JPH07336168A - 電力増幅器 - Google Patents

電力増幅器

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JPH07336168A
JPH07336168A JP6127266A JP12726694A JPH07336168A JP H07336168 A JPH07336168 A JP H07336168A JP 6127266 A JP6127266 A JP 6127266A JP 12726694 A JP12726694 A JP 12726694A JP H07336168 A JPH07336168 A JP H07336168A
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和也 山本
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憲之 谷野
Tetsuya Umemoto
哲也 梅本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高効率動作により互いに異なる電力レベルの
増幅出力を出力する複数の増幅回路が、選択的に、か
つ、各々が高精度に効率改善された高効率動作でもって
動作する電力増幅器を得る。 【構成】 増幅すべき信号が入力されるノードn1 と出
力端子OUT間に高効率動作により高電力レベルの増幅
出力を出力する第1の増幅回路100a(出力増幅段A
2 ,出力整合回路M2)と、高効率動作により低電力レベ
ルの増幅出力を出力する第2の増幅回路100b(出力
増幅段A3 ,出力整合回路OM3)とを並列に接続し、第
2の増幅回路100bにおける出力整合回路OM3 と出
力端子OUT間にFETスイッチSW3 を挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電力増幅器に関し、特
に小型携帯電話の送信部に用いられる電力増幅器の効率
改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、小型携帯電話機の普及によりアナ
ログ変調方式やディジタル変調方式を用いた移動体通信
の市場が急速に成長しつつある。この小型携帯電話機で
は、一般に電池が電源として用いられるので、長時間動
作できるようにするためには、その低消費電力化が重要
な技術的課題となっている。特に、信号振幅をアンテナ
出力まで増幅する役割を担う電力増幅器は、小型携帯電
話機の全消費電力のうちの大きなウェート(70〜80
%程度)を占めるため、低消費電力化を図るためにはこ
の電力増幅器の高効率化が重要な技術的課題となってい
る。
【0003】図13は一般的なアナログ変調(周波数変
調)方式の小型携帯電話機の送信器の概略構成を示すブ
ロック図である。図において、1は音声信号データ(I
data)に応じて次段の電圧制御水晶発振器(VC
XO)2を制御する制御回路である。電圧制御水晶発振
器(VCXO)2は上記音声信号データ(IN dat
a)に応じて周波数変調(FM)を行う。3は周波数変
換用のミキサで、周波数シンセサイザ4が生成するRF
(無線周波数)帯の搬送波信号と、電圧制御水晶発振器
(VCXO)2により得られたIF(中間周波数)帯の
FM変調信号とを混合して、このFM変調信号をIF帯
からRF帯へ周波数変換する。5はこの周波数変換によ
り生成される不要波を除去するための帯域通過フィルタ
(BPF)、6はRF帯に周波数変換され、帯域通過フ
ィルタ(BPF)5によりその不要波が除去された上記
FM変調信号の電力をアンテナ出力にまで高める電力増
幅器、7は電力増幅器6での増幅された上記FM変調信
号から、該増幅により生成した不要波を除去して、送信
する周波数帯の信号のみを通過させる帯域通過フィルタ
(BPF)、9はこの帯域通過フィルタ(BPF)7を
通過した信号を外部に送信するアンテナである。また、
8は帯域通過フィルタ(BPF)で、アテンナ9に受信
された信号のうち、受信回路10が受信する周波数帯の
信号のみを通過させる。ここで、帯域通過フィルタ(B
PF)8と受信回路10は受信器を構成する要素であ
る。
