JPH0737783U - アシストハンドル - Google Patents
アシストハンドルInfo
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- JPH0737783U JPH0737783U JP6927193U JP6927193U JPH0737783U JP H0737783 U JPH0737783 U JP H0737783U JP 6927193 U JP6927193 U JP 6927193U JP 6927193 U JP6927193 U JP 6927193U JP H0737783 U JPH0737783 U JP H0737783U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アシストハンドルの取り付け操作を迅速かつ
容易に行い得るようにする。 【構成】 アシストハンドル1を被取付け面に固定する
ブラケット2の基端側が上記結合軸3回りに回動自在に
軸支され、取付部11とブラケット2との間に介在され
たコイルバネ4によってブラケット2は取付部11に収
納されるように付勢され、上記ブラケット2には先端側
から基端側に向かって平板状の舌片23が斜めに延設さ
れ、上記舌片23およびブラケット2の双方にはネジを
貫通させるための貫通孔23aが穿設され、上記取付部
11には、ブラケット2が取付部11から引き出された
状態を上記舌片23の先端部の当止によって保持する当
止片13bが設けられ、ネジによる被取付け面へのブラ
ケットの締結によって舌片23をブラケット2上に密着
させた状態で舌片23の先端部の上記当止片13bに対
する当止が解除されブラケット2は取付部11に収納さ
れる。
容易に行い得るようにする。 【構成】 アシストハンドル1を被取付け面に固定する
ブラケット2の基端側が上記結合軸3回りに回動自在に
軸支され、取付部11とブラケット2との間に介在され
たコイルバネ4によってブラケット2は取付部11に収
納されるように付勢され、上記ブラケット2には先端側
から基端側に向かって平板状の舌片23が斜めに延設さ
れ、上記舌片23およびブラケット2の双方にはネジを
貫通させるための貫通孔23aが穿設され、上記取付部
11には、ブラケット2が取付部11から引き出された
状態を上記舌片23の先端部の当止によって保持する当
止片13bが設けられ、ネジによる被取付け面へのブラ
ケットの締結によって舌片23をブラケット2上に密着
させた状態で舌片23の先端部の上記当止片13bに対
する当止が解除されブラケット2は取付部11に収納さ
れる。
Description
【0001】
本考案は、把持することによって搭乗者の姿勢を安定させるために車両の室内 壁面やフレーム部等に設けられるアシストハンドルに関するものである。
【0002】
従来図9に示すようなアシストハンドルが知られている。このアシストハンド ル10は、外観形状がC字形状を呈し、このC字形状の部材の両側部に左右一対 の取付部110が形成されているとともに、中央部に横長の把持部120が形成 されてなるものである。上記一対の取付部110は、例えば車両室内に付設され た天井内装材Tの下部に配設されている被取付け面としての上部フレームFに取 り付けられている。車両への搭乗者がハンドル10の把持部120を握ることに よって車両の揺れなどに対し姿勢を安定させることができる。
【0003】 このようなアシストハンドル10は、上部フレームFに固設された一対のブラ ケット20を介して上部フレームFに固定されている。上記ブラケット20は、 本体部210と、この本体部210の下部に延設された軸受部220とから構成 され、上記本体部210にはブラケット20をネジNで上部フレームFに固定す るための貫通孔210aが穿設されている。
【0004】 一方、ハンドル10の取付部110内面にはブラケット20の本体部210を 嵌め込むに足る凹部130が凹設されているとともに、この凹部130の両内側 面に軸孔130aが穿設されており、これら軸孔130aに結合軸30が差し通 されている。そして、この結合軸30が上記ブラケット20に延設された軸受部 220の軸孔に差し通された状態でハンドル10はブラケット20に結合軸30 回りに回動自在に取り付けられている。
【0005】 そして、ハンドル10とブラケット20とが結合された状態の結合軸30には コイルバネ40が嵌め込まれ、常時はこのコイルバネ40によって、図9に示す ように、ハンドル10は垂直姿勢で収納状態になるように付勢されている。
【0006】 従って、搭乗者がハンドル10を利用するとき、図9に示す収納状態のハンド ル10の把持部120を握り手前方向に力を加えると、ハンドル10はコイルバ ネ40の付勢力に抗して結合軸30回りに時計方向に回動し、搭乗者に向かって 引き出された利用姿勢になる。
【0007】
