JP3018626B2 - 熱転写記録用受像シート - Google Patents
熱転写記録用受像シートInfo
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- JP3018626B2 JP3018626B2 JP3219754A JP21975491A JP3018626B2 JP 3018626 B2 JP3018626 B2 JP 3018626B2 JP 3219754 A JP3219754 A JP 3219754A JP 21975491 A JP21975491 A JP 21975491A JP 3018626 B2 JP3018626 B2 JP 3018626B2
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱昇華性染料を利用し
た熱転写記録用の受像シートに関し、特に記録を行なう
際に転写シートへの融着が起こり難く、記録適性が著し
く改善された受像シートに関する。
た熱転写記録用の受像シートに関し、特に記録を行なう
際に転写シートへの融着が起こり難く、記録適性が著し
く改善された受像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】入力信号と同時に記録像の得られる熱記
録方式は、装置が比較的簡単で安価な上に低騒音である
ため、ファクシミリ、計算機用端末プリンター、測定器
用プリンターなど多方面に利用されている。これらの熱
記録方式に使用される記録媒体としては、加熱により物
理的、化学的変化を起こして発色する記録層を設けた所
謂、発色タイプ感熱記録紙が最も一般的に使用されてい
る。しかし、発色タイプ感熱記録紙は製造工程や保存中
に不用な発色を起こしやすく、また、記録された像の保
存安定性にも劣っており、有機溶剤や化学薬品などとの
接触によって退色現象を起こす欠点があった。
録方式は、装置が比較的簡単で安価な上に低騒音である
ため、ファクシミリ、計算機用端末プリンター、測定器
用プリンターなど多方面に利用されている。これらの熱
記録方式に使用される記録媒体としては、加熱により物
理的、化学的変化を起こして発色する記録層を設けた所
謂、発色タイプ感熱記録紙が最も一般的に使用されてい
る。しかし、発色タイプ感熱記録紙は製造工程や保存中
に不用な発色を起こしやすく、また、記録された像の保
存安定性にも劣っており、有機溶剤や化学薬品などとの
接触によって退色現象を起こす欠点があった。
【0003】そのため、発色タイプ感熱記録紙にかわる
記録媒体として、有色の色材そのものを利用した記録媒
体を用いる記録方式が提案されており、例えば特開昭5
1−15446号公報には、常温では固体または半固体
状である色材を紙、ポリマーフィルムなどの支持体上に
塗布しておき、支持体上の色材と記録紙とを接触させ、
熱記録ヘッドにより支持体上の色材を加熱して、この色
材を選択的に記録紙に転移させて記録像を得る方式が提
案されている。
記録媒体として、有色の色材そのものを利用した記録媒
体を用いる記録方式が提案されており、例えば特開昭5
1−15446号公報には、常温では固体または半固体
状である色材を紙、ポリマーフィルムなどの支持体上に
塗布しておき、支持体上の色材と記録紙とを接触させ、
熱記録ヘッドにより支持体上の色材を加熱して、この色
材を選択的に記録紙に転移させて記録像を得る方式が提
案されている。
【0004】この記録方式では支持体上の色材を熱によ
って溶融、蒸発、昇華せしめ、記録紙に転移させて粘
着、吸着、染着によって記録像を得るものであり、記録
紙として普通紙が利用できる特徴があるとされている。
そして、特に色材として昇華性染料を用いる記録方式で
は階調性に優れた画像が得られるため、フルカラー記録
用途への応用が試みられている。
って溶融、蒸発、昇華せしめ、記録紙に転移させて粘
着、吸着、染着によって記録像を得るものであり、記録
紙として普通紙が利用できる特徴があるとされている。
そして、特に色材として昇華性染料を用いる記録方式で
は階調性に優れた画像が得られるため、フルカラー記録
用途への応用が試みられている。
【0005】しかし、記録紙として普通紙を用いた場合
には、特に染着が起こり難く、記録像の色濃度が低いば
かりでなく、経時によって著しい退色現象を起こしてし
まう。そのため、特開昭57−107885号公報、米
国特許第3601484号公報などに記載のごとく、熱
可塑性樹脂を主成分とする受像層を形成した受像シート
が使用されている。
には、特に染着が起こり難く、記録像の色濃度が低いば
かりでなく、経時によって著しい退色現象を起こしてし
まう。そのため、特開昭57−107885号公報、米
国特許第3601484号公報などに記載のごとく、熱
可塑性樹脂を主成分とする受像層を形成した受像シート
が使用されている。
【0006】熱可塑性樹脂、特に柔軟な樹脂類を受像層
に用いたり、水溶性或は水分散性樹脂などの極性基を多
く導入した樹脂を主成分とする受像層を形成することに
よって記録感度や保存性は一応改良されるが、高い記録
感度を得るために柔軟な樹脂を受像層に用いると、印字
の際に加えられる熱により受像シートが色材シートに貼
り付いて、転写異常が起こる問題があった。これを防止
するため、特開昭60−212374号公報に開示のご
とく、離型性の物質を受像層に含有せしめたり、特開昭
62−222895号公報のごとく、シリコーンなどで
変性した樹脂を受像層に用いるといった提案がなされて
いる。
に用いたり、水溶性或は水分散性樹脂などの極性基を多
く導入した樹脂を主成分とする受像層を形成することに
よって記録感度や保存性は一応改良されるが、高い記録
感度を得るために柔軟な樹脂を受像層に用いると、印字
の際に加えられる熱により受像シートが色材シートに貼
