JPH0737602B2 - ポリウレタン接着剤及びこの接着剤を使用する化粧シート被覆材料の製造方法 - Google Patents

ポリウレタン接着剤及びこの接着剤を使用する化粧シート被覆材料の製造方法

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JPH0737602B2
JPH0737602B2 JP4277074A JP27707492A JPH0737602B2 JP H0737602 B2 JPH0737602 B2 JP H0737602B2 JP 4277074 A JP4277074 A JP 4277074A JP 27707492 A JP27707492 A JP 27707492A JP H0737602 B2 JPH0737602 B2 JP H0737602B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ポリウレタン接着剤
及びこの接着剤を使用する化粧シート被覆材料の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂を
溶剤に溶解した主剤と、ポリイソシアネート硬化剤とか
らなるポリウレタン接着剤は、良好な接着強度を有し、
各種プラスチック、金属、木材など各種材料の接着に広
く使用されている。
【0003】しかし、この種のポリウレタン接着剤の接
着強度は、充分に高いとはいえない。例えば、この接着
剤を使用して、化粧シートを曲面又は凹凸面を有する芯
材に被覆し接着させて得られる化粧シート被覆材料は、
これを高温、高湿等のきびしい環境で長期にわたり使用
すると、化粧シートと芯材の曲面又は凹凸面との間に浮
きが発生することがある。
【0004】また、貼り合わせ直後に、化粧シートの反
発により化粧シートと芯材の曲面又は凹凸面との間に浮
きが発生することがあり、接着加工の作業性が悪くなる
場合もある。
【0005】ポリウレタン接着剤の接着性を改良するた
めに、粘着付与剤を配合することは知られている。この
粘着付与剤としては、テルペン樹脂、フェノール樹脂、
テルペンフェノール樹脂、ロジン樹脂、キシレン樹脂が
挙げられている(例えば、昭和62年9月25日 日刊
工業新聞社発行「ポリウレタン樹脂ハンドブック」44
1〜445頁参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な粘着付与剤を配合したポリウレタン接着剤を使用して
も、その接着強度はまだ充分に満足のいくものではな
く、化粧シートを曲面又は凹凸面を有する芯材に被覆し
接着させる場合には、前記のような問題がある。したが
って、化粧シート被覆材料の製造において、芯材が曲面
又は凹凸面を有する場合には、平坦面に比べ曲面又は凹
凸面での浮きが発生しやすく、より強い接着強度を有す
る接着剤が要望されている。
【0007】この発明は、上記の問題を解決するもの
で、その目的とするところは、特に、高い接着強度を有
するポリウレタン接着剤、及びこの接着剤を使用して、
曲面又は凹凸面を有する化粧シート被覆材料を製造する
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明者は、ポリウレタン接着剤に配合する各種
の粘着付与剤について詳細に検討した。その結果、特定
の粘着付与剤が優れた効果のあることを見出した。すな
わち、この発明のポリウレタン接着剤は、熱可塑性ポリ
エステル系ウレタン樹脂に粘着付与剤としてアセトフェ
ノンホルムアルデヒド樹脂もしくは水素添加されたアセ
トフェノンホルムアルデヒド樹脂を配合し、これを溶剤
に溶解した主剤と、ポリイソシアネート硬化剤とからな
る。
【0009】また、この発明の化粧シート被覆材料の製
造方法は、上記のポリウレタン接着剤を化粧シートの裏
面に塗布し乾燥させ、これを曲面又は凹凸面を有する芯
材に被覆し接着させるものである。
【0010】この発明に用いる熱可塑性ポリエステル系
ウレタン樹脂とは、多塩基酸と多価ヒドロキシル化合物
との縮合反応によって得られる末端水酸基を有する飽和
ポリエステル樹脂の活性水酸基と、ジイソシアネート化
合物のイソシアネート基とを、ほぼ当量で反応させて得
られるもので、分子鎖中にウレタン結合を有する線状高
