JPH0738796B2 - 醗酵法による2−ケト−d−グルカル酸の製造法 - Google Patents

醗酵法による2−ケト−d−グルカル酸の製造法

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JPH0738796B2
JPH0738796B2 JP61312541A JP31254186A JPH0738796B2 JP H0738796 B2 JPH0738796 B2 JP H0738796B2 JP 61312541 A JP61312541 A JP 61312541A JP 31254186 A JP31254186 A JP 31254186A JP H0738796 B2 JPH0738796 B2 JP H0738796B2
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keto
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英夫 白藤
高正 山口
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
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    • C12P7/00Preparation of oxygen-containing organic compounds
    • C12P7/40Preparation of oxygen-containing organic compounds containing a carboxyl group including Peroxycarboxylic acids
    • C12P7/58Aldonic, ketoaldonic or saccharic acids
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、飼料のカルシウム強化助剤,洗剤のビルダ
ー,セメントの可塑剤および糖代謝研究用の試薬として
有用な2−ケト−D−グルカル酸(2−keto−D−gluc
aric acid,第I式)の醗酵法による製造法に関する。
従来の技術 2−ケト−D−グルカル酸の製造法としては、これまで
グルコースの化学的酸化により合成されるD−グルカル
酸にシュードモナス・アエルギノーサを作用させ、微生
物酸化により2−ケト−D−グルカル酸を得る方法(チ
ェコスロバキア特許,Czech.cs222,577(1984.2.1))が
知られているにすぎない。
発明が解決しようとしている問題点 しかし上記の方法においては、原料であるD−グルカル
酸を化学的酸化により合成するという工程が必要とさ
れ、また収率的にも工業技術として満足すべきものでは
ない。
問題点を解決するための手段 本発明者らは微生物による単糖類の酸化機構を研究中、
土壌資料より分離した細菌、K591s株,12−5株,12−15
株,12−4株および22−3株がD−グルコース,D−フラ
クトースやその他の単糖類を炭素源とする培地で培養さ
れると、その培養液中に著量の2−ケト−D−グルカル
酸が生成蓄積されることを見いだした。また前記生産菌
の分類学的研究を行ない、これらが新しい属の新菌株で
あることを知り、鋭意研究の結果、本発明を完成するに
到った。
すなわち本発明は、鎖状式で表わした場合、 一般式、 [式中、R1は−CHO,−CH2OH,または−COOHを、R2をそれぞれ示す。]で表される化合物を2−ケト−D−
グルカル酸に酸化する能力を有し、シュードグルコノバ
クター属に属する細菌またはその処理物を、上記化合物
に接触させて2−ケト−D−グルカル酸を生成蓄積せし
め、これを採取することを特徴とする2−ケト−D−グ
ルカル酸の製造法である。
K591s株は和歌山県の、12−5株,12−15株,12−4株お
よび22−3株は滋賀県の土壌資料からそれぞれ分離され
た細菌である。これら5株の分類学的性状を示すと次の
通りである。
K591s株,12−5株の分類学的性状 (a)形態 (1)桿菌。細胞の大きさは0.3〜0.5×0.7〜1.4μm。
(2)細胞の多形性は認められない。
(3)運動性を有し、2〜4本の極鞭毛を有する。
(4)胞子を形成しない。
(5)グラム陰性。
(6)非抗酸性。
(b)生育の状態 (1)肉汁寒天平板培養:殆ど生育しない。酵母エキス
添加肉汁寒天平板培養では円形,全縁,平滑,乳白色。
(2)酵母エキス添加肉汁寒天斜面:生育中程度,糸
状,平滑,乳白色。
(3)酵母エキス添加肉汁液体培養:生育中程度,培地
全体を均一に混濁する。
(4)肉汁ゼラチン穿刺培養:上部のみ微弱に生育。ゼ
ラチンは液化しない。
(5)リトマスミルク:酸性化する。凝固する。
(c)生理学的性質 (1)硝酸の還元は微弱であるが陽性。
(2)脱窒反応は認められない。
(3)メチルレッド(MR)テストは陽性。
(4)フォーゲス・プロスカウエル(VP)テストは陰
性。
(5)インドールを生成しない。
(6)硫化水素を生成しない。
(7)デンプンを加水分解しない。
(8)クエン酸の利用性は陰性。
(9)アンモニウム塩を利用する。
(10)色素の生成は認められない。
(11)ウレアーゼを生成する。
(12)オキシダーゼは陽性。
(13)カタラーゼは陽性。
(14)16〜36℃で生育し、至適生育温度は24〜34℃。pH
5.5〜8.7で生育し、至適生育pHは6.0〜7.5。
(15)好気性。
(16)ヒュー・ライフソンのOFテストで糖の分解は酸化
的。
(17)L−アラビノース,D−キシロース,D−グルコー
ス,D−フラクトース,D−ガラクトース,D−マンノース,
麦芽糖,ショ糖,乳糖,トレハロース,D−マンニトー
ル,グリセロールから酸を生成するが、ガスは生成され
ない。
D−ソリブトール,イノシトール,デンプンから酸、ガ
スの生成は認められない。
