JPH0739236Y2 - アルミナ質基板と窒化アルミニウム基板の接合部 - Google Patents

アルミナ質基板と窒化アルミニウム基板の接合部

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JPH0739236Y2
JPH0739236Y2 JP1986165819U JP16581986U JPH0739236Y2 JP H0739236 Y2 JPH0739236 Y2 JP H0739236Y2 JP 1986165819 U JP1986165819 U JP 1986165819U JP 16581986 U JP16581986 U JP 16581986U JP H0739236 Y2 JPH0739236 Y2 JP H0739236Y2
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aluminum nitride
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alumina
joint
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六郎 神戸
俊克 高田
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NGK Spark Plug Co Ltd
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はICチップを内部搭載したセラミックパッケージ
におけるチップ搭載部として、特に窒化アルミニウムを
用いるようにした場合の基板相互の接合部の構造に関す
る。
(従来の技術)(考案が解決すべき問題点) 従来のこの種接合部の構造は、ICチップ搭載部にヒート
シンク作用のある銅・タングステン合金を用いていた。
しかし銅・タングステン合金は導通性のある金属である
ところから、熱放散は良いがアースをとる必要を生じ、
アースをとる必要のない電気絶縁性で、しかも熱伝導性
にも優れているセラミックの利用が叫ばれていた。熱伝
導性の良いセラミックとしてはベリリアやSiCが知られ
ているが、ベリリアは毒性があり、SiCは誘電率が大き
いので、ともに実用に供し難いのが現状である。本考案
者は窒化アルミニウム(AlN)が熱伝導性の良い電気絶
縁性セラミック材料であり、かつ又熱膨張係数もSiチッ
プの熱膨張係数の3.5×10-6/℃に近いことに着目して
なされたものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は前記した実情から、AlNを用い、かつこれをヒ
ートシンクとして利用し得るように鋭意検討の結果、以
下の構成により解決したものである。
即ちその概要はICパッケージのアルミナ質基板とICチッ
プ搭載部の窒化アルミニウム基板との接合面にはろう付
け用メタライズ層を設け、その間に、幅にに対する厚さ
の比が1/4以上である銅又は42アロイからなる緩衝材を
介在させてろう付けしてなる構造とすることにより、銅
又は42アロイの緩衝作用を生かして接合することに成功
したものである。
窒化アルミニウム(AlN)は熱膨張係数が4.5×10-6/℃
にして、アルミナ(Al2O3)は熱膨張係数が7.5×10-6
℃であり、接合時の熱ストレスがAlNに大きく影響し、A
lNとAl2O3とを直接ろう付けすることは不可能であっ
た。
しかし本考案ではAlNと、Al2O3の間に緩衝材として銅又
は42アロイを介在させることによって熱膨張差を緩和
し、接合に成功したものであり、しかも接合には従来か
ら広く用いられているろう付け(共晶Agろうによる)法
を採用することによりICパッケージにおける異種金属の
接合に用いられているろう付け法と歩調を合わせること
になり、生産効率の向上にも資することができるもので
ある。
以下本考案の接合構造を図面により説明する。
第1図は本考案の1例で(イ)は表面図、(ロ)は裏面
図、(ハ)は(イ)のAA線における接合部材を離隔分離
した縦断面図である。
図においてAl2O3基板1にICチップを搭載すべきAlN基板
2が接合されるが、その接合にはろう付け用のメタライ
ズ層3が設けられ、Cuリング又は42アロイリング4を緩
衝材として介在させ、Agろう5でろう付けされている。
第2図は本考案の他の実施例で、(イ)は表面図(ロ)
は裏面図、(ハ)は(イ)のBB線における接合部材を離
隔分離した縦断面図である。
同図において、Al2O3基板1には表側にクラッドピン6
が設けられている外は第1図と同一部分には同一符号が
付されているので説明を省略する。このような構造の接
合部の特性は既述のとおりである。本考案の実施に際
し、アルミナ側及び窒化アルミニウム側のメタライズと
しては、アルミナ側は従来からある同時焼成法によるW
メタライズでも良いが、ろう付け部に極力負担をかけた
くない場合は表裏面ラップの必要があるために、そのろ
う付け用メタライズ層形成の為にMo-Mn法或いは物理蒸
着−メツキ法を採用することができる。なおアルミナ基
板は内層配線を施した多層型のものも、然らざる単板の
ものもいずれも採用することができる。窒化アルミニウ
ム側は単板であるので、ろう付け用のメタライズとして
はMo-Mn法或いは物理蒸着法共に採用可能である。
又、銅又は42アロイはアルミナと窒化アルミニウムの間
