JPH0739035Y2 - 端末器 - Google Patents

端末器

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JPH0739035Y2
JPH0739035Y2 JP1989125826U JP12582689U JPH0739035Y2 JP H0739035 Y2 JPH0739035 Y2 JP H0739035Y2 JP 1989125826 U JP1989125826 U JP 1989125826U JP 12582689 U JP12582689 U JP 12582689U JP H0739035 Y2 JPH0739035 Y2 JP H0739035Y2
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勝弘 岸村
浩司 大内
秀人 雨宮
孝次 小林
敦 勝亦
司 奈良
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、中央監視制御装置との間で情報の伝送が行な
われる端末器に関する。
〔従来の技術〕
一般に、防災システムや防犯システムなどの監視制御シ
ステムでは、主として建物の各所に配置された温度セン
サ,煙濃度センサ,防犯センサなどの各種検知機器や警
報器などの各種被制御機器を中央監視制御装置によって
集中監視制御するようにしている。この際に、各種検知
機器,各種被制御機器に対応させてそれぞれ端末器が設
けられており、中央監視制御装置は、各種検知機器,各
種被制御機器をそれぞれに対応した端末器を介して制御
するようになっている。すなわち中央監視制御装置は制
御用の各種の指令を端末器に送信し、また端末器はこれ
に応答して所定の情報を中央監視制御装置に返送するよ
うになっている。
各端末器には、中央監視制御装置との間で伝送される指
令,情報の処理,例えば検知機器からの情報を中央監視
制御装置に送出したりあるいは中央監視制御装置からの
指令を被制御機器に与えたりするなどの処理等を行なう
ために、伝送処理装置が設けられており、伝送処理装置
内には、中央監視制御装置からアドレスポーリングがな
されるよう物理アドレス,論理アドレスがそれぞれ設定
されるようになっている。例えば論理アドレスの最初の
設定を行なうには、中央監視制御装置は、先ず物理アド
レスを送出し、この物理アドレスをもつ端末器を特定
し、しかる後に物理アドレスのビット数(例えば23ビッ
ト)に比べてはるかに少ないビット数(例えば8ビッ
ト)をもつ論理アドレスを送出することにより、この端
末器に論理アドレスを設定する。このようにして論理ア
ドレスが設定された後は、中央監視制御装置は物理アド
レスに比べてビット数の少ない論理アドレスを用いて端
末器を迅速にアドレスポーリングする。
ところで、論理アドレスを変更しようとするときには、
中央監視制御装置は現在設定されている論理アドレスを
送出してこの論理アドレスをもつ端末器を特定し、しか
る後に新しい論理アドレスを送出するが、従来の伝送処
理装置では、新しい論理アドレスが送られると、端末器
ではこれを、それまでの論理アドレスが格納されていた
箇所に直接格納するようになっていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
この結果、中央監視制御装置からの新しい論理アドレス
が誤まっている場合にも端末器にはこの新しい論理アド
レスが直接設定されてしまう。このように新たな論理ア
ドレスが設定されたときには、いままで設定されていた
論理アドレスが消されてしまうので、中央監視制御装置
は、新しい論理アドレスを端末器に送出して新しい論理
アドレスが正しく設定されたか否かを確認するしかな
く、新しい論理アドレスが何らかの要因で誤まって設定
された場合には、この端末器内で中央監視制御装置から
送られる論理アドレスとの一致がとれず、この場合には
この端末器を割出すのに煩雑な操作,労力を費やさねば
ならないという問題があった。
また従来の伝送処理装置では、アナログセンサ等の検知
機器の機能をあるレベルまで自動的に点検可能になって
いたが、全ての機能を自動的に点検するようには構成さ
れておらず、またその構成上、全ての機能を自動的に点
検するのは極めて困難であった。このために自動点検さ
