JPH0737190B2 - 昇華性色素使用の感熱転写記録用の受像体 - Google Patents

昇華性色素使用の感熱転写記録用の受像体

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JPH0737190B2
JPH0737190B2 JP60254891A JP25489185A JPH0737190B2 JP H0737190 B2 JPH0737190 B2 JP H0737190B2 JP 60254891 A JP60254891 A JP 60254891A JP 25489185 A JP25489185 A JP 25489185A JP H0737190 B2 JPH0737190 B2 JP H0737190B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (a) 発明の目的 本発明は昇華性色素を使用する感熱転写記録用の受像体
に関する。
(産業上の利用分野) 本発明の昇華性色素使用の感熱転写記録用の受像体は、
近年急速に普及しつつあるファクシミリ、プリンタ、複
写機等のOA端末機におけるカラー記録やテレビ画像のカ
ラー記録用等に有利に使用できる。
(従来の技術) 前記のOA端末機におけるカラー記録やテレビ画像のカラ
ー記録等のカラー記録には、電子写真、インキジェッ
ト、感熱転写記録等の種々の方式が検討されているが、
感熱転写記録方式は、装置の保守性、操作の容易性、装
置や消耗品の安価であることなどの点において、他の方
式に較べて有利である。
前記の感熱転写記録方式は、シート状基材上に色素結着
剤(バインダー)等を含むインキを塗布したカラーシー
トのインキ塗布面に受像体を重ね合わせ、カラーシート
の背面を感熱ヘッドで加熱して、カラーシート中の色素
を受像体に転写させることにより記録が行なわれる。
かかる感熱転写記録方式には、熱溶融性インキを塗布し
たカラーシートを用いる溶融転写記録方式と、昇華性色
素を含むインキを塗布したカラーシートを用いる昇華転
写記録方式とがあるが、昇華転写記録方式は感熱ヘッド
に与えるエネルギーを調整することにより色素の昇華転
写量を容易に制御できるので、階調表現が容易であり、
カラー記録用に特に有利である。
昇華転写記録方式における受像体は、カラーシートから
昇華した色素を受像体に染着させる必要があることから
して、受像体表面には使用する色素と親和性の高い熱可
塑性樹脂を主成分とする層(以下、これを単に「受像
層」ということがある。)を有するが、一般に感熱ヘッ
ドの温度が200℃以上であるために、カラーシートのイ
ンキバインダー及び受像層の熱可塑性樹脂が熱により軟
化或いは溶融し、カラーシートと受像体とが融着し、記
録後の両者のはく離が困難となる問題点があった。
また、得られた記録は、長期間にわたってその記録の色
調が退色したり、或いは変色したりしないこと、記録の
画像がぼけてしまわないことなどの記録の長期安定性が
求められていた。
従来、かかるカラシートと受像体との融着を防止する方
法としては、受像層に架橋性の樹脂を用いて耐熱性を向
上させる方法(特開昭58−215398号公報、特開昭58−21
2994号公報)、或いは受像層の樹脂中に顔料を添加して
受像層表面を粗面化する方法(特開昭57−107885号公
報)等が提案された。しかし、前者の方法は、受像層の
樹脂が架橋により硬化するため、転写時の色素の染着が
不良となり、色濃度が低くなる欠点があった。また、後
者の方法は、表面の粗面化によりカラーシートと受像体
との転写時の密着が不充分となり、色濃度の低下や色む
らを生じやすく、また転写時に顔料の表面に付着した色
素が、後で他の紙等を汚染する欠点があった。
さらに、前記のカラシートと受像体との融着を防止する
試みとして、受像層上にシリコーングリコースを塗布す
る方法(特開昭59−165688号公報)、或いは受像層中に
アミノ変性シリコーンとエポキシ変性シリコーンとの反
応硬化物を含有させる方法(特開昭60−34898号公報)
が提案された。しかし、これらのシリコーン系化合物を
