JP2018197052A - アシストグリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】グリップ本体の枢支部分の耐久性の向上を図ることができるアシストグリップを提供する。【解決手段】アシストグリップは、左右両端の基部にヒンジ用凹部11とヒンジ用凹部12が設けられ一体成形されたグリップ本体1と、ヒンジ用凹部11に枢軸を介して回動可能に取り付けられるヒンジ本体を有したヒンジ部2と、ヒンジ用凹部12に枢軸を介して回動可能に取り付けられるヒンジ本体を有したヒンジ部3と、を備える。ヒンジ用凹部11とヒンジ用凹部12の内周壁の、互いに対向する両側壁に、1対の軸部13,13と軸部14,14が同軸上で内側を向けて突設され、ヒンジ本体の両側に、軸受部25と軸受部35が設けられ、両側の軸受部25と軸受部35の外壁部に、軸孔22と軸孔32が形成され、軸部13が軸孔22に回動可能に嵌合し軸支され、軸部14が軸孔32に、回動可能に嵌合し軸支される。【選択図】図5

Description

本発明は、自動車室内の天井面、壁面等に取り付けられるアシストグリップに関し、枢支部分の耐久性の向上を図ることができるアシストグリップに関する。
自動車室内の天井面には、搭乗者が車室内で身体を支持するために、アシストグリップが取付けられる。この種のアシストグリップとして、グリップ本体の両側にヒンジ用凹部が形成され、そのヒンジ用凹部内にヒンジ部が回動可能に取り付けられ、グリップ本体が両側のヒンジ部を介して回動可能に装着される構造のものが、各種の自動車で使用されている。この種のアシストグリップは、ヒンジ部にそれぞれ軸孔をもつ一対の支持片を形成し、グリップ本体のヒンジ用凹部の周壁の互いに対向する左右壁にも軸孔を形成している。ヒンジ部に対するグリップ本体の軸支は、ヒンジ部とヒンジ用凹部に形成された各軸孔を同軸に配置し、金属製の枢軸を挿通することで、ヒンジ部をヒンジ用凹部に回動可能に軸支する。しかし、このアシストグリップは、グリップ本体の外側表面に金属製の枢軸が露出するため見栄えが悪くなる。
そこで、特許文献1において、金属製の枢軸を外側に露出しないようにしたアシストグリップが提案されている。このアシストグリップは、ヒンジ部の一対の支持片にそれぞれ外方へ突出するヒンジ軸を一体に成形し、ヒンジ用凹部の周壁の互いに対向する左右壁にそれぞれ軸穴を形成している。このアシストグリップによれば、ヒンジ軸を軸穴に挿入されることで、ヒンジ部がヒンジ用凹部に回動可能に軸支され、ヒンジ軸の端面が視認されることもないので見栄えが高まる。また、特許文献2に記載のアシストグリップでも同様の構成を採用している。
特開2015−085727号公報 特開2017−007425号公報
アシストグリップは、自動車室内の天井面に取り付けられ、乗降の際に搭乗者が身体を支持するための取っ手として使用され、条件によっては、グリップ本体の枢支部に、かなり大きい荷重がかかる。特に、ワンボックスカーのような天井の高い車では、搭乗者がアシストグリップにぶら下がるような状態で使用されることもあるため、グリップ本体の枢支部に、より大きい変形荷重がかかる。
しかるに、特許文献1及び2に記載のアシストグリップでは、枢支部分である1対のヒンジ軸が、ヒンジ部から背面側にコ字状に突出した1対の支持片の左面又は右面から、各々外側方向に突出して形成されるため、グリップ本体にかかる荷重が、グリップ本体側の軸受穴を介して、支持片から外側方向に突出するヒンジ軸の先端部にかかりやすく、ヒンジ部にかかる曲げモーメントが比較的大きく発生する。しかも、ヒンジ軸が、大きさ、形状共に制限のあるヒンジ部の支持片に形成されるため、ヒンジ軸及びその元部近傍が撓みやすい。このため、使用時の強度が不足しやすく、繰り返し大きな荷重がグリップ本体にかかった場合、ヒンジ軸及び軸受穴が変形しやすく、枢支部の耐久性に課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、グリップ本体の枢支部分の耐久性の向上を図ることができるアシストグリップを提供することを目的とする。
本発明に係るアシストグリップは、
左右両端の基部にヒンジ用凹部が設けられ、一体成形されたグリップ本体と、
該両端のヒンジ用凹部に枢軸を介して回動可能に取り付けられるヒンジ本体を有したヒンジ部と、
ばね弾性を有する金属板を略U字状に曲折し両側に弾性脚部を設けて形成され、該弾性脚部には外側に膨出する弾性膨出部が設けられ、該ヒンジ本体の略中央に設けた矩形開口部に各々挿入される取付クリップと、
該取付クリップの両側の該弾性脚部の内側に挿入され、平行に突設された1対の板状のクリップ支持部を有し、該ヒンジ部の前面を覆うように該ヒンジ本体に嵌着されるカバーと、
を備え、ボディパネルに設けた矩形穴に、該取付クリップ及び該カバーの該クリップ支持部を差し込んで、該ヒンジ部をボディパネルに固定して取り付けるアシストグリップにおいて、
該ヒンジ用凹部の内周壁の、互いに対向する両側壁に、1対の軸部が同軸上で内側を向けて突設され、
該ヒンジ本体の両側に軸受部が設けられ、該両側の軸受部の外壁部に、軸孔が形成され、
該軸部が該軸孔に回動可能に嵌合し軸支されることを特徴とする。
本発明のアシストグリップによれば、グリップ本体に設けられたヒンジ用凹部の内周壁の左右壁に、1対の軸部が同軸上で内側を向けて対向して突設され、軸部の嵌合する軸孔がヒンジ本体の左右両外壁部に形成されるため、アシストグリップの使用時、グリップ本体にかかる荷重は、ヒンジ用凹部の内周壁に突設した軸部の元部近傍から、ヒンジ部の両側の軸受部における軸穴の周壁部にかかる。このため、軸部にかかる曲げモーメントは比較的小さくなり、軸部及び軸受部の変形は減少し、グリップ本体の枢支部の耐久性の向上を図ることができる。