れない機能については人的な点検が要求されていたが、
この点検は各端末器ごとに適切な時期に行なう必要があ
り、各端末器の個数が多い場合には、オペレータに多大
の負担を強いるという問題があった。
さらには、従来では、例えば被制御機器としての警報器
に警報信号を与えようとする場合に、中央監視制御装置
から端末器に警報信号が送られたときにのみ端末器はこ
れを警報器に与えるようになっており、端末器内で独自
に判断してローカルに警報信号を発生させるようにはな
っていなかった。
当業者間には、以上のような問題を解決することが望ま
れているとともに、このような問題を解決するための種
々の処理機能をもたせることの可能な端末器の出現が所
望されているが、これらの種々の処理機能を実現するた
めには装置が大型化することが予想され、従来の問題を
解決すること自体が困難であるとともに、さらに小型化
が要求される分野で上記問題を解決することは極めて困
難であった。
本考案は、装置の小型化を維持しつつ、種々の処理機能
を実現することの可能な端末器を提供することを目的と
している。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本考案の端末器は、中央監視
制御装置から延びる伝送線路に接続され、中央監視制御
装置からアドレス呼出しがなされる端末器であって、該
端末器は、中央監視制御装置との間での伝送処理に関す
る所定の制御を行う制御部と、該制御部と同一の基板上
に実装されている書込み,読出し可能な不揮発性のメモ
リとを有しており、また、前記制御部には、中央監視制
御装置からアドレス呼出しされるためのアドレスが設定
されるアドレス設定手段が設けられており、前記制御部
は、前記中央監視制御装置から呼出用のアドレスととも
にメモリの所定番地に所定の情報を書込む旨の指令を受
けるとき、受信した呼出用のアドレスを前記アドレス設
定手段に設定されているアドレスと比較し、一致したと
きには、前記メモリの所定番地に前記中央監視制御装置
からの所定の情報を書き込み、また、前記中央監視制御
装置から呼出用のアドレスとともにメモリの所定番地か
ら所定の情報を読出して中央監視制御装置に返送する旨
の指令を受けると、受信した呼出用のアドレスを前記ア
ドレス設定手段に設定されているアドレスと比較し、一
致したときには、前記メモリの所定番地から所定の情報
を読出して前記中央監視制御装置に返送し、また、前記
中央監視制御装置から呼出用のアドレスとともにメモリ
の所定番地から所定の情報を読出してアドレス設定手段
に設定する旨の指令を受けると、受信した呼出用のアド
レスを前記アドレス設定手段に設定されているアドレス
と比較し、一致したときには、前記メモリの所定番地か
ら所定の情報を読出して前記アドレス設定手段に設定す
るように構成されている 〔作用〕 上記のような構成の端末器では、制御部からの指示によ
って所定の情報が書込まれ読出される書込み可能なメモ
リを設けているので、このメモリに必要な情報を保持さ
せることにより論理アドレスの変更等の処理を確実にか
つ操作性良く行なわせることができる。このメモリは、
制御部と同一の基板上に実装されるので、装置の小型化
に適している。またメモリを不揮発性のものにすれば、
装置の電源が断となった場合にもその内容が保持されて
いる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の端末器を用いた監視制御システムの概
略ブロック図である。第1図を参照すると、中央監視制
御装置1には、共通の伝送線路3を介して少くとも1つ
の端末器2が接続されている。第2図は各端末器2の構
成図である。各端末器2は、温度センサ,煙濃度セン
サ,防犯センサ等の検知機器4や警報器等の被制御機器
5の各々に対応させて設けられており、端末器2内には
検知機器4から情報を得てこれを中央監視制御装置1に
送る制御や中央監視制御装置1から送られた指令を解析
し検知機器4,被制御機器5に対し所定の制御などを行な
う伝送処理装置10と、伝送処理装置10から中央監視制御
装置1へ送出される情報TXを中央監視制御装置1側に適
した形に変換する処理や中央監視制御装置1から送られ
る指令としての情報を伝送処理装置10に適した形の情報
