JPH0737777Y2 - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

Info

Publication number
JPH0737777Y2
JPH0737777Y2 JP1988002436U JP243688U JPH0737777Y2 JP H0737777 Y2 JPH0737777 Y2 JP H0737777Y2 JP 1988002436 U JP1988002436 U JP 1988002436U JP 243688 U JP243688 U JP 243688U JP H0737777 Y2 JPH0737777 Y2 JP H0737777Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting edge
honing
throw
chipping
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988002436U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01110014U (ja
Inventor
辰夫 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP1988002436U priority Critical patent/JPH0737777Y2/ja
Publication of JPH01110014U publication Critical patent/JPH01110014U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0737777Y2 publication Critical patent/JPH0737777Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Milling Processes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、フライスやエンドミルに装着して使用する
スローアウエイチップに係わり、特に、副切刃と主切刃
との交叉部におけるチッピングの発生を防止する技術に
関するものでる。
[従来の技術] 副切刃を有するスローアウエイチップ(以下、チップと
略称する)としては、例えば、第9図に示すように、す
くい面とされる上面1と、この上面1と鋭角をなして交
叉する側面2との交叉部に主切刃3が形成され、上記上
面1の各角部に副切刃4が形成されたものが提供されて
いる。このようなチップは、たとえば、スライスに装着
されて使用するものであり、その副切刃4を被削材5の
表面に対して平行に位置させて配置され、主切刃3によ
って被削材の側面、副切刃4によって平面を切削するよ
うになっている。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上記チップにおいては、主切刃3と副切刃4
との交叉部に屈曲点Pが形成されているため、その部分
においてチッピングや欠けが発生し易いという欠点があ
る。このため、本出願人は、副切刃4と主切刃3との交
叉部にさらに丸コーナーを形成したチップを提案した
(実開昭60-172619号公報)。しかしながら、この提案
に係るチップでは、上記丸コーナーの曲率半径が大きく
なると、フライスなどに装着して外周側の丸コーナーが
いわゆるコーナー刃として切削作用を行う場合にその切
れ味が悪い。このため、切削抵抗、特に背分力が大きく
なってしまうばかりでなく、フライスをその軸線方向へ
送って被削材を突き抜けたときに、被削材の縁部にバリ
やいわゆるコバ欠けが生じる。さらに、副切刃の内周側
において正面逃げ角が小さくかつ長さの長い丸コーナー
が存在することにより、丸コーナーが被削材の表面と擦
過して肌荒れを生じてしまう等の問題があった。
この考案は、このような問題点を解決するためになされ
たもので、主切刃と副切刃との交叉部におけるチッピン
グや欠けの発生を未然に防止することができるのは勿論
のこと、切削抵抗を低減することができ、しかも、被削
材の肌荒れを防止することができるスローアウエイチッ
プを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この考案のスローアウェイチップは、主切刃を含む側面
と副切刃を含む側面との交叉部のうち、少なくともすく
い面とされる上面側の部分に、この交叉部に沿ってホー
ニング部を形成し、このホーニング部の上面に含まれる
部分の幅を、0.01mm〜0.1mmとしたものである。
[作用] ホーニング部の幅の下限値として0.01mmを設定したの
は、0.01mmを下回る場合には主切刃と副切刃との交叉部
