JPH0737115A - 図形の拡大描画方法 - Google Patents

図形の拡大描画方法

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JPH0737115A
JPH0737115A JP5178787A JP17878793A JPH0737115A JP H0737115 A JPH0737115 A JP H0737115A JP 5178787 A JP5178787 A JP 5178787A JP 17878793 A JP17878793 A JP 17878793A JP H0737115 A JPH0737115 A JP H0737115A
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enlargement
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target area
center
range
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JP5178787A
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English (en)
Inventor
Kisaburo Sasano
喜三郎 笹野
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Fuji Electric Co Ltd
Fuji Facom Corp
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Fuji Facom Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 必要な図形のみを拡大描画し、描画後の表示
位置のスクロール操作を自動化することにより、処理の
効率化、操作性の向上を図る。 【構成】 フレームバッファ上における拡大前の表示範
囲内の中心座標を基準とし,拡大倍率に応じた始点およ
び終点座標を求め、これらを対角点とする矩形領域を拡
大対象エリアとする。そして、このエリア内に一部が存
在している図形を検索する。その方法として、バッファ
上における拡大対象図形を包囲する矩形領域を図形範囲
とし、この図形範囲の各端点のうちいずれかの端点の座
標値が拡大対象エリア内に存在している場合、または、
いずれかの端点の座標値が図形範囲内に存在している場
合を拡大対象図形として検索する。次に、検索された図
形を拡大描画したのち、バッファ上における拡大前の表
示範囲の中心座標にそれぞれM−1を乗じて得られる座
標値がバッファ上における拡大後の表示始点となるよう
に表示範囲を自動的にスクロールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、図形作成装置におい
て、拡大対象エリアに存在する図形を拡大して表示する
図形の拡大描画方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図形作成装置において、CRT表示画面
上に表示されている図形群のうち任意の図形を拡大して
描画する方法は、従来、次のようにして行うのが一般的
であった。
【0003】まず、第1の方法としては、表示されてい
る全ての図形を拡大描画した後、マニュアル操作にて、
CRT表示画面上における表示位置を選択する方法があ
る。以下、この方法についてを図11を参照しながら説
明する。
【0004】図11(a) は現時点におけるCRT表示範
囲内の表示内容であり、CRT表示範囲1にはフレーム
バッファ2上において線画の図形a,b,c,d,eが
同図の如く描画されている。このような表示内容を拡大
操作すると、同図(b) のように、フレームバッファ2上
において全ての図形a,b,c,d,eが拡大描画処理
される。なお同図(b) において一点鎖線で示す範囲はC
RT表示範囲1を示している。
【0005】そして次に、上記CRT表示範囲1をマニ
ュアル操作で、たとえば同図(c) に示すような位置に移
動(スクロール)させる。この場合は、主に図形cの部
分を拡大しようとした場合であるが、描画動作は全図形
に対して行われるため、拡大対象でない図形d,eも描
画されることになり、描画処理動作に無駄が発生し、効
率の低下を招く欠点を有している。また、マニュアル操
作でCRT表示範囲1を設定する必要があるため、操作
性が悪いという欠点もある。
【0006】また、従来の第2の方法としては、上記し
た第1の方法に対して、拡大時において、拡大対象でな
い図形は描画せず、また、マニュアル操作でCRT表示
範囲1を設定する操作を省く方法がある。以下、この方
法について図12を参照しながら説明する。
【0007】図12(a) は現時点におけるCRT表示画
面上の表示内容であり、図11と同様、フレームバッフ
ァ2上におけるCRT表示範囲1には線画の図形a,
b,c,d,eが同図の如く描画されている。このよう
な描画状態において、まず、拡大対象エリアを設定す
る。この拡大対象エリアは同図(b) のように、拡大表示
の始点(拡大対象エリアの始点)Ps をCRT表示画面
1内の所定位置に指定し、続いて、拡大表示の終点(拡
大対象エリアの終点)Pe を指定することにより、これ
ら始点Ps と終点Pe を対角点とする長方形(矩形)が
決定され、この矩形領域(点線で示す)が拡大対象エリ
ア3として設定される。
【0008】そして、このように設定された拡大対象エ
リア3内に完全に包含された図形群のみを拡大対象とし
て拡大描画処理を行う。この場合、拡大対象エリア3内
に完全に包含された図形群は、この場合、同図(c) に示
すように、図形cのみであることが後述する検索方法に
より検索され、同図(d) に示す如く、図形cのみが拡大
処理されたのち、拡大表示の始点Ps の拡大前の座標
(Xs , Ys )からスクロール位置座標(XsM,YsM
を求めて、拡大表示の始点Ps をスクロール位置座標
(XsM,YsM)にスクロールさせる。なお、上記スクロ
ール位置座標(XsM,YsM)は、拡大前の拡大表示の始