ここで、上記アシストグリップにおいて、前記軸部先端に傾斜面が形成され、前記ヒンジ本体の両側の前記軸受部の外壁部に、前記軸孔に達するガイド溝が形成され、該ガイド溝に傾斜面及び係止部が形成され、前記グリップ本体と前記ヒンジ部とを取り付ける状態で、該軸部先端の傾斜面と該ガイド溝の傾斜面とが対向している構成とすることができる。
これによれば、グリップ本体へヒンジ部を取り付ける際に、軸部がガイド溝によって軸孔にガイドされ、軸部と軸受部は、軸部先端の傾斜面とガイド溝の傾斜面とが対向しているため、容易に軸部を軸受部に嵌め込むことができ、且つ、最後に軸部を係止部に係止させ、容易に軸部を軸孔に保持させることができる。また、アシストグリップの使用時には、軸部が確実に軸孔に保持され、使用時の耐荷重強度を高めることができる。
また、上記アシストグリップにおいて、
一方の前記ヒンジ本体の軸受部内に、ばねケースに収容されたコイルばねが配設され、
該ばねケースは、一方の該ヒンジ本体の軸受部に形成された左右の前記軸孔間の軸線上に設けたばねケース収容部に収容され、
該コイルばねの端部にL字状に曲折されたL形端部が設けられ、
該ばねケースの底部円弧方向に、スリットが設けられ、該スリットの端部にL字状の端部スリットが設けられ、該ばねケースの左右の壁部の外側にボス部が突設されるとともに嵌合凸部が突設され、
該ばねケース収容部の内側左右の壁部に位置決め凹部が設けられ、
該ばねケースの取付時、該嵌合凸部が該位置決め凹部に嵌合し、該ボス部が該ヒンジ本体に設けた該軸孔の内側に嵌合する構成とすることができる。
これによれば、ばねケースに設けられたスリットにL字状の端部スリットが形成されているため、L形端部を有するコイルばねをばねケースに容易に組み込むことができる。また、ばねケースにボス部が突設されるとともに嵌合凸部が突設され、ばねケース収容部に位置決め凹部が設けられているため、嵌合凸部が位置決め凹部に嵌合し、ボス部がヒンジ本体に設けた軸孔の内側に嵌合し、ばねケースをばねケース収容部に容易に組み込むことができる。
また、上記アシストグリップにおいて、
他方の前記ヒンジ本体の軸受部内に略円筒状のオイルダンパーが配設され、
該オイルダンパーは、他方の該ヒンジ本体の軸受部に形成された左右の前記軸孔間の軸線上に設けたオイルダンパー収容部に収容され、
該オイルダンパーの内筒の先端軸支位置に係止爪受が設けられるとともに1対の係止凸部が間隔をあけて設けられ、該オイルダンパー収容部の側壁にガイド凹部が設けられるとともに係止爪が設けられ、
該オイルダンパーを該オイルダンパー収容部に収容する際、該係止凸部がガイド凹部間に進入して嵌合し、該係止爪受に係止爪が係止される構成とすることができる。
これによれば、オイルダンパーの係止凸部とオイルダンパー収容部のガイド凹部によって、オイルダンパーをオイルダンパー収容部の適した位置に容易に取り付けることができ、係止爪受が設けられたオイルダンパーは、係止爪が設けられたオイルダンパー収容部から不用意に外れることを防止することができる。
また、上記アシストグリップにおいて、前記オイルダンパーの前記内筒の両端軸支位置に、凹状の係止爪受が設けられるとともに、係止爪受を挟んだ両側の位置に、1対の係止凸部が突設される構成とすることができる。
これによれば、オイルダンパーの係止爪受を挟んだ両側の位置に1対の係止凸部が突設されているため、アシストグリップの回動に対して、オイルダンパーは、遊びが少なく、ガタツキ,モタツキ感を少なくすることができる。
本発明のアシストグリップによれば、グリップ本体の枢支部分の耐久性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態を示すアシストグリップの背面図である。 同アシストグリップの背面からの斜視図である。 同アシストグリップの底面図である。 同アシストグリップの左側面図である。 同アシストグリップの背面からの分解斜視図である。 (a)はグリップ本体の背面図、(b)はその底面図である。 (a)はヒンジ部の正面からの斜視図、(b)はその右側面図、(c)はその背面からの斜視図、(d)はその背面図である。 (a)はヒンジ部の正面からの斜視図、(b)はその右側面図、(c)はその背面からの斜視図、(d)はその背面からの斜視図、(e)はその背面図である。 同アシストグリップの右側の背面からの分解斜視図である。 同アシストグリップの左側の背面からの分解斜視図である。 (a)はグリップ本体をヒンジ部に取り付ける際の図1のI−I線位置の断面図、(b)はグリップ本体をヒンジ部に取り付けた状態のI−I線位置の断面図である。 (a)はグリップ本体をヒンジ部に取り付ける際の図1のII−II線位置の断面図、(b)はグリップ本体をヒンジ部に取り付けた状態のII−II線位置の断面図である。 (a)はばねケースの背面からの斜視図、(b)はその背面からの斜視図、(c)はその正面からの斜視図である。 (a)はコイルばねとばねケースの背面からの斜視図、(b)はコイルばねとばねケースを組付けた状態の背面からの斜視図、(c)はその正面からの斜視図、(d)はその右側面図である。 (a)はオイルダンパーの背面からの斜視図、(b)はその正面からの斜視図、(c)はその左側面図である。 (a)は取付クリップの平面図、(b)はその背面からの斜視図、(c)はその正面からの斜視図、(d)はその背面図、(e)はその右側面図である。 (a)はカバーの平面図、(b)はその右側面図、(c)はその底面図、(d)はその背面からの斜視図、(e)はその底面からの斜視図である。 (a)は取付クリップを組付けた右側のヒンジ部の背面からの斜視図、(b)はその右側面図である。 (a)は取付クリップを組付けた左側のヒンジ部の背面からの斜視図、(b)はその右側面図である。 (a),(b)はグリップ本体のヒンジ用凹部にヒンジ部を組付ける際の斜視図である。 (a)はアシストグリップを車体側ボディパネルの矩形孔に取り付ける際の説明断面図、(b)アシストグリップを車体側ボディパネルの矩形孔に取り付けた状態の説明断面図。 (a)はアシストグリップの使用状態を示す図1のIII−III断面図、(b)はそのIV−IV断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るアシストグリップを図面に基づいて説明する。図1〜5に示すように、アシストグリップは、ヒンジ部2とヒンジ部2に挿入された取付クリップ5が車体側ボディパネルの矩形孔に嵌入されて係止され、ヒンジ部3とヒンジ部3に挿入された取付クリップ5が車体側ボディパネルの矩形孔に嵌入されて係止され、グリップ本体1がヒンジ部2及びヒンジ部3に回動可能に軸支される。右側のヒンジ部2には、グリップ本体1をヒンジ部2に対し収容状態に付勢するコイルばね6が備えられ、左側のヒンジ部3には、グリップ本体1に回動負荷を付与するオイルダンパー8が備えられる。なお、本明細書において、アシストグリップの向きは、装着姿勢のアシストグリップを正面から見たときの上下左右を示し、図示で使用する、FRは前、REは後、UPは上、DOは下、LEは左、RIは右を示す。
グリップ本体1は、合成樹脂によりグリップ状に一体成形され、図5,図6に示すように、グリップ本体1の左右両端に設けられた基部の背面(後方)に、略長方形のヒンジ用凹部11(右側)とヒンジ用凹部12(左側)が形成され、ヒンジ用凹部11内における内周壁の互いに対向する両側壁(左右壁)に、1対の軸部13,13が同軸上で内側を向けて対向して突設され、軸部13,13は、一体成形されたグリップ本体1に直接的に成形される。同様に、ヒンジ用凹部12内における内周壁の互いに対向する両側壁に、1対の軸部14,14が同軸上で内側を向けて対向して突設され、軸部14,14は、一体成形されたグリップ本体1に直接的に成形される。
図6,図12に示す如く、軸部13の先端には、傾斜面13aが形成され、ヒンジ部2にグリップ本体1を取り付ける状態で、傾斜面13aは、後述するヒンジ本体21の軸孔22へのガイド溝23に形成された傾斜面23aと、対向している(図12(a),図20(a))。これにより、容易に軸部13を軸受部25に嵌め込むことができ、且つ、最後に軸部13を係止部23bに係止させ、軸部13を軸孔22に保持させることができる。また、アシストグリップの使用時には、軸部13が確実に軸孔22に保持され、使用時の耐荷重強度を高めることができる。同様に、図6,図11に示す如く、軸部14の先端には、傾斜面14aが形成され、ヒンジ部3にグリップ本体1を取り付ける状態で、傾斜面14aは、後述するヒンジ本体31の軸孔32へのガイド溝33に形成された傾斜面33aと、対向している(図11(a),図20(b))。
図5,図9に示すように、右側のヒンジ部2は、ヒンジ本体21と、ヒンジ本体21に嵌め込まれ車体側ボディパネルの矩形孔に嵌入されて係止される金属板製の取付クリップ5と、取付クリップ5の内側に前方から支持するクリップ支持部42を備えヒンジ本体21を覆って嵌着するカバー4と、グリップ本体1をヒンジ部2に対し収容状態に付勢するコイルばね6と、コイルばね6が収容されるばねケース7と、から構成される。
図7,図18に示すように、右側のヒンジ部2のヒンジ本体21は、正面を略正方形とする略立方体形状に成形され、本体の左右両外壁部の下方側に、グリップ本体1の軸部13,13に回動可能に軸支される軸受部25の軸孔22,22が設けられている。軸孔22,22がヒンジ用凹部11の内周壁に形成された軸部13,13に回動可能に軸支されることによって、ヒンジ本体21がグリップ本体1をグリップ本体1のヒンジ用凹部11内で回動可能に支持する構造となっている。左右の軸孔22,22間の軸線上には、コイルばね6を収容したばねケース7を収容するばねケース収容部26が設けられている。
ばねケース収容部26には、グリップ本体1をヒンジ部2に対し収容状態(図22の実線)に付勢するためのコイルばね6がばねケース7に収容されて装着される。コイルばね6は、図14(a)に示すように、捻りコイルばねからなり、一端部61とL字状に曲折されたL形端部62とを有している。一端部61は、装着時、ヒンジ本体21のばねケース収容部26の内側のヒンジ本体21の本体近傍に係止され(図18)、L形端部62は、グリップ本体1のヒンジ用凹部11の下方に設けた係止凹部11aに係止される(図1,図5,図9)。これにより、コイルばね6は、グリップ本体1をヒンジ本体21に対し収容状態に付勢するように(図22(a))、グリップ本体1のヒンジ用凹部11の左右壁の軸部13,13間(ヒンジ本体21の軸受部25に形成された左右の軸孔22,22間)に配設されることとなる。
