JP3479282B2 - 文字図形変形処理装置 - Google Patents

文字図形変形処理装置

Info

Publication number
JP3479282B2
JP3479282B2 JP2001001303A JP2001001303A JP3479282B2 JP 3479282 B2 JP3479282 B2 JP 3479282B2 JP 2001001303 A JP2001001303 A JP 2001001303A JP 2001001303 A JP2001001303 A JP 2001001303A JP 3479282 B2 JP3479282 B2 JP 3479282B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deformed shape
character
shape
character string
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001001303A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001249656A (ja
Inventor
律子 細谷
司 山内
泰昌 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001001303A priority Critical patent/JP3479282B2/ja
Publication of JP2001249656A publication Critical patent/JP2001249656A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3479282B2 publication Critical patent/JP3479282B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字列や図形群を1度
に変形処理することができる文字図形変形処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】DTPシステム(Desk Top Publishing
System:ディスクトップ型の電子出版システム),ワー
ドプロセッサ,CADシステム(Computer Aided Disig
n System)等のコンピュータグラフィックス装置でよく
使用されるアウトラインフォント文字や図形は、文字や
図形の輪郭線を代表的に表すサンプル点を算出し、その
サンプル点を通る直線や曲線の線分で近似し、その各々
の線分を発生させるためのベクトル座標点や制御コード
の集合をデータとして記憶していることが多い(以下、
アウトラインデータと称す。) これは、ビットイメージで記憶する場合と比べ、高い圧
縮率が得られると共に、フォントのパラメータが、ある
大きさの座標平面(以下、メッシュと称す。)上のベク
トル点として表現されるので、拡大縮小等の数値演算を
フォントデータのベクトル点に行い、その結果を直線や
曲線で補間して展開することにより、品質低下がなく、
滑らかな輪郭の拡大縮小文字等を得ることができる。
【0003】従来、1つのアウトラインデータを変形し
て多用な文字や図形を発生させる方法としては、上記の
ように、アウトラインデータ中の座標データに、回転,
拡大縮小,一点透視,傾斜等のユーザの指定に従って、
アフィン変換や投影変換等の幾何学的演算を行うことに
よって変形する方法がある。
【0004】そこで、文字列や図形群などの関連のある
複数個の文字や図形を変形する場合は、上記方法を用い
て、文字列や図形群を構成する文字や図形を、入力の際
の基準線に従って1つずつ変形することにより、文字列
や図形群全体を変形している。
【0005】また、ビットイメージに展開した文字列や
図形群全体を、ある枠の形状に合わせて局所的にビット
数を増減させて変形することにより、文字列や図形群全
体を変形する方法もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、文字列や図形
群を構成する文字や図形を、入力の際の基準線に従って
1つずつ変形する方法では、1次元の基準線の変化に応
じた変形しか行うことができない。また、文字列や図形
群を構成する文字や図形を、入力の際の基準線に従って
1つずつ変形し、文字列や図形群全体を一連の規則を持
って1度に変形していないので、ユーザが文字列や図形
群全体の形状を考えながら、それに合うように1つずつ
文字や図形を変形しなくてはならず、大変手間がかか
る。
【0007】また、ビットイメージに展開した文字列全
体を、ある枠の形状に合わせて局所的にビット数を増減
させて変形する方法では、ビットイメージに展開してか
ら画素数を変更させるため、図形の輪郭が鋸歯状になっ
たりする。
【0008】また、どちらの方法でも、線または枠の形
状で変形状態を指示するため、例えば、図8に示すよう
な文字や図形の内部の密度が変化したような様々な変形
を行うことができない。
【0009】本発明の目的は、文字列や図形群全体を1
度にある規則性を持って変形したい場合に、比較的簡単
に変形を実現できる文字図形変形処理装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、文字列または図形群について変形処理し
て表示画面上に表示する文字図形変形処理装置におい
て、 文字または図形を、その輪郭線を構成する直線また
は曲線の集合情報であるアウトラインデータの形式で記
憶するアウトラインデータ記憶手段と、 変形処理対象の
文字列または図形群の表示位置と大きさとを前記表示画
面上の領域として指定する領域指定手段と、前記指定さ
れた領域について、領域の形状をうねりを持つ変形形状
とする指定を受け付け、指定を受け付けたうねりを持つ
変形形状を表す線を表示画面に表示させる変形形状指定
受付手段と、 前記表示されたうねりを持つ変形形状を表
す線について、当該線のうねりの大きさを変更する指示
を受け付け、変更指示を受け付けた場合、その変更指示
に基づいて、変形形状を表す線を変形させて、前記表示
画面上に表示する変形形状変更受付手段と、 前記領域内
で表示されるべき文字列または図形群について、前記ア
ウトラインデータ記憶手段から対応するアウトラインデ
ータを読み出すと共に、読み出したアウトラインデータ
を、前記変形形状指定受付手段により指定された変形形
状に、また、前記変形形状変更受付手段により変形形状
の変更を受け付けた場合には、その変更された変形形状
に変形する処理を行い、変形された文字列または図形群
について表示画面上に表示させる変形処理手段とを備え
ることを特徴とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】本発明においては、文字列や図形群を含む矩形
領域を1つの変形単位と考え、該矩形領域を1度に変形
することにより、文字列や図形群を1度に変形するよう
にしている。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0019】図1は本発明の一実施例の文字図形変形処
理装置の構成図である。
【0020】本実施例の文字図形変形処理装置は、ユー
ザの指示等を入力するためのキーボードやマウス等の入
力部1と、入力部1からの指示を各部の制御信号に変換
する入力インタフェース部2と、文字や図形のアウトラ
