JPH039110B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH039110B2
JPH039110B2 JP7836580A JP7836580A JPH039110B2 JP H039110 B2 JPH039110 B2 JP H039110B2 JP 7836580 A JP7836580 A JP 7836580A JP 7836580 A JP7836580 A JP 7836580A JP H039110 B2 JPH039110 B2 JP H039110B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethyl acetate
culture
strain
methanol
chloroform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP7836580A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS574975A (en
Inventor
Fusao Tomita
Hirofumi Nakano
Tomoyasu Sato
Kimikatsu Shirahata
Mayumi Koda
Makoto Morimoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd filed Critical Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
Priority to JP7836580A priority Critical patent/JPS574975A/ja
Publication of JPS574975A publication Critical patent/JPS574975A/ja
Publication of JPH039110B2 publication Critical patent/JPH039110B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は一般式() (式中、Rは水素原子またはN,N−ジメチル
セリル基を表わす。)で表わされるフエナジン誘
導体およびその塩ならびにそれらの製造法に関す
る。 一般式()で表わされるフエナジン誘導体の
塩としては、ナトリウム,カリウムなどのアルカ
リ金属塩があげられる。一般式()において、
Rが水素原子であるとき、該化合物は1−(2−
ハイドロキシ−5−オキソ−サイクロペント−1
−エニル)カルバモイル−6−(ヒドロキシメチ
ル)−9−メトキシフエナジン(以下DC−59−H
と称する。)であり、RがN,N−ジメチルセリ
ル基であるとき、該化合物は1−(2−ハイドロ
キシ−5−オキソ−サイクロペント−1−エニ
ル)カルバモイル−6−(N,N−ジメチルセリ
ルオキシメチル)−9−メトキシフエナジン(以
下、DC−59−Aと称する。)である。 本発明の化合物は、各種の菌に抗菌作用を有
し、さらに抗腫瘍作用も有すると推定される有用
な化合物である。本発明者らは、大阪府堺市の土
壌より分離された菌株(DO−59株と称する。)
を培地に培養すると、培養物中にDC−59−Hま
たはDC−59−Aが生産されることを見い出し本
発明を完成した。 次に本発明に用いられるDO−59株の菌学的性
質について記述する。 (A) 形態的性質 DC−59株は、一般の分離用培地で気菌糸を着
生し、その形態は、スパイラル型である。胞子は
10個以上連鎖し、表面は突起状(ワーテイ)であ
る。胞子の形状は楕円形(0.4〜0.7×0.8〜1.2μ)
である。分枝法は単純分枝で車軸分枝は認められ
ない。胞子のう及び胞子に鞭毛はない。また菌核
の形成も認められなかつた。 DO−59株を各種培地上で生育させたときの生
育状態、コロニーの表面および裏面の色、および
可溶性色素について第1表に示す。 色は表示はColor Harmony Manual
(Container Corporation of America)による
色の分類に従つたものである。
【表】 (B) 生理学的性質 DO−59株の生理学的性質について第2表に示
す。温度、ミルク及び繊維素に対する作用以外の
ものについては27℃で2週間後の観察結果を示
し、温度は5日後、ミルクおよび繊維素に対する
作用については1ケ月後の結果を示す。 第2表 DO−59株の生理学的性質 (1) 炭素源の資化性 炭素源 資化性 D−アラビノース + D−キシロース + D−グルコース + D−フラクトース + シユクロース + イノシトール + L−ラムノース + ラフイノース D−マンニツト + コントロール(炭素源無添加 − (2) ゼラチンの液化 ± (3) ミルクに対する作用 液化 あり ペンプトン化 なし (4) 繊維素の分解 わずかにある (5) 澱粉の加水分解 ある (6) 至適生育PH 6.8〜7.5 (7) 至適生育温度 28〜38℃ (8) チロシナーゼの生成 わずかにある (9) メラノイド色素の生成 なし 以上の性状からDO−59株はストレプトマイセ
ス属に属する放線菌に分類される。この菌に属す
る種に関するE.K¨uster(Intern.J.System.