用いる方法は、前者が転写された色素がグリース中に溶
出して画像がにじみ出す欠点があるし、後者がシリコー
ンにアミノ基やエポキシ基等の色素と反応しやすい反応
性基を有するために、転写された色素が分解を起すなど
のため、記録の寿命が著しく短かいなどの記録の安定性
の面で問題があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、転写記録後のカラーシートとのはく離が良好
であり、かつ安定性に優れた記録が得られる昇華性色素
使用の感熱転写記録用の受像体を提供しようとするもの
である。
(b) 発明の構成 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は、前記の問題点を解決するために種々研究
を重ねた結果、基体の表面に形成された熱可塑性樹脂を
主成分とする受像層の表面に、昇華性色素と反応する置
換基を有しないシリコーンの架橋皮膜からなる耐熱はく
離層を設けることにより、その目的を容易に達成するこ
とができたのである。
すなわち、本発明の昇華性色素使用の感熱転写記録用の
受像体は、基体の表面に形成された熱可塑性樹脂を主成
分とする受像層の表面に、シリコーン架橋皮膜からなる
耐熱はく離層を設けてなる昇華性色素使用の感熱転写記
録用の受像体において、該シリコーン架橋皮膜が、昇華
性色素と反応する置換基を有せず、かつ置換基及び置換
原子として水素原子、ヒドロキシル基、メトキシ基、エ
トキシ基、メチル基、ビニル基及びフェニル基からなる
群から選ばれた少なくとも1種の置換基及び/又は置換
原子のみを有するシリコーンからなる架橋皮膜であるこ
とを特徴とする受像体である。
本発明の受像体用の基体としては、たとえばセルロース
繊維より形成された種々の紙、合成樹脂より形成された
種々の合成紙、プラスチックフィルム等があげられる。
本発明の受像体における受像層形成用の熱可塑性樹脂と
しては、昇華性色素には一般に分散染料が用いられるの
で、かかる染料(色素)との親和性に優れた樹脂が望ま
しい。その熱可塑性樹脂の具体例としては、たとえばポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
トなどを主成分とする飽和線状ポリエステル樹脂、ポリ
メチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポ
リメチルアクリレート、ポリブチルアクリレートなどの
アクリル系樹脂、ポリスチレン、AS樹脂、ポリカーボネ
ート、ポリスルホン、ポリビニルピロリドン、エチルセ
ルロース、アセチルセルロースなどがあげられるが、飽
和線状ポリエステル樹脂及びアクリル系樹脂は分散染料
との親和力に優れているので特に好ましい。
本発明における受像層は、前述のように熱可塑性樹脂を
主成分とするものであるが、熱可塑性樹脂のほかに色素
の発色性及び定着性を改良するために、通常、微粒子状
のシリカ等が添加されており、さらに必要に応じて紫外
線吸収剤、酸化防止剤、螢光増白剤等が添加されること
もある。
本発明における受像層を形成させる方法としては、前記
の添加剤等を含む熱可塑性樹脂に適当な溶媒を添加して
樹脂を溶解して調製された受像層用の原液を、基体上に
塗布して乾燥する方法が一般的に用いられる。その塗布
方法としては、たとえばリバースロールコータ、グラビ
アコータ、ロッドコータ、エアドクタコータ等を用いる
方法(これらの詳細は原崎勇次著、槙書店、1977年発行
の「コーティング方式」参照)等が用いられる。基体上
に形成せしめる受像層の厚さは、乾燥塗膜として0.1〜1
0μ、好ましくは1〜5μである。
本発明においては、かかる受像層上にさらに昇華性色素
と反応する置換基を有しないシリコーンの架橋皮膜から
なる耐熱はく離層を形成せしめるが、そのシリコーン架
橋皮膜は、昇華性色素と反応する置換基を有せず、かつ
置換基及び置換原子として水素原子、ヒドロキシル基、
メトキシ基、エトキシ基、メチル基、ビニル基及びフェ
ニル基からなる群から選ばれた少なくとも1種の置換基
及び/又は置換原子のみを有するシリコーンからなる架
橋皮膜である。その耐熱はく離層の形成方法としては、