がシャープエッジに近くなるため、チッピングや欠けが
発生し易くなるからである。一方、上限値として0.1mm
を設定したのは、ホーニング部の上面に沿う稜線部がコ
ーナー刃として切削作用を行う場合、ホーニング部の幅
が0.1mmを上回ると切れ味が低下し、これに伴って切削
抵抗が増加するためである。さらに、副切刃の内周側に
おいてホーニング部の稜線部のなす正面逃げ角が小さい
ため、ホーニング部の幅が0.1mmを上回ると被削材の表
面と擦過して肌荒れが生じるからである。
なお、チッピングや欠けの発生を効果的に防止するに
は、上記ホーニング部を上記上面側へ向かうに従って漸
次幅広となるように形成すればよい。このような構成を
採ることにより、上面に対するホーニング部の角度は、
ホーニング部の幅が一定である場合よりも大きくなって
その刃先角度が増し、これに伴い切刃の強度が高くなっ
てチッピングや欠けを確実に防止することが可能とな
る。
また、逆に切削抵抗の増大をより効果的に抑えるには、
上記ホーニング部を、上面側へ向かうに従って漸次幅狭
となるように形成すればよい。これにより、上面に対す
るホーニング部の角度はホーニング部の幅が一定の場合
よりも小さくなって、大きな逃げ量がこのホーニング部
に与えられることとなり、該ホーニング部と被削材との
擦過が確実に避けられて切削抵抗の低減が図られる。ま
た、被削材表面の肌荒れも確実に防止できる。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を第1図ないし第7図を参照
しながら説明する。第2図は実施例のスローアウエイチ
ップ(以下、チップと略称する)を示す平面図である。
この図に示すチップは、外観略正方形板状をなし、すく
い面とされる上面10と、この上面10と鋭角をなして交叉
する側面11との交叉部に主切刃12が形成されるととも
に、上記上面10の各角部に副切刃13が形成されたもので
ある。以上の点については前記従来のチップとほぼ同様
の構成である。
しかし、主切刃12を含む側面11と副切刃13を含む側面11
との交叉部には、この交叉部に沿って上面10から下面へ
かけて幅が一定とされたホーニング部14が形成されてい
る。ホーニング部14は、第1図に示すような平坦面から
なるチャンファーホーングでも良く、第5図に示すよう
な断面円弧状の凸曲面からなる丸ホーニングであっても
良い。また、第6図(イ)に示すように、下面側から上
面側へ向かうに従って漸次幅広に形成しても良く、同図
(ロ)に示すように、漸次幅狭に形成しても良い。ま
た、同図(ハ)に示すように、上面10側の一部に形成し
ても良い。
ただし、ホーニング部14の上面10に含まれる部分の幅、
すなわち稜線部14aの長さWは0.01mm〜0.1mmとする必要
がある。これは、稜線部14aの長さが0.01mmを下回る
と、主切刃12と副切刃13との交叉部がシャープエッジに
近くなるため、チッピングや欠けが発生し易くなるから
である。また、稜線部14aは、チップをフライス等に装
着して外周側に位置する場合にコーナー刃として切削作
用を行うため、稜線部14aの長さが0.1mmを上回ると切れ
味が低下し、これに伴って切削抵抗が増加し、前述した
ようなバリやコバ欠けの発生が生じるためである。さら
に、第7図に示すように、副切刃13の内周側において稜
線部14aのなす正面逃げ角βが小さいため、稜線部14aの
長さが0.1mmを上回ると被削材5の表面と擦過して肌荒
れが生じるからである。
ところで、アルミ切削用のチップには、その上面にブラ
シや弾性砥石を用いたラッピングにより鏡面仕上げする
加工が施されるが、上記チップのホーニング部14も、そ
れと同様の方法によりその側面11にラッピングを施しな
がら側面11の稜線部に形成しても良い。
このように構成されたチップでは、主切刃12と副切刃13
との交叉部にホーニング部14を形成しているから、交叉
部におけるラッピングや欠けの発生を未然に防止するこ
とができる。特に、アルミ切削用のチップでは、第4図
に示す逃げ角αを20〜40°と大きく設定するのが通常で
あるため、このように刃物角が小さいチップであっても
チッピング等の発生を有効に防止することができる。こ
の結果、従来、主切刃12と副切刃13との交叉部が疲労破
壊することによりその寿命を終えていたものが、チッピ
ング等が生じにくいことから寿命を大幅に延長すること
ができる。
また、上記チップでは、ホーニング部14の稜線部14aの
長さWを0.1mm以下としているから、コーナー刃として
切削作用を行う場合の切れ味を向上させることができ、
切削抵抗を低減することができる。これによって、フラ
イスを軸線方向に送って被削材を突き抜ける場合におい
て、その抜き側の縁部にバリやコバ欠けが発生するよう
なことがない。しかも、副切刃13よりも内周側に位置す
