JPH09260209A - 電力用コンデンサ - Google Patents
電力用コンデンサInfo
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- JPH09260209A JPH09260209A JP6760196A JP6760196A JPH09260209A JP H09260209 A JPH09260209 A JP H09260209A JP 6760196 A JP6760196 A JP 6760196A JP 6760196 A JP6760196 A JP 6760196A JP H09260209 A JPH09260209 A JP H09260209A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電力用コンデンサのコンデンサユニットを小
形化して、コンデンサ全体の体格をコンパクトにし、絶
縁強度が高く、製作工数の低減した電力用コンデンサを
提供する。 【解決手段】 ２枚の金属箔のうち、第１の金属箔１は
その両面に絶縁紙２を配設して絶縁するとともに、第２
の金属箔はその幅方向の中央部で絶縁距離を離して金属
箔３Ａと３Ｂとに二分割し、絶縁紙４をこの幅方向の中
央部で第２の金属箔３Ａと３Ｂの間で交差させ、この絶
縁紙４と反対側にそれぞれ全体の半分の幅の絶縁紙５Ａ
および５Ｂを配設して金属箔３Ａと３Ｂのそれぞれの両
面を絶縁し、これらの第１の金属箔１と第２の金属箔３
Ａと３Ｂを前記絶縁紙２と４および５Ａと５Ｂを介して
円筒状に巻回し、前記二分割した第２の金属箔３Ａおよ
び３Ｂの端部からそれぞれリード６および７を引き出し
て、端子８および９としてコンデンサユニットを形成
し、電力用コンデンサを構成する。
形化して、コンデンサ全体の体格をコンパクトにし、絶
縁強度が高く、製作工数の低減した電力用コンデンサを
提供する。 【解決手段】 ２枚の金属箔のうち、第１の金属箔１は
その両面に絶縁紙２を配設して絶縁するとともに、第２
の金属箔はその幅方向の中央部で絶縁距離を離して金属
箔３Ａと３Ｂとに二分割し、絶縁紙４をこの幅方向の中
央部で第２の金属箔３Ａと３Ｂの間で交差させ、この絶
縁紙４と反対側にそれぞれ全体の半分の幅の絶縁紙５Ａ
および５Ｂを配設して金属箔３Ａと３Ｂのそれぞれの両
面を絶縁し、これらの第１の金属箔１と第２の金属箔３
Ａと３Ｂを前記絶縁紙２と４および５Ａと５Ｂを介して
円筒状に巻回し、前記二分割した第２の金属箔３Ａおよ
び３Ｂの端部からそれぞれリード６および７を引き出し
て、端子８および９としてコンデンサユニットを形成
し、電力用コンデンサを構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力用コンデンサ
に係り、特に、２枚の金属箔を電極とし、その金属箔の
間を絶縁紙により絶縁して巻回し、その電極間の静電容
量によりコンデンサユニットを形成した電力用コンデン
サに関する。
に係り、特に、２枚の金属箔を電極とし、その金属箔の
間を絶縁紙により絶縁して巻回し、その電極間の静電容
量によりコンデンサユニットを形成した電力用コンデン
サに関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、電力用コンデンサは、アルミニ
ューム箔などの金属箔の電極と絶縁紙（またはフィル
ム）とを円筒状に巻回してコンデンサユニットを形成
し、そのまま、または何個かのコンデンサユニットを直
並列に接続して組み立てたものを加熱乾燥した後、製品
容器に収納して真空加熱乾燥を行ない、これに真空脱気
処理を施した良質の絶縁油を含浸して完全に密封したも
のである。
ューム箔などの金属箔の電極と絶縁紙（またはフィル
ム）とを円筒状に巻回してコンデンサユニットを形成
し、そのまま、または何個かのコンデンサユニットを直