点Ps の座標(Xs , Ys )に対して、Xs×M,Ys
×M(ただし、Mは拡大倍率)で求められる。
【0009】ところで、上記拡大対象エリア3内に完全
に包含されている図形の検索方法は、次のようにして行
われている。図13はこの検索方法を実施するに必要な
各種データを格納するデータ格納領域を示すもので、同
図において、11は図形の数(コマンド数n)が格納さ
れるコマンド数格納領域、12は各図形に対応するコマ
ンド群の端点の座標つまり図形の始点の座標(Xsi, Y
si)と終点の座標(Xei, Yei)を格納したコマンドテ
ーブル(i=0,1,2,・・・n−1)、13は拡大
対象エリア3内に包含される図形(コマンド)の数をコ
マンドカウンタでカウントしたカウント値(i)を格納
するコマンド数カウント値格納領域、14は拡大対象エ
リア3の始点座標(Xs ,Ys )と終点座標(Xe ,Y
e )を格納する拡大対象エリア座標格納領域、15は拡
大対象エリア3内に包含されていると判断(検索)され
た図形数(コマンド数)を検索結果数カウンタでカウン
トしたカウント値(m)を格納する検索結果数格納領
域、16は拡大対象エリア内に包含されていると判断
(検索)された図形に対応するコマンド番号を退避させ
るコマンド番号退避領域、17は上記コマンド番号退避
領域に対して退避領域を指定するポインタ部である。
【0010】上記のような各種データを使用して、図1
4に示すフローチャートに沿って拡大対象エリア内に包
含されている図形の検索を行う。以下、このフローチャ
ートを参照しながら検索処理動作を説明する。
【0011】まず、コマンドカウンタのカウント値iと
検索結果数カウンタのカウント値mとポインタ部17の
ポインタ値pをそれぞれ初期化する(ステップS1)。
次にコマンド数nが有るか無いかの判断(n>0)を行
い(ステップS2)、n>0であれば図形が有りと判断
され、その図形(コマンドカウンタのカウント値iで示
される図形)の始点のX座標(Xsi)が、拡大対象エリ
ア3内に存在しているか否かの判断(Xs ≦Xsi
e )を行う(ステップS3)。つまり、コマンドカウ
ンタのカウント値iで示される図形の始点のX座標が、
上記拡大対象エリア座標格納領域14に格納されている
拡大対象エリアの始点および終点の各X座標Xs ,Xe
内に存在するか否かを判断する。
【0012】この判断結果がXs ≦Xsi≦Xe であれ
ば、次に、その図形の始点のY座標(Ysi)が、拡大対
象エリア内に存在しているか否かの判断(Ys ≦Ysi
e )を行う(ステップS4)。つまり、コマンドカウ
ンタのカウント値iで示される図形の始点のY座標が、
上記拡大対象エリア座標格納領域14に格納されている
拡大対象エリア3の始点および終点の各Y座標Ys ,Y
e 内に存在するか否かを判断する。
【0013】この判断結果がYs ≦Ysi≦Ye であれ
ば、次に、その図形の終点のX座標(Xei)が、拡大対
象エリア3内に存在しているか否かの判断(Xs ≦Xei
≦Xe)を行う(ステップS5)。つまり、コマンドカ
ウンタのカウント値iで示される図形の終点のX座標
が、上記拡大対象エリア座標格納領域14に格納されて
いる拡大対象エリア3の始点および終点の各X座標
s ,Xe 内に存在するか否かを判断する。
【0014】この判断結果がXs ≦Xei≦Xe であれ
ば、次に、その図形の終点のY座標(Yei)が、拡大対
象エリア3内に存在しているか否かの判断(Ys ≦Yei
≦Ye)を行う(ステップS6)。つまり、コマンドカ
ウンタのカウント値iで示される図形の終点のY座標
が、上記拡大対象エリア座標格納領域14に格納されて
いる拡大対象エリア3の始点および終点の各Y座標
s ,Ye 内に存在するか否かを判断する。
【0015】以上、ステップS3〜ステップS6の判断
処理において、Xs ≦Xsi≦Xe 、Ys ≦Ysi≦Ye
s ≦Xei≦Xe 、Ys ≦Yei≦Ye が全て満足されれ
ば、その図形は拡大対象エリア3内に包含されている図
形であると判断される。これにより、次に、コマンドカ
ウンタのその時点におけるカウント値iを、コマンド番
号退避領域16にセーブするとともに、検索結果数カウ
ンタのカウント数mを更新(m+1→m)する(ステッ
プS7)。そして、次のコマンドのチェックのため、コ
マンドカウンタの内容iを更新(i+1→i)する(ス
テップS8)。
【0016】次に、コマンド数格納領域11に格納され
ているコマンド数(n)だけ上記した判断処理を行った
か否かを判定する。つまり、コマンドカウンタのカウン
ト値iがi≧nのときはコマンド数分の判断処理がなさ
れたので処理を終了し、i<nのときはステップ3に戻
って上記した処理動作を続行する(ステップS9)。
【0017】以上の処理動作により、拡大対象エリア3
内に包含されている図形群が検索でき、その検索された
各図形は対応するコマンド番号がコマンド番号退避領域
16に格納される。これにより、このコマンド番号退避
領域16に格納された図形のみを拡大描画処理したの
ち、表示範囲のスクロールが行われる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
〜図14を参照して説明した上記従来の第2の方法で
は、拡大対象エリア3内に完全に包含されている図形の
みが拡大対象図形として検索されるため、拡大描画すべ
き図形は全て拡大対象エリア内に包含されるように、拡
大対象エリアを設定する必要がある。たとえば、図12
で示した例では、図形a〜eのうち、図形d,eは拡大
対象エリア外であり、図形a,bもそれぞれの端点のい
ずれかが拡大対象エリア外に存在しているため、図形c
のみが拡大対象エリア内に包含された図形であると判断
されることになる。
【0019】したがって、長い線などを拡大対象とする
場合は、その拡大対象エリアを極めて広く設定する必要
があるため、操作性の点で問題があり、また、拡大表示
の始点Ps の座標(Xs ,Ys )に対して、Xs ×M,
s ×M(但し、Mは拡大倍率)で求められた座標が、
拡大された後の拡大表示の始点となるため、図形が長い
線である場合は、スクロール位置はその線の端点の位置
に左右されることになり、拡大画面が表示画面の中央部
付近に位置しないことも多く、結局はマニュアル操作で
