JPH05148371A - 車両用複合パネルの製造方法及びそれに用いられる水系接着剤 - Google Patents

車両用複合パネルの製造方法及びそれに用いられる水系接着剤

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JPH05148371A
JPH05148371A JP4106435A JP10643592A JPH05148371A JP H05148371 A JPH05148371 A JP H05148371A JP 4106435 A JP4106435 A JP 4106435A JP 10643592 A JP10643592 A JP 10643592A JP H05148371 A JPH05148371 A JP H05148371A
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Japan
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water
adhesive
surface material
panel
urethane resin
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JP4106435A
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Koichi Mochizuki
幸一 望月
Masaya Kobayashi
正也 小林
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶剤の飛散のない水系接着剤を使用し、しか
も片面塗布で十分な接着強度が得られ、かつ耐熱性や耐
水性に優れた車両用複合パネルを製造する方法を得る。 【構成】 オレフイン系樹脂発泡シートの一面に装飾シ
ートを貼着することにより形成された表面材をパネル本
体に積層して車両用複合パネルを製造する方法であっ
て、パネル本体の表面に熱可塑性ポリエステル系ウレタ
ン樹脂を主成分とし、水分散性または水溶性を付与した
末端イソシアネート化合物を硬化剤として含有する水系
接着剤を塗布乾燥して接着剤層を形成するとともに、表
面材のオレフイン系樹脂発泡シート面に熱可塑性ポリエ
ステル系ウレタン樹脂を主成分しするプライマー層を形
成し、パネル本体の接着剤層面と表面材のプライマー層
面とを当接して両者を加圧して接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特に自動車の内壁材
として好適な車両用複合パネルの製造方法及び該製造方
法に使用される接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】車両、特に自動車の内壁材として、各種
の材料が用いられているが、パネル本体に、樹脂発泡シ
ートの表面に装飾シートを貼着した表面材を積層して形
成した複合パネルが、防音性、断熱性、装飾性、衝撃吸
収性等に優れているので好適に使用されている。上記樹
脂発泡シートとしては、ポリエチレン系樹脂発泡シー
ト、ポリプロピレン系樹脂樹脂発泡シート、塩化ビニル
系樹脂発泡シートまたはウレタン系樹脂発泡シート等が
用いられているが、なかでも、ポリエチレン架橋発泡シ
ートのようなオレフィン系樹脂発泡シートを使用したも
のは、発泡シートの気泡が微細均一であり、耐熱性も良
好であるので特に好適に用いられる。このような表面材
をパネル本体に積層するのに用いられている接着剤とし
ては、クロロプレン系溶剤型接着剤、あるいはウレタン
樹脂やイソシアネートを含有する溶剤型接着剤が一般的
に使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な溶剤型接着剤を用いると、接着剤塗布時やその乾燥時
に溶剤が揮散するので引火などの危険があり,また溶剤
による環境汚染の問題も起こり易い。このため、溶剤型
接着剤に代えて、溶剤を使用しない水系接着剤を用いる
ことが検討されているが、従来の水系接着剤は積層部分
の両面に塗布する必要があり、そのため作業性が悪く、
また、得られる車両用複合パネルの品質、特に耐熱性や
耐水性が十分でなかった。
【0004】この発明は、上記の点に鑑み、溶剤の揮散
のない水系接着剤を使用し、しかも片面塗布で十分な接
着強度が得られ、かつ耐熱性及び耐水性に優れた車両用
複合パネルを製造する方法及び該方法に用いる水系接着
剤を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
車両用複合パネルの製造方法は、オレフィン系樹脂発泡
シートの一面に装飾シートを貼着することにより形成さ
れた表面材をパネル本体に積層して車両用複合パネルを
製造する方法であって、パネル本体の表面に熱可塑性ポ
