JP2600711Y2 - ロングスライダーロック不可位置感知構造 - Google Patents
ロングスライダーロック不可位置感知構造Info
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- JP2600711Y2 JP2600711Y2 JP1993074753U JP7475393U JP2600711Y2 JP 2600711 Y2 JP2600711 Y2 JP 2600711Y2 JP 1993074753 U JP1993074753 U JP 1993074753U JP 7475393 U JP7475393 U JP 7475393U JP 2600711 Y2 JP2600711 Y2 JP 2600711Y2
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- Japan
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- seat
- lock
- plate
- seats
- hole
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- Seats For Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ワンボックス車等に
おいて採用されるロングスライダーロック不可位置感知
構造に関する。
おいて採用されるロングスライダーロック不可位置感知
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、種々な用途に利用できる、いわゆ
るワンボックス車が注目されている。かかるワンボック
ス車においては車室内を有効に利用できるように種々な
工夫がなされている。
るワンボックス車が注目されている。かかるワンボック
ス車においては車室内を有効に利用できるように種々な
工夫がなされている。
【0003】例えば、リヤ側スペースの前端から後端ま
で長尺のスライドレールを延在させ、該スライドレール
に第1、第2の前後のリヤシートをスライド自在にかつ
ロック可能に支承し、もってリヤシートを折り畳んで格
納して広い荷室スペースを作る場合あるいはフルフラッ
ト化やテーブル化する場合にシートを任意の位置に設定
でき、有用性をアップさせた構造が提案されている。
で長尺のスライドレールを延在させ、該スライドレール
に第1、第2の前後のリヤシートをスライド自在にかつ
ロック可能に支承し、もってリヤシートを折り畳んで格
納して広い荷室スペースを作る場合あるいはフルフラッ
ト化やテーブル化する場合にシートを任意の位置に設定
でき、有用性をアップさせた構造が提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】かかる構造のシートに
おいてこれを本来の座席して使用する場合、前席との間
隔やシートベルトの取付位置等が車両保安基準等によっ
て規制され、座席として使用できるスライド範囲は限ら
れる。
おいてこれを本来の座席して使用する場合、前席との間
隔やシートベルトの取付位置等が車両保安基準等によっ
て規制され、座席として使用できるスライド範囲は限ら
れる。
【0005】また、上述の構造のシートにおいては、製
造上及びコスト上の観点等から、ロック機構を第1、第
2リヤシートに共通とするのが一般的である。
造上及びコスト上の観点等から、ロック機構を第1、第
2リヤシートに共通とするのが一般的である。
【0006】ところで、第1、第2のリヤシートをとも
にスライドレール前方に寄せ、いわゆるバン仕様とする
場合には両リヤシートとも座席使用範囲外ではあるが、
第2のリヤシートについてはロックする必要がある。
にスライドレール前方に寄せ、いわゆるバン仕様とする
場合には両リヤシートとも座席使用範囲外ではあるが、
第2のリヤシートについてはロックする必要がある。
【0007】しかるに、単にロック機構を第1、第2リ
ヤシートに共通とすると、リヤシートをバン仕様から他
の状態に移行させた際に、第1リヤシートがバン仕様に
おける第2リヤシートのロック位置にロックされ、座席
使用範囲外にて座席として使用できることとなって安全
性の点で好ましくなく、何らかの対策を講ずる必要があ
る。
ヤシートに共通とすると、リヤシートをバン仕様から他
の状態に移行させた際に、第1リヤシートがバン仕様に
おける第2リヤシートのロック位置にロックされ、座席
使用範囲外にて座席として使用できることとなって安全
性の点で好ましくなく、何らかの対策を講ずる必要があ
る。
【0008】この考案は、かかる点に鑑み、座席使用範
囲外で第2リヤシートのみをロックするスライド位置が