RXに変換したりする処理を行なう入出力回路11とが設け
られている。
第3図(a)は中央監視制御装置1から端末器2に対し
て送出される指令のフォーマットの一例を示した図であ
り、この指令にはヘッダHDと、伝送タイプMTと、アドレ
スADDRと、データDT1と、返送タイミングTMとが含まれ
ている。なお伝送タイプMTは後述するように、端末器2
へ種々の型式の指示を与えるための情報であり、またア
ドレスADDRとしては物理アドレスまたは論理アドレスを
指定することができる。また第3図(b)は中央監視制
御装置1からの指令に応答して端末器2から中央監視制
御装置1に送出される情報のフォーマットの一例を示す
図であって、この情報には返送タイミングTMに応答して
送出される返送データDT2が含まれている。
第4図は本実施例の伝送処理装置10のブロック図であっ
て、この伝送処理装置10内には、伝送処理に関する所定
の制御を行なう制御部20と、種々の処理機能を実現する
のに必要な情報を保持する書込み可能なメモリ21とが設
けられている。
第5図は第4図に示す伝送処理装置10のより具体的な構
成例を示す図であって、第5図を参照すると、制御部20
は、中央監視制御装置1からの指令すなわち情報RXを受
信する受信インタフェース30と、中央監視制御装置1か
らの情報RXのうちで、ヘッダHDに続いて送られる伝送タ
イプMT,アドレスADDR(物理アドレスまたは論理アドレ
ス),データDT1をそれぞれ記憶する伝送タイプレジス
タ31,アドレスレジスタ32,データレジスタ33と、伝送タ
イプレジスタ31に記憶されている伝送タイプMTを識別
し、伝送タイプMTに応じた制御を行なうタイプ識別部34
と、端末器2に固有の物理アドレスが設定される物理ア
ドレスバッファ35と、端末器2に固有の論理アドレスが
設定される論理アドレスバッファ36と、アドレスレジス
タ32に物理アドレスが記憶されるときにこれを物理アド
レスバッファ35に設定されている物理アドレスと比較
し、またアドレスレジスタ32に論理アドレスが記憶され
るときにこれを論理アドレスバッファ36に設定されてい
る論理アドレスと比較するアドレスコンパレータ37と、
データレジスタ33に記憶されているデータDT1をラッチ
し検知機器4,被制御機器5に対してデジタル信号D0とし
て出力するラッチ回路38と、検知信号を内部で所定の値
と比較してデジタル出力する感知器等が検知機器4とし
て用いられる場合には、この検知機器4からのデジタル
信号D1が入力しデジタル信号D1に対してサンプリング処
理を施すサンプリング回路39と、検知機器4としてアナ
ログセンサが用いられる場合に、この検知機器4からの
アナログ信号A1が入力し、これをデジタル信号に変換す
るA/D変換器40と、サンプリング回路39またはA/D変換器
40からのデータF1あるいはメモリ21から読出された情報
F2が返送データDT2として記憶される返送データレジス
タ41と、返送データレジスタ41に記憶されている返送デ
ータDT2を情報TXとして中央監視制御装置1に送信する
送信インタフェース42と、所定の閾値THを記憶する閾値
バッファ43と、閾値バッファ43に記憶されている閾値TH
とA/D変換器40からのデータF1との大きさを比較し、例
えばデータF1が閾値THよりも大きいときに警報信号ALM
を被制御機器5に対して出力するマグニチュードコンパ
レータ44とを備えている。
また書込み可能なメモリ21は、制御部20とともに1つの
基板上に実装されており、メモリ21としては、端末器2
の電源が異常等により断となった場合にもその内容が消
去されない不揮発性のもの,例えばEEPROMが用いられる
のが良い。
メモリ21には、第6図に示すような情報,例えば論理ア
ドレス,閾値,保守点検用データ等が書込まれて保持さ
れるようになっている。またこれらの情報は中央監視制
御装置1からの指令によって読出されて所定のバッファ
36または43に転送されそこに記憶されるか、あるいは返
送データレジスタ41に転送後送信インタフェース42を介
して中央監視制御装置1に返送されるようになってい
る。このようなメモリ21への書込み,読出しの切替制御
は、タイプ識別部34において、中央監視制御装置1から
の伝送タイプMTを解析することによりなされるようにな
っており、またメモリ21への書込み用の情報,読出した