ところで、従来の上記のようなハンドル10においては、ハンドル10の凹部 130にブラケット20が装着された図10に示すようなハンドル10とブラケ ット20との結合体がまず形成され、この結合体の状態でハンドル10は上部フ レームFに取り付けられる。従って、上記結合体においては、コイルバネ40の 付勢力によってブラケット20は、図10に示す右側のそれのように、ハンドル 10の凹部130に嵌まり込んだ状態になっており、このような状態のブラケッ ト20を上部フレームFに取り付けなければならない。
【0008】 そこで、ハンドル10の上部フレームFへの取り付け工程においては、図10 に示す左側のブラケット20のように、ブラケット20をコイルバネ40の付勢 力に抗してハンドル10の取付部110に凹設された凹部130から引き出し、 ブラケット20の本体部210に穿設された貫通孔210aを露出させ、この状 態で露出した貫通孔210aにネジNを嵌入させた後上部フレームFに螺設され たネジ孔にネジNを螺着することが行われる。
【0009】 しかし、このようなハンドル10の取り付け操作においては、作業者は一々ブ ラケット20をコイルバネ40の付勢力に抗して凹部130から起こし出し、こ の状態を維持させつつネジ止め操作を行わなければならないため、ハンドル10 の上部フレームFへの取り付け操作は困難を極め、車両の内装工程を効率的に行 う上でネックになっていた。
【0010】 本考案は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、所定部 位への取り付け操作が容易にかつ迅速に行い得るアシストハンドルを提供するこ とを目的としている。
【0011】
本考案の請求項1記載のアシストハンドルは、C字形状部材の両側部に互いに 対向した一対の取付部が形成され、中央部に把持部が形成されてなるアシストハ ンドルにおいて、上記取付部には把持部に平行に結合軸が設けられ、アシストハ ンドルを被取付け面に固定するブラケットの基端側が上記結合軸回りに回動自在 に軸支され、取付部とブラケットとの間に介在された付勢手段によってブラケッ トは取付部に収納されるように付勢され、上記ブラケットには先端側から基端側 に向かって平板状の舌片が斜めに延設され、上記舌片およびブラケットの双方に は係止手段を貫通させるための貫通孔が穿設され、上記取付部には、ブラケット が取付部から引き出された状態を上記舌片の先端部の当止によって保持する当止 片が設けられ、係止手段による被取付け面へのブラケットの締結によって舌片を ブラケット上に密着させた状態で舌片の先端部の上記当止片に対する当止が解除 されブラケットは取付部に収納されるように構成されていることを特徴とするも のである。
【0012】 本考案の請求項2記載のアシストハンドルは、請求項1記載のアシストハンド ルにおいて、上記ブラケットの基端側両側部に一対の軸受が突設され、これらの 軸受にのみ嵌入する一対の結合軸が上記取付部に設けられていることを特徴とす るものである。
【0013】 本考案の請求項3記載のアシストハンドルは、請求項1記載のアシストハンド ルにおいて、上記ブラケットの基端側両側部に一対の軸受が突設され、これらの 軸受に嵌入する一本の結合軸が上記取付部に設けられ、上記当止片は舌片がブラ ケットに密着するとき上記一本の結合軸に干渉しない位置に設けられ、上記舌片 およびブラケットの側部にはブラケットが取付部に対して結合軸回りに相対回動 したときの当止片の軌跡に沿った円弧溝が形成されていることを特徴とするもの である。
【0014】
上記請求項1記載のアシストハンドルによれば、舌片の先端部が当止片に当止 した状態でブラケットは付勢手段の付勢力に抗してアシストハンドルの取付部か ら突出した状態になっているため、係止手段を貫入する貫通孔は取付部から外部 に露出した状態になっている。従って、係止手段をブラケットの貫通孔に貫入し て被取付け面に固定する取り付け操作を、従来のようにブラケットが引き出され た状態を作業者の手作業で維持することなく行うことができる。
【0015】 そして、係止手段の締結によって上記舌片はブラケットに密着するため、上記 舌片の先端部の当止片に対する当止が解除され、付勢手段の付勢力によってアシ ストハンドルは結合軸回りに回動し、ブラケットが取付部に収納されたアシスト ハンドルの被取り付け作業が完了する。
【0016】 上記請求項2記載のアシストハンドルによれば、舌片をブラケットに密着させ るに際し、結合軸の軸心部分と舌片とが相互に干渉しても、その部分に実際の軸 は存在せず、従って、係止手段の締結によって支障なく舌片をブラケットに密着 させることができるとともに、ブラケットを結合軸回りにアシストハンドルに対 し相対回動させることが可能になる。