インデータを記憶しているハードディスク等のアウトラ
インデータ記憶部4と、ユーザの指示でアウトラインデ
ータ記憶部4から目的のアウトラインデータを読み出す
データ選択部3と、読み出したアウトラインデータを一
時記憶するデータバッファ6と、表示部11に表示する
文字や図形の表示位置を計算する表示位置設定部8と、
ユーザの指示で変形領域を設定する領域設定部12と、
文字や図形をどのように変形するかを指定する変形指定
部5と、アウトラインデータに演算を加える変形部7
と、ユーザの指示で表示する文字や図形の大きさを変え
る拡大縮小部13と、アウトラインデータから直線や曲
線の補間線分を発生して輪郭線のドットイメージを作成
する展開部9と、展開されたドットイメージを一時記憶
するビットマップメモリ等の展開バッファ10と、展開
された文字や図形等を表示する表示部11と、切替スイ
ッチ14とから構成されている。
【0021】また、変形部7は、変形演算部100と、
相対位置算出部101と、位置加算部102と、サイズ
除算部103と、サイズ乗算部104と、位置減算部1
05とから構成されている。
【0022】図2(b)はアウトラインデータ記憶部4
に記憶されているアウトラインデータの一例である。
【0023】本装置では、文字や図形のデータは、説明
の便宜上、図2(a)に示すように、1.0×1.0の
(x,y)座標に収まる大きさで、輪郭線は直線と3次
のBezier曲線で定義されているとする。3次Be
zier曲線線分は、曲線の始点および終点と2つの制
御点との4つの座標点で定義できる。そこで、アウトラ
インデータ記憶部4は、図2(b)に示すように、デー
タを識別するための識別コード,輪郭を構成する各閉曲
線の区切りを示す閉曲線開始コード,Bezier曲線
で補間することを示す曲線指定コード,データの終わり
を示す終了コード等のコードデータと、直線やBezi
er曲線を発生させるための基準点となるx座標および
y座標を並べた座標データとを並べた形式となってい
る。座標データは、折点の座標を順次並べたもので、B
ezier曲線の2つの制御点は、その前に曲線コード
を入れて区別してある。ただし、アウトラインデータ
は、文字や図形の輪郭を代表する座標点の集合を使って
定義したものであれば、別に上記の例にはこだわらな
い。例えば、1024×1024のサイズの座標平面上
に定義されれたアウトラインデータならば、データを1
024で除算してから変形処理し、その後、再び102
4で乗算することで、本装置をそのまま使用できる。
【0024】以下、図3(a)に示すような「TES
T」という4文字が横に並んだ文字列を図3(b)に示
すような形状に変形する場合を例にして、本装置の動作
を説明する。
【0025】本装置では、無変形の文字や図形を入力表
示して文字列や図形群を表示し、表示された文字列や図
形群の中から変形したいものを選び、変形形状および表
示位置を指定して変形する。
【0026】まず、無変形時の文字や図形を表示すると
きの動作を説明する。
【0027】ユーザが表示したい文字や図形を入力部1
から入力すると、その識別コードがデータバッファ6に
格納される。データバッファ6は、図4に示すように、
表示部11の表示画面上に表示する文字や図形の識別コ
ードと、表示位置,サイズ,変形の有無等の属性データ
とを格納する表示データテーブルを備えている。本装置
では、表示位置は、表示画面上で文字や図形の座標平面
の原点を置く位置で表す。表示画面は、図3に示すよう
に、画面の左下すみを原点とし、上方向にx軸を取り、
右方向にy軸を取っている。また、サイズは、表示画面
での横×縦(x方向×y方向)の長さで表す。変形の有
無は、変形が無い場合は「0」で表され、変形が有る場
合はそれ以外で表される。
【0028】ユーザが文字や図形を表示したい位置を入
力部1から入力すると、その表示位置情報がデータバッ
ファ6の表示データテーブルに格納される。なお、表示
位置設定部8は、表示位置が入力されなかった場合は、
適当な表示位置を算出して、データバッファ6に格納す
る。例えば、文字列を入力して表示する場合には、ユー
ザは、1文字ごとに表示位置を指示しないので、2文字
目以降は、文字が入力される度に、入力方向や隣の文字
との間隔などのフォーマットに従って、自動的に、次の
文字の表示位置を算出し、データバッファ6に格納す
る。
【0029】また、ユーザが文字や図形のサイズを入力
部1から入力すると、そのサイズがデータバッファ6の
表示データテーブルに格納される。なお、サイズが指示
されなかった場合は、原形である1.0×1.0のサイズ
のままである。
【0030】データバッファ6の表示データテーブルに
次の文字や図形のデータが格納されると、データ選択部
3は、データバッファ6の中の識別コードを読み出し、
読み出した識別コードを持つアウトラインデータをアウ
トラインデータ記憶部4から読み出して、拡大縮小部1
3に送る。
【0031】拡大縮小部13は、アウトラインデータの
座標データのx座標およびy座標を、データバッファ6
の表示データテーブルに格納されたサイズになるよう拡
大縮小して、展開部9に送る。本装置のアウトラインデ
ータは、原形のサイズが1.0×1.0であるので、単に
サイズのx方向およびy方向の長さをx座標およびy座
標に乗算すれば所望の大きさになる。
【0032】なお、このとき、切替スイッチ14は、拡
大縮小部13により拡大縮小されたアウトラインデータ
が展開部9に出力されるように、切替わっている。
【0033】続いて、展開部9は、アウトラインデータ
の座標点情報に従って、輪郭線を描画することにより、
ドットイメージに展開し、展開バッファ10に格納す
る。例えば、図2(b)のアウトラインデータを展開し
て図2(a)のドットイメージを作るのであれば、閉曲
線開始コードの次の座標点を始点として次に続く折点座
表までの直線を発生し、さらに次の座標点まで直線をひ
き、その次には曲線のコードがあるので、続く2点を制
御点としてその次の折点までBezier曲線を引く…
という過程を繰り返して、輪郭線に展開する。
【0034】そして、表示部11は、ドットイメージに
展開された文字や図形の表示情報を、データバッファ6
の表示データテーブルに格納された表示位置に表示す
る。このようにして、入力された文字や図形を無変形の
まま表示する。
【0035】例えば、図3(a)に示すような文字列
「TEST」を表示するためには、横方向で間隔0を設
定した後、1文字のサイズが10×10の文字Tを入力
し、表示位置(20,30)を指定すると、データバッ
ファ6の表示データテーブルには、図4に示すような、
1行目の「大文字T」の欄が作成される。そして、デー
タ選択部3によってアウトラインデータ記憶部4から読
み出された文字Tのアウトラインデータが、拡大縮小部
13で、(10×x,10×y)と拡大され、展開部9
によって展開され、表示部11によって、表示画面上の
(20,30)の位置に「T」が表示される。続いて、
「E」,「S」,「T」の3文字についても、「E」,
「S」,「T」を入力すると、その都度、表示位置設定
部6は、例えば、横方向に間隔0として、各文字の表示
位置を計算し、データバッファ6の表示データテーブル
には、図4に示すような、2行目の「大文字E」の欄〜
4行目の「大文字T]の欄が作成される。そして、デー
タ選択部3によってアウトラインデータ記憶部4から読
み出された「大文字E」,「大文字S」,「大文字T」
