JPS5851074Y2 - バツクミラ−取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車のフェンダ−等の車体外板にとりつける
傾倒式バックミラーに関するものであって、座板側のコ
イルスプリングにより弾力的に保持されたフック杆をス
テー下部の固定ノ・ンガーに係合させてバックミラーの
ステーを基板上に圧着固定するに当り、フック杆の仮り
止め用の穴と座板側の突縁との係合による仮り止め状態
を解除したのち、フック杆をその軸心（縦軸）に関し所
定角度回動することによりコイルスプリングの弾力を発
現させてステーの圧着固定を容易、かつ確実ならしめる
ようにしたバックミラー取付装置に関する。

従来の傾倒式バックミラーのうちで、□ラーのステ一部
を自動車車体外板にとりつけるに当ってスパナ等の治工
具を用いずにフンタンチ式に組付け、筐たは取外すよう
に意図したものがある。

このものは座板の下側に設けたコイルスプリングの内部
空所に起立するフック杆を挿設し、該フック杆の上端附
近に上下２段のフック部を形成し、組付は以前には座板
の挿入孔面内の突縁に下段フック部を仮り止めし、基板
を座板に圧着して組付けるときにはステー下部に固着し
たハンガーに上段フック部をかけ止めるようにした構成
である（実公昭５３−１１９４０号公報）。

しかし、この取付装置の仮り止め周突縁ヲチ挿入孔面内
における座板長手方向の一方の縁部より突出形成してお
り、筺たステー下部にふ−けるハンガーの連結ピンはバ
ックミラー指向方向と直交する方向にわたって設けられ
ているので、上下２段のフック部の連結ピンおよび突縁
への係脱は何れも基板長手方向に限られている。

しかもステー後部の突片が座板の係合孔に嵌合されてい
るため、ステーの基板への嵌着、フック杆の仮り止め等
の操作時には、前記嵌合部を支点として基板と長手方向
を一致させた状態のステーをコイルスプリングの弾力に
抗して大きく引上げねばならない。

！た取外しの際にステ、−を前後に移動しようとしても
仮り止めされた下段フック部の突縁からの掛は外し、或
いは上段フック部のステー側バンガーへのかけ外しか困
難であり、そのためＷには特別の補助工具を用いて熟練
者が作業を行なわねばならない等の欠点を有していた。

ここにむいて本考案は、上記フック杆を用いたバック□
ラー取付装置に訃いて、ステー底部に配置した基板に挿
入筒を設け、挿入筒壁面の基板長手方向と直交する位置
に切欠きを形成し、座板の挿入孔の対向位置には前記切
欠きに係合して挿入筒内に突出する突縁を設けると共に
、ステー下部のバンガーには基板長手方向と平行する方
向にわたしたピンを設け、しかも縦長としたフック杆の
上端にはバンガーのピンにかけ止めるフック部を形成す
ると共に、フック部の下方にはかけ止め状態よりフック
杆縦軸に対し９０度回転させた位置でフック杆を傾けた
ときに、挿入筒の突縁に係合しうる仮り止め用の穴を設
けたものであって゛、軽度の力で引上げた状態のフック
杆をその縦軸に関し正又は逆に回動させることにより突
縁への仮り止め、かけ外しを容易ならしめたものである
。

すなわち本考案に訃いては、組付以前のフック杆は、座
板の挿入孔面内に設けた突縁にフック杆の穴が係合して
仮り止め状態を保持させてフーリ、組付時にはステー下
部長手方向を基板長手方向と直交させた状態で接近させ
てバンガーとフック杆とを係合し、ステーを少しく引上
げながらステーを基板長手方向と一致する方向に回動す
ることによりフック杆をその縦軸に関し所定角度回動さ
せて突縁との仮り止めを外し、以后コイルスプリングの
弾力により密着固定するようにしたものであるから、仮
り止めから組付は筐でか容易となり、組付は後はステー
を引上げながら逆方向に回動して仮り止めすればよいの
で特別な工具を必要としないものである。

進んで本考案を第１図乃至第６図に示す実施例に基゛づ
いて説明する。

図において１はバックミラーＭのステー、２は自動車の
フェンダ−等の車体外板、３はステー１を嵌着する基板
、４は車体外板２の下面において基板３に圧着固定され
る座板、５は座板４の下側に配設されたコイルスプリン
グ、６はステー下部に設けたバンガーであって、ステー
下部長手方向（またはスス−嵌着固定時における基板長
手方向）と平行する方向にわたしピン６ａを有している
。