【0017】 上記請求項3記載のアシストハンドルによれば、ブラケットが結合軸回りに相 対回動しても舌片と結合軸との相互干渉は起こらず、また舌片およびブラケット の両側部の当止片の軌跡に沿った円弧溝によって舌片およびブラケットと当止片 との相互干渉も起こらないため、係止手段の締結によって支障なく舌片をブラケ ットに密着させることができるとともに、ブラケットを結合軸回りにアシストハ ンドルに対し相対回動させることが可能になる。
【0018】
図1は、本考案に係るアシストハンドルの第一の例を示す分解斜視図である。 また、図2および図3は、図1のアシストハンドルが組み立てられた状態を示す 要部の部分拡大斜視図であって、図2はブラケットが引き出された状態、図3は ブラケットが収納された状態をそれぞれ示している。本実施例においては、ハン ドル1は車両の室内に設けられる搭乗者用のものを例示している。これらの図に 示すように、ハンドル1は、C字形状部材の両側部に互いに対向して形成された 左右一対の取付部11と、この取付部11に挟持された把持部12とから基本構 成されている。
【0019】 上記ハンドル1の把持部12は、搭乗者が把持しやすいように外周面の角を取 って滑らかにしている。取付部11の背面(図1の紙面の表側)には、凹部13 が凹設されている。そしてこの凹部13の左右両壁面には横方向に延びる軸孔1 3aが穿設されており、これらの軸孔13aに一対の短い結合軸3が嵌入され、 ブラケット2はこの結合軸3回りに回動自在に軸支されている。
【0020】 上記ブラケット2は、結合軸3を介してハンドル1を車内の所定部位に固定す るためのものであり、中央部に貫通孔21aが穿設された本体部21と、この本 体部21の基端側に立設された左右一対の軸受部22と、本体部21の先端側に 斜めに付設された平板状の舌片23とから構成されている。この舌片23は、普 段は上記の斜め姿勢を維持しているが、表面を本体部21の方向に押圧すること によって撓み、本体部21に密着するようになっている。また、この舌片23に は上記本体部21に穿設された貫通孔21aに対応する貫通孔23aが穿設され おり、これら貫通孔23a,21aに同時にネジNが差し通されるようになって いる。
【0021】 また、ブラケット2の側部背面側にはストッパ24が側方に向かって突設され ており、ブラケット2がブラケット2が凹部13に収納された状態で、このスト ッパ24が取付部11の側縁部に当止するようになっている。
【0022】 上記一対の軸受部22にはそれぞれ軸孔22aが穿孔されており、上記取付部 11の軸孔13aおよびこの軸孔22aに上記一対の結合軸3が差し通された状 態でブラケット2は結合軸3回りに回動自在に軸支され、結合軸3回りに時計方 向に回動することによって凹部13内に収納されるようになっている。
【0023】 そして、一対の結合軸3が軸孔13aおよび軸孔22aに差し込まれても、そ れらの先端はブラケット2の軸受部22から突出しないように寸法設定されてい るため、軸受部22間の仮想の軸心部分には空間が形成された状態になっている 。従って、舌片23は上記仮想の軸心部分を横断してブラケット2の基端部まで 延設されているが、結合軸3が邪魔になることはない。
【0024】 一方、凹部13の奥部内壁には当止片13bが入口に向かって突設されている 。この当止片13bは、ブラケット2が結合軸3によって軸支され、かつ、凹部 13から約直角に引き出された状態で上記軸受部22の先端部が当止するように 寸法設定されている。
【0025】 そして、凹部13内であって軸受部22のと取付部11の内壁面との間には結 合軸3に差し通されたコイルバネ4が配設されており、このコイルバネ4によっ てブラケット2は結合軸3回りに回動して常時取付部11の凹部13内に収納さ れるように付勢されている。従って、上記コイルバネ4の付勢力に抗してブラケ ット2を凹部13から引き出すと、図2に示すように舌片23の先端部が当止片 13bに当止し、ブラケット2の引き出し姿勢が維持された状態になる。
【0026】 また、ネジNを貫通孔23aおよび貫通孔21aに貫入して被取付部である車 両内の上部フレームF等にナットで締結すると、舌片23の先端部と当止片13 bとの当止状態が解除され、ブラケット2は取付部11の凹部13内に収納され た状態になる。
【0027】 以下図4および図5を基に、本考案に係る第一の例のアシストハンドルの作用 について説明する。図4は、本考案に係るアシストハンドルを車両の車室内に取 り付けている状態を示す斜視図であり、ネジ止めを行う直前の状態を表している 。また、図5は、同アシストハンドルを取り付けている状態を示す斜視図であり 、ネジ止め終了後にブラケットにキャップを装着している状態を例示している。
【0028】 まず図4に示すように、ハンドル1を車両内の上部フレームFに取り付けるに 際しては、予めハンドル1の凹部13からコイルバネ4の付勢力に抗してブラケ ット2が引き出され、舌片23の先端部と当止片13bとが互いに当止されるこ とによってブラケット2の引き出し姿勢が保持されたものが適用される。ブラケ ット2が凹部13から引き出されているため、舌片23の貫通孔23aは外部に 露出しており、この貫通孔23aにネジNを差し通して行うアシストハンドルの 取り付け作業は容易になる。