リエステル系ウレタン樹脂を主成分とし、水分散性また
は水溶性を付与した末端イソシアネート化合物を硬化剤
として含有する水系接着剤を塗布乾燥して接着剤層を形
成するとともに、表面材のオレフィン系樹脂発泡シート
面に熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂を主成分とす
るプライマー層を形成し、パネル本体の接着剤層面と表
面材のプライマー層面とを当接し、両者を加圧して接着
することを特徴としている。
【0006】請求項2に記載の発明の車両用複合パネル
の製造方法は、塩化ビニル系樹脂発泡シートまたはウレ
タン系樹脂発泡シートの一面に装飾シートを貼着するこ
とにより形成された表面材をパネル本体に積層して車両
用複合パネルを製造する方法であって、パネル本体の表
面に熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂を主成分と
し、硬化剤として水分散性または水溶性を付与した末端
イソシアネート化合物を含有する水系接着剤を塗布乾燥
して接着剤層を形成し、表面材の樹脂発泡シート面とパ
ネル本体の接着剤層面とを当接し、両者を加圧して接着
することを特徴とする。
【0007】また、請求項3に記載の発明にかかる水系
接着剤は、上記請求項1,2に記載の発明の車両用複合
パネルの製造方法に用いられるものであり、熱可塑性ポ
リエステル系ウレタン樹脂を主成分とし、水分散性また
は水溶性を付与した末端イソシアネート化合物を硬化剤
として含有することを特徴とする。以下、請求項1〜3
に記載の各発明の構成の詳細につき説明する。
【0008】水系接着剤 上記水系接着剤の主成分の熱可塑性ポリエステル系ウレ
タン樹脂は、分子鎖中にウレタン結合を有するエラスト
マーであり、通常、二個以上のカルボキシル基を有する
多塩基酸と二価アルコールとの縮合反応によって得られ
る飽和ポリエステル樹脂の活性水酸基と、ジイソシアネ
ート化合物のイソシアネート基とをほぼ等量で反応させ
て得られる線状高分子からなる樹脂である。
【0009】この多塩基酸としては、アジピン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、
フタル酸、コハク酸などがあげられる。二価アルコール
としては、エチレングリコール、1,2−プロピレング
リコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコールなどがあげられる。ま
た、ジイソシアネート化合物としては、トリレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、シクロヘキシルメタンジイソシアネートなどがあ
げられる。
【0010】上記熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂
は、50〜110℃の軟化点を有するものが好ましく、
より好ましくは60〜80℃の軟化点を有するものであ
る。軟化点が50℃未満であると、接着剤としての初期
凝集力が低く、逆に軟化点が110℃を超えると再活性
温度が上昇して接着不良を起こすからである。上記熱可
塑性ポリエステル系ウレタン樹脂自体、主鎖または側鎖
にスルホン酸塩、カルボン酸塩等を導入し、場合によっ
ては乳化剤、界面活性剤等を用いて、水中に懸濁させて
使用に供される。
【0011】また、上記硬化剤として含有されている水
分散性または水溶性を付与した末端イソシアネート化合
物として用いられるイソシアネート化合物としては、ト
リレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタン
ジイソシアネート(MDI)、ポリメリックMDI、キ
シリレンジイソシアネート(XDI)、トリフェニルメ
タントリイソシアネート等の芳香族イソシアネート類、
ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)もしくは
2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト等の脂肪族ポリイソシアネート類、または水添ジフェ
ニルメタンジイソシアネートなどの脂環式イソシアネー
ト類があげられ、特に、高反応性を要求する場合にはポ
リメリックMDIを用いることが好ましく、また、穏や
かな反応を要求する場合にはHDIのトリマーが好適で
ある。
【0012】水系接着剤中の上記イソシアネート化合物
の量は、一般に熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂1
00重量部に対して1〜30重量部とされる。1重量部
未満であると、硬化が十分でなく、耐熱性が十分なもの
とならず、また30重量部を超える場合には硬くなり過
ぎ、接着力が不十分となるからである。なお、上記水系
