
脱穀が行える構造としているものがあった。
<考案が解決しようとする課題> しかし、従来のコンバインは、前処理部で刈り取られて
送られる穀稈を迅速に処理する必要があるため、フィー
ドチエンの搬送速度が極めて速く、手扱ぎ作業状態でも
フィードチエンの速度は変わらない。
従って、フィードチエンの始端部で穀稈の供給が可能と
はなっていても、実際に手作業により穀稈を供給するに
は、フィードチエンの速度が速すぎて、作業者の衣服や
体がフィードチエンに巻き込まれる危険があった。
また、穀稈は株元がフィードチエンに挾持されて搬送さ
れるため、株元が先に脱穀部へ送り込まれて、正しい姿
勢で穀稈が扱胴に接触しないといった問題があった。
<課題を解決するための手段> 上記のような課題を解決するための本考案は、穀稈を刈
り取って後方へ揚上搬送する前処理部3と、該前処理部
3から送られてきた穀稈の株元を挾持して脱穀部へ移送
するフィードチエン9とを有し、フィードチエン9の始
端部位12に手扱ぎ装置20を設け、該手扱ぎ装置20を手扱
ぎ状態と非手扱ぎ状態とに切換可能となしたコンバイン
において、フィードチエン9への伝動系には変速装置46
を設け、前記手扱ぎ装置20が手扱ぎ状態に切り換わると
フィードチエン9の速度が減速されるべく両装置を連動
連繋したことを特徴としている。
<作用> 非手扱ぎ状態たる走行刈取脱穀作業時においては、前処
理部3から送られてくる穀稈を、フィードチエン9の始
端部位12で受け継ぎ、株元を挾持して脱穀部へ移送す
る。
手扱ぎ作業をする際には、フィードチエン9の始端部位
12に設けられた手扱ぎ装置20を手扱ぎ状態とすると、フ
ィードチエン9伝動系の変速装置46が切り換わり、フィ
ードチエン9の搬送速度が遅くなる。
<実施例> 以下本考案の一実施例について図面に基づき詳説する。
第1図は本考案の一実施例をりようしたコンバインの全
体斜視図である。
コンバインの本体1は前方に揺動昇降自在な前処理部3
を設け、走行体5によって支持されている。本体1は後
部右側にエンジンを搭載し、左側には脱穀部等からなる
穀稈処理部7が搭載されている。穀稈処理部7の前方に
は内部の扱胴43が回転する脱穀部が配置され、該扱胴43
に沿った穀稈処理部7の左側面には穀稈を後方へ送るフ
ィードチエン9が前後方向に巻き掛けられている。
第1図はフィードチエン9の始端部12を示す側面部分拡
大図である。フィードチエン9の上側には、フィードチ
エン9に沿ってレール11が付設されている。該レール11
は複数のレール部材13を連結して構成されており、更に
上方に付設されているレールベース15にホルダ17を介し
て支持されている。ホルダ17は各レール部材13に対して
1本づつ立設され、その上端はレールベース15に挿通さ
れている。そしてレール部材13は、ホルダ17に外嵌され
たスプリング受け18とレール部材13との間に介挿された
スプリング19によって、フィードチエン9に対して弾圧
付勢されている。
レール11の先端部分には手扱ぎ装置20が設けられてい
る。以下該手扱ぎ装置20について説明する。前記複数の
レール部材13の最も先端に位置する始端レール部材21の
上面には、フック23が回動自在に支持されている。また
レールベース15の先端部の下側には、前方に向かって係
止部25が突出している。始端レール部材21を支持してい
る始端部ホルダ27の上端にはピン28が設けられている。
レールベース15の上面にある支点31に回動自在に支持さ
れている揺動部材29は、先端に穿設された長孔29aを介
して前記ピン28に接続されている。よって、揺動部材29
は始端部ホルダ27の上下動によって揺動する。揺動部材
29の支持部分には下方に向けてアーム33が固着され、揺
動無事あ29と一体的に揺動する。従ってアーム33は揺動
部材29の上下揺動によって左右に揺動する。アーム33の
先端には接続具37を介してインナワイヤ34とアウタワイ
ヤ35からなる連動索36が接続されている。前記接続具37
