JPH0735220U - パーキングブレーキ操作装置 - Google Patents

パーキングブレーキ操作装置

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JPH0735220U
JPH0735220U JP6687193U JP6687193U JPH0735220U JP H0735220 U JPH0735220 U JP H0735220U JP 6687193 U JP6687193 U JP 6687193U JP 6687193 U JP6687193 U JP 6687193U JP H0735220 U JPH0735220 U JP H0735220U
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pawl
ratchet
release
pole
parking brake
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JP6687193U
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義則 鈴木
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豊田鉄工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パーキングブレーキの作動状態では操作レバ
ーを引き上げつつレリーズノブを操作してポールとラチ
ェットとの噛合いを解除する2操作解除式のパーキング
ブレーキ操作装置を、部品点数を増やさず組付け容易に
構成する。 【構成】 基端部34a,弾性可撓部34b,連結部5
0を有するレリーズロッド34を弾性を有する合成樹脂
材料にて構成するとともに、連結部50の凸部52が当
接可能なレバー部44とフック部54が係合可能な爪部
46とを有する係合突起48をポール26に一体に設
け、パーキングブレーキの作動状態でポール26とラチ
ェット24とがブレーキケーブルの張力に従って噛み合
わされている状態では、レリーズノブが押込み操作され
てもポール26の回動抵抗により弾性可撓部34bが弾
性的に撓み変形させられ、連結部50がポール26から
ずれて相対移動させられるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はパーキングブレーキ操作装置に係り、特に、パーキングブレーキの作 動状態においては操作レバーを引き上げつつレリーズノブを押込み操作しないと ポールとラチェットとの噛合いを解除することができない型式のパーキングブレ ーキ操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(a)支持軸によって回動可能に支持されるとともに、ブレーキケーブルが係 止される操作レバーと、(b)その操作レバーに前記支持軸と平行な軸まわりの 回動可能に取り付けられ、その支持軸を中心とする円弧上に設けられたラチェッ トと噛み合わされるポールと、(c)前記操作レバーの先端に押込み可能に配設 されるとともに、常にはリターンスプリングによって突出状態に保持されるレリ ーズノブと、(d)そのレリーズノブと前記ポールとを連結するレリーズロッド とを備え、前記操作レバーが原位置から回動操作されることにより前記ブレーキ ケーブルを引き締めてパーキングブレーキを作動させるとともに、前記ポールと 前記ラチェットとの噛合いによってその作動状態を維持する一方、前記レリーズ ノブが押込み操作されることにより前記ポールと前記ラチェットとの噛合いが解 除され、前記操作レバーを原位置に戻すことが許容されるパーキングブレーキ操 作装置が広く知られている。このようなパーキングブレーキ操作装置の一種に、 パーキングブレーキの作動状態からポールとラチェットとの噛合いを解除する際 には、操作レバーを引き上げてレリーズノブの押込み操作をしなければならない 2操作解除式のものがある。実開昭61−71562号公報に記載された装置は その一例である。
【0003】 かかるパーキングブレーキ操作装置においては、レリーズノブの押込み操作方 向においてレリーズノブとレリーズロッドとが互いに接近離間可能に配設され、 それらの中間に両者を離間させるように付勢するばね部材が介挿されることによ り、パーキングブレーキの作動状態でブレーキケーブルの張力に従ってポールと ラチェットとが噛み合わされ、ポールの回動抵抗が比較的大きい場合には、レリ ーズノブを押込み操作しても上記ばね部材が縮むだけでレリーズロッドを介して ポールを回動させることができず、ポールとラチェットとの噛合い状態が維持さ れるようになっている。したがって、ポールとラチェットとの噛合いを解除する ためには、そのブレーキケーブルをさらに引き締める方向に操作レバーを一旦引 き上げ(第1操作)、上記ポールの回動抵抗を小さくした状態でレリーズノブを 押込み操作(第2操作)することが要求される。このような2操作解除式とする ことで、レリーズノブが不用意に押し込まれてポールとラチェットとの噛合いが 誤って解除されることが防止される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように所定の付勢力を作用させるばね部材をレリーズノ ブとレリーズロッドとの連結部に介挿すると、部品点数が増えて構造が複雑にな るとともに組付作業に時間がかかるという問題があった。