後に転送されるべきバッファ,レジスタの指定,メモリ
21の番地は、データレジスタ33に保持されている中央監
視制御装置1からのデータDT1に基づき指定されるよう
になっている。
次にこのような構成の伝送処理装置10を有する端末器2
と中央監視制御装置1との間での伝送処理手順について
説明する。
伝送処理装置10は、中央監視制御装置1から第3図
(a)に示すフォーマットの情報が送られることによっ
て動作し、そのときの動作モードは、中央監視制御装置
1から伝送タイプMTによって指示される。
端末器2に本実施例の伝送処理装置10を用いた場合に
は、中央監視制御装置1において伝送タイプMTとして、
既存のモードに加えて、伝送処理装置10のメモリ21の所
定番地ADに中央監視制御装置1からの情報を書込むモー
ドMD1と、伝送処理装置10のメモリ21の所定番地ADから
所定の情報を読出すモードMD2とを新たに規定すること
ができる。
第7図(a),(b)はモードMD1,MD2が指定される場
合の中央監視制御装置1からの指令のフォーマット例を
示す図であって、モードMD1,MD2ではアドレスADDRとし
て例えば論理アドレスバッファ36に設定されている論理
アドレスを指定する。またデータDT1としてモードMD1
は、メモリ21に書込まれるべき情報F2と、この情報が書
込まれるメモリ21の番地ADとを指定する一方で、モード
MD2では、メモリ21から読出された情報F2が転送される
バッファ(またはレジスタ)BUFFと、この情報F2が読出
されるメモリ21の番地ADとを指定する。
このようなモードMD1,MD2を新たに追加し、メモリ21を
用いることにより、本実施例では、第8図のようにして
端末器2の論理アドレスを変更したり、また第9図のよ
うに検知機器4の保守点検を行なわせることができる。
先ず第8図のフローチャートを参照して、論理アドレス
を変更する場合の処理について説明する。なお、この処
理が行なわれるに先立って、物理アドレスバッファ35に
は端末器2に固有の物理アドレスが予め設定され、また
この物理アドレスをもつ端末器2を中央監視制御装置1
がポーリングにより特定することによって論理アドレス
バッファ36には中央監視制御装置から送られた所定の論
理アドレスが予め設定されているとする。
論理アドレスバッファ36に設定されている論理アドレス
を変更しようとする場合に、中央監視制御装置1は、新
しい論理アドレスを先ずメモリ21に保持させるため、第
7図(a)に示すようなメモリ書込み指令を端末器2に
送信する(ステップS1)。この際、伝送タイプMTはモー
ドMD1であり、アドレスADDRとして端末器2の論理アド
レスバッファ36に現在設定されている論理アドレスを指
定し、またデータDT1の情報F2には新しい論理アドレス
を指定し、番地ADにはこの新しい論理アドレスが書込ま
れるべきメモリ21の番地を指定する。このようなメモリ
書込み指令が送信されると、各端末器2では先ず、アド
レスADDRとして送られた論理アドレスと論理アドレスバ
ッファ36に現在設定されている論理アドレスとをアドレ
スコンパレータ37によって比較する。この結果が一致し
た場合にはその端末器2が中央監視制御装置1からアド
レスポーリングされたと判断し、この端末器2のメモリ
21の所定番地に新しい論理アドレスを書込む(ステップ
S2)。
次いで、中央監視制御装置1は、メモリ21に書込まれた
新しい論理アドレスが正しいものであるかを確認するた
め、第7図(b)に示すようなメモリ読出し指令を端末
器2に送信する(ステップS3)。この際、伝送タイプMT
はモードMD2であり、アドレスADDRとしてはステップS1
で指定したのと同じ論理アドレスを指定し、またバッフ
ァBUFFとして返送データレジスタ41を指定し、番地ADに
は新しいアドレスが書込まれているメモリ21の番地を指
定する。このようなメモリ読出し指令が送信されると、
アドレスADDRによってステップS2で特定されたのと同じ
端末器2が特定され、この端末器2のメモリ21の所定番
地に書込まれている上記の情報F2すなわち新しい論理ア
ドレスが読出されて返送データレジスタ41に格納され、
しかる後、この新しい論理アドレスは、送信インタフェ
ース42を介して中央監視制御装置1に返送される(ステ