分子からなるエラストマー樹脂である。その平均分子量
は、一般に1万〜50万のものが用いられる。
【0011】この場合、多塩基酸としては、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸、フタル酸、コハク酸などの飽和ジカルボン酸が
用いられる。また、多価ヒドロキシル化合物としては、
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペン
チルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコールなどの飽和二価アルコールが用いられる。
【0012】また、飽和ポリエステル樹脂の活性水酸基
と反応させるジイソシアネート化合物としては、トリレ
ンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、シクロヘキシルメタンジイソシアネート
等が用いられる。
【0013】特に、多塩基酸としてアジピン酸を用い、
多価ヒドロキシル化合物として1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオールを用いた熱可塑性ポリエ
ステル系ウレタン樹脂は、結晶速度が早いため貼り合わ
せ直後の接着性(初期接着性)が良くなり、好適であ
る。
【0014】この発明においては、上記の熱可塑性ポリ
エステル系ウレタン樹脂に、粘着付与剤としてアセトフ
ェノンホルムアルデヒド樹脂もしくは水素添加されたア
セトフェノンホルムアルデヒド樹脂を適量配合し、これ
を適当な溶剤に溶解して主剤が調製される。
【0015】上記のアセトフェノンホルムアルデヒド樹
脂及び水素添加されたアセトフェノンホルムアルデヒド
樹脂のアセトフェノンホルムアルデヒド樹脂としては、
アセトフェノン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキ
サノン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
等のケトン類とホルムアルデヒドとを縮合反応させるこ
とにより得られる所謂ケトン樹脂のうち、ケトン類とし
てアセトフェノンを用いて得られる特定のケトン樹脂で
ある。
【0016】縮合反応は、水酸化ナトリウム等のアルカ
リ触媒の存在下で、通常、60〜90℃で10分〜3時
間行われる。
【0017】水素添加されたアセトフェノンホルムアル
デヒド樹脂は、下記構造式1のような上記特定のケトン
樹脂を水素添加して得られる下記構造式2のような樹脂
である。
【0018】
【化1】
【0019】
【化2】
【0020】アセトフェノンホルムアルデヒド樹脂は市
販されており、例えばヒュルス社のSynthethicresienA
P(商品名)、本州化学工業(株)のハロン80(商品
名)等が挙げられる。また、水素添加されたアセトフェ
ノンホルムアルデヒド樹脂は市販されており、例えばヒ
ュルス社のSynthethicresienSK(商品名)、本州化学
工業(株)のハロン110H(商品名)等が挙げられ
る。
【0021】これ等の樹脂配合物を溶解する溶剤として
は、酢酸エチル、メチルエチルケトン、アセトン、トル
エン、キシレン、ジクロルメタン、1,1,1−トリク
ロルエタンなどが単独で或いは二種以上を混合して用い
られる。これ等の溶剤は、一般に樹脂配合物100重量
部に対して50〜5000重量部の範囲で用いられる。
【0022】また、この発明で用いるポリイソシアネー
ト硬化剤としては、トリレンジイソシアネート、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、トリフェニルメタントリイソシアネート等の芳香
族ポリイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート等の脂肪族ポリイソシアネート;イソホロンジイ
ソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水
素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂環式ポ
リイソシアネートが用いられる。これ等のポリイソシア
ネート硬化剤は単独で或いは二種以上を混合して用いら