【0005】 本考案は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、 部品点数を増やすことなく組付けが容易な2操作解除式のパーキングブレーキ操 作装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本考案の要旨とするところは、前記(a)操作レ バーと、(b)ポールと、(c)レリーズノブと、(d)レリーズロッドとを備 え、前記操作レバーが原位置から回動操作されることにより前記ブレーキケーブ ルを引き締めてパーキングブレーキを作動させるとともに、前記ポールと前記ラ チェットとの噛合いによってその作動状態を維持する一方、前記レリーズノブが 押込み操作されることにより前記ポールと前記ラチェットとの噛合いが解除され 、前記操作レバーを原位置に戻すことが許容されるパーキングブレーキ操作装置 において、前記レリーズロッドの少なくとも前記ポールと連結される連結部の近 傍に、前記パーキングブレーキの作動状態で該ポールと前記ラチェットとが前記 ブレーキケーブルの張力に従って噛み合わされている状態では、前記レリーズノ ブの押込み操作に伴って弾性的に撓み変形させられる弾性可撓部を設けるととも に、その弾性可撓部の撓み変形により前記連結部が前記ポールに対して相対移動 させられ、そのポールと前記ラチェットとの噛合い状態が維持されるように、前 記レリーズロッドとそのポールとを相対移動可能に連結したことにある。
【0007】 このようなレリーズロッドとポールとの連結形態は、例えばレリーズロッドの 移動方向に対して傾斜した当接面を設けたり、節度を付与する段部を設けたりし て、弾性可撓部が撓み変形すると連結部がポールに対して相対移動するように構 成される。
【0008】
【作用】
上記パーキングブレーキ操作装置においては、パーキングブレーキの作動状態 でポールとラチェットとがブレーキケーブルの張力に従って噛み合わされ、その 張力に対応する噛合い力に基づいて比較的大きな回動抵抗がポールに生じる状態 では、そのままレリーズノブを押込み操作しても、レリーズロッドの弾性可撓部 が弾性的に撓み変形させられることにより、連結部がポールに対して相対移動さ せられ、ポールとラチェットとの噛合い状態が維持される。一方、ブレーキケー ブルをさらに引き締める方向へ操作レバーを回動操作してポールとラチェット間 の噛合い力を略零にし、ポールの回動抵抗を小さくした状態でレリーズノブを押 込み操作すると、レリーズロッドは撓み変形することなく移動させられ、連結部 を介してポールが回動させられることによりラチェットとの噛合いが解除される 。
【0009】
【考案の効果】
したがって、本考案によれば、従来のようにばね部材等の部品を追加して配設 する場合に比較して、2操作解除式のパーキングブレーキ操作装置を簡単且つ安 価に構成できるとともに、部品点数が少なく且つレリーズロッドとポールとの連 結構造も比較的簡単であることから、組付けが容易となる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1において、パーキングブレーキ操作装置10は図示しない車体のフロアに 固定されるセクタ12と、そのセクタ12に支持軸14まわりの回動可能に支持 された操作レバー16などを備えて構成される。操作レバー16は、その基端側 に設けられたケーブルガイド18aを介してブレーキケーブル20の一端20a がケーブル係止部18bに連結されるとともに、先端側に樹脂製のグリップ22 が嵌着されており、そのグリップ22が把持されて図1において支持軸14の右 まわりに回動操作されることにより、ブレーキケーブル20が引き締められてそ のブレーキケーブル20の他端が連結された図示しないパーキングブレーキ作動 部が作動させられるようになっている。
