JP3412894B2 - ロングスライダーロック構造 - Google Patents

ロングスライダーロック構造

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JP3412894B2
JP3412894B2 JP35360693A JP35360693A JP3412894B2 JP 3412894 B2 JP3412894 B2 JP 3412894B2 JP 35360693 A JP35360693 A JP 35360693A JP 35360693 A JP35360693 A JP 35360693A JP 3412894 B2 JP3412894 B2 JP 3412894B2
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勝博 井上
真司 西本
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Delta Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、ワンボックス車等に
おいて採用されるロングスライダーロック構造に関し、
特にシートとスライドレールとを組付けるとロック機構
も同時にセットできるようにした構造に関する。 【0002】 【従来の技術】最近、種々な用途に利用できる、いわゆ
るワンボックス車が注目されているが、かかるワンボッ
クス車においては車室内を有効に利用できるように種々
な工夫がなされている。 【0003】例えば、リヤ側スペースの前端から後端ま
で長尺のスライドレールを延在させ、該スライドレール
に第1、第2のリヤシートをスライド自在にかつロック
可能に支承し、もってリヤシートを折り畳んで格納して
広い荷室スペースを作る場合あるいはフルフラット化や
テーブル化する場合にシートを任意の位置に設定でき、
有用性をアップさせた構造が提案されている。 【0004】ところで、上述のシートと長尺スライドレ
ールとは物流上、組付けた状態で運搬することが難しい
ことから、各々に分けて運搬し車体に組付けるのが一般
的である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の構造
では、長尺スライドレールを車体側に取付け、これにシ
ートを組付けてボルト等で固定した後、さらにシート側
に装備された操作レバー等とロック機構とを操作ワイヤ
ー等で連結する作業が必要があり、組付け作業が非常に
煩雑であった。 【0005】この発明は、かかる問題点に鑑み、シート
をスライドレールに組付けるとロック機構も同時にセッ
トできるようにした新規なロングスライダーロック構造
を提供することを課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】そこで本発明に係るロン
グスライダーロック構造は、車体前後方向に延びる長尺
のスライドレールにシートをスライド自在に支承して所
定の位置にロック可能となした自動車用シートにおい
て、スライドレールにはスライダーをスライド自在に支
承し、スライダーにはこれをスライドレールにロックし
うるロック機構を設ける一方、スライダーはシート脚部
を載置し連結しうるように構成し、シートの前後の脚部
を連結する連結部を含む面内にはロック機構と連携され
てこれをアンロック操作する操作リンク機構を設けるよ
うにしたことを特徴とする。 【0007】スライダーの形状又は構造はスライドレー
ルにスライド自在に支承され、かつシート脚部を載置し
連結できるものであれば特に限定されない。 【0008】ロック機構はスライダーをスライドレール
にロックしうるものであればよいが、製造作業やコスト
面等を考慮すると、スライダーにスライドレールのロッ
ク穴に係合しうるロックプレートを上下スライド自在に
かつ下方に付勢して支承するとともに、その揺動にてロ
ックプレートを引上げ操作する揺動アームを前後方向に
延びて揺動自在に支承して構成するのが好ましい。 【0009】操作リンク機構は操作レバーの揺動操作等
によってロック機構をアンロック操作するものであれば
よい。例えば、ロック機構が上述の構造の場合にはシー
ト脚部の連結部に揺動アームの一端と当接しうる押下げ
リンクを上下スライド自在に支承し、押下げリンクと操
作レバーとをリンクで連結して操作レバーの揺動操作に
て押下げリンクを下方スライド操作可能とすることがで
きる。勿論、ロック機構の揺動アームに上下方向に延び
る部材を設け、これに押下げリンクを当接させるように