れる。
【0023】この発明のポリウレタン接着剤は、通常、
前記の主剤と硬化剤とからなる二液混合型接着剤であ
り、使用する直前に主剤と硬化剤とを混合する。硬化剤
は、前記主剤中の熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂
100重量部に対して、一般に1〜200重量部の範囲
で混合して用いられる。なお、必要に応じて、無機充填
剤、着色剤、安定剤、反応促進剤等を添加してもよい。
【0024】こうして得られるこの発明のポリウレタン
接着剤は、接着強度に優れ、その他、初期接着性、耐熱
性、耐水性なども良好で、各種プラスチック、金属、木
材など各種材料の接着に広く使用される。特に、強い接
着強度が要求される曲面又は凹凸面を有する化粧シート
被覆材料の製造に好適に用いられる。
【0025】以下に、曲面又は凹凸面を有する化粧シー
ト被覆材料の製造方法について、説明する。化粧シート
と曲面又は凹凸面を有する芯材とが用意される。化粧シ
ートとしては、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン
樹脂、ABS樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂、塩素化ポリプロピレン
樹脂等の合成樹脂からなる無地又は文字や模様が印刷さ
れたシート、木材のつき板シート、合成樹脂を含浸させ
たつき板シート、アルミ箔等の金属箔、紙、布などが用
いられる。
【0026】曲面又は凹凸面を有する芯材としては、塩
化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂などの合成樹
脂、天然木材、合板、パーティクルボード、硬質ファイ
バーボード、半硬質ファイバーボード、集成材などの木
材、アルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属からなる
横断面が異形の成形体が用いられる。
【0027】先ず、化粧シートが供給され、この化粧シ
ートの裏面にこの発明のポリウレタン接着剤が塗布さ
れ、その後熱風等で乾燥される。接着剤の塗布は、ナイ
フコーター、ロールコーター、カーテンフローコータ
ー、スプレー等で行われ、通常、塗布膜厚が1〜500
μm 、好ましくは5〜300μm となるように塗布され
る。乾燥は、一般に常温〜100℃、好ましくは40〜
60℃程度で1秒〜30分、好ましくは5秒〜1分間程
度行われる。
【0028】次いで、この化粧シートが曲面又は凹凸面
を有する芯材の表面に沿って被覆され、ロール等で圧着
されるか或いは真空成形機のゴム板等で圧着される。圧
力は、一般に0.1〜10 kg/cm(線圧)程度で瞬時
に行われる。化粧シートと芯材との組み合わせは何ら制
限されないが、特に好適な組み合わせは、塩化ビニル樹
脂等の合成樹脂からなる化粧シートと、塩化ビニル樹脂
等の合成樹脂からなる芯材又はファイバーボード芯材と
の組み合わせである。こうして、曲面又は凹凸面を有す
る化粧シート被覆材料が製造される。
【0029】
【作用】熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂を溶剤に
溶解した主剤と、ポリイソシアネート硬化剤とからなる
ポリウレタン接着剤に、粘着付与剤としてアセトフェノ
ンホルムアルデヒド樹脂もしくは水素添加されたアセト
フェノンホルムアルデヒド樹脂が含有されると、理由は
明らかではないが、特に接着強度が著しく向上する。こ
のような粘着付与剤は、従来のポリウレタン接着剤には
用いられておらず、この点で特異であると言える。
【0030】また、上記のポリウレタン接着剤を化粧シ
ートの裏面に塗布し乾燥させ、これを曲面又は凹凸面を
有する芯材に被覆し接着させて化粧シート被覆材料を製
造すると、この接着剤は接着強度が優れているので、貼
り合わせ直後や長期の使用においても、化粧シートと芯
材の曲面又は凹凸面との間に化粧シートの反発による浮
きが発生しない。
【0031】また、この接着剤は溶剤タイプであるの
で、水等を用いたエマルジョンタイプに比べて、乾燥速
度が早く、また初期の粘接着性も良好で、化粧シートの
裏面の片側塗布のみで良好な接着性を得ることができ
