JPH0741805Y2 - 浴室壁の乾式施工構造 - Google Patents
浴室壁の乾式施工構造Info
- Publication number
- JPH0741805Y2 JPH0741805Y2 JP10265190U JP10265190U JPH0741805Y2 JP H0741805 Y2 JPH0741805 Y2 JP H0741805Y2 JP 10265190 U JP10265190 U JP 10265190U JP 10265190 U JP10265190 U JP 10265190U JP H0741805 Y2 JPH0741805 Y2 JP H0741805Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tile
- construction structure
- fitting
- bathroom wall
- rail
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Residential Or Office Buildings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は浴室壁の乾式施工構造に関する。
(従来の技術) 浴室におけるタイル壁の湿式施工構造として、従来、第
3図(A)〜(D)に示すものが知られている。図中
(A)は浴槽のフランジ100の上にモルタル受木102を載
せたうえ、躯体表面にモルタル104を塗り、そのモルタ
ル104表面にタイル106を固着してタイル壁面を構成する
ようにしたものである。また(B)は、モルタル104の
表面にタイル106を固着してタイル壁面を構成した後
に、浴槽のフランジ100をバックアップ材108を介してタ
イル壁面に当接させた上コーキング材107を詰めたもの
であり、更に(C),(D)は、浴槽のフランジ100か
ら水切部110を立ててモルタル止め木112を載せ、その状
態で躯体面にモルタル104を塗って表面にタイル106を固
着するようにしたものである。
3図(A)〜(D)に示すものが知られている。図中
(A)は浴槽のフランジ100の上にモルタル受木102を載
せたうえ、躯体表面にモルタル104を塗り、そのモルタ
ル104表面にタイル106を固着してタイル壁面を構成する
ようにしたものである。また(B)は、モルタル104の
表面にタイル106を固着してタイル壁面を構成した後
に、浴槽のフランジ100をバックアップ材108を介してタ
イル壁面に当接させた上コーキング材107を詰めたもの
であり、更に(C),(D)は、浴槽のフランジ100か
ら水切部110を立ててモルタル止め木112を載せ、その状
態で躯体面にモルタル104を塗って表面にタイル106を固
着するようにしたものである。
(考案が解決しようとする課題) ところでタイル壁の施工構造として、躯体表面にタイル
パネルを取り付けてタイル壁を構成する乾式施工構造が
ある。ここでタイルパネルは、下地ボードの上に多数の
タイルを固着したものである。
パネルを取り付けてタイル壁を構成する乾式施工構造が
ある。ここでタイルパネルは、下地ボードの上に多数の
タイルを固着したものである。
このような乾式施工に際して上記(A)〜(D)の工法
を適用しようとすると、(B)の工法の場合にはタイル
壁を構築した後に浴槽のフランジ100を当接させるだけ
で良いのでほぼそのまま適用が可能であるが、特に水仕
舞の良い(A),(C),(D)の工法の場合、浴槽の
フランジ100をタイルパネルの下端より躯体側にのみ込
むように施工しなければならないために施工が難しく、
そのままでは実際上適用が困難である。
を適用しようとすると、(B)の工法の場合にはタイル
壁を構築した後に浴槽のフランジ100を当接させるだけ
で良いのでほぼそのまま適用が可能であるが、特に水仕
舞の良い(A),(C),(D)の工法の場合、浴槽の
フランジ100をタイルパネルの下端より躯体側にのみ込
むように施工しなければならないために施工が難しく、
そのままでは実際上適用が困難である。
(課題を解決すめたるの手段) 本考案はこのような課題を解決するためのなされたもの
であり、その要旨は、浴室壁の構築部下側に支持台を配
設して該支持台上にタイルパネルにおける下地ボード
を、タイル面が該支持台より室内側にせり出す状態で載
せて固定し、浴槽のフランジ部を該タイルの下端に実質
上接する高さ位置において該タイル下端より前記支持台
側に入り込ませるように成したことにある。
であり、その要旨は、浴室壁の構築部下側に支持台を配
設して該支持台上にタイルパネルにおける下地ボード
を、タイル面が該支持台より室内側にせり出す状態で載
せて固定し、浴槽のフランジ部を該タイルの下端に実質
上接する高さ位置において該タイル下端より前記支持台
側に入り込ませるように成したことにある。
(作用及び考案の効果) 本考案によれば、浴槽フランジをタイルの下端縁に実質
上接触させる状態で且つこれをタイル壁体側にのみ込む
状態で浴室壁が施工される。
上接触させる状態で且つこれをタイル壁体側にのみ込む
状態で浴室壁が施工される。
かかる本考案によれば、施工期間が短期ですむ乾式工法
によって水仕舞の良い浴室壁を構築することができる。
によって水仕舞の良い浴室壁を構築することができる。
また支持台を立ててその上にタイルパネルの下地ボード
を載置・固定するだけで良いので、施工も簡単ですむ。
を載置・固定するだけで良いので、施工も簡単ですむ。
本考案においては、前記支持台上に嵌合レールを固定す
る一方、前記タイルパネルにおける下地ボードの下端面
に嵌合凹部を形成し、該ボードを該嵌合レールに嵌合し
た状態で該嵌合レールを介して前記支持台上に固定する