【0004】図14は上記電力増幅器6の従来の構成を
示すブロック図であり、図において、INは入力端子で
あり、該入力端子INに入力整合回路M1 を介して出力
増幅段A2 をドライブするためのドライバ段A1 の入力
が接続されている。このドライバ段A1 の出力は、段間
整合回路M12とAC結合用キャパシタC1 の直列接続体
を介して出力増幅段A2 の入力に接続され、出力増幅段
A2 の出力は、出力整合回路M2 を介して出力端子OU
Tに接続されている。ここで、Vg1 とVd1はドライ
バ段A1 を構成するFETのゲートバイアス端子とド
レインバイアス端子、Vg2 とVd2 は出力増幅段A2
を構成する増幅用FETのゲートバイアス端子とドレイ
ンバイアス端子である。
【0005】ところで、小型携帯電話機の送信器では、
一般にアナログ変調(周波数変調)方式において1W以
上の出力電力が要求され、この1W以上の高出力動作時
の高効率化のために、その電力増幅器の設計に高調波処
理技術を導入する等の様々な工夫がなされている。しか
し、小型携帯電話機の送信器が最大出力に近い高出力で
動作するのは、小型携帯電話機が基地局から最も離れた
場所で使用されるときであり、基地局に近い場所で使用
されるときは、小型携帯電話機の送信器は、その出力電
力を抑えた低出力動作状態(例えば1Wに対して10〜
20dBダウンした状態)、即ち、その電力増幅器の消
費電流を抑えた状態で使用した方が、電源として用いら
れる電池の長寿命化には有利である。このため、この低
出力動作を実現するために、従来の小型携帯電話機の送
信器では、電力増幅器6(図14参照)のドライバ段A
1 及び出力増幅段A2 におけるゲートバイアス端子Vg
1,Vg2 と、ドレインバイアス端子Vd1 ,Vd2 に
印加するバイアス電圧を抑制することにより、低出力動
作時に最も電力が消費される出力増幅段A2 の消費電流
を抑えて、電力増幅器6を動作させる方法が用いられて
いる。また、電力増幅器6の入力電力は増幅器内におい
て、ほぼ一定で使用されるのが一般的であるが、低出力
動作を実現するために、電力増幅器6(の入力端子I
N)に入力される入力電力を制御する方法が行われるこ
ともある。
【0006】図15は電力増幅器6(図14参照)にお
いて、ゲートバイアス端子Vg1 ,Vg2 ,及びドレイ
ンバイアス端子Vd1 ,Vd2 にそれぞれ印加されるゲ
ートバイアス電圧,及びドレインバイアス電圧を制御し
た場合の出力電力と消費電流の関係を示した図であり、
図において、A点は出力電力が1W時の消費電流値を、
B点は出力電力が1Wから10dBダウンした100m
W時の消費電流値を、C点は出力電力が1Wから20d
Bダウンした10mW時の消費電流値を示している。
【0007】また、図16は上記電力増幅器6(図14
参照)の入力電力に対する出力電力の特性曲線と、入力
電力に対する電力付加効率の特性曲線を示した図であ
り、図において、実線の曲線X1 が高出力動作時の入力
電力に対する出力電力の特性曲線、実線の曲線X2 が低
出力動作時の入力電力に対する出力電力の特性曲線、点
線の曲線Y1 が高出力動作時の入力電力に対する電力付
加効率の特性曲線、点線の曲線Y2 が低出力動作時の入
力電力に対する電力付加効率の特性曲線である。また、
図中のa1 ,a2 は図15のA点における出力電力と電
力付加効率であり、c1 ,c2 は図15のC点における
出力電力と電力付加効率である。ここで、これらa1 ,
a2 ,c1 ,c2 は入力電力を図中の△で特定する一定
の値とした時のものである。
【0008】図16から明らかなように、上記電力増幅
器6では、高出力動作時(図15のA点)は、整合回路
M2 に設けられた高調波処理回路等により、例えば電力
付加効率50〜60%の高効率動作を行うが、低出力動
作時(図15のC点)では効率は数%程度まで著しく低
下してしまう。これは、ドレインバイアス電圧を小さく
することにより、電力増幅器6の消費電流を低減するよ
うにしても、電源、すなわち、電池の供給する電圧は基
本的にほぼ一定であるので、電池から見たDC的な消費
電力は電流の低減分のみに依存してしまうこと,及び出
力増幅段A2 の増幅用FETは上述したように高出力動