る稜線部14aが被削材5の表面と擦過することによって
生じる被削材5の肌荒れを未然に防止することができ
る。
また、第6図(イ)や(ハ)に示すように、ホーニング
部14を上面10側に向かうに従い前記幅広となるように形
成した場合には、ホーニング部14の上面10に対する角度
は、該ホーニング部14の幅が一定である場合に比べて大
きく設定されることとなり、これにより稜線部14aにお
けるホーニング部14の刃先角度が増大して、高い切刃強
度を与えることが可能となる。このため、このような構
成を採った場合には、主切刃12と副切刃13との交叉部に
おけるチッピングや欠けの発生をより効果的に防止し、
チップの寿命の一層の延長を図ることができる。
一方、逆に第6図(ロ)に示すように、ホーニング部14
を上面10側に向かうに従い漸次幅狭となるように形成し
た場合には、上面10に対するホーニング部14の角度は、
該ホーニング部14の幅が一定である場合よりも小さくな
り、これによりホーニング部14には大きな逃げ量が確保
されることとなる。このため、このホーニング部14と被
削材5の表面との擦過が確実に避けられて、切削抵抗を
より効果的に低減することが可能となるとともに、副切
刃13の内周側のホーニング部14においても被削材5との
擦過が避けられるので、被削材5の表面の肌荒れを一層
確実に防止することができる。
次に、第8図は本考案の他の実施例を示すものである。
この図に示すチップは、上記チップをフライスなどに装
着した状態での副切刃13の外周側に、さらに、第2副切
刃15を形成したものである。このチツプも上記チップと
同様に、主切刃12を含む側面11、副切刃13を含む側面、
第2副切刃15を含む側面の各交叉部に、これらの交叉部
に沿ってそれぞれホーニング部が形成されており、上記
チップと同様の効果を奏することができる。
なお、上記実施例は、副切刃13を直線状に形成したもの
であるが、円弧状のものであっても上記と同様の効果を
奏することは勿論である。
[考案の効果] 以上説明したようにこの考案のスローアウェイチップに
おいては、主切刃を含む側面と副切刃を含む側面との交
叉部のうち少なくとも上面側の部分に、この交叉部に沿
ってホーニング部を形成し、このホーニング部の上面に
含まれる部分の幅を、0.01mm〜0.1mmとしたものである
から、主切刃と副切刃との交叉部におけるチッピングや
欠けの発生を未然に防止することができ、スローアウエ
イチップの寿命を向上させることができる。また、切削
抵抗を低減することができるから、被削材にバリやコバ
欠けが発生するようなことがなく、しかも、被削材の肌
荒れを防止することができる等の優れた効果が得られ
る。
さらに、このホーニング部を上面側へ向かうに従って漸
次幅広となるように形成した場合には、上面に対するホ
ーニング部の角度が大きくなって刃先角度が増し、これ
によって切刃強度が高くなるため、チッピングや欠けの
発生を確実に防止してスローアウェイチップ寿命の一層
の延長を図ることができる。また、逆にこのホーニング
部を上面側へ向かうに従って漸次幅狭となるように形成
した場合には、上面に対するホーニング部の角度が小さ
くなって該ホーニング部に大きな逃げ量が確保されるこ
ととなり、被削材との擦過が確実に避けられて切削抵抗
をより効果的に低減できるとともに、被削材表面の肌荒
れも確実に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本考案の一実施例を示すもので、
第1図はホーニング部の詳細を示す第2図中矢印Iで示
す部分の拡大図、第2図はスローアウェイチップの平面
図、第3図は第2図のIII方向矢視図、第4図は第2図
のIV方向矢視図、第5図はホーニング部の変形例を示す
第2図中矢印Vで示す部分の拡大図、第6図(イ)
(ロ)(ハ)は、それぞれホーニング部の変形例を示す
第1図におけるVI方向矢視図、第7図は上記スローアウ
ェイチップにより切削加工を行っている状態を示す断面
図、第8図は本考案の他の実施例を示すもので、スロー
アウェイチップの角部を拡大した平面図、第9図は従来
のスローアウェイチップにより切削加工を行っている状
態を示す断面図である。 1……上面、2……側面、3……主切刃、4……副切
刃、10……上面、11……側面、12……主切刃、13……副
切刃、14……ホーニング部、15……第2副切刃。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外観略多角形板状をなし、すくい面とされ
    る上面と側面との交叉部に主切刃が形成されるととも
    に、同上面の各角部に副切刃が形成されて成るスローア
    ウェイチップにおいて、上記主切刃を含む側面と副切刃
    を含む側面との交叉部のうち少なくとも上面側の部分