構造的に分かるようにしたロングスライダーロック不可
位置感知構造を提供することを課題とする。
囲外で第2リヤシートのみをロックするスライド位置が
構造的に分かるようにしたロングスライダーロック不可
位置感知構造を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本考案に係るロン
グスライダーロック不可位置感知構造は、第1、第2の
シートを、車体前後方向に延びる長尺のスライドレール
にスライド自在に支承して任意の位置に設定できるよう
にした自動車用シートにおいて、スライドレールには複
数のロック穴を長手方向に所定の間隔をあけて形成し、
第1、第2のシートにはロック穴に嵌入しうるロックプ
レートを各々設け、該ロック穴及びロックプレートを、
第1、第2シートの座席使用範囲外の第2シートロック
位置で第2シートのロックプレートのロック穴への嵌入
を許容しかつ第1シートのロックプレートのロック穴へ
の嵌入を阻止する形状となしたことを特徴とする。
グスライダーロック不可位置感知構造は、第1、第2の
シートを、車体前後方向に延びる長尺のスライドレール
にスライド自在に支承して任意の位置に設定できるよう
にした自動車用シートにおいて、スライドレールには複
数のロック穴を長手方向に所定の間隔をあけて形成し、
第1、第2のシートにはロック穴に嵌入しうるロックプ
レートを各々設け、該ロック穴及びロックプレートを、
第1、第2シートの座席使用範囲外の第2シートロック
位置で第2シートのロックプレートのロック穴への嵌入
を許容しかつ第1シートのロックプレートのロック穴へ
の嵌入を阻止する形状となしたことを特徴とする。
【0010】ロック穴及びロックプレートはロックプレ
ートの形状の一部又は全部を第1シートと第2シートと
で異ならせ、ロック穴を座席使用範囲外の第2シートロ
ック位置では第2シートのロックプレートのみが嵌入し
うる形状となし、他の範囲は両ロックプレートが嵌入し
うる形状とすればよい。
ートの形状の一部又は全部を第1シートと第2シートと
で異ならせ、ロック穴を座席使用範囲外の第2シートロ
ック位置では第2シートのロックプレートのみが嵌入し
うる形状となし、他の範囲は両ロックプレートが嵌入し
うる形状とすればよい。
【0011】例えば、第1、第2シートのロックプレー
トは同一厚さで同一幅となすが、第2シートのロックプ
レートのみ二股状又は三股状となし、座席使用範囲外の
第2シートロック位置のロック穴のみを2つ又は3つの
小穴とし、他の範囲のロック穴は同じ寸法の1つの長穴
としてもよい。また、第1、第2シートのロックプレー
トを三股状となし、三股状各部の寸法を異ならせるよう
にしてもよい。
トは同一厚さで同一幅となすが、第2シートのロックプ
レートのみ二股状又は三股状となし、座席使用範囲外の
第2シートロック位置のロック穴のみを2つ又は3つの
小穴とし、他の範囲のロック穴は同じ寸法の1つの長穴
としてもよい。また、第1、第2シートのロックプレー
トを三股状となし、三股状各部の寸法を異ならせるよう
にしてもよい。
【0012】
【作用及び考案の効果】本考案によれば、ロック穴及び
ロックプレートが座席使用範囲外の第2シートロック位
置では第2シートのロックプレートはロック穴に嵌入す
るが、第1シートのロックプレートはロック穴に嵌入し
ない形状となっているので、座席使用範囲外の第2シー
トロック位置を構造的に感知してその位置には第1シー
トがロックできず、座席として使用できない結果、安全
性を保証できる。
ロックプレートが座席使用範囲外の第2シートロック位
置では第2シートのロックプレートはロック穴に嵌入す
るが、第1シートのロックプレートはロック穴に嵌入し
ない形状となっているので、座席使用範囲外の第2シー
トロック位置を構造的に感知してその位置には第1シー
トがロックできず、座席として使用できない結果、安全
性を保証できる。
【0013】また、座席使用範囲外の第2シートロック
位置以外の他の位置にあるロック穴については形状を共
通化できるので、製造がそれほど煩雑になることもな
い。
位置以外の他の位置にあるロック穴については形状を共
通化できるので、製造がそれほど煩雑になることもな
い。
【0014】なお、上述の第2シートロック位置は第2
シートの座席使用範囲外ではあるが、第2シートをロッ
クしても第1シートが直前にあるので座席としては使用
できず、又、最後端位置では、シートバックがリヤゲー
トに当たりシートバックを倒さないと移動できない(座
席としては使用できない)ため安全性は担保されてい
る。
シートの座席使用範囲外ではあるが、第2シートをロッ
クしても第1シートが直前にあるので座席としては使用
できず、又、最後端位置では、シートバックがリヤゲー
トに当たりシートバックを倒さないと移動できない(座