作時の高効率化のためにそのゲート幅を大きくしている
ことから、ドレインバイアス電圧の制御だけでは、大幅
な消費電流の低減を行うことができないためである(例
えば、FETとしての動作状態を保持したままドレイン
電圧を低減した場合、消費電流値は100mA以上と高
い。)。
【0009】このように、従来の小型携帯電話器の送信
器で使用されている電力増幅器6は最大出力に近い高出
力で動作する場合は高効率動作をするが、出力電力を抑
えた低出力で動作する場合は効率よく(高効率に)動作
することができないという問題点があった。
【0010】かかる問題点を解消できる電力増幅器とし
て、特開平3−104408号公報に、入力端子と出力
端子間に、高効率動作により互いに異なる増幅出力が得
られるよう構成された複数の増幅回路を、互いに並列に
接続し、各増幅回路への電源の供給を制御できるようし
た電力増幅器が提案されている。図17はこの電力増幅
器の構成を示すブロック図であり、図において、図17
と同一符号は同一または相当する部分を示し、11a〜
11cは増幅用FET、12a〜12c,13a〜13
cは整合回路、14,15は電源、16は制御回路であ
り、増幅用FET11a,入力側の整合回路12a,及
び出力側の整合回路13aにより第1の増幅回路が構成
され、増幅用FET11b,入力側の整合回路12b,
及び出力側の整合回路13bにより第2の増幅回路が構
成され、増幅用FET11c,入力側の整合回路12
c,及び出力側の整合回路13cにより第3の増幅回路
が構成され、制御回路16により増幅用FET11a〜
11cのゲートに選択的に電源が供給されるようになっ
ている。
【0011】かかる構成の電力増幅器では、制御回路1
6により増幅用FET11a〜11cを選択的に動作さ
せ、出力端子OUTに伝達される増幅出力の電力レベル
が切り換えられる。そして、この時、何れの増幅回路も
動作時は高効率動作するよう設計されているので、複数
の異なる電力レベルの増幅出力を、全て高効率動作によ
り得ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
特開平3−104408号公報に提案された電力増幅器
は、入力端子と出力端子間にそれぞれが高効率動作によ
り増幅出力が得られるよう構成された複数の増幅回路が
並列接続されてなり、これら複数の増幅回路の動作を選
択的に行うことにより、複数の異なる電力レベルの増幅
出力を高効率に得ることができるものとされている。し
かるに、この電力増幅器は、図17から分かるように、
各増幅回路の出力側の整合回路13a〜13bが出力端
子OUTに直接接続されており、例えば、一つの増幅回
路の増幅用FET(例えば増幅用FET11a)を動作
状態にし、他の2つの増幅回路の増幅用FET(例えば
増幅用FET11b,11c)を不動作状態にした場
合、出力端子OUTには、増幅出力を出力する増幅回路
の整合回路(例えば、整合回路13a)だけでなく、増
幅出力を出力しない増幅回路の整合回路(例えば整合回
路13b,13c)も電気的に接続された状態になって
しまう。従って、この電力増幅器において、複数の増幅
回路を選択的に動作させる場合、各増幅回路が高効率動
作するためには、動作する増幅回路の出力側の整合回路
のインピーダンスを、他の非動作状態の増幅回路の増幅
用FET及び出力側の整合回路のインピーダンスを考慮
して、動作する増幅用FETが高効率に動作する最適な
負荷曲線となるように調整されていることが必要であ
る。しかしながら、このような複数の増幅回路の各増幅
回路における出力側の整合回路のインピーダンスを、他
の増幅回路の出力側の整合回路のインピーダンスを考慮
して最適な値に設計することは、一方の値を変動させる
と他方の値が変動する関係にあることから極めて困難で
あり、実際には互いに異なる増幅出力が得られる複数の
増幅回路を、選択的に、しかも、各々が高精度に効率改
善された状態で動作させることは困難である。また、増
幅用FETが動作状態にある増幅回路と、増幅用FET
が不動作状態にある増幅回路とが電気的に接続された状
態となるため、これらの間で帰還ループが形成され、そ
の結果、寄生発振を生じてしまうという問題点もあっ
た。