画面スクロールせざるを得ないという問題があった。
【0020】本発明は、拡大対象エリアを必要以上に大
きく設定することなく、また、必要な図形のみを拡大描
画し、さらに、拡大描画後の表示位置のスクロール操作
を自動化することにより、描画処理の効率化、操作性の
向上を図ることを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明では、表示画面上
に表示される表示範囲の中心点を基準に拡大時における
有効表示範囲(拡大対象エリア)を求めるアルゴリズム
を有している。すなわち、フレームバッファ上における
拡大前の表示範囲内の中心座標(Xp ,Yp )を基準と
し,この中心座標(Xp ,Yp )にそれぞれ1−1/M
(ただしMは拡大倍率)を乗じて拡大対象エリアの始点
座標(Xs ,Ys )を求めるとともに、上記中心座標
(Xp ,Yp )にそれぞれ1+1/Mを乗じて拡大対象
エリアの終点座標(Xe ,Ye )を求め、これら始点座
標(Xs ,Ys )と終点座標(Xe,Ye )を対角点と
する矩形領域を拡大対象エリアとする。
【0022】また、拡大対象エリア内に一部でも含まれ
る図形を全て検索する図形検索処理アルゴリズムを有し
ている。すなわち、フレームバッファ上の拡大対象図形
を包囲する矩形領域を図形範囲とし、この図形範囲の各
端点のうちいずれかの端点の座標値が表示範囲内におけ
る予め設定された拡大対象エリア内に存在しているか否
かを判定し、いずれかの端点の座標値が上記拡大対象エ
リア内に存在している場合、または、上記拡大対象エリ
アの各端点のうちいずれかの端点の座標値が上記図形範
囲内に存在しているか否かを判定し、いずれかの端点の
座標値が上記図形範囲内に存在している場合を拡大対象
図形として検索する。
【0023】さらに、拡大前の表示範囲の中心が拡大後
における拡大範囲部分の中心となるような画面スクロー
ル位置を算出するスクロール位置算出処理アルゴリズム
を有する。すなわち、フレームバッファ上における拡大
前の表示範囲の中心座標(X p ,Yp )にそれぞれM−
1(ただしMは拡大倍率)を乗じて得られる座標値(X
0 ,Y0 )がフレームバッファ上における拡大後の表示
範囲の表示始点となるように表示範囲を自動的にスクロ
ールする。
【0024】
【作用】表示範囲の中心点を基に拡大対象エリアを求め
るアルゴリズムにおいては、上記したように中心座標
(Xp ,Yp )にそれぞれ1−1/M、1+1/Mを乗
じて拡大対象エリアの始点座標(Xs ,Ys )、終点座
標(Xe ,Ye )を求め、これら始点座標(Xs
s )と終点座標(Xe ,Ye )を対角点とする矩形領
域を拡大対象エリアとすることにより、たとえば、拡大
倍率M=2であれば、始点座標は(Xp /2 ,Yp
2)、終点座標は(Xe /2 ,Ye /2)というよう
に、表示範囲の中心点を基に拡大対象エリアが設定され
る。
【0025】このように設定された拡大対象エリア内に
少なくとも一部が存在している図形を上記したような検
索方法にて拡大描画対象であるか否かを判断する。そし
て、拡大描画対象の図形を従来から行われている手段に
よりフレームバッファ上に拡大描画処理したのち、拡大
前の表示範囲の中心が拡大後における拡大範囲部分の中
心となる位置(スクロール位置)を、フレームバッファ
上に求める。
【0026】ここで、CRT表示範囲の表示サイズにお
いて、横(X)方向長さ(ドット数)をCx 、縦(Y)
方向長さ(ドット数)をCy とし、拡大倍率をM、また
拡大前の表示始点座標を(0,0)とすると、拡大後の
表示始点座標(X0 , Y0 )のX0 は、
【0027】
【数1】
【0028】で表され、また、Y0 は、
【0029】
【数2】
【0030】で表せる。このように求められた座標を拡
大後の表示始点とするようにスクロールすれば、拡大前
の表示範囲上の中心が拡大後における拡大範囲部分の中
心となる。
【0031】これを後述の実施例を説明する図1を参照
して説明する。図1(a) は拡大前のCRT表示画面の表
示内容を示すもので、まず、CRT表示範囲1の中心座
標(Cx /2,Cy /2)を基準にして拡大対象エリア
の始点座標と終点座標を求め、この始点座標と終点座標
から拡大対象エリア3(図中、点線で示す)を設定す
る。そして、この拡大対象エリア内に少なくとも一部が
存在する図形のみを同図(b) の如くフレームバッファ2
上に拡大描画処理する。そして、拡大前のCRT表示範
囲1の中心部が拡大後における拡大範囲部分の中心部と
なる位置(スクロール位置)を、フレームバッファ2上
に求める。ここで、たとえば、拡大倍率M=2とすれ
ば、上記(1) ,(2)式により、拡大後の表示始点座標(X
0 , Y0 )は(Cx /2,Cy /2)となる。つまり、
この場合は、拡大前のCRT表示範囲1の中心が拡大後
のCRT表示範囲1の表示始点となる。
【0032】これにより、拡大前のCRT表示範囲の中
心は拡大後における拡大範囲部分の中心とすることがで
きる。すなわち、この図1の場合は拡大倍率M=2とし
た場合を示しているので、拡大前のCRT表示内容がフ
レームバッファ上で横(X)方向と縦(Y)方向がそれ
ぞれ2倍に拡大され、その拡大後の中心座標(Cx ,C
y )が拡大後に実際に表示されるCRT表示範囲1の中
心座標となる。
【0033】したがって、拡大表示すべき図形群を全て
包含する拡大対象エリアを設定する必要はなく、また、
拡大前のCRT表示範囲の中心を拡大後における拡大範
囲部分の中心とすることができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明の第1の実施例を説明する具体的な図形の表
示例を示す図である。同図(a) はCRT表示範囲1内に
図形a,b,c,d,eが標準サイズにて表示されてい
る状態を示すもので、この場合は、CRT表示範囲1は
フレームバッファ2上の座標(0,0)とその対角点の
座標(Cx ,Cy )で形成される矩形領域となってい
る。同図(b) は同図(a) の拡大対象エリア(点線で示す
枠内)3に少なくとも一部が存在する図形のみをM倍
(ここではM=2とする)して、拡大前のCRT表示範
囲の中心を拡大後における拡大範囲部分の中心とするよ