Bacteriol.,22巻 No.3 139頁,1972)による
分類によれば、DO−59株に類似の菌としてスト
レプトマイセス・エンダスがあげられる。しかし
ストレプトマイセス・エンダスは可溶性色素は生
産せずまたシユクース,イノシトール,フライノ
ースでは生育がほとんど認められないと記載され
ている(E.B.Shirling and D.Goulieb,Intern,
J.System.Bacteriol.,18(4),279〜392頁,
1968)。 一方DO−59株は上記のように可溶性色素を生
産しまた糖の利用能も異るところから、ストレプ
トマイセン・エンダスとは区別できる。しかしな
がら、胞子の形状からDO−59株をストレプトマ
イセス・エンダスに属する菌株と考えるのが妥当
である。そこでDO−59株をDO−59株が生産す
る黄色色素に因んでストレプトマイセス・エンダ
ス・サブスペシーズ・オーレウスDO−59株
(Streptomyces endus subsp.Aureus DO−59)
と命名した。 この菌は茨城県筑波群谷田部町東1−1−3に
所在する工業技術院微生物工業技研究所およびア
メリカ合衆国イリノイ州ペオリアに所在するU.S.
Department of Agricultureにそれぞれ寄託さ
れ、微土研菌寄第5519号およびNRRL12174の受
託番号が与えられている。 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明により提供されるDC−59−AおよびDC
−59−Hの理化学的性質を以下に示す。 (1) DC−59−Aの理化学的性質 元素分析値:C:60.45% H:5.40%
N:11.05% 分子量:494 FDマススペクトルによる主なピーク: 495(M+1),379,363,134 分子式:C25H26N4O7 融点:190℃ 紫外部吸収スペクトル(95%エタノール
中):第1図 赤外部吸収スペクトル(KBr錠剤法):第2
図 PMRスペクトル(CDCl3中,TMS基準)
2.39(6H,s),2.67(4H,s),3.3〜3.9(3H,
m),4.28(3H,s),5.82(2H,s),7.09(1H,
d),7.88(1H,d)7.96(1H,d,d),8.40
(1H,d,d),8.93(1H,d,d),12.80
(1H,s),約14(1H,broad) CMRスペクトル(CDCl3中,TMS基準)
17.05(s),164.1(s),155.6(s),142.6(s)

138.8(s),136.1(d),135.0(d),132.2(d)

130.2(d),126.9(s),125.0(s),115.0(s)

106.8(d),68.1(d),62.3(;),59.2(t),
56.2(q),41.6(q),☆ 29.2(t) ☆ CD3ODを加えたときのみ検出される。 溶解性:クロロホルム,DMSO,DMF,ジ
オキサンに易溶,エタノール,メタノール,酢
酸エチル,水に可溶,エチルエーテル,n−ヘ
キサンには難溶。 薄層クロマトグラフイー:シリカゲル薄層
(Kieselgel60,Art5721,E.Merck社製西独)
でクロロホルム:メタノール(9:1v/v)
の展開系でRfは0.52であり酢酸エチル:メタノ
ール(8:2v/v)の展開系でRfは0.12であ
る。 平面構造式:以上のデータおよび希アルカリ
処理により後の(2)に述べるDC−59−Hを生ず
ることから次の一般式を有する化合物であるこ
とが確認された。 DC−59−Aは文献未記載の新規化合物である。 (2) DC−59−Hの理化学的性質 元素分析値:C:63.58% H:4.45%
N:10.89% 分子量:379 EIマススペクトルによる主なピーク:379
(M),267,240 高分解能マススペクトル:379,1181 分子式:C20H17N3O5 融点:明確な融点を示さず282〜290℃で分解 紫外部吸収スペクトル(95%エタノール
中):第3図 赤外部吸収スペクトル(KBr錠剤法):第4
図 PMRスペクトル(CDCl3中,d6
DMSO1drop,TMS基準) 2.67(4H,m),4.30(3H,s),5.30(2H,