る。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例及び比較例を示す。実施例1 熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂としてアジピン酸
/ブタンジオール/トリレンジイソシアネート(デスモ
コール400:バイエル社製)100重量部と、粘着付
与剤としてアセトフェノンホルムアルデヒド樹脂(ハロ
ン80:本州化学社製)50重量部とを、ジクロルメタ
ン450重量部に溶解して主剤を調製した。この主剤1
00重量部に、硬化剤として粗製ジフェニルメタンジイ
ソシアネート(スミジュール44V20:住友バイエル
社製)5重量部を混合してポリウレタン接着剤を製造し
た。
【0033】プロフィールラミネーター(PL−30
0:丸中商事社製)を用い、厚さ170μm の塩化ビニ
ル樹脂シートを15m/分の速度で供給し、その片面に
ナイフコーターで上記接着剤を100μm の厚さに塗布
し、40℃の熱風乾燥炉を通過させて乾燥させ、これを
断面異形のポリカーボネート、ABS樹脂、ポリ塩化ビ
ニル、半硬質ファイバーボードからなる4種の芯材の表
面から裏面の両縁部にかけて包み込むように被覆しなが
ら、圧着ローラーで圧着して、4種の化粧シート被覆材
料(建材)を製造した。
【0034】なお、上記の各芯材は、長さ2m、幅10
0mm、厚さ20mmで、その表面に、深さと幅が約5mm、
角のRが2mmの二本のU字状の溝が70mm間隔で長さ方
向に設けられたものである。この化粧シート被覆材料に
おいて、化粧シートと芯材とはU字状の溝部も含めて浮
きは発生ぜず、その全面が良好に接着していた。
【0035】また、上記のプロフィールラミネーター
は、化粧シートを連続的に送り出す供給ロールと、接着
剤を化粧シートに塗布するナイフコーターと、塗布され
た接着剤を乾燥する熱風乾燥器と、一定長さの芯材を供
給する芯材供給器と、化粧シートを芯材に被覆しながら
化粧シートを芯材の曲面又は凹凸面に沿って圧着する圧
着ロールと、化粧シートを芯材の長さに合わせて切断す
るカッターとを備えている。この4種の化粧シート被覆
建材について、接着強度を評価するために、下記の方法
で、常態剥離強度を測定した。その結果を表1に示す。
【0036】(1) 常態剥離強度 化粧シート被覆建材の平面部を長さ100mm×幅25mm
の寸法に切断し、予め化粧シートの一端部を剥離させ、
これを20℃で2日間保持した後、芯材と化粧シートの
一端部をチャックに固定し、温度20℃、湿度60%R
Hの雰囲気でオートグラフを用い200mm/分の引張速
度で、180度剥離強度を測定した。なお、表中の*印
は、化粧シートと接着剤層との間から剥がれたことを示
し、その他は接着剤層と芯材との間から剥がれたことを
示す。
【0037】実施例2 実施例1において、粘着付与剤の配合量を80重量部に
変更した。それ以外は実施例1と同様である。その結果
を表1に示す。
【0038】実施例3 実施例1において、粘着付与剤の配合量を110重量部
に変更した。それ以外は実施例1と同様である。その結
果を表1に示す。
【0039】実施例4 実施例1において、粘着付与剤の配合量を140重量部
に変更した。それ以外は実施例1と同様である。その結
果を表1に示す。
【0040】実施例5 実施例1において、粘着付与剤を水素添加されたアセト
フェノンホルムアルデヒド樹脂(ハロン110:本州化
学社製)50重量部に変更した。それ以外は実施例1と
同様である。その結果を表2に示す。
【0041】実施例6 実施例5において、粘着付与剤の配合量を80重量部に
変更した。それ以外は実施例1と同様である。その結果
を表2に示す。
【0042】実施例7 実施例5において、粘着付与剤の配合量を110重量部
に変更した。それ以外は実施例1と同様である。その結
果を表2に示す。
【0043】実施例8 実施例5において、粘着付与剤の配合量を140重量部
に変更した。それ以外は実施例1と同様である。その結
果を表2に示す。
【0044】比較例1 実施例1において、粘着付与剤をシクロヘキサノンホル
ムアルデヒド樹脂(ケトンレジンK90:荒川化学社
製)50重量部に変更した。それ以外は実施例1と同様
である。その結果を表3に示す。
【0045】比較例2 実施例1において、粘着付与剤をシクロヘキサノンホル