【0013】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、高効率動作により互いに異
なる電力レベルの増幅出力を出力する複数の増幅回路
が、選択的に、かつ、各々が高精度に効率改善された高
効率動作でもって動作する電力増幅器を得ることを目的
とする。
【0014】更に、この発明の他の目的は、高効率動作
により互いに異なる電力レベルの増幅出力を出力する複
数の増幅回路が、選択的に、かつ、各々が高精度に効率
改善された高効率動作でもって動作し、しかも、動作状
態にある増幅回路と非動作状態の増幅回路間において帰
還ループが形成されることのない電力増幅器を得ること
を目的とする。
【0015】更にまた、この発明の他の目的は、単一の
増幅段、即ち、単一の増幅回路を用いて構成された電力
増幅器において、電源電圧の制御により増幅出力の電力
レベルを変更する場合に、常に高効率動作により増幅出
力を得ることができる電力増幅器を得ることを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる電力増
幅器は、増幅すべき信号が入力される入力ノードと、上
記入力ノードに入力された信号を受けてこれを増幅する
第1の増幅用FET,及び該第1の増幅用FETの出力
と出力ノード間に接続された第1の整合回路を有する第
1の増幅回路と、上記入力ノードに入力された信号を受
けてこれを増幅する第2の増幅用FET,該第2の増幅
用FETの出力にその入力が接続された第2の整合回
路,及び該第2の整合回路の出力と出力ノード間に接続
された第1のスイッチ回路を有する第2の増幅回路とを
備え、上記第1の増幅回路を、上記第1の増幅用FET
を動作状態にし、上記第2の増幅用FETを不動作状態
にし、上記第1のスイッチ回路をOFFにした時、第1
電力レベルの増幅出力を高効率動作でもって出力するも
のとし、上記第2の増幅回路を、上記第1の増幅用FE
Tを不動作状態にし、上記第2の増幅用FETを動作状
態にし、上記第1のスイッチ回路をONにした時、第2
電力レベルの増幅出力を高効率動作でもって出力するも
のとしたものである。
【0017】更に、この発明にかかる電力増幅器は、上
記電力増幅器において、上記第1の電力レベルを上記第
2の電力レベルより大きいものとし、上記第1の増幅回
路を上記入力ノードと上記第1の増幅用FET間に第3
の整合回路を接続したものとし、上記第2の増幅回路を
上記入力ノードに第2のスイッチ回路を介して第4の整
合回路の入力を接続し、該第4の整合回路の出力を上記
第2の増幅用FETの入力に接続したものとし、上記第
2のスイッチ回路を上記第1の増幅用FETが動作状態
の時にOFFになり、上記第2の増幅用FETが動作状
態の時にONになるものとしたものである。
【0018】更に、この発明にかかる電力増幅器は、上
記電力増幅器において、上記第1の電力レベルを上記第
2の電力レベルより大きいものとし、上記第1の増幅用
FETのゲートバイアス回路を、ゲートバイアスを開放
するスイッチ回路を含むものとしたものである。
【0019】更に、この発明にかかる電力増幅器は、上
記電力増幅器において、上記入力ノードと上記第1の増
幅用FETとの間に、上記第1の増幅用FETが動作状
態の時にONになり、上記第2の増幅用FETが動作状
態の時にOFFになる第3のスイッチ回路を挿入したも
のである。
【0020】更に、この発明にかかる電力増幅器は、増
幅すべき信号が入力される入力ノードと、上記入力ノー
ドに入力された信号を受けて、この信号を増幅する増幅
用FETと、異なるインピーダンスをもつ複数の整合回
路と、上記増幅用FETの出力をその電力レベルに応じ
て、上記複数の整合回路のうちの,上記増幅用FETの
動作を高効率動作にする最適なインピーダンスを有する
ものの入力に選択的に接続する第1のスイッチ回路と、
上記増幅用FETの出力の電力レベルに応じて、上記複
数の整合回路のうちの上記増幅用FETの出力が入力さ
れたものの出力を、出力ノードに選択的に接続する第2
のスイッチ回路とを備えたものである。
【0021】
【作用】この発明のおいては、上記構成としたから、上
記第2の増幅回路の第2の整合回路のインピーダンス