m),7.13(1H,d),7.85(1H,d),8.00(1H,
d,d),8.49(1H,d,d),8.98(1H,d,
d),12.96(1H,broad,s),13.76(1H,s) 溶解性:クロロホルム,DMF,DMSOに可
溶,メタノール,エタノール,水に難溶(塩基
性では可溶),n−ヘキサンに不溶。 薄層クロマトグラフイー:シリカゲル薄層
(Kieselgel60,Art5721,E,Merck社製 西
独)でクロロホルム:メタノール(9:1v/
v)の展開系ではRfは0.78であり、酢酸エチ
ル:メタノール(8:2v/v)の展開系でRf
は0.45である。 平面積造式:以上のデータから次の一般式を
有する化合物であることが確認された。 又、DC−59−Hも文献末記載の新規化合物で
ある。 次に、DC−59−AおよびDC−59−Hの各種細
菌に対する抗菌活性(寒天希釈法PH7.0)を第3
表に示す。
【表】 次に本発明化合物の抗腫瘍活性を示す。実験に
はDC−59−AとDC−59−Hの混合比が6:4の
化合物(以下、DC−59−混合物と称す。)を用い
た。 実験方法 サルコーマ180腹水型腫瘍に対する治療効果体
重約20gのddy雄マウス1群6匹にサルコーマ
180腹水型腫瘍細胞5×106個を腋窩部皮下に移植
した。移植後24時間目に各種濃度のDC−59−混
合物の燐酸緩衝液生理食塩水(PBS)溶液0.2ml
を1回腹腔内に投与した。PBSの組成はNaCl0.8
g/dl、KCl0.02g/dl,Na2HPO41.15g/dl,
KH2PO40.02g/dl,PH7.2のものである。比較例
として腫瘍細胞移植後24時間目にマイトマイシン
Cを含むPBS0.2mlを腹腔内に投与した群を設け
た。移植10日後のT/C(T:試験例の平均腫瘍
体積、C:PBS0.2mlを腹腔内投与したものの平
均腫瘍体積)を測定し、第4表に示す結果を得
た。
【表】 以上の結果DC−59−混合物は抗腫瘍活性を有
しており、DC−59−混合物中のDC−59−Aと
DC−59−Hとの量比、DC−59−AおよびDC−
59−Hの構造相関ならびにその抗菌活性などから
両化合物が共に抗腫瘍活性を有しているものと推
定される。 従つて両化合物は、それぞれ抗菌剤のみなら
ず、抗腫瘍剤としての利用が期待される。 次に、DC−59−HまたはDC−59−Aの製造法
について説明する。 DC−59−HまたはDC−59−Aは、ストレプト
マイセス属に属し、DC−59−HまたはDC−59−
Aを生産する能力を有すする微生物を培地に培養
し、DC−59−HまたはDC−59−Aを培養物中に
蓄積せしめ、該培養物からDC−59−HまたはDC
−59−Aを採取することによつて得ることができ
る。 本発明において使用する微生物はストレプトマ
イセス属に属し、DC−59−HまたはDC−59−A
を生産する能力を有する微生物であればいずれの
微生物も用いることができる。好適な菌株として
は前記DC−59株があげられる。DO−59株の菌学
的性質は前記の通りであるが、この菌株はストレ
プトマイセス属に属する既知菌種の場合にみられ
るように、その性状が例えば紫外線、X線、薬品
等の人工的変異手段で変異することもあるが、こ
のような変異株であつてもDC−59−HまたはDC
−59−Aの生産能を有するものはすべて本発明に
適用できる。 本発明の培養においては通常の放射菌の培養法
が一般に用いられる。培養のための栄養源として
は下記に示すごとくいろいろのものが用いられ
る。炭素源としてはブドウ糖、殿粉、デキストリ
ン、マンノース、フラクトース、シユークロー
ス、ラクトース、キシロース、アラビノース、マ
ンニトース、糖蜜などが単独または組み合わせて
用いられる。さらに、菌の資化能によつては炭化
水素、アルコール類、有機酸なども用いられる。
無機および有機の窒素源としては塩化アンモン、
硫酸アンモン、硝酸アンモン、硝酸ソーダ、尿素
などがまた天然窒素源としてはペプトン、肉エキ
ス、酵母エキス、乾燥酵母、コーン・スチープ・
リカー、大豆粉、カザミノ酸などが単独または組
み合わせて用いられる。そのほか、必要に応じて