のアウトラインデータが、拡大縮小部13で、(10×
x,10×y)と拡大され、展開部9によって展開さ
れ、表示部11によって、表示画面上の(30,30)
の位置に「E」が、(40,30)の位置に「S」が、
(50,30)の位置に「T」が、次々と表示され、図
3(a)に示す「TEST」という文字列が表示画面上
に表示される。
【0036】次に、このようにして表示画面上に表示さ
れた文字列や図形群の中の任意のものを変形し、変形後
の文字列や図形群を表示するときの動作を説明する。
【0037】まず、ユーザは、表示画面上に表示された
文字列や図形群の中から変形したいものを選択する。例
えば、「TEST」の4文字からなる文字列を変形した
いときには、ユーザは、表示画面上の4文字をマウス等
で指して選択する。
【0038】変形対象となる文字列や図形群が選択され
ると、選択された文字列や図形群を構成する文字や図形
について、データバッファ6の表示データテーブルの変
形の有無欄に「1」が格納される。続いて、領域設定部
12は、選択された文字列や図形群を囲む領域を変形領
域として設定する。変形領域は、上記選択された変形対
象となる文字列や図形群を全て含むようにユーザに設定
させるか、あるいは、本装置が自動的に設定する。変形
対象が文字列の場合は、変形領域を、文字列の全文字を
囲む最小の矩形や文字列の全文字の座標平面を囲む最小
の矩形とすると便利なことが多い。例えば、図3(a)
の「TEST」の4文字を変形対象として選択すると、
領域設定部12は、図5(a)に示すように、変形領域
の始点位置を(20,30)と計算し、変形領域のサイ
ズを(40,10)と計算する。
【0039】さて、変形対象となる文字列や図形群を変
形するためには、まず、どのように変形するかを指定し
なくてはならない。本装置では、上記のようにして設定
された変形領域を図5(b)に示すようにメッシュと見
立て、そのメッシュの形状の状態で、変形形状を指定す
る。
【0040】変形形状の指定は、変形指定部5で行う。
変形指定部5は、変形例となるメッシュの一覧表を表示
し、その中の1つをユーザに選択させる。そして、変形
部7は、変形対象となる文字列や図形群を、選択された
変形例のメッシュに貼り付いたように変形する。
【0041】まず、変形例となるメッシュの一覧表を表
示するため、メッシュのアウトラインデータを変形す
る。メッシュのアウトラインデータは、文字や図形のア
ウトラインデータと同様の図2に示すデータ構造で、変
形指定部5の内部に記憶されており、展開表示すると、
1.0×1.0のサイズの網目格子の付いた正方形とな
る。図5(b)は、メッシュのアウトラインデータを変
形領域の大きさ(「TEST」の例では40×10)に
拡大して表示した例である。
【0042】変形指定部5は、内部に記憶しているメッ
シュのアウトラインデータに、変形部7の変形演算部1
00で行う変形演算を施すことにより作り出される様々
なメッシュの形状を、変形領域の大きさに拡大縮小して
表示し、変形例として変形形状の一覧表を作る。変形部
7の変形演算部100で行う変形演算についての詳細は
後述するが、本装置では、演算により座標データを移動
させて文字や図形を変形するので、変形演算部100が
演算する座標移動演算式に、目的の形状に対応したパラ
メータを与えることにより変形を実現する。そこで、変
形指定部5は、図6に示すような、変形例となる変形形
状に対して固有のパラメータを記憶している変形パラメ
ータテーブルを備えており、変形パラメータテーブルの
パラメータを順に変形部7に与え、内部に記憶している
メッシュのアウトラインデータを変形部7に変形させ
る。
【0043】なお、このようにして変形されたメッシュ
のアウトラインデータを予めアウトラインデータ記憶部
4に記憶しておき、それらを次々読み出しては、拡大縮
小部13で変形領域の大きさに拡大縮小することによ
り、変形形状の一覧表を作成するようにしてもよい。ま
た、変形領域が大きいときには、全体を縮小したり、数
頁に分けて表示するようにしてもよい。
【0044】このようにして作成された変形形状の一覧
表が変形形状の選択メニューとなる。図6に示した9種
類のパラメータを使って図5(b)の変形領域のメッシ
ュを変形した変形形状選択メニューの例を図7に示す。
【0045】さて、ユーザは、表示された変形形状選択
メニューを見て、所望の変形形状を、マウスで指したり
テンキーで番号を入力したりすることにより選択する
と、変形指定部5は、選択された変形形状に従った変形
演算を行わせるためのパラメータを、変形パラメータテ
ーブルから読み出して、変形部7の変形演算部100に
与える。
【0046】そして、データ選択部3によって、変形対
象となった文字列や図形群を構成する全ての文字や図形
の識別コードを持つアウトラインデータがアウトライン
データ記憶部4から読み出され、拡大縮小部13によっ
て、データバッファ6の表示データテーブルに格納され
ているサイズに拡大縮小されて、変形部7に送られる。
なお、このとき、切替スイッチ14は、拡大縮小部13
からの出力先が変形部7となるように切替わっている。
【0047】変形部7では、まず、相対位置算出部10
1が、変形領域内の文字列や図形群を構成する文字や図
形の相対表示位置を算出する。具体的には、変形対象と
なる文字列や図形群の各文字や図形の表示位置から変形
領域の始点位置を減算すればよい。すなわち、領域指定
部12から読み出した変形領域の始点位置を(n,m)
とし、サイズを(N,M)とし、データバッファ6から
読み出した変形対象となる文字列や図形群の各文字や図
形の表示位置を(x0,y0)とすると、相対座標位置
(x1,y1)は、x1=x0−n,y1=y0−mというよ
うに算出することができる。
【0048】次に、位置加算部102が、算出された相
対座標位置(x1,y1)を変形対象となる文字列や図形
群の各文字や図形のアウトラインデータの各座標データ
に加算する。さらに、サイズ除算部103が、相対座標
位置を加算した座標データを変形領域のサイズで除算
し、変形演算部100に出力する。すなわち、変形演算
部100に出力される変形対象となる文字列や図形群の
アウトラインデータの座標値を(X,Y)とすると、X
BR>=(x+x1)/N,Y=(y+y1)/Mである。
【0049】これは、変形演算部100が行う変形演算
が、常に1.0×1.0のサイズ、すなわち、1つの文字
や図形が定義された座標平面のサイズに対して行われる
ようになっているので、変形領域をそのサイズに変換す
るためである。
【0050】変形演算部100では、サイズ除算部10
3から出力されたアウトラインデータの座標値に、選択
された変形形状にするための変形演算を加える。変形演
算部100については後述する。
【0051】変形演算を行ったアウトラインデータは、
サイズ乗算部104で変形領域サイズが乗算され、さら
に、位置減算部105で相対位置が減算されることによ
り、位置加算部102およびサイズ除算部103による
変換の逆変換がなされて、変形処理以前のデータ形式に
戻される。すなわち、変形部7から出力されるアウトラ
インデータの各座標値(x”,y”)は、x”=X”×
N−x1,y”=Y”×M−y2となる。
【0052】そして、以上のように変形処理されたアウ
トラインデータは、展開部9に出力され、無変形時と同
様に、ドットイメージに展開され、表示画面上の表示位
置(x0,y0)に表示される。
【0053】例えば、「TEST」の文字列の例の変形
領域は、始点位置が(20,30)であり、サイズが