ばねケース7は、図13に示すように、円弧状の底部71を有する筐体であり、底部71には、円弧方向にスリット72が設けられ、左右には略円形の壁部が設けられている。スリット72は、コイルばね6がばねケース7に収容されたとき、コイルばね6のL形端部62がばねケース7の中から外に突出し、グリップ本体1の回動に対して、L形端部62がばねケース7に対して摺動可能となるように設けられている。また、スリット72は、その端部に、コイルばね6のL字状に曲折されたL形端部62が容易に挿通可能なようにL字状の端部スリット72aが設けられている。
図13,図14に示すように、ばねケース7の左右の壁部の外側にはボス部73が突設されるとともに嵌合凸部74が突設され、ばねケース7をヒンジ本体21のばねケース収容部26に挿入したとき、ばねケース収容部26の内側に形成された位置決め凹部26aに嵌合凸部74が嵌入し、ボス部73がヒンジ本体21に設けた軸孔22の内側に嵌合し、ばねケース7がばねケース収容部26に係止されるようになっている。
図5,図10に示すように、左側のヒンジ部3は、ヒンジ本体31と、ヒンジ本体31に嵌め込まれ車体側ボディパネルの矩形孔に嵌入されて係止される金属板製の取付クリップ5と、取付クリップ5の内側に前方から支持するクリップ支持部42を備えヒンジ本体21を覆って嵌着するカバー4と、グリップ本体1に回動負荷を付与するオイルダンパー8と、から構成される。
図8,図19に示すように、左側のヒンジ部3のヒンジ本体31は、本体が正面を略正方形とする略立方体形状に成形され、本体の左右両外壁部の下方側に、グリップ本体1の軸部14,14に回動可能に軸支される軸受部35の軸孔32,32が設けられている。軸孔32,32がヒンジ用凹部12の内周壁に形成された軸部14,14に回動可能に軸支されることによって、ヒンジ本体31がグリップ本体1をグリップ本体1のヒンジ用凹部12内で回動可能に支持する構造となっている。左右の軸孔32,32間の軸線上には、オイルダンパー8を収容するオイルダンパー収容部36が設けられ、オイルダンパー収容部36の側壁にガイド凹部36aが設けられるとともに係止爪36bが設けられている。
オイルダンパー収容部36には、グリップ本体1が回動する際に制動力を生じさせるオイルダンパー8が収容されて装着され、オイルダンパー8は、円筒体の内筒82と、その内筒82を内包するように回転可能に取り付けられる外筒81とから構成され、内筒82と外筒81の間に形成された空隙にオイルが充填され、内筒82と外筒81が相対的に回動する際、オイルの粘性抵抗により制動力を生じさせるようになっている。
図15に示すように、オイルダンパー8は、内筒82の両端軸支位置に、凹状の係止爪受83が設けられるとともに、係止爪受83を挟んだ両側の位置に、1対の係止凸部84が突設される。これにより、オイルダンパー8をヒンジ本体31のオイルダンパー収容部36に挿入したとき、オイルダンパー収容部36の側壁に設けられた、係止爪36bの両側のガイド凹部36aに係止凸部84が進入するようになっている。係止爪36bには係止爪受83が係止され、オイルダンパー8がオイルダンパー収容部36から不用意に外れることを防止する。オイルダンパー8の挿入時、ガイド凹部36aには、係止爪受83の両側に突設された係止凸部84が容易に進入するように、図8(d)に示すように、ガイド凹部36aの開口側(後側)は広く形成されている。これにより、オイルダンパー8は、オイルダンパー収容部36の適正位置に正確に且つ正しい姿勢で組み付けることができる。また、オイルダンパー8の係止爪受83を挟んだ両側の位置に1対の係止凸部84が突設されているため、アシストグリップの回動に対して、オイルダンパー8は、遊びが少なく、ガタツキ,モタツキ感を少なくするようになっている。
一方、外筒81の外周部には突条部85が突設され、オイルダンパー8をヒンジ本体31のオイルダンパー収容部36に挿入、グリップ本体1をヒンジ本体31に取り付けたとき、図10に示すように、その突条部85が、ヒンジ用凹部12内に設けた突条用係止部12aに係止され、図22(b)に示すように、グリップ本体1が回動操作されたとき、オイルダンパー8の外筒81がグリップ本体1と共に回動するようになっている。ヒンジ部3は車体のボディパネルBに固定され、オイルダンパー8の内筒82はその端部の係止凸部84をヒンジ部3のガイド凹部36aに係止させているため、ヒンジ部3に対しグリップ本体1を回動させたとき、オイルダンパー8の外筒81が内筒82に対し回動し、適度な回動抵抗を付与するように動作する。
図7に示すように、ヒンジ本体21の両側には軸受部25が設けられ、軸受部25の外壁部には、軸孔22に達するガイド溝23が形成され、ガイド溝23には傾斜面23aと係止部23b(図7(b))が形成されている。図12に示すように、ヒンジ部2とグリップ本体1とを取り付ける状態で、軸部13の先端の傾斜面13aとガイド溝23の傾斜面23aとが対向しているため、容易に軸部13を軸受部25に嵌め込むことができ、軸部13を係止部23bに係止させ、容易に軸部13を軸孔22に保持させることができるようになっている。同様に、図8に示すように、ヒンジ本体31の両側には軸受部35が設けられ、軸受部35の外壁部には、軸孔32と軸孔32に達するガイド溝33が形成され、ガイド溝33には傾斜面33aと係止部33b(図8(c))が形成されている。図11に示すように、ヒンジ部3とグリップ本体1とを取り付ける状態で、軸部14の先端の傾斜面14aとガイド溝33の傾斜面33aとが対向しているため、容易に軸部14を軸受部35に嵌め込むことができ、軸部14を係止部33bに係止させ、容易に軸部14を軸孔32に保持させることができるようになっている。また、アシストグリップの使用時には、グリップ本体1が回動するため、軸部13が確実に軸孔22に保持され、軸部14が確実に軸孔32に保持され、使用時の耐荷重強度を高めることができるようになっている。