ように成すことができる。
る一方、前記タイルパネルにおける下地ボードの下端面
に嵌合凹部を形成し、該ボードを該嵌合レールに嵌合し
た状態で該嵌合レールを介して前記支持台上に固定する
ように成すことができる。
この施工構造によれば、支持台に対する嵌合レールの固
定位置を水平方向にずらせることによって、タイルパネ
ルの水平方向位置、具体的にはタイル面の室内側へのせ
り出し量を調整することができる。これにより浴槽の寸
法誤差,躯体の施工誤差等を吸収することができ、浴槽
のフランジを確実にタイル下端縁より壁体側に入りこま
せた状態に施工することができる。
定位置を水平方向にずらせることによって、タイルパネ
ルの水平方向位置、具体的にはタイル面の室内側へのせ
り出し量を調整することができる。これにより浴槽の寸
法誤差,躯体の施工誤差等を吸収することができ、浴槽
のフランジを確実にタイル下端縁より壁体側に入りこま
せた状態に施工することができる。
またこの施工構造では、タイルパネルにおける下地ボー
ドの下端面に形成した嵌合凹部内に嵌合レールを収容し
た状態とすることができるため、かかる嵌合レールを介
することによってタイル下端縁が浴槽フランジの上面か
ら浮上った状態となるのを防止でき、タイル壁面と浴槽
フランジとの接点部分を良好に仕上げることができる。
ドの下端面に形成した嵌合凹部内に嵌合レールを収容し
た状態とすることができるため、かかる嵌合レールを介
することによってタイル下端縁が浴槽フランジの上面か
ら浮上った状態となるのを防止でき、タイル壁面と浴槽
フランジとの接点部分を良好に仕上げることができる。
(実施例) 次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
第1図において10は浴室壁を構成するタイルパネルであ
って、下地ボード12の表面に多数のタイル14が張り付け
られている。下地ボード12は、発泡体から成る芯材15の
表裏両側に珪酸カルシウム板等の板体16を張り付けたも
ので、その芯材15の下端部が一部切り欠かれ、以て下地
ボード12下端面に嵌合凹部18が形成されている。
って、下地ボード12の表面に多数のタイル14が張り付け
られている。下地ボード12は、発泡体から成る芯材15の
表裏両側に珪酸カルシウム板等の板体16を張り付けたも
ので、その芯材15の下端部が一部切り欠かれ、以て下地
ボード12下端面に嵌合凹部18が形成されている。
第1図及び第2図において、20は角パイプ材を組んで成
る支持フレームであって、縦フレーム22と横フレーム24
とから成り、その下側の横フレーム24にレベル調整用の
ボルト26が螺合・固定されている。
る支持フレームであって、縦フレーム22と横フレーム24
とから成り、その下側の横フレーム24にレベル調整用の
ボルト26が螺合・固定されている。
尚、第2図中28は直角を成す支持フレーム20と20とを結
合するためのアングル状の結合片である。
合するためのアングル状の結合片である。
支持フレーム20の上には、取付金具30が載せられてい
る。この取付金具30はアングル状の部材であって垂直片
部と水平片部とから成り、その垂直片部が、溶接により
支持フレーム20の上端に固定された固定片32に対して重
ね合された上ボルト34にて固定されている。
る。この取付金具30はアングル状の部材であって垂直片
部と水平片部とから成り、その垂直片部が、溶接により
支持フレーム20の上端に固定された固定片32に対して重
ね合された上ボルト34にて固定されている。
水平片部は支持フレーム22の前面より浴室の室内側に突
出させられており、その水平片部の上に断面コ字形状を
成すレール金具36が載置され、ビス38にて固定されてい
る。このレール金具36は、タイルパネル10の下端位置を
固定するためのもので、その全体が上記タイルパネル10
の嵌合凹部18内に入り込んだ状態でかかる嵌合凹部18に
嵌合されている。
出させられており、その水平片部の上に断面コ字形状を
成すレール金具36が載置され、ビス38にて固定されてい
る。このレール金具36は、タイルパネル10の下端位置を
固定するためのもので、その全体が上記タイルパネル10
の嵌合凹部18内に入り込んだ状態でかかる嵌合凹部18に
嵌合されている。
タイルパネル10は、支持フレーム20の前面よりも室内側
に突き出す状態で取付金具30上に支持されており、そし
てタイルパネル10の下端に実質上接触するようにして、
浴槽40のフランジ42がかかるタイルパネル10と支持フレ
ーム20とにより形成される凹所内にのみ込まれている。
に突き出す状態で取付金具30上に支持されており、そし
てタイルパネル10の下端に実質上接触するようにして、
浴槽40のフランジ42がかかるタイルパネル10と支持フレ
ーム20とにより形成される凹所内にのみ込まれている。
尚、図中44はコーキング材である。
本例の乾式施工構造においては、支持フレーム20を立て
て、その上に取付金具30及びレール金具36を介してタイ
ルパネル10の下地ボード14を載せるだけで、浴室のタイ
ル壁を構築することができる。また支持フレーム20上端
の高さをレベル調整ボルト26によって所定の高さ位置に
容易に合せることができる。従ってタイルパネル10を切
断することなくその下端位置を適正高さ位置、即ち浴槽
40のフランジ42の上面に対応した高さ位置に正確に且つ
容易に位置出しすることができる。これにより、浴槽40
のフランジ42を壁側に食い込ませた状態でタイル壁を容
易に構築することができる。
て、その上に取付金具30及びレール金具36を介してタイ
ルパネル10の下地ボード14を載せるだけで、浴室のタイ
ル壁を構築することができる。また支持フレーム20上端
の高さをレベル調整ボルト26によって所定の高さ位置に