り付いて、転写異常が起こる問題があった。これを防止
するため、特開昭60−212374号公報に開示のご
とく、離型性の物質を受像層に含有せしめたり、特開昭
62−222895号公報のごとく、シリコーンなどで
変性した樹脂を受像層に用いるといった提案がなされて
いる。
【0007】また、柔軟な樹脂類を受像層に用いたり、
水溶性或は水分散性樹脂などの極性基を多く導入した樹
脂を受像層に用いる場合には、記録像を長時間にわたっ
て保存しているうちに染料が再拡散を起こしたり、空気
中の水分の作用で印字がにじむ問題もあった。このため
印字適性の改善や融着防止の目的で熱可塑性樹脂を架橋
する等様々の提案がなされている(特開昭62−238
791号公報、特開昭61−277493号公報)。
水溶性或は水分散性樹脂などの極性基を多く導入した樹
脂を受像層に用いる場合には、記録像を長時間にわたっ
て保存しているうちに染料が再拡散を起こしたり、空気
中の水分の作用で印字がにじむ問題もあった。このため
印字適性の改善や融着防止の目的で熱可塑性樹脂を架橋
する等様々の提案がなされている(特開昭62−238
791号公報、特開昭61−277493号公報)。
【0008】しかしながら、この場合にも、塗布乾燥を
行う前に架橋剤と樹脂或は反応性の変性剤が相互に反応
を起こし得るために塗料が不安定で変質し易いといった
欠点があった。また、予め樹脂を変性しておく方法等も
考えられるが、その変性に際して樹脂の種類が限定され
たり、工程が増えるなどの難点があった。また、架橋剤
によっては設けた樹脂層が光や熱の作用によって黄変し
易い為、記録紙の外観が著しく悪くなるという欠点を有
する。
行う前に架橋剤と樹脂或は反応性の変性剤が相互に反応
を起こし得るために塗料が不安定で変質し易いといった
欠点があった。また、予め樹脂を変性しておく方法等も
考えられるが、その変性に際して樹脂の種類が限定され
たり、工程が増えるなどの難点があった。また、架橋剤
によっては設けた樹脂層が光や熱の作用によって黄変し
易い為、記録紙の外観が著しく悪くなるという欠点を有
する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、融着が起こ
らず、良好な印字適性を持ち、印字の保存性も良好で、
さらに日光や熱の影響によって黄変を起こさない熱転写
記録用受像シートを提供する。
らず、良好な印字適性を持ち、印字の保存性も良好で、
さらに日光や熱の影響によって黄変を起こさない熱転写
記録用受像シートを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくともカ
ルボキシル基を有するシリコーン化合物と、オキサゾリ
ン基を有するポリマーを含む非水性の塗布層を有する熱
転写記録用受像シートである。また本発明は、オキサゾ
リン基を有するポリマーのオキサゾリン残基当量が20
000以下である上記の熱転写記録用受像シートを開示
する。
ルボキシル基を有するシリコーン化合物と、オキサゾリ
ン基を有するポリマーを含む非水性の塗布層を有する熱
転写記録用受像シートである。また本発明は、オキサゾ
リン基を有するポリマーのオキサゾリン残基当量が20
000以下である上記の熱転写記録用受像シートを開示
する。
【0011】本発明においては、前記非水性の塗布層
が、染料染着性を有する受像層であってもよい。この場
合カルボキシル基を有するシリコーン化合物及び/又は
オキサゾリン基を有するポリマーが染料染着性を有して
いてもよいし、更にこの層に染料染着性の樹脂を含有さ
せてもよい。また本発明では、支持体に、染料染着性樹
脂を含む受像層を設け、更に前記非水性の塗布層を形成
してもよい。この態様では、染料染着の機能を有する受
像層と、色材シートとの融着を防止し、印字の保存性等
を改良する機能を有する非水性の塗布層を設けている。
が、染料染着性を有する受像層であってもよい。この場
合カルボキシル基を有するシリコーン化合物及び/又は
オキサゾリン基を有するポリマーが染料染着性を有して
いてもよいし、更にこの層に染料染着性の樹脂を含有さ
せてもよい。また本発明では、支持体に、染料染着性樹
脂を含む受像層を設け、更に前記非水性の塗布層を形成
してもよい。この態様では、染料染着の機能を有する受
像層と、色材シートとの融着を防止し、印字の保存性等
を改良する機能を有する非水性の塗布層を設けている。
【0012】このような態様では、受像層の染料染着性
樹脂が、水溶性樹脂又は水分散性樹脂であると更に好ま
しい。
樹脂が、水溶性樹脂又は水分散性樹脂であると更に好ま
しい。
【0013】
【作用】先ず、少なくともカルボキシル基を有するシリ
コーン化合物と、オキサゾリン基を有するポリマーを含
む非水性の塗布層(溶剤系塗液を塗布・乾燥した層等)
が、染料染着性を有する受像層である態様について述べ
る。オキサゾリン基を有するポリマーとしては、適当な
高分子物質をオキサゾリン基を有する化合物で変性した
オキサゾリン系反応性ポリマー或は、オキサゾリン基を
有するモノマーよりなるオキサゾリン系反応性ポリマー
等から選ぶことが出来、具体的には、前者としてスチレ
ン系樹脂やアクリル−スチレン系樹脂、或はアクリロニ
トリル−スチレン系樹脂を骨格とし、反応基としてオキ
サゾリン基を導入したオキサゾリン系反応性ポリマー類
が挙げられるが、以下に説明するような化学的性質を有
するものであれば特に限定されるものではなく、前者、
後者、或はその他の群からも選ぶことが出来る。即ち、
塗布層中に架橋剤として用いるオキサゾリン化合物は、
種々の官能基を持つ化合物と反応を起こさせることが出
来るが、とりわけ、カルボキシル基を有する化合物が共
存すると容易に開環して付加し、さらに酸性側の雰囲気
中でこのような反応がより促進される為、塗布層形成時
に初めてオキサゾリン化合物、カルボキシル変性シリコ