ップS4)。
中央監視制御装置1では、返送された新しい論理アドレ
スが正しいものであるかを確認する(ステップS5)。こ
れが正しいものでない場合には、ステップS1での送信時
に新しい論理アドレスを例えば誤まって指定して送信し
たものと判断し、正しく指定した新しい論理アドレスを
再度送信するために再びステップS1に戻る。
このようにして、ステップS5において、メモリ21に書込
まれた新しい論理アドレスが正しいものであると確認し
た後、メモリ21に書込まれている新しい論理アドレスを
論理アドレスバッファ36に転送するため、第7図(b)
に示すようなメモリ読出し指令を端末器2に送信する
(ステップS6)。この際、伝送タイプMTはモードMD2
あり、アドレスADDRとしてはステップS1,S3で指定した
と同じ論理アドレスを指定し、またバッファBUFFとして
論理アドレスバッファ36を指定し、番地ADには新しいア
ドレスが書込まれているメモリ21の番地を指定する。こ
のようなメモリ読出し指令が送信されると、アドレスAD
DRによってステップS2,S4で特定されたと同じ端末器が
特定され、このメモリ21の所定番地に書込まれている新
しい論理アドレスが読出され、論理アドレスバッファ36
に格納される。これにより論理アドレスバッファ36にい
ままで設定されていた論理アドレスは、新しい論理アド
レスに変更され、論理アドレスが変更された後にはこの
端末器2は、中央監視制御装置1から新しい論理アドレ
スによってポーリングされる。
このように、論理アドレスを変更しようとする場合に、
本実施例では、中央監視制御装置1から送られた新しい
論理アドレスを論理アドレスバッファ36に直接転送して
書込まずに、一旦メモリ21に保持させ、メモリ21に保持
されている新しい論理アドレスを中央監視制御装置1に
返送してこれが正しいものであるかを確認した上で、論
理アドレスバッファ36に書込んで変更するようにしてい
るので、変更により論理アドレスバッファ36に誤まった
論理アドレスが設定される確率を著しく低減することが
できて、監視制御システムとしての信頼性を著しく高め
ることができる。また中央監視制御装置1は、端末器2
側で受信された新しい論理アドレスが正しいものである
か否かの上記一連の確認手順を、論理アドレスバッファ
36にいままで設定されていた論理アドレスで端末器をポ
ーリングすることによって行なうことができるので、端
末器2側で受信した変更用の新しい論理アドレスが何ら
かの要因で誤まっている場合にも、中央監視制御装置
は、これに左右されずに特定の端末器をすぐに割出すこ
とができて、いま送った新しい論理アドレスが正しいか
否かの確認を容易に行なうことができ、正しくない場合
には正しい論理アドレスをすぐに送り直すことができ
る。
次に第9図のフローチャートを参照して、検知機器4の
保守点検を行なう場合の処理について説明する。なお、
この処理が行なわれるに先立って、メモリ21の所定番地
には、中央監視制御装置1からの第7図(a)に示すよ
うなメモリ書込み指令によって、あるいは端末器2の操
作卓(図示せず)からの入力によって、中央監視制御装
置1が保守点検を行なうのに必要な端末器2の検知機器
4に固有の保守点検用データ,例えば検知機器4の調整
値などが書込まれているとする。
先ず、中央監視制御装置1は、メモリ21に記憶されてい
る保守点検用データを得るために、第7図(b)に示す
ようなメモリ読出し指令を端末器2に送信する(ステッ
プS11)。この際、伝送タイプMTはモードMD2であり、ア
ドレスADDRとして端末器2の論理アドレスバッファ36に
設定されている論理アドレスを指定し、またデータDT1
のバッファBUFFとして返送データレジスタ41を指定し、
番地ADとして保守点検用データが記憶されているメモリ
21の番地を指定する。このようなメモリ読出し指令が送
信されると、アドレスADDRによって指定された論理アド
レスをもつ端末器が特定され、この端末器2のメモリ21
の所定番地に記憶されている上記保守点検用データが情
報F2として読出されて返送データレジスタ41に格納さ
れ、しかる後、この保守点検用データは、送信インタフ
ェース42を介して中央監視制御装置1に返送される(ス
テップS12)。
続いて、中央監視制御装置1は、この端末器2の検知機
