JPH0740258U - 自動車用シートのバックヒンジロックオフ防止構造 - Google Patents
自動車用シートのバックヒンジロックオフ防止構造Info
- Publication number
- JPH0740258U JPH0740258U JP7039593U JP7039593U JPH0740258U JP H0740258 U JPH0740258 U JP H0740258U JP 7039593 U JP7039593 U JP 7039593U JP 7039593 U JP7039593 U JP 7039593U JP H0740258 U JPH0740258 U JP H0740258U
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- seat back
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- lock plate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シートバックの前傾状態等、所定の傾動角度
からはテーブル化できないようにする。 【構成】 シートバックとナックルとを揺動自在に連結
し、ナックルにはロックプレートを設け、ロックプレー
トとシートバックのロックピンとの係合にてシートバッ
クをナックルにヒンジロックする一方、シートバックの
所定の傾動角度範囲におけるロックプレートのロックオ
フ方向の揺動を規制する規制部を設ける。
からはテーブル化できないようにする。 【構成】 シートバックとナックルとを揺動自在に連結
し、ナックルにはロックプレートを設け、ロックプレー
トとシートバックのロックピンとの係合にてシートバッ
クをナックルにヒンジロックする一方、シートバックの
所定の傾動角度範囲におけるロックプレートのロックオ
フ方向の揺動を規制する規制部を設ける。
Description
【0001】
この考案は、自動車用シートのバックヒンジロックオフ防止構造に関する。
【0002】
最近、種々な用途に利用できる、いわゆるワンボックス車が注目されているが 、かかるワンボックス車においては車室内を有効に利用できるように種々な工夫 がなされている。
【0003】 例えば、リヤ側スペースの前端から後端まで長尺のスライドレールを延在させ 、該スライドレールに第1、第2のリヤシートをスライド自在にかつロック可能 に支承し、もってリヤシートを折り畳んで格納して広い荷室スペースを作る場合 あるいはフルフラット化やテーブル化する場合にシートを任意の位置に設定でき 、有用性をアップさせた構造が提案されている。
【0004】
ところで、かかる構造のシートでは、シートバックとシートクッションとをダ ブルヒンジで連結し、シートバックを傾動できるとともに、シートバックのヒン ジをロックオフしてテーブル化もできるようにすることが提案される。
【0005】 しかし、単にダブルヒンジとすると、シートバックをその前傾状態からテーブ ル化すると、シートバック先端がシートクッションの先端より前方に突出し、前 方シートと干渉して円滑な操作が阻害されるおそれがある。
【0006】 また、上述の構造のシートに、シートバックを前傾させるとシートのスライド ロックが解除される、いわゆるウォークイン機能を設定すると、ウォークイン作 動状態からもシートバックをテーブル化できるが、その場合にはシートのスライ ドロックは解除されたままとなって安全性の点で好ましくない。
【0007】 この考案は、かかる問題点に鑑み、シートバックの前傾状態からはテーブル化 できないようにした自動車用シートのバックヒンジロックオフ防止構造を提供す ることを課題とする。
【0008】
そこで本考案に係る自動車用シートのバックヒンジロックオフ防止構造は、シ ートクッションに対してシートバックを傾動可能となし、該シートバックをさら にテーブル化しうるように構成した自動車用シートであって、シートクッション にはシートバックをナックルにて傾動可能に取付け、該シートバックとナックル とは揺動自在に連結するとともに、該ナックルにはロックプレートをその揺動操 作にてシートバック側ロックピンと係脱しうるように設け、該ロックプレートと ロックピンとの係合にてシートバックをナックルにロックする一方、シートバッ クの所定の傾動角度範囲におけるロックプレートのロックオフ方向の揺動を規制 する規制部を設けるようにしたことを特徴とする。
【0009】 規制部はナックル等とは別体に設けてナックル等に取付けてもよいが、ナック ルがシートクッション側のロアブラケットとシートバック側のアッパブラケット とを相互に連結して構成されていることから、ナックルのロアブラケット外縁に 膨出部を形成し、ロックプレートと当接させてその揺動を規制するようにしても よい。
【0010】 規制部は所定の前傾状態でシートバックをロックオフできないようにすればよ いが、フルフラット化状態からテーブル化する場合にも他のシートとの干渉等の 問題が生じることから、さらに所定の後傾状態でシートバックをロックオフでき ないようにしてもよい。
【0011】 シートにウォークイン機能を付与する場合にはシートを前後方向に延びるスラ イドレールにスライド自在に支承し、スライドロック機構にて任意の位置にロッ ク可能に設ける一方、スライドロック機構をシートバックの傾動と連携させ、所 定の角度範囲外での傾動にてスライドロックを解除するようにするのがよい。