(40,10)であるので、拡大縮小部13が変形例と
なるメッシュのアウトラインデータを(40,10)倍
に拡大し、変形選択メニューが図7に示すように表示さ
れる。ユーザは、変形選択メニューの中から1つの変形
形状を選択する。ここでは、図7の「変形7」を選択し
たとする。
【0054】変形形状が決まると、変形部7が変形対象
文字を1つずつ変形していく。まず、相対位置算出部1
01が、変形対象文字の相対座標位置を算出するが、1
つ目の「T」の表示位置(x0,y0)は(20,30)
であるので、変形領域の始点に対する表示位置の相対座
標位置(x1,y1)は(0,0)である。算出した相対
座標位置は、位置加算部102に出力される。データ選
択部3によって、アウトラインデータ記憶部4から読み
出された「T」のアウトラインデータは、拡大縮小部1
3でx方向およびy方向共に10倍された後に、変形部
7に入るように切替わった切替スイッチ14を通って位
置加算部102に出力される。位置加算部102は、拡
大縮小部13から出力されたアウトラインデータの座標
データに相対座標位置を加算するが、この場合は、相対
座標位置が(0,0)なので、相対座標位置を加算して
も座標値は変わらない。相対座標位置を加算した座標デ
ータは、サイズ除算部104で、変形領域サイズ(4
0,10)で除算される。すなわち、アウトラインデー
タ記憶部4から読み出された「T」のアウトラインデー
タ中の座標データ(x,y)は、拡大縮小部13からサ
イズ除算部103までで、((x×10−0)/40,
(y×10−0)/10)となって変形演算部100に出
力される。
【0055】変形演算部100には、上述したように、
変形指定部5から既に所望の形状に変形するためのパラ
メータが与えられている。座標データは、演算を加えら
れることによって、所望の変形領域形状の一部となるよ
うな位置に移動する。そして、サイズ乗算部104で、
変形領域のサイズを乗算され、位置減算部105で、相
対位置を減算されて変形前のデータ構造に戻り、変形部
7から出力される。すなわち、変形演算部100から出
力された座標データ(X”,Y”)は、サイズ乗算部1
04および位置減算部105によって、(X”×40−
0,Y”×10−0)となる。変形部7から出力された
アウトラインデータは、展開部9でドットイメージに展
開されて表示画面上の(20、30)の表示位置に表示
される。その結果、図3(b)に示すように、変形した
最初の「T」の文字が表示される。
【0056】以下、「E」は、相対座標位置(10,
0)、「S」は相対座標位置(20,0)、最後の
「T」は相対座標位置(30,0)と計算され、同様の
処理を繰り返して、1字ずつ変形された文字が表示さ
れ、図3(b)に示すように、変形した文字列「TES
T」ができあがる。また、図7において、「変形1」〜
「変形6」,「変形8」,「変形9」を指定したときの
文字列「TEST」の変形結果を、それぞれ、図8に示
す。
【0057】なお、図8においては、変形したメッシュ
の上に文字列を重ねて表示してあるが、メッシュを表示
しないようにすることができるのはもちろんであり、さ
らに、図27(a)に示すように、メッシュの外枠の形
の図形を変形した図形に重ねて、変形後の文字列や図形
群を表示し、様々な変形効果を出すこともできる。逆
に、図27(b)に示すように、メッシュの横方向線の
みを、変形後の文字列とは別の色で表示し、様々な変形
効果を出すこともできる。
【0058】さて、次に、変形演算部100の詳細につ
いて説明する。
【0059】図15は、変形演算部100の構成図であ
る。
【0060】まず、演算コントローラ71が、変形指定
部5によって与えられたパラメータを演算部72に出力
する。
【0061】演算部72は、3種の独立した変形処理部
分に分かれている。図16にこの3種の変形を例示す
る。無変形状態、すなわち、左側に示した状態では、座
標平面のメッシュは、等間隔の網目状の直線格子で区切
られた正方形である。その等間隔の座標平面の格子密度
を、例えば、図16(a)に示すように、x方向,y方
向それぞれにある方向に偏らせるような格子密度の変更
を行う部分(格子密度変更部721)と、無変形状態で
は直線の座標平面の格子線質を、例えば、図16(b)
に示すように、円弧やsinカーブに変更するような格
子線質の変更を行う部分(格子線質変更部722)と、
無変形状態では正方形となっている座標平面を、例え
ば、図16(c)に示すように、任意の四辺形とするよ
うに、座標平面の4頂点の位置の変更を行う部分(頂点
位置変更部723)である。これらの変形処理部分は、
格子密度変更部721,格子線質変更部722,頂点位
置変更部723の順につながっている。
【0062】3種の独立した変形処理部分には、それぞ
れ、いくつの演算式が入っていてもよいが、その中か
ら、1つの演算式とパラメータを設定して使用する。1
種類の変形処理部分から2つの演算を選んで使用するこ
とはできない。例えば、座標平面の4頂点位置が長方形
の頂点となるような変形と、台形の頂点となるような変
形とを同時に行うことはできない。また、本例のように
複数種の変形を行うときは、その各々の変形処理部分に
おける演算は、それぞれ、他の変形処理部分における演
算に影響を与えないものでなくてはならない。すなわ
ち、格子線密度変更部721の中のどの演算による変形
も、格子の線質や4頂点の位置を変えず、また、格子線
質変更部722の中のどの演算による変形も、格子密度
や4頂点の位置を変えないものでなくてはならない。同
様に、頂点位置変更部723で変形した後も、格子線は
直線のままで、1本の格子線を横切る格子線の間隔は等
間隔のままでなくてはならない。
【0063】本装置の3種の変形処理部分には、それぞ
れ1つずつの演算式による演算回路が入っている。本装
置の演算式は、変形前の座標を(X,Y)、変形後の座
標を(X”,Y”)とすると、例えば、格子密度変更部
721の演算式は図14の式で、格子線質変更部72
2の演算式は図14の式で、頂点位置変更部723の
演算式は図14の式で、それぞれ、表される。上記3
つの式は、それぞれ、6個のパラメータ(pp,p,p
0,qq,q,q0),12個のパラメータ(sa,s
b,sc,sd,se,sf,ta,tb,tc,t
d,te,tf),6個のパラメータ(a,b,c,
d,e,f)を持っており、格子線密度変更部721の
演算式に与える6個のパラメータは、座標平面x方向,
y方向の格子密度の偏りの度合いと偏りの中心を変え、
格子線質変更部722の演算式に与える12個のパラメ
ータは、線のうねり具合や回数を変え、頂点位置変更部
723の演算式に与える6個のパラメータは、文字や図
形の全体形状や大きさを変える。これらのパラメータの
値は、上記3式が互いに他の変更部による変形の影響を
与えないように範囲が制限されている。
【0064】演算コントローラ71は、演算部72にパ
ラメータを出力すると、データ制御部73に演算開始指
示を出力する。データ制御部73は、データバッファ6
のアウトラインデータをコードデータと座標データに分
けつつ、識別コードや制御コードはそのまま出力し、座
標値データは演算部72に演算させてから出力する。こ
れにより、変形し展開表示されたメッシュと同様の変形
をして、文字列や図形群が展開表示される。
【0065】本装置の変形部7によれば、格子線密度の
変更は、文字や図形を寸づまりにさせ、格子線質の変更
は、文字や図形に揺らぎや凹凸感を与え、頂点位置の変