【0029】 すなわち、ハンドル1の取付部11から引き出された状態のブラケット2の背 面を上部フレームFの所定位置に密着させ、ネジNを貫通孔23aおよび貫通孔 21aに差し通し、上部フレームFの裏面に固定されているナットN1に螺着す る。そうすると、ネジNの左方への進行に伴ってネジNの頭部が舌片23を左方 に押圧するため、この押圧によって舌片23と当止片13bとの当接が外れ、コ イルバネ4の付勢力によってハンドル1は結合軸3回りに反時計方向に回動し、 図5に示すように、ハンドル1はその側縁部がストッパ24に当止した垂直姿勢 になり、取り付け作業は完了する。そして、ハンドル1が垂直姿勢になった状態 で、舌片23およびブラケット2の本体部21の一部は凹部13内に収納された 状態になっている。
【0030】 図6は、第二の例のアシストハンドルの要部を示す部分拡大斜視図である。こ の図に示すアシストハンドルにおいては、ブラケット2aを軸支する結合軸3a は先の例のような短い結合軸3の一対では構成されず、1本ものが適用され、こ れが一方の貫通孔23aから他方の貫通孔23aに差し通されている。そして、 ブラケット2の軸受部22に穿設された軸孔22aにこの結合軸3aが貫入され 、ブラケット2は結合軸3a回りに回動自在に軸支されている。
【0031】 このような結合軸3aの軸受部22間にコイルバネ4が嵌め込まれ、このコイ ルバネ4の付勢力によってブラケット2はハンドル1の取付部11に凹設された 凹部13内に収納されるようになっている。
【0032】 一方、ブラケット2aの本体部21に付設される舌片203は、先の例の舌片 23よりも短く設定され、この舌片203が撓んで本体部21の表面に密着して も凹部13内の結合軸3aとは互いに干渉しあわないように寸法設定されている 。そして凹部13の入口側の両内側部には上記舌片203に対応した当止片13 cが互いに対向するように突設され、これらの当止片13cに舌片203の先端 部が当止してブラケット2aの引き出し姿勢が維持されるようになっている。
【0033】 そして、上記舌片203およびブラケット2aの両側部にはブラケット2aが 取付部11に対して結合軸3a回りに相対回動したときの当止片13cの軌跡に 沿った円弧溝5が凹設されている。
【0034】 図7および図8は、いずれも第二の例のアシストハンドルの側面視の断面図で あり、図7はブラケットを被取付け面に取り付ける直前の状態、図8はブラケッ トを被取付け面に取り付けた状態を示している。まず図7に示すようにブラケッ ト2aがハンドル1の凹部13から引き出された状態では、舌片203の先端部 が当止片13cに当止し、コイルバネ4の付勢力に抗してブラケット2の引き出 し姿勢が維持されている。
【0035】 従って、この状態では、舌片203に穿設された貫通孔23aは外部に露出さ れた状態になっており、車室内の上部フレームFへのネジNによる舌片203の 取り付け操作は容易に行うことが可能になる。
【0036】 そして、ネジNを貫通孔23a,21aの双方に差し通して上部フレームFの 裏面に固定されているナットN1に螺着し、締結することによって舌片203の 先端部と当止片13cとの当止が解除され、ハンドル1は結合軸3a回りに回動 し、図8に示すように直立姿勢になる。
【0037】 上記ハンドル1の結合軸3a回りの回動において、当止片13cと舌片203 およびブラケット2aとは互いに干渉しあうが、舌片203およびブラケット2 aの干渉部分には当止片13cの軌跡に沿った円弧溝5が設けられているため、 この円弧溝5の中を当止片13cは移動することによって上記干渉は解消された 状態になっている。
【0038】 本考案のアシストハンドルは、以上のようにブラケット2,2aに舌片23, 203を斜めに設け、この舌片23,203の先端部がハンドル1の凹部13内 に設けられた当止片13b,13cに当止させることによってコイルバネ4によ る付勢力に抗してブラケット2,2aが引き出された状態を保持するように構成 されたものであるため、従来のような付勢されているブラケット2を引き出し、 その状態を保持しつつ取り付け操作を行う必要はなく、ハンドル1の取り付け作 業を極めて容易にかつ迅速に行うことが可能になり、取り付け作業の簡素化上好 都合である。
【0039】 以上の実施例のにおいては、取付部11の背面部に凹部13が設けられ、ブラ ケット2はこの凹部13内に収納されるよう構成されているが、本考案は取付部 11に凹部が形成されることに限定されるものではなく、取付部11の背面部そ のものをブラケット2の収納部として利用してもよい。
【0040】