【0012】
本考案によれば、シートバックの所定の傾動姿勢、例えば前傾姿勢からロック プレートを揺動操作すると、ロックプレートのロックオフ方向の揺動が規制部に よって規制されるので、ロックプレートとロックピンとの係合は外れない。
【0013】 従って、上述の傾動姿勢からはシートバックをテーブル化できず、シートバッ ク先端縁が突出して前方シートと干渉することはなく、又ウォークイン作動状態 からテーブル化して安全性が問題となることもない。
【0014】
以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1ないし図4 は本考案の一実施例による自動車用シートのバックヒンジロックオフ防止構造を 示す。図1において、ワンボックス車の車室フロアにはリヤ側1に左右一対の長 尺スライドレール2が前端から後端にかけて前後方向に延びて設けられ、該長尺 スライドレール2には第1、第2のリヤシート3がスライド自在に支承され、該 リヤシート3はスライドロック機構5にて所望の位置にロックでき、操作レバー 50の操作にてスライドロックを解除できるようになっている。
【0015】 第1、第2のリヤシート3はシートクッション30とシートバック31とをナ ックル4で傾動可能に連結して構成され、又前方の第1リヤシート3のシートバ ック30は6:4に分割され、4分割側のシートバック31のナックル4はスラ イドロック機構5と連携されてシートバック31の前傾姿勢でスライドロックを 解除できるようになっている。
【0016】 ここで、ナックル4の構造を説明すると、図3に示すように、シートクッショ ン30にはロアブラケット40が取付けられ、シートバック31にはアッパブラ ケット41の上部が取付ピン42によって揺動自在に取付けられ、上記ロアブラ ケット40の上部とアッパブラケット41下部とはヒンジピン46によって揺動 自在に連結されている。
【0017】 上記アッパブラケット41の下部にはギアプレート43が固定され、ロアブラ ケット40にはギアプレート43と噛合しうるロック片44が係脱可能に取付け られるとともに、ロック片44を離脱操作する操作レバー45が揺動自在に取付 けられ、ギア片44及び操作レバー45は各々コイルばねにて係合方向に付勢さ れている。
【0018】 また、アッパブラケット41の略中央にはロックプレート47が揺動自在に取 付けられ、該ロックプレート47にはシートバック31のロックピン48と係合 しうるロック凹部471が形成され、又ロックプレート47はコイルばねによっ てロックピン48との係合方向に付勢されている。
【0019】 他方、シートバック31にはヒンジロックオフレバー49が設けられ、ロック プレート47にはヒンジロックオフレバー49によって蹴り上げられる受け部4 72が突設されてロックプレート47はロックオフ方向に揺動操作されるように なっている。
【0020】 さらに、ロアブラケット40の上端外縁にはシートバック31の所定の前傾範 囲に相当する部分に膨出部(規制部)400が形成され、ロックプレート47に はシートバック31が所定の前傾範囲にある時に上記膨出部400に当接しうる 規制突部470が形成されている。なお、さらにロアブラケット40の上端外縁 の後方部分にも膨出部401を形成し、フルフラット状態からのテーブル化を阻 止するようにしてもよい。
【0021】 また、ナックル4のヒンジピン46には連携アーム410が取付けられ、該連 携アーム410はワイヤーケーブルにてスライドロック機構5と連結され、こう してシートバック31が所定の前傾姿勢となったときに連携アーム410がアッ パブラケット41によって蹴られてスライドロック機5のスライドロックが解除 される、いわゆるウォークイン機能が設定されている。
【0022】 次に、動作について説明する。図4(a) に示すように、シートバック31が起 立した座席姿勢にある場合、スライドロック機構5にてリヤシート3をスライド レール2にロックできる。
【0023】 かかる座席姿勢において、操作レバー45を操作するとシートバック31を傾 動できるが、図4(b) に示すように、シートバック31を前傾させると、連携ア ーム410がアッパブラケット41によって蹴られてスライドロック機構5のロ ックが解除され、ウォークイン動作ができる。
【0024】 他方、シートバック31をテーブル化する場合にはヒンジロックオフレバー4 9を操作し、ロックプレート31を揺動させてロックピン49との係合を解除す ると、シートバック31がアッパブラケット41の取付ピン42の回りを揺動で きるので、図4(c) に示すように、シートバック31を前方に倒してテーブル化 できる。
【0025】 ところで、上述のウォークイン状態からヒンジロックオフレバー49を操作し 、シートバックト47をテーブル化すると、図4(d) に示すように、シートバッ ク31の先端がシートクッション30の先端より前方に突出し、前方のシートと 干渉することが懸念され、又スライドロック機構5のロックは解除されたままで あるので、安全性の点で好ましくない。
【0026】 本実施例の構造では、シートバック31が前傾姿勢(図4(e) の領域b参照) にある場合にヒンジロックオフレバー49を操作し、ロックプレート47を揺動 させようとすると、ロックプレート47の規制突起470がロアブラケット40 の膨出部400と当接してその揺動が規制されるので、ロックプレート47とロ ックピン49との係合は外れず、ロックオフされない。