してもよい。 【0010】 【作用及び発明の効果】本発明によれば、シート脚部の
連結部を含む面内にアンロック操作用のリンク機構を、
シート脚部下方のスライダーにロック機構を設けるよう
にしたことから、シート脚部をスライダーに載置し連結
すると、操作リンク機構とロック機構とが同一鉛直面内
にて上下に位置し、両者を相互に容易に連携させること
が可能となる。その結果、この種のシートの組付け作業
性を大幅に向上できる。 【0011】 【実施例】以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて
詳細に説明する。図1ないし図6は本発明の一実施例に
よるロングスライダーロック構造を示す。図1におい
て、ワンボックス車の車室フロアにはリヤ側1に左右一
対の長尺スライドレール2が前端から後端にかけて前後
方向に延びて設けられ、該長尺スライドレール2には第
1、第2のリヤシート3がスライダー4によってスライ
ド自在に支承されている。 【0012】リヤシート3のシートクッションでは、図
4及び図5に示すように、略四角形状をなすクッション
フレーム30の四隅にパイプ製脚部31が下方に延びて
固定され、前後の脚部31間は連結プレート(連結部)
32で相互に連結され、又脚部31の下端側には取付舌
片部310が圧潰にて形成されるとともに下方に傾斜さ
れ、該取付舌片部310には取付穴が開設されている。 【0013】他方、スライダー4は図3に示すように、
正面略逆L字状をなし、下端部の先端及び後端にはロー
ラ40が回転自在に取付けられ、上端部の先端及び後端
には取付ブラケット部41が下方に傾斜して一体に形成
され、該取付ブラケット部41には取付穴が形成される
とともにその裏面にナットが溶接等で固定され、該スラ
イダー4の取付ブラケット部41上には脚部31の取付
舌片部310が載置されてボルト42によって連結され
ている。 【0014】スライドレール2は図3に示すように略四
角形閉断面状をなし、該スライドレール2の底面にはロ
ック穴が所定の間隔をあけて形成され、又スライドレー
ル2の上面壁中央には収納溝が長手方向全長にわたって
形成されてスライドレール2内には上記ローラ40が収
納され、これによって第1、第2のリヤシート3は前後
にスライドしうるようになっている。 【0015】また、図2及び図3に示すように、スライ
ダー4の略中央には上下方向のガイド溝が形成されてロ
ックプレート50が上下スライド自在に収納され、又ス
ライダー4には揺動アーム51が前後方向に延びてその
略中央が取付ピン510にて揺動自在に取付けられ、該
揺動アーム51の後端側は連結ピン53にてロックプレ
ート50の上端部に連結され、揺動アーム51の先端側
には連携ピン52が突設されている。また、スライダー
4と揺動アーム51との間にはロックプレート50を下
方に付勢するコイルばね54が張架されてロックプレー
ト50はスライドレール2のロック穴に嵌入しうるよう
になっており、このようにしてスライダー4をスライド
レール2にロックしうるロック機構5が構成されてい
る。 【0016】また、図2及び図6に示すように、脚部3
0間の連結プレート32には取付プレート60がネジ6
00及びボルト601で取付けられ、該両プレート3
2、60間には押下げリンク61が収納され、該押下げ
リンク61はそのガイド溝610に取付プレート60側
のガイドピン611が収納されて取付プレート60に上
下方向にスライド自在に支承され、該押下げリンク61
の下端はスライダー4の上端面の長穴43を挿通して揺
動アーム51の連携ピン52と当接され連携されてい
る。 【0017】上記押下げリンク61の上端にはリンク6
2の一端が取付ピン612によって揺動自在に連結さ
れ、該リンク62の他端はシャフト63端部に共回転し
うるように嵌合され、該シャフト63はシート幅方向に
延びてシャフト受け630にて取付プレート60に揺動
自在に取付けられている。このシャフト63には操作レ
バー64が固定され、又シャフト63と連結プレート3
2との間には操作レバー64を下方に揺動付勢するコイ
ルばね65が張架されており、以上のようにしてロック
機構5と連携されてこれをアンロック操作する操作リン
ク機構6が構成されている。 【0018】シートの他方の脚部31間にも同様の構造
を有するロック機構が設けられ、該ロック機構は上記シ
ャフト63に連結されて操作レバー64によって操作さ
れるようになっている。 【0019】また、取付プレート60には略逆L字状を
なす第2リンク66が揺動自在にピン連結され、該第2