食塩、塩化カリ、硫酸マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、燐酸二水素カリウム、燐酸水素二カリウ
ム、硫酸第一鉄、塩化カリシウム、硫酸マンガ
ン、硫酸亜鉛、硫酸銅などの無機塩類を加える。
さらに使用菌の生育やDC−59−AおよびDC−59
−Hの生産を促進する微量成分例えばビタミン
B1、ビオチンなどを適当に添加することができ
る。 培養法としては、液体培養法、とくに深部撹拌
培養法がもつとも適している。培養温度は25〜40
℃、特に28〜38℃が最適で、培地のPHはアンモニ
ア水や炭酸アンモン溶液などを添加して、PH4〜
10、好ましくは6〜8で培養を行なうことが望ま
しい。液体培養で通常1日ないし7日培養を行な
うと、DC−59−AおよびDC−59−Hが培養物中
に生成蓄積される。 培養物中の生成量が最大に達したときに培養を
停止し、菌体を別し、培養液と菌体にわける。 培養液からのDC−59−AまたはDC−59−H
の単離精製には、微生物代謝生産物を、その培養
液から単離するために用いられる通常の分離・精
製法が利用される。例えば、培養生産物を培養液
と菌体とに分離し、培養液はPH5〜6に調整し、
非イオン性多孔性樹脂(たとえば、商品名「ダイ
ヤイオンHP−20」三菱化成社製など)を通過さ
せ、活性成分を吸着させた後、メタノール、アセ
トン、酢酸エチルなどを用いて吸着物質を脱着さ
せる。この脱着液を濃縮乾固し、セライト粉末に
吸着させた粉末を得る。この粉末を予め酢酸エチ
ルで懸濁後、カラムに充填したシリカゲルを用い
てクロマトグラフイーを行う。まず酢酸エチルを
通塔することによつて不純物を除去し、次いで酢
酸エチル:アセトン(1:1v/v)で溶出する
とDC−59−Hの画分が溶出される。続いて酢酸
エチル:メタノール(9:1v/v)で溶出する
とDC−59−Aの画分が得られる。得られたDC−
59−HまたはDC−59−Aをそれぞれ濃縮し、ク
ロロホルムに溶解し、酢酸エチルとメタノールを
加えて放置すると純品の結晶が得られる。 次に実施例をあげる。 実施例中、DC−59−AおよびDC−59−号の動
向はバチルス,ズブチリスNo.10707を用いるバイ
オアツセイまたは薄層クロマトグラフイーにより
DC−59−AおよびDC−59−Hの紫外部吸収を目
安にして追跡した。 実施例 1 種菌としては、ストレプトマイセス・エンダ
ス・サプスペシーズ・オーレウスDO−59(微工
研菌寄第5519)を用いた。該菌株の1白金耳を50
ml容量の太型試験管中の種培地(デキストリン20
g/,グルコース10g/,ペプトン10g/
,酵母エキス1g/,KH2PO40.5g/,
MgSO4・7H200.5g/,CaCO31g/,PH
7.2)10mlに植菌し、30℃で24時間振盪培養した。
かくして得られた種培養液10mlを2容量の三角
フラスコ中の種培地(培地組成:記と同じ)300
mlに植菌し、30℃で24時間振とう(220r.p.m)培
養した。かくして得られた種培養液を30容量の
ジヤーフアーメンター中の下記組成の発酵培地18
に10%(割合)で移し、30℃で通気撹拌方式
(回転数350r.p.m.通気量18/min)により培養
を行つた。 発酵培地組成:フラクトース40g/,酵母エキ
ス1g/,グルタミン酸モノナトリウム2.2
g/,ヒスチジン塩酸塩0.8g/,K2HPO41
g/,MgSO4・7H2O5mg/,ZnSO4
7H2O10mg/,CaCl2・2H2O10mg/,
FeSO4・7H2O10mg/,Cocl2・6H2O0.006mg/
,CaCO31g/,PH7.2 培養中培地のPHは制御しないで、72時間培養し
た。培養液より菌体および沈殿物を別し、液
15を得た。液のPHを塩酸で5に調整した後、
該液を0.8の非イオン性多孔性樹脂(商品名
「ダイヤイオンHP−20」三菱化成社製)に通塔
して活性物質を吸着させた。水3で水洗後、メ
タノール:水(4:6)v/v)10で洗い不純
物を除去した。次いで、酢酸エチルで溶出した。 酢酸エチル溶出区分3を約100mlまで濃縮後、
0.01M燐酸緩衝液(PH6.0)200mlとクロロホルム
300mlを加えて抽出を行つた。抽出したクロロホ