うに表示範囲をスクロールした状態を示すものである。
【0035】なお、この図1において、拡大対象エリア
3を求める方法、拡大対象エリア3に少なくとも一部が
存在する図形を検索する方法、拡大前のCRT表示範囲
の中心を拡大後における拡大範囲部分の中心とするよう
に画面をスクロールする方法などについての詳細な説明
は後述する。
【0036】図2は図1で示した拡大描画方法の第1の
実施例を説明する全体的なフローチャートであり、各種
図形群が標準サイズにてCRT表示画面1上に表示され
ている状態を、各種図形群のうち任意の図形を拡大描画
する場合の全体的な動作を示したものである。以下、図
2のフローチャートを基に、部分的な処理動作を詳細に
説明するための図(図3〜図6)を参照しながら説明す
る。
【0037】まず、CRT表示範囲1の中心から拡大対
象エリアを求める(図2のステップS11)。この拡大
対象エリアを求める処理動作についてを図3、図4によ
り説明する。
【0038】図3はCRT表示範囲1の中心座標
(Xp , Yp )を基準として拡大対象エリアを求めるフ
ローチャート、図4は各種データを格納するデータ格納
領域を示すものである。このデータ格納領域は、CRT
表示範囲1の中心座標を格納する中心座標格納領域2
1、CRT表示範囲の始点座標と終点座標を格納する始
終点座標格納部22、拡大対象エリアの座標を格納する
拡大対象エリア座標格納部23、格大倍率を格納する拡
大倍率格納部24、スクロール位置の座標を格納するス
クロール位置座標格納領域25から構成されている。
【0039】図3のフローチャートにおいて、まず、始
終点座標格納部22と拡大倍率格納部24の内容を初期
化する。すなわち、始終点座標格納部22の始点座標
(X0s, Y0s)をそれぞれ0とし、終点座標(X0e,Y
0e)については、X0eをCx ,Y0eをCy とし、また、
拡大倍率格納部24の拡大倍率MをMsとする(ステッ
プS21)。
【0040】次に、CRT表示範囲1の中心座標を求め
て中心座標格納部21に格納する。すなわち、中心座標
格納部21の中心座標(Xp ,Yp )のXp を(X0s
0e)/2とし、Yp を(Y0s+Y0e)/2とする(ス
テップS22)。
【0041】そして次に、拡大対象エリア3の座標を求
めて拡大対象エリア座標格納部23に格納する。まず、
拡大対象エリア3の始点座標を求める。この拡大対象エ
リア座標格納部23における始点座標(Xs ,Ys )の
s をXp ×(1−1/M)とし、Ys をYp ×(1−
1/M)とする(ステップS23)。次に、拡大対象エ
リアの終点座標を求める。この拡大対象エリア座標格納
部23における終点座標(Xe ,Ye )のXe をXp ×
(1+1/M)とし、Ye をYp ×(1+1/M)とす
る(ステップS24)。
【0042】以上により拡大対象エリア3の始点座標
(Xs ,Ys )と終点座標(Xe ,Y e )が求められ
る。このようにして拡大対象エリアが求められると、図
2のフローチャートにおいて次のステップS12に進
み、この拡大対象エリア3内に少なくとも一部が存在し
ている図形群を全図形のなかから検索する処理を行う
(ステップS12)。
【0043】この拡大対象エリア3内に少なくとも一部
が存在している図形群を全図形のなかから検索する処理
は、図5のフローチャートで示す手順にて行う。この処
理を行う際、前記従来例の説明の際に図13に示した図
形の数(コマンド数n)が格納されるコマンド数格納領
域11、各図形に対応するコマンド群の端点の座標つま
り図形の始点の座標(Xsi, Ysi)と終点の座標
(Xei, Yei)を格納したコマンドテーブル(i=0,
1,2,・・・n−1)12、拡大対象エリア内に包含
される図形(コマンド)の数をコマンドカウンタでカウ
ントしたカウント値(i)を格納するコマンド数カウン
ト値格納領域13、拡大対象エリアの始点座標(Xs
s )と終点座標(Xe ,Ye )を格納する拡大対象エ
リア座標格納領域14、拡大対象エリア内に包含されて
いると判断(検索)された図形数(コマンド数)を検索
結果数カウンタでカウントしたカウント値(m)を格納
する検索結果数格納領域15、拡大対象エリア内に包含
されていると判断(検索)された図形に対応するコマン
ド番号を退避させるコマンド番号退避領域16、上記コ
マンド番号退避領域に対して退避領域を指定するポイン
タ部17を本発明においても用いる。
【0044】図5に示すフローチャートにおいて、ま
ず、コマンドカウンタのカウント値iと検索結果数カウ
ンタのカウント値mとポインタ部17のポインタ値pを
それぞれ初期化する(ステップS31)。次にコマンド
数nが有るか無いかの判断つまり図形が有るか無いかの
判断(n>0)を行い(ステップS32)、n>0であ
れば図形が有りと判断され、その図形(コマンドカウン
タ13のカウント値iで示される図形)のいずれかの端
点(この端点のX座標をXsi、Y座標をYsiとする)の
X座標(Xsi)及びY座標(Ysi)が、拡大対象エリア
内に存在しているか否かの判断(Xs ≦Xsi≦Xe ,Y
s ≦Ysi≦Ye )を行う(ステップS33)。つまり、
図形の端点のX座標(Xsi)及びY座標(Ysi)が、上
記拡大対象エリア座標格納領域14に格納されている拡
大対象エリア3の始点座標(Xs ,Ys )および終点座
標(Xe ,Ye )を対角とする矩形の範囲(拡大対象エ
リア)内に存在するか否かを判断する。これは、図形が
たとえば図6(a) で示すような状態にある場合である。
図6において、実線で示す枠は拡大対象エリア3を示
し、点線で示す枠は図形範囲を示している。同図(a) の
場合は図形の端点座標(Xsi,Ysi)が拡大対象エリア
内に存在していることを示している。
【0045】このステップS33において、図形の端点
座標(Xsi,Ysi)が拡大対象エリア内に存在している
と判断された場合は、その図形の少なくとも一部が拡大
対象エリア3内に存在しているということであり、この
場合は、ステップS41に進み、コマンドカウンタのそ
の時点におけるカウント値iを、コマンド番号退避領域
16にセーブするとともに、検索結果数カウンタのカウ
ント数mを更新(m+1→m)する(ステップS4
1)。そして、次のコマンドのチェックのため、コマン