更は、文字や図形をいびつにする効果を与えるなど、3
種の演算で複雑な変形を実現できる。また、不規則な形
状の文字や図形を直接変形するには、その図形の変形後
の形状をなんらかの手段で表現しなくてはならないが、
座標平面をメッシュを考えて、メッシュを変形すると、
変形後のイメージに従った指示が行いやすい。
【0066】なお、変形部7における演算部72が行う
変形演算は、本例に限らず、メッシュを変形させる効果
のあるものならば、例えば、図14の式に示すよう
な、メッシュの外枠4辺を円弧状にするような演算が1
つだけ入っていてもよく、また、従来のアフィン変換や
投影変換等、どのような演算でもよい。
【0067】次に、図17〜図24を用いて、図2に示
すようなアウトラインデータを格子線質変更部722で
変形したときなどに起こる歪の補正方法について説明す
る。
【0068】図17は補間線補正部74の構成図であ
る。補間線補正部74は、格子線質変更部722によっ
て引き起こされる、文字や図形の潰れを補正する部分で
ある。
【0069】格子線質変更部722によって起こる潰れ
とは、本装置の変形機能が、輪郭線の基準点であるアウ
トラインデータの座標値にのみ変形演算を加えた後、無
変形時と同様に、展開、すなわち、演算した基準点を直
線や曲線で補間して輪郭線を再現するため、補間する線
と変形した格子線との線質の相違により、図18に示す
ように、図形輪郭線が潰れてしまう現象である。この現
象は、直線で補間する部分を持つアウトラインデータ
に、格子線質を曲線に変更を行ったときによく起こる。
【0070】図17の補間線補正部74は、直線で補間
する部分をいくつかに内分割する基準点を発生させ、該
発生させた基準点に変形演算を行うことにより、輪郭線
の潰れを緩和する。変形指定部5から与えられたパラメ
ータのうち、格子線質変更のパラメータが無変形でない
とき、演算コントローラ71は、データ制御部73と補
間線補正部74に補間線の補正を指示する。補正がない
ときには、アウトラインデータは、データ制御部73で
座標値データとコードデータに判別されて、座標値デー
タのみ演算が加えられるが、補正するときは、補間線補
正部74が座標値データとコードデータの判別も補正と
合わせて行う。
【0071】まず、コード判別部111は、アウトライ
ンデータを順次読み込んで、コードデータはそのまま出
力し、座標データならば線質判定部112に出力する。
線質判定部112は、読み込んだ座標データが曲線の基
準点の座標データの場合は補正しないので、1本分の曲
線座標データを演算部72に送り、演算結果を出力す
る。また、読み込んだ座標データが直線の基準点となる
座標データの場合は、1本分の直線座標データを補正直
線発生部113に送る。補正直線発生部113は、該直
線の基準点から発生する1本の線分をある一定の長さ以
下の複数の線分となるように分割し、該分割した各線分
を発生するための基準点となる座標データを作成して、
元の1本の線分の基準点座標データの代わりに演算部7
2へ送り、変形演算した座標データを出力する。線分の
長さの最大値をいくつにするかは、分割数変更スイッチ
114で指定する。本装置のアウトラインデータ例で
は、直線は、特にコード付けずに終点(始点)となる座
標を並べているだけなので、上記内分割点の座標を次々
演算部72に送って出力させればよい。
【0072】例として、図19(a)に示すように、直
線5本で作成される5角形のアウトラインデータを考え
ると、補正なしに格子線質を全体形状が円となるような
円弧に変更したときは、演算後は、図19(b)に示す
ような座標データとなって図形が潰れる。上記の補正を
行った場合、1本の線分を長さ0.125以下にしたと
すると、変形部7から出力されるアウトラインデータ
は、図20に示すようになり、期待した変形となる。
【0073】図21は補間線補正部74の別の例であ
る。図21の補間線補正部74は、直線部分を曲線にし
てしまうことによって、輪郭線の潰れを防ぐようにす
る。本装置の例では、曲線部分の輪郭線はBezier
曲線を使用しているため、変形前と変形後のアウトライ
ンデータの形式を一致させるように、直線部分はBez
ier曲線に入替えている。
【0074】まず、前例と同様に、コード判定部121
は、座標値データかコードデータかを判断し、コードデ
ータはそのまま出力し、座標データは線質判定部122
に出力する。線質判定部122は、曲線の基準点の座標
データならば、前例と同様に演算部72に送る。直線の
座標データは、線分分割部123に送られる。線分分割
部123は、受け取った直線の座標データを、複数本の
曲線に置き換える場合に備えて、直線をいくつかに分割
する。分割数は、分割数変更スイッチ124で変更でき
る。1本の直線から1本の曲線線分を発生する場合は分
割しなくてよい。1本の直線から1本の曲線線分を発生
するには、本装置のBezier曲線線分のデータの場
合には、曲線の終点と始点の他に、曲線コードと2つの
制御点の座標が必要であるため、制御点を発生し、コー
ドデータをつけ加えることになる。制御点発生部125
は、直線線分の終点および始点を曲線線分の終点および
始点とし、2つの制御点を算出する。そして、コード発
生部126は、曲線のコードを出力した後で、2つの制
御点と終点の座標データを出力する。
【0075】制御点の算出方法は様々だが、例えば、図
22に示すように、直線線分の中点が変形によって移動
した移動先の座標を曲線が通過するように定めることが
できる。すなわち、直線線分の始点と終点を(x1,y
1),(x3,y3)とすると、その中点(x2,y
2)を求めて、演算部72に通して変形後の座標位置
(x1,y1),(x3,y3)(x2,y2)を計算
させ、その結果から制御点(a1,b1),(a2,b
2)を算出できる。算出式は、図14の式および式
で与えられる。
【0076】本例のアウトラインデータでは、ある線分
の終点座標が次の線分の始点となり、曲線指定コードに
続く2点が曲線制御点となっているので、曲線指定のコ
ードに続けて、(a1,b1),(a2,b2)を出力
し、さらに、終点(かつ、次の線分の始点)の(x3,
y3)を演算部72で計算した結果を出力する。以上を
繰り返して、直線を曲線に置き換える。図19の例で
は、図21の補間線補正部74によって、図23に示す
ように変形したアウトラインデータが作成され、閉曲線
の潰れが解消される。また、複雑な変形の場合、1本の
直線を1本の曲線に置き換えるだけでは潰れを防げない
場合がある。そのときには、線分分割部123で分割し
たそれぞれの線分について、各々の線分を上記と同様に
して複数本の曲線線分に置き換えればよい。
【0077】図18に示した潰れた文字を図17と図2
1の補間線補正部74で補正した結果を、それぞれ、図
24(a)と図24(b)にそれぞれ示す。どちらの場
合でも、期待した効果を得ていることがわかる。
【0078】さて、上述した実施例は、変形対象となる
文字列や図形群を選択すると、自動的に変形領域が決ま
る例について主に説明したが、変形領域の指定をユーザ
に行わせることで、同じ文字列や図形群を変形対象とし
ても、図9に示すように、変形領域を変えることによ
り、各々の文字や図形の変形形状を変えることができ
る。なお、この場合、ユーザは、変形領域を矩形状に指
定しなければならない。
【0079】図9の例は、上記「TEST」の文字列を
変形する際に、変形領域を「TEST」の文字列が上の