容易に合せることができる。従ってタイルパネル10を切
断することなくその下端位置を適正高さ位置、即ち浴槽
40のフランジ42の上面に対応した高さ位置に正確に且つ
容易に位置出しすることができる。これにより、浴槽40
のフランジ42を壁側に食い込ませた状態でタイル壁を容
易に構築することができる。
本例の施工構造は、また、タイルパネル10の水平方向位
置、具体的にはタイル面の室内側へのせり出し量を、ビ
ス38によるレール金具36の固定位置を適当の位置に選択
することによって、簡単に調節することができる。その
調整により、浴槽40の寸法誤差,躯体の位置誤差等を吸
収し得て、確実にフランジ42を壁側に食い込ませた状態
とすることができる。
置、具体的にはタイル面の室内側へのせり出し量を、ビ
ス38によるレール金具36の固定位置を適当の位置に選択
することによって、簡単に調節することができる。その
調整により、浴槽40の寸法誤差,躯体の位置誤差等を吸
収し得て、確実にフランジ42を壁側に食い込ませた状態
とすることができる。
加えて本例の施工構造は、レール金具36を介してタイル
パネル10を支持フレーム20に固定しているにも拘らず、
かかるレール金具36がタイルパネル10の下地ボート12の
中にすっぽりと入り込んだ状態とされるため、タイル14
の下端が支持フレーム20の支持面、ひいては浴槽フラン
ジ42の上面から浮き上がった状態となるものを防止で
き、タイル面と浴槽フランジ42の上面との接触部分を良
好に仕上げることができる。
パネル10を支持フレーム20に固定しているにも拘らず、
かかるレール金具36がタイルパネル10の下地ボート12の
中にすっぽりと入り込んだ状態とされるため、タイル14
の下端が支持フレーム20の支持面、ひいては浴槽フラン
ジ42の上面から浮き上がった状態となるものを防止で
き、タイル面と浴槽フランジ42の上面との接触部分を良
好に仕上げることができる。
以上本考案の実施例を詳述したが、これはあくまで一例
示であって、本考案はその主旨を逸脱しない範囲におい
て、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた形態で構
成可能である。
示であって、本考案はその主旨を逸脱しない範囲におい
て、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた形態で構
成可能である。
第1図は本考案の一実施例である浴室壁の乾式施工構造
の要部断面図であり、第2図は同施工構造の分解斜視
図、第3図は浴室壁の従来の湿式施工構造の説明図であ
る。 10:タイルパネル、12:下地ボード 14:タイル、18:嵌合凹部 20:支持フレーム、36:レール金具 42:フランジ
の要部断面図であり、第2図は同施工構造の分解斜視
図、第3図は浴室壁の従来の湿式施工構造の説明図であ
る。 10:タイルパネル、12:下地ボード 14:タイル、18:嵌合凹部 20:支持フレーム、36:レール金具 42:フランジ
Claims (2)
- 【請求項1】浴室壁の構築部下側に支持台を配設して該
支持台上にタイルパネルにおける下地ボードを、タイル
面が該支持台より室内側にせり出す状態で載せて固定
し、浴槽のフランジ部を該タイルの下端に実質上接する
高さ位置において該タイル下端より前記支持台側に入り
込ませるように成したことを特徴とする浴室壁の乾式施
工構造。 - 【請求項2】前記支持台上に嵌合レールを固定する一
方、前記タイルパネルにおける下地ボードの下端面に嵌
合凹部を形成し、該ボードを該嵌合レールに嵌合した状
態で該嵌合レールを介して前記支持台上に固定するよう
に成したことを特徴とする浴室壁の乾式施工構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10265190U JPH0741805Y2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | 浴室壁の乾式施工構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10265190U JPH0741805Y2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | 浴室壁の乾式施工構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0462756U JPH0462756U (ja) | 1992-05-28 |
JPH0741805Y2 true JPH0741805Y2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=31847081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10265190U Expired - Lifetime JPH0741805Y2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | 浴室壁の乾式施工構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0741805Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-09-29 JP JP10265190U patent/JPH0741805Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0462756U (ja) | 1992-05-28 |
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