JPH0736433U - 高圧用複合フィルムコンデンサ - Google Patents

高圧用複合フィルムコンデンサ

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JPH0736433U
JPH0736433U JP6534793U JP6534793U JPH0736433U JP H0736433 U JPH0736433 U JP H0736433U JP 6534793 U JP6534793 U JP 6534793U JP 6534793 U JP6534793 U JP 6534793U JP H0736433 U JPH0736433 U JP H0736433U
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electrodes
winding
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憲一 井下
正美 内田
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株式会社タイツウ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 占有面積が小さく、製作工数が少なくなって
コストが低減し、更に小容量コンデンサの絶縁耐圧が向
上する高圧用複合フィルムコンデンサを得る。 【構成】 接着層付ポリエステルフィルム11、12、金
属化フィルム21、22及びポリエステルフィルム31
2を図示の配列順序で重ね合わせて図の左端を巻始め
として巻回して構成されたもので、巻始め及び巻終りに
挿入配置されたアルミニウム電極箔7a、7bに夫々溶
接されたリード線6,8は中間に挿入配置されたアルミ
ニウム電極箔7cに溶接されたリード線9とは反対側に
引き出される。このリード線6と9間の電極4によって
構成されるコンデンサは小容量、リード線9と8間の電
極5によって構成されるコンデンサは大容量である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、テレビジョン受像機及びディスプレイ等のフライバックトランス等 に用いられる高圧用複合フィルムコンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
高圧プラスチックフィルムコンデンサは、プラスチックフィルムの長さ方向の 巻回始端及び終端に箔電極が、その間に互いに絶縁された複数の蒸着電極が配設 された複数の金属化フィルムを、一方の金属化フィルムの電極が他方の金属化フ ィルムの互いに隣合う2つの電極の一部と対向するように重ね合わせて巻回して 構成されており、テレビ受像機及びディスプレイ等のフライバックトランスの高 圧回路に画面補正用として用いられる。
【0003】 最近のフライバックトランスの高圧回路では、画面補正用コンデンサの他に応 答スピードアップ用のコンデンサも用いられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述のように、1つの場所に2個の高圧用コンデンサを使用する場合、個別の コンデンサを2個使用すると、占有面積が大きくなり、製作工数が多くなってコ ストを上昇するという課題があった。
【0005】 本考案は、上記の課題を解決すると共に小容量コンデンサの絶縁耐圧が向上す る高圧用複合フィルムコンデンサを提供することをその目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の考案は、誘電体フィルムの長さ 方向に互いに絶縁されて複数の蒸着電極が形成された複数の金属化フィルムを、 一方の金属化フィルムの電極が他方の金属化フィルムの互いに隣合う2つの電極 の一部と対向するように重ね合わせて巻回し、巻回始端に挿入された箔電極、中 間に挿入された箔電極及び巻回終端に挿入された箔電極にそれぞれリード線を接 続して成り、巻回始端の箔電極と中間の箔電極間の蒸着電極によって構成される コンデンサの静電容量は、中間の箔電極と巻回終端の箔電極間の蒸着電極によっ て構成されるコンデンサの静電容量より小さいことを特徴とし、請求項2記載の 考案は誘電体フィルムの長さ方向に互いに絶縁されて複数の蒸着電極が形成され た複数の小容量コンデンサ用金属化フィルムを、一方の金属化フィルムの電極が 他方の金属化フィルムの互いに隣合う2つの電極の一部と対向するように重ね合 わせて巻回し、次いで誘電体フィルムの長さ方向に互いに絶縁されて複数の蒸着 電極が形成された複数の大容量コンデンサ用金属化フィルムを、一方の金属化フ ィルムの電極が他方の金属化フィルムの互いに隣合う2つの電極の一部と対向す るように重ね合わせて巻回して成り、巻回始端に挿入された箔電極、中間に挿入 された箔電極及び巻回終端に挿入された箔電極にそれぞれリード線を接続したこ とを特徴とする。