ーン化合物、及び必要により塗布層に使用する非水性樹
脂類と相互に結合し、良好な印字適性を持つ熱転写受像
シートを容易に形成することが出来る。
コーン化合物と、オキサゾリン基を有するポリマーを含
む非水性の塗布層(溶剤系塗液を塗布・乾燥した層等)
が、染料染着性を有する受像層である態様について述べ
る。オキサゾリン基を有するポリマーとしては、適当な
高分子物質をオキサゾリン基を有する化合物で変性した
オキサゾリン系反応性ポリマー或は、オキサゾリン基を
有するモノマーよりなるオキサゾリン系反応性ポリマー
等から選ぶことが出来、具体的には、前者としてスチレ
ン系樹脂やアクリル−スチレン系樹脂、或はアクリロニ
トリル−スチレン系樹脂を骨格とし、反応基としてオキ
サゾリン基を導入したオキサゾリン系反応性ポリマー類
が挙げられるが、以下に説明するような化学的性質を有
するものであれば特に限定されるものではなく、前者、
後者、或はその他の群からも選ぶことが出来る。即ち、
塗布層中に架橋剤として用いるオキサゾリン化合物は、
種々の官能基を持つ化合物と反応を起こさせることが出
来るが、とりわけ、カルボキシル基を有する化合物が共
存すると容易に開環して付加し、さらに酸性側の雰囲気
中でこのような反応がより促進される為、塗布層形成時
に初めてオキサゾリン化合物、カルボキシル変性シリコ
ーン化合物、及び必要により塗布層に使用する非水性樹
脂類と相互に結合し、良好な印字適性を持つ熱転写受像
シートを容易に形成することが出来る。
【0014】本発明では、カルボキシル変性シリコーン
化合物が、上記オキサゾリン基を有するポリマーと反応
して結合するため、シリコーン化合物の受像層からの遊
離が防止され、結果として印字の際に融着などを起こさ
ず良好な印字適性を持ち、且つ印字及び白紙での保存性
も良好な極めて優れた熱転写記録用受像シートを得るこ
とが出来る。
化合物が、上記オキサゾリン基を有するポリマーと反応
して結合するため、シリコーン化合物の受像層からの遊
離が防止され、結果として印字の際に融着などを起こさ
ず良好な印字適性を持ち、且つ印字及び白紙での保存性
も良好な極めて優れた熱転写記録用受像シートを得るこ
とが出来る。
【0015】オキサゾリン残基1個当たりのポリマーの
分子量、即ち、官能基当量が大きくなるほど、上記の反
応は起こり難くなり、本発明の目的とする効果を得るこ
とが出来なくなるため、オキサゾリン基を有するポリマ
ーの官能基当量が20000以下である反応性多官能オ
キサゾリン化合物が望ましい。官能基当量5000以下
の多官能オキサゾリン化合物を用いた場合には、比較的
低分子量のカルボキシル変性シリコーンオイル類を選択
することも出来るため、材料的な制約を少なくすること
が出来、より好ましい。一方、官能基当量の大きいオキ
サゾリン化合物を用いる場合にはポリエステル系のシリ
コーンレジン等の高分子量のカルボキシル基を有するシ
リコーン化合物を選択することが望ましい。
分子量、即ち、官能基当量が大きくなるほど、上記の反
応は起こり難くなり、本発明の目的とする効果を得るこ
とが出来なくなるため、オキサゾリン基を有するポリマ
ーの官能基当量が20000以下である反応性多官能オ
キサゾリン化合物が望ましい。官能基当量5000以下
の多官能オキサゾリン化合物を用いた場合には、比較的
低分子量のカルボキシル変性シリコーンオイル類を選択
することも出来るため、材料的な制約を少なくすること
が出来、より好ましい。一方、官能基当量の大きいオキ
サゾリン化合物を用いる場合にはポリエステル系のシリ
コーンレジン等の高分子量のカルボキシル基を有するシ
リコーン化合物を選択することが望ましい。
【0016】カルボキシル基を有するシリコーン化合物
としては、カルボキシ変性したシリコーンオイルや、カ
ルボキシル基を有しているポリエステル変性シリコーン
化合物等を例示できる。ポリエステル変性シリコーン化
合物は、例えば染料染着性を有するポリエステル樹脂に
シリコーン樹脂を付加したもの等を例示できる。本態様
では、カルボキシル基を有するシリコーン化合物及び/
又はオキサゾリン基を有するポリマーが染料染着性を有
して受像層の機能を有してもよいが、更にこの層に染料
染着性の樹脂を含有させてもよい。
としては、カルボキシ変性したシリコーンオイルや、カ
ルボキシル基を有しているポリエステル変性シリコーン
化合物等を例示できる。ポリエステル変性シリコーン化
合物は、例えば染料染着性を有するポリエステル樹脂に
シリコーン樹脂を付加したもの等を例示できる。本態様
では、カルボキシル基を有するシリコーン化合物及び/
又はオキサゾリン基を有するポリマーが染料染着性を有
して受像層の機能を有してもよいが、更にこの層に染料
染着性の樹脂を含有させてもよい。
【0017】後者の場合では、染料染着性の非水性樹脂
類が含有される。非水性樹脂としては、スチレン、塩化
ビニル、ビニルアルキルエーテル類、塩化ビニリデン、
ビニルブチラール、ブタジエン等のビニル系及びジエン
系モノマーの重合体及び共重合体;ポリエステル、アル
キッド樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリサル
フォン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタ
ン、メラミン樹脂、尿素樹脂などの縮合型重合体;或
は、セルロース誘導体などの中から適宜、選択使用する
ことが出来るが、特に、分子中にカルボキシル基やメル
カプト基を有するものを選ぶと、オキサゾリン基を有す
るポリマーによって架橋することが出来、好ましい。
類が含有される。非水性樹脂としては、スチレン、塩化
ビニル、ビニルアルキルエーテル類、塩化ビニリデン、
ビニルブチラール、ブタジエン等のビニル系及びジエン
系モノマーの重合体及び共重合体;ポリエステル、アル