    に、この交叉部に沿ってホーニング部を形成し、このホ
    ーニング部の上面に含まれる部分の幅を、0.01mm〜0.1m
    mとしたことを特徴とするスローアウェイチップ。
  2. 【請求項2】上記ホーニング部を、上記上面側へ向かう
    に従って漸次幅広となるように形成したことを特徴とす
    る請求項1に記載のスローアウェイチップ。
  3. 【請求項3】上記ホーニング部を、上記上面側へ向かう
    に従って漸次幅狭となるように形成したことを特徴とす
    る請求項1に記載のスローアウェイチップ。
JP1988002436U 1988-01-12 1988-01-12 スローアウェイチップ Expired - Lifetime JPH0737777Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988002436U JPH0737777Y2 (ja) 1988-01-12 1988-01-12 スローアウェイチップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988002436U JPH0737777Y2 (ja) 1988-01-12 1988-01-12 スローアウェイチップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01110014U JPH01110014U (ja) 1989-07-25
JPH0737777Y2 true JPH0737777Y2 (ja) 1995-08-30

Family

ID=31203196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988002436U Expired - Lifetime JPH0737777Y2 (ja) 1988-01-12 1988-01-12 スローアウェイチップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0737777Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007021623A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Tungaloy Corp チップおよび転削工具

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60172619U (ja) * 1984-04-20 1985-11-15 三菱マテリアル株式会社 転削工具用スロ−アウエイチツプ
JPS61159315A (ja) * 1984-12-29 1986-07-19 Mitsubishi Metal Corp スロ−アウエイチツプ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01110014U (ja) 1989-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3196394B2 (ja) スローアウェイチップ
JP3335048B2 (ja) 切削用インサート
JP6361948B2 (ja) 切削インサートおよび切削工具
JP3196566B2 (ja) スローアウェイチップ及びスローアウェイ式カッタ
JPH04115521U (ja) 転削工具
JP2002046002A (ja) スローアウェイチップ
JPS6232043B2 (ja)
JPH0737777Y2 (ja) スローアウェイチップ
JPH09314407A (ja) スローアウェイチップ
JPH0621613Y2 (ja) 正面フライス用のスローアウェイチップ
JP3118956B2 (ja) スローアウェイチップ
JPH0839329A (ja) スローアウェイチップ
JP3237057B2 (ja) スローアウェイチップ
JPH1086014A (ja) フライス用ブレーカ付きスローアウェイチップ
JPH0623373Y2 (ja) 正面フライス用スローアウェイチップ
JP2004255521A (ja) 転削工具
JP2584176Y2 (ja) スローアウェイチップ
JPH11197909A (ja) スローアウェイチップ
JP2536999Y2 (ja) スローアウェイチップ
JPH0760512A (ja) スローアウェイチップ
JP2739399B2 (ja) スローアウェイチップ
JP2556384Y2 (ja) スローアウェイチップ
JP2548083Y2 (ja) スローアウェイチップ
JPH07136825A (ja) 正面フライス用のインサート
JP2564785Y2 (ja) スローアウェイチップ