ムアルデヒド樹脂(ケトンレジンK90:荒川化学社
製)80重量部に変更した。それ以外は実施例1と同様
である。その結果を表3に示す。
【0046】比較例3 実施例1において、粘着付与剤をシクロヘキサノンホル
ムアルデヒド樹脂(ケトンレジンK90:荒川化学社
製)110重量部に変更した。それ以外は実施例1と同
様である。その結果を表3に示す。
【0047】比較例4 実施例1において、粘着付与剤をシクロヘキサノンホル
ムアルデヒド樹脂(ケトンレジンK90:荒川化学社
製)140重量部に変更した。それ以外は実施例1と同
様である。その結果を表3に示す。
【0048】比較例5 実施例1において、粘着付与剤をロジンフェノール樹脂
(レジンSP560:スケネタディケミカル社製)80
重量部に変更した。それ以外は実施例1と同様である。
その結果を表4に示す。
【0049】比較例6 実施例1において、粘着付与剤をt−ブチルフェノール
樹脂(ヒタノール643KN:日立化成社製)80重量
部に変更した。それ以外は実施例1と同様である。その
結果を表4に示す。
【0050】比較例7 実施例1において、粘着付与剤をクマロンインデン樹脂
(クマロンV120:新日鉄化学社製)80重量部に変
更した。それ以外は実施例1と同様である。その結果を
表4に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】
【発明の効果】上述の通り、この発明のポリウレタン接
着剤は、熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂に、粘着
付与剤としてアセトフェノンホルムアルデヒド樹脂もし
くは水素添加されたアセトフェノンホルムアルデヒド樹
脂を配合し、これを溶剤に溶解した主剤と、ポリイソシ
アネート硬化剤とからなり、特に、粘着付与剤としてア
セトフェノンホルムアルデヒド樹脂もしくは水青添加さ
れたアセトフェノンホルムアルデヒド樹脂を配合するこ
とにより、従来のポリウレタン接着剤に比べ、接着強度
が優れる。また、初期接着性、耐熱性、耐水性も良好で
ある。したがって、この接着剤は、プラスチック、金
属、木材など各種材料の接着に広く使用される。
【0056】また、この発明の化粧シート被覆材料の製
造方法は、上記のポリウレタン接着剤を化粧シートの裏
面に塗布し乾燥させ、これを曲面又凹凸面を有する芯材
に被覆して接着させるものであり、接着剤の有する優れ
た上記性能により、貼り合わせ直後や長期のきびしい環
境下での使用においても、化粧シートが芯材の曲面又は
凹凸面から浮くのが防止され、作業性に優れ、且つ耐久
性に優れた曲面又は凹凸面を有する化粧シート被覆材料
が得られる。
【0057】また、乾燥速度や初期の粘接着性もよく、
片側塗布で接着できるので、接着加工の際に生産性を上
げることができるという利点がある。このようにして得
られる化粧シート被覆材料は、建材、家具や自動車内装
材などに好適に使用することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂に
    粘着付与剤としてアセトフェノンホルムアルデヒド樹脂
    を配合しこれを溶剤に溶解した主剤と、ポリイソシアネ
    ート硬化剤とからなるポリウレタン接着剤。
  2. 【請求項2】 熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂に
    粘着付与剤として水素添加されたアセトフェノンホルム
    アルデヒド樹脂を配合しこれを溶剤に溶解した主剤と、
    ポリイソシアネート硬化剤とからなるポリウレタン接着
    剤。
  3. 【請求項3】 請求項1及び請求項2記載のポリウレタ
    ン接着剤を化粧シートの裏面に塗布し乾燥させ、これを
    曲面又は凹凸面を有する芯材に被覆し接着させることを
    特徴とする化粧シート被覆材料の製造方法。
JP4277074A 1992-03-17 1992-10-15 ポリウレタン接着剤及びこの接着剤を使用する化粧シート被覆材料の製造方法 Expired - Fee Related JPH0737602B2 (ja)

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