JPH0734179U - ロッドホルダー - Google Patents

ロッドホルダー

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JPH0734179U
JPH0734179U JP7131893U JP7131893U JPH0734179U JP H0734179 U JPH0734179 U JP H0734179U JP 7131893 U JP7131893 U JP 7131893U JP 7131893 U JP7131893 U JP 7131893U JP H0734179 U JPH0734179 U JP H0734179U
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rod
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pieces
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敦 大城
博 永石
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロッドの横方向の移動に対しても、異音の発
生を効果的に防止できるロッドホルダーの提供。 【構成】 パネルに取り付けられる固定部1と、ロッド
を摺動可能に保持する保持部2とを備え、保持部をヒン
ジ部4を介して開閉可能に連設される一対の保持片3A
・3Bから構成したロッドホルダーにおいて、一対の保
持片の連設端部側に相互に完全係合する第一ロック手段
5A・5Bを設け、同自由端部側に相互にクリアランス
を確保して不完全係合する第二ロック手段6A・6Bを
設ける一方、当該第一・第二ロック手段間にロッドの側
面に弾性当接する一対の弾性横リップ片7を設け、各保
持片間にロッドの上下面に弾性当接する一対の弾性縦リ
ップ片8を設けて、特に、ロッドが横方向に大きく移動
した場合には、ロッドの側面にいずれか一方の弾性横リ
ップ片7を弾性当接させて、ロッドが同側のロック手段
等に直に衝突することを防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、自動車のドアロック装置において、インサイドハンドルや アウトサイドハンドルに連係される操作ロッド等を保持するロッドホルダーの改 良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種ホルダーとして、例えば、実開昭64−46508号公報や実開 平1−148475号公報に示すものが存する。 これら従来のロッドホルダーは、多少の構造上の相違を有するが、いずれも、 合成樹脂の一体成形品で、基本的には、ドアパネルに取り付けられる固定部と、 操作ロッドを摺動可能に保持する保持部とを備え、特に、後者の保持部に関して は、ヒンジ部を介して開閉可能に連設される一対の保持片から構成して、該各保 持部の対向する自由端部側にロック手段を設けると共に、各保持片の長辺側に沿 ってロッドを上下方向から弾持する対の弾性リップ片を一体に設ける構成となっ ている。
【0003】 そして、実際の使用に際しては、まず、固定部をドアパネルの取付孔内に挿入 して、ロッドホルダー自体をドアパネル側に固定した後、開放状態にある一対の 保持片間にロッドを収容して、上側の保持片を回動させながら、上記ロック手段 同士を係合すると、当該ロッドは一対の保持片で画成する長孔状空間内に離脱不 能に保持されることとなる。 しかも、斯るロッドの保持状態にあっては、ロッドは上記した対の弾性リップ 片で上下方向から弾持されることとなるので、所定方向に対する円滑な摺動運動 が許容されると同時に、例え、自動車の走行振動等が加わっても、上下方向に不 用意にガタついて、不快な異音を発生させることも防止できる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 確かに、従来のロッドホルダーにあっては、対の弾性リップ片を保持部から外 方に延長する状態に形成するにしても、保持部内に逆向きとなる状態に形成する にしても、これら弾性リップ片を上下対の関係をもって形成している関係で、ロ ッドの上下方向に対するガタつきは防止できるが、反面、当該弾性リップ片は、 操作ロッドの横方向の移動に対する規制手段としては機能し得なかった。 この為、従来のロッドホルダーの下で、ロッドが一対の保持片で画成された長 孔状空間内で横方向に大きく移動した場合には、例え、該ロッドが弾性リップ片 に挾持されていても、ロッドは保持部の側壁やロック手段に衝突して、この横方 向の移動により、不快な異音を発生させてしまう恐れを十分に有していた。