【0007】
【作用】
請求項1及び2記載の考案によれば、静電容量の小さなコンデンサが誘電体フ ィルムの巻回始端の電極と中間の電極間に形成されたので中間の電極と巻回終端 の電極間に形成された場合に比べて同じ静電容量のときは巻回数が多くなり、そ のため巻回始端の電極と中間の電極に接続されたリード線間の沿面距離が長くな って絶縁耐圧が向上する。
【0008】 請求項1記載の考案によれば、巻回速度を速くすることができて生産効率が高 い。請求項2記載の考案によれば、大容量のコンデンサの静電容量と小容量コン デンサの静電容量の種々の組合せが、用意する金属化フィルムの種類が少なくて 実現でき、コストが低下する。
【0009】
【実施例】
以下に本考案の実施例を図面につき説明する。 図1において、11は、例えば厚さ12μ幅E=45mmの接着層付きポリエス テルフィルム、21は例えば厚さ6μ、幅E=45mmのポリエステルフィルムを 用いた金属化フィルム、31は例えば厚さ6μ、幅E=45mmのポリエステルフ ィルム、12は11と同じフィルム、22は21と同じ金属化フィルム、32は31と 同じフィルムである。
【0010】 前記金属化フィルム21には、幅C=35mm、長さA約90mmの電極4が約3 0mmの間隔Fで5個と、幅C=35mm、長さB約450mmの電極5が約30mmの 間隔Fで5個が夫々蒸着により互いに絶縁されて形成されており(D=5.0m
m )、巻回始端に、φ0.5mmのリード線6が例えば溶接された厚さ6μ、長さ
A 約90mmのアルミ箔電極7aが、巻回終端にφ0.5mmのリード線8が例えば溶 接された厚さ6μ、長さB約456mmのアルミ箔電極7bが夫々配設されている 。
【0011】 前記金属化フィルム22には、前記電極4と同じ電極4が同じ間隔で5個と、 前記電極5と同じ電極5が5個が夫々蒸着により互いに絶縁されて形成されてお り、電極4と電極5の間に、リード線9が例えば溶接されたアルミ箔電極7Cが 配設されている。
【0012】 以上の接着層付ポリエステルフィルム11、12、金属化フィルム21、22及び ポリエステルフィルム31、32は、図示の配列順序で、金属化フィルム21の電 極4、5が金属化フィルム22の隣り合う電極4と4、5と5の一部と対向する ように重ね合わせて図の左側の始端から巻回して、図2に示すように内径Di= 3.5mm、外径D0=φ20mm、L=45mmの複合コンデンサを作成する。
【0013】 この複合コンデンサの電極4によって構成されたコンデンサは200PFの静電 容量を有し、電極5によって構成されたコンデンサは1500PFの静電容量を有 し、定格電圧は30KVである。この複合コンデンサをフライバックトランスに用 いる場合、電極5によって構成された大容量コンデンサは画面補正用として、電 極4によって構成された小容量コンデンサは応答スピードアップ用として夫々用 いられる。
【0014】 前記金属化フィルム21及び22を作成するには、例えば、フィルムの長さ方向 に連続して蒸着された金属化フィルムを間歇的にバーンオフを行ないながら巻回 してもよいが、パーンオフする際には巻取速度を低速化することが必要であり能 率的でないので、予めパーンオフして図示のような電極構造にしたフィルムを準 備しておき、その加工フィルムを巻取機に取り付けてコンデンサを作成する。
【0015】 図3は、前記複合コンデンサを作成する巻取機の概要を示す。 同図において111及び112はそれぞれ接着層付ポリエステルフィルム11及 び12の巻回ドラム、121及び122はそれぞれ金属化フィルム21及び22の巻 回ドラム、131及び132はそれぞれポリエステルフィルム31及び32の巻回ド ラム、17a,bは、電極箔7a及び7bに用いる金属箔の巻回ドラム、17c は電極箔7cに用いる金属箔の巻回ドラムで、これ等の金属箔は、巻取軸10に 、ポリエステルフィルム11、12、金属化フィルム21、22及びポリエステルフ ィルム31、32を図1に示す配列順序で重ね合わせて巻回する過程で、リード線 6、8、9を溶接した後、所定の長さに切断して所定の位置に挿入配置する。
【0016】 図4は、請求項2記載の考案の実施例を示す。 同図において、11及び12、31及び32はいずれも図1に示すものと同じであ る。211、221は小容量コンデンサ用金属化フィルム、212、222は大容量コン デンサ用金属化フィルムである。 小容量コンデンサ用金属化フィルム211、221には、図1に示す電極4と同寸 法の5個の電極4が蒸着により形成され、金属化フィルム211には、巻回始端に リード線6が例えば溶接されたアルミ箔電極7aが配設され、金属化フィルム2 21 の巻回終端と、大容量コンデンサ用金属化フィルム222の巻回始端に跨ってリ ード線9が例えば溶接されたアルミ箔電極7Cが配設されている。大容量コンデ ンサ用金属化フィルム212、222には、図1に示す電極5と同寸法の5個の電極 が蒸着により形成され、金属化フィルム212には、巻回終端にリード線8が例え ば溶接されたアルミ箔電極7bが配設されている。