並列に接続して組み立てたものを加熱乾燥した後、製品
容器に収納して真空加熱乾燥を行ない、これに真空脱気
処理を施した良質の絶縁油を含浸して完全に密封したも
のである。
【０００３】図６は電力用コンデンサのコンデンサユニ
ットの基本構成を示す断面図で、図６に示すように、２
枚の金属箔３１および３２を電極とし、その金属箔の間
を１枚ないし複数枚のそれぞれの絶縁紙３３および３４
により絶縁して巻回し、前記金属箔３１および３２のそ
れぞれの一端（例えば巻き終わり）からリード３５およ
び３６を引き出し、端子３７および３８としてコンデン
サユニットを形成している。高電圧用のコンデンサを構
成するためには、図６に示すコンデンサユニットを多段
に積み上げる必要があり、製作工数がかかる。そこで、
これを解決する方法として、次の図７に示すような構造
が採用されている。
ットの基本構成を示す断面図で、図６に示すように、２
枚の金属箔３１および３２を電極とし、その金属箔の間
を１枚ないし複数枚のそれぞれの絶縁紙３３および３４
により絶縁して巻回し、前記金属箔３１および３２のそ
れぞれの一端（例えば巻き終わり）からリード３５およ
び３６を引き出し、端子３７および３８としてコンデン
サユニットを形成している。高電圧用のコンデンサを構
成するためには、図６に示すコンデンサユニットを多段
に積み上げる必要があり、製作工数がかかる。そこで、
これを解決する方法として、次の図７に示すような構造
が採用されている。
【０００４】図７は従来の電力用コンデンサの電極分割
形コンデンサユニットの構成を示す断面図で、図７に示
すように、２枚の金属箔のうちの１枚を幅方向の中央部
で金属箔４１と４２に分割して絶縁距離を離して配置
し、残り１枚の金属箔４３との間を絶縁紙４４と４５に
より絶縁して巻回し、前記金属箔４１と４２の一端（例
えば巻き終わり）からそれぞれリード４６および４７を
引き出し、端子４８および４９としている。この様な構
成にすると、コンデンサユニットの数を半減することが
できる。
形コンデンサユニットの構成を示す断面図で、図７に示
すように、２枚の金属箔のうちの１枚を幅方向の中央部
で金属箔４１と４２に分割して絶縁距離を離して配置
し、残り１枚の金属箔４３との間を絶縁紙４４と４５に
より絶縁して巻回し、前記金属箔４１と４２の一端（例
えば巻き終わり）からそれぞれリード４６および４７を
引き出し、端子４８および４９としている。この様な構
成にすると、コンデンサユニットの数を半減することが
できる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた２
枚の金属箔のうちの１枚を幅方向の中央部で金属箔４１
と４２に分割して絶縁距離を離して配置し、残り１枚の
金属箔４３との間を絶縁紙４４と４５により絶縁して巻
回する構造では、金属箔４１と４２の間にはコンデンサ
の２個分の電圧が加わるため、金属箔の端部で部分放電
が発生した場合、容易に絶縁破壊してしまう。このた
め、金属箔４１と４２の間の絶縁寸法を大きくする必要
があり、コンデンサユニットが大形化する傾向がある、
などの問題点を有していた。
枚の金属箔のうちの１枚を幅方向の中央部で金属箔４１
と４２に分割して絶縁距離を離して配置し、残り１枚の
金属箔４３との間を絶縁紙４４と４５により絶縁して巻
回する構造では、金属箔４１と４２の間にはコンデンサ
の２個分の電圧が加わるため、金属箔の端部で部分放電
が発生した場合、容易に絶縁破壊してしまう。このた
め、金属箔４１と４２の間の絶縁寸法を大きくする必要
があり、コンデンサユニットが大形化する傾向がある、
などの問題点を有していた。
【０００６】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたもので、電力用コンデンサのコ
ンデンサユニットを小形化して、コンデンサ全体の体格
