JPH0741301Y2 - 田植機 - Google Patents

田植機

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JPH0741301Y2
JPH0741301Y2 JP3448092U JP3448092U JPH0741301Y2 JP H0741301 Y2 JPH0741301 Y2 JP H0741301Y2 JP 3448092 U JP3448092 U JP 3448092U JP 3448092 U JP3448092 U JP 3448092U JP H0741301 Y2 JPH0741301 Y2 JP H0741301Y2
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JP
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planting
rolling
sensor
float
control
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田 隆 史 山
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は走行車にローリング支点
を介して植付部を左右に傾斜自在に装設する田植機のロ
ーリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、植付部の左右傾斜を検出するロー
リングセンサと、植付部の左右傾斜を修正するローリン
グ調節部材とを備え、植付田面に対し植付部を略水平に
支持させて田植作業を行う田植機が開発された。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記従来技術は、耕盤
が中央方向に傾斜している畦際で植付を行うとき、植付
部を手動操作で田面に対し水平に支持させていたから、
畦際での植付作業性の向上などを容易に図り得ない等の
問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】然るに、本考案は、走行
車に植付部を昇降自在に設けると共に、走行車に対して
植付部を左右に傾斜させる自動ローリング制御を行うロ
ーリング調節部材及びローリングセンサを設ける田植機
において、畦際モードの基準傾斜値を設定する傾斜設定
器と、畦際モードの自動ローリング制御を行わせる自動
切換スイッチを設けたもので、畦際植付とそれ以外の植
付とに区別して自動ローリング制御を作動させるから、
畦際での植付作業性の向上などを容易に図り得、自動ロ
ーリング制御の有効利用により作業者の作業負担の軽減
などを容易に行い得るものである。
【0005】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。図1は要部の正面図、図2は乗用田植機の側面図、
図3は同平面図を示し、図中(1)は作業者が搭乗する
走行車であり、エンジン(2)を搭載する車体フレーム
(3)後端をミッションケース(4)に連設させ、前記
ミッションケース(4)の前部両側にアクスルケース
(5)を介して水田走行用前輪(6)を支持させると共
に、前記ミッションケース(4)の後部両側に伝動ケー
ス(7を連設し、前記伝動ケース(7)後端部に水田走
行)用後輪(8)を支持させる。そして前記エンジン
(2)等を覆うボンネット(9)両側に予備苗載台(1
0)を取付けると共に、ステップ(11)を形成する車
体カバー(12)によって前記伝動ケース(7)等を覆
い、前記車体カバー(12)上部に運転席(13)を取
付け、其の運転席(13)の前方で前記ボンネット
(9)後部に操向ハンドル(14)を設ける。
【0006】また、図中(15)は多条植え用の苗載台
(16)並びに複数の植付爪(17)などを具備する植
付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台(1
6)を下部レール(18)及びガイドレール(19)を
介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に支持さ
せると共に、クランク運動させる植付アーム(21)並
びに植付爪駆動軸(22)を介して植付ケース(20)
に前記植付爪(17)を取付ける。そして前記植付ケー