方にくるような正方形の領域を変形領域とした場合の例
であり、変形領域が円になるように変形すると、片方が
膨らんだ形の局所的な変形効果を得ることができる。
【0080】また、上述した実施例では、メッシュの変
形例を一覧表示したものを変形形状選択メニューとして
いたが、図10に示すように、変形した文字列をそのま
ま変形形状選択メニューとしてもよい。
【0081】さらに、上述した実施例では、変形形状選
択メニューから変形形状を選択するようにしていたが、
変形形状をユーザに指定させるようにしてもよい。すな
わち、ユーザに無変形のメッシュの頂点位置等を移動さ
せて、変形メッシュを作らせ、該変形メッシュの頂点位
置等から座標移動演算式のパラメータを逆算することに
より、文字列や図形群を変形させる。
【0082】変形形状の指定は、変形指定部5で行う。
まず、ユーザは、入力部1から変形種を選択して入力す
る。変形種とは、上記の格子密度,格子線質,頂点位置
の3種である。続いて、該変形種による変形で、どのよ
うにどの程度の変形を行うかを指定する。
【0083】すなわち、格子密度の場合は、図14の
式による座標移動演算は、x,y方向それぞれについ
て、格子間隔がある格子線に向かって偏る効果を与える
ので、その偏りの中心となる格子線と偏りの度合いを、
図11に示すような表示画面で、ユーザは、表示された
メッシュの格子で、x,y両方向の偏りの中心となる格
子が何本目の格子であるかを指定し、さらに、該中心に
指定した格子に向かってどの程度密または粗になるのか
を指定する。
【0084】また、格子線質の場合は、図14の式に
よる座標移動演算は、格子線を波状にうねらせるので、
図12に示すような表示画面で、ユーザは、線のうねり
状態を、x,y方向につきそれぞれ選び、うねりの大き
さを指定する。
【0085】また、頂点位置の場合は、図14の式に
よる座標移動演算は、変形領域のメッシュの4頂点の位
置を移動させる効果があるので、図13に示すような表
示画面で、ユーザは、頂点位置を所望の形状になるまで
移動させる。
【0086】変形指定部5は、ユーザが指定した変形種
と入力した変形方法に基づいて、座標移動演算式のパラ
メータを逆算し、変形部7に出力する。すなわち、格子
密度の場合に指定された偏りの中心となる格子の格子番
号をp0とq0に換算し、偏りの度合いをpとqに換算
し、その値からppとqqを算出する。格子線質の場合
は、それぞれのうねり状態に対する各パラメータを記憶
した変換マトリクスと照らし合わせ、sa,sb,s
c,sd,se,sf,ta,tb,tc,td,t
e,tfを読み出し、これらにうねりの大きさを反映す
る。また、頂点位置のの場合は、計算式でパラメータを
算出する。頂点位置のパラメータの計算式は、頂点
(1,0),(1,1),(0,1)が変形した後、
(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3)に移
動したとすると(正方形を移動せずに任意の四辺形にす
るには、原点不変で3頂点位置だけ変えればよい。)、
パラメータは、a=x1,b=x2−x1−x3,c=
x3,d=y1,e=y2−y1−y3,f=y3であ
る。また、このとき、原点(0,0)を(x0,y0)
に変更すると、変形領域ごと変形対象図形を全て移動さ
せるのと同じことになる。そのときは、原点の移動量
(x0,y0)を各変形対称図形の表示位置に加算した
位置に、変形した図形を表示すればよい。ただし、変形
演算パラメータあは、a=x1−x0,b=x2−x1
−x3+x0,c=x3−x0,d=y1−y0,e=
y2−y1−y3+y0,f=y3−y0になる。
【0087】このようなユーザインタフェースを用意す
ると、ユーザは、かなり自由に所望の変形形状を指定す
ることができる。
【0088】さらに、データバッファ6の表示データテ
ーブルに、表示する図形アウトラインデータを記憶する
欄を追加し、アウトラインデータ記憶部4から読み出し
たデータではなく、図25に示すように、データバッフ
ァ6に記憶したアウトラインデータを変形部7が変形処
理するようにすると、図形や文字を何度も繰返して変形
することができる。
【0089】例えば、図26において、(1)に示すよ
うに、最初に2行の文字列を表示させたとすると、この
とき、図25のデータバッファ6には、アウトラインデ
ータ記憶部4から読み出されたアウトラインデータを拡
大縮小部13が拡大縮小処理をしたものが格納されてい
る。この状態で、上の3文字を囲む変形領域を設定し
て、下の2文字と同じ幅になるように変形させるよう指
示する。すると、データバッファ6に格納されているM
APの3文字に対応するアウトラインデータが、変形部
7で処理されて出力され、データバッファ6の変形前の
アウトラインデータと書き換わる。アウトラインデータ
が書き換わると、展開部9がデータを展開し、表示部1
1が表示し、図26の(2)に示すように表示される。
次に、新ためて変形領域を2行5文字を囲むように設定
し直し、図7の変形1のように変形させるよう指示する
と、同様の過程を繰り返して、図26の(3)に示すよ
うに表示される。
【0090】このように、変形領域の設定による文字列
や図形群の変形は、変形する文字列や図形群がどのよう
に配置されていてもよい。つまり、文字ならば、英文プ
ロポーショナルによって文字の座標平面が重なり合うよ
うに配置されていても、何行に渡っていてもよく、その
ような文字列の周りにイラスト図形がちりばめられたよ
うな画面の任意の図形群を選んで、何度でも変形するこ
とができる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数個の文字や図形からなる文字列や図形群を、比較的
簡単に、1度に全体がある形状にあるように変形するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の文字図形変形処理装置の構
成図。
【図2】アウトラインデータの例を示す説明図。
【図3】本実施例による変形効果の例を示す説明図。
【図4】表示データテーブルの例を示す説明図。
【図5】変形領域の例を示す説明図。
【図6】変形パラメータのデータ例を示す説明図。
【図7】変形形状選択メニューの例を示す説明図。
【図8】本実施例による変形効果の例を示す説明図。
【図9】本実施例による変形効果の例を示す説明図。
【図10】変形形状選択メニューの例を示す説明図。
【図11】格子密度変更を指定する表示画面の例を示す
説明図。
【図12】格子線質変更を指定する表示画面の例を示す
説明図。
【図13】頂点位置変更を指定する表示画面の例を示す
説明図。
【図14】本実施例で用いられる数式の一覧を示す説明
図。
【図15】変形演算部の構成図。
【図16】変形の種類を示す説明図。
【図17】補間線補正部の構成図。
【図18】格子線質変更による図形の歪の例を示す説明
図。
【図19】格子線質変更による図形の歪の原因を示す説
明図。
【図20】補正後のデータを示す説明図。
【図21】補間線補正部の構成図。
【図22】曲線の発生方法を示す説明図。
【図23】補正後のデータを示す説明図。
【図24】補正効果を示す説明図。
【図25】本発明の他の実施例の文字図形変形処理装置
の構成図。
【図26】他の実施例による変形効果の例を示す説明
図。
【図27】本実施例による変形効果の例を示す説明図。
【符号の説明】
1…入力部、2…、入力インタフェース部、3…データ
選択部、4…アウトラインデータ記憶部、5…変形指定