ドカウンタの内容iを更新(i+1→i)する(ステッ
プS42)。
【0046】次に、コマンド数格納領域11に格納され
ているコマンド数(n)だけ上記した判断処理を行った
か否かを判定する。つまり、コマンドカウンタのカウン
ト値iがi≧nのときはコマンド数分の判断処理がなさ
れたので処理を終了し、i<nのときはステップ33に
戻って上記した処理動作を続行する(ステップS4
3)。
【0047】一方、上記ステップS33において、図形
の端点座標(Xsi,Ysi)が拡大対象エリア内に存在し
ていないと判断された場合は、ステップS34に進む。
このステップS34では、コマンドカウンタのカウント
値iで示される図形の他の端点(この端点のX座標をX
ei、Y座標をYsiとする)のX座標(Xei)及びY座標
(Ysi)が、拡大対象エリア3内に存在しているか否か
の判断(Xs ≦Xei≦Xe ,Ys ≦Ysi≦Ye )を行
う。つまり、その図形の端点のX座標(Xei)及びY座
標(Ysi)が、上記拡大対象エリア格納領域14に格納
されている拡大対象エリアの始点座標(Xs ,Ys )お
よび終点座標(Xe ,Ye )を対角とする矩形の範囲
(拡大対象エリア)内に存在するか否かを判断する。こ
れは、図形がたとえば図6(b) で示すような状態にある
場合である。同図(b) の場合は図形の端点座標Xei,Y
si)が拡大対象エリア3内に存在していることを示して
いる。
【0048】このステップS34において、図形の端点
座標(Xei, si)が拡大対象エリア3内に存在してい
ると判断された場合は、その図形の少なくとも一部が拡
大対象エリア3内に存在しているということであり、こ
の場合は、ステップS41、ステップS42、ステップ
S43に進み、上記同様の処理動作を行う。
【0049】上記ステップS34において、図形の端点
座標(Xei,Ysi)が拡大対象エリア内に存在していな
いと判断された場合は、ステップS35に進む。このス
テップS35では、コマンドカウンタのカウント値iで
示される図形の他の端点(この端点のX座標をXei、Y
座標をYeiとする)のX座標(Xei)及びY座標
(Y ei)が、拡大対象エリア3内に存在しているか否か
の判断(Xs ≦Xei≦Xe ,Ys ≦Yei≦Ye )を行
う。つまり、その図形の端点のX座標(Xei)及びY座
標(Yei)が、上記拡大対象エリア格納領域14に格納
されている拡大対象エリア3の始点座標(Xs ,Ys
および終点座標(Xe ,Ye )を対角とする矩形の範囲
(拡大対象エリア)内に存在するか否かを判断する。こ
れは、図形がたとえば図6(c) で示すような状態にある
場合である。同図(c) の場合は図形の端点座標Xei,Y
eiが拡大対象エリア3内に存在していることを示してい
る。
【0050】このステップS35において、図形の端点
座標(Xei,Yei)が拡大対象エリア内に存在している
と判断された場合は、その図形の少なくとも一部が拡大
対象エリア内に存在しているということであり、この場
合は、ステップS41、ステップS42、ステップS4
3に進み、上記同様の処理動作を行う。
【0051】上記ステップS35において、図形の端点
座標(Xei,Yei)が拡大対象エリア内に存在していな
いと判断された場合は、ステップS36に進む。このス
テップS36では、コマンドカウンタのカウント値iで
示される図形の他の端点(この端点のX座標をXsi、Y
座標をYeiとする)のX座標(Xsi)及びY座標
(Y ei)が、拡大対象エリア3内に存在しているか否か
の判断(Xs ≦Xsi≦Xe ,Ys ≦Yei≦Ye )を行
う。つまり、その図形の端点のX座標(Xsi)及びY座
標(Yei)が、上記拡大対象エリア格納領域14に格納
されている拡大対象エリア3の始点座標(Xs ,Ys
および終点座標(Xe ,Ye )を対角とする矩形の範囲
(拡大対象エリア)内に存在するか否かを判断する。こ
れは、図形がたとえば図6(d) で示すような状態にある
場合である。同図(d) の場合は図形の端点座標Xsi,Y
eiが拡大対象エリア3内に存在していることを示してい
る。
【0052】このステップS36において、図形の端点
座標(Xsi,Yei)が拡大対象エリア3内に存在してい
ると判断された場合は、その図形の少なくとも一部が拡
大対象エリア内に存在しているということであり、この
場合は、ステップS41、ステップS42、ステップS
43に進み、上記同様の処理動作を行う。
【0053】上記ステップS36において、図形の端点
座標(Xsi,Yei)が拡大対象エリア3内に存在してい
ないと判断された場合は、ステップS37に進む。この
ステップS37では、コマンドカウンタのカウント値i
で示される図形範囲(図6の点線で示す枠内)に、拡大
対象エリア3のいずれかの端点(この端点のX座標をX
s 、Y座標をYs とする)のX座標(Xs )及びY座標
(Ys )が存在しているか否かの判断(Xsi≦Xs ≦X
ei,Ysi≦Ys ≦Yei)を行う。つまり、拡大対象エリ
ア3の端点のX座標(Xs )及びY座標(Ys )が、上
記図形範囲内に存在するか否かを判断する。これは、図
形がたとえば図6(e) で示すような状態にある場合であ
る。同図(e) の場合は、拡大対象エリア3の端点座標X
s ,Ysが図形内に存在していることを示している。
【0054】このステップS37において、拡大対象エ
リア3の端点座標Xs ,Ys が図形内に存在していると
判断された場合は、その図形の少なくとも一部が拡大対
象エリア3内に存在しているということであり、この場
合は、ステップS41、ステップS42、ステップS4
3に進み、上記同様の処理動作を行う。
【0055】上記ステップS37において、図形の少な
くとも一部が拡大対象エリア3内に存在していないと判
断された場合は、ステップS38に進む。このステップ
S38では、コマンドカウンタのカウント値iで示され
る図形範囲内に、拡大対象エリア3の他の端点(この端
点のX座標をXe 、Y座標をYs とする)のX座標(X
e )及びY座標(Ys )が存在しているか否かの判断
(Xsi≦Xe ≦Xei,Y si≦Ys ≦Yei)を行う。つま
り、拡大対象エリア3の端点のX座標(Xe )及びY座