接着剤には、上記成分の他に必要に応じて無機充填剤、
着色剤、安定剤、その他の添加剤を配合できる。上記水
系接着剤は、通常、熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹
脂を主成分とするものを水中に懸濁させた主剤と、ポリ
イソシアネートを主成分とする硬化剤との二成分に分け
られ、これを混合して使用するタイプの二成分混合水系
接着剤として供される。
【0013】パネル本体 請求項1,2に記載の発明において、パネル本体とは、
オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂などの熱可塑性樹
脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂、或いはこれら
の樹脂にガラス繊維、無機充填剤、パルプ粉末、繊維屑
などを混合及至含浸させて、所定形状に成形したもの、
または段ボール紙よりパネル状に成形したものなどがあ
げられる。
【0014】表面材 請求項1に記載の発明では、表面材としては、ポリエチ
レン架橋発泡シートなどのオレフィン系樹脂発泡シート
の一面に、ニット、布、塩化ビニルシートもしくはフィ
ルムなどからなる装飾シートが貼着されたシートが用い
られる。また、請求項2に記載の発明では、上記表面材
として、塩化ビニル系樹脂発泡シートまたはウレタン系
樹脂発泡シートの一面に、ニット、布、塩化ビニルシー
トもしくはフィルム等からなる装飾シートが貼着された
ものが用いられる。
【0015】請求項1に記載の発明の製造方法 請求項1に記載の発明では、先ず、オレフィン系樹脂発
泡シートの装飾シートを貼着していない面、すなわち上
記パネル本体と貼り合わされる面に、熱可塑性ポリエス
テル系ウレタン樹脂を主成分とするプライマー層が形成
される。このプライマー層に使用される熱可塑性ポリエ
ステル系ウレタン樹脂は、前記水系接着剤の主剤の主成
分として使用される熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹
脂と特に変わるものでないが、溶剤に溶解した溶液とし
て、またはポリイソシアネートを硬化剤として添加混合
したエマルジョンとして、オレフィン系樹脂発泡シート
に塗布乾燥することによりプライマー層を形成する。な
お、オレフィン系樹脂発泡シートのプライマー層形成面
には、予め、プラズマ処理、コロナ放電処理などの表面
処理を行なって、プライマー層がより強固に形成される
ようにするのが好ましい。
【0016】請求項1に記載の発明では、表面材への上
記プライマー層の形成とは別に、パネル本体表面に上記
水系接着剤を塗布乾燥し、接着剤層を形成しておく。そ
して、パネル本体表面の接着剤層面と上記表面材のプラ
イマー層面とを当接し、両者間を加圧することによりパ
ネル本体と表面材とを接着する。この場合、必要に応
じ、表面材を50℃〜150℃に加熱しておくことによ
り接着作業をより速やかにかつ確実に行なうことができ
る。
【0017】請求項2に記載の発明の製造方法 請求項2に記載の発明では、上記パネル本体表面に上記
水系接着剤を塗布・乾燥して接着剤層を形成する。次
に、該接着剤層面と、表面材の樹脂発泡シート面とを当
接させ、両者を加圧することにより接着する。この場
合、必要に応じて表面材を50℃〜150℃に加熱して
おくことにより接着作業をより確実かつ迅速に行なうこ
とができる。
【0018】
【作用】請求項1,2の発明にかかる方法では、パネル
本体と表面材との接着に水系接着剤を用いているため、
溶剤による引火や環境汚染の危険性がない。そして、前
記特定の組成を有する請求項3に記載の水系接着剤を用
いているため、パネル本体と表面材との積層部分の耐熱
性や耐水性が非常に優れている。また、請求項1に記載
の発明の方法では、表面材側のポリエチレン系樹脂発泡
シートには上記特定のプライマー層を形成するだけで良
く、水系接着剤についてはパネル本体表面のみに塗布す
ればよい。したがって、接着すべき両面に接着剤を塗布
するという煩雑な工程を必要としない。
【0019】さらに、請求項2に記載の発明の方法で
は、パネル本体側に水系接着剤を塗布するだけでパネル
本体と表面材とを貼り合わせることができるため、同様
に接着剤を接着すべき両面に塗布するといった煩雑な工
程を必要としない。のみならず、表面材側にはプライマ
ー層を形成しなくとも良いため、より一層簡単な工程で
パネル本体と表面材とを貼り合わせることができる。
【0020】
【実施例】以下、この発明方法の実施例について説明す
る。なお、以下において、部とあるのは重量部を意味す
るものとする。まず、請求項1に記載の発明の方法にか
かる実施例1及び比較例1〜3につき説明する。
【0021】実施例1 (1)表面材のプライマー層の形成 片面にニットからなる装飾シートを積層したポリエチレ
ン架橋発泡シートにコロナ放電処理を行い、その処理面