(d)その他の性質 (1)エタノールから微弱ではあるが酢酸を生成する。
(2)ビオチン,チアミン,リボフラビンおよび補酵素
A(以下CoAと称することもある)を生育に要求する。
(3)グリセロールからジハイドロオキシアセトンを生
成する。
(4)DNAのグアニン+シトシン含量は67±1モル%。
(5)イソプレンユニット数10のユビキノン(CoQ10
を有する。
(6)ストレプトマイシンに耐性を有する。
12−15株の分類学的性状 (a)形態 (1)桿菌。細胞の大きさは0.3〜0.5×0.7〜1.4μm。
(2)細胞の多形性は認められない。
(3)運動性を有し、2〜4本の極鞭毛を有する。
(4)胞子を形成しない。
(5)グラム陰性。
(6)非抗酸性。
(b)生育の状態 (1)肉汁寒天平板培養:殆ど生育しない。酵母エキス
添加肉汁寒天平板培養では円形,全縁,平滑,乳白色。
(2)酵母エキス添加肉汁寒天斜面:生育中程度,糸
状,平滑,乳白色。
(3)酵母エキス添加肉汁液体培養:生育中程度,培地
全体を均一に混濁する。
(4)肉汁ゼラチン穿刺培養:上部のみ微弱に生育。ゼ
ラチンは液化しない。
(5)リトマスミルク:酸性化するが凝固しない。
(c)生理学的性質 (1)硝酸の還元は陰性。
(2)脱窒反応は認められない。
(3)メチルレッド(MR)テストは陽性。
(4)フォーゲス・プロスカウエル(VP)テストは陰
性。
(5)インドールを生成しない。
(6)硫化水素を生成しない。
(7)デンプンを加水分解しない。
(8)クエン酸の利用性は陰性。
(9)アンモニウム塩を利用する。
(10)色素の生成は認められない。
(11)ウレアーゼを生成する。
(12)オキシダーゼは陽性。
(13)カタラーゼは陽性。
(14)23〜32℃で生育し、至適生育温度は28〜32℃。pH
6.0〜7.5で生育し、至適生育pHは6.5〜7.1。
(15)好気性。
(16)ヒュー・ライフソンのOFテストで糖の分解は酸化
的。
(17)L−アラビノース,D−キシロース,D−グルコー
ス,D−フラクトース,D−ガラクトース,D−マンノース,
麦芽糖,ショ糖,乳糖,トレハロース,グリセロールか
ら酸を生成するが、ガスは生成されない。D−マンニト
ール,D−ソルビトール,イノシトール,デンプンから
酸、ガスの生成は認められない。
(d)その他の性質 (1)エタノールから微弱ではあるが酢酸を生成する。
(2)ビオチン,チアミン,リボフラビンおよびCoAを
生育に要求する。
(3)グリセロールからジハイドロオキシアセトンを生
成する。
(4)DNAのグアニン+シトシン含量は67±1モル%。
(5)イソプレンユニット数10のユビキノン(CoQ10
を有する。
(6)ストレプトマイシンに耐性を有する。
12−4株の分類学的性状 (a)形態 (1)桿菌。細胞の大きさは0.3〜0.5×0.7〜1.4μm。
(2)細胞の多形性は認められない。
(3)運動性を有し、2〜4本の極鞭毛を有する。
(4)胞子を形成しない。
(5)グラム陰性。
(6)非抗酸性。
(b)生育の状態 (1)肉汁寒天平板培養:微少コロニーとしてのみ生育
し、充分な観察はできない。酵母エキス添加肉汁寒天平
板培養では円形,全縁,平滑,乳白色。
(2)酵母エキス添加肉汁寒天斜面:生育中程度,糸
状,平滑,乳白色。
(3)酵母エキス添加肉汁液体培養:生育中程度,培地
全体を均一に混濁する。
(4)肉汁ゼラチン穿刺培養:上部のみ微弱に生育。ゼ
ラチンは液化しない。
(5)リトマスミルク:酸性化するが凝固しない。
(c)生理学的性質 (1)硝酸の還元は陰性。
(2)脱窒反応は認められない。
(3)メチルレッド(MR)テストは陽性。
(4)フォーゲス・プロスカウエル(VP)テストは陰
性。
(5)インドールを生成しない。
(6)硫化水素を生成する。
(7)デンプンを加水分解しない。
(8)クエン酸の利用性は陰性。
(9)アンモニウム塩を利用する。
(10)色素の生成は認められない。
(11)ウレアーゼを生成する。
(12)オキシダーゼは陽性。
(13)カタラーゼは陽性。
(14)16〜36℃で生育し、至適生育温度は24〜34℃。pH
5.5〜8.2で生育し、至適生育pHは6.0〜7.5。
(15)好気性。
(16)ヒュー・ライフソンのOFテストで糖の分解は酸化
的。
(17)L−アラビノース,D−キシロース,D−グルコー
ス,D−フラクトース,D−ガラクトース,D−マンノース,
麦芽糖,ショ糖,乳糖,トレハロース,グリセロールか
ら酸を生成するが、ガスは生成されない。D−マンニト
ール,D−ソルビトール,イノシトール,デンプンから
酸、ガスの生成は認められない。
(d)その他の性質 (1)エタノールから微弱ではあるが酢酸を生成する。
(2)ビオチン,チアミンおよびリボフラビンとCoAま
たはパントテン酸を生育に要求する。
(3)グリセロールからジハイドロオキシアセトンを生
成する。
(4)DNAのグアニン+シトシン含量は67±1モル%。
(5)イソプレンユニット数10のユビキノン(CoQ10
を有する。
(6)ストレプトマイシンに耐性を有する。
22−3株の分類学的性状 (a)形態 (1)桿菌。細胞の大きさは0.3〜0.5×0.7〜1.4μm。
(2)細胞の多形性は認められない。
(3)運動性を有し、2〜4本の極鞭毛を有する。
(4)胞子を形成しない。
(5)グラム陰性。
(6)非抗酸性。
(b)生育の状態 (1)肉汁寒天平板培養:微少コロニーとしてのみ生育
し、充分な観察はできない。酵母エキス添加肉汁寒天平
板培養では円形,全縁,平滑,乳白色。
(2)酵母エキス添加肉汁寒天斜面:生育中程度,糸
状,平滑,乳白色。
(3)酵母エキス添加肉汁液体培養:生育中程度,培地
全体を均一に混濁する。
(4)肉汁ゼラチン穿刺培養:上部のみ微弱に生育。ゼ
ラチンは液化しない。
(5)リトマスミルク:酸性化するが凝固しない。
(c)生理学的性質 (1)硝酸の還元は微弱であるが陽性。
(2)脱窒反応は認められない。
(3)メチルレッド(MR)テストは陽性。