をコンパクトにし、絶縁強度が高く、製作工数の低減し
た電力用コンデンサを提供することを目的とする。
問題点に鑑みてなされたもので、電力用コンデンサのコ
ンデンサユニットを小形化して、コンデンサ全体の体格
をコンパクトにし、絶縁強度が高く、製作工数の低減し
た電力用コンデンサを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明において、上記の
課題を解決するための手段は次の通りである。
課題を解決するための手段は次の通りである。
【０００８】第１の発明では、２枚の金属箔のうち、第
１の金属箔はその両面に絶縁紙を配設して絶縁するとと
もに、第２の金属箔はその幅方向の中央部で二分割して
絶縁距離を離して配置し、絶縁紙をこの幅方向の中央部
で金属箔と交差させ、この絶縁紙と反対側にそれぞれ全
体の半分の幅の絶縁紙を配設して金属箔の両面および金
属箔相互を絶縁し、これら２枚の金属箔をそれぞれ前記
絶縁紙により絶縁して円筒状に巻回し、前記二分割した
第２の金属箔の端部からそれぞれリードを引き出して端
子としたコンデンサユニットを形成したものである。な
お、第１の金属箔として、絶縁紙の片面に金属を蒸着し
た蒸着金属部を設けた蒸着金属箔シートを使用してもよ
い。
１の金属箔はその両面に絶縁紙を配設して絶縁するとと
もに、第２の金属箔はその幅方向の中央部で二分割して
絶縁距離を離して配置し、絶縁紙をこの幅方向の中央部
で金属箔と交差させ、この絶縁紙と反対側にそれぞれ全
体の半分の幅の絶縁紙を配設して金属箔の両面および金
属箔相互を絶縁し、これら２枚の金属箔をそれぞれ前記
絶縁紙により絶縁して円筒状に巻回し、前記二分割した
第２の金属箔の端部からそれぞれリードを引き出して端
子としたコンデンサユニットを形成したものである。な
お、第１の金属箔として、絶縁紙の片面に金属を蒸着し
た蒸着金属部を設けた蒸着金属箔シートを使用してもよ
い。
【０００９】第２の発明では、２枚の金属箔のうち、第
１の金属箔はその両面に絶縁紙を配設して絶縁するとと
もに、第２の金属箔はその幅方向の中央部で二分割して
絶縁距離を離して配置するように１枚の蒸着用絶縁紙の
幅方向の中心線に対して点対称の位置の両面に分けて金
属を蒸着して蒸着金属部とした蒸着金属箔シートとし、
この蒸着金属箔シートの両面に絶縁紙を配設して両面を
絶縁するとともに、これら２枚の金属箔をそれぞれ前記
絶縁紙により絶縁して円筒状に巻回し、前記二分割した
蒸着金属部の端部からそれぞれリードを引き出して端子
としたコンデンサユニットを形成したものである。な
お、第１の金属箔として、絶縁紙の片面に金属を蒸着し
た蒸着金属部を設けた蒸着金属箔シートを使用してもよ
い。
１の金属箔はその両面に絶縁紙を配設して絶縁するとと
もに、第２の金属箔はその幅方向の中央部で二分割して
絶縁距離を離して配置するように１枚の蒸着用絶縁紙の
幅方向の中心線に対して点対称の位置の両面に分けて金
属を蒸着して蒸着金属部とした蒸着金属箔シートとし、
この蒸着金属箔シートの両面に絶縁紙を配設して両面を
絶縁するとともに、これら２枚の金属箔をそれぞれ前記
絶縁紙により絶縁して円筒状に巻回し、前記二分割した
蒸着金属部の端部からそれぞれリードを引き出して端子
としたコンデンサユニットを形成したものである。な
お、第１の金属箔として、絶縁紙の片面に金属を蒸着し
た蒸着金属部を設けた蒸着金属箔シートを使用してもよ
い。
【００１０】第３の発明は、２枚の金属箔のうち、第１
の金属箔はその両面に絶縁紙を配設して絶縁するととも
に、第２の金属箔はその幅方向の中央部で二分割して所
要の絶縁距離を離して配置するように、１枚の蒸着用絶
縁紙の幅方向の中心線から所要の絶縁距離の半分離れた
位置から外側の片側の片面に金属蒸着部を設けた蒸着金
属箔シートとし、この蒸着金属箔シートの状着用絶縁紙
を内側にして重ね合わせ前記金属蒸着部が所要の絶縁距