ルム層を無水硫酸ソーダで脱水後、濃縮し、少量
のクロマトグラフイー用シリカゲル(関東化学社
製)にまぶして粉末状とした。この粉末サンプル
を、予め酢酸エチルで懸濁後カラムに充填したシ
リカゲル(100ml)のカラムに乗せた後、酢酸エ
チルを通塔することによつて不純物を除去し、次
いで酢酸エチル:アセトン(1:1v/v)で溶
出するとDC−59−Hの画分が溶出された。この
画分を濃縮後、該濃縮物を少量のクロロホルムに
溶解し、これに酢酸エチルとメタノールを加えて
4℃に放置し、針状結晶としてDC−59−H41mg
を得た。 実施例 2 種菌、種培地および発酵培地として実施例1で
用いたのと同じものを用いた実施例1と同様に培
養した。 培養液より菌体および沈殿物を別し、液15
を得た。液のPHを塩酸で5に調整した後、該
液0.8の非イオン性多孔性樹脂(商品名「ダイ
ヤイオンHP−20」三菱化成社製)に通塔して活
性物質を吸着させた。水3で水洗後、メタノー
ル:水(4:6v/v)10で洗い不純物を除去
した。次いで、酢酸エチルで溶出した。 酢酸エチル溶出区分3を約100mlまで濃縮後、
0.01M燐酸緩衝液(PH6.0)200mlとクロロホルム
300mlを加えて抽出を行つた。抽出したクロロホ
ルム層を無水硫酸ソーダで脱水後、濃縮し、少量
のクロマトグラフイー用シリカゲル(関東化学社
製)にまぶして粉末状とした。この粉末サンプル
を、予め酢酸エチルで懸濁後カラムに充填したシ
リカゲル(100ml)のカラムに乗せた後、酢酸エ
チルを通塔することによつて不純物を除去し、次
いで酢酸エチル:アセトン(1:1v/v)で溶
出すると活性画分が溶出された。さらに、酢酸エ
チル:メタノール(9:1v/v)で溶出すると
DC−59−Aの画分が溶出された。この溶出され
たDC−59−A画分を濃縮後、該濃縮物を少量の
クロロホルムに溶解し、これに酢酸エチルとメタ
ノールを加えて4℃に放置し、針状結晶として
DC−59−A28mgを得た。 実施例 3 実施例1において発酵培地組成を次のものに代
えて行う以外は実施例1と同様に行い、DC−59
−H55mgを得た。 発酵培地組成:グルコース10g/,可溶性デン
プン40g/,乾燥酵母5g/,ペプトン1
g/,ロイシン5g/,KH2PO41g/,
MgSO4・7H2O0.5g/,ZnSO4・7H2O10mg/
,CaCl2・2HO10mg/,FeSO410mg/,
CoCl2・6H2O0.006mg/,CaCO31g/,PH
6.8(殺菌前)にNaOHで調整した。 実施例 4 実施例2において発酵培地組成を次のものに代
えて行う以外は実施例2と同様に行い、DC−59
−A21mgを得た。 発酵培地組成:グルコース10g/,可溶性デン
プン40g/,乾燥酵母5g/,ペプトン1
g/,ロイシン5g/,KH2PO41g/,
MgSO4・7H2O0.5g/,ZnSO4・7H2O10mg/
,CaCl2・2H2O10mg/,FeSO4・7H2O10
mg/,CoCl2・6H2O0.006mg/,CaCO31g/
,PH6.8(殺菌前)にNaOHで調整した。
【図面の簡単な説明】
第1図はDC−59−Aの紫外部吸収スペクトル
を示す。第2図はDC−59−Aの赤外部吸収スペ
クトルを示す。第3図はDC−59−Hの紫外部吸
収スペクトルを示す。第4図はDC−59−Hの赤
外部吸収スペクトルを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() 〔式中、Rは水素原子(該化合物をDC−59−H
    と称す。)またはN,N−ジメチルセリル基(該
    化合物をDC−59−Aと称す。)を表す。〕で表さ
    れるフエナジン誘導体およびその塩。
JP7836580A 1980-06-12 1980-06-12 Phenazine derivative and its preparation Granted JPS574975A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7836580A JPS574975A (en) 1980-06-12 1980-06-12 Phenazine derivative and its preparation