ス(20)の下方に植付用均平フロート(23)(2
4)(24)を、植付深さ調節リンク(25)を介して
支持すると共に、前記各植付ケース(20)…を植付ミ
ッションケース(27)に連設し、トップリンク(2
8)及びロアリンク(29)を含む三点リンク機構(3
0)を用いて前記走行車(1)後側にこの植付ミッショ
ンケース(27)を介して植付部(15)を連結させ、
植付部(15)を昇降させる油圧シリンダ(31)前記
ミッションケース(4)後部とトップリンク(28)と
の間に介設させ、前記油圧シリンダ(31)の伸縮動作
で植付部(15)を昇降させる一方、前記植付部(1
5)を降下させて各フロート(23)(24)を着地さ
せ、左右に往復移動させる苗載台(16)から一株分の
苗を植付爪(17)によって順次取出して植付けるよう
に構成している。
【0007】また図中(32)は走行変速レバー、(3
3)は植付昇降レバー、(34)は植付深さ感度調節レ
バー、(35)は走行クラッチペダル、(36)(3
6)は左右ブレーキペダルである。
【0008】図4乃至図7に示す如く、苗載台(16)
傾斜下端を臨ませる苗取出板(37)を植付ケース(2
0)上面側に固設し、苗取出板(37)の苗取出口(3
8)を植付爪(17)に対向させて開設すると共に、植
付深さ調節リンク(25)を連結する植付深さ調節軸
(39)を植付ケース(20)下面側に軸支させ、植付
ミッションケース(27)左側にレバーガイド(40)
を介して設ける植付深さ調節レバー(41)を前記調節
軸(39)に連結させ、前記レバー(41)操作により
植付ケース(20)とフロート(23)(24)の間隔
を変更して植付深さを調節する一方、前記レバー(4
1)と反対側のミッションケース(27)右側にレバー
ガイド(42)を介して苗縦取り調節レバー(43)を
取付けている。
【0009】さらに左右外側の植付ケース(20)(2
0)の前部外側面に基板(44)を固設し、ガイドレー
ル(19)を介して苗載台(16)を支える支柱(4
5)基端を前記基板(44)に一体連結させると共に、
前記基板(44)に一体連結するパイプフレーム(4
6)を機外側方に略水平に延設し、未植側田面に植付走
行軌跡を形成する筋引マーカ(47)を前記パイプフレ
ーム(46)に起伏自在に支持させる。
【0010】また前記苗取出板(37)の端部外側を囲
むサイドバンパ(48)をL形に折曲げて前記基板(4
4)に一体連結し、サイドバンパ(48)の前後延設部
中間と前記パイプフレーム(46)機外側端とを連結固
定すると共に、前記サイドバンパ(48)の左右延設部
中間に支点ブラケット(49)を固設させ、植付部(1
5)最外側の均平フロート(24)(24)の機外側に
左右センサフロート(50)(50)を隣接させて設
け、前記ブラケット(49)に支点軸(51)を介して
前記センサフロート(50)を支持させるもので、接地
圧変化によりフロート(50)後部が上下動すると共
に、そのフロート(50)の上下動と連動させてこの上
下変位量を検出させるローリングセンサであるポテンシ
ョメータ型フロートセンサ(52a)(52b)を前記
ブラケット(50)に取付け、左右センサフロート(5
0)(50)の上下変位量を前記の左右のフロートセン
サ(52a)(52b)の直線(リニヤ)出力に変換す
るように構成している。
【0011】また前記センサフロート(50)の後部上
面にブラケット(53)及びピン(54)を介して規制
具である規制リンク(55)下端を連結させると共に、
前記パイプフレーム(46)に固設するガイドピン(5
6)を前記リンク(55)の長孔(57)に挿通させ、
前記長孔(57)の長さによりセンサフロート(50)
の上下ストロークを設定するもので、平面視において植
付部(15)最外側のサイドバンパ(48)より内方側
にセンサフロート(50)を配置させ、前記規制リンク
(55)の案内によりセンサフロート(50)を一定範
囲内で上下動させるように構成している。
【0012】次いで、図1、図8及び図9に示す如く、
前記トップリンク(28)及びロアリンク(29)の後
端にピン(58)(59)を介してヒッチプレート(6
0)を連結すると共に、前記ヒッチプレート(60)に
上下ヒッチピン(61)(62)を介して支持フレーム
であるローリング支点プレート(63)を着脱自在に係
止させ、その支点プレート(63)にローリング支点軸