を、上記第1の増幅回路のインピーダンスを考慮して、
該第2の増幅回路が高効率動作する最適値に調整し、上
記第1の増幅回路の上記第1の整合回路のインピーダン
スを、上記第2の増幅回路のインピーダンスを考慮する
ことなく、該第1の増幅回路が高効率動作する最適値に
調整して、上記第1の増幅回路,及び第2増幅回路の両
方を、高効率動作により上記第1の電力レベルの増幅出
力と、上記第2の電力レベルの増幅出力を出力するもの
とすることができる。従って、互いに異なる電力レベル
の増幅出力を出力する2つの増幅回路における各々の出
力側の整合回路のインピーダンスを、高精度に最適化す
ることができ、その結果、高出力動作時,及び低出力動
作時の双方において、従来よりも高精度に効率改善され
た高効率動作を行うことができる。
【0022】更に、この発明においては、上記構成とし
たから、上記第1,第2のスイッチ回路をOFF状態に
して、上記第1の増幅用FETを動作状態にすることに
より、上記第1の増幅回路が高電力レベルの増幅電力を
出力し、上記第1,第2のスイッチ回路をON状態にし
て、上記第2の増幅用FETを動作状態にすることによ
り、上記第2の増幅回路をが低電力レベルの増幅電力を
出力することとなる。従って、上記第1の増幅用FET
を不動作状態にし(上記第1の増幅回路を不動作状態に
し)、上記第2の増幅用FETを動作状態にして(上記
第2の増幅回路を動作状態にして)、低電力レベルの増
幅電力を得る場合、上記第1の増幅回路の入力インピー
ダンスが著しく変化して、上記入力ノードの前段と上記
第2の増幅回路との段間で不整合が生じても、上記第3
の整合回路がこれを補うこととなり、その結果、より安
定な高効率動作により低電力レベルの増幅電力を得るこ
とができる。
【0023】更に、この発明においては、上記構成とし
たから、上記第1の増幅回路を構成する上記第1の増幅
用FETのゲートに接続されるゲート安定化用抵抗の抵
抗値が小さく、上記第1の増幅用FET側の入力インピ
ーダンスが上記第2の増幅用FET側のそれに比べて低
過ぎる場合には、上記第1の増幅用FETのゲートに印
加されるゲートバイアスを開放することにより、上記第
1の増幅用FET側の入力インピーダンスだ高められ、
上記第2の増幅用FETに上記入力ノードに入力された
増幅すべき信号が安定に供給されることとなる。従っ
て、低電力レベルの増幅電力を得る上記第2の増幅回路
の動作を安定化することができる。
【0024】更に、この発明においては、上記構成とし
たから、上記第1の増幅用FETを動作状態にする上記
第1の増幅回路の動作時は、上記第1のスイッチ回路を
OFFにすることにより、上記第1の増幅回路と上記第
2の増幅回路間で帰還ループは形成されなくなり、上記
第2の増幅用FETを動作状態にする上記第2の増幅回
路の動作時は、上記第3のスイチ回路をOFFにするこ
とにより、上記第2の増幅回路と上記第1の増幅回路間
で帰還ループは形成されなくなる。従って、第1の増幅
回路と第2の増幅回路の何れの動作時においても、これ
らの間で帰還ループが形成されるのを防止することがで
きる。
【0025】更に、この発明においては、上記構成とし
たから、上記増幅用FETにより得られる増幅出力を、
上記複数の整合回路のうちの該増幅出力の電力レベルに
応じた最適な整合がとれるインピーダンスの整合回路を
通して、上記出力ノードに出力することができ、その結
果、互いに異なる電力レベルの複数の増幅出力を高効率
動作により得ることができる。
【0026】
【実施例】実施例1 .図1はこの発明の実施例1による電力増幅器
の構成を示すブロック図であり、図において、図14と
同一符号は同一または相当する部分を示し、C2 はAC
結合用キャパシタ、A3 は出力増幅段A2 を構成する増
幅用FETのゲート幅よりも小さいゲート幅の増幅用F
ETで構成された出力増幅段、OM3 は出力整合回路、
SW3 はFETスイッチ、Vg3 及びVd3 は出力増幅
段A3 のゲートバイアスとドレインバイアス端子、Vs
w3 はFETスイッチSW3 のON/OFFを切り換え
る制御端子、100aは第1の増幅回路、100bは第
2の増幅回路である。また、n1 は段間整合回路M12と
AC結合用キャパシタC1 の接続ノードで、これに第1