器4から所定のデータF1を読出すために既存のデータ読
出し指令を端末器2に送信する(ステップS13)。この
データ読出し指令を受けると、端末器2は、データレジ
スタ33,ラッチ回路38を介して所定の検知機器4をアク
セスし、この検知機器4からデータF1を読出して返送デ
ータレジスタ41に格納する。例えば検知機器4としてア
ナログセンサがアクセスされると、アナログセンサから
読出されたアナログデータA1がA/D変換器40でデジタル
データに変換された返送データレジスタ41に書込まれ
る。しかる後、返送データレジスタ41に格納されてデー
タF1は、送信インタフェース42を介して中央監視制御装
置1に返送される(ステップS14)。
これにより、中央監視制御装置1では、いま返送された
検知機器4からのデータF1をステップS12で返送された
保守点検用データに基づいて判断し、検知機器4が正常
であるか否かの点検を自動的に行なう(ステップS1
5)。
このようにして、各端末器2のメモリ21に予め端末器2
の検知機器4に固有の保守点検用データを保持させてお
き、保守点検時には中央監視制御装置1が各端末器2を
順次にポーリングし、その際に、各端末器2のメモリ21
から保守点検用データを呼出して検知機器4からのデー
タF1と比較等することによって各端末器2の検知機器4
を自動的に順次に保守点検することが可能となる。
本実施例では、メモリ21に情報F2として保守点検用デー
タを保持させてこれが中央監視制御装置1に返送される
ようになっているので、従来のように保守点検に先立っ
て、例えば各端末器2の検知機器4の調整値をオペレー
タが調べる等の作業をなくすことができて、端末器の個
数が多い場合でも保守点検作業への負担を著しく軽減す
ることができる。
さらにはメモリ21を設けることによって、従来中央監視
制御装置からの指示によってだけなされていた処理を、
端末器2内でローカルに行なわせることもできる。すな
わち、例えば被制御機器5,例えば警報器へ警報信号ALM
を与えるのに、中央監視制御装置1から送信された警報
信号ALMをデータレジスタ33,ラッチ回路38を介して与え
ることができるのとは別に警報信号ALMを発生させるの
に必要な処理を端末器内でローカルに行なわせることが
できる。この処理では、メモリ21の所定番地に警報信号
を出力させる基準となる閾値データTHを情報F2として記
憶しておき、この閾値データTHを読出して閾値バッファ
43に格納する。マグニチュードコンパレータ44では、A/
D変換器40でデジタル変換された検知機器4からのデー
タF1と閾値バッファ43からの閾値データTHとを比較して
A/D変換器40からのデータF1が閾値データTHよりも大き
いときに警報信号ALMを出力し、被制御機器5,例えば警
報器に与えブザー等でオペレータに知らせることができ
る。このような従来存在しなかったローカルな処理をも
メモリ21を用いることによって行なわせることが可能と
なる。
以上のように伝送処理装置10にメモリ21を設けることに
よって伝送処理に関する従来の問題を解決することがで
きて、効率,操作性,融通性の良い種々の種類の処理機
能を実現し、監視制御システムの信頼性を著しく向上さ
せることが可能となる。この際に上記のような種々の処
理機能をハードウェアとして主にメモリ21を追加するだ
けで実現することができて、さらにメモリ21は制御部20
と同一の基板上に実装されているので、伝送処理装置10
自体を小型に維持することができて特に小型化の要求さ
れるセンサ用端末器等に適している。また、メモリ21を
不揮発性のものにすることで、端末器2の電源が何らか
の要因で断となったときにもその内容は消されず、シス
テムの安全性を著しく高めることができる。なお、従
来、メモリを組込んだ伝送回路技術もあるが、この場合
にはメモリは、CPUとともに用いられ、このCPU等に対し
て外付けの構成となっていたので小型化には適していな
かった。また上述したような構成の伝送処理装置10はワ
ンチップCPUを用いて実現することも可能である。
〔考案の効果〕
以上に説明したように本考案によれば、書込み可能なメ
モリを用いることによって従来の問題を解決した種々の
伝送処理機能を実現することができ、またメモリは制御
部と同一の基板上に設けられているので、小型化を維持