部、6…データバッファ、7…変形部、8…表示位置設
定部、9…展開部、10…展開バッファ、11…表示
部、12…領域設定部、13…拡大縮小部、14…切替
スイッチ、100…変形演算部、101…相対位置算出
部、102…位置加算部、103…サイズ除算部、10
4…サイズ乗算部、105…位置減算部、71…演算コ
ントローラ、72…演算部、73…データ制御部、74
…補間補正部、721…格子密度変更部、722…格子
線質変更部、723…頂点位置変更部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 泰昌 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 マイクロエレク トロニクス機器開発研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−139390(JP,A) 特開 昭63−139391(JP,A) 特開 昭64−40990(JP,A) 特開 平2−296292(JP,A) 特開 平4−337981(JP,A) 実開 昭64−55983(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/22 G09G 5/24 G06T 3/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字列または図形群について変形処理し
    て表示画面上に表示する文字図形変形処理装置におい
    て、 文字または図形を、その輪郭線を構成する直線または曲
    の集合情報であるアウトラインデータの形式で記憶す
    るアウトラインデータ記憶手段と、変形処理対象の 文字列または図形群の表示位置と大きさ
    とを前記表示画面上の領域として指定する領域指定手段
    と、前記指定された領域について、領域の形状をうねりを持
    つ変形形状とする指定を受け付け、指定を受け付けたう
    ねりを持つ変形形状を表す線を表示画面に表示させる変
    形形状指定受付手段と、 前記表示されたうねりを持つ変形形状を表す線につい
    て、当該線のうねりの大きさを変更する指示を受け付
    け、変更指示を受け付けた場合、その変更指示に基づい
    て、変形形状を表す線を変形させて、前記表示画面上に
    表示する変形形状変更受付手段と、 前記領域内で表示されるべき 文字列または図形群につい
    て、前記アウトラインデータ記憶手段から対応するアウ
    トラインデータを読み出すと共に、読み出したアウトラ
    インデータを、前記変形形状指定受付手段により指定さ
    れた変形形状に、また、前記変形形状変更受付手段によ
    り変形形状の変更を受け付けた場合には、その変更され
    た変形形状に変形する処理を行い、変形された文字列ま
    たは図形群について表示画面上に表示させる変形処理手
    とを備えることを特徴とする文字図形変形処理装置。
  2. 【請求項2】 文字列または図形群について変形処理し
    て表示画面上に表示する文字図形変形処理装置におい
    て、 文字または図形を、その輪郭線を構成する直線または曲
    線の集合情報であるアウトラインデータの形式で記憶す
    るアウトラインデータ記憶手段と、 変形処理対象の文字列または図形群の表示位置と大きさ
    とを前記表示画面上の領域として指定する領域指定手段
    と、前記指定された領域について、領域の形状をうねりを持
    つ変形形状とする指定を受け付け、指定を受け付けたう
    ねりを持つ変形形状を表す線を表示画面に表示 させる変
    形形状指定受付手段と、 前記表示されたうねりを持つ変形形状を表す線につい
    て、当該線のうねりの大きさを変更する指示を受け付
    け、変更指示を受け付けた場合、その変更指示に基づい
    て、変形形状を表す線を変形させて、前記表示画面上に
    表示する変形形状変更受付手段と、 文字列または図形群の入力を受け付ける入力手段と、 前記入力手段により入力された文字列または図形群につ
    いて、前記アウトラインデータ記憶手段から対応するア
    ウトラインデータを読み出すと共に、読み出したアウト
    ラインデータを、前記変形形状指定受付手段により指定
    された変形形状に、また、前記変形形状変更受付手段に
    より変形形状の変更を受け付けた場合には、その変更さ
    れた変形形状に変形する処理を行い、変形された文字列
    または図形群について表示画面上に表示させる変形処理
    手段とを備えることを特徴とする文字図形変形処理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1および2のいずれか一項に記載
    の文字図形変形処理装置において、 前記変形形状指定受付手段は、線のうねり状態を、x方
    向およびy方向について、それぞれ受け付けることを特
    徴とする文字図形変形処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の文字図形変形処理装置
    において、 前記変形形状指定受付手段は、線のうねり状態が異なる
    複数の変形形状を表示画面に表示し、それらから、x方
    向およびy方向について、それぞれ選択を受け付けるこ
    とを特徴とする文字図形変形処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3および4のいずれか一項に記載
    の文字図形変形処理装置において、 前記変形形状変更受付手段は、変形形状を表す線のうね
    りの大きさの変更を、x方向およびy方向のそれぞれに
    ついて受け付けることを特徴とする文字図形変形処理装
    置。
  6. 【請求項6】 文字または図形を、その輪郭線を構成す
    る直線または曲線の集合情報であるアウトラインデータ
    のうち、変形処理すべき文字列または図形群について対
    応するアウトラインデータを用いて変形処理して表示画
    面上に表示する文 字図形変形処理方法において、 変形処理対象の文字列または図形群の表示位置と大きさ
    とを前記表示画面上の領域とする指定を受け付け、 前記指定された領域について、領域の形状をうねりを持
    つ変形形状とする指定を受け付け、指定を受け付けたう
    ねりを持つ変形形状を表す線を表示画面に表示させ、 前記表示されたうねりを持つ変形形状を表す線につい
    て、当該線のうねりの大きさを変更する指示を受け付
    け、変更指示を受け付けた場合、その変更指示に基づい
    て、変形形状を表す線を変形させて、前記表示画面上に
    表示させ、 前記領域内で表示されるべき文字列または図形群につい
    て、予め記憶されている前記対応するアウトラインデー
    タを読み出すと共に、読み出したアウトラインデータ
    を、前記変形形状指定受付手段により指定された変形形
    状に、また、前記変形形状変更受付手段により変形形状
    の変更を受け付けた場合には、その変更された変形形状
    に変形する処理を行い、変形された文字列または図形群
    について表示画面上に表示させること を特徴とする文字
    図形変形処理方法。
  7. 【請求項7】 文字または図形を、その輪郭線を構成す
    る直線または曲線の集合情報であるアウトラインデータ