の増幅回路100aまたは第2の増幅回路100bにお
いて増幅されるべき信号が入力される。
【0027】すなわち、本実施例の電力増幅器は、図1
4に示した従来の電力増幅器のAC結合用キャパシタC
1 ,出力増幅段A2 及び出力整合回路M2 からなる増幅
回路(第1の増幅回路100a)に、AC結合用キャパ
シタC2 ,出力増幅段A3 ,出力整合回路OM3 ,及び
FETスイッチSW3 からなる増幅回路(第2の増幅回
路100b)を並列に接続したものである。ここで、出
力増幅段A3 はその入力が、AC結合用キャパシタC2
を介して、段間整合回路M12とAC結合用キャパシタC
1 の接続ノードn1 に接続され、その出力が出力整合回
路OM3 に接続され、出力整合回路OM3 の出力がFE
TスイッチSW3 を介して、出力端子OUTに接続され
ている。また、出力整合回路OM3 のインピーダスは、
出力増幅段A2 ,出力整合回路M2 のインピーダンスを
考慮して、出力増幅段A3 が高効率に動作する最適な負
荷曲線となるように、設定されている。
【0028】図2は上記出力増幅段A2 ,A3 の構成を
示す等価回路図であり、図において、Fは増幅用FE
T、Rgはゲート安定化用抵抗、Cgbはゲートバイア
ス用キャパシタ、Ldはドレインバイアス用インダク
タ、Cdbはドレインバイアス用キャパシタ,Gはゲー
ト端子,Vg2 はゲートバイアス用端子,Dはドレイン
端子,Vd2 はドレインバイアス用端子である。ここ
で、増幅用FET(F)のゲートはゲート端子Gに接続
され、このゲートとゲート端子Gの接続点にゲート安定
化用抵抗Rgの一端が接続されている。このゲート安定
化用抵抗Rgの他端はゲートバイアス用端子Vg2 に接
続され、この安定化用ゲート抵抗Rgの他端とゲートバ
イアス用端子Vg2 の接続点がゲートバイアス用キャパ
シタCgbを介して接地されている。増幅用FET
(F)のドレインはドレイン端子Dに接続され、このド
レインとドレイン端子Dの接続点にドレインバイアス用
インダクタLdの一端が接続されている。このドレイン
バイアス用インダクタLdの他端はドレインバイアス用
端子Vd2 に接続され、このドレインバイアス用インダ
クタLdの他端とドレインバイアス用端子Vd2 の接続
点が、ゲートバイアス用キャパシタCgbを介して接地
されている。
【0029】図3は上記出力増幅段A2 ,A3 における
増幅用FETのより具体的な構成列を示した図であり、
図において、f1 〜fn はFET基本セル、GはFET
基本セルf1 〜fn の共通のゲート端子、DはFET基
本セルf1 〜fn の共通のドレイン端子である。通常、
出力増幅段A2 ,A3 を構成する増幅用FETのゲート
幅は、ドライバ段A1 を構成するFETのゲート幅より
もかなり大きくするが、回路設計及び製造プロセスを考
慮した場合、出力増幅段A2 ,A3 の増幅用FETは、
大きなゲート幅のFETを一個用いて構成するよりも、
この図に示すように、複数の同一ゲート幅のFET基本
セル(f1 〜fn )のゲート及びドレインをそれぞれ共
通のゲート端子とドレイン端子に接続し、これら複数の
FET基本セル(f1 〜fn )のトータルのゲート幅が
所望の大きなゲート幅となるよう構成するのが好まし
い。
【0030】図4は上記FETスイッチSW3 の構成を
示す等価回路図であり、図において、F1 はFET、P
1 は入力端子,P2 は出力端子、Csw1 ,Csw2 ,
Csw3 はAC結合用キャパシタ、Rsw1 ,Rsw2
,Rsw3 はFET(F1 )にDCバイアスを与える
抵抗で、通常、線路の特性インピーダンスに比べて十分
高く設定されている。また、Vsw3 はFET(F1 )
のON/OFFを切り換える制御端子である。ここで、
FET(F1 )のソース,ドレインの何れか一方がAC
結合用キャパシタCsw1 を介して入力端子P1 に接続
され、このFET(F1 )のソース,ドレインの何れか
一方とAC結合用キャパシタCsw1 の接続点が抵抗R
sw1 を介して接地されている。また、FET(F1 )
のソース,ドレインの他方がAC結合用キャパシタCs
w2 を介して出力端子P2 に接続され、このFET(F