ヒンジ本体21の上方には前後方向に矩形開口部27が設けられている。矩形開口部27は、図18に示すように、取付クリップ5を背面側(後側)から挿入可能な形状に形成されるとともに、図9に示すように、カバー4を嵌める際、カバー4の背面側に突設されたクリップ支持部42を挿入可能な形状に形成される。図7に示すように、矩形開口部27の左右の内側面には、ガイド溝27aが前後方向につまりカバー4の挿入方向に形成され、カバー4のクリップ支持部42の一方の側面に設けられたガイドリブ42a(図17)がガイド溝27aに嵌合して摺動するようになっている。ヒンジ本体21の両側部にはカバー係止部29(図7,図9)が形成され、カバー4をヒンジ本体21の正面側に嵌着させる際、カバー4の内側に設けられた係止爪45(図9,図17)が係止されるようになっている。同様に、ヒンジ本体31の上方には前後方向に矩形開口部37が設けられている。矩形開口部37は、図19に示すように、取付クリップ5を背面側(後側)から挿入可能な形状に形成されるとともに、図10に示すように、カバー4を嵌める際、カバー4の背面側に突設されたクリップ支持部42を挿入可能な形状に形成される。図8に示すように、矩形開口部37の左右の内側面には、ガイド溝37aが前後方向につまりカバー4の挿入方向に形成され、カバー4のクリップ支持部42の一方の側面に設けられたガイドリブ42a(図17)がガイド溝37aに嵌合して摺動するようになっている。ヒンジ本体31の両側部にはカバー係止部39(図8,図10)が形成され、カバー4をヒンジ本体31の正面側に嵌着させる際、カバー4の内側に設けられた係止爪45(図10,図17)が係止されるようになっている。
図7に示すように、矩形開口部27の背面側(後側)には矩形枠部21aが突設され、矩形枠部21aの周囲の一段下がった部分に座部21bが形成され、ヒンジ本体21をボディパネルBの矩形孔に嵌め込む際、矩形枠部21aを矩形孔に嵌入し、座部21bをボディパネルBの表面に押し当てるように形成される(図21)。同様に、図8に示すように、矩形開口部37の背面側には矩形枠部31aが突設され、矩形枠部31aの周囲の一段下がった部分に座部31bが形成され、ヒンジ本体31をボディパネルBの矩形孔に嵌め込む際、矩形枠部31aを矩形孔に嵌入し、座部31bをボディパネルBの表面に押し当てるように形成される(図22(b))。
ヒンジ本体21の矩形開口部27とヒンジ本体31の矩形開口部37には、各々、取付クリップ5が背面側(後側)から挿入され嵌め込まれる。この取付クリップ5は、図16に示すように、ばね弾性を有する金属板を略U字状に曲折して形成され、両側に弾性脚部51がばね弾性を有して形成される。また、両側の弾性脚部51には、弾性膨出部52がその内側の一部を外側に切り起こして開くように形成される。
取付クリップ5の両側の弾性膨出部52は、上記の如く、弾性脚部51より外側に開くように、弾性変形可能に形成され、その弾性膨出部52の先端には、略L字状に湾曲した第1係止部53と平坦な板状の第2係止部57が形成される。これにより、被固定部となるボディパネルBの矩形孔に取付クリップ5を差し込んだ際、矩形孔の縁部に第1係止部53が係止され、ボディパネルBの背面に第2係止部57の先端が係止されるようになっている(図21(a))。つまり、弾性膨出部52の先端部中央に第1係止部53がL字状に湾曲して形成され、第1係止部53の両側に第2係止部57が弾性膨出部52の平面と平行な板状に、斜め方向に傾斜して突設されている。
さらに、両側の弾性脚部51の先端近傍には、段部54が脚部に対し略直角に曲折して形成され、その段部54の先端側に突出部56が取付クリップ5の挿入方向と略平行につまり弾性脚部51と略平行に延設され、先端部を形成している。突出部56の中央部分には係止爪55が、その中央部を切り起こし外側に開く形態で形成されている。
取付クリップ5をヒンジ本体21に組み付ける場合、ヒンジ本体21の矩形開口部27に背面側(後面側)から、取付クリップ5の前面側の突出部56側の端部を内側に弾性変形させて挿入する。このとき、矩形開口部27の両側の内側縁部に、取付クリップ5の両側の段部54が係止され、かつ両側の係止爪55が、ヒンジ本体21の矩形開口部27内の両側の穴部24(図7(a))に進入し、その穴部24の前面側の被係止部に係止されるように形成されている。同様に、取付クリップ5をヒンジ本体31に組み付ける場合、ヒンジ本体31の矩形開口部37に背面側から、取付クリップ5の前面側の突出部56側の端部を内側に弾性変形させて挿入する。このとき、矩形開口部37の両側の内側縁部に、取付クリップ5の両側の段部54が係止され、かつ両側の係止爪55が、ヒンジ本体31の矩形開口部37内の両側の穴部34(図8(a))に進入し、その穴部34の前面側の被係止部に係止されるように形成されている。