離を離して左右に配置され、外側に絶縁紙を配設して両
面を絶縁し、これらの金属箔をそれぞれ前記絶縁紙によ
り絶縁して巻回し、前記二分割した蒸着金属部の端部か
らそれぞれリードを引き出して端子としたコンデンサユ
ニットを形成したものである。なお、第１の金属箔とし
て、絶縁紙の片面に金属を蒸着した蒸着金属部を設けた
蒸着金属箔シートを使用してもよい。
の金属箔はその両面に絶縁紙を配設して絶縁するととも
に、第２の金属箔はその幅方向の中央部で二分割して所
要の絶縁距離を離して配置するように、１枚の蒸着用絶
縁紙の幅方向の中心線から所要の絶縁距離の半分離れた
位置から外側の片側の片面に金属蒸着部を設けた蒸着金
属箔シートとし、この蒸着金属箔シートの状着用絶縁紙
を内側にして重ね合わせ前記金属蒸着部が所要の絶縁距
離を離して左右に配置され、外側に絶縁紙を配設して両
面を絶縁し、これらの金属箔をそれぞれ前記絶縁紙によ
り絶縁して巻回し、前記二分割した蒸着金属部の端部か
らそれぞれリードを引き出して端子としたコンデンサユ
ニットを形成したものである。なお、第１の金属箔とし
て、絶縁紙の片面に金属を蒸着した蒸着金属部を設けた
蒸着金属箔シートを使用してもよい。
【００１１】このように、２枚の金属箔のうちの第１の
金属箔はその両面に絶縁紙を配設して絶縁するか、また
は、絶縁紙の片面に金属を蒸着した蒸着金属部を設けた
蒸着金属箔シートとするとともに、第２の金属箔はその
幅方向の中央部で二分割して絶縁距離を離して配置し、
この二分割した金属箔の間に巻回幅と同一の絶縁紙を交
差配置して絶縁するか、または、１枚の蒸着用絶縁紙の
幅方向の中心線に対して点対称の位置の両面に分けて金
属を蒸着した蒸着金属部とした蒸着金属箔シート、ある
いは、１枚の蒸着用絶縁紙の幅方向の中心線から所要の
絶縁距離の半分離れた位置から外側の片側の片面に金属
蒸着部を設けた蒸着金属箔シートの蒸着金属箔シートの
蒸着用絶縁紙を内側にして重ね合わせ金属蒸着部が所要
の絶縁距離を離して左右に配置した構成として絶縁紙に
より絶縁して円筒状に巻回することにより、電力用コン
デンサのコンデンサユニットを小形化して、コンデンサ
全体の体格をコンパクトにし、絶縁強度を向上させ、製
作工数の低減した電力用コンデンサとしたものである。
金属箔はその両面に絶縁紙を配設して絶縁するか、また
は、絶縁紙の片面に金属を蒸着した蒸着金属部を設けた
蒸着金属箔シートとするとともに、第２の金属箔はその
幅方向の中央部で二分割して絶縁距離を離して配置し、
この二分割した金属箔の間に巻回幅と同一の絶縁紙を交
差配置して絶縁するか、または、１枚の蒸着用絶縁紙の
幅方向の中心線に対して点対称の位置の両面に分けて金
属を蒸着した蒸着金属部とした蒸着金属箔シート、ある
いは、１枚の蒸着用絶縁紙の幅方向の中心線から所要の
絶縁距離の半分離れた位置から外側の片側の片面に金属
蒸着部を設けた蒸着金属箔シートの蒸着金属箔シートの
蒸着用絶縁紙を内側にして重ね合わせ金属蒸着部が所要
の絶縁距離を離して左右に配置した構成として絶縁紙に
より絶縁して円筒状に巻回することにより、電力用コン
デンサのコンデンサユニットを小形化して、コンデンサ
全体の体格をコンパクトにし、絶縁強度を向上させ、製
作工数の低減した電力用コンデンサとしたものである。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて説明する。
形態に基づいて説明する。
【００１３】図１は本発明の電力用コンデンサの第１の
実施の形態の構成を示す断面図で、図１に示すように、
２枚の金属箔のうち、第１の金属箔１はその両面に絶縁
紙２を配設して絶縁するとともに、第２の金属箔はその
幅方向の中央部で絶縁距離を離して金属箔３Ａと３Ｂと
に二分割し、絶縁紙４をこの幅方向の中央部で第２の金
属箔３Ａと３Ｂの間で交差させ、この絶縁紙４と反対側