キッド樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリサル
フォン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタ
ン、メラミン樹脂、尿素樹脂などの縮合型重合体;或
は、セルロース誘導体などの中から適宜、選択使用する
ことが出来るが、特に、分子中にカルボキシル基やメル
カプト基を有するものを選ぶと、オキサゾリン基を有す
るポリマーによって架橋することが出来、好ましい。
【0018】塗液を調製する際に用いる非水性系溶媒と
しては、特に限定されないが、トルエン、メチルエチル
ケトン、アセトン、シクロヘキサノン、イソプロピルア
ルコール、エタノール等が用いられる。受像シートの表
面に、このような溶剤系の層が形成されると、特に記録
の高湿安定性に優れた受像シートが得られる。尚、本発
明の効果を阻害しない範囲で溶媒に水が含まれていても
よい。受像層の塗布量は特に限定しないが、通常は2〜
15g/m2 程度である。
しては、特に限定されないが、トルエン、メチルエチル
ケトン、アセトン、シクロヘキサノン、イソプロピルア
ルコール、エタノール等が用いられる。受像シートの表
面に、このような溶剤系の層が形成されると、特に記録
の高湿安定性に優れた受像シートが得られる。尚、本発
明の効果を阻害しない範囲で溶媒に水が含まれていても
よい。受像層の塗布量は特に限定しないが、通常は2〜
15g/m2 程度である。
【0019】次に、支持体に染料染着性樹脂を含む受像
層を設け、更にカルボキシル基を有するシリコーン化合
物と、オキサゾリン基を有するポリマーを含む非水性塗
布層を設けた熱転写記録用受像シートについて説明す
る。この態様は、記録保存性に一層優れた受像シートが
得られる。一般に、熱転写用受像シートの受像層形成に
用いる染着性樹脂としては、熱可塑性樹脂が好ましく用
いられるが、必ずしもそれらに限定されるものではな
く、例えばアクリル酸(塩)及びアクリル酸エステル、
メタクリル酸(塩)及びメタクリル酸エステル、アクリ
ロニトリル、アクリロアマイド、スチレン、塩化ビニ
ル、ビニルアルキルエーテル類、塩化ビニリデン、ビニ
ルアルコール、酢酸ビニル、ビニルブチラール、マレイ
ン酸、ブタジエン等のビニル系及びジエン系モノマーの
重合体及び共重合体;ポリエステル、アルキッド樹脂、
ポリアミド、ポリカーボネート、ポリサルフォン、フェ
ノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、メラミン樹
脂、尿素樹脂などの縮合型重合体;或はメチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
等のセルロース誘導体、キチン及びキトサン誘導体、澱
粉及びその誘導体などが挙げられる。また、これらの染
着性樹脂は単独で使用してもよいし、性質の異なる2種
類以上の樹脂を併用してもよい。さらに、必要に応じて
シリコーン樹脂などの他の樹脂材料を含有せしめること
も可能である。
層を設け、更にカルボキシル基を有するシリコーン化合
物と、オキサゾリン基を有するポリマーを含む非水性塗
布層を設けた熱転写記録用受像シートについて説明す
る。この態様は、記録保存性に一層優れた受像シートが
得られる。一般に、熱転写用受像シートの受像層形成に
用いる染着性樹脂としては、熱可塑性樹脂が好ましく用
いられるが、必ずしもそれらに限定されるものではな
く、例えばアクリル酸(塩)及びアクリル酸エステル、
メタクリル酸(塩)及びメタクリル酸エステル、アクリ
ロニトリル、アクリロアマイド、スチレン、塩化ビニ
ル、ビニルアルキルエーテル類、塩化ビニリデン、ビニ
ルアルコール、酢酸ビニル、ビニルブチラール、マレイ
ン酸、ブタジエン等のビニル系及びジエン系モノマーの
重合体及び共重合体;ポリエステル、アルキッド樹脂、
ポリアミド、ポリカーボネート、ポリサルフォン、フェ
ノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、メラミン樹
脂、尿素樹脂などの縮合型重合体;或はメチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
等のセルロース誘導体、キチン及びキトサン誘導体、澱
粉及びその誘導体などが挙げられる。また、これらの染
着性樹脂は単独で使用してもよいし、性質の異なる2種
類以上の樹脂を併用してもよい。さらに、必要に応じて
シリコーン樹脂などの他の樹脂材料を含有せしめること
も可能である。
【0020】このように受像層の上に耐湿性に優れた溶
剤系の層が形成される態様では記録の高湿安定性に優れ
た受像シートが得られるが、一方可塑剤は溶剤系の層を
透過して記録の安定性を低下させる傾向がある。このた
め耐可塑剤性に優れた水溶性樹脂又は水分散性樹脂を含
む水性塗液を塗布乾燥して受像層を形成することが好ま
しい。
剤系の層が形成される態様では記録の高湿安定性に優れ
た受像シートが得られるが、一方可塑剤は溶剤系の層を
透過して記録の安定性を低下させる傾向がある。このた
め耐可塑剤性に優れた水溶性樹脂又は水分散性樹脂を含
む水性塗液を塗布乾燥して受像層を形成することが好ま
しい。
【0021】このようにして配合された熱転写受像シー
トの受像層形成用塗料は、ワイヤバー・コータ、ブレー
ド・コータ、エアナイフ・コータ、グラビア・コータな
どの各種の方法から適宜選んで、通常の塗布方法によっ
て支持体上に塗布・乾燥することができる。受像層を形
成する構成成分の、基材上への塗布量は受像シートの使
用目的などに応じて適宜選択されるが、一般には乾燥重
量で2〜15g/m2 程度塗工される。
トの受像層形成用塗料は、ワイヤバー・コータ、ブレー
ド・コータ、エアナイフ・コータ、グラビア・コータな