席としては使用できない)ため安全性は担保されてい
る。
【0015】
【実施例】以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて
詳細に説明する。図1ないし図5は本考案の一実施例に
よるロングスライダーロック不可位置感知構造を示す。
図1において、ワンボックス車の車室フロアにはリヤ側
1に左右一対の長尺スライドレール2が前端から後端に
かけて前後方向に延びて設けられ、該長尺スライドレー
ル2には第1、第2のリヤシート3がスライダー4によ
ってスライド自在に支承されている。
詳細に説明する。図1ないし図5は本考案の一実施例に
よるロングスライダーロック不可位置感知構造を示す。
図1において、ワンボックス車の車室フロアにはリヤ側
1に左右一対の長尺スライドレール2が前端から後端に
かけて前後方向に延びて設けられ、該長尺スライドレー
ル2には第1、第2のリヤシート3がスライダー4によ
ってスライド自在に支承されている。
【0016】図2に示すように、リヤシート3のシート
クッションでは略四角形状をなすクッションフレーム3
0の四隅にパイプ製脚部31が下方に延びて固定され、
前後の脚部30間は連結プレート32で相互に連結さ
れ、又脚部31の下端側には取付舌片部310が圧潰に
て形成されるとともに下方に傾斜され、該取付舌片部3
10には取付穴が開設されている。
クッションでは略四角形状をなすクッションフレーム3
0の四隅にパイプ製脚部31が下方に延びて固定され、
前後の脚部30間は連結プレート32で相互に連結さ
れ、又脚部31の下端側には取付舌片部310が圧潰に
て形成されるとともに下方に傾斜され、該取付舌片部3
10には取付穴が開設されている。
【0017】スライダー4は正面略逆L字状をなし、下
端部の先端及び後端にはローラ40が回転自在に取付け
られ、上端部の先端及び後端には取付ブラケット部41
が下方に傾斜して一体に形成され、該取付ブラケット部
41には取付穴が形成されるとともにその裏面にナット
が溶接等で固定され、該スライダー4の取付ブラケット
部41上には脚部31の取付舌片部310が載置されて
ボルト42によって連結されている。
端部の先端及び後端にはローラ40が回転自在に取付け
られ、上端部の先端及び後端には取付ブラケット部41
が下方に傾斜して一体に形成され、該取付ブラケット部
41には取付穴が形成されるとともにその裏面にナット
が溶接等で固定され、該スライダー4の取付ブラケット
部41上には脚部31の取付舌片部310が載置されて
ボルト42によって連結されている。
【0018】スライドレール2は略四角形閉断面状をな
し、該スライドレール2の底面には図4に示すように長
手方向に所定の間隔をあけてロック穴20が形成され、
又スライドレール2の上面壁中央には収納溝が長手方向
全長にわたって形成されてスライドレール2内には上記
ローラ40が収納され、これによって第1、第2のリヤ
シート3は前後にスライドしうるようになっている。
し、該スライドレール2の底面には図4に示すように長
手方向に所定の間隔をあけてロック穴20が形成され、
又スライドレール2の上面壁中央には収納溝が長手方向
全長にわたって形成されてスライドレール2内には上記
ローラ40が収納され、これによって第1、第2のリヤ
シート3は前後にスライドしうるようになっている。
【0019】また、スライダー4の略中央には上下方向
のガイド溝が形成されてロックプレート50が上下スラ
イド自在に収納され、又スライダー4には揺動アーム5
1が前後方向に延びてその略中央が取付ピン510にて
揺動自在に取付けられ、該揺動アーム51の後端側は連
結ピン53にてロックプレート50の上端部に連結さ
れ、揺動アーム51の先端側には連携ピン52が突設さ
れている。また、スライダー4と揺動アーム51との間
にはロックプレート50を下方に付勢するコイルばね5
4が張架されてロックプレート50はスライドレール2
のロック穴20に嵌入しうるようになっており、このよ
うにしてスライダー4をスライドレール2にロックしう
るロック機構5が構成されている。
のガイド溝が形成されてロックプレート50が上下スラ
イド自在に収納され、又スライダー4には揺動アーム5
1が前後方向に延びてその略中央が取付ピン510にて
揺動自在に取付けられ、該揺動アーム51の後端側は連
結ピン53にてロックプレート50の上端部に連結さ
れ、揺動アーム51の先端側には連携ピン52が突設さ
れている。また、スライダー4と揺動アーム51との間
にはロックプレート50を下方に付勢するコイルばね5
4が張架されてロックプレート50はスライドレール2
のロック穴20に嵌入しうるようになっており、このよ
うにしてスライダー4をスライドレール2にロックしう
るロック機構5が構成されている。