【0017】 以上の接着層付ポリエステルフィルム11、12、金属化フィルム211、221、 222及びポリエステルフィルム31、32は、図示の配列順序で、金属化フィルム 211の電極4及び金属化フィルム212の電極5がそれぞれ金属化フィルム221及 び222の隣合う電極4と4及び5と5の一部と対向するように重ね合わせて図の 左端から巻回して複合フィルムコンデンサが作成される。
【0018】 この複合フィルムコンデンサは、図1に示すものと同様、200PFの小容量コ ンデンサと1500PFの大容量コンデンサから成るが、小容量コンデンサの静電 容量を20PFとするときは、予め用意された長さの短い電極4を有する小容量コ ンデンサ用金属化フィルム211、221を用いる。
【0019】 この複合コンデンサを、同容量の2個のコンデンサで作成した場合、200PF /30KVのコンデンサは、外径φ14mm、長さ45mm、1500PF/30KVのコン デンサは、外径φ17mm、長さ45mmであり、これと本考案の複合コンデンサを 対比すれば明らかなように、本考案は、従来のものに比べて小型になる。
【0020】
【考案の効果】
請求項1及び2記載の考案は、上述のように構成されているので、従来のもの に比べて占有面積が小さく、製作工数が少なくなってコストが低減し、更に小容 量コンデンサの絶縁耐圧が向上するという効果を有する。請求項2記載の考案に よれば、大容量コンデンサの静電容量と小容量コンデンサの静電容量の種々の組 合せが、用意する金属化フィルムの種類が少なくても実現でき、コストが低下す るという効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1記載の複合フィルムコンデンサの巻
回前の展開平面図
【図2】 図1に示す複合フィルムコンデンサの斜視図
【図3】 図1に示す複合フィルムコンデンサの巻取機
による巻回状態の説明図
【図4】 請求項2記載の複合フィルムコンデンサの巻
回前の展開平面図
【符号の説明】
1、12 接着層付ポリエステルフィルム 21、22 金属化フィルム 211、221 小容量コンデンサ用金属化フィルム 212、222 大容量コンデンサ用金属化フィルム 31、32 ポリエステルフィルム 4、5 電極 6、8、9 リード線 7a、7b、7c アルミ箔電極

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体フィルムの長さ方向に互いに絶縁
    されて複数の蒸着電極が形成された複数の金属化フィル
    ムを、一方の金属化フィルムの電極が他方の金属化フィ
    ルムの互いに隣合う2つの電極の一部と対向するように
    重ね合わせて巻回し、巻回始端に挿入された箔電極、中
    間に挿入された箔電極及び巻回終端に挿入された箔電極
    にそれぞれリード線を接続して成り、巻回始端の箔電極
    と中間の箔電極間の蒸着電極によって構成されるコンデ
    ンサの静電容量は、中間の箔電極と巻回終端の箔電極間
    の蒸着電極によって構成されるコンデンサの静電容量よ
    り小さいことを特徴とする高圧用複合フィルムコンデン
    サ。
  2. 【請求項2】 誘電体フィルムの長さ方向に互いに絶縁
    されて複数の蒸着電極が形成された複数の小容量コンデ
    ンサ用金属化フィルムを、一方の金属化フィルムの電極
    が他方の金属化フィルムの互いに隣合う2つの電極の一
    部と対向するように重ね合わせて巻回し、次いで誘電体
    フィルムの長さ方向に互いに絶縁されて複数の蒸着電極
    が形成された複数の大容量コンデンサ用金属化フィルム
    を、一方の金属化フィルムの電極が他方の金属化フィル
    ムの互いに隣合う2つの電極の一部と対向するように重
    ね合わせて巻回して成り、巻回始端に挿入された箔電
    極、中間に挿入された箔電極及び巻回終端に挿入された
    箔電極にそれぞれリード線を接続したことを特徴とする
    高圧用複合フィルムコンデンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002231555A (ja) * 2001-01-31 2002-08-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 巻回型フィルムコンデンサ

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