どの各種の方法から適宜選んで、通常の塗布方法によっ
て支持体上に塗布・乾燥することができる。受像層を形
成する構成成分の、基材上への塗布量は受像シートの使
用目的などに応じて適宜選択されるが、一般には乾燥重
量で2〜15g/m2 程度塗工される。
【0022】更に、本発明の非水性の塗布層、或は受像
層には印字の際の色再現性を向上させる目的で増白剤や
白色顔料などを使用したり、筆記性向上などの目的で、
例えば重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タル
ク、クレー、天然或は合成珪酸類、二酸化チタン、水酸
化アルミニウム、酸化亜鉛、尿素−ホルムアルデヒド樹
脂粉末などの無機、有機顔料や、或いは紫外線吸収剤、
酸化防止剤、帯電防止剤、離形剤、滑剤などの各種助剤
を添加することもできる。
層には印字の際の色再現性を向上させる目的で増白剤や
白色顔料などを使用したり、筆記性向上などの目的で、
例えば重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タル
ク、クレー、天然或は合成珪酸類、二酸化チタン、水酸
化アルミニウム、酸化亜鉛、尿素−ホルムアルデヒド樹
脂粉末などの無機、有機顔料や、或いは紫外線吸収剤、
酸化防止剤、帯電防止剤、離形剤、滑剤などの各種助剤
を添加することもできる。
【0023】受像層上には、カルボキシル基を有するシ
リコーン化合物と、オキサゾリン基を有するポリマーを
含む非水性の塗布層を形成して熱転写受像シートが得ら
れる。塗布量は、0.1〜10g/m2 程度であり、こ
の場合は、必ずしも染料染着性の樹脂を含有させなくて
も良い。次に、これらの層を形成する支持体について説
明する。
リコーン化合物と、オキサゾリン基を有するポリマーを
含む非水性の塗布層を形成して熱転写受像シートが得ら
れる。塗布量は、0.1〜10g/m2 程度であり、こ
の場合は、必ずしも染料染着性の樹脂を含有させなくて
も良い。次に、これらの層を形成する支持体について説
明する。
【0024】支持体としては普通紙、合成紙、合成樹脂
フイルム、或はこれらを貼合わせたシートなどが適宜選
択して用いられる。ここでいう普通紙とは、例えば、セ
ルロースパルプを主成分とし、紙力増強剤、サイズ剤、
定着剤、無機或は有機填料を添加して抄造して得られた
紙、及びこれに酸化澱粉などをサイズプレスしたり、ク
レーなどの顔料を主成分とするプレコート層を設けて表
面物性を改良した紙が含まれるが、アート紙、コート
紙、キャスト塗被紙等の如く表面の平滑性に優れた紙が
特に好ましく用いられる。また、これらに断熱性やイン
キシートとの接触を良くするためのクッション性を付与
するために、柔軟な樹脂の層を設けたり印字の際の色再
現性を向上させる目的で増白剤や白色顔料などを使用す
ることもできる。かくして形成された中間層に、受像層
を形成する前あるいは後に平滑化処理を施すと、得られ
る受像シートの記録感度、画質を一層高めることができ
る。平滑化処理は例えばスーパーキャレンダー等による
加熱・加圧処理によって適宜行われる。また、合成紙や
合成樹脂フイルム或はこれら同士またはこれらを普通紙
の表面に貼り合わせたシートなどの支持体も均一性に優
れるため好ましく用いられる。
フイルム、或はこれらを貼合わせたシートなどが適宜選
択して用いられる。ここでいう普通紙とは、例えば、セ
ルロースパルプを主成分とし、紙力増強剤、サイズ剤、
定着剤、無機或は有機填料を添加して抄造して得られた
紙、及びこれに酸化澱粉などをサイズプレスしたり、ク
レーなどの顔料を主成分とするプレコート層を設けて表
面物性を改良した紙が含まれるが、アート紙、コート
紙、キャスト塗被紙等の如く表面の平滑性に優れた紙が
特に好ましく用いられる。また、これらに断熱性やイン
キシートとの接触を良くするためのクッション性を付与
するために、柔軟な樹脂の層を設けたり印字の際の色再
現性を向上させる目的で増白剤や白色顔料などを使用す
ることもできる。かくして形成された中間層に、受像層
を形成する前あるいは後に平滑化処理を施すと、得られ
る受像シートの記録感度、画質を一層高めることができ
る。平滑化処理は例えばスーパーキャレンダー等による
加熱・加圧処理によって適宜行われる。また、合成紙や
合成樹脂フイルム或はこれら同士またはこれらを普通紙
の表面に貼り合わせたシートなどの支持体も均一性に優
れるため好ましく用いられる。
【0025】かくして得られる本発明の熱転写記録用受
像シートは、特に色材転写シートとして熱昇華性染料を
含有するシートを用いた場合の受像シートとして、極め
て優れた性能を発揮するものである。本発明でいう熱昇
華性染料とは、通常の取扱条件下では受像シートと接触
しても色材の転移を起こさないが、例えば60℃以上の
加熱によって始めて溶融、蒸発、昇華などによって色材
の転移を起こすような染料を意味し、例えばアゾ系、ニ
トロ系、アントラキノン系、キノリン系等に代表される
分散染料、トリフェニルメタン系、フルオラン系に代表
される塩基性染料、油溶性染料など種々の染料の中から
適宜選択して使用される。
像シートは、特に色材転写シートとして熱昇華性染料を
含有するシートを用いた場合の受像シートとして、極め
て優れた性能を発揮するものである。本発明でいう熱昇
華性染料とは、通常の取扱条件下では受像シートと接触
しても色材の転移を起こさないが、例えば60℃以上の
加熱によって始めて溶融、蒸発、昇華などによって色材
の転移を起こすような染料を意味し、例えばアゾ系、ニ
トロ系、アントラキノン系、キノリン系等に代表される
分散染料、トリフェニルメタン系、フルオラン系に代表
される塩基性染料、油溶性染料など種々の染料の中から
適宜選択して使用される。
【0026】また、本発明の熱転写用受像シートは、例
えば熱印字ユニットなどの熱板、サーマルヘッドなどに