基体上に形成された前記の受像層の乾燥塗膜上に、昇
華性色素と反応する置換基を有しない架橋性シリコーン
の溶液又は分散液を塗布し、その塗膜を乾燥後に加熱し
て架橋させる方法、及び基体上に形成された受像層の
乾燥塗膜上に、昇華性色素と反応する置換基を有しない
架橋性シリコーンを予め加熱等により架橋させたものの
溶液又は分散液を塗布して乾燥させる方法が、代表的な
方法としてあげられる。そして、これらの架橋性シリコ
ーン又は予め架橋反応をさせた架橋性シリコーンの塗布
時に用いられる溶剤又は分散用液状媒体としては、たと
えばトルエン、キシレン、メチルエチルケトン、アセト
ン、セロソルブ等が適宜に使用される。
本発明における耐熱はく離層の形成に用いられる昇華性
色素と反応する置換基を有しない架橋性シリコーンとし
ては、シロキサン骨核のケイ素原子に、付加反応、縮合
反応、又はラジカル反応によって容易に架橋反応を起す
置換基又は原子として、たとえば水素原子、ヒドロキシ
ル基、メトキシ基、エトキシ基、メチル基、ビニル基等
を有するシリコーンであって、分子量が200〜20,000の
ものが用いられる。かかる架橋性シリコーンには、前記
したような架橋反応性の置換基又は原子のほかに、フェ
ニル基等の架橋反応性を有しない、かつ昇華性色素との
反応性を有しない置換基が含有されていてもよい。
本発明における耐熱はく離層の形成に用いられる架橋性
シリコーンには、昇華性色素と反応する置換基を有して
はならないが、その理由は、昇華性色素と反応する置換
基が含まれていると、転写時に色素の分解を起すなどの
ため、色素の昇華による転写を妨げることになるからで
ある。昇華性色素と反応する置換基としては、たとえば
アミノ基、エポキシ基、アミド基、メルカプト基等があ
げられる。
本発明における耐熱はく離層の形成に使用することので
きる昇華性色素と反応する置換基を有しない架橋性シリ
コーンは、既に種々の市販品として市販されている。た
とえば、信越化学工業株式会社商品名KS−841,X−62−4
70,KM−764E,KS−709,KS−770,KS−772,KM−763,KR−25
5,KR−112,KP−85,KS−774,KS−778及びトーレ・シリコ
ーン株式会社商品名SRX290、SRX211等として市販されて
いる。本発明はこれらの市販品を用いて実施することが
できる。
これらの架橋性シリコーンの架橋反応例をあげれば下記
のとおりである。なお、この種の架橋反応においては、
白金系触媒等の架橋反応用触媒が適宜に使用される。
(i) 付加反応例 (ii) 縮合反応例 上記式におけるXはメチル基又はエチル基を表わす。
(iii) ラジカル反応例 また、この種の昇華性色素と反応する置換基を有しない
架橋性シリコーンの架橋反応化物も、既に種々の市販品
として市販されている。たとえば、GR100,GR150,GR650,
GR908,GR950(以上いずれも昭和電光株式会社商品名)
として市販されている。かかる市販の架橋シリコーンを
用い、適当な液状媒体(たとえばトルエン、キシレン、
メチルエチルケトン、アセトン、セロソルブ等)に溶解
又は分散させたものを塗布用原液として用い、前記の
方法により受像層上に塗布、乾燥させて耐熱はく離層を
形成せしめることができる。
本発明における耐熱はく離層として好ましいものは、前
記(i)、(ii)の(イ)、及び(ii)の(ロ)の架橋
反応によって形成されたものである。
本発明における耐熱はく離層を形成せしめるための前記
又はの方法において用いる原液の塗布方法として
は、前記した受像層の形成において用いられるのと同様
の方法が使用できる。また、その耐熱はく離層の形成に
は、組成の異なる2種以上の原液を数回塗布する方法に
よっても行なうこともできる。耐熱はく離層の厚さは、
乾燥架橋後の塗膜として0.01〜1μ程度である。
本発明の受像体は、その耐熱はく離層が耐熱性に著しく
優れているので、転写記録後のカラーシートとのはく離
層が極めて良好である。また、その耐熱はく離層が昇華
性色素の透過性に優れており、かつ昇華性色素と反応す
る置換基が含まれていないから、受像層への色素の昇華