に介在し、両者の熱膨張差を緩和するが、それは以下の
テストによって立証される。
試験例 アルミナ板厚0.64mm、窒化アルミニウム板厚0.64mm、Cu
リングの板厚0.5mm,ろう付け部に当接される側の幅4mm
のものを用いた結果、Heリークは初期値で合格したが、
−65℃×10分←→175℃×10分のヒートサイクルを10回
かけた後は接合部からリークを起こした。(リーク試験
の基準はMIL-STD883-B-1014による。)又緩衝材にCu厚
さ0.1mm、インバー厚さ0.3mm、Cu厚さ0.1mm計0.5mm厚の
緩衝材を用いるときはろう付け後窒化アルミニウムにク
ラックを生じた。又、緩衝材としてCuの板厚が0.5,0.3,
0.1mm、ろう付け部に当接される側の幅が1.0、1.5、2.0
mmのものを用いてテストを行なったところ、初期のリー
クテストではいずれも異常を生じなかった。しかし,ヒ
ートサイクル後のリークテストでは、板厚0.5mmの場合
は、幅2.0mm以下すべてが、板厚0.3mmの場合は、幅1.0m
mの場合のみがリークテストに合格した。すなわち、緩
衝材としてCuを用いた場合、その幅に対する厚さの比が
接合性に影響し、おおよそ1/4以上であるとヒートサイ
クル後においても良好な接合状態を保つことが上記試験
から判明した。
又同様なテストを42アロイをCu板に代えて用いたが、Cu
板同様に良い結果を得た。
実施例1.99.5% Al2O3基板(厚さ0.64mm、外側31mm×3
1mm内側11mm×11mmの角型リング)と、AlN基板(厚さ0.
64mm、15mm×15mmの角型)の双方の接合予定部分にTi/M
o/Cuスパッタリングを施し、ここにCuメッキを10μm厚
に施した。この基板相互の間に、Cuリング(厚さ0.3m
m、外側15mm×15mm、内側11mm×11mmの角型リング、リ
ング幅2mm)を緩衝材として用い、共晶Agろうでろう付
け接合を行なった。
これについて−65℃←→170℃のヒートサイクルを10サ
イクルかけた後も接合状態は良く、リークもみられなか
った。
実施例2.92%Al2O3基板(厚さ0.90mm、外側36mm×36m
m、内側9mm×9mmの角型リング)と、AlN基板(厚さ0.64
mm、19mm×19mmの角型)の双方の接合予定部分にTi/Mo/
Cuスパッタリングを施し、ここにCuメッキを10μm厚に
施した。この基板相互の間にCuリング(厚さ0.3mm、外
側19mm×19mm、内側15mm×15mmの角型リング、リング幅
2mm)を緩衝材として用い、共晶Agろうで接合を行っ
た。これについて−65℃←→170℃のヒートサイクルを1
0サイクルかけた後も接合状態はよく、リークもみられ
なかった。
実施例3.緩衝材の材質をCuの代わりに42アロイとした外
は実施例1と同一条件によつてAl2O3基板とAlN基板を接
合した。これについてのヒートサイクルテスト、リーク
テストの結果も実施例1と同様であった。
実施例4.緩衝材の材質をCuの代わりに42アロイとした外
は実施例2と同一条件によってAl2O3基板とAlN基板を接
合した。これについてのヒートサイクルテスト、リーク
テストの結果も実施例1と同様であった。
(考案の効果) 本考案によるときはICチップ搭載部に窒化アルミニウム
基板を用いているので従来と異なり絶縁性となり、かつ
これがヒートシンクとして十分機能するため従来からの
念願を達成するものであり、しかもアルミナ基板と窒化
アルミニウム基板との熱膨張係数の差があっても銅又は
42アロイの緩衝作用の下に接合されている結果、ヒート
サイクルによってもリークを生ぜず、かつ又基板に割れ
を生ぜず、窒化アルミニウム基板は十分ヒートシンク作
用を有するものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に関し、(イ)は表面図、
(ロ)は裏面図、(ハ)は(イ)のAA線における部材の
分離断面図、第2図は本考案の他の実施例に関し、
(イ)は表面図、(ロ)は裏面図、(ハ)は(イ)のBB
線における部材の分離断面図である。 1:アルミナ基板、2:窒化アルミニウム基板 3:メタライズ層、4:Cu又は42アロイ 5:共晶Agろう

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ICパッケージのアルミナ質基板とICチップ
    搭載部の窒化アルミニウム基板の接合面に、ろう付け用
    のメタライズ層が設けられ、両者の間に、幅に対する厚
    さの比が1/4以上である銅又は42アロイからなる緩衝材
    が介在されろう付けされていることを特徴とするアルミ
    ナ質基板と窒化アルミニウム基板の接合部。
JP1986165819U 1986-10-30 1986-10-30 アルミナ質基板と窒化アルミニウム基板の接合部 Expired - Lifetime JPH0739236Y2 (ja)

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JPS59182281A (ja) * 1983-03-26 1984-10-17 新明和工業株式会社 拡散接合方法
JPS6077178A (ja) * 1983-09-30 1985-05-01 株式会社東芝 窒化物セラミックス接合体およびその製造方法

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