【0011】 操作レバー16の基端側の一部を切り欠いて内部を詳細に示す図2から明らか なように、セクタ12には支持軸14を中心とする円弧上にラチェット24が設 けられている一方、操作レバー16には、そのラチェット24に噛み合わされる ポール26が支持軸14と平行なピン28まわりの回動可能に取り付けられてい る。図3は図2における III−III 断面で、ピン28とポール26との間には、 スムーズな回動状態が得られるように軸受ブッシュ30が配設されている。なお 、本実施例の操作レバー16は、上記図3,図1のIV−IV断面を示す図4,およ び図2のV−V断面を示す図5から判るように、セクタ12やポール26を挟ん で両側にそれぞれ位置する一対のレバー本体16a,16bから構成されている 。また、操作レバー16には、セクタ12に当接することにより原位置を規定す るストッパピン17が設けられている。
【0012】 図1および図2は、操作レバー16が原位置にある状態から図における右まわ りに所定角度以上回動操作された状態を示しており、操作レバー16の回動操作 に伴って上記ポール26の歯先26aがラチェット24の噛合歯を順次乗り越え させられるとともに、操作レバー16の回動が停止するまでに乗り越えた最終の 噛合歯(図2においては第4歯)との噛合いによって上記原位置への操作レバー 16の戻り回動が阻止され、パーキングブレーキの作動状態が維持されている。 このようなパーキングブレーキの作動状態においては、ブレーキケーブル20の 張力に従ってポール26およびラチェット24が噛み合わされており、その張力 に対応してポール26の歯先26aがラチェット24の歯面を押圧する噛合い力 に基づいてポール26に回動抵抗(噛合い点での摩擦抵抗)が作用するため、ポ ール26にある程度以下の小さな回動力が作用してもポール26が回動してラチ ェット24との噛合いが外れることはない。
【0013】 グリップ22の先端には、レバー本体16a,16bの円筒部分に案内される 長手方向の移動可能にレリーズノブ32が配設されているとともに、そのレリー ズノブ32を前記ポール26と連結するためのレリーズロッド34がレリーズノ ブ32の端部から連続して設けられている。これ等のレリーズノブ32およびレ リーズロッド34は一体成形された単品で、所定の弾性を有する合成樹脂材料に て構成されている。図4から明らかなように、レリーズノブ32は横断面が円形 の円柱形状を成しているとともに、レリーズロッド34のうちレリーズノブ32 側の基端部34aの横断面は十字形状を成しており、何れも比較的高い剛性が得 られるようになっている。
【0014】 前記図2および図5に示すように、操作レバー16内のレリーズロッド34の 近傍には、前記支持軸14と平行なピン36まわりに捩りコイルスプリング38 が予めコイル部の巻きが締まる方向にねじられた状態で配設されており、その一 端が操作レバー16(レバー本体16b)の係止穴40に掛け止められるととも に、他端がレリーズロッド34の中間部に設けられた掛止部42に掛け止められ ている。このため、レリーズロッド34は、常にはレリーズノブ32がグリップ 22から突き出す方向、すなわち図における左上方向へ付勢されており、これに よりレリーズノブ32が常には突出状態に保持されるとともに、捩りコイルスプ リング38の付勢力に抗して押込み操作可能とされている。捩りコイルスプリン グ38はリターンスプリングに相当する。
【0015】 前記ポール26のピン28に対して歯先26aと反対側には、ピン28の軸心 から径方向に突き出すレバー部44と、そのレバー部44からラチェット24側 へ略直角に曲成された爪部46とを備えた係合突起48が設けられているのに対 し、レリーズロッド34の先端側、すなわち図2における右下側には、上記係合 突起48と係合して相対移動可能に連結される連結部50が設けられている。連 結部50は、係合突起48の上記レバー部44に対してラチェット24と反対の 側から当接可能な凸部52と、係合突起48の外側から廻り込んで上記爪部46 を取り囲む鉤形状を成し、その爪部46との間でラチェット24側へ離間する方 向の遊びを有する状態で係合するフック部54とを備えている。図2の状態にお けるポール26は、爪部46がフック部54に対してラチェット24側の移動端 にて係合させられることにより、捩りコイルスプリング38の付勢力により歯先 26aがラチェット24に押し当てられるよう付勢されており、前記グリップ2 2の先端からのレリーズノブ32の突出寸法は、このように連結部50を介して ポール26がラチェット24に噛み合わされることにより規定される。
【0016】 また、前記レリーズロッド34は、前記図3に示すT字形の断面と略同じ断面 形状を成し、十字形断面の基端部34aよりも比較的撓み変形し易い弾性可撓部 34bを基端部34aと連結部50との間に備えているとともに、フック部54 も比較的容易に撓み変形する。そして、レリーズロッド34がレリーズノブ32 の押込み操作に伴ってラチェット24側へ突き出し移動させられた場合、パーキ ングブレーキの非作動時など、ポール26の回動抵抗が小さければ上記弾性可撓 部34bは殆ど撓み変形することなく凸部52が係合突起48を押し回すことに より、図2に二点鎖線で示すようにポール26をピン28の図2における右まわ りに回動させる。しかし、パーキングブレーキの作動状態でポール26がブレー キケーブル20の張力に従ってラチェット24と噛み合わされ、その張力に対応 する噛合い力に基づいて比較的大きな回動抵抗がポール26に作用している場合 には、凸部52が係合突起48に乗り上げるように弾性可撓部34bおよびフッ ク部54が弾性的に撓み変形させられ、連結部50がポール26に対して相対移 動させられることにより、ポール26とラチェット24との噛合い状態が維持さ れる。