(4)フォーゲス・プロスカウエル(VP)テストは陰
性。
(5)インドールを生成しない。
(6)硫化水素を生成しない。
(7)デンプンを加水分解しない。
(8)クエン酸の利用性は陰性。
(9)アンモニウム塩を利用する。
(10)色素の生成は認められない。
(11)ウレアーゼを生成する。
(12)オキシダーゼは陽性。
(13)カタラーゼは陽性。
(14)16〜38℃で生育し、至適生育温度は24〜34℃。pH
5.5〜8.7で生育し、至適生育pHは6.0〜7.8。
(15)好気性。
(16)ヒュー・ライフソンのOFテストで糖の分解は酸化
的。
(17)L−アラビノース,D−キシロース,D−グルコー
ス,D−フラクトース,D−ガラクトース,D−マンノース,
麦芽糖,ショ糖,乳糖,トレハロース,グリセロールか
ら酸を生成するが、ガスは生成されない。D−マンニト
ール,D−ソルビトール,イノシトール,デンプンから
酸、ガスの生成は認められない。
(d)その他の性質 (1)エタノールから微弱ではあるが酢酸を生成する。
(2)ビオチン,チアミンおよびリボフラビンとCoAま
たはパントテン酸を生育に要求する。
(3)グリセロールからハイドロオキシアセトンを生成
する。
(4)DNAのグアニン+シトシン含量は67±1モル%。
(5)イソプレンユニット数10のユビキノン(CoQ10
を有する。
(6)ストレプトマイシンに耐性を有する。
以上土壌分離細菌5株の分類学的諸性質を、バージーズ
・マニュアル・オブ・デタミネーティブ・バクテリオロ
ジー(Bergey′s manual of Determinative Bacte
riology)第8版(1974年)およびバージーズ・マニュ
アル・オブ・システマティック・バクテリオロジー(Be
rgey′s manual of Systematic Bacteriology)第
1巻(1984年)に照合してみると、5菌株即ち、K591s
株,12−5株,12−15株,12−4株と22−3株は、グラム
陰性,極鞭毛を有する運動性桿菌で、好気性、オキシダ
ーゼ陽性であることからシュードモナス(Pseudomona
s)属細菌種と一応は考えられる。生育因子を要求する
こと、DNAのグアニンとシトシンとの総含量が67±1モ
ル%であること、キノン系はイソプレンユニット数10の
ユビキノンであることから、この属のセクションIVのRN
AクループIVに属するジュードモナス・ディミニュタ(P
seudomonas diminuta),シュードモナス・ベシクユラ
リス(Pseudomonas vesicularis)に類似している。
しかしながらエタノールから微弱ながらも酢酸を生成す
ること、グリセロールからジハイドロオキシアセトンを
生成することはシュードモナス属菌の性質とは異なる。
これらの性質は、グルコノバクター(Gluconobacter)
属菌種のそれである。しかしまたこれ等5菌株はオキシ
ダーゼが陽性であること、pH4.5では生育できないこ
と,糖(力源)を含まない酵母エキス添加肉汁培地また
はペプトン−酵母エキス培地でよく生育出来ること、DN
Aグアニンとシトシンとの総含量が67±1モル%である
こと等の性質はグルコノバクター属の菌種のそれとは異
なる。
従って、これら5菌株即ち、K591s株,12−5株,12−15
株,12−4株と22−3株は既知の属に該当するものを見
い出だすことが出来ず新しい属の新菌種とみなさざるを
得ない。そこでK591s株,12−5株,12−15株,12−4株と
22−3株の5菌株はシュードグルコノバクター・サッカ
ロケトゲネス(Pseuogluconobacter saccharoketogene
s)と命名された。
以下これらの菌株および後述のTH14−86株を酸化菌と称
することもある。ここでこれ等5菌株の栄養要求性につ
いて触れると、K591s株,12−5株および12−15株はCoA
を生育に要求する珍しい性質を有している。これら3株
のCoA要求性はパントテン酸によって代替することは出
来ない。一方12−4株および22−3株はCoA存在下でも
またパントテン酸存在下においても生育出来る。
本発明に用いられる菌株は上記した5菌株は勿論のこ
と、例えば、5菌株を紫外線やX線照射したり、N−メ
チル−N′−ニトロ−N−ニトロソグアニジン(ニトロ
ソグアニジン),メチルメタンスルホン酸,ナイトロジ
エンマスタードの様な変異誘起剤で処理して得られる変
異株も有利に用いられる。その例としてシュードグルコ
ノバクター・サッカロケトゲネスK591sからニトロソグ
アニジン処理によって誘導されたTH14−86株を挙げるこ
とができる。TH14−86株は後述する原料糖類から2−ケ
ト−D−グルカル酸生成能が増強されている他は、親株
であるK591s株と同じ分類学的性質を示した。
上記シュードグルコノバクター・サッカロケトゲネスK5
91s株,12−5株およびTH14−86株は、昭和60年(1985
年)9月19日に、シュードグルコノバクター・サッカロ
ケトゲネス12−15株,12−4株および22−3株は、昭和6
0年(1985年)12月16日に財団法人発酵研究所(IFO)に
受託番号IFO14464,IFO14465,IFO14466,IFO14482,IFO144
83,およびIFO14484としてそれぞれ寄託され、またシュ
ードグルコノバクター・サッカロケトゲネスK591s株,12
−5株およびTH14−86株は昭和60年10月7日に、シュー
ドグルコノバクター・サッカロケトゲネス12−15株,12
−4株および22−3株は昭和60年12月20日に通商産業省
工業技術院微生物工業技術研究所(FRI)に受託番号FER
M P−8481,FERM P−8480,FERM P−8479,FERM P−8577,F
ERM P−8576およびFERM P−8578としてそれぞれ受託さ
れ、該寄託がブタペスト条約に基づく寄託に切換えられ
て、下記に示す受託番号として同研究所に保管されてい