７はステー１の下部周縁を嵌着すべく基板３の上面に形
成された凹溝、８はコイルスプリング５とバンガー６と
の間にかけ止めた縦長のフック杆、９はフック杆８の上
端に形成したフック部、１０はフック杆のフック部９の
下部に設けた仮り止め用の穴である。

基板３には第１図及び第６図に示すように、挿入筒１１
と突起又は円筒１２が下向きに形成されている。

挿入筒１１は、下端外縁に膨出部又はアンダ□−カット
１３を有し、筒状部分には基板長手方向と直交する位置
に切欠き１４．１４を有している。

一方基板３と組み合わされている座板４には、挿入筒１
１を嵌着させる挿入孔１６と、突起又は円筒１２を挿合
させる挿合孔１７とを形成させており、挿入孔１６には
前記切欠き１４．１４に係合して挿入筒面内の対向位置
に突出する突縁２Ｌ２１を設けている。

なお自動車の車体外板２には、基板３の挿入筒１１およ
び突起又は円筒１２を挿入する２個の取付孔１８．１９
が穿設されている。

前記挿入孔１６の下面には座板４の下方に向けてコイル
スプリング５を配設すると共に、フック杆８により該ス
プリング５を常に圧縮状態に保持するようになす。

フック杆８は上記のようにフック部９と仮り止め用の穴
１０とを有しているが、フック部９はステー１を基板３
に嵌着中、または取外し作業の前後にわたってバンガー
のピン６ａにかけるためのものであり、筐た穴１０はか
け止め状態のフック杆８を少しく引上げ、フック杆縦軸
に対し９０度のひねり回転を与えたうえ、左右何れかに
傾けたときに、突縁２１，２１の何れか一方に係合して
フック杆を仮り止めるためのものである。

更にフック杆８の最下端はコイルスプリング５のスプリ
ング受部２０の穴２２に挿通して、フック杆８の軸心（
縦軸）方向の回動によっても外れないように端板１５を
有している。

このフック杆８は組付は時には第１図及び第２図に示す
ごとく、下端のスプリング受部２０がコイルスプリング
５の下面を支持し、かつコイルスプリングの中央空所を
貫いて起立し、上端のフック部９がステー側の固定・・
ンガー６に係合し、更に、仮り止め用の穴１０は突縁２
１より下位の挿大筒１１内に静置されている。

しかし組み付は前には第３図及び第４図に示すようにフ
ック杆８の穴１０が挿入孔１６面内の突縁２１に仮り止
めされている。

上記装置を組み付けるには、第３図に示すごとく、座板
４Ｆｃおける挿入孔１６の下部にコイルスプリング５な
配設し、フック杆８のスプリング受部２０をコイルスプ
リング５の下面にかけ、一方フツク杆８をコイルスプリ
ングの軸心より傾け、フック部９の下位にある穴１０を
切欠き１４を通して突出する例えば右方の突縁２１にか
けて仮り止めしておく。

このようにしたのち、この座板４を自動車の車体外板２
の取付孔１８，１９に位置させ、上方から基板３の挿入
筒１１および突起１２を座板４の挿入孔１６および挿合
孔１７にそれぞれ圧着挿合する。

挿入筒１１の下端には膨出部又はアンダーカット１３が
形成されているため、座板４の挿入孔１６にしっかりと
嵌合し固定される。

次にミラーＭを支持しているステー１を持ち、ステー下
部長手方向が基板３の長手方向と直交する状態で基板３
に近づけ、すなわちステー下部のバンガー６を第３図の
方向から近づけてフック部９に係合させる。

バンガー６とフック杆８とが係合したことを確認したの
ち、コイルスプリング５０弾力に抗して第５図に示すご
とくステー１を少しく上方に引上げた状態で９００回動
させる。

ステー１の引上げ、回動によりフック杆８が同方向に引
上げられ、回動されて穴１０が突縁２１から外れるので
、その位置でステー１を下降させることにより第１図お
よび第２図のごとく、仮り止め用の穴１０が挿入筒１１
内において突縁２１より下位に静置され、同時にコイル
スプリング５の弾力によりステー下部周縁を基板３の凹
溝７に嵌合させてバックミラーＭを密着固定することが
できる。

このように組み付けたのちは、外力が加わってステー１
を可倒せんとすることがあっても、コイルスプリング５
の弾力で抵抗し、直ちに正規の姿勢に復帰する。

渣た第１図及び第２図の状態のものを取外すには、ステ
ー１を持って、フック杆８の仮り止め用の穴１０が挿入
孔面内の突縁２１より上方に至るオで引上げ、その位置
でステー１を組付は時と逆の方向に９０度回動したのち
、静かに下降させると仮り止め用の穴１０が突縁２１に
当って第３図のどと〈仮り止め状態とする。