【0020】また、脚部30間の連結プレート32には
取付プレート60がネジ600及びボルト601で取付
けられ、該両プレート32、60間には押下げリンク6
1が収納され、該押下げリンク61はそのガイド溝61
0に取付プレート60側のガイドピン611が収納され
て取付プレート60に上下方向にスライド自在に支承さ
れ、該押下げリンク61の下端はスライダー4の上端面
の長穴43を挿通して揺動アーム51の連携ピン52と
当接され連携されている。
取付プレート60がネジ600及びボルト601で取付
けられ、該両プレート32、60間には押下げリンク6
1が収納され、該押下げリンク61はそのガイド溝61
0に取付プレート60側のガイドピン611が収納され
て取付プレート60に上下方向にスライド自在に支承さ
れ、該押下げリンク61の下端はスライダー4の上端面
の長穴43を挿通して揺動アーム51の連携ピン52と
当接され連携されている。
【0021】上記押下げリンク61の上端にはリンク6
2の一端が取付ピン612によって揺動自在に連結さ
れ、該リンク62の他端はシャフト63端部に共回転し
うるように嵌合され、該シャフト63はシート幅方向に
延びてシャフト受けにて取付プレート60に揺動自在に
取付けられている。このシャフト63には操作レバー6
4が固定され、又シャフト63と連結プレート32との
間には操作レバー64を下方に揺動付勢するコイルばね
65が張架されており、以上のようにしてロック機構5
と連携されてこれをアンロック操作する操作リンク機構
6が構成されている。
2の一端が取付ピン612によって揺動自在に連結さ
れ、該リンク62の他端はシャフト63端部に共回転し
うるように嵌合され、該シャフト63はシート幅方向に
延びてシャフト受けにて取付プレート60に揺動自在に
取付けられている。このシャフト63には操作レバー6
4が固定され、又シャフト63と連結プレート32との
間には操作レバー64を下方に揺動付勢するコイルばね
65が張架されており、以上のようにしてロック機構5
と連携されてこれをアンロック操作する操作リンク機構
6が構成されている。
【0022】シートの他方の脚部31間にも同様の構造
を有するロック機構が設けられ、該ロック機構は上記シ
ャフト63に連結されて操作レバー64によって操作さ
れるようになっている。
を有するロック機構が設けられ、該ロック機構は上記シ
ャフト63に連結されて操作レバー64によって操作さ
れるようになっている。
【0023】また、取付プレート60には略逆L字状を
なす第2リンク66が揺動自在にピン連結され、該第2
リンク66の上端には長穴660が形成されこれに上記
取付ピン612が挿通されてリンク61に共連結され、
又第2リンク66の下端には操作ワイヤー661が連結
されて該操作ワイヤー661はシート後方に延設されて
おり、こうしてシート後方からもロック機構5をアンロ
ック操作できるようになっている。
なす第2リンク66が揺動自在にピン連結され、該第2
リンク66の上端には長穴660が形成されこれに上記
取付ピン612が挿通されてリンク61に共連結され、
又第2リンク66の下端には操作ワイヤー661が連結
されて該操作ワイヤー661はシート後方に延設されて
おり、こうしてシート後方からもロック機構5をアンロ
ック操作できるようになっている。
【0024】また、図3に示すように、上記ロックプレ
ート50は第1、第2のリヤシート3・1st、3・2nd
ともに同一厚み及び同一幅のプレートを用いて製作さ
れ、その下端部は三股状に形成され、該三股状の中央部
は第1リヤシート3・1stが大きな幅に、第2リヤシー
ト3・2ndが小さな幅に設定され、又三股状の両端部は
第1、第2のリヤシート3・1st、3・2ndともに同一
幅に設定されている。なお、三股状両端部の内縁をテー
パ状とすると、ロック穴20への嵌入時におけるガタツ
キを解消できる。
ート50は第1、第2のリヤシート3・1st、3・2nd
ともに同一厚み及び同一幅のプレートを用いて製作さ
れ、その下端部は三股状に形成され、該三股状の中央部
は第1リヤシート3・1stが大きな幅に、第2リヤシー
ト3・2ndが小さな幅に設定され、又三股状の両端部は
第1、第2のリヤシート3・1st、3・2ndともに同一
幅に設定されている。なお、三股状両端部の内縁をテー
パ状とすると、ロック穴20への嵌入時におけるガタツ
キを解消できる。
【0025】他方、ロック穴20は3つの小穴で構成さ
れ、第1、第2リヤシート3・1st、3・2ndの座席使
用範囲外でかつ第2リヤシート3・2ndのロック位置A
におけるロック穴20Aについては3つのうちの中央の
小穴が小さな幅に、他の範囲におけるロック穴20につ
いては3つのうちの中央の小穴が比較的大きな幅に形成