る。
本発明において用いられる化合物(II)の具体例として
は、たとえば、D−グルコース,D−フラクトース,D−マ
ンノース,D−ソルビット,D−マンニット,D−グルコン
酸,2−ケト−D−グルコル酸,D−グルコソンおよびD−
マンノン酸などが挙げられる。以下、これを「原料糖
類」と称することもある。
原料糖類を使うに当たっては、各々を単独で使用するこ
とは勿論、2種またはそれ以上の混合物として使用する
ことも出来る。さらにショ糖、糖蜜にインベルターゼを
働かせて得られる転化糖等も原料糖類として有利に利用
することができる。
本発明においては、原料糖類を含有する培地に前記の菌
を培養してもよく、また原料糖類に前記の菌体処理物を
作用させてもよい。
本発明で用いられる「菌体処理物」とは、原料糖類を酸
化し2−ケト−D−グルカル酸を生成する反応に関与す
る酵素系を含む標品を意味する。該標品としては例えば
洗浄菌体,乾燥菌体,包括固定化菌体などが挙げられ、
これらは前記の微生物の培養物を適宜の処理(例、遠心
分離,ろ過,食塩水等の溶媒による洗浄,アセトン−ド
ライアイスによる乾燥,ポリアクリルアミドゲルまたは
K−カラギーナンによる包括固定化等)に付すことによ
って得られる。
原料糖類を培地に加えるに際し、使用全量を培養当初か
ら培地に添加してもよいし、全量を何回かに分けて、ま
たは連続的に培養液に加えてもよい。
原料糖類と前記の微生物とを接触させて行なう反応にお
ける反応液中の原料糖類の濃度は、培地に対して1〜30
%(w/v)、好ましくは5〜20%(w/v)である。
原料糖類と菌体処理物とを接触させる方法としては、た
とえば、菌体処理物に原料糖類,2−(N−モルフォリ
ノ)エタンスルホン酸(MES)緩衝液(pH6.5,0.5M)お
よびCaCO3を加え、水で希釈して三角フラスコ中で振盪
させる方法が挙げられる。
原料糖類と前記の微生物の処理物を接触させて行なう反
応における反応液中の原料糖類の濃度は、0.1〜10%(w
/v)である。微生物の処理物の量は、処理前の乾燥菌体
量として1〜30mg/mlである。反応液のpHは、約5.5〜7.
5に調整され、反応温度は、約20〜40℃,反応時間は約
1〜100時間である。
前記の微生物の培養に用いられる培地は、該菌株が利用
し得る栄養源を含むものなら液状でも固体状でもよい
が、大量のものを得る時には液体培地を用いるのが好ま
しい。
該培地には、通常微生物の培養に用いられる炭素源,窒
素源,無機塩類,有機酸塩及び微量栄養素が用いられ
る。
炭素源としては前記の原料糖類がそのまま使用されうる
が、その他の補助炭素源として、例えば、グリセリン,
ショ糖,乳糖,麦芽糖,糖蜜等が使用できる。
窒素源としては、例えば、アンモニウム塩類(例、硫酸
アンモニウム,硝酸アンモニウム,塩化アンモニウム,
リン酸アンモニウム等),コーンスチープリカー(以下
CSLと称することもある),ペプトン,肉エキス,酵母
エキス,乾燥酵母,大豆粉,綿実粕,尿素等の無機また
は有機の窒素含有物が挙げられる。また無機塩類として
はカリウム,ナトリウム,カルシウム,マグネシウム,
鉄,マンガン,コバルト,亜鉛,銅及び燐酸の塩類が用
いられる。
微量栄養素としては前記の菌の生育必須因子であるCoA,
パントテン酸,ビオチン,チアミン,リボフラビンは勿
論のこと、生育及び2−ケト−D−グルカル酸生成に促
進的効果を示すフラビンモノヌクレオチド(以下FMNと
称することもある),フラビンアデニンジヌクレオチド
(以下FADと称することもある),その他のビタミン類,
L−システイン,L−グルタミン酸,チオ硫酸ナトリウム
等が化合物として、または、それらを含むものとして天
然物を適宜加えられる。
培養の手段は、静置培養でも、振盪培養あるいは通気撹
拌培養法等の手段を用いてもよい。大量の処理には、い
わゆる深部通気撹拌培養によるのが望ましい。
培養条件は、勿論菌株の種類,培地の組成,その他によ
っても異なり、要するに目的物が最も効率よく生産され
る様に個々の場合に応じて選択すればよい。例えば、培
養温度は25〜35℃にて行うのがよく、培地のpHは5〜9
程度が望ましい。以上の様な条件下で10〜120時間培養
または反応することにより2−ケト−D−グルカル酸が
最高濃度に蓄積される。尚この場合目的物の生成に伴っ
てpHが低下するのが一般的であるので、適当な塩基性物
質、例えば苛性ソーダ,苛性カリ,アンモニアを添加し
て常に微生物の2−ケト−D−グルカル酸生成に最も適
したpHに保持するのもよく、また培地中に適当な緩衝剤
を添加しておいて最適のpHが維持される様にするのもよ
い。
この他、前記の酸化菌とは別種の細菌の滅菌培養物を培
地成分として有効に利用することもできる。利用できる
菌としては、例えば、バチルス属,シュードモナス属,
シトロバクター属,エシェリヒア属およびエルウィニア
属に属する菌が挙げられ、さらに具体例として下記に示
す菌が挙げられる。
バチルス・セレウス(Bacillus cereus)IFO 3131 バチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis)IFO 302
3 バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)IFO 12089 バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)IFO
12108 バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amylol
iquefaciens)IFO 3022 シュードモナス・トリホリ(Pseudomonas trifolii)IF
O 12056 シトロバクター・フロインディ(Citrobacter freundi