はインナワイヤ34の一端に固定され、アウタワイヤ35の
一端はレールベース15の下側に固定される。連動索36は
レールベース15に沿って後方に案内され、第3図に示す
伝動ケース39まで延びている。伝動ケース39は後部エン
ジンの近傍に位置し、入力プーリ41を介してエンジンよ
り動力を得、扱胴43やフィードチエン駆動スプロケット
45等へ出力する。
ここでフィードチエン9の速度を換える変速装置46につ
いて説明する。フィードチエン駆動スプロケット45が取
り付けられているフィードチエン出力軸47にはトルクミ
ッタ49が取り付けられ、該トルクミッタ49を介して伝動
ケース39の駆動軸51が駆動力を伝達する。変速装置46は
駆動軸51に設けられている。駆動軸51には、駆動軸51に
対してフリー回転する高速ギヤ53と低速ギヤ54が取り付
けられ、各ギヤ53,54の間にはクラッチ体55が軸方向ス
ライド自在に嵌合されており、クラッチ体55は駆動軸51
と一体回転する。クラッチ体55と各ギヤ53,54は接触す
ることによって一体回転するクラッチ構造となってい
る。またクラッチ体55と低速ギヤ54の間には付勢スプリ
ング57が介挿され、クラッチ体55は高速ギヤ53方向に付
勢されている。
クラッチ体55にはシフタ59の一端が係合している。シフ
タ59の他端には連動索36の他方端が接続具63を介して接
続されている。
以上説明した本実施例の構造の作用について説明する。
非手扱ぎ状態たる通常の走行刈取脱穀状態では、始端レ
ール部材21が水平となっており、揺動部材29のアーム33
の先端も左側に位置しているため、連動索36は弛んでお
り、変速装置46のクラッチ体55は付勢スプリング57によ
って高速ギヤ53と接触している。従って、フィードチエ
ン9は高速で動いている。手扱ぎ作業をするために、始
端レール部材21の先端を持ち上げてフック23を係止部25
に引っ掛けると、始端部ホルダ27が上昇して揺動部材29
の先端が上方に移動する。これに伴って、アーム33がイ
ンナワイヤ34を引っ張り、インナワイヤ34はシフタ59を
回動させる。シフタ59の回動によってクラッチ体55が高
速ギヤ53から離れ、低速ギヤ54と接触する。そして、ク
ラッチ体55は低速ギヤ54の回転を駆動軸51に伝え、フィ
ードチエン9の速度が減速される。
第4図はコンバイン側面全体図、第5図は穀稈処理部7
及び機体フレーム65の正面断面図である。走行体5の上
方には機体フレーム65が組み付けられ、該機体フレーム
65上は穀稈処理部7の下側に軸支されたコロ69,70を受
けるコロ受けレール67が前後方向に取り付けられてい
る。穀稈処理部7は別体で構成され、通常の作業運転状
態では全体が機体フレーム65上に載置されており、コロ
69,70はコロ受けレール67のレール面67aに形成された凹
部71,72内に収容されている。また穀稈処理部7は前記
通常位置では機体フレーム65の前端に設けられた固定ボ
ルト74によって固定されている。第6図に示すように、
穀稈処理部7の前後面下辺左右端には支持部材77,78が
蝶板79によって回動自在に取り付けられ、支持部材77,7
8の先端にはローラ75,76が支持されている。これらの支
持部材77,78は通常作業状態では上方に折り畳まれて格
納されており、80は格納状態における係止具である。
以上説明した構造の作用を説明すると、固定ボルト74を
外し、コンバインを架台86に乗り上げて前方を高くした
状態に維持する。第4図で示すように、コロ69,70が凹
部71,72から外れて、レール面67a上を転動する。この
時、穀稈処理部7の下面は、コロ69,70が凹部71,72から
レール面67a上に乗り上げるために、コロ受けレール67
から若干浮上する。穀稈処理部7の後端が機体フレーム
65の後端から突出したところで支持部材78を下方に延ば
し、ローラ76を接地させる。
穀稈処理部7の略全体が機体フレーム65の後方に出た所