より接触加熱する熱記録方式のみならず、赤外線ラン
プ、YAGレーザーなどの熱線輻射による非接触加熱方
式による熱記録などにも有用である。
えば熱印字ユニットなどの熱板、サーマルヘッドなどに
より接触加熱する熱記録方式のみならず、赤外線ラン
プ、YAGレーザーなどの熱線輻射による非接触加熱方
式による熱記録などにも有用である。
【0027】
【実施例】以下に例を挙げて本発明をより具体的に説明
するが、勿論かかる実施例に限定されるものではない。
また、特に断らない限り例中の「部」及び「%」は各々
「重量部」及び「重量%」を表す。
するが、勿論かかる実施例に限定されるものではない。
また、特に断らない限り例中の「部」及び「%」は各々
「重量部」及び「重量%」を表す。
【0028】実施例1 ポリエステル樹脂(商品名:VYLON 200、東洋紡(株)
製)15部をトルエン35部、メチルエチルケトン35
部の混合物に溶解し、これに官能基当量約2200であ
るオキサゾリン基を有するアクリロニトリル−スチレン
系ポリマー(商品名:RAS-1005、日本触媒化学工業
(株)製,分子量約15万)10部、及びカルボキシル
基当量が1250のカルボキシ変性シリコーンオイル
(商品名:X-22-3710、信越化学工業(株)製)5部を
混合溶解し、受像層形成用塗被液Aとした。
製)15部をトルエン35部、メチルエチルケトン35
部の混合物に溶解し、これに官能基当量約2200であ
るオキサゾリン基を有するアクリロニトリル−スチレン
系ポリマー(商品名:RAS-1005、日本触媒化学工業
(株)製,分子量約15万)10部、及びカルボキシル
基当量が1250のカルボキシ変性シリコーンオイル
(商品名:X-22-3710、信越化学工業(株)製)5部を
混合溶解し、受像層形成用塗被液Aとした。
【0029】この受像層形成用塗被液Aを市販のアート
紙(商品名:SA-金藤<135>、神崎製紙(株)製、坪量1
57g/m2 )上に乾燥後の塗布量が10g/m2 となる
ように塗布し、100℃のオーブンドライヤで30秒間
乾燥し、熱転写記録受像層を形成した。次ぎに鏡面仕上
げした金属ロールと弾性ロールから成るスーパーキャレ
ンダーで平滑化処理(線圧200kg/cm)を行い、熱転
写記録用受像シートを得た。
紙(商品名:SA-金藤<135>、神崎製紙(株)製、坪量1
57g/m2 )上に乾燥後の塗布量が10g/m2 となる
ように塗布し、100℃のオーブンドライヤで30秒間
乾燥し、熱転写記録受像層を形成した。次ぎに鏡面仕上
げした金属ロールと弾性ロールから成るスーパーキャレ
ンダーで平滑化処理(線圧200kg/cm)を行い、熱転
写記録用受像シートを得た。
【0030】実施例2 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂(商品名:S-LEC
A、積水化学工業(株)製)15部をトルエン35部、
メチルエチルケトン35部の混合物に溶解し、これに官
能基当量約2200のオキサゾリン基を有するスチレン
系ポリマー(商品名:RPS-1005、日本触媒化学工業
(株)製,分子量約15万)10部、及びカルボキ等量
3800のカルボキシ変性シリコーンオイル(商品名:
X-22-3701E、信越化学工業(株)製)5部を混合溶解
し、受像層形成用塗被液Bとした。
A、積水化学工業(株)製)15部をトルエン35部、
メチルエチルケトン35部の混合物に溶解し、これに官
能基当量約2200のオキサゾリン基を有するスチレン
系ポリマー(商品名:RPS-1005、日本触媒化学工業
(株)製,分子量約15万)10部、及びカルボキ等量
3800のカルボキシ変性シリコーンオイル(商品名:
X-22-3701E、信越化学工業(株)製)5部を混合溶解
し、受像層形成用塗被液Bとした。
【0031】受像層形成用塗被液Bを用いた以外は実施
例1と同様にして、熱転写記録用受像シートを得た。
例1と同様にして、熱転写記録用受像シートを得た。
【0032】実施例3 ポリエステル変性シリコーン化合物(商品名:TSR-18
7、東芝シリコーン(株)製)15部と官能基当量約1
1000のオキサゾリン基を有するスチレン系ポリマー
(商品名:RPS-1001、日本触媒化学工業(株)製,分子
量約15万)15部を50部のメチルエチルケトン及び
20部のトルエンに混合溶解し、受像層形成用塗被液C
とした。
7、東芝シリコーン(株)製)15部と官能基当量約1
1000のオキサゾリン基を有するスチレン系ポリマー
(商品名:RPS-1001、日本触媒化学工業(株)製,分子
量約15万)15部を50部のメチルエチルケトン及び
20部のトルエンに混合溶解し、受像層形成用塗被液C
とした。
【0033】受像層形成用塗被液Cを用いた以外は実施
例1と同様にして、熱転写記録用受像シートを得た。
例1と同様にして、熱転写記録用受像シートを得た。
【0034】実施例4 ポリエステル樹脂水分散液(商品名:バイロナール MD-
1200、東洋紡(株)製、不揮発分40% 分散液)95部に
ポリエチレングリコール(商品名:ポリエチレングリコ
ール600、試薬:キシダ純薬(株)製、平均重合度約
600)5部を混合溶解し受像層形成用塗被液Dとし
た。この受像層形成用塗被液Dを市販のアート紙(商品
名:SA-金藤<135>、神崎製紙(株)製、坪量157g/
m2 )上に乾燥後の塗布量が5g/m2 となるように塗
布し、100℃のオーブンドライヤで30秒間乾燥し、
受像層を形成した。
1200、東洋紡(株)製、不揮発分40% 分散液)95部に
ポリエチレングリコール(商品名:ポリエチレングリコ
ール600、試薬:キシダ純薬(株)製、平均重合度約
600)5部を混合溶解し受像層形成用塗被液Dとし
た。この受像層形成用塗被液Dを市販のアート紙(商品
名:SA-金藤<135>、神崎製紙(株)製、坪量157g/