リンク66の上端には長穴660が形成されこれに上記
取付ピン612が挿通されてリンク61に共連結され、
又第2リンク66の下端には操作ワイヤー661が連結
されて該操作ワイヤー661はシート後方に延設されて
おり、こうしてシート後方からもロック機構5をアンロ
ック操作できるようになっている。 【0020】リヤシート3を座席使用範囲内において所
望の位置にスライドさせると、ロックプレート50がロ
ック穴に嵌入し、リヤシート3がロックされ、走行中に
リヤシート3が不意に動くことはないので、安心して着
座できる。 【0021】リヤシート3を他の位置にスライドさせる
場合、操作レバー64を上方に揺動させると、押下げリ
ンク61が下方にスライドされて揺動アーム51を揺動
させ、ロックプレート50がロック穴から引上げられて
リヤシート3のロックが解除され、リヤシート3を前後
にスライドさせることができる。 【0022】他方、リヤシート3を車体に組付ける場
合、スライドレール2内にスライダー4のローラ40を
差込んでスライダー4をスライドレール2にセットし、
該スライドレール2を車体フロアにボルト等で取付け
る。次に、スライダー4の前後の取付ブラケット部41
上にシート脚部31の前後の取付舌片部310を載置
し、ボルト42を連結すると、シートをスライダー4に
取付けることができる。 【0023】その際、シート脚部31下方にスライダー
4を配置し、シート脚部31間に操作リンク機構6を、
スライダー4にロック機構5を設けた構造としているの
で、シート脚部31をスライダー4に載置し連結する
と、操作リンク機構6の押下げリンク61がスライダー
4の長穴43を挿通してロック機構5の連結ピン52に
当接されて連携される結果、シートを組付けることによ
ってロック機構5と操作リンク機構6との連携も完了
し、組付け作業性を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施例によるロングスライダーロ
ック構造を備えた車輛を示す概略図である。 【図2】 上記ロック構造を示す側面構成図である。 【図3】 上記ロック構造におけるスライドレール、ス
ライダー及びロック機構を示す分解斜視図である。 【図4】 上記ロック構造における操作リンク機構の取
付け状態を示す平面構成図である。 【図5】 上記操作リンク機構の取付け状態を示す正面
構成図である。 【図6】 上記操作リンク機構を示す分解斜視図であ
る。 【符号の説明】 2…スライドレール 3…リヤシート 32…連結プレート(連結部) 4…スライダー 5…ロック機構 50…ロックプレート 51…揺動アーム 6…操作リンク機構 61…押下げリンク 62…リンク 63…操作レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−138228(JP,A) 特開 平3−235725(JP,A) 実開 昭61−158521(JP,U) 実開 平4−116229(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車体前後方向に延びる長尺のスライドレ
    ールにシートをスライド自在に支承して所定の位置にロ
    ック可能となした自動車用シートにおいて、 上記スライドレールにはスライダーをスライド自在に支
    承し、該スライダーにはこれをスライドレールにロック
    しうるロック機構を設け、上記スライダーにはスライド
    レールのロック穴に係合しうるロックプレートを上下ス
    ライド自在にかつ下方に付勢して支承するとともに、そ
    の揺動にて上記ロックプレートを引上げ操作する揺動ア
    ームを前後方向に延びて揺動自在に支承することにより
    該ロック機構を構成する一方、 上記スライダーはシート脚部を載置し連結しうるように
    構成し、該シートの前後の脚部間と該前後の脚部を相互
    に連結する連結部とで構成される面内にはロック機構と
    連携されてこれをアンロック操作する操作リンク機構を
    設け、該シート脚部の連結部には上記揺動アームの一端
    と当接しうる押下げリンクを上下スライド自在に支承
    し、該押下げリンクと操作レバーとをリンクで連結して
    該操作レバーの揺動操作にて上記押下げリンクを下方ス
    ライド操作可能とすることにより該リンク機構を構成す
    るようにしたことを特徴とするロングスライダーロック
    構造。
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