(64)を介して植付ミッションケース(27)を連結
支持し、前記支点軸(64)を中心に植付部(15)を
左右に揺動自在に支持するもので、前記支点軸(64)
を中心に左右対称に左右センサフロート(50)(5
0)を配置している。
【0013】そして前記支点プレート(63)上端に門
形枠フレーム(65)を一体連結し、このフレーム(6
5)上端にブラケット(66)及び支軸(67)を介し
てローリング調節部材であるローリングシリンダ(6
8)を支持し、植付部(15)を左右方向に傾動させる
前記シリンダ(68)を前記支点プレート(63)の上
端近傍に連結させると共に、前記植付ミッションケース
(27)に設けてガイドレール(19)を介して苗載台
(16)を支持する支柱(69)を備え、この支柱(6
9)上端部の固定軸(70)に緩衝部材である緩衝バネ
ケース(71)を介して前記シリンダ(68)のピスト
ンロッド(72)を連結させるもので、走行車(1)に
対する植付部(15)の左右傾斜を検出するポテンショ
メータ型対本機センサ(73)を前記支点プレート(6
3)に設けると共に、前記植付ミッションケース(2
7)の前面でこの右側に植付入力軸(74)を、またそ
の左側にブラケット(75)を介してローリングセンサ
である水平センサ(76)を夫々配設させ、植付田面に
対する植付部(15)の左右傾斜を前記水平センサ(7
6)により検出するように構成している。
【0014】また図10に示す如く、前記植付深さ調節
レバー(41)操作による均平フロート(23)(2
4)の植付深さ調節量(A)に比べ、規制リンク(5
5)の案内によるセンサフロート(50)の上下変位量
(B)が大きくなるように各フロート(23)(24)
(50)の上下動範囲を設定し、植付深さが最小又は最
大位置においてセンサフロート(50)が検出動作可能
に構成している。
【0015】さらに図10に示す如く、前記センサフロ
ート(50)の上下変位量(B)に等しいフロートセン
サ(52a)(52b)の作動範囲(C)に比べ、フロ
ートセンサ(52a)(52b)の検出範囲(D)を小
さく設定し、異常値の検出並びにフロートセンサ(52
a)(52b)の破損などを防止すると共に、図11に
示す如く、植付昇降レバー(33)の下降及び植付操作
を検出する植付開始センサである作業スイッチ(77)
と、前記レバー(33)の上昇操作を検出する非作業ス
イッチ(78)とを備え、各スイッチ(77)(78)
により植付部(15)の昇降動作を検出するように構成
している。
【0016】次いで、図12に示す如く、前輪(6)
(6)を操向作動させるタイロッド(79)(80)に
パワーステアリングシリンダ(81)を連結し、操向ハ
ンドル(14)と連動するピットマンアーム(82)に
より切換えるパワーステアリングバルブ(83)を介し
て前記シリンダ(81)に油圧ポンプ(84)を接続さ
せると共に、植付部(15)を昇降させる油圧シリンダ
(31)に昇降バルブ(85)及び前記パワーステアリ
ングバルブ(83)を介して油圧ポンプ(84)を接続
させ、油圧ポンプ(84)に対し分流バルブ(86)の
絞り弁(87)を介して前記各バルブ(83)(85)
を直列に設ける。
【0017】また左傾及び右傾ソレノイド(88)(8
9)を有するローリングバルブ(90)を備え、そのバ
ルブ(90)により複動型ローリングシリンダ(68)
を作動制御すると共に、前記分流バルブ(86)の絞り
弁(91)を介して油圧ポンプ(84)にローリングバ
ルブ(90)を接続させ、可変絞りバルブ(92)を有
する遅動回路(93)並びに短絡回路(94)のいずれ
かを介してローリングバルブ(90)と前記絞り弁(9
1)を接続する変速バルブ(95)を設け、変速ソレノ
イド(96)を有する前記バルブ(95)の切換により
ローリングシリンダ(68)の作動速度を変更する一
方、前記分流バルブ(86)の絞り弁(91)の減圧作
用により、エンジン(2)の回転数変化に関係なく、油
圧ポンプ(84)からの高圧油を常に略一定圧力で変速
バルブ(95)に印加させ、単位時間あたりの植付部
(15)の左右傾斜修正量をエンジン(2)の回転数に
係わらず略一定に保ち、エンジン(2)回転数が変化し
ても常に設定速度でローリングシリンダ(68)を作動
可能に構成している。
【0018】さらに図13に示す如く、マイクロコンピ
ュータで構成する水平制御回路(97)を備え、前記各