【0017】 具体的に説明すると、図6に一点鎖線で示すように凸部52が係合突起48に 当接した時点では爪部46とフック部54の先端との間に隙間を生じているとと もに、凸部52と係合突起48との当接角度はレリーズロッド34の移動方向に 対して所定角度傾斜しているが、ポール26の回動抵抗が小さければ凸部52が 僅かな掛かり代で係合突起48を引っ掛けて押し回すことにより、一旦離間しか けた爪部46とフック部54が再び係合して連結部50を巻き込むようにポール 26が回動することになる。ところが、回動抵抗が作用してポール26が動かな いでいると、凸部52が係合突起48に乗り上げるように弾性可撓部34bが撓 み変形させられ、図6に二点鎖線で示す状態まで連結部50がポール26に対し て相対移動させられるのである。この時、フック部54は爪部46との係合によ り一旦拡開する方向へ撓み変形させられて爪部46との係合が解消される。また 、その状態からレリーズノブ32の押込み操作が解除され、捩りコイルスプリン グ38の付勢力に従ってレリーズロッド34が図の左方向へ移動させられると、 上記凸部52が係合突起48に摺接しつつ弾性可撓部34bが変形状態から回復 するとともに、フック部54は爪部46との係合により一旦拡開する方向へ撓み 変形させられた後、元の状態に復帰する。すなわち、弾性可撓部34bやフック 部54は、パーキングブレーキ作動時のケーブル張力に基づいてポール26に回 動抵抗が作用している場合には、そのポール26の係合突起48との係合によっ て撓み変形させられ、且つ、フック部54は捩りコイルスプリング38の付勢力 に従って爪部46と係合させられた時に撓み変形させられるように、その弾性力 や捩りコイルスプリング38のばね力が定められているのである。
【0018】 したがって、パーキングブレーキの作動状態を解除するためには、まず、操作 レバー16を操作方向すなわちブレーキケーブル20をさらに引き締める方向へ 引き上げることにより、そのブレーキケーブル20の張力がポール26に作用し ないようにする。図7はこのときの状態を示しており、操作レバー16と共にピ ン28が前記支持軸14まわりに若干回動するためにポール26の歯先26aが ラチェット24の噛合歯に沿って押し上げられ、ポール26が図7においてピン 28の右まわりに小さな角度だけ回動させられている。このようにラチェット2 4との噛合い力を零としてポール26の回動抵抗を小さくした状態でレリーズノ ブ32を押込み操作すると、連結部50の凸部52が係合突起48のレバー部4 4に当接したあとも弾性可撓部34bは殆ど撓み変形することなく凸部52が略 直進し、フック部54と爪部46との係合状態が維持されたまま係合突起48が 押し回されて、ラチェット24との噛合いが完全に外れるまでポール26が回動 させられる。これにより、操作レバー16を原位置へ向かって回動操作すること が許容され、パーキングブレーキを解除できる。なお、ある程度までポール26 の回動抵抗が小さくなれば、必ずしも図7の状態となるまで操作レバー16を引 き上げなくてもポール26を回動させることが可能である。
【0019】 このように、本実施例のパーキングブレーキ操作装置10においては、パーキ ングブレーキの作動状態でポール26とラチェット24とがブレーキケーブル2 0の張力に従って噛み合わされ、その張力に対応する噛合い力に基づいて比較的 大きな回動抵抗がポール26に生じる状態では、そのままレリーズノブ32を押 込み操作しても、レリーズロッド34の弾性可撓部34bおよびフック部54が 弾性的に撓み変形させられることにより、連結部50がポール26に対して相対 移動させられ、ポール26とラチェット24との噛合い状態が維持される。これ により、レリーズノブ32が不用意に押し込まれてポール26とラチェット24 との噛合いが誤って解除されることが防止される。一方、操作レバー16を操作 位置から原位置へ戻すためにポール26とラチェット24との噛合いを解除する 際には、一旦ブレーキケーブル20をさらに引き締める方向へ操作レバー16を 引き上げ操作してポール26とラチェット24間の噛合い力を略零にし、ポール 26の回動抵抗を小さくした状態でレリーズノブ32を押込み操作すれば、弾性 可撓部34bが撓み変形することなく連結部50が略直進してポール26を回動 させることができる。