i)IFO 12681 エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)IFO 3546 エルウィニア・ハービコラ(Erwinia herbicola)IFO
12686 これらの細菌を、これらが生育しうる培地に、20℃〜40
℃で2日から4日間培養し、得られる培養液を滅菌し、
これを本酸化菌の培地に0.5〜5.0%(v/v)を割合で加
え、酸化菌の生育を促進させることもできる。
この様にして培養液中または反応液中に生成し蓄積した
2−ケト−D−グルカル酸はその性状を利用したそれ自
体公知の手段で分離精製することができる。2−ケト−
D−グルカル酸は遊離の酸としてもよく、例えば、ナト
リウム,カリウム,カルシウム,アンモニウム等の塩と
して分離してもよい。
分離の方法としては目的を阻害しないかぎり、いかなる
ものでもよいが、例えば必要に応じて反応生成物から濾
過、遠心分離あるいは活性炭処理等を行って、菌体を除
去した後、この溶液をそのまま濃縮し、析出する結晶を
濾取し、さらに再結晶させて目的物を取り出す方法、溶
媒抽出法、クロマトグラフィー法、塩析法などを単独
で、あるいは適宜組み合わせ、また反復して利用するこ
ともできる。
2−ケト−D−グルカル酸が遊離型で得られる場合はこ
れを適宜の方法によって、例えば、ナトリウム,カリウ
ム,カルシウム,アンモニウム等の塩にしてもよく、ま
た塩として得られる場合は、これを適宜の方法によって
遊離型あるいは他の塩にかえてもよい。
本発明の方法によって得られる目的物が2−ケト−D−
グルカル酸であることは、例えば元素分析,融点,旋光
度,赤外線スペクトル等の物理化学的諸性質の測定によ
って同定された。
反応液,培養液中に生成した2−ケト−D−グルカル酸
の定量は、スルホン化ポリスチレンゲル充填カラム(島
津製作所製,SCR−101Hカラム、7.9mm×30cm)を用いる
高速液体クロマトグラフィー法(移動相:pH2.2の希硫
酸,流量;0.5ml/min,検出器:示差屈折計)で行ない、
標準品としては、後述する参考例に示した様に、クルハ
ネク・ミロス(Kulhanek Milos)等のチェコスロバキ
ア特許CS222,577(1984年)に準じ、シュードモナス・
エルギノーサ(IFO 3448)を用いて、D−グルカル酸
から調製した2−ケト−D−グルカル酸を用いた。
実施例 以下に参考例および実施例を挙げて本発明をさらに具体
的に説明する。なお培地の%は特に記載のない限り重量
/容量%(W/V%)を示す。
参考例 ペプトン0.5%,酵母エキス0.5%,D−グルコース1.0%
およびK2HPO40.1%からなる培地(以下、PYG培地と称す
ることもある)の30mlを200ml容の三角フラスコに分注
し、120℃で20分間蒸気滅菌を行なった。このフラスコ
にPYG培地に2.0%の寒天を加えて作成した斜面培地上で
28℃、2日間生育させたシュードモナス・エルギノーサ
Pseudomonas aeruginosa(IFO 3448)の新鮮な菌体一
白金耳を植菌した。30℃で一昼夜回転振盪(200rpm)培
養し、種培養液とした。
D−グルカル酸・モノカリウム塩(シグマ社製,米国)
の5%(W/V)水溶液をあらかじめpHを7.0にNaOHで調製
し、0.45ミクロンのフィルターを用いてろ過除菌し、1
%(W/V)になるようにPYG培地に添加した。この培地20
mlを含む200ml容の三角フラスコに、前述の種培養液1ml
を移植し、30℃で24時間振盪培養した。斯くして得られ
た培養液には9.02mg/mlの2−ケト−D−グルカル酸が
高速液体クロマトグラフィーで認められた。培養液590m
lから遠心分離によって除菌し、580mlの上清液を得た。
上清液はアンバーライトカチオン交換樹脂IR120B(H
+型,ローム・アンド・ハース社製,米国,200ml)カラ
ムを流下させ、150mlの脱イオン水でカラムを洗浄し、
カチオン除去した後、活性炭(70ml)カラムを通し、50
mlの脱イオン水でカラムを洗浄して、脱色した。通過液
780mlをCa(OH)でpHを6.5に調製し、ろ過によって白
濁を除いた後、減圧下において約20mlにまで濃縮した。
濃縮液には白色の無定型結晶が生じる。この結晶をガラ
スフィルター上に集め、少量の冷水,メタノールおよび
エチルエーテルで洗浄し、減圧下に乾燥し、5.04gの2
−ケト−D−グルカル酸ジカルシウム・3.5水塩を得
た。この結晶の分析値は下記に示すしおりである。
融点:152〜157℃(分解) 元素分析値(C6H6O8Ca・3.5H2O)(%): 理論値:C;23.30,H;4.24,Ca;12.96 測定値:C;23.15,H;4.18,Ca;14.00 比旋光度:▲[α]25 D▼=+9.0゜(c=1.075,0.1NHC
l) 赤外部(IR)吸収スペクトル:主な吸収を示す波数(cm
-1)3590,3500,3400〜2700(br),1650,1600,1430,13
80,1360,1300,1250,1240,1220,1125,1095,1065,1040,10
05,995,955,900,840,800,765,725 注)ただしbrはbroadを表わす。
実施例1 D−グルコース2.0%,ペプトン1.0%,乾燥酵母1.0%
およびCaCO32.0%からなる種培地20mlを200ml容の三角
フラスコに分注し、あらかじめ120℃で20分間蒸気滅菌
した。このフラスコに、D−ソルビトール2.5%,ペプ
トン1.0%,酵母エキス1.0%,CaCO30.2%および寒天2.0
%からなる斜面培地上で28℃,4日間生育したシュードグ
ルコノバクター・サッカロケトゲネスK591s株(FERM B
P−1130,IFO 14464)の菌体一白金耳を植菌し、30℃に
2日間振盪(200rpm)培養し、種培養液を得た。種培地
と同組成の培地200mlを1容の三角フラスコに分注
し、上記と同様に滅菌し、このフラスコに種培養液10ml
を移植後、30℃で3日間振盪培養を行なった。
