JPH0740732Y2 - 円筒ころ軸受 - Google Patents

円筒ころ軸受

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JPH0740732Y2
JPH0740732Y2 JP1989125892U JP12589289U JPH0740732Y2 JP H0740732 Y2 JPH0740732 Y2 JP H0740732Y2 JP 1989125892 U JP1989125892 U JP 1989125892U JP 12589289 U JP12589289 U JP 12589289U JP H0740732 Y2 JPH0740732 Y2 JP H0740732Y2
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JP
Japan
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cylindrical roller
cage
pocket hole
pitch circle
roller bearing
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JP1989125892U
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JPH0367718U (ja
Inventor
勝司 村上
京司 前田
Original Assignee
エヌティエヌ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は工作機械の主軸のような高速回転軸に使用さ
れる円筒ころ軸受に関する。
〔従来の技術〕
第2図および第3図は複列円筒ころ軸受を示しており、
外周に軌道面(12)を有する内輪(10)、内周に軌道面
(22)を有する外輪(20)、内・外輪の軌道面(12、2
2)間を転動する2列の円筒ころ(30)、および、各列
の円筒ころ(30)を内周方向で一定間隔に保つための保
持器(40)からなっている。
保持器(40)はこの場合2つに分割したタイプのものが
示されている。各保持器(40)は、円筒ころ(30)を収
容するためのポケット穴(42)を有する。このポケット
穴(42)は軸方向に延在し、保持器(40)の一端面に開
口している。第3図からよくわかるように、ポケット穴
(42)は円筒ころ(30)よりもわずかに大径で、円筒こ
ろ(30)のピッチ円直径P.C.D上に等間隔に配設されて
いる。この保持器(40)はいわゆるころ案内方式を採
り、円筒ころ(30)によって動きを規制される。
外輪(20)には軸受内部に潤滑剤を供給するための給油
穴(24)を設けてある。
〔考案が解決しようとする課題〕
近年、高速主軸に広く採用されている潤滑法にエアーオ
イル潤滑方式がある。この潤滑法は微少量のオイルを圧
縮空気により霧状で軸受内部に供給するようにしたもの
である。そのため、供給された微少量の潤滑剤を有効に
利用しなければ軸受の温度上昇の問題が発生する。した
がって、このような微少量潤滑剤による潤滑法を利用す
る場合、軸受内部仕様もそれに対応する必要がある。
しかしながら、保持器が円筒ころとの接触によって動き
を規制されるころ案内方式の場合、ポケット穴が円筒こ
ろより大径で両者間にすきまが存在する。このため、軸
受の回転中、ポケット穴を形成している円周方向に向か
い合った側壁のうち回転方向によってどちらか一方が円
筒ころと接触することになるが、回転中に作用する種々
の力や、加工誤差等が原因となって、その側壁の全面が
均等に円筒ころと接触するとは限らない。しかも、保持
器は重力の作用により全体的に下方に偏移する傾向にあ
る。
しかるに、従来ポケット穴(42)の径方向断面の中心と
円筒ころ(30)のピッチ円直径P.C.D.がほぼ一致してい
るため、第4図に二点鎖線で示すように、ポケット穴の
保持器内径側の側壁が円筒ころ(30)と接触することに
なる。ところが、潤滑剤は上方の給油穴(24)から供給
されるのに加えて遠心力が作用するので、保持器の内径
側は外径側に比べて潤滑条件が悪い。したがって、潤滑
不良による異常発熱、ひいては焼付き等を引き起こすこ
ととなる。
そこで、この考案の目的は、円筒ころと保持器との接触
部の潤滑条件を向上させうる構造となすことである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、保持器(40)のポケット穴(42)のピッチ
円直径を、円筒ころ(30)のピッチ円直径より小さくす
ることによって上記の課題を解決した。
この考案の円筒ころ軸受は、ポケット穴(42)のピッチ
円直径を除いては、第2図および第3図を参照して上述
した構成と変わるところはない。
〔作用〕
保持器(40)のポケット穴(42)のピッチ円直径が円筒
ころ(30)のピッチ円直径P.C.D.よりも小さいので、保
持器(40)と円筒ころ(30)との接触位置は常に、保持
器外径側すなわち、給油穴(42)に近い側となる。図面
に従って説明すると、第1図に実線で示される中立状態
から保持器(40)が図の下方つまり内径側へ偏移しよう
とする場合、保持器外径側のポケット穴側壁が円筒ころ
(30)に接触する。逆に、保持器(40)が図の上方つま
り外径側へ偏移する場合、ポケット穴(42)の中心が円
筒ころ(30)のピッチ円に近ずくことになるため、保持
器(40)のポケット穴側壁と円筒ころ(30)との距離は
保持器外径側、内径側ともほぼ均等になる。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、この発明の円筒ころ軸
受は保持器のポケット穴のピッチ円直径を円筒ころのピ
ッチ円直径よりも小さくしたから、保持器と円筒ころと
が常に保持器外径側で接触するようになり、当該接触位
置が潤滑剤の供給方向に近ずけることができた。したが
って、保持器と円筒ころとの接触部は常に、潤滑剤の供
給を先に受ける側にあり、良好な潤滑状態が確保され、
昇温が極力抑えられる。また、接触部は常に保持器外径
側と定まっているため、従来のようにポケット穴側壁の
不確定な部分で当たるのに比べて、より安定した運転状
態が得られるほか、潤滑や摩耗に対して的確に対策を講
じることができるという利点ある。さらに、この考案
は、従来に比べて何ら追加の加工を要求するこなく簡単
に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を説明するための要部横断面図、 第2図は複列円筒ころ軸受の縦断面図、 第3図は第2図のIII−III線断面図、 第4図は第1図と比較して従来例を示す要部横断面図で
ある。 10:内輪 20:外輪 30:円筒ころ 40:保持器 42:ポケット穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周に軌道面を有する内輪、内周に軌道面
    を有する外輪、内・外輪の軌道面間を転動する複数の円
    筒ころ、および、円筒ころを収容する軸方向に穿設され
    たポケット穴を有する保持器からなり、外輪側から潤滑
    油を供給するようにしたものにおいて、保持器のポケッ
    ト穴のピッチ円直径を円筒ころのピッチ円直径より小さ
    くした円筒ころ軸受。
JP1989125892U 1989-10-27 1989-10-27 円筒ころ軸受 Expired - Fee Related JPH0740732Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS595822A (ja) * 1982-07-01 1984-01-12 Honda Motor Co Ltd エンジンの2次空気量制御装置

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