    のうち、変形処理すべき文字列または図形群について対
    応するアウトラインデータを用いて変形処理して表示画
    面上に表示する文字図形変形処理方法において、 変形処理対象の文字列または図形群の表示位置と大きさ
    とを前記表示画面上の領域とする指定を受け付け前記指定された領域について、領域の形状をうねりを持
    つ変形形状とする指定を受け付け、指定を受け付けたう
    ねりを持つ変形形状を表す線を表示画面に表示させ、 前記表示されたうねりを持つ変形形状を表す線につい
    て、当該線のうねりの大きさを変更する指示を受け付
    け、変更指示を受け付けた場合、その変更指示に基づい
    て、変形形状を表す線を変形させて、前記表示画面上に
    表示させ、 文字列または図形群の入力を受け付け、 前記入力された文字列または図形群について、前記アウ
    トラインデータ記憶手段から対応するアウトラインデー
    タを読み出すと共に、読み出したアウトラインデータ
    を、前記変形形状指定受付手段により指定された変形形
    状に、また、前記変形形状変更受付手段により変形形状
    の変更を受け付けた場合には、その変更された変形形状
    に変形する処理を行い、変形された文字列または図形群
    について表示画面上に表示させることを特徴とする文字
    図形変形処理方法。
JP2001001303A 2001-01-09 2001-01-09 文字図形変形処理装置 Expired - Lifetime JP3479282B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001001303A JP3479282B2 (ja) 2001-01-09 2001-01-09 文字図形変形処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001001303A JP3479282B2 (ja) 2001-01-09 2001-01-09 文字図形変形処理装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29173491A Division JP3164617B2 (ja) 1991-11-07 1991-11-07 文字図形変形処理装置および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001249656A JP2001249656A (ja) 2001-09-14
JP3479282B2 true JP3479282B2 (ja) 2003-12-15

Family

ID=18869959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001001303A Expired - Lifetime JP3479282B2 (ja) 2001-01-09 2001-01-09 文字図形変形処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3479282B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5235791B2 (ja) * 2009-06-08 2013-07-10 シャープ株式会社 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP2012095363A (ja) * 2012-02-15 2012-05-17 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
CN109087368B (zh) * 2018-06-14 2023-04-07 创新先进技术有限公司 一种字符串图形化方法和装置
CN110443751B (zh) * 2019-07-10 2022-09-23 广东智媒云图科技股份有限公司 基于绘画线条的图像变形方法、装置、设备及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001249656A (ja) 2001-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3164617B2 (ja) 文字図形変形処理装置および方法
US5159668A (en) Method and apparatus for manipulating outlines in improving digital typeface on raster output devices
US5155805A (en) Method and apparatus for moving control points in displaying digital typeface on raster output devices
US8760467B2 (en) Distortion of raster and vector artwork
US5489920A (en) Method for determining the optimum angle for displaying a line on raster output devices
JP3479282B2 (ja) 文字図形変形処理装置
JP2837584B2 (ja) 地形データの作成方法
JP3170249B2 (ja) 文字図形変形処理装置および方法
JP3164795B2 (ja) 文字図形変形処理装置および方法
JP2999019B2 (ja) 文字図形変形処理装置
JP3274850B2 (ja) 文字図形変形処理装置および処理方法
JP2625600B2 (ja) 図形移動変形方法及び装置
JP2001242849A (ja) 文字図形変形処理装置
JP2003006552A (ja) シミュレーションシステム、シミュレーション方法及びシミュレーションプログラム
JPH09106453A (ja) 画像の変形方法
JPH06110442A (ja) 文字図形処理装置、及び文字または図形の変形処理方法
EP0981106A2 (en) Method and apparatus for image scaling
JPH1115994A (ja) 曲面作成方法
JP2721344B2 (ja) 画像処理方法
JP2000066655A (ja) 文字図形変形処理装置
JPH04177294A (ja) ベクトルフオント展開装置
JPS62157089A (ja) ベクトル文字の作成方法
JPH09305163A (ja) 階調文字生成方法
JPH0282362A (ja) 強調表示方法
JPH05119758A (ja) 文字・図形パタ−ン変換方式及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081003

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091003

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091003

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101003

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 9