【0027】 従って、シートバック31をテーブル化する場合にはシートバック31を一旦 膨出部400のない角度範囲、即ち座席姿勢より後方(図4(e) の領域a参照) まで傾動させ、その状態でヒンジロックオフレバー49を操作しないとテーブル 化できない。
【0028】 その結果、シートバック31先端縁が突出して前方シートと干渉することはな く、又テーブル化してもスライドロックを行って安全性を保証できる。
【図1】 本考案の一実施例によるバックヒンジロック
オフ防止構造を備える自動車用シートを示す概略図であ
る。
オフ防止構造を備える自動車用シートを示す概略図であ
る。
【図2】 上記自動車シートを示す分解斜視図である。
【図3】 上記ロックオフ防止構造を示す構成図であ
る。
る。
【図4】 上記ロックオフ防止構造の動作を説明するた
めの図である。
めの図である。
2…スライドレール 3…リヤシート 30…シートクッション 31…シートバック 4…ナックル 40…ロアブラケット 400…膨出部(規制部) 41…アッパブラケット 47…ロックプレート 48…ロックピン
Claims (3)
- 【請求項1】 シートクッションに対してシートバック
を傾動可能となし、該シートバックをさらにテーブル化
しうるように構成した自動車用シートであって、 上記シートクッションにはシートバックがナックルにて
傾動可能に取付けられ、該シートバックとナックルとは
揺動自在に連結されるとともに、該ナックルにはロック
プレートがその揺動操作にてシートバック側ロックピン
と係脱しうるように設けられ、該ロックプレートとロッ
クピンとの係合にてシートバックがナックルにロックさ
れている一方、 上記シートバックの所定の傾動角度範囲におけるロック
プレートのロックオフ方向の揺動を規制する規制部が設
けられていることを特徴とする自動車用シートのバック
ヒンジロックオフ防止構造。 - 【請求項2】 上記規制部は、ナックルのロアブラケッ
ト外縁に形成されロックプレートと当接してその揺動を
規制しうる膨出部である請求項1記載の自動車用シート
のバックヒンジロックオフ防止構造。 - 【請求項3】 シートが前後方向に延びるスライドレー
ルにスライド自在に支承され、スライドロック機構にて
任意の位置にスライドロック可能に設けられており、 該スライドロック機構がシートバックの傾動と連携さ
れ、上記所定の角度範囲外での傾動にてスライドロック
が解除される請求項1又は2記載の自動車用シートのバ
ックヒンジロックオフ防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7039593U JPH0740258U (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 自動車用シートのバックヒンジロックオフ防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7039593U JPH0740258U (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 自動車用シートのバックヒンジロックオフ防止構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0740258U true JPH0740258U (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=13430226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7039593U Pending JPH0740258U (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 自動車用シートのバックヒンジロックオフ防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0740258U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8205685B2 (en) | 2006-02-03 | 2012-06-26 | Black & Decker Inc. | Housing and gearbox for drill or driver |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP7039593U patent/JPH0740258U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8205685B2 (en) | 2006-02-03 | 2012-06-26 | Black & Decker Inc. | Housing and gearbox for drill or driver |
US9579785B2 (en) | 2006-02-03 | 2017-02-28 | Black & Decker Inc. | Power tool with transmission cassette received in clam shell housing |
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