センサ(52a)(52b)(73)(76)並びに前
記各ソレノイド(88)(89)(96)を前記制御回
路(97)に接続させると共に、点灯による自動制御状
態を表示する自動ランプ(98)と、前記フロートセン
サ(52a)(52b)の検出範囲(D)外の出力に基
づいて点灯により異常検出状態を警報する異常警報ラン
プ(99)と、固定及び自動及び畦際モード端子(10
0a)(100b)(100c)を有する自動切換スイ
ッチ(100)と、左上げ及び右上げ端子(101a)
(101b)を有する手動スイッチ(101)と、低速
及び中速及び高速端子(102a)(102b)(10
2c)を有して各ソレノイド(88)(89)(96)
を駆動するパルスのデューティ比を変更する制御速度切
換スイッチ(102)と、設定ダイヤル(103)操作
により走行車(1)に対する植付部(15)の基準傾斜
値を設定する傾斜設定器(104)と、フロートセンサ
(52a)(52b)出力並びに水平センサ(76)出
力を選択する検出切換スイッチ(105)と、走行変速
レバー(32)又は走行クラッチペダル(35)操作と
連動して主クラッチ(図示省略)「切」動作を検出する
主クラッチスイッチ(106)とを備え、前記各スイッ
チ(77)(78)(100)(101)(102)
(105)(106)並びに前記各ランプ(98)(9
9)並びに設定器(104)を前記制御回路(97)に
接続している。
【0019】そして図14及び図15に示す如く、セン
サフロート(%)の上下変位量(B)と等しいフロート
センサ(52a)(52b)の作動範囲(C)に対し、
植付部(15)の傾斜角を検出するフロートセンサ(5
2a)(52b)の検出範囲(D)を小さく設定すると
共に、設定ダイヤル(103)の回転角度(E)である
畦際モード調節域と前記検出範囲であるローリング制御
可能的とを対応させ、フロートセンサ(52a)(52
b)の出力電圧範囲(F−G)と傾斜設定器(104)
の基準傾斜値出力範囲(H)とを一致させるべく、セン
サ(52a)(52b)出力並びに設定器(104)出
力を得るように構成している。
【0020】次いで図1、図8、図9、図13に示す如
く、前記固定軸(70)にボールジョイント(107)
を介して緩衝バネケース(71)を連結支持させると共
に、前記バネケース(71)に摺動自在に貫通させるス
ライド軸(108)をローリングシリンダ(68)のピ
ストンロッド(72)にネジ(109)を介して長さ調
節自在に連結固定させる。
【0021】また、緩衝部材である一対の緩衝バネ(1
10)(111)を対向させて前記スライド軸(10
8)に付勢し、そのバネ(110)(111)をバネ座
(112)(113)で受止め支持すると共に、前記バ
ネケース(71)に軸支させるネジ軸(114)に前記
バネ座(112)(113)を螺着させるもので、前記
ネジ軸(114)に手動回転用ハンドル(115)を設
けると共に、可動幅変更モータ(116)を前記ネジ軸
(114)に連動連結させ、前記ハンドル(115)又
はモータ(116)によるネジ軸(114)の正逆転に
より、前記各バネ座(112)(113)を接離させて
緩衝バネ(110)(111)の作動範囲を縮少拡大す
るように構成している。
【0022】さらに前記水平制御回路(97)に不感帯
設定器(117)を入力接続させ、フロートセンサ(5
2a)(52b)又は水平センサ(76)入力によるロ
ーリングシリンダ(68)の不感帯幅を前記設定器(1
17)により調節し、前記シリンダ(68)の制御精度
を変えて圃場適応性を向上させると共に、前記可動幅変
更モータ(116)を水平制御回路(97)に接続さ
せ、前記設定器(117)の不感帯幅調節と連動して前
記モータ(116)を作動させて緩衝バネ(110)
(111)の可動幅を変更させ、前記シリンダ(68)
の不感帯幅だけ緩衝バネ(110)(111)を作用さ
せるもので、不感帯幅内で前記シリンダ(68)を停止
維持した状態で緩衝バネ(110)(111)に抗して
植付部(15)が自由にローリングすると共に、前記シ
リンダ(68)のローリング制御が終了したとき、対本
機センサ(73)との出力比較により不感帯幅中央に前
記シリンダ(68)を復帰させ、走行車(1)に対して
植付部(15)を略水平に支持して前記緩衝バネ(11
0)(111)が略中立状態で支持されるように構成し
ている。
【0023】本実施例は上記の如く構成しており、図1
