JPH0742136Y2 - 電磁ピックアップ式回転速度センサ - Google Patents

電磁ピックアップ式回転速度センサ

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JPH0742136Y2
JPH0742136Y2 JP803290U JP803290U JPH0742136Y2 JP H0742136 Y2 JPH0742136 Y2 JP H0742136Y2 JP 803290 U JP803290 U JP 803290U JP 803290 U JP803290 U JP 803290U JP H0742136 Y2 JPH0742136 Y2 JP H0742136Y2
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JP
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yoke
housing
speed sensor
rotation speed
coil
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JP803290U
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尚文 熊川
哲義 秋田
正秀 小杉
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 [産業上の利用分野] 本考案は、電磁ピックアップ式回転速度センサに係わ
り、詳しくはコイルの中心に挿通配置したヨークをハウ
ジングと嵌合させて固定するタイプのセンサに関する。
[従来の技術] 従来、電磁ピックアップ式の回転速度センサとして、例
えば実開昭61-165462号が知られている。このものは、
検出軸に固定したマグネットにホールICを対向配置し、
この検出軸を回転軸に直結し、ホールICにて回転軸の回
転速度を検出する構成であった。
また、この様な磁気感応素子でははく、電磁コイルを用
いたセンサも知られている。こうしたコイルを用いたも
のとして車両のアンチロックブレーキングシステムに使
用されるセンサの一例を第6図に示す。
図示する様に、従来のセンサは、ボビンAに導線を捲回
して形成したコイルBと、このコイルBの中心孔Cに挿
通されたヨークDと、コイルB及びヨークDを内部に収
納したハウジングEと、ヨークDの図示上端側に配設さ
れた永久磁石Fとを備えている。
ハウジングEには、ヨークDの図示下端側と嵌合するヨ
ーク圧入部Gが外側へ向かって突出形成されている。ヨ
ークDは、内側に接着剤を塗布したヨーク圧入部Gに圧
入されてハウジングEに固定されるのである。
[考案が解決しようとする課題] 従来のセンサは、この様な構成になっていたため、その
ヨークDの検出端HはコイルBに対して図示下方へ長く
突出していた。このため、従来のセンサにおける磁束
は、第7図に示す如くであった。即ち、検出端Hがコイ
ルBよりも下方へ突出する結果、磁束の一部は検出端H
を通らずヨークDの側部から永久磁石Fへと抜けてしま
っていた。
この結果、検出端Hに対向配置された被検出体Jの回転
に伴い磁束が変化する量は、全磁束の約50%程度であ
り、コイルBに発生する電圧変化が小さいという問題、
言い替えれば車速検出信号の出力が小さいという問題が
あった。
これに対して、ヨーク圧入部Gを短くして検出端Hの突
出量を減らすことが考えられるが、その場合にはヨーク
DとハウジングEとの固定が不十分となり、センサの密
閉性も損なうという新たな問題があった。
この様に、従来のセンサでは、ヨークDをハウジングE
に固定支持するという要求から十分な出力が得られず、
十分な出力を得ようとすると小型化や軽量化が困難であ
るといった問題があった。
本考案の電磁ピックアップ式回転速度センサは、かかる
課題を解決し、小型・軽量にして十分な出力が得られ、
回転速度を良好かつ精度よく検出することを目的とす
る。
考案の構成 [課題を解決するための手段] 本考案の電磁ピックアップ式回転速度センサは、導線を
捲回して形成したコイルと、 該コイルの中心部に挿通配設されるヨークと、 前記コイル及びヨークを内部に収納すると共に、該ヨー
クの検出端を露出させる開口部を有するハウジングと、 前記ヨークの他端に配設される永久磁石と を備え、前記ヨークの検出端を被検出体に対向配置し、
該被検出体の回転に伴い前記コイルに電圧変化を発生さ
せる電磁ピックアップ式回転速度センサにおいて、 前記ハウジングの開口部において該ハウジングの内部に
向かって形成され、前記ヨークの検出端側の外周部に嵌
合し、該ヨークの検出端を前記ハウジングに固定する嵌
合固定部を備えることを特徴とする。
[作用] かかる構成を有する本考案の電磁ピックアップ式回転速
度センサは、嵌合固定部をハウジングの開口部において