ヒンジ本体21の正面(前面)側にはカバー4がヒンジ本体21の前面を覆うように組み付けられる。カバー4は、図17に示すように、ヒンジ本体21の正面を覆うカバー本体41と、カバー本体41の背面側に突出して設けられた1対のクリップ支持部42とを備えて構成される。クリップ支持部42の外側面には、ガイドリブ42aが設けられ、ガイドリブ42aに嵌合可能なガイド溝27aが、図7に示すように、ヒンジ本体21の矩形開口部27の内側面に設けられる。これにより、図5,図9に示すように、カバー4のクリップ支持部42をヒンジ部2,3の矩形開口部27に挿入する形態で、カバー4をヒンジ部2に押し込んだとき、ガイドリブ42aがヒンジ本体21側のガイド溝27aに嵌合して摺動し、カバー4が傾くことなく常に適正に嵌め込むことができる。同様に、ヒンジ本体31の正面側にはカバー4がヒンジ本体31の前面を覆うように組み付けられる。クリップ支持部42の外側面には、ガイドリブ42aが設けられ、ガイドリブ42aに嵌合可能なガイド溝37aが、図8に示すように、ヒンジ本体31の矩形開口部37の内側面に設けられる。これにより、図5,図10に示すように、カバー4のクリップ支持部42をヒンジ部3の矩形開口部37に挿入する形態で、カバー4をヒンジ部3に押し込んだとき、ガイドリブ42aがヒンジ本体31側のガイド溝37aに嵌合して摺動し、カバー4が傾くことなく常に適正に嵌め込むことができる。
カバー本体41内の両側部には、上記ヒンジ本体21とヒンジ本体31の両側部に設けられたカバー係止部29又はカバー係止部39に係止される係止爪45が設けられている。この係止爪45により、カバー4は、ヒンジ本体21とヒンジ本体31に対し仮止めされ、最終段階でヒンジ本体21とヒンジ本体31に対し押し込むことにより確実に固定される。
上記構成のアシストグリップは、次のように組み付ける。先ず、両側のヒンジ本体21及びヒンジ本体31に取付クリップ5を組み付ける。取付クリップ5は、ヒンジ本体21の矩形開口部27に背面側(後面側)から、取付クリップ5の前面側の突出部56側の端部を内側に弾性変形させて挿入する。このとき、矩形開口部27の両側の内側縁部に、取付クリップ5の両側の段部54が係止され、かつ両側の係止爪55が、ヒンジ本体21の矩形開口部27内の両側の穴部24(図7(a))に進入し、その穴部24の前面側の被係止部に係止される(図18)。同様に、取付クリップ5を、ヒンジ本体31の矩形開口部37に背面側から、取付クリップ5の前面側の突出部56側の端部を内側に弾性変形させて挿入する。このとき、矩形開口部37の両側の内側縁部に、取付クリップ5の両側の段部54が係止され、かつ両側の係止爪55が、ヒンジ本体31の矩形開口部37内の両側の穴部34(図8(a))に進入し、その穴部34の前面側の被係止部に係止される(図19)なお、取付クリップ5は、ヒンジ本体21又はヒンジ本体31をグリップ本体1のヒンジ用凹部11又はヒンジ用凹部12内に取り付けた状態で、ヒンジ本体21又はヒンジ本体31の背面側に組み付けても構わない。
次に、図14に示すように、コイルばね6をばねケース7に収容する。このとき、ばねケース7の筐体の底部71の円弧方向に設けられたスリット72にL字状の端部スリット72aが形成されているため、コイルばね6の一端部61をばねケース7の一端に係止させた状態で、L字状に曲折されたL形端部62を端部スリット72aから挿入し、コイルばね6をばねケース7に容易に組み込むことができる。
コイルばね6を収納したばねケース7は、図5,図9に示す如く、右側のヒンジ部2のばねケース収容部26に収容する。このとき、ばねケース7の左右の壁部の外側に嵌合凸部74(図14)が突設され、ばねケース収容部26の内側左右の壁部に位置決め凹部26a(図7(c))が形成されているため、嵌合凸部74を位置決め凹部26aに嵌合させ、ばねケース7をばねケース収容部26内の適正位置に容易に組み込むことができる。
オイルダンパー8は、図10に示す如く、左側のヒンジ部3のオイルダンパー収容部36に収容する。オイルダンパー8の先端軸支位置に係止凸部84と係止爪受83が形成され、オイルダンパー収容部36の側壁にガイド凹部36aと係止爪36bが形成されている(図8)。これにより、オイルダンパー8をオイルダンパー収容部36内に収容する際、係止凸部84がガイド凹部36aを通して侵入し、オイルダンパー8をオイルダンパー収容部36の適正位置に容易に取り付けることができる。また、係止爪36bが係止爪受83に係止され、オイルダンパー8は、オイルダンパー収容部36内の適正位置に容易に取り付けることができる。
次に、図9〜図12に示すように、グリップ本体1のヒンジ用凹部11内にヒンジ部2を取り付け、ヒンジ用凹部12内にヒンジ部3を取り付ける。
グリップ本体1のヒンジ用凹部11の内周壁には一対の軸部13,13が同軸上で内側を向けて突設され、軸部13,13先端には傾斜面13a,13aが形成されている。ヒンジ部2のヒンジ本体21の両側の軸受部25,25の外壁部には軸孔22,22が形成され、該壁部には軸孔22,22に達するガイド溝23,23が形成され、ガイド溝23,23には傾斜面23a,23aと係止部23b,23bが形成されている。同様に、ヒンジ用凹部12の内周壁には一対の軸部14,14が同軸上で内側を向けて突設され、軸部14,14先端には傾斜面14a,14aが形成されている。ヒンジ部3のヒンジ本体31の両側の軸受部35,35の外壁部には軸孔32,32が形成され、該壁部には軸孔32,32に達するガイド溝33,33が形成され、ガイド溝33,33には傾斜面33a,33aと係止部33b,33bが形成されている。
グリップ本体1にヒンジ部2を取り付ける際、軸部13,13の傾斜面13a,13aとガイド溝23,23の傾斜面23a,23aとが対向しているため、グリップ本体1のヒンジ用凹部11内にヒンジ部2を挿入すると、図12(a),図20(a)に示すように、グリップ本体1の軸部13,13がガイド溝23,23にガイドされながら進入し、係止部23bが軸部13の傾斜面13aを乗り越え、軸孔22,22に嵌合し、係止される。このとき、コイルばね6のL形端部62は、ヒンジ用凹部11近傍の係止凹部11aに係止される(図1)。カバー4は、クリップ支持部42をヒンジ本体21の矩形開口部27に差し込み、仮止め状態としておく。