標(Ys )が、上記図形範囲内に存在するか否かを判断
する。これは、図形がたとえば図6(f) で示すような状
態にある場合である。同図(f) の場合は、拡大対象エリ
ア3の端点座標Xe ,Ys が図形範囲内に存在している
ことを示している。
【0056】このステップS38において、拡大対象エ
リア3の端点座標Xe ,Ys が図形内に存在していると
判断された場合は、その図形の少なくとも一部が拡大対
象エリア3内に存在しているということであり、この場
合は、ステップS41、ステップS42、ステップS4
3に進み、上記同様の処理動作を行う。
【0057】上記ステップS38において、図形の少な
くとも一部が拡大対象エリア3内に存在していないと判
断された場合は、ステップS39に進む。このステップ
S39では、コマンドカウンタのカウント値iで示され
る図形範囲内に、拡大対象エリアの他の端点(この端点
のX座標をXe 、Y座標をYe とする)のX座標
(X e )及びY座標(Ye )が存在しているか否かの判
断(Xsi≦Xe ≦Xei,Ysi≦Ye ≦Yei)を行う。つ
まり、拡大対象エリア3の端点のX座標(Xe )及びY
座標(Ye )が、上記図形範囲内に存在するか否かを判
断する。これは、図形がたとえば図6(g) で示すような
状態にある場合である。同図(g) の場合は、拡大対象エ
リア3の端点座標Xe ,Ye が図形範囲内に存在してい
ることを示している。
【0058】このステップS38において、拡大対象エ
リア3の端点座標Xe ,Ye が図形内に存在していると
判断された場合は、その図形の少なくとも一部が拡大対
象エリア3内に存在しているということであり、この場
合は、ステップS41、ステップS42、ステップS4
3に進み、上記同様の処理動作を行う。上記ステップS
39において、図形の少なくとも一部が拡大対象エリア
3内に存在していないと判断された場合は、ステップS
40に進む。このステップS40では、コマンドカウン
タのカウント値iで示される図形範囲内に、拡大対象エ
リア3の他の端点(この端点のX座標をXs 、Y座標を
e とする)のX座標(Xs )及びY座標(Ye )が存
在しているか否かの判断(Xsi≦Xs ≦Xei,Y si≦Y
e ≦Yei)を行う。つまり、拡大対象エリア3の端点の
X座標(Xs )及びY座標(Ye )が、上記図形範囲内
に存在するか否かを判断する。これは、図形がたとえば
図6(h) で示すような状態にある場合である。同図(h)
の場合は、拡大対象エリア3の端点座標Xs ,Ye が図
形範囲内に存在していることを示している。
【0059】このステップS38において、拡大対象エ
リア3の端点座標Xs ,Ye が図形内に存在していると
判断された場合は、その図形の少なくとも一部が拡大対
象エリア3内に存在しているということであり、この場
合は、ステップS41、ステップS42、ステップS4
3に進み、上記同様の処理動作を行う。
【0060】以上のような処理により、少なくとも一部
が拡大対象エリア3内に存在している図形群を検索する
ことができる。そして、これにより検索された図形の数
mは検索結果数カウンタでカウントされ検索結果数格納
領域15に格納されるとともに、検索された図形に対応
するコマンド番号は、コマンド番号退避領域16に格納
される。
【0061】この処理が終了すると次に、図2のフロー
チャートのステップS13に処理が移る。すなわち、ス
テップS13の処理では、検索結果数格納領域15の内
容がm>0であるか否かを判定(m>0であれば検索さ
れた図形が有り)し、検索された図形が有れば、コマン
ド番号退避領域16に格納されているコマンド番号を読
み出して、そのコマンド番号に対応する図形をフレーム
バッファ上に拡大描画する(ステップS14)。この拡
大描画する手段は従来より用いられている方法により行
われる。これにより拡大された図形は、たとえば、図形
が座標(Xs ,Ys )と(Xe ,Ye )の2点を結ぶ線
分図形であれば、拡大倍率をMとすると、座標(M×X
s ,M×Ys )と(M×Xe ,M×Ye )の2点を結ぶ
線分となる。
【0062】このようにして拡大描画処理が終了する
と、拡大描画前においてはフレームバッファ2上で図1
(a) に示す位置にあったCRT表示範囲1を、拡大描画
後には同図(b) に示す位置にスクロールする(ステップ
S15)。
【0063】すなわち、拡大描画後におけるフレームバ
ッファ2上のCRT表示範囲1の表示始点座標(X0
0 )は、前述した(1) ,(2) 式で表される位置とな
る。この(1) ,(2) 式で求められたX0 ,Y0 は、図4
で示すスクロール位置格納部25に設定され、この設定
値に基づいてCRT表示範囲1をスクロールする(ステ
ップS16)。
【0064】このスクロール操作についてを図1を参照
して説明する。ここで、たとえば、拡大倍率MをM=2
とすれば、上記(1) ,(2)式により、拡大後の表示始点座
標は(Cx /2,Cy /2)となる。つまり、この場合
は、拡大前のCRT表示範囲1の中心が拡大後のCRT
表示範囲1の表示始点となる。
【0065】これにより、拡大前のCRT表示範囲1の
中心は拡大後(図1(b) )における拡大範囲部分の中心
とすることができる。すなわち、この図1の場合は拡大
倍率M=2とした場合を示しているので、拡大前のCR
T表示内容がフレームバッファ2上で横(X)方向と縦
(Y)方向がそれぞれ2倍に拡大され、その拡大後の中
心座標(Cx ,Cy )が拡大後に実際に表示されるCR
T表示範囲の中心座標となる。
【0066】なお、上記実施例の図2のフローチャート
において、ステップS14の処理動作はステップS15
とステップS16の処理を行った後で実施するようにし
てもよい。
【0067】また、上記実施例による方法でなく以下に
示す方法(これを第2の実施例という)においても実現
できる。これは、CRT表示範囲1内の任意の座標をオ
ペレータが指定して、その指定した点を中心に拡大対象
エリアを設定する方法である。
【0068】図7において、同図(a) はCRT表示範囲
1に標準サイズで表示された内容を示すもので、このよ
うな表示状態において、オペレータがCRT表示範囲1
内の任意の座標、つまり拡大時の中心位置(拡大ポイン