にプライマー〔熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂
(デスモコール530;住友バイエルウレタン社製)1
00部をメチルエチルケトン700部に溶解し、これに
硬化剤としてポリイソシアネート(デスモジュールR;
バイエル社製)15部を混合した液〕をグラビアロール
で20g/m2 の塗布量で塗布・乾燥して10日間の養
生を行なった。
【0022】(2)水系接着剤の調製 熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂(軟化点60℃)
のエマルジョン(固形分40%、ディスパコールTPK
A8464;住友バイエルウレタン社製)100部に、
脂肪族イソシアネートのトリマーを水分散性に変性した
イソシアネート系硬化剤(イソシアネート#0772;
住友バイエルウレタン社製)3部を添加混合して水系接
着剤を調製した。
【0023】(3)車両用複合パネルの製法 平均径10μm、平均長50mmのガラス繊維からなる
マット(400g/m 2 )にMI=7の高密度ポリエチ
レンを400g/m2 の割合で含浸させて成形したガラ
ス繊維補強ポリエステル成形板(厚さ3mm)をパネル
本体とし、このパネル本体の一面に上記水系接着剤を1
50g/m2 の割合でエアースプレー塗布し、90℃で
3分間乾燥した。この水系接着剤層面に、予め、100
℃、10秒間予熱した上記表面材のプライマー層面を重
ね合わせ、冷却プレスで0.2kg/cm2 の圧力で2
0秒間加圧し、車両用複合パネルを得た。
【0024】この車両用複合パネルを100×25mm
に裁断して試験片とし、20℃の雰囲気中において、表
面材の一端に200gの分銅を垂下することにより試験
片の長さ方向(試験片の100mm方向)に負荷をか
け、24時間経過後の剥離長さ(初期クリープ性、単位
mm)を測定した。このとき、分銅のつかみ代は20m
mであるため有効測定長は80mmであった。また、得
られた車両用複合パネルを20℃で5日間養生後、10
0×25mmに裁断して試験片とし、90℃の雰囲気中
において,表面材の一端に100gの分銅を垂下し、上
記初期クリープと同様にして熱時クリープ性を測定し
た。同様の試験片について、20℃の雰囲気中で、オー
トグラフを用いて180°剥離強度を測定するととも
に、表面材の樹脂発泡シートの破壊状態を観察した。こ
れらの結果は表1に示したとおりであった。
【0025】比較例1 プライマーとして、スチレン─ブタジエン共重合体を主
成分とするスチレン─ブタジエン系プライマー(エスダ
イン280T─18;積水化学工業社製)を使用したこ
と以外は実施例1と同様にして車両用複合パネルを得
た。この車両用複合パネルについて実施例1と同様の試
験を行なった。この結果は表1に示したとおりであっ
た。
【0026】比較例2 表面材にプライマーを塗布しなかったこと以外は実施例
1と同様にして車両用複合パネを得た。この車両用複合
パネルについて実施例1と同様の試験を行なった。この
結果は表1に示したとおりであった。
【0027】比較例3 接着剤として、ウレタン樹脂系溶剤型接着剤(主剤10
0部;エスダイン518XT−6+硬化剤7部;イソシ
アネート系UX−G7、積水化学工業社製)を使用し、
これをパネル本体及び表面材に塗布したこと以外は実施
例1と同様にして車両用複合パネルを得た。なお、この
場合、溶剤が揮散する点を配慮しつつ接着剤の塗布、乾
燥を行なった。この車両用複合パネルについて実施例1
と同様の試験を行なった。この結果は表1に示したとお
りであった。なお、各実施例及び比較例における接着時
の溶剤揮散の有無についてもその結果を表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】実施例2 (1)表面材 表面材として、片面に塩化ビニルシートからなる装飾シ
ートを積層した塩化ビニル系樹脂発泡シート及びウレタ
ン系樹脂発泡シートの二種類の表面材を用意した。 (2)水系接着剤の調製 実施例1と同様にして水系接着剤を調製した。 (3)車両用複合パネルの製法 実施例1で用意したものと同一のパネル本体を用い、該
パネル本体の一面に上記水系接着剤を150g/m2
割合でエアースプレー塗布し、90℃で3分間乾燥し
た。
【0030】乾燥された上記水系接着剤層面に、予め1
00℃の温度で10秒間予熱した上記表面材の樹脂発泡
シート面を重ね合わせ、冷却プレスで0.2kg/cm
2 の圧力で20秒間加圧し車両用複合パネルを得た。得
られた車両用複合パネルにつき、実施例1と同様にし
て、試験片を作製し、初期クリープ性を測定した。ま
た、得られた車両用複合パネルにつき20℃で5日間養
生後、実施例1と同様にして試験片を作製し、実施例1
と同様にして熱時クリープ性を測定した。また、同様の
試験片について実施例1と同様にして180°剥離強度