【0005】 又、上下方向に対する弾持状態においても、対の弾性リップ片を含めた保持部 側の弾性域が大きければ大きい程、走行振動等によるガタつきをより効果的に防 止できる訳であるが、従来のロッドホルダーにあっては、ロッドを保持する時に は、一対の保持片のロック手段同士を完全な係合状態に置くことを前提としてい るので、斯る前提の下で、上記の弾性域が大きくなるように設定するためには、 いきおい、保持部側の高さや巾等を大きくしなければならない問題点を有してい た。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、斯る従来ロッドホルダーの課題を有効に解決するために開発された もので、パネルに取り付けられる固定部と、ロッドを摺動可能に保持する保持部 とを備え、当該保持部をヒンジ部を介して開閉可能に連設される一対の保持片か ら構成したロッドホルダーを前提として、上記一対の保持片の連設端部側に相互 に完全係合する第一ロック手段を設け、同自由端部側に相互にクリアランスを確 保して不完全係合する第二ロック手段を設ける一方、当該第一・第二ロック手段 間にロッドの側面に弾性当接する一対の弾性横リップ片を設けると共に、各保持 片間にロッドの上下面に弾性当接する一対の弾性縦リップ片を設ける構成を採用 した。
【0007】
【作用】
依って、本考案にあっても、固定部をパネルに取り付けて、ホルダー自体をパ ネル側に固定した後、開放状態にある一対の保持片間にロッドを収容して、上側 の保持片をヒンジ部を介して回動させながら、そのロック手段同士を係合すると 、特に、一対の弾性縦リップ片の上下方向からの弾持力を得て、当該ロッドが保 持部内に離脱不能に保持されることとなるので、例え、走行振動等が加わっても 、上下方向に不用意にガタついて、不快な異音を発生させる心配は全くない。
【0008】 しかも、このロッドの保持状態にあっては、第一ロック手段側は完全係合して 、保持片の開放を阻止しているが、第二ロック手段側は不完全係合している関係 で、上側の保持片の上下方向の移動がクリアランスの範囲で促されて、弾性縦リ ップ片を含めた保持部側の弾性域が拡大できるので、これに応じて、保持するロ ッドの径に対しても、かなりの融通性を発揮できることは言うまでもないが、振 動等による上下方向へのガタつきをより効果的に抑えることが可能となる。 又、ロッドの保持状態の下で、ロッドが横方向に大きく移動した場合には、今 度は、このロッドの側面にいずれか一方の弾性横リップ片が弾性当接して、ロッ ドが同側のロック手段に直に衝突することを防止できるので、やはり、ロッドの 横方向の移動に対しても、不快な異音の発生を効果的に防止できることとなる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案を図示する一実施例に基づいて詳述すれば、該実施例に係るロッ ドホルダーも、従来と同様に、合成樹脂の一体成形品で、図1に示す如く、ドア パネルに取り付けられる固定部1と、操作ロッドを摺動可能に保持する保持部2 とを備え、前者の固定部1に関しては、通常の錨脚形状を付与し、後者の保持部 2に関しては、ヒンジ部4を介して開閉可能に連設される一対の保持片3A・3 Bから構成することを前提とするものであるが、特徴とするところは、以下の構 成を採用した点にある。
【0010】 即ち、本実施例にあっては、図示する如く、上記一対の保持片3A・3Bの連 設端部近傍側に、保持片の閉塞時には、第一ロック手段となる相互に完全係合す る第一ロック爪5A・5Bを設け、同自由端部側に、第二ロック手段となる相互 にクリアランスCを確保して不完全係合する第二ロック爪6A・6Bを設ける構 成となしている。 従って、保持片3A・3B同士を閉塞して、その内部に長孔状空間を画成した 状態の下では、上記第一ロック爪5A・5B同士の完全係合状態で、保持片3A ・3B同士が誤って開放される心配は全くないが、各保持片3A・3Bの自由端 部側においては、その第二ロック爪6A・6B同士がクリアランスCを確保して 不完全係合することとなるので、特に、クリアランスCの範囲内においては、上 側の保持片3Aの上下方向に対する移動が積極的に許容されることとなる。