次いでフック杆のフック９とステー１のバンガー６との
係合を外すことにより、バックミラーＭを容易に取外す
ことができる。

上述の如・く、本考案によれば、自動車の車体外板への
バックミラーの取付ならびに取外しに際し、基板と座板
とを車体外板を挾んで圧着し、ステーを回動して仮り止
め状態のフック杆をステー側のバンガーにかけ止めるこ
とにより容易かつ確実にバックミラーを取付けることが
でき、又逆の操作により迅速に取外すことができる。

更に・・ンガーはステー下部の長手方向と平行する方向
にピンを有しているため、フック杆との係合、かけ外し
のときステーの側面から保合状態を確認でき、組付作業
に誤りを起すことがない。

筐た本考案では、縦長としたフック杆の上端にステー側
のバンガーのピンにかけ止めるフック部を設け、その下
方にはフック部へのかけ止め状態より９０度回転させる
位置で挿入筒内面に突出する突縁に係合しうる仮り止め
用の穴を形成させているため、組付以前、すなわちステ
ーの基板への嵌着以前のフック杆を、ステー側のピンに
かけ止めたｉｔ引上げながら、フック杆縦軸に対し９０
度回転して、ステー下部と基板とが直交する関係とした
うえ、左右何れかに傾けることにより、フック杆Ｑ穴を
何れか一方の突縁に係合させることができ、軽度の引上
げ力と所定のひね＃７（回転）を与えるだけでフック杆
の仮り止め操作を容易に行なうことができる。

組付時にはステー下部長手方向を基板長手方向と直交さ
せた状態で接近させてバンガーとフック杆とを係合し、
次いでステー下部が基板長手方向と一致するように前と
逆方向に９０度回転させることによりフック杆の穴を突
縁より外して仮り止めを解除し、コイルスプリングの弾
力によりステーを密着固定することができる。

そのうえ前記ステーはコイルスプリングの弾力により固
定支持したことになるので、バックミラーが衝撃を受け
たときには、容易に傾倒し、人体、器物を傷つけるおそ
れがない等の実用上の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図はバックミ
ラー取付装置の縦断面図、第２図は同上横断面図、第３
図はフック杆を仮り止めした状態の横断面図、第４図は
仮９止め状態のフック杆にステー側のバンガーを係合す
るときの部分的斜視図、第５図はフック杆とバンガーを
係合して上方に少しく引上げて９０度回動させた状態の
部分的斜視図、第６図は基板と座板との組付状態の分解
斜視図である。 １・・・・・・ステー、２・・・・・・車体外板、Ｍ・
・・・・・ミラー３・・・・・・基板、４・・・・・・
座板、５・・・・・・コイルスプリング、６・・・・・
・バンガー、６ａ・・・・・・ピン、Ｔ・・・・・・凹
溝、８・・・・・・フック杆、９・・・・・・フック部
、１０・・・・・・仮り止め用の穴、１１・・・・・・
挿入筒、１２・・・・・・突起又は円筒、１３・・・・
・・膨出部又はアンダーカット、１４・・・・・・切り
欠き、１５・・・・・・端板、１６・・・・・・挿入孔
、１７・・・・・・挿合孔、１８，１９・・・・・・取
付孔、２０・・・・・・スプリング受部、２１・・・・
・・突縁、２２・・・・・・スプリング受部の穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ステー１の底部に配置した基板３に挿入筒１１を形成し
   、該挿入筒１１を自動車の車体外板２を挾んで配置させ
   た座板４の挿入孔１６に嵌挿し、ステ−１下部に固定し
   たハンガー６に縦長のフック杆８を吊下げて座板４の下
   部に配設したコイルスプリング５をかけ止め、コイルス
   プリング５０弾力によりワンタッチでバックミラーＭを
   圧着固定する装置において；挿入筒１１壁面の基板長手
   方向と直交する位置に切欠き１４．１４を形成し；座板
   ４の挿入孔１６の対向位置には前記切欠き１４．１４に
   係合して挿入筒１１内に突出する突縁２Ｌ２１を設け；
   一方前記ハンガー６にはステー下部の長手方向と平行す
   る方向にわたしたピン６ａを設け：しかも縦長としたフ
   ック杆８の上端にはステー１を基板３に嵌着固定すると
   き、ハンガーのピン６ａにかけ止めるフック部９を形成
   すると共に、フック部９の下方にはかけ止め状態よりフ
   ック杆縦軸に対し９０度回転多炭位置でフック杆８を傾
   けたときに、前記突Ｒ２１，２１の何れか一方に係合し
   うる仮り止め用の穴１０を設けたことを特徴とするバッ
   クミラー取付装置。