同様に、グリップ本体1にヒンジ部3を取り付ける際、軸部14,14の傾斜面14a,14aとガイド溝33,33の傾斜面33a,33aとが対向する。ヒンジ用凹部12内にヒンジ部3を挿入すると、図11(a),図20(b)に示すように、グリップ本体1の軸部14,14がガイド溝33,33にガイドされながら進入し、係止部33bが軸部14の傾斜面14aを乗り越え、図11(b)のような状態に嵌合し、係止される。このとき、オイルダンパー8の突条部85は、突条用係止部12aに係止される(図22(b))。カバー4は、クリップ支持部42をヒンジ本体31の矩形開口部37に差し込み、仮止め状態としておく。
上記のように、グリップ本体1にヒンジ部2を嵌め込む際、図12に示すように、軸部13,13の傾斜面13a,13aとガイド溝23,23の傾斜面23a,23aとが対向している。このため、容易に軸部13,13を軸受部25,25に嵌め込むことができ、且つ、最終的に軸部13,13を係止部23b,23bに係止させるため、容易に軸部13,13を軸孔22,22に保持させることができる。同様に、グリップ本体1にヒンジ部3を嵌め込む際、図11に示すように、軸部14,14の傾斜面14a,14aとガイド溝33,33の傾斜面33a,33aとが対向している。このため、容易に軸部14,14を軸受部35,35に嵌め込むことができ、且つ、最終的に軸部14,14を係止部33b,33bに係止させるため、容易に軸部14,14を軸孔32,32に保持させることができる。
アシストグリップを、自動車の室内の天井或は側壁面に設けたトリム材の内側のボディパネルB(ボディパネルのブラケット部)に対し固定する場合、アシストグリップのグリップ本体1を持って、その両側基部のヒンジ部2のクリップ支持部42及び取付クリップ5の先端と、ヒンジ部3のクリップ支持部42及び取付クリップ5の先端を、各々、ボディパネルBに設けた矩形孔に押し込む。
このとき、取付クリップ5は、その弾性膨出部52を内側に弾性変形させながら、矩形穴内に進入する。そして、取付クリップ5の弾性膨出部52が矩形穴に完全に嵌入したとき、弾性膨出部52の第1係止部53及び第2係止部57が外側に開くように弾性復元し、第1係止部53がボディパネルBの矩形穴の縁部に係止され、第2係止部57の先端がボディパネルBの背面(内側面)に係止される状態となる(図21(a))。これにより、ヒンジ本体21は、ボディパネルBの矩形穴の縁部がヒンジ本体21の座部21bと第2係止部57との間で挟持される状態となり、弾性膨出部52の第2係止部57はその先端がボディパネルBの背面に係止されることにより、高い抜け耐力を持ってヒンジ本体21がボディパネルBに固定され組み付けられる(図21(b))。同様に、ヒンジ本体31は、ボディパネルBの矩形穴の縁部がヒンジ本体31の座部31bと第2係止部57との間で挟持される状態となり、弾性膨出部52の第2係止部57はその先端がボディパネルBの背面に係止されることにより、高い抜け耐力を持ってヒンジ本体31がボディパネルBに固定され組み付けられる。
この後、ヒンジ本体21に対して仮止め状態となっていたカバー4を、図21のように、矩形開口部27の内部に押し込む。このとき、カバー4の内側の係止爪45が、ヒンジ本体21の両側のカバー係止部29に完全に嵌め込まれ係止され、ヒンジ本体21の両側のカバー係止部29に完全に嵌め込まれ係止される。またこのとき、カバー4のカバー本体41の側部に設けたガイドリブ42aが、ヒンジ本体21の矩形開口部27の内側面のガイド溝27aに嵌合摺接してカバー4がヒンジ本体21に押し込まれるので、カバー4は、傾くことなく真直ぐにヒンジ本体21内に進入し、最後にカバー4の係止爪45を、ヒンジ本体21のカバー係止部29に係止させて、カバー4が適正位置に嵌着される。同様に、ヒンジ本体31に対して仮止め状態となっていたカバー4を、矩形開口部37の内部に押し込む。カバー4の内側の係止爪45がヒンジ本体31の両側のカバー係止部39に完全に嵌め込まれ係止される。カバー4のカバー本体41の側部に設けたガイドリブ42aがヒンジ本体31の矩形開口部37の内側面のガイド溝37aに嵌合摺接してカバー4がヒンジ本体31に押し込まれ、カバー4は傾くことなく真直ぐにヒンジ本体31内に進入し、カバー4の係止爪45をヒンジ本体31のカバー係止部39に係止させて、カバー4が適正位置に嵌着される。このとき、図21に示すように、カバー4のクリップ支持部42が取付クリップ5の内側に完全に嵌入し、取付クリップ5の内側に完全に嵌入し、取付クリップ5の弾性膨出部52の第1係止部53及び第2係止部57は、被固定部であるボディパネルBに対し強固に係止され、アシストグリップの取付けを完了する。
アシストグリップの使用時、使用者は、ヒンジ部2及びヒンジ部3に対してグリップ本体1を下側に回動(図22の実線位置から鎖線位置へ回動)させて使用する。このとき、コイルばね6は、そのL形端部62がグリップ本体1における係止凹部11aの回動によりコイルばね6のばね力に抗して捻られる。これにより、グリップ本体1はばね力に抗して下側に回動し、使用者がグリップ本体1を把持することによりグリップ本体1の使用状態が保持される。