・染着性が良好である。したがって、この受像体は転写
時の加熱エネルギーの大小に応じた階調表現をした良好
な記録が得られ、しかもその記録の保存性も良好であ
る。
なお、本発明の受像体を用いる感熱転写記録用のカラシ
ートにおいて用いる昇華性色素としては種々のものがあ
る。たとえば、アゾ系、アントラキノン系、ニトロ系、
スチリル系、ナフトキノン系、キノフタロン系、アゾメ
チン系、クマリン系、縮合多環系等の種々の昇華性色素
が用いられる。
(実施例等) 以下に、実施例及び比較例をあげてさらに詳述する。
実施例1 受像体の製造: ポリエステル樹脂水性分散液(東洋紡績株式会社商品名
バイロナールMD−1200、固形分34重量%)を合成紙ユ
ポFPG#150(王子油化合成紙株式会社商品名)に、ワイ
ヤーバーNo.3を用いて塗布し(ウェット膜厚24μ)、ド
ライヤーで熱風乾燥し、厚さ約8μの乾燥塗膜(受像
層)を形成させた。
次に、架橋性置換基としてビニル基を有し、さらに水素
原子及び架橋にあづからないメチル基を有する市販のシ
リコーン(信越化学工業株式会社商品名 KS−841、不
揮発分30重量%)1gと、白金系の市販触媒(信越化学工
業株式会社商品名 PL−8)0.01g、及びトルエン29gを
均一に混合して得られた液を、前記のアート紙上に形成
された受像層上に、ワイヤーバーNo.1を用いて塗布し
(ウェット膜厚6μ)、ドライヤーで熱風乾燥し、さら
にオーブン中で100℃で30分間加熱して受像体を製造し
た。
なお、前記のワイヤーバーとは、直径1/4インチのステ
ンレス棒に、そのNo.に応じた種々の太さのステンレス
製針金をすきまなく巻き付けたものであり、その間隙に
よって一定の膜厚に塗布できるように構成された塗布用
具である。
カラーシートの製造: ベースフィルムとして、インキ塗布面の背面がポリイミ
ド樹脂により耐熱加工された二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルム(厚さ12μ)を用いて、以下に記載
の方法でカラーシートを製造した。
すなわち、後記の第3表に示す化学構造式を有するスチ
レン系の昇華性色素2g、酢酸セルロース(ダイセル化学
工業株式会社商品名L−30)10g、メチルエチルケトン1
00gの混合物をガラスビーズを使用したペイントコンデ
ィショナーで約30分間処理して調製したインキを、ワイ
ヤーバーを用いて上記のポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に塗布し、乾燥してカラーシートを得た。
転写記録: 上記のカラーシートのインキ塗布面を上記の受像体の受
像層面と重ね、4ドット/mmの発熱抵抗体密度を有する
感熱ヘッドを使用して、0.6W/ドットの電力を、後記の
第2表に記載の種々の時間印加して記録を行なった。そ
の結果は、記録時にシートと受像体とが融着を起さなか
った。また、記録後にシートと受像体とを簡単にはく離
することができた。
さらに、得られた記録は各ドットの解像性が良好であ
り、鮮明なマゼンタ色を示し、その色濃度は第2表に示
すとおり、印加時間に応じて高くなった。なお、色濃度
は、米国マクベス社製のデンシトメーターRD−514型
(フィルター:ラッテンNo.58)を用いて測定し、下記
式により計算して求めた(実施例2以下も同様)。
色濃度=log10(IO/I) IO…標準白色反射体からの反射光の強さ I…試験物体からの反射光の強さ また、その記録済みの受像体は、60℃、相対湿度80%で
3時間放置し、記録の安定性を試験したところ、記録に
にじみの発生がなく、色の変色、退色も生じなかった。
実施例2〜5 耐熱はく離層用の原液として、実施例1の原液の代りに
第1表に示す種々の原液を使用し、そのほかは実施例1
と同様にして種々の受像体を製造した。これらの各受像
体を使用し、そのほかは実施例1と同様にして転写記録
を行なったところ、いずれも記録時に受像体とシートと
の融着がなく、記録後に受像体とカラーシートとを簡単
にはく離することができた。
また、得られた各記録は各ドットの解像性が良好であ
り、鮮明なマゼンタ色を示し、その色濃度は第2表に示