ハウジング内部に向かって形成したことにより、ヨーク
の検出端はコイルから大きく突出させなくてもよい。こ
の結果、ほとんどの磁束が検出端を通って永久磁石へ至
る様に形成される(第2図参照)。従って、検出端に対
向配置された被検出体の回転に伴い、コイルには大きな
電圧変化が発生する。
[実施例] 次に、本考案の実施例を説明する。第1図に第1実施例
の電磁ピックアップ式回転速度センサ1を示す。
この電磁ピックアップ式回転速度センサ1は、合成樹脂
製のボビン3に導線を捲回して形成したコイル5と、こ
のボビン3の中心孔7に挿通配設される電磁ステンレス
製のヨーク9と、これらコイル5及びヨーク9を内部に
収納するステンレス製のハウジング11と、ヨーク9の図
示上端側に配設された永久磁石13と、コイル5に発生す
る電圧変化を外部へ出力するためにワイヤハーネス15と
接続される二つのターミナル17(片方のみ図示)とを備
える。
ボビン3は、図示する様に、その中心孔7の下端側を所
定範囲に渡り大径部7aとされている。また、ハウジング
11には、図示下端中央にヨーク9の検出端9aを露出させ
る円形開口19が形成されている。この円形開口19には、
ハウジング11の内部へ向かって嵌合リング片21が折曲形
成されている。この嵌合リング片21は、前述のボビン3
の中心孔7の大径部7aに収納される高さであり、かつヨ
ーク9の外周と嵌合する内径を有する。かかる形状を有
するハウジング11は、プレス成形等により製造され、合
成樹脂製のステイアッセンブリ20と一体に射出成形され
る。
ヨーク9は、ボビン3とほぼ同じ長さであり、組立時に
その検出端9aがハウジング11の円形開口19からわずかに
突出する長さとされている。
電磁ピックアップ式回転速度センサ1の組立において
は、コイル5を形成したボビン3をハウジング11内に配
置すると共に、嵌合リング片21の内側に接着剤を塗布し
た後にヨーク9の検出端9a側をこれに圧入固定してい
る。従って、この嵌合リング片21にてヨーク9が固定支
持されており、またこの部分の嵌合により電磁ピックア
ップ式回転速度センサ1の密閉性が保たれている。
電磁ピックアップ式回転速度センサ1は、こうしてハウ
ジング11内にコイル5及びヨーク9を収納すると共に、
永久磁石13やターミナル17を配設し、さらにこの永久磁
石13の図示上端側にスペーサ23を介してベース25を組み
付け、ワイヤハーネス15とターミナル17とを接続し、ゴ
ムカバー27にて被った後に、内部に合成樹脂を図示境界
線BLまで充填して形成される。
以上の様な構成を採用した結果、この電磁ピックアップ
式回転速度センサ1による磁束は、第2図の様に形成さ
れ、ほぼ100%の磁束が検出端9aを通過する様になっ
た。
電磁ピックアップ式回転速度センサ1は、例えば自動車
のアンチロックプレーキングシステムにおける車速セン
サとして使用され、第3図に示す様に、回転するロータ
31の歯33がヨーク9の検出端9aを通過する際に発生する
磁束の変化に応じた電圧変化を出力する。この電圧変化
の周波数から車速が求まるのである(実線が高速時、破
線が低速時に対応している)。
上述の様に、本実施例の電磁ピックアップ式回転速度セ
ンサ1においては、ほぼ100%の磁束が検出端9aを通過
しているから、ロータ31の回転に伴う電圧変化が鮮明に
表れる。従って、コイル5を大きくしたり永久磁石13と
して大きくて強力なものを用いる必要もなく、極めて小
型で軽量のものとすることができ、しかも十分な出力に
て精度よく車速を検出することができる。
また、ヨーク9をボビン3とほぼ同じ長さの短いものと
できることによる小型化・軽量化の効果も大きい。
さらに、嵌合リング片21とヨーク9との接触面積を十分
に大きくとっても、出力等に何ら影響がない。この結
果、ヨーク9を、大きな接触面積にてしっかりと圧入固
定できる。加えて、大きな接触面積が取れることから、
電磁ピックアップ式回転速度センサ1の密閉性が良く、
内部に水分等の侵入するのを良好に防止することができ
る。
また、本実施例では、第1図に示す様に、ボビン3の中
心孔7の下端にのみ大径部7aを設け、中心孔7の全体は
ヨーク9の外径と略等しい径にしている。この結果、ヨ
ーク9は、長さ方向全体に渡って、ボビン3の中心孔7
にて良好に位置決め及び支持されることになり、容易に
しかも確実に組み立てることができる。
さらに、嵌合リング片21の図示上縁21aが平坦になって
いなくても、ボビン3の大径部7aがこれを収納できる程
度に大きめに形成されていれば、この上縁21aを平坦に
修正する必要がなく、プレス等にて折り返したものをそ
のまま用いることができる。これに対して従来の様にハ
ウジングを外側に折り返して圧入部を形成した場合に
は、ヨーク9の長さとの関係から平坦加工をしなければ
ならず、加工が面倒であった。この様に、本実施例によ
れば、加工も簡便であるという極めて顕著な作用・効果
を奏する。
次に、第2実施例を図面にて説明する 第2実施例の電磁ピックアップ式回転速度センサ101