得られた培養液には、19.4mgmlの2−ケト−D−グルカ
ル酸が生成していた。
この培養液1600mlを遠心分離(7,000rpm,10分)して菌
体を含む沈澱物を除き、上清1520mlを得た。上清を4℃
に冷却後、3日間静置すると、無定型の2−ケト−D−
グルカル酸カルシウム塩結晶が生じる。生成した結晶を
ガラスフィルター(No.3)上に集め、少量の冷水,メタ
ノールおよびエチルエーテルで洗浄し、五酸化リン上で
減圧下に乾燥した。斯くして、18gの2−ケト−D−グ
ルカル酸ジカルシウム・3水塩を得た。得られた結晶の
分析値は下記に示すとおりである。
融点:152〜157℃(分解) 元素分析値(C6H6O8Ca・3H2O)(%): 理論値:C;24.00,H;4.30,Ca;13.35 測定値:C;23.96,H;4.16,Ca;13.00 比旋光度:▲[α]25 D▼=+7.9゜(c=1.065,0.1NHC
l) 赤外部(IR)吸収スペクトル:主な吸収を示す波数(cm
-1)3590,3500,3400〜2700(br),1650,1600,1430,13
80,1360,1300,1250,1240,1220,1125,1095,1065,1040,10
05,995,955,900,840,800,765,725 注)ただしbrはbroadを表わす。
この結晶標品と標準品は同一の赤外スペクトル(第1図
および第2図)を示した。また、高速液体クロマトグラ
フィー法での保持時間(9.4分)および214nmにおける紫
外部吸収と示差屈折強度との比(約1.0)は標準品と同
じであった。さらに薄層クロマトグラフィーではフェノ
ール:蟻酸:水(75:5:25)の溶媒とセルロースプレー
ト(メルク社製)を用いて、両標品を室温で3時間展開
すると、同じ0.20のRf値を示した。また両者は硝酸銀試
薬では黒褐色の、O−フェニレンジアミン試薬では黄色
のアニリンフタル酸試薬では黄色の同じ呈色を示した。
以下の分析結果からシュードグルコノバクター・サッカ
ロケトゲネスK591s株のグルコース代謝産物を2−ケト
−D−グルカル酸であると同定した。
実施例2 実施例1で示したと同じ方法でシュードグルコノバクタ
ー・サッカロケトゲネスK591s株(FERM BP−1130,IFO
14464),12−5株(FERM BP−1129,IFO 14465),12
−15株(FERM BP−1132,IFO 14482),12−4株(FERM
BP−1131,IFO 14483)および22−3株(FERM BP−1
133,IFO 14484)の種培養液を調製した。CSL3.0%,乾
燥酵母0.5%,硫酸アンモニウム0.5%,チオ硫酸ソーダ
0.05%,硫酸鉄0.2%,CaCO33.0%,からなる培地(pH6.
5)に第1表に示した原料糖類を別途滅菌して添加し、
醗酵培地を作成した。この醗酵培地25mlを含む200ml容
の三角フラスコに1.25mlの種培養液を移植し、30℃で3
日間振盪培養した。培養液は0.3N硫酸で希釈し、その遠
心上清について高速液体クロマトグラフィーで2−ケト
−D−グルカル酸を定量した。この結果を第1表に示
す。
実施例3 D−グルコース2.0%,ペプトン1.0%,乾燥酵母1.0
%,炭酸カルシウム2.0%およびアクトコール(消泡
剤,武田薬品工業製)0.01%からなる前培養培地500ml
を2容の坂口フラスコに分注し、120℃で20分間蒸気
滅菌した。実施例1に示す斜面培地に28℃で4日間生育
させたシュードグルコノバクター・サッカロケトゲネス
12−5株(FERM BP−1129,IFO 14465)の菌体を10ml
の滅菌水に懸濁し、全量を前記の坂口フラスコに移植
後、28℃で2日間、往復振盪(85spm)培養して前培養
液を得た。
D−グルコース3.0%,ペプトン1.0%,乾燥酵母1.0
%,炭酸カルシウム2.0%およびアクトコール0.03%か
らなる種培養培地30を50容醗酵槽に仕込み、125℃
で20分間蒸気滅菌した。この醗酵槽に前記した前培養液
1.0を移植し、撹拌200rpm,通気24/min,内圧1.0Kg/c
m2,28℃の条件下で2日間培養して種培養液を得た。
一方、実施例1の斜面培地に28℃、2日間生育させたバ
チルス・メガテリウム(IFO 12108株)の菌体を10mlの
滅菌水に懸濁し、その全量を前記した坂口フラスコに植
菌、28℃で2日間往復振盪(85spm)培養してバチルス
・メガテリウムの種培養液とした。
ショ糖4.0%,綿実粕4.0%,K2HPO40.65%,KH2PO40.55
%,硫安0.05%,NaCl0.05%,硫酸マグネシウム0.05%
およびパントテン酸カルシウム0.05%からなる培地(pH
7.0)30を50容醗酵槽に仕込み125℃で20分間蒸気滅
菌した。この醗酵槽にバチルス・メガテリウムの種培養
液1を移植し、撹拌200rpm,通気24/min,内圧1.0Kg/
cm2,28℃の条件下で4日間培養した。得られた培養液を
120℃,20分間蒸気滅菌して冷所に保存し、バチルス・メ
ガテリウムの滅菌培養物として下記する醗酵培地の一成
分として使用した。D−グルコース10.0%(120℃,15分
間別滅菌),ペプトン1.0%,硫酸第一鉄0.1%,L−シス
テイン0.01%,炭酸カルシウム6.0%,FMN1μg/ml,チア
ミン塩酸塩1μg/ml,ビオチン0.5μg/ml,アクトコール
0.02%および前記バチルス・メガテリウムの滅菌培養物
4.0%(V/V)からなる醗酵培地120を200容醗酵槽に
仕込み、125℃で20分間蒸気滅菌した。この醗酵槽に前
記の種培養液10を移植し、撹拌200rpm,通気96/min,
内圧1.0Kg/cm2,28℃の条件下で4日間培養した。得られ
た培養液には99.3mg/mlの2−ケト−D−グルカル酸が
含まれていた。
この培養液約110をシャープレス遠心分離機(15,000r
pm)で処理して約31Kgの湿沈澱物を得た。この湿沈澱物