しつつ上記処理機能を実現することができる。またメモ
リを不揮発性のものにすることで、システムの安全性を
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の端末器を用いた監視制御システムの概
略ブロック図、第2図は端末器の構成図、第3図
(a),(b)は中央監視制御装置から送出される指令
のフォーマット,中央監視制御装置からの指令に応答し
て端末器から送出される情報のフォーマットをそれぞれ
示す図、第4図は伝送処理装置のブロック図、第5図は
第4図に示す伝送処理装置の具体的な構成例を示す図、
第6図はメモリに保持される内容の一例を示す図、第7
図(a),(b)はモードMD1,MD2が指定される場合の
中央監視制御装置からの指令のフォーマットをそれぞれ
示す図、第8図は論理アドレスを変更する場合の処理の
流れを示すフローチャート、第9図は保守点検を行なう
場合の処理の流れを示すフローチャートである。 1……中央監視制御装置、2……端末器、3……伝送線
路、10……伝送処理装置、11……入出力回路、20……制
御部、21……メモリ、31……伝送タイプレジスタ、32…
…アドレスレジスタ、33……データレジスタ、34……タ
イプ識別部、35……物理アドレスバッファ、36……論理
アドレスバッファ、37……アドレスコンパレータ、38…
…ラッチ回路、39……サンプリング回路、40……A/D変
換器、41……返送データレジスタ、43……閾値バッフ
ァ、44……マグニチュードコンパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大内 浩司 東京都渋谷区幡ケ谷1丁目11番6号 ニッ タン株式会社内 (72)考案者 雨宮 秀人 東京都渋谷区幡ケ谷1丁目11番6号 ニッ タン株式会社内 (72)考案者 小林 孝次 神奈川県伊勢原市鈴川54番地 山武ハネウ エル株式会社伊勢原工場内 (72)考案者 勝亦 敦 神奈川県藤沢市川名1丁目12番2号 山武 ハネウエル株式会社藤沢工場内 (72)考案者 奈良 司 神奈川県伊勢原市鈴川54番地 山武ハネウ エル株式会社伊勢原工場内 (56)参考文献 特開 昭63−282559(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央監視制御装置から延びる伝送線路に接
    続され、中央監視制御装置からアドレス呼出しがなされ
    る端末器であって、該端末器は、中央監視制御装置との
    間での伝送処理に関する所定の制御を行う制御部と、該
    制御部と同一の基板上に実装されている書込み,読出し
    可能な不揮発性のメモリとを有しており、また、前記制
    御部には、中央監視制御装置からアドレス呼出しされる
    ためのアドレスが設定されるアドレス設定手段が設けら
    れており、前記制御部は、前記中央監視制御装置から呼
    出用のアドレスとともにメモリの所定番地に所定の情報
    を書込む旨の指令を受けるとき、受信した呼出用のアド
    レスを前記アドレス設定手段に設定されているアドレス
    と比較し、一致したときには、前記メモリの所定番地に
    前記中央監視制御装置からの所定の情報を書き込み、ま
    た、前記中央監視制御装置から呼出用のアドレスととも
    にメモリの所定番地から所定の情報を読出して中央監視
    制御装置に返送する旨の指令を受けると、受信した呼出
    用のアドレスを前記アドレス設定手段に設定されている
    アドレスと比較し、一致したときには、前記メモリの所
    定番地から所定の情報を読出して前記中央監視制御装置
    に返送し、また、前記中央監視制御装置から呼出用のア
    ドレスとともにメモリの所定番地から所定の情報を読出
    してアドレス設定手段に設定する旨の指令を受けると、
    受信した呼出用のアドレスを前記アドレス設定手段に設
    定されているアドレスと比較し、一致したときには、前
    記メモリの所定番地から所定の情報を読出して前記アド
    レス設定手段に設定するように構成されていることを特
    徴とする端末器。
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