【0011】 そして、本実施例は、斯る構成に加えて、上側の保持片3Aの第一ロック爪5 A近傍と、下側の保持片3Bの第二ロック爪6B側に、ロッドの側面に弾性当接 する一対の弾性横リップ片7・7を一定の傾斜角度をもって一体に延設すると共 に、各保持片3A・3Bの対向する上下内側に、ロッドの上下面に弾性当接する 一対の弾性縦リップ片8・8を互いに逆向きに一定の傾斜角度をもって一体に延 設する構成を採用している。尚、斯る弾性横リップ片7と弾性縦リップ片8は、 いずれも、各保持片3A・3Bと同巾な寸法となっている。 従って、本実施例の下では、厳密に言えば、一対の保持片3A・3Bで画成さ れる長孔状空間の内、特に、一対の弾性横リップ片7・7と一対の弾性縦リップ 片8・8の間でロッドが保持されることとなる。
【0012】 依って、本実施例のロッドホルダーを使用する場合にも、図2に示す如く、錨 脚状を呈する固定部1をドアパネルPの取付孔H内に挿入して、ホルダー自体を ドアパネルP側に固定した後、開放状態にある一対の保持片3A・3B間に操作 ロッド9を収容して、上側の保持片3Aをヒンジ部4を介して回動させながら、 各ロック手段同士を係合すると、特に、一対の弾性縦リップ片8・8の上下方向 からの弾持力を得て、当該ロッド9が保持部2内に離脱不能に保持されることと なるので、例え、自動車の走行振動等が加わっても、上下方向に不用意にガタつ いて、不快な異音を発生させる心配はない。
【0013】 しかも、斯るロッド9の保持状態にあっては、既述した如く、第一ロック爪5 A・5B側は完全係合して、保持片3A・3Bの開放を阻止しているが、第二ロ ック爪6A・6B側は不完全係合している関係で、上側の保持片3Aの上下方向 の移動が促されて、弾性縦リップ片8を含めた保持部2側の弾性域が拡大できる ので、これに応じて、保持するロッド9の径に対しても、かなりの融通性を発揮 できることは言うまでもないが、特に、振動等による上下方向へのガタつきを効 果的に抑えることが可能となるので、保持部2側を徒に大型化することなく、防 音効果を著しく向上できることとなる。
【0014】 又、ロッド9の保持状態の下で、ロッド9が横方向に大きく移動した場合には 、今度は、図3に示す如く、このロッド9の側面にいずれか一方の弾性横リップ 片7が弾性当接して、当該ロッド9が第一ロック爪5A又は第二ロック爪6Bに 直に衝突することを確実に防止できるので、やはり、ロッド9の横方向の移動に 対しても、不快な異音の発生を効果的に防止できることとなる。
【0015】
【考案の効果】
以上の如く、本考案は、上記構成の採用により、ロッドの横方向の移動に起因 した異音の発生を有効に防止できると共に、第二ロック手段側の不完全係合を利 用するだけで、従来の如く、保持部側を徒に大型化しなくとも、弾性域を広げる ことが可能となるので、これによっても、ロッドのガタつきを効果的に抑えて、 不快な異音の発生を防止できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るロッドホルダーを示す斜
視図である。
【図2】ロッドを保持部内に保持した状態を示す要部断
面図である。
【図3】ロッドが保持部内で横方向に移動した状態を示
す要部断面図である。
【符号の説明】
1 固定部 2 保持部 3A 上側の保持片 3B 下側の保持片 4 ヒンジ部 5A 第一ロック爪(第一ロック手段) 5B 第一ロック爪(第一ロック手段) 6A 第二ロック爪(第二ロック手段) 6B 第二ロック爪(第二ロック手段) 7 弾性横リップ片 8 弾性縦リップ片 9 ロッド C クリアランス P ドアパネル H 取付孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 永石 博 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)考案者 一野 健人 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルに取り付けられる固定部と、ロッ
    ドを摺動可能に保持する保持部とを備え、当該保持部を
    ヒンジ部を介して開閉可能に連設される一対の保持片か
    ら構成したロッドホルダーにおいて、上記一対の保持片
    の連設端部側に相互に完全係合する第一ロック手段を設
    け、同自由端部側に相互にクリアランスを確保して不完
    全係合する第二ロック手段を設ける一方、当該第一・第
    二ロック手段間にロッドの側面に弾性当接する一対の弾
    性横リップ片を設けると共に、各保持片間にロッドの上
    下面に弾性当接する一対の弾性縦リップ片を設けたこと
    を特徴とするロッドホルダー。
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