され、座席使用範囲外でかつ第2リヤシートロック位置
Aでは第2リヤシート3・2ndのロックプレート50の
みがロック穴20Aに嵌入されてロックされ、他の範囲
では第1リヤシート3・1stのロックプレート50、従
って第2リヤシート3・2ndもロック穴20に嵌入され
てロックされるようになっており、このようにして第
1、第2リヤシート3・1st、3・2ndの座席使用範囲
外でかつ第2リヤシート3・2ndのロック位置Aが構造
的に感知されるようになっている。
れ、第1、第2リヤシート3・1st、3・2ndの座席使
用範囲外でかつ第2リヤシート3・2ndのロック位置A
におけるロック穴20Aについては3つのうちの中央の
小穴が小さな幅に、他の範囲におけるロック穴20につ
いては3つのうちの中央の小穴が比較的大きな幅に形成
され、座席使用範囲外でかつ第2リヤシートロック位置
Aでは第2リヤシート3・2ndのロックプレート50の
みがロック穴20Aに嵌入されてロックされ、他の範囲
では第1リヤシート3・1stのロックプレート50、従
って第2リヤシート3・2ndもロック穴20に嵌入され
てロックされるようになっており、このようにして第
1、第2リヤシート3・1st、3・2ndの座席使用範囲
外でかつ第2リヤシート3・2ndのロック位置Aが構造
的に感知されるようになっている。
【0026】次に、作用効果について説明する。図5
(a) に示すように、第1、第2リヤシート3・1st、3
・2ndがともに座席使用範囲にある場合にはそのロック
プレート50がスライドレール2のロック穴20に嵌入
し、両シート3ともにロックされるので、シートバック
を起立させて座席として使用できる。
(a) に示すように、第1、第2リヤシート3・1st、3
・2ndがともに座席使用範囲にある場合にはそのロック
プレート50がスライドレール2のロック穴20に嵌入
し、両シート3ともにロックされるので、シートバック
を起立させて座席として使用できる。
【0027】他方、図5(b) に示すように、第1、第2
リヤシート3・1st、3・2ndを前方にスライドさせ、
いわゆるバン仕様とした場合、第2リヤシート3・2nd
のロックプレート50はその位置Aのロック穴20Aに
嵌入するので、第2リヤシート3・2ndはロックでき
る。従って、第1、第2リヤシート3・1st、3・2nd
のシートバックを前方に倒してテーブルとして使用で
き、又第2リヤシート3・2ndのシートバックを後方に
倒してフルフラット化することもできる。
リヤシート3・1st、3・2ndを前方にスライドさせ、
いわゆるバン仕様とした場合、第2リヤシート3・2nd
のロックプレート50はその位置Aのロック穴20Aに
嵌入するので、第2リヤシート3・2ndはロックでき
る。従って、第1、第2リヤシート3・1st、3・2nd
のシートバックを前方に倒してテーブルとして使用で
き、又第2リヤシート3・2ndのシートバックを後方に
倒してフルフラット化することもできる。
【0028】なお、このロック位置Aは第2リヤシート
3・2ndの座席使用範囲外であるが、第1リヤシート3
・1stが直前に位置して乗員が第2リヤシート3・2nd
に着座して脚部を入れるスペースがなく、座席しては使
用できないので、第2リヤシート3・2ndをロックして
も安全性は担保されている。同様に、第1リヤシート3
・1stについても車室フロアの段部が直前にあって脚部
を入れるスペースがないので、第1リヤシート3・1st
を座席しては使用できない。従って、第1リヤシート3
・1stについてはロックしてもよく、ロックしなくても
よい。
3・2ndの座席使用範囲外であるが、第1リヤシート3
・1stが直前に位置して乗員が第2リヤシート3・2nd
に着座して脚部を入れるスペースがなく、座席しては使
用できないので、第2リヤシート3・2ndをロックして
も安全性は担保されている。同様に、第1リヤシート3
・1stについても車室フロアの段部が直前にあって脚部
を入れるスペースがないので、第1リヤシート3・1st
を座席しては使用できない。従って、第1リヤシート3
・1stについてはロックしてもよく、ロックしなくても
よい。
【0029】他方、第1、第2リヤシート3・1st、3
・2ndを上述のバン仕様から他の状態、例えば第2リヤ
シート3・2ndを後方にスライドさせ、第1リヤシート
3・1stのスライド可能な範囲が広くなった場合、第1
リヤシート3・1stがロック位置Aにロックされると、
座席使用範囲外であるにもかかわらず、座席として使用
できることとなって安全性の点で好ましくない。
・2ndを上述のバン仕様から他の状態、例えば第2リヤ
シート3・2ndを後方にスライドさせ、第1リヤシート
3・1stのスライド可能な範囲が広くなった場合、第1