m2 )上に乾燥後の塗布量が5g/m2 となるように塗
布し、100℃のオーブンドライヤで30秒間乾燥し、
受像層を形成した。
【0035】この受像層上に、実施例1と同じ非水性受
像層形成用塗被液Aを乾燥後の塗布量が5g/m2 とな
るように塗布し、100℃のオーブンドライヤで30秒
間乾燥した。次ぎに鏡面仕上げした金属ロールと弾性ロ
ールから成るスーパーキャレンダーで平滑化処理(線圧
200kg/cm)を行い、熱転写記録用受像シートを得
た。
像層形成用塗被液Aを乾燥後の塗布量が5g/m2 とな
るように塗布し、100℃のオーブンドライヤで30秒
間乾燥した。次ぎに鏡面仕上げした金属ロールと弾性ロ
ールから成るスーパーキャレンダーで平滑化処理(線圧
200kg/cm)を行い、熱転写記録用受像シートを得
た。
【0036】比較例1 オキサゾリン基を有するスチレン系ポリマー(商品名:
RPS-1005)を用いない以外は実施例1と同様にして熱転
写記録用受像シートを得た。この熱転写受像シートを色
材転写シートと組み合わせて記録したところ、色材転写
シートと融着し、記録が得られなかった。
RPS-1005)を用いない以外は実施例1と同様にして熱転
写記録用受像シートを得た。この熱転写受像シートを色
材転写シートと組み合わせて記録したところ、色材転写
シートと融着し、記録が得られなかった。
【0037】比較例2 カルボキシ変性シリコーン化合物(商品名:X-22-371
0)の代わりにアルコール変性シリコーン化合物(商品
名:X-22-801B,信越化学工業株式会社製)を用いた以
外は実施例1と同様にして熱転写記録用受像シートを得
た。
0)の代わりにアルコール変性シリコーン化合物(商品
名:X-22-801B,信越化学工業株式会社製)を用いた以
外は実施例1と同様にして熱転写記録用受像シートを得
た。
【0038】比較例3 ポリエステル樹脂水分散液(試作品:バイロナール MD-
1200、東洋紡(株)製、不揮発分40%水分散液)80部
に28%アンモニア水2部を加え、これにオキサゾリン
基を有するアクリル−スチレン系ポリマーの水性系エマ
ルジョン(商品名:K-1020E、日本触媒化学工業(株)
製、不揮発分40%水系エマルション,官能基当量約11
00,粒子径0.05〜0.1μ)8部及びカルボキシ
変性シリコーンマイクロエマルション(試作品:X-51-7
89,信越化学工業株式会社製,20%水分散液)10部を
混合し受像層形成用塗被液とした。
1200、東洋紡(株)製、不揮発分40%水分散液)80部
に28%アンモニア水2部を加え、これにオキサゾリン
基を有するアクリル−スチレン系ポリマーの水性系エマ
ルジョン(商品名:K-1020E、日本触媒化学工業(株)
製、不揮発分40%水系エマルション,官能基当量約11
00,粒子径0.05〜0.1μ)8部及びカルボキシ
変性シリコーンマイクロエマルション(試作品:X-51-7
89,信越化学工業株式会社製,20%水分散液)10部を
混合し受像層形成用塗被液とした。
【0039】この水性系の受像層形成用塗被液を用いた
以外は実施例1と同様にして、熱転写記録用受像シート
を得た。
以外は実施例1と同様にして、熱転写記録用受像シート
を得た。
【0040】比較例4 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂(商品名:S-LEC
A)15部をトルエン35部、メチルエチルケトン35
部の混合物に溶解し、これにエポキシ変性シリコーンオ
イル(商品名:X-33-343、信越化学工業(株)製)10
部及びアミノ変性シリコーン(商品名:KF-393、信越化
学工業(株)製)5部を混合溶解し、受像層形成用塗被
液とした。
A)15部をトルエン35部、メチルエチルケトン35
部の混合物に溶解し、これにエポキシ変性シリコーンオ
イル(商品名:X-33-343、信越化学工業(株)製)10
部及びアミノ変性シリコーン(商品名:KF-393、信越化
学工業(株)製)5部を混合溶解し、受像層形成用塗被
液とした。
【0041】この受像層形成用塗被液を用いた以外は実
施例1と同様にして、熱転写記録用受像シートを得た。
かくして得られた各熱転写記録用受像シートは以下のご
とく品質比較試験を行なった。即ち、青色熱昇華性染料
(商品名:KST−B−714、日本化薬(株)製)
0.45部、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エス
レックBX−1、積水化学工業(株)製)0.4部をメ
チルエチルケトン4.6部、トルエン4.6部に溶解さ
せ色材層形成用インキとし背面に耐熱処理を施した厚さ
6μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに、乾燥
重量が1.0g/m2 になるように塗布、乾燥して色材
転写シートを作成した。
施例1と同様にして、熱転写記録用受像シートを得た。
かくして得られた各熱転写記録用受像シートは以下のご
とく品質比較試験を行なった。即ち、青色熱昇華性染料
(商品名:KST−B−714、日本化薬(株)製)
0.45部、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エス
レックBX−1、積水化学工業(株)製)0.4部をメ
チルエチルケトン4.6部、トルエン4.6部に溶解さ
せ色材層形成用インキとし背面に耐熱処理を施した厚さ
6μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに、乾燥
重量が1.0g/m2 になるように塗布、乾燥して色材
転写シートを作成した。
【0042】次ぎに、色材転写シートと熱転写記録用受
像シートの塗布面を重ね合わせ、色材転写シートの背面
から感熱ヘッドにより熱を印加し(12V、2−8ms