は、第4図に示す様に、前述の第1実施例と同様の構成
であり、ヨーク9の検出端9aを被う様に合成樹脂製のカ
バー103を取り付けたことを特徴とする。このカバー103
により、センサの密閉性が向上する。なお、ヨーク9の
検出端9aがハウジング11の底面11aから大きく突出して
いない結果、このカバー103は簡単な形状でよく、しか
も取り付けが容易である。また、簡単な形状故に密閉性
もよいのである。
さらに、第3実施例を説明する。
第3実施例の電磁ピックアップ式回転速度センサ201
は、第5図(A),(B)に示す様に、ヨーク209の検
出端209aに2枚の検出歯210を形成し、この検出歯210が
カバー211の下面に露出する様に構成したものである。
この2枚の検出歯210は、図示の様に、ヨーク209の直径
よりも広く形成されており、それぞれの幅及び間隔は対
向する被検出体に形成した歯との関係により決められて
いる。この第3実施例によれば、検出歯210を形成した
ことにより、検出精度を向上することができる。なお、
この実施例でも前述の各実施例と同様に、ヨーク209と
嵌合する嵌合リング片21はハウジング11の内部へ向かっ
て形成してあることから、検出精度向上のために検出歯
210がハウジング21の下面よりも下方へ突出形成されて
いるが、その突出量は最小限に抑えることができ、磁束
の横漏れはほとんどない。
この様に、各実施例ともに、小型・軽量で十分な出力の
得られる電磁ピックアップ式回転速度センサを提供する
ことができる。
以上本考案の実施例について説明したが、本考案はこの
様な実施例に何ら限定されるものではなく、本考案の要
旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様で実施し得
ることは勿論である。
例えば、ボビン3の中心孔7としては、下端に大径部7a
を形成するのではなく、嵌合リング片21を収納可能な一
定の内径に形成しても構わない。
また、嵌合リング片21はプレス成形にて形成しなくても
よく、かかる部材を溶接等によりハウジング11の円形開
口19部分に取り付ける構成でも構わない。
さらに、嵌合リング片21に代えて、ハウジング11の円形
開口19から内部へ向かって複数の板片を対向して立設し
た構成でも構わない。
考案の効果 以上説明した様に本考案の電磁ピックアップ式回転速度
センサによれば、小型・軽量にして十分な出力を得るこ
とができ、被検出体の回転速度を精度よく検出すること
ができる。
また、ヨークを短くできることによる小型・軽量化の効
果も大きく、その上、嵌合固定部を形成するに当たって
ヨークの長さを考慮する等の必要がなく、加工が極めて
簡便である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例の電磁ピックアップ式回転
速度センサの断面図、第2図はこのセンサにおける磁束
の状態を示す模式図、第3図はこのセンサを自動車のア
ンチロックブレーキングシステムに使用した場合の構成
及び出力の様子の説明図、第4図は第2実施例の電磁ピ
ックアップ式回転速度センサの断面図、第5図(A)は
第3実施例の電磁ピックアップ式回転速度センサの断面
図、第5図(B)はその底面図、第6図は従来例の電磁
ピックアップ式回転速度センサの断面図、第7図はこの
従来例による磁束の状態を示す模式図である。 1,101,201……電磁ピックアップ式回転速度センサ 3……ボビン、5……コイル 7……中心孔、7a……大径部 9,209……ヨーク、9a,209a……検出端 11……ハウジング、13……永久磁石 15……ワイヤハーネス、17……ターミナル 19……円形開口、21……嵌合リング片 210……検出歯

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】導線を捲回して形成したコイルと、 該コイルの中心部に挿通配設されるヨークと、 前記コイル及びヨークを内部に収納すると共に、該ヨー
    クの検出端を露出させる開口部を有するハウジングと、 前記ヨークの他端に配設される永久磁石と を備え、前記ヨークの検出端を被検出体に対向配置し、
    該被検出体の回転に伴い前記コイルに電圧変化を発生さ
    せる電磁ピックアップ式回転速度センサにおいて、 前記ハウジングの開口部おいて該ハウジングの内部に向
    かって形成され、前記ヨークの検出端側の外周部に嵌合
    し、該ヨークの検出端を前記ハウジングに固定する嵌合
    固定部を備えることを特徴とする電磁ピックアップ式回
    転速度センサ。
JP803290U 1990-01-30 1990-01-30 電磁ピックアップ式回転速度センサ Expired - Lifetime JPH0742136Y2 (ja)

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