トという)Qを同図(b) の如く指定すると、この場合
は、後述のような処理手順により拡大対象エリア10
(点線で示す)が設定されて同図(c) のように、この場
合は、図形d,eが拡大描画される。
【0069】図8はこの第2の実施例の全体的な処理動
作を示すフローチャートであり、以下、このフローチャ
ートを参照しながらその処理手順を説明する。まず、C
RT表示範囲1の拡大ポイントを指定する(ステップS
51)。具体的には拡大ポイントの座標(Xq ,Yq
を拡大ポイント格納領域26(図9参照)にセットす
る。次に、拡大対象エリアを求める(図8のステップS
52)。この拡大対象エリアを求める処理動作について
を図10のフローチャートにより説明する。
【0070】図10のフローチャートにおいて、ステッ
プS61からステップS64までは前記した図3のフロ
ーチャートにおけるステップS21からステップS24
までと同じ処理手順であるので、ここではこれらの説明
は省略する。このステップS21からステップS24ま
では、CRT表示範囲1の中心を基準に拡大対象エリア
3の始点座標(Xs ,Ys )と終点座標(Xe ,Ye
を求める処理であり、この処理のあとに、ステップS6
5とステップS66の処理を追加する。
【0071】すなわち、ステップS65では、Xs
(Xq −Xp )を加算してXs1を求めるとともに、Ys
に(Yq −Yp )を加算してYs1を求める処理を行い、
ステップS66では、Xe に(Xq −Xp )を加算して
e1を求めるとともに、Ye に(Yq −Yp )を加算し
てYe1を求める処理を行う。これにより、拡大ポイント
の座標(Xq ,Yq )を中心とする拡大対象エリア10
の始点座標と終点座標が求められる。
【0072】この拡大ポイントの座標(Xq ,Yq )を
中心とする拡大対象エリア10の始点座標と終点座標が
求められると、次は、図8のフローチャートのステップ
S53の処理に移る。このステップS53の処理は、ス
テップS52で求められた拡大対象エリア10内に少な
くとも一部が存在する図形群を検索する処理であり、そ
の処理手順は前記図5のフローチャートにおける処理手
順と同じであるため、その説明は省略する。
【0073】この検索処理が終了すると、ステップS5
4、ステップS55、ステップS56へと処理が進む
が、これらステップS54からステップS56の処理手
順は図2のステップS13からステップS15の処理手
順と同じであるため、その説明は省略する。
【0074】上記ステップS56(ステップS15)の
処理は、フレームバッファ2上におけるスクロール位置
を求める処理であり、この第2の実施例では、この処理
のあとに、CRT表示範囲1の中心座標(Xp ,Yp
と拡大ポイントの座標(Xq,Yq )との差分(Xq
p 及びYq −Yp )をそれぞれM倍して上記ステップ
S56で求めたX0 ,Y0 に加える処理、すなわち、X
01=X0 +(Xq −X p )・M、Y01=Y0 +(Yq
p )・Mを行う(ステップS57)。このようにして
求められたX01,Y01は、図4で示すスクロール位置座
標格納領域25に設定され、この設定値に基づいてCR
T表示範囲1をスクロールする(ステップS58)。
【0075】このように、第2の実施例ではCRT表示
範囲1内の任意の座標を指定して、その指定した点を中
心に拡大描画することが可能となり、また、前記第1の
実施例同様、拡大前のCRT表示範囲1の中心は拡大後
においても拡大範囲部分の中心とすることができる。
【0076】なお、上記第2の実施例の図8のフローチ
ャートにおいて、ステップS55の処理動作はステップ
S56からステップS58の処理を行った後で実施する
ようにしてもよい。また、図8のフローチャートにおい
て、ステップS56、ステップS57を1つの処理とし
て行うには、X01=Xq ・M−Xp 、Y01=Yq ・M−
p の処理を行えばよい。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、CRT表示範囲の中心
点を基準に拡大時における有効表示範囲(拡大対象エリ
ア)を求め、これにより求められた拡大対象エリア内に
少なくとも一部が存在する図形群を検索するようにした
ので、拡大対象となる図形のみが拡大描画処理され、し
かも拡大対象となる図形群を完全に包囲するように拡大
対象エリアを大きく設定する必要がないことから、拡大
描画処理効率を大幅に向上させることができる。また、
拡大前のCRT表示範囲の中心が拡大後における拡大範
囲部分の中心となるようなスクロール位置を算出して自
動的にスクロールするようにしたので、マニュアルによ
るスクロール操作を不要とすることができ、大幅な操作
性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明する具体的な表示
例を示す図である。
【図2】同実施例の全体的な処理手順を説明するフロー
チャートである。
【図3】同実施例における拡大対象エリアを求める処理
を説明するフローチャートである。
【図4】同実施例において用いる各種データを格納する
データ格納領域を示す図である。
【図5】同実施例における拡大対象エリア内の図形検索
処理を説明するフローチャートである。
【図6】同実施例における拡大対象エリア内の図形検索
処理において、少なくとも一部が拡大対象エリア内に存
在している図形を検索する処理を説明する図である。
【図7】本発明の第2の実施例を説明するための具体的
な表示例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例の全体的な処理手順を説
明するフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施例において用いる拡大ポイ
ントのデータを格納するデータ格納領域を示す図であ
る。
【図10】本発明の第2の実施例における拡大対象エリ
アを求める処理を説明するフローチャートである。
【図11】従来の第1の方法を説明する図である。
【図12】従来の第2の方法を説明する図である。
【図13】拡大対象エリア内の図形検索処理に用いる各
種データを格納するデータ格納領域を示す図である。