以上詳述したように本考案のアシストハンドルは、付勢手段によって取付部の 取付部に収納されるように付勢され、たブラケットには先端側から基端側に向か って平板状の舌片が斜めに延設され、この舌片およびブラケットの双方に係止手 段を貫通させるための貫通孔が穿設され、上記凹部には、ブラケットが引き出さ れた状態を上記舌片の先端部の当止によって保持する当止片が設けられ、係止手 段による被取付け面へのブラケットの締結によって舌片をブラケット上に密着さ せた状態で舌片の先端部の当止片に対する当止が解除されブラケットは取付部に 収納されるように構成されてなるものである。
【0041】 従って、舌片の先端部が当止片に当止した状態でブラケットは付勢手段の付勢 力に抗してアシストハンドルの取付部から突出した状態になっているため、係止 手段を貫入する貫通孔は取付部から外部に露出した状態になっている。従って、 係止手段をブラケットの貫通孔に貫入して被取付け面に固定する取り付け操作を 、従来のようにブラケットが引き出された状態を作業者の手作業で維持すること なく行うことができる。
【0042】 そして、係止手段の締結によって上記舌片はブラケットに密着するため、上記 舌片の先端部の当止片に対する当止が解除され、付勢手段の付勢力によってアシ ストハンドルは結合軸回りに回動し、ブラケットが取付部に収納されたアシスト ハンドルの被取り付け作業が完了する。
【0043】 このように、本考案によれば、従来のように付勢されてアシストハンドルの凹 部に収納状態のブラケットを引き出して、その状態を維持させつつ行っていた困 難なアシストハンドルの取り付け作業が容易かつ迅速に行われるようになり、作 業の簡素化上極めて有効である。
【0044】 また、上記ブラケットの基端側両側部に一対の軸受を突設し、これらの軸受に のみ嵌入する一対の結合軸を取付部に設け、上記当止片を取付部に凹設された凹 部の奥壁面に設ければ、舌片をブラケットに密着させるに際し、結合軸の軸心部 分と舌片とが相互に干渉しても、その部分に実際の軸は存在せず、従って、係止 手段の締結によって支障なく舌片をブラケットに密着させることができるととも に、ブラケットを結合軸回りにアシストハンドルに対し相対回動させることが可 能になる。
【0045】 さらに、上記ブラケットの基端側両側部に一対の軸受を突設し、これらの軸受 に嵌入する一本の結合軸を上記取付部に設け、上記当止片を取付部に凹設された 凹部の入口側の両側面から互いに対向するように突設し、上記舌片およびブラケ ットの側部にはブラケットが取付部に対して結合軸回りに相対回動したときの当 止片の軌跡に沿った円弧溝を形成すれば、ブラケットが結合軸回りに相対回動し ても舌片と結合軸との相互干渉は起こらず、また舌片およびブラケットの両側部 の当止片の軌跡に沿った円弧溝によって舌片およびブラケットと当止片との相互 干渉も起こらないため、係止手段の締結によって支障なく舌片をブラケットに密 着させることができるとともに、ブラケットを結合軸回りにアシストハンドルに 対し相対回動させることが可能になる
【図1】本考案に係るアシストハンドルの第一の例を示
す分解斜視図である。
す分解斜視図である。
【図2】図1のアシストハンドルが組み立てられた状態
を示す要部の部分拡大斜視図であり、ブラケットが凹部
から引き出された状態を示している。
を示す要部の部分拡大斜視図であり、ブラケットが凹部
から引き出された状態を示している。
【図3】図2のブラケットが凹部に収納された状態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図4】第一の例のアシストハンドルの側面視の断面図
であり、ブラケットを被取付け面に取り付ける直前の状
態を示している。
であり、ブラケットを被取付け面に取り付ける直前の状
態を示している。
【図5】第一の例のアシストハンドルの側面視の断面図
であり、ブラケットを被取付け面に取り付けた状態を示
している。
であり、ブラケットを被取付け面に取り付けた状態を示
している。
【図6】本考案に係るアシストハンドルの第二の例を示
す要部の部分拡大斜視図である。
す要部の部分拡大斜視図である。
【図7】第二の例のアシストハンドルの側面視の断面図
であり、ブラケットを被取付け面に取り付ける直前の状
態を示している。
であり、ブラケットを被取付け面に取り付ける直前の状
態を示している。
【図8】第二の例のアシストハンドルの側面視の断面図
であり、ブラケットを被取付け面に取り付けた状態を示
している。
であり、ブラケットを被取付け面に取り付けた状態を示
している。
【図9】従来のアシストハンドルが被取付部に取り付け
られた状態を例示する斜視図である。
られた状態を例示する斜視図である。
【図10】従来のアシストハンドルが取り付けられつつ
ある状態を例示する斜視図である。
ある状態を例示する斜視図である。