を測定すると共に、表面材の樹脂発泡シートの破壊状態
を観察した。上記各評価結果は、下記の表2に示すとお
りであった。
【0031】比較例4 水分散性に変性した末端イソシアネート化合物を用いな
かったこと以外は、実施例2と同様にして車両用複合パ
ネルを得、実施例2と同様にして評価した。評価結果
は、下記の表2に示したとおりであった。
【0032】比較例5 接着剤を、ウレタン樹脂系溶剤型接着剤(主剤100
部;エスダイン518XT−6+硬化剤7部;イソシア
ネート系UX−G7、積水化学工業社製)に変更したこ
と以外は実施例2と同様にして車両用複合パネルを得
た。なお、比較例6では、溶剤が揮散する点を配慮しつ
つ、上記接着剤の塗布及び乾燥を行なった。得られた車
両用複合パネルにつき、実施例2と同様にして評価し
た。結果は表2に示したとおりであった。なお、下記の
表2では、各実施例及び比較例における接着時の溶剤揮
散の有無についても、合わせて示した。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】以上のとおり、請求項1,2に記載の本
発明の方法においては、パネル本体と表面材との接着に
水系接着剤を用いているため、溶剤による引火や環境汚
染の危険性がなくなる。そして、請求項3に記載の組成
の水系接着剤を用いているため、パネル本体と表面材と
の接着力に優れており、耐熱性や耐水性に優れた車両用
複合パネルが得られる。また、請求項1に記載の発明で
は、表面材のオレフィン系樹脂発泡シートには熱可塑性
ポリエステル系ウレタン樹脂を主成分とするプライマー
の層を形成するので、水系接着剤をパネル本体のみに塗
布することで表面材をパネルに強固に接合でき、接着剤
の両面塗布という煩瑣な工程を必要とせず、製造工程が
簡略される。
【0035】さらに、請求項2に記載の発明の方法で
は、上記プライマー層の形成も必要ないため、上記特定
の水系接着剤をパネル本体側に塗布するだけで、表面材
をパネル本体に接着することができる。したがって、請
求項2に記載の発明の方法によれば、製造工程をより一
層簡略化することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフイン系樹脂発泡シートの一面に装
    飾シートを貼着することにより形成された表面材をパネ
    ル本体に積層して車両用複合パネルを製造する方法であ
    って、パネル本体の表面に、熱可塑性ポリエステル系ウ
    レタン樹脂を主成分とし、水分散性または水溶性を付与
    した末端イソシアネート化合物を硬化剤として含有する
    水系接着剤を塗布乾燥して接着剤層を形成するととも
    に、表面材のオレフイン系樹脂発泡シート面に熱可塑性
    ポリエステル系ウレタン樹脂を主成分とするプライマー
    層を形成し、パネル本体の接着剤層面と表面材のプライ
    マー層面とを当接し、両者を加圧して接着することを特
    徴とする車両用複合パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 塩化ビニル系樹脂発泡シートまたはウレ
    タン系樹脂発泡シートの一面に装飾シートを貼着するこ
    とにより形成された表面材をパネル本体に積層して車両
    用複合パネルを製造する方法であって、パネル本体の表
    面に、熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂を主成分と
    し、水分散性または水溶性を付与した末端イソシアネー
    ト化合物を硬化剤として含有する水系接着剤を塗布乾燥
    して接着剤層を形成し、表面材の樹脂発泡シート面とパ
    ネル本体の接着剤層面とを当接し、両者を加圧して接着
    することを特徴とする車両用複合パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂を
    主成分とし、硬化剤として水分散性または水溶性を付与
    した末端イソシアネート化合物を含有することを特徴と
    する、車両用複合パネルの製造方法に用いられる水系接
    着剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5672229A (en) * 1993-11-29 1997-09-30 Bayer Aktiengesellschaft Solvent-free two-component polyurethane reactive adhesives and their use for producing sandwich-type interior panelling for vehicles
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