6乃至図20のフローチャートに示す如く、前記手動ス
イッチ(101)の切換操作を行うことにより、図17
のように前記スイッチ(101)の左上げ又は右上げ入
力に基づいて左上げ又は右上げ制御を行い、左傾及び右
傾ソレノイド(88)(89)を励磁してローリングバ
ルブ(90)を切換え、ローリングシリンダ(68)を
作動させてローリング支点軸(64)を中心に植付部
(15)を左右方向に傾斜させ、一定時間経過する迄こ
の状態を維持した後で前記手動制御が解除される。
【0024】また手動スイッチ(101)入力がなく、
自動切換スイッチ(100)が固定モード端子(100
a)に位置し、固定モードが入力されているとき、図1
8のように設定ダイヤル(103)操作による傾斜設定
器(104)の基準傾斜値を入力すると共に、対本機セ
ンサ(73)値を入力し、その基準傾斜値にセンサ(7
3)値が一致するように左上げ又は右上げ制御を行い、
基準傾斜値に対応した傾斜角度で植付部(15)を固定
支持する。
【0025】一方、自動切換スイッチ(100)を固定
モード以外の位置に切換えているとき、植付昇降レバー
(33)操作により植付部(15)を上昇させ、非作業
スイッチ(78)がオンになることにより、図19のよ
うに制御速度高速切換によって変速ソレノイド(96)
が励磁し、変速バルブ(95)を切換えて短絡回路(9
4)を介してローリングバルブ(90)を油圧ポンプ
(84)に接続させ、対本機センサ(73)入力により
走行車(1)に対し植付部(15)が略水平になるよう
にローリングシリンダ(68)を作動させ、植付部(1
5)が上昇完了する前に植付部(15)を本機に対し水
平に支持し、車体カバー(12)後側のリヤフェンダ部
などに植付部(15)が接触するのを防止している。
【0026】さらに前記昇降レバー(33)操作により
植付部(15)を下降させることにより、作業スイッチ
(77)がオンになり、一定時間経過するまで制御を休
止させ、前記レバー(33)を下降位置から植付位置に
切換るのに必要な時間が経過するまで待機させ、制御動
作初期での誤動作を防いで浮苗発生などを阻止する。
【0027】そして植付部(15)降下から一定時間経
過したとき、検出切換スイッチ(105)操作により水
平センサ(76)から入力させることにより、図20に
示す如く、対本機センサ(73)入力に基づき植付部
(15)の左右傾斜が制御範囲内であるか否かを検出
し、植付部(15)が本機に対し制御範囲よりも大きく
傾斜しているときは異常警報ランプ(99)を点灯させ
て作業者に知らせる一方、植付部(15)の傾斜が制御
範囲内のとき、水平センサ(76)入力に基づいてロー
リングシリンダ(68)を作動制御し、左上げ制御及び
右上げ制御により植付田面に対して植付部(15)を略
水平に支持させ、一定時間経過する迄その状態を保って
水平センサ(76)に基づくローリング制御を繰返し行
う。
【0028】また前記検出切換スイッチ(105)操作
によりフロートセンサ(52a)(52b)から入力さ
せたとき、左右フロートセンサ(52a)(52b)入
力が図10及び図14の検出範囲(D)内であるか否か
を夫々確認し、検出範囲(D)外のときは異常警報ラン
プ(99)を点灯させてセンサフロート(50)(5
0)の異常上下動を作業者に知らせる。一方、前記セン
サ(52a)(52b)入力が検出範囲(D)のとき、
自動切換スイッチ(100)が畦際モードであるか否か
を確認し、畦際モードでないとき、走行変速レバー(3
2)又は走行クラッチペダル(35)の主クラッチ切操
作により主クラッチスイッチ(106)がオンになって
水平制御が中止されると共に、前記スイッチ(106)
がオフで主クラッチ入のときは対本機センサ(73)か
ら入力される。また畦際モードのときは設定ダイヤル
(103)操作による基準傾斜値が傾斜設定器(10
4)から入力され、対本機センサ(73)入力の対本機
水平点をその基準傾斜値により補正し、走行車(1)の
左右傾斜に係わらず植付部(15)が植付田面に対し水
平である位置を対本機センサ(73)入力の中立位置と
すると共に、左右フロートセンサ(52a)(52b)
出力差を前記設定器(104)の基準傾斜値により補正
し、植付田面に対する実際の植付部(15)の傾斜を算
出させるものである。
【0029】そして対本機センサ(73)入力又はこの
センサ(73)入力補正値に基づき、左右フロートセン