にそれぞれ全体の半分の幅の絶縁紙５Ａおよび５Ｂを配
設して金属箔３Ａと３Ｂのそれぞれの両面を絶縁し、こ
れらの第１の金属箔１と第２の金属箔３Ａおよび３Ｂを
前記絶縁紙２と４および５Ａと５Ｂを介して円筒状に巻
回し、前記二分割した第２の金属箔３Ａおよび３Ｂの端
部からそれぞれリード６および７を引き出して、端子８
および９としてコンデンサユニットを形成し、電力用コ
ンデンサを構成したものである。
実施の形態の構成を示す断面図で、図１に示すように、
２枚の金属箔のうち、第１の金属箔１はその両面に絶縁
紙２を配設して絶縁するとともに、第２の金属箔はその
幅方向の中央部で絶縁距離を離して金属箔３Ａと３Ｂと
に二分割し、絶縁紙４をこの幅方向の中央部で第２の金
属箔３Ａと３Ｂの間で交差させ、この絶縁紙４と反対側
にそれぞれ全体の半分の幅の絶縁紙５Ａおよび５Ｂを配
設して金属箔３Ａと３Ｂのそれぞれの両面を絶縁し、こ
れらの第１の金属箔１と第２の金属箔３Ａおよび３Ｂを
前記絶縁紙２と４および５Ａと５Ｂを介して円筒状に巻
回し、前記二分割した第２の金属箔３Ａおよび３Ｂの端
部からそれぞれリード６および７を引き出して、端子８
および９としてコンデンサユニットを形成し、電力用コ
ンデンサを構成したものである。
【００１４】図２は本発明の電力用コンデンサの第２の
実施の形態の構成を示す断面図、図３はその第２の電
極、すなわち蒸着金属箔シートの形状を示す断面図およ
び展開図で、図２および図３に示すように、２枚の金属
箔のうち、第１の金属箔１１はその両面に絶縁紙１２を
配設して絶縁するとともに、第２の金属箔はその幅方向
の中央部で絶縁距離を離して二分割した形状で、１枚の
蒸着用絶縁紙１４の幅方向の中心線に対し点対称の位置
の表裏両面に分けてアルミニュームなどの金属を蒸着し
て金属蒸着部１３Ａおよび１３Ｂを形成して蒸着金属箔
シート１３を構成している。この蒸着金属箔シート１３
の両面にそれぞれ絶縁紙１５を配設して両面を絶縁する
とともに、これらの金属箔１１と蒸着金属箔シート１３
をそれぞれ絶縁紙１２および１５を介して円筒状に巻回
し、二分割した蒸着金属部１３Ａおよび１３Ｂの端部か
らそれぞれリード１６および１７を引き出して、端子１
８および１９としてコンデンサユニットを形成し、電力
用コンデンサを構成したものである。なお、第１の金属
箔として、絶縁紙の片面に金属を蒸着した蒸着金属部を
設けた蒸着金属箔シートを使用してもよい。
実施の形態の構成を示す断面図、図３はその第２の電
極、すなわち蒸着金属箔シートの形状を示す断面図およ
び展開図で、図２および図３に示すように、２枚の金属
箔のうち、第１の金属箔１１はその両面に絶縁紙１２を
配設して絶縁するとともに、第２の金属箔はその幅方向
の中央部で絶縁距離を離して二分割した形状で、１枚の
蒸着用絶縁紙１４の幅方向の中心線に対し点対称の位置
の表裏両面に分けてアルミニュームなどの金属を蒸着し
て金属蒸着部１３Ａおよび１３Ｂを形成して蒸着金属箔
シート１３を構成している。この蒸着金属箔シート１３
の両面にそれぞれ絶縁紙１５を配設して両面を絶縁する
とともに、これらの金属箔１１と蒸着金属箔シート１３
をそれぞれ絶縁紙１２および１５を介して円筒状に巻回
し、二分割した蒸着金属部１３Ａおよび１３Ｂの端部か
らそれぞれリード１６および１７を引き出して、端子１
８および１９としてコンデンサユニットを形成し、電力
用コンデンサを構成したものである。なお、第１の金属
箔として、絶縁紙の片面に金属を蒸着した蒸着金属部を
設けた蒸着金属箔シートを使用してもよい。
【００１５】図４は本発明の電力用コンデンサの第３の
実施の形態の構成を示す断面図、図５はその第２の電
極、すなわち、蒸着金属箔シートの形状を示す断面図お
よび展開図で、図４および図５に示すように、２枚の金
属箔のうち、第１の金属箔２１はその両面に絶縁紙２２
を配設して絶縁するとともに、第２の金属箔はその幅方