を水150で洗浄,遠心分離(3,000rpm)後、30のア
セトンに懸濁して脱水,遠心分離(3,000rpm)して白色
粉末を得た。この白色粉末を50℃,減圧下に一昼夜乾燥
して14.6Kgの2−ケト−D−グルカル酸ジカルシウム塩
の白色粗粉末を得た。この粗粉末の純度は遊離の2−ケ
ト−D−グルカル酸として58.9%であった。
実施例4 参考例1と同様の方法によって得られた粗2−ケト−D
−グルカル酸のジカルシウム塩[高速液体クロマトグラ
フィーによる定量※注で2−ケト−D−グルカル酸のジ
カルシウム塩の3水和物(C6H6O8Ca・3H2O)として85.1
%を含有]5.0gを500mlマイヤーに入れ、これに蒸留水3
00mlを加えて撹拌し懸濁状態とした。この懸濁液に陽イ
オン交換樹脂IR−120B(米国 ローム アンド ハース
社製)(H+型)60mlを加え、室温で1時間かきまぜた。
反応物をグラスフィルターでろ過し、固形物を100mlの
蒸留水で洗浄した。ろ液および洗浄液を合せ、減圧下に
約50mlまで濃縮し、約10gのハイフロスーパーセル(米
国 ジョンマンビル社製セライト)を敷きつめたミリポ
アろ紙(米国 ミリポア社製 GSWPO 4700,孔径0.22μ
m)で精ろ過し、さらに20mlの蒸留水で洗浄しろ液に合
せた。ろ液の高速液体クロマトグラフィーによる定量で
2.66gの2−ケト−D−グルカル酸が含まれていた(回
収率90.1%) このろ液を活性炭(武田薬品工業製、クロマト用白さぎ
A)10gを充填したカラムを通過させ、蒸留水100mlで洗
浄した。流出液を2個の500mlナス型フラスコに2分
し、凍結乾燥法により水を留去した。7時間後、得られ
た無色油状物を五酸化燐存在下、減圧で3時間乾燥して
元素分析およびIRスペクトルのサンプルとした。
元素分析値(%)(C6H8O8・1.4H2O) 理論値:C;30.88,H;4.66 測定値:C;31.12,H;4.57 高速液体クロマトグラフィー:保持時間 7.30min IR(film):主な吸収を示す波数(cm-1)3700−2700,1
730,1700(sh),1680(sh),1640, 注 高速液体クロマトグラフィー測定条件 HPLC:島津製作所 LC−3A型 カラム:Aminex ion exclusion HPX−87H 300×7.8m
m(Bio−rad社製) 流速:0.6ml/min カラム温度:25℃ 移動相:0.008N H2SO4 検出器:UV(210nm)およびRI(昭和電工社製 SE−31
型) 実施例5 5.0gの粗2−ケト−D−グルカル酸のジカルシウム塩・
3水和物(C6H6O8Ca・3H2Oとして85.1%含有)から実施
例4の方法に従い調製した10mlの2−ケト−D−グルカ
ル酸溶液(高速液体クロマトグラフィーによる定量で2.
71g(0.013モル)の2−ケト−D−グルカル酸を含む,
収率92.0%)をDowex 50W−X8(米国ダウケミカル社の
陽イオン交換樹脂)(Na+型)30mlを充填したカラムに
通す。蒸留水でカラムの溶出を行い400mlの溶出液(pH
3.4を示す)を得た。この溶出液を減圧下濃縮乾固し、
残留物に400mlのメタノールを加えて撹拌すると粉末状
となった。ろ取し少量のアセトンで洗浄後、デシケータ
ー中で減圧下乾燥することにより2.44gの2−ケト−D
−グルカル酸のモノナトリウム塩を得た。収率75.6%。
融点 155〜160℃(分解) 元素分析値(%)(C6H7O8Na・H2O) 理論値:C;29.04,H;3.66 測定値:C;28.72,H;3.80 IR(KBr)主な波数(cm-1):3600−2800,1720,1620,141
0 実施例6 5.0gの粗2−ケト−D−グルカル酸のジカルシウム塩・
3水和物(C6H6O8Ca・3H2Oとして85.1%含有)から実施
例4の方法に従い調製した10mlの2−ケト−D−グルカ
ル酸溶液(高速液体クロマトグラフィーによる定量で2.
71g(0.013モル)の2−ケト−D−グルカル酸を含む)
をDowex 50W−X8(K+型)30mlを充填したカラムに通し
た。蒸留水で溶出を行ない400mlの溶出液(pH3.42を示
す)を得た。この溶出液を減圧下濃縮し、残留物に400m
lのメタノールを加えて撹拌すると粉末状となった。ろ
取し少量のアセトンで洗浄後、デシケーター中で減圧下
乾燥することにより2.12gの2−ケト−D−グルカル酸
のモノカリウム塩を得た。収率61.7%。
融点 135〜150℃(分解) 元素分析値(%)(C6H7O8K・H2O) 理論値:C;27.27,H;3.43 測定値:C;26.83,H;3.66 IR(KBr)主な波数(cm-1):3600−2800,1720,1610,141
0 実施例7 第2表に示す斜面培地で生育したシュードグルコノバク
ター・サッカロケトゲネスK591s株の菌体1白金耳を第
2表に示す完全培地5mlを含む試験管(16mm×160mm)に
植菌し、30℃で2日間振盪培養した。この培養液1mlを
同じ培地5mlを含む試験管に移植し、4時間振盪培養し
た。得られた培養液5mlを無菌的に5℃で15分間遠心分
離(12,000rpm)して集菌し、次いで10mlのトリスマレ
イン酸緩衝液(pH6.5,0.05M)に懸濁し、再び遠心分離
(12,000rpm)した。これを2回繰り返して得た洗浄菌
体を1mg/mlのニトロソグアニジンを含む上記緩衝液5ml
に懸濁し、30℃で2時間振盪して変異剤処理した。この
処理液を5℃で15分間遠心分離(12,000rpm)して菌体
を集め、10mlのトリスマレイン酸緩衝液で上記と同じ様
に2回洗浄して、ニトロソグアニジン処理菌体を得た。
これを0.85%の食塩水で適当に希釈して、15mlの完全培
地(固型)を含むプレート(直径9cm)に撒き、28℃で
5日間培養しコロニーを生成させた。生じたコロニーを
計数し、無処理のものと比較すると、このニトロソグア
ニジン処理による菌の死滅率は90.4%であった。また完