すとおり印加時間に応じて高くなった。
さらに、その各記録は60℃、相対湿度80%で3日間放置
して試験をしたところ、良好な安定性を示した。
実施例6〜10 昇華性色素として、実施例1の色素の代りに第3表に示
す種々の色素を用い、そのほかは実施例1と同様にして
カラーシートを製造した。このカラーシート及び実施例
1で製造したと同様の受像体を用い、そのほかは実施例
1と同様にして転写記録を行なった。
その結果は、記録後のカラーシートと受像体が簡単には
く離することができ、得られた記録が階調性、解像性と
も良好であった。
また、得られた記録を60℃、相対湿度80%で3日間放置
試験したところ、いずれも良好な記録安定性を示した。
比較例1 耐熱はく離層用の原液を全く塗布せずに、そのほかは実
施例1と同様にして受像体及びカラーシートを製造し
た。
得られた受像体及びカラーシートを使用して実施例1と
同様の方法で転写記録を行なった。その結果は、カラー
シートと受像体が融着し、はく離が困難であった。
比較例2 耐熱はく離層用の原液として市販の非架橋性のシリコー
ン離型剤KM740(信越化学工業株式会社商品名、不揮発
分40重量%)を用い、そのほかは実施例1と同様の方法
で受像体及びカラーシートを製造した。
得られた受像体及びカラーシートを使用して実施例1と
同様の方法で転写記録を行なった。その結果は、記録後
のカラーシートと受像体を簡単にはく離することがで
き、得られた記録の階調性、解像性が良好で、鮮明なマ
ゼンタ色を示した。しかし、この記録を60℃、相対湿度
80%で3日間放置試験したところ、色素がにじみだし、
記録画像がぼけてしまった。
比較例3〜8 耐熱はく離層用原液としてアミノ変性シリコーンKF−39
3(信越化学工業株式会社商品名)1g、エポキシ変性シ
リコーンX−22−343(信越化学工業株式会社商品名)1
g、トルエン14g、及びメチルエチルケトン14gの混合液
を用い、そのほかはそれぞれ順次に実施例6〜10と同様
にして受像体及びカラーシートを製造し、その受像体及
びカラーシートを用いて、実施例1と同様の方法により
転写記録を行なった。
その結果は、各々の場合の記録後カラーシートと受像体
とを簡単にはく離することができ、得られた記録の階調
性、解像性が良好で、第3表にそれぞれ示したと同様の
鮮明な色を示した。しかし、その記録を60℃、相対湿度
80%で3日間放置したところ、記録のにじみが認められ
なかったものの、黄及びマゼンタについては著しく色濃
度が低下し、シアンについては黒っぽく変色した。
(c) 発明の効果 本発明の受像体は、転写記録後のカラーシートとのはく
離が良好であり、階調性及び解像性の良好な記録が得ら
れ、記録の保存安定性も良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−165688(JP,A) 特開 昭48−79016(JP,A) 特開 昭60−212394(JP,A) 特開 昭61−102293(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体の表面に形成された熱可塑性樹脂を主
    成分とする受像層の表面に、シリコーン架橋皮膜からな
    る耐熱はく離層を設けてなる昇華性色素使用の感熱転写
    記録用の受像体において、該シリコーン架橋皮膜が、昇
    華性色素と反応する置換基を有せず、かつ置換基及び置
    換原子として水素原子、ヒドロキシル基、メトキシ基、
    エトキシ基、メチル基、ビニル基及びフェニル基からな
    る群から選ばれた少なくとも1種の置換基及び/又は置
    換原子のみを有するシリコーンからなる架橋皮膜である
    ことを特徴とする昇華性色素使用の感熱転写記録用の受
    像体。
JP60254891A 1985-11-15 1985-11-15 昇華性色素使用の感熱転写記録用の受像体 Expired - Lifetime JPH0737190B2 (ja)

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