サ(52a)(52b)入力が大であるか否かを判断
し、植付田面に対し植付部(15)が大きく傾いている
とき、制御速度高速切換により変速ソレノイド(96)
を励磁させ、変速バルブ(95)を切換えて短絡回路
(94)を介して油圧ポンプ(84)の作動油をローリ
ングバルブ(90)に印加させ、ローリングシリンダ
(68)の作動を高速で行わせる一方、植付田面に対す
る植付部(15)の傾きが小さいとき、制御速度低速切
換によりローリングバルブ(90)に変速バルブ(9
5)を遅動回路(93)を介して接続させ、ローリング
シリンダ(68)作動を低速で行わせる。
【0030】また左右フロートセンサ(52a)(52
b)の出力差に基づき植付田面に対する植付部(15)
の左右方向の傾斜角を演算し、左傾又は右傾を判断して
ローリングシリンダ(68)を前記の設定速度で作動さ
せ、各センサ(52a)(52b)の出力差をなくすよ
うに左上げ及び右上げ制御を行い、植付田面に対して植
付部(15)を略水平に支持するもので、畦際モードに
おいては傾斜設定器(104)の基準傾斜値を中心に左
右フロートセンサ(52a)(52b)の出力差に基づ
いて植付部(15)の傾斜角を演算し、各センサ(52
a)(52b)の出力差と設定器(104)の基準傾斜
値とを一致させるように前記シリンダ(68)によるロ
ーリング制御を行う。
【0031】さらにローリング制御を中止していると
き、並びにローリングシリンダ(68)が不感帯幅内で
停止しているとき、その不感帯幅だけ緩衝バネ(11
0)(111)に抗して植付部(15)を自由にローリ
ングさせると共に、不感帯設定器(117)操作と連動
して可動幅変更モータ(116)を作動させ、不感帯幅
調節によりバネ座(112)(113)を接離させて緩
衝バネ(110)(111)可動幅もそれに比例して変
更するものである。
【0032】
【考案の効果】以上実施例から明らかなように本考案
は、走行車(1)に植付部(15)を昇降自在に設ける
と共に、走行車(1)に対して植付部(15)を左右に
傾斜させる自動ローリング制御を行うローリング調節部
材(68)及びローリングセンサ(76)を設ける田植
機において、畦際モードの基準傾斜値を設定する傾斜設
定器(104)と、畦際モードの自動ローリング制御を
行わせる自動切換スイッチ(100)を設けたもので、
畦際植付とそれ以外の植付とに区別して自動ローリング
制御を作動させるから、畦際での植付作業性の向上など
を容易に図ることができ、自動ローリング制御の有効利
用により作業者の作業負担の軽減などを容易に行うこと
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すローリングシリンダ部
の正面図。
【図2】全体の側面図。
【図3】同平面図。
【図4】植付部の側面図。
【図5】植付部の平面図。
【図6】センサフロート部の側面図。
【図7】同平面図。
【図8】ローリングシリンダ部の側面図。
【図9】同部分図。
【図10】センサフロートの作動説明図。
【図11】植付昇降レバーの説明図。
【図12】油圧回路図。
【図13】ローリングシリンダ制御回路図。
【図14】出力線図。
【図15】出力線図。
【図16】フローチャート。
【図17】フローチャート。
【図18】フローチャート。
【図19】フローチャート。
【図20】フローチャート。
【符号の説明】
(1) 走行車 (15)植付部 (68)ローリングシリンダ(ローリング調節部材) (76)水平センサ(ローリングセンサ) (100)自動切換スイッチ (104)傾斜設定器

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車に植付部を昇降自在に設けると共
    に、走行車に対して植付部を左右に傾斜させる自動ロー
    リング制御を行うローリング調節部材及びローリングセ
    ンサを設ける田植機において、畦際モードの基準傾斜値
    を設定する傾斜設定器と、畦際モードの自動ローリング
    制御を行わせる自動切換スイッチを設けたことを特徴と
    する田植機。
JP3448092U 1992-04-24 1992-04-24 田植機 Expired - Lifetime JPH0741301Y2 (ja)

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