全培地プレート上のコロニーを第3表に示す最少培地プ
レートにレプリカ28℃で3日間培養後、栄養要求変異株
の出現頻度を調べると約6.6%であった。
以上の様に変異剤処理した完全培地プレート上のコロニ
ーを新しい完全培地プレートに一枚当り12株の割合で約
2cmの長さに画線移植した。28℃で2日間培養後、成育
した菌体1白金耳をD−グルコース7.0%(別滅菌),
乾燥酵母1.0%,ペプトン1.0%,塩化第一鉄0.1%およ
びCaCO33.0%からなる培地(pH6.5)3mlを含む試験管に
移植し、30℃で3日間振盪培養した。この条件下で親株
K591s株の約2倍の2−ケト−D−グルカル酸を生成し
たTH14−86株(IFO 14466,FERM BP−1128)をD−グ
ルコース酸化能増強株として選択した。
第2表 完全倍地(g/) D−ソルビトール 25 ペプトン 10 酵母エキス 10 pH6.5(固型培地では寒天20gを加える。) 第3表 最少培地(g/) ショ糖 5 K2HPO4 3 KH2PO4 1 (NH42SO4 1 NaCl 1 MgSO4・7H2 0.1 MnCl2・nH2O 0.002 L−グルタミン酸ナトリウム 0.1 L−システイン 0.1 CoA 0.002 FMN 0.002 チアミン 0.002 ビオチン 0.001 pH7.0(固型培地では寒天20gを加える。) 実施例8 シュードグルコノバクター・サッカロケトゲネスK591s
株から実施例7で誘導された変異株TH14−86株を実施例
1と同じ方法で培養して種培養液を得た。D−グルコー
ス3.0%,ペプトン1%,乾燥酵母1.0%およびCaCO32.0
%からなる前培養培地200mlを1容の三角フラスコに
分注し、120℃で20分間蒸気滅菌した。このフラスコに
前記した種培養液20mlを移植し、30℃で2日間振盪培養
してTH14−86株の前培養液を得た。
D−グルコース5.0%(別滅菌して加えた),バチルス
・メガテリウムの滅菌培養物4.0%(V/V,実施例3で調
製した。),ペプトン1.0%,硫安0.3%,チオ硫酸ナト
リウム0.05%,第一燐酸カリウム0.03%,硫酸マグネシ
ウム0.05%,硫酸第一鉄0.1%,アクトコール0.05%,
硫酸マンガン5mg/,FMN1mg/,チアミン1mg/,ビオ
チン0.5mg/および炭酸カルシウム9.0%からなる醗酵
培地の3分を2.4に調製し、120℃で30分間蒸気滅菌
し、予め滅菌した5の醗酵槽に仕込んだ。
この醗酵槽に前記したTH14−86株の前培養液300mlを移
植し、32℃,通気2.0/min,撹拌800rpmの条件で培養を
開始した。
一方D−グルコース300gを水で溶解して600mlとし、120
℃で20分間蒸気滅菌したD−グルコース溶液を、培養6
時間目から連続的に醗酵槽に加え、18時間で全量を添加
した。D−グルコース添加終了後さらに30時間前記条件
下で培養し、合計54時間培養した。この様にして得られ
た培養液(3.05)中には164.9mg/mlの2−ケト−D−
グルカル酸が蓄積していた。
実施例9 L−ソルボース1.0%(別滅菌),ペプトン0.5%および
酵母エキス0.5%からなる培地(pH7.0)25mlを200ml容
三角フラスコに分注し、120℃,15分間蒸気滅菌した。こ
のフラスコに第2表に示す斜面培地で28℃、4日間生育
したシュードグルコノバクター・サッカロケトゲネスTH
14−86株の菌体1白金耳を植菌し、30℃で2日間振盪培
養して種培養液を得た。D−グルコース5.0%(別滅
菌),ペプトン1.0%,酵母エキス0.5%およびCaCO32.0
%からなる培地(pH7.0)25mlを200ml容三角フラスコに
分注し、120℃,15分間蒸気滅菌した。このフラスコに上
記した種培養液1.0mlを移植し、30℃で2日間振盪培養
した。
得られた培養液460mlを20分間室温で静置後、デカント
して沈澱物を除き、ついで室温,1,000rpmの低速で5分
間遠心分離して、主にCaCO3からなる沈澱物を除き菌体
懸濁液を得た。これをさらに5℃で10分間遠心分離(6,
000rpm)して菌体を集め、約100mlの冷食塩水(0.85
%)で2回洗浄、5℃で遠心分離(6,000rpm)して洗浄
菌体を得た。これを35mlの冷食塩水(0.85%)に懸濁し
て、洗浄菌体懸濁液とした。
この洗浄菌体懸濁液2mlにD−グルコース300mg,2−(N
−モルホリノ)エタンスルホン酸(MES)緩衝液(pH6.
5,0.5M)0.5mlとCaCO3180mgを加え、水で総量を10mlと
し、100ml容三角フラスコ中で30℃,24時間振盪しながら
反応させた。この様にして得られた反応液中には25.7mg
/mlの2−ケト−D−グルカル酸が生成していた。
発明の効果 本発明はシュードグルコノバクター属に属し、D−グル
コース等を2−ケト−D−グルカル酸に酸化する能力を
有する微生物を用いる方法により、2−ケト−D−グル
カル酸を収率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1で得られた結晶標品の赤外部吸収ス
ペクトルを、第2図は、参考例で得られた標準品の赤外
部吸収スペクトルをそれぞれ表わす。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鎖状式で表わした場合、一般式、 [式中、R1は−CHO,−CH2OH,または−COOHを、R2をそれぞれ示す。]で表される化合物を2−ケト−D−
    グルカル酸に酸化する能力を有し、シュードグルコノバ
    クター属に属する細菌またはその処理物を、上記化合物
    に接触させて2−ケト−D−グルカル酸を生成蓄積せし
    め、これを採取することを特徴とする2−ケト−D−グ
    ルカル酸の製造法。
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