【図14】従来の第2の方法における拡大対象エリア内
の図形検索処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・CRT表示範囲 2・・・フレームバッファ 3・・・拡大対象エリア

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームバッファ(2)上における表示
    画面上の表示範囲(1)に描画されている任意の図形
    を、フレームバッファ(2)上で拡大描画して表示画面
    上の所定位置に表示させる図形の拡大描画方法におい
    て、 上記フレームバッファ(2)上において表示画面上の表
    示範囲(1)の中心座標を基準にして拡大倍率に応じた
    拡大対象エリア(3)を設定する拡大対象エリア設定ア
    ルゴリズムを有し、これにより設定された拡大対象エリ
    ア(3)内に少なくとも一部が存在している図形を検索
    する図形検索アルゴリズムを有し、さらに、拡大前の表
    示範囲の中心が拡大後の拡大範囲部分の中心となるよう
    に表示範囲のスクロール位置を算出するスクロール位置
    算出アルゴリズムを有することを特徴とする図形の拡大
    描画方法。
  2. 【請求項2】 上記拡大対象エリア設定アルゴリズム
    は、フレームバッファ(2)上における拡大前の表示範
    囲内の中心座標(Xp ,Yp )を基準とし,この中心座
    標(Xp ,Yp )にそれぞれ1−1/M(ただしMは拡
    大倍率)を乗じて始点座標(Xs ,Ys )を求めるとと
    もに、上記中心座標(Xp ,Yp )にそれぞれ1+1/
    Mを乗じて終点座標(Xe ,Ye )を求め、これら始点
    座標(Xs,Ys )と終点座標(Xe ,Ye )を対角点
    とする矩形領域を拡大対象エリア(3)とすることを特
    徴とする請求項1記載の図形の拡大描画方法。
  3. 【請求項3】 上記図形検索アルゴリズムは、フレーム
    バッファ(2)上の拡大対象図形を包囲する矩形領域を
    図形範囲として設定し、この図形範囲の各端点のうちい
    ずれかの端点の座標値が上記拡大対象エリア(3)内に
    存在しているか否かを判定し、いずれかの端点の座標値
    が上記拡大対象エリア(3)内に存在している場合を拡
    大対象図形として検索することを特徴とする請求項1記
    載の図形の拡大描画方法。
  4. 【請求項4】 上記図形検索アルゴリズムは、フレーム
    バッファ(2)上の拡大対象図形を包囲する矩形領域を
    図形範囲として設定し、上記拡大対象エリア(3)の各
    端点のうちいずれかの端点の座標値が上記図形範囲内に
    存在しているか否かを判定し、いずれかの端点の座標値
    が上記図形範囲内に存在している場合を拡大対象図形と
    して検索することを特徴とする請求項1記載の図形の拡
    大描画方法。
  5. 【請求項5】 上記スクロール位置算出アルゴリズム
    は、フレームバッファ(2)上における拡大前の表示範
    囲の中心座標(Xp ,Yp )にそれぞれM−1(ただし
    Mは拡大倍率)を乗じて得られる座標値(X0 ,Y0
    がフレームバッファ(2)上における拡大後の表示範囲
    の表示始点となるように表示範囲を自動的にスクロール
    することを特徴とする請求項1記載の図形の拡大描画方
    法。
  6. 【請求項6】 上記拡大対象エリア設定アルゴリズム
    は、表示範囲(1)内の任意の位置に拡大範囲の中心と
    なる中心座標(Xq ,Yq )を指定し、フレームバッフ
    ァ(2)上における拡大前の表示範囲内中心座標
    (Xp ,Yp )を基準とし,この中心座標(Xp
    p )にそれぞれ1−1/M(ただしMは拡大倍率)を
    乗じて求めた座標(Xs ,Ys )のXs にXq −Xp
    加算し、Ys にYq −Yp を加算して座標(Xs1
    s1)を求めるとともに、上記拡大前の表示範囲中心座
    標(Xp ,Yp )にそれぞれ1+1/Mを乗じて求めた
    座標(Xe ,Ye )のXe にXq −Xp を加算し、Ye
    にYq −Yp を加算して座標(Xe1,Ye1)を求めて、
    座標(Xs1,Ys1)を始点座標、座標(Xe1,Ye1)を
    終点座標としてこれら始点座標、終点座標を対角点とす
    る矩形領域を拡大対象エリア(10)とすることを特徴
    とする請求項1記載の図形の拡大描画方法。
  7. 【請求項7】 上記任意に拡大範囲の中心となる中心座
    標(Xq ,Yq )を指定して拡大対象エリアを求める場
    合におけるスクロール位置算出アルゴリズムは、上記フ
    レームバッファ(2)上における拡大前の表示範囲の中
    心座標(Xo ,Yp )にそれぞれM−1(ただしMは拡
    大倍率)を乗じて得られる座標値(X0,Y0 )のX0
    に(Xq −Xp )・Mを加算し、Y0 に(Yq −Yp
    ・Mを加算して得られる座標(X01,Y01)がフレーム
    バッファ(2)上における拡大後の表示範囲の表示始点
    となるように表示範囲を自動的にスクロールすることを
    特徴とする請求項1記載の図形の拡大描画方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100988380B1 (ko) * 2008-12-24 2010-10-18 포항공과대학교 산학협력단 중요도 확산을 이용한 영상 리타겟팅 방법, 이를 수행하는 프로그램을 기록한 기록매체 및 이를 수행하는 장치
US8116593B2 (en) 2007-04-23 2012-02-14 Sony Corporation Image processing apparatus, image processing method, and program for determining a zoom area for a displayed zoom image

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