向の中央部で二分割して所要の絶縁距離を離して配置す
るように、１枚の蒸着用絶縁紙２３の幅方向の中心線か
ら所要の絶縁距離の半分以上離れた位置から外側の片側
の片面に金属蒸着部２４を設けた蒸着金属箔シート２５
とし、この蒸着金属箔シート２５の蒸着用絶縁紙２３を
内側にして重ね合わせ前記金属蒸着部２４が所要の絶縁
距離を離して左右に配置され、外側に絶縁紙２６を配設
して両面を絶縁し、これらの金属箔２１と２枚の蒸着金
属箔シート２５をそれぞれ前記絶縁紙２２および２６に
より絶縁して円筒状に巻回し、二分割した蒸着金属部２
４の端部からそれぞれリード２７および２８を引き出し
て端子２９および３０としたコンデンサユニットを形成
し、電力用コンデンサを構成したものである。なお、第
１の金属箔として、絶縁紙の片面に金属を蒸着した蒸着
金属部を設けた蒸着金属箔シートを使用してもよい。
実施の形態の構成を示す断面図、図５はその第２の電
極、すなわち、蒸着金属箔シートの形状を示す断面図お
よび展開図で、図４および図５に示すように、２枚の金
属箔のうち、第１の金属箔２１はその両面に絶縁紙２２
を配設して絶縁するとともに、第２の金属箔はその幅方
向の中央部で二分割して所要の絶縁距離を離して配置す
るように、１枚の蒸着用絶縁紙２３の幅方向の中心線か
ら所要の絶縁距離の半分以上離れた位置から外側の片側
の片面に金属蒸着部２４を設けた蒸着金属箔シート２５
とし、この蒸着金属箔シート２５の蒸着用絶縁紙２３を
内側にして重ね合わせ前記金属蒸着部２４が所要の絶縁
距離を離して左右に配置され、外側に絶縁紙２６を配設
して両面を絶縁し、これらの金属箔２１と２枚の蒸着金
属箔シート２５をそれぞれ前記絶縁紙２２および２６に
より絶縁して円筒状に巻回し、二分割した蒸着金属部２
４の端部からそれぞれリード２７および２８を引き出し
て端子２９および３０としたコンデンサユニットを形成
し、電力用コンデンサを構成したものである。なお、第
１の金属箔として、絶縁紙の片面に金属を蒸着した蒸着
金属部を設けた蒸着金属箔シートを使用してもよい。
【００１６】
【発明の効果】本発明の電力用コンデンサは、２枚の金
属箔のうちの一方の電極である金属箔をその幅方向の中
央部で二分割し、その電極分割部の間に絶縁紙を交差挿
入して絶縁するか、または絶縁紙の両面に分割して蒸着
した形に形成されているので、次に記載する効果を奏す
る。
属箔のうちの一方の電極である金属箔をその幅方向の中
央部で二分割し、その電極分割部の間に絶縁紙を交差挿
入して絶縁するか、または絶縁紙の両面に分割して蒸着
した形に形成されているので、次に記載する効果を奏す
る。
【００１７】（１）分割した金属箔の間の寸法を短くす
ることができる。
ることができる。
【００１８】（２）コンデンサユニットが小形化でき
る。
る。
【００１９】（３）コンデンサ全体の体格をコンパクト
にできる。
にできる。
【００２０】（４）製作工数の短縮が図れる。
【００２１】（５）第２発明の場合、金属箔の間に絶縁
紙が挿入された形になるため、万一、金属箔からコロナ
が発生しても絶縁紙が貫通しない限り、絶縁破壊は生じ
ない。
紙が挿入された形になるため、万一、金属箔からコロナ
が発生しても絶縁紙が貫通しない限り、絶縁破壊は生じ
ない。
【図１】本発明の電力用コンデンサの第１発明の実施の
形態の構成を示す断面図。
形態の構成を示す断面図。
【図２】本発明の電力用コンデンサの第２発明の実施の
形態の構成を示す断面図。
形態の構成を示す断面図。
【図３】本発明の電力用コンデンサの第２発明の実施の
形態の第２の電極の形状を示す断面図および展開図。
形態の第２の電極の形状を示す断面図および展開図。
【図４】本発明の電力用コンデンサの第３発明の実施の
形態の構成を示す断面図。
形態の構成を示す断面図。
【図５】本発明の電力用コンデンサの第３発明の実施の
形態の第２の電極の形状を示す断面図および展開図。