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7836580A JPS574975A (en) 1980-06-12 1980-06-12 Phenazine derivative and its preparation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS574975A JPS574975A (en) 1982-01-11
JPH039110B2 true JPH039110B2 (ja) 1991-02-07

Family

ID=13659970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7836580A Granted JPS574975A (en) 1980-06-12 1980-06-12 Phenazine derivative and its preparation

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS574975A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4552843A (en) * 1984-02-17 1985-11-12 Pfizer Inc. Process for producing an acidic polycyclic ether antibiotic by cultivation of a novel strain of Streptomyces endus subspecies aureus

Also Published As

Publication number Publication date
JPS574975A (en) 1982-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2598116B2 (ja) 新規物質dc113
JPH0738796B2 (ja) 醗酵法による2−ケト−d−グルカル酸の製造法
JPS6133558B2 (ja)
EP0029309B1 (en) Substances having antibiotic activity, processes for their preparation, pharmaceutical compositions containing them, their use in medicaments and microorganisms
JP2863637B2 (ja) 新規なアミノオリゴ糖誘導体およびその製造方法
US4771070A (en) CL-1957A antibiotic compound
IE54287B1 (en) Cl 1565 antibiotic compounds and their production
JPH039110B2 (ja)
US4495286A (en) Antibiotic complex producing bacterial culture
JPS6261037B2 (ja)
JPH0586774B2 (ja)
JPS6361952B2 (ja)
JPH01112988A (ja) 新規物質dc―107
JPH0120153B2 (ja)
US4918100A (en) CL-1957B antibiotic compound and its production
US4340725A (en) Novel compound DC-38-V and process for production thereof
JPS6253518B2 (ja)
JPS6330916B2 (ja)
JPH04633B2 (ja)
JPH06211615A (ja) Bu−4803t抗生物質
JPS6338038B2 (ja)
JPH0629227B2 (ja) D−ベ−タ−リジルメタンジアミンおよびその製造法
JPH0479354B2 (ja)
JPS6317074B2 (ja)
JPS6253519B2 (ja)