1 ハンドル 11 取付部 12 把持部 13 凹部 13a 軸孔 2 ブラケット 21 本体部 21a 貫通孔 22 軸受部 3 結合軸 4 コイルバネ 5 操作窓 6 カバー 61 周壁部 62a 扁平面 N ネジ F 上部フレーム
Claims (3)
- 【請求項1】 C字形状部材の両側部に互いに対向した
一対の取付部が形成され、中央部に把持部が形成されて
なるアシストハンドルにおいて、上記取付部には把持部
に平行に結合軸が設けられ、アシストハンドルを被取付
け面に固定するブラケットの基端側が上記結合軸回りに
回動自在に軸支され、取付部とブラケットとの間に介在
された付勢手段によってブラケットは取付部に収納され
るように付勢され、上記ブラケットには先端側から基端
側に向かって平板状の舌片が斜めに延設され、上記舌片
およびブラケットの双方には係止手段を貫通させるため
の貫通孔が穿設され、上記取付部には、ブラケットが取
付部から引き出された状態を上記舌片の先端部の当止に
よって保持する当止片が設けられ、係止手段による被取
付け面へのブラケットの締結によって舌片をブラケット
上に密着させた状態で舌片の先端部の上記当止片に対す
る当止が解除されブラケットは取付部に収納されるよう
に構成されていることを特徴とするアシストハンドル。 - 【請求項2】 上記ブラケットの基端側両側部に一対の
軸受が突設され、これらの軸受にのみ嵌入する一対の結
合軸が上記取付部に設けられていることを特徴とする請
求項1記載のアシストハンドル。 - 【請求項3】 上記ブラケットの基端側両側部に一対の
軸受が突設され、これらの軸受に嵌入する一本の結合軸
が上記取付部に設けられ、上記当止片は舌片がブラケッ
トに密着するとき上記一本の結合軸に干渉しない位置に
設けられ、上記舌片およびブラケットの側部にはブラケ
ットが取付部に対して結合軸回りに相対回動したときの
当止片の軌跡に沿った円弧溝が形成されていることを特
徴とする請求項1記載のアシストハンドル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6927193U JPH0737783U (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | アシストハンドル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6927193U JPH0737783U (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | アシストハンドル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0737783U true JPH0737783U (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=13397852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6927193U Pending JPH0737783U (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | アシストハンドル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737783U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100625164B1 (ko) * | 2005-08-18 | 2006-09-15 | 주식회사 디유에이엔아이 | 철도차량용 도어 포스트장치의 핸들 체결구조 및 그체결방법 |
KR100980721B1 (ko) * | 2008-11-27 | 2010-09-07 | 현대자동차주식회사 | 차량용 어시스트 핸들브라켓의 장착어셈블리 |
JP2018197052A (ja) * | 2017-05-23 | 2018-12-13 | 豊和化成株式会社 | アシストグリップ |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP6927193U patent/JPH0737783U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100625164B1 (ko) * | 2005-08-18 | 2006-09-15 | 주식회사 디유에이엔아이 | 철도차량용 도어 포스트장치의 핸들 체결구조 및 그체결방법 |
KR100980721B1 (ko) * | 2008-11-27 | 2010-09-07 | 현대자동차주식회사 | 차량용 어시스트 핸들브라켓의 장착어셈블리 |
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