で、前側の支持部材77を延ばし、前後の支持部材77,78
で穀稈処理部7を支える。また、コロ69,70を走行体5
の上部転輪73と併用することによって、コストの低減や
軽量化を図ることができる。
以上のような構成とすることによって、穀稈処理部7の
取り外しが容易になり、内部の修理補修が簡単にできる
ようになる他、他の収穫処理のための処理部と交換する
ことによって、コンバインを稲や麦の収穫以外にも利用
することができる。
また支持部材77,78を設けることによって、小人数の作
業者で穀稈処理部7の取り外しができることとなった。
尚、82は揚穀筒で、穀稈処理部7の外側から揚穀して穀
稈処理部7を上方から迂回してタンク84に穀粒を送る。
穀稈処理部7とタンク84の間に位置していた揚穀筒82を
穀稈処理部7の外側に配置することによって、穀稈処理
部7が機体フレーム65上でスムーズに移動できる。
<考案の効果> 以上の如く構成される本考案の構造によれば、コンバイ
ンを手扱ぎ状態とすれば、自動的にフィードチエンの送
り速度が減速されるので、手扱ぎ作業時においてフィー
ドチエンに作業者の身体や衣服が巻き込まれるといった
事故が少なくなり、作業の安全性が向上する。
また、フィードチエンの始端部に手扱ぎ作業者によって
供給された穀稈は、フィードチエンの速度が遅くなるた
め、従来よりも穀稈の乱れが少なく、穂先と株元が略揃
った状態を維持したまま、脱穀部へ送られる。このため
穀稈が脱穀部内で処理される時間が長くなり、扱ぎ残し
が少なくなって、従来の手扱ぎ作業よりも脱穀効率が良
くなる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はフィードチエン始端部に設けられた手扱ぎ装置
の側面拡大図、第2図は本考案の構造を利用したコンバ
インの全体斜視図、第3図は変速装置を設けた伝動ケー
スのギヤ接続図、第4図は穀稈処理部を移動させた状態
を示すコンバインの全体側面図、第5図は穀稈処理部と
機体フレームの正面断面図、第6図は同じくコンバイン
の全体側面図である。 3:前処理部、9:フィードチエン 12:始端部、20:手扱ぎ装置 46:変速装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】穀稈を刈り取って後方へ揚上搬送する前処
    理部(3)と、該前処理部(3)から送られてきた穀稈
    の株元を挾持して脱穀部へ移送するフィードチエン
    (9)とを有し、フィードチエン(9)の始端部位(1
    2)に手扱ぎ装置(20)を設け、該手扱ぎ装置(20)を
    手扱ぎ状態と非手扱ぎ状態とに切換可能となしたコンバ
    インにおいて、フィードチエン(9)への伝動系には変
    速装置(46)を設け、前記手扱ぎ装置(20)が手扱ぎ状
    態に切り換わるとフィードチエン(9)の速度が減速さ
    れるべく両装置を連動連繋したコンバインの手扱ぎ作業
    切換構造。
JP17024688U 1988-12-30 1988-12-30 コンバインの手扱ぎ作業切換構造 Expired - Lifetime JPH0742Y2 (ja)

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JPH0290943U JPH0290943U (ja) 1990-07-19
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JP5749672B2 (ja) * 2012-02-21 2015-07-15 株式会社クボタ コンバイン
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JP5928641B2 (ja) * 2015-06-22 2016-06-01 井関農機株式会社 コンバイン

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