リヤシート3・1stがロック位置Aにロックされると、
座席使用範囲外であるにもかかわらず、座席として使用
できることとなって安全性の点で好ましくない。
【0030】これに対し、本例の構造では、ロック位置
Aのロック穴20Aが第1リヤシート3・1stのロック
プレート50の嵌入できない形状となっているので、ロ
ック位置Aは第1リヤシート3・1stのロックできない
位置であることが構造的に感知され、第1リヤシート3
・1stはロックされないので、座席としては使用でき
ず、安全性を担保できる。
Aのロック穴20Aが第1リヤシート3・1stのロック
プレート50の嵌入できない形状となっているので、ロ
ック位置Aは第1リヤシート3・1stのロックできない
位置であることが構造的に感知され、第1リヤシート3
・1stはロックされないので、座席としては使用でき
ず、安全性を担保できる。
【0031】また、第2リヤシートロック位置A以外の
他の位置にあるロック穴20については同一形状である
ので、製造がそれほど煩雑になることもない。
他の位置にあるロック穴20については同一形状である
ので、製造がそれほど煩雑になることもない。
【図1】 本考案の一実施例によるロングスライダーロ
ック不可位置感知構造を備えた車輛を示す概略図であ
る。
ック不可位置感知構造を備えた車輛を示す概略図であ
る。
【図2】 上記ロック不可位置感知構造を示す側面構成
図である。
図である。
【図3】 上記ロック不可位置感知構造を示す要部構成
図である。
図である。
【図4】 上記ロック不可位置感知構造におけるスライ
ドレールを示す平面構成図である。
ドレールを示す平面構成図である。
【図5】 上記ロック不可位置感知構造における作用を
説明するための図である。
説明するための図である。
2…スライドレール 20…ロック穴 20A…ロック穴 3…リヤシート 3・1st…第1リヤシート 3・2nd…第2リヤシート 50…ロックプレート
Claims (1)
- 【請求項1】 第1、第2のシートを、車体前後方向に
延びる長尺のスライドレールにスライド自在に支承して
任意の位置に設定できるようにした自動車用シートにお
いて、 上記スライドレールには複数のロック穴が長手方向に所
定の間隔をあけて形成され、上記第1、第2のシートに
は上記ロック穴に嵌入しうるロックプレートが各々設け
られ、 上記ロック穴及びロックプレートは、第1、第2シート
の座席使用範囲外の第2シートロック位置で第2シート
のロックプレートのロック穴への嵌入を許容しかつ第1
シートのロックプレートのロック穴への嵌入を阻止する
形状となっていることを特徴とするロングスライダーロ
ック不可位置感知構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993074753U JP2600711Y2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | ロングスライダーロック不可位置感知構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993074753U JP2600711Y2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | ロングスライダーロック不可位置感知構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0740251U JPH0740251U (ja) | 1995-07-18 |
JP2600711Y2 true JP2600711Y2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=13556349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993074753U Expired - Fee Related JP2600711Y2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | ロングスライダーロック不可位置感知構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2600711Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-29 JP JP1993074753U patent/JP2600711Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0740251U (ja) | 1995-07-18 |
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