アシストグリップの使用時のグリップ本体1にかかる荷重は、ヒンジ用凹部11の内周壁に突設した軸部13の主に元部近傍からヒンジ部2の両側の軸受部25における軸孔22の周壁部にかかる。同様に、グリップ本体1にかかる荷重は、ヒンジ用凹部12の内周壁に突設した軸部14の主に元部近傍からヒンジ部3の両側の軸受部35における軸孔32の周壁部にかかる。このため、先端をフリーとした片持ち状の軸部13と軸部14にかかる曲げモーメントは比較的小さくなり、軸部13と軸部14並びに軸受部25と軸受部35の変形は、従来に比して減少し、グリップ本体1の枢支部の耐久性の向上を図ることができる。
一方、使用者がアシストグリップの使用状態のグリップ本体1から手を離すと、グリップ本体1はコイルばね6のL形端部62から下向き(図22(a)の時計方向)の付勢力を受けて同方向に回動し、非使用状態(図22(a)の実線位置)に戻るが、このとき、オイルダンパー8の作用により、グリップ本体1の回動に制動がかけられ、グリップ本体1は、付勢力が弱められて、非使用状態の位置に戻ることとなる。
1…グリップ本体、2…ヒンジ部、3…ヒンジ部、4…カバー、5…取付クリップ、6…コイルばね、7…ばねケース、8…オイルダンパー、11…ヒンジ用凹部、11a…係止凹部、12…ヒンジ用凹部、12a…突条用係止部、13…軸部、13a…傾斜面、14…軸部、14a…傾斜面、21…ヒンジ本体、21a…矩形枠部、21b…座部、22…軸孔、23…ガイド溝、23a…傾斜面、23b…係止部、24…穴部、25…軸受部、26…ばねケース収容部、26a…位置決め凹部、27…矩形開口部、27a…ガイド溝、29…カバー係止部、31…ヒンジ本体、31a…矩形枠部、31b…座部、32…軸孔、33…ガイド溝、33a…傾斜面、33b…係止部、34…穴部、35…軸受部、36…オイルダンパー収容部、36a…ガイド凹部、36b…係止爪、37…矩形開口部、37a…ガイド溝、39…カバー係止部、41…カバー本体、42…クリップ支持部、42a…ガイドリブ、45…係止爪、51…弾性脚部、52…弾性膨出部、53…第1係止部、54…段部、55…係止爪、56…突出部、57…第2係止部、61…一端部、62…L形端部、71…底部、72…スリット、72a…端部スリット、73…ボス部、74…嵌合凸部、81…外筒、82…内筒、83…係止爪受、84…係止凸部、85…突条部、B…ボディパネル。

Claims (5)

  1. 左右両端の基部にヒンジ用凹部が設けられ、一体成形されたグリップ本体と、
    該両端のヒンジ用凹部に枢軸を介して回動可能に取り付けられるヒンジ本体を有したヒンジ部と、
    ばね弾性を有する金属板を略U字状に曲折し両側に弾性脚部を設けて形成され、該弾性脚部には外側に膨出する弾性膨出部が設けられ、該ヒンジ本体の略中央に設けた矩形開口部に各々挿入される取付クリップと、
    該取付クリップの両側の該弾性脚部の内側に挿入され、平行に突設された1対の板状のクリップ支持部を有し、該ヒンジ部の前面を覆うように該ヒンジ本体に嵌着されるカバーと、
    を備え、ボディパネルに設けた矩形穴に、該取付クリップ及び該カバーの該クリップ支持部を差し込んで、該ヒンジ部をボディパネルに固定して取り付けるアシストグリップにおいて、
    該ヒンジ用凹部の内周壁の、互いに対向する両側壁に、1対の軸部が同軸上で内側を向けて突設され、
    該ヒンジ本体の両側に軸受部が設けられ、該両側の軸受部の外壁部に、軸孔が形成され、
    該軸部が該軸孔に回動可能に嵌合し軸支されることを特徴とするアシストグリップ。
  2. 前記軸部先端に傾斜面が形成され、前記ヒンジ本体の両側の前記軸受部の外壁部に、前記軸孔に達するガイド溝が形成され、該ガイド溝に傾斜面及び係止部が形成され、前記グリップ本体と前記ヒンジ部とを取り付ける状態で、該軸部先端の傾斜面と該ガイド溝の傾斜面とが対向していることを特徴とする請求項1に記載のアシストグリップ。
  3. 一方の前記ヒンジ本体の軸受部内に、ばねケースに収容されたコイルばねが配設され、
    該ばねケースは、一方の該ヒンジ本体の軸受部に形成された左右の前記軸孔間の軸線上に設けたばねケース収容部に収容され、
    該コイルばねの端部にL字状に曲折されたL形端部が設けられ、
    該ばねケースの底部円弧方向に、スリットが設けられ、該スリットの端部にL字状の端部スリットが設けられ、該ばねケースの左右の壁部の外側にボス部が突設されるとともに嵌合凸部が突設され、
    該ばねケース収容部の内側左右の壁部に位置決め凹部が設けられ、
    該ばねケースの取付時、該嵌合凸部が該位置決め凹部に嵌合し、該ボス部が該ヒンジ本体に設けた該軸孔の内側に嵌合することを特徴とする請求項1に記載のアシストグリップ。
  4. 他方の前記ヒンジ本体の軸受部内に略円筒状のオイルダンパーが配設され、
    該オイルダンパーは、他方の該ヒンジ本体の軸受部に形成された左右の前記軸孔間の軸線上に設けたオイルダンパー収容部に収容され、
    該オイルダンパーの内筒の先端軸支位置に係止爪受が設けられるとともに1対の係止凸部が間隔をあけて設けられ、該オイルダンパー収容部の側壁にガイド凹部が設けられるとともに係止爪が設けられ、
    該オイルダンパーを該オイルダンパー収容部に収容する際、該係止凸部がガイド凹部間に進入して嵌合し、該係止爪受に係止爪が係止されることを特徴とする請求項3に記載のアシストグリップ。
  5. 前記オイルダンパーの前記内筒の両端軸支位置に、凹状の係止爪受が設けられるとともに、係止爪受を挟んだ両側の位置に、1対の係止凸部が突設されることを特徴とする請求項4に記載のアシストグリップ。
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