形態の第２の電極の形状を示す断面図および展開図。
【図６】電力用コンデンサのコンデンサユニットの基本
構成を示す断面図。
構成を示す断面図。
【図７】従来の電力用コンデンサの電極分割形のコンデ
ンサユニットの構成を示す断面図。
ンサユニットの構成を示す断面図。
１，３Ａ，３Ｂ，１１，２１…金属箔 ２，４，５Ａ，５Ｂ，１２，１５，２２，２６…絶縁紙 ６，７，１６，１７，２７，２８…リード ８，９，１８，１９，２９，３０…端子 １３，２５…蒸着金属箔シート １３Ａ，１３Ｂ，２４…蒸着金属 １４，２３…蒸着用絶縁紙
Claims (4)
- 【請求項１】 ２枚の金属箔を電極とし、その金属箔の
間を絶縁紙により絶縁して円筒状に巻回し、その電極間
の静電容量により構成されたコンデンサユニットを組み
合わせてなる電力用コンデンサにおいて、前記２枚の金
属箔のうち、第１の金属箔はその両面に絶縁紙を配設し
て絶縁するとともに、第２の金属箔はその幅方向の中央
部で二分割して所要の絶縁距離を離して配置し、１枚の
絶縁紙をこの幅方向の中央部で第２の金属箔を交差さ
せ、この絶縁紙と第２の金属箔それぞれの絶縁紙と反対
側に全体の半分の幅の絶縁紙を配設して第２の金属箔の
両面を絶縁し、これら２枚の金属箔をそれぞれ前記第１
の金属箔の絶縁紙で絶縁して巻回し、前記二分割した第
２の金属箔の端部からそれぞれリードを引き出して端子
としたコンデンサユニットにより構成したことを特徴と
する電力用コンデンサ。 - 【請求項２】 ２枚の金属箔を電極とし、その金属箔の
間を絶縁紙により絶縁して円筒状に巻回し、その電極間
の静電容量により構成されたコンデンサユニットを組み
合わせてなる電力用コンデンサにおいて、前記２枚の金
属箔のうち、第１の金属箔はその両面に絶縁紙を配設し
て絶縁するとともに、第２の金属箔はその幅方向の中央
部で二分割して所要の絶縁距離を離して配置するよう
に、１枚の蒸着用絶縁紙の幅方向の中心線に対して点対
称の位置の両面に分けて金属を蒸着して蒸着金属部とし
た蒸着金属箔シートとし、この蒸着金属箔シートの両面
に絶縁紙を配設して両面を絶縁するとともに、これら２
枚の金属箔をそれぞれ前記絶縁紙により絶縁して巻回
し、前記二分割した蒸着金属部の端部からそれぞれリー
ドを引き出して端子としたコンデンサユニットにより構
成したことを特徴とする電力用コンデンサ。 - 【請求項３】 ２枚の金属箔を電極とし、その金属箔の
間を絶縁紙により絶縁して円筒状に巻回し、その電極間
の静電容量により構成されたコンデンサユニットを組み
合わせてなる電力用コンデンサにおいて、前記２枚の金
属箔のうち、第１の金属箔はその両面に絶縁紙を配設し
て絶縁するとともに、第２の金属箔はその幅方向の中央
部で二分割して所要の絶縁距離を離して配置するよう
に、１枚の蒸着用絶縁紙の幅方向の中心線から所要の絶
縁距離の半分離れた位置から外側の片側の片面に金属蒸
着部を設けた蒸着金属箔シートとし、この蒸着金属箔シ
ートの絶縁紙内側にして重ね合わせ前記金属蒸着部が所
要の絶縁距離を離して左右に配置され、外側に絶縁紙を
配設して両面を絶縁し、これらの金属箔をそれぞれ前記
絶縁紙により絶縁して巻回し、前記二分割した蒸着金属
部の端部からそれぞれリードを引き出して端子としたコ
ンデンサユニットにより構成したことを特徴とする電力
用コンデンサ。 - 【請求項４】 第１の金属箔は絶縁紙の片面に金属を蒸
着した蒸着金属部を設けた蒸着金属箔シートであること
を特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の電力
用コンデンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6760196A JPH09260209A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 電力用コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6760196A JPH09260209A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 電力用コンデンサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09260209A true JPH09260209A (ja) | 1997-10-03 |
Family
ID=13349615
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6760196A Pending JPH09260209A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 電力用コンデンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09260209A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011192783A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Nissin Electric Co Ltd | コンデンサ装置 |
| US20140050959A1 (en) * | 2012-05-29 | 2014-02-20 | Lg Chem, Ltd. | Stepwise electrode assembly having variously-shaped corner and secondary battery, battery pack and device comprising the same |
| US9299988B2 (en) | 2012-11-21 | 2016-03-29 | Lg Chem, Ltd. | Electrode sheet including notching portion |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP6760196A patent/JPH09260209A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011192783A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Nissin Electric Co Ltd | コンデンサ装置 |
| US20140050959A1 (en) * | 2012-05-29 | 2014-02-20 | Lg Chem, Ltd. | Stepwise electrode assembly having variously-shaped corner and secondary battery, battery pack and device comprising the same |
| US9225034B2 (en) * | 2012-05-29 | 2015-12-29 | Lg Chem, Ltd. | Stepwise electrode assembly having variously-shaped corner and secondary battery, battery pack and device comprising the same |
| US9299988B2 (en) | 2012-11-21 | 2016-03-29 | Lg Chem, Ltd. | Electrode sheet including notching portion |
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