【0020】 ここで、本実施例では合成樹脂材料にて構成されたレリーズロッド34の弾性 可撓部34bおよびフック部54の撓み変形によってポール26とラチェット2 4との噛合い状態が維持されるため、従来のようにばね部材等の部品を追加して 配設する場合に比較して、2操作解除式のパーキングブレーキ操作装置10が簡 単且つ安価に構成されるとともに、部品点数が少なく且つレリーズロッド34と ポール26とを連結するために通常用いられる連結ピンも不要であることから、 組付けが簡単に行えて作業時間が短縮される。特に、本実施例ではレリーズノブ 32とレリーズロッド34とが連結部50および弾性可撓部34bを含めて一体 成形による単品にて構成されており、しかも操作レバー16が一対のレバー本体 16a,16bに分割されて一方のレバー本体16aにレリーズノブ32やレリ ーズロッド34,ポール26等を組み付けたあと他方のレバー本体16bを重ね 合わせ、ピン28,36をかしめるなどして一体化すれば良いため、組付作業が 大幅に向上する。
【0021】 次に、本考案の他の実施例を説明する。なお、この実施例は前記パーキングブ レーキ操作装置10におけるレリーズロッドおよびポールの異なる態様を示すも ので、他の部分については前述の実施例と共通である。
【0022】 図8に要部概略を示す実施例において、レリーズロッド60は、棒鋼材から構 成されて一端が図示しないレリーズノブに固定されたロッド本体62と、そのロ ッド本体62の他端に一体的に固定された長手状の連結部材64とから成り、前 記ピン28まわりの回動可能に設けられたポール66と上記レリーズノブとを機 構的に連結している。連結部材64は、弾性を有する合成樹脂材料にて構成され ているとともに、先端側に凸部68とフック部70とを備えており、これら凸部 68およびフック部70によりレリーズロッド60の連結部が構成されている。 また、連結部材64は、長手方向の中間に、図8の紙面に垂直な板幅寸法に比較 してそれと直角な板厚寸法が小さくされてその板厚方向へ撓み変形し易く構成さ れた弾性可撓部64aを有している。一方、ポール66は、前記ラチェット24 と噛み合う歯先66aとピン28に対して反対側においてそのピン28の軸心か ら径方向に突き出すレバー部72を備えている。
【0023】 連結部材64の凸部68は、レリーズノブの押込み操作に伴うレリーズロッド 60の移動方向に対して所定角度傾斜した当接面68aを有してポール66側へ 突き出している一方、フック部70は前記フック部54と同様にレバー部72の 外側から廻り込むように鉤形状に曲成されている。通常は、レリーズノブを突出 状態に保持する図示しないリターンスプリングの付勢力によってレリーズロッド 60が図8の左方向へ引き寄せられ、上記フック部70の先端がレバー部72に 係合してポール66をラチェット24との噛合方向へ回動するように付勢してい る。そして、レリーズノブが上記付勢力に抗して押込み操作されると、ポール6 6の回動抵抗が小さい場合には、図の右方向に移動させられる凸部68がレバー 部72に当接しつつ押し廻し、ポール66をピン28の右まわり、すなわち噛合 い解除方向に回動させる。
【0024】 しかし、パーキングブレーキの作動状態においてポール66に前記ブレーキケ ーブル20の張力に基づく比較的大きな回動抵抗が作用している場合には、その ままレリーズノブが押込み操作されてレリーズロッド60が突き出し移動させら れても、凸部68の当接面68aがレバー部72の先端と摺接しつつポール66 の外側へずらされるように弾性可撓部64aが弾性的に撓み変形させられ、図8 に一点鎖線で示すように凸部68がポール66に対して相対移動させられる。ま た、そのレリーズノブの押込み操作が解除されると、上記と逆の移動に伴って上 記弾性可撓部64aの変形が回復し、フック部70がレバー部72に係合して元 の状態に復帰する。この実施例では連結部材64のうち凸部68およびフック部 70が設けられた部分が連結部に相当する。
【0025】 以上、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本考案は他の態様 で実施することもできる。
【0026】 例えば、前記実施例におけるレリーズロッド34,60の弾性可撓部34b, 64aは弾性を有する合成樹脂から構成されていたが、ゴムやばね用金属板など の適当な弾性係数を有する他の弾性体から構成されても差し支えない。形状につ いてもコイル形状、波形或いは蛇腹形状とするなど、適宜変更できる。