ec)、受像シートの受像面上に熱転写記録像を形成
し、この記録像を50℃・90%RH(高湿処理)、7
0℃(高温処理)で各々100時間保存した際に生じる
記録像の変化を下記のごとく評価してその結果を表1に
記載した。
像シートの塗布面を重ね合わせ、色材転写シートの背面
から感熱ヘッドにより熱を印加し(12V、2−8ms
ec)、受像シートの受像面上に熱転写記録像を形成
し、この記録像を50℃・90%RH(高湿処理)、7
0℃(高温処理)で各々100時間保存した際に生じる
記録像の変化を下記のごとく評価してその結果を表1に
記載した。
【0043】〔評価方法〕 1.記録の可塑剤安定性 記録像の表面にジオクチルフタル酸エステルをしみこま
せたろ紙を接触させ、6時間後の記録像の変化を観察し
た。 ○;記録像が消えない △;記録像可塑剤に溶け出すのが認められた 2.記録の高湿安定性 記録像を50℃・90%RHで100時間保存した際に
生じる記録像のにじみを25倍のルーペで観察比較して
評価した。 ○;記録の輪郭がぼやけない ×;記録の輪郭がぼやけて実用上問題がある ××;記録の輪郭が著しくぼやける 3.記録の高温安定性 記録像を70℃・100時間保存した際に生じる記録像
のにじみを25倍のルーペで観察比較して評価した。 ○;記録の輪郭がぼやけない ×;記録の輪郭がぼやけて実用上問題がある 4.記録シートの日光による黄変 熱転写記録シートを窓硝子越しの日光に5日間暴露し、
記録シートの黄変を比較評価した。 ○;黄変しない ×;著しく黄変した。
せたろ紙を接触させ、6時間後の記録像の変化を観察し
た。 ○;記録像が消えない △;記録像可塑剤に溶け出すのが認められた 2.記録の高湿安定性 記録像を50℃・90%RHで100時間保存した際に
生じる記録像のにじみを25倍のルーペで観察比較して
評価した。 ○;記録の輪郭がぼやけない ×;記録の輪郭がぼやけて実用上問題がある ××;記録の輪郭が著しくぼやける 3.記録の高温安定性 記録像を70℃・100時間保存した際に生じる記録像
のにじみを25倍のルーペで観察比較して評価した。 ○;記録の輪郭がぼやけない ×;記録の輪郭がぼやけて実用上問題がある 4.記録シートの日光による黄変 熱転写記録シートを窓硝子越しの日光に5日間暴露し、
記録シートの黄変を比較評価した。 ○;黄変しない ×;著しく黄変した。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の実施例で得られた熱転写記録用受像シートは優れた記
録安定性を有していた。
の実施例で得られた熱転写記録用受像シートは優れた記
録安定性を有していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−19892(JP,A) 特開 平3−92383(JP,A) 特開 昭63−19295(JP,A) 特開 昭64−34792(JP,A) 特開 平4−197683(JP,A) 特開 平4−208495(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくともカルボキシル基を有するシリ
コーン化合物と、オキサゾリン基を有するポリマーを含
む非水性の塗布層を有する熱転写記録用受像シート。 - 【請求項2】 オキサゾリン基を有するポリマーのオキ
サゾリン残基当量が20000以下である請求項1記載
の熱転写記録用受像シート。 - 【請求項3】 前記非水性の塗布層が、染料染着性を有
する受像層である請求項1記載の熱転写記録用受像シー
ト。 - 【請求項4】 支持体に、染料染着性樹脂を含む受像層
を設け、更に前記非水性の塗布層を形成した請求項1記
載の熱転写記録用受像シート。 - 【請求項5】 受像層の染料染着性樹脂が、水溶性樹脂
又は水分散性樹脂である請求項4記載の熱転写記録用受
像シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3219754A JP3018626B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 熱転写記録用受像シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3219754A JP3018626B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 熱転写記録用受像シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558058A JPH0558058A (ja) | 1993-03-09 |
JP3018626B2 true JP3018626B2 (ja) | 2000-03-13 |
Family
ID=16740480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3219754A Expired - Fee Related JP3018626B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 熱転写記録用受像シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3018626B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP3219754A patent/JP3018626B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0558058A (ja) | 1993-03-09 |
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