【0027】 また、前記実施例では、凸部52,68およびフック部54,70が連結部5 0,連結部材64側に設けられていたが、それらの凸部,フック部がポール側に 設けられていても、連結部がポールに対して相対移動する他の連結形態を構成す ることが可能であるとともに、レリーズロッドの移動方向に対して傾斜した当接 面や節度を付与する段部などを有する種々の係合要素を利用してさらに別の連結 形態が構成され得る。例えば所定形状の長穴とピンとの係合によってポールとレ リーズロッドとを連結するようにしても良い。
【0028】 また、前記図1の実施例では、レリーズロッド34とレリーズノブ32とが一 体成形されていたが、別々に成形されて用意された2部品が一体的に固定されて もよいし、基端部34aと弾性可撓部34bとの間で分割し、弾性変形が必要な 部分と不要な部分とに分けて材質を選択することも可能である。
【0029】 また、前記図1の実施例では、レリーズロッド34が捩りコイルスプリング3 8の付勢力によってレリーズノブ32側へ付勢されることによりレリーズノブ3 2が突出状態に保持されるようになっていたが、例えばレリーズノブ32と操作 レバー16との間に介挿された圧縮コイルスプリングなどによりレリーズノブ3 2が直接付勢されるように構成されてもよく、リターンスプリングは種々のスプ リング部材により構成され得る。
【0030】 また、前記実施例におけるポール26,66は、レリーズロッド34,60と の係合によりラチェット24と噛み合う方向へ付勢されるようになっていたが、 ポール26等を噛合い方向に単独に付勢する他の付勢手段を設けても良い。
【0031】 その他一々例示はしないが、本考案は当業者の知識に基づいて種々の変更,改 良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるパーキングブレーキ操
作装置を示す正面図である。
【図2】図1の装置の要部を操作レバーの一部を切り欠
いて詳細に示す図である。
【図3】図2における III−III 断面図である。
【図4】図1におけるIV−IV断面図である。
【図5】図2におけるV−V断面図である。
【図6】図1の実施例においてパーキングブレーキの作
動状態でそのままレリーズノブが押込み操作された際の
レリーズロッドの挙動を説明する図である。
【図7】図1の実施例においてパーキングブレーキの作
動状態で操作レバーが引き上げ操作された状態からレリ
ーズノブが押込み操作された際のレリーズロッドの挙動
を説明する図である。
【図8】本考案の他の実施例を示す要部概略図である。
【符号の説明】
10:パーキングブレーキ操作装置 14:支持軸 16:操作レバー 20:ブレーキケーブル 24:ラチェット 26,66:ポール 32:レリーズノブ 34,60:レリーズロッド 34b,64a:弾性可撓部 38:捩りコイルスプリング(リターンスプリング) 50:連結部 68:凸部(連結部) 70:フック部(連結部)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持軸によって回動可能に支持されると
    ともに、ブレーキケーブルが係止される操作レバーと、 該操作レバーに前記支持軸と平行な軸まわりの回動可能
    に取り付けられ、該支持軸を中心とする円弧上に設けら
    れたラチェットと噛み合わされるポールと、 前記操作レバーの先端に押込み可能に配設されるととも
    に、常にはリターンスプリングによって突出状態に保持
    されるレリーズノブと、 該レリーズノブと前記ポールとを連結するレリーズロッ
    ドとを備え、前記操作レバーが原位置から回動操作され
    ることにより前記ブレーキケーブルを引き締めてパーキ
    ングブレーキを作動させるとともに、前記ポールと前記
    ラチェットとの噛合いによってその作動状態を維持する
    一方、前記レリーズノブが押込み操作されることにより
    前記ポールと前記ラチェットとの噛合いが解除され、前
    記操作レバーを原位置に戻すことが許容されるパーキン
    グブレーキ操作装置において、 前記レリーズロッドの少なくとも前記ポールと連結され
    る連結部の近傍に、前記パーキングブレーキの作動状態
    で該ポールと前記ラチェットとが前記ブレーキケーブル
    の張力に従って噛み合わされている状態では、前記レリ
    ーズノブの押込み操作に伴って弾性的に撓み変形させら
    れる弾性可撓部を設けるとともに、該弾性可撓部の撓み
    変形により前記連結部が前記ポールに対して相対移動さ
    せられ、該ポールと前記ラチェットとの噛合い状態が維
    持されるように、前記レリーズロッドと該ポールとを相
    対移動可能に連結したことを特徴とするパーキングブレ
    ーキ操作装置。
JP6687193U 1993-12-15 1993-12-15 パーキングブレーキ操作装置 Pending JPH0735220U (ja)

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