1 )のソース,ドレインの他方とAC結合用キャパシタ
Csw2 の接続点が抵抗Rsw2 を介して接地されてい
る。また、FET(F1 )のゲートは抵抗Rsw3 を介
して制御端子Vsw3 に接続され、このFET(F1)
のゲートと抵抗Rsw3 の接続点がAC結合用キャパシ
タCsw3 を介して接地されている。
【0031】次に、動作について説明する。高出力動作
時は、出力増幅段A3 のゲートバイアス端子Vg3 に印
加するゲートバイアス電圧を出力増幅段A3 を構成する
増幅用FETのピンチオフ電圧以下にして、該出力増幅
段A3 が動作しなようにし、更に、FETスイッチSW
3 をその制御端子Vsw3 に印加する制御電圧(ゲート
バイアス電圧)によってOFF状態にし、出力増幅段A
3 の出力側、即ち、第2の増幅回路100bを、第1の
増幅回路100bとは電気的に切り放した状態にして、
この状態で、ドライバ段A1 ,出力増幅段A2 を動作さ
せる。従って、かかる高出力動作時において、第2の増
幅回路100bは第1の増幅回路100aの動作に影響
を与えず、第1の増幅回路100a(出力増幅段A2 )
は高効率動作により、所定の高出力レベルの増幅出力を
出力端子OUTに出力する。一方、低出力動作時は、F
ETスイッチSW3 を制御端子Vsw3 に印加する制御
電圧(ゲートバイアス電圧)によりON状態にして、出
力増幅段A3 の出力をOUT端子に電気的に接続し(第
2の増幅回路100bの出力をOUT端子を電気的に接
続し)、出力増幅段A2 を構成する増幅用FETのゲー
トバイアス端子Vg2 に印加するゲートバイアス電圧
を、この増幅用FETのピンチオフ電圧以下にして、該
出力増幅段A2 を動作させないようにし、この状態で、
ドライバ段A1 と出力増幅段A3 を動作させる。このと
き、上述したように、出力増幅段A3 の出力整合回路O
M3 のインピーダンスは、出力増幅段A2 ,出力整合回
路M2 のインピーダンスを考慮して、出力増幅段A3 が
高効率で動作する最適な負荷曲線となるよう設定されお
り、第2の増幅回路100b(出力増幅段A3 )は高効
率動作により所定の低出力レベルの増幅出力を出力端子
OUTに出力する。
【0032】ここで、上記出力増幅段A2 ,A3 を構成
する増幅用FETのゲート幅は、これら出力増幅段A2
,A3 が高効率動作するバイアス条件下において、要
求される所定の増幅出力(出力電力)が得られるゲート
幅に設定されている。図5は増幅用FETのゲート幅と
出力電力の関係の一例を示したもので、例えば増幅用F
ETのゲート幅と出力電力の関係がこの図5の関係にあ
る場合、出力増幅段A2,A3 がそれぞれ1Wと10m
Wの増幅出力(出力電力)を出力するようにするために
は、出力増幅段A2 ,A3 を構成するFETのゲート幅
をそれぞれWa,Wcに設定する。図6は、このように
設定した場合の、電力増幅器における入力電力に対する
出力電力の特性曲線,及び入力電力に対する電力付加効
率の特性曲線をを示した図であり、図中のa3 ,a4 は
図5中のa点における出力電力と電力付加効率であり、
c3 ,c4 は図5中のc点における出力電力と電力付加
効率であり、これらは入力電力を図中の△で特定する一
定の値とした時のものである。この図6より、本実施例
の電力増幅器では、高出力時に高効率動作するだけでな
く、低出力時も高出力時と同定度に効率改善されて、高
効率動作することが分かる。また出力増幅段A3 を構成
する増幅用FETは、通常動作のバイアス条件、すなわ
ち、出力増幅段A2 が高出力かつ高効率に動作するバイ
アス条件)下で、その効率が高くなるものとなるよう設
計すれば、低出力時においてドレインバイアス電圧を低
下させることなく消費電流を低減した状態で効率の高い
動作を行うことができる。
【0033】このように本実施例の電力増幅器では、低
出力動作用に設けた第2の増幅回路100bの出力を、
FETスイッチSW3 を介して、高出力動作用の第1の
増幅回路100aの出力(出力端子OUT)に接続した
ものとしたので、第2の増幅回路100bの出力整合回
路OM3 のインピーダンスを、第1の増幅回路100a
(出力増幅段A2 ,出力整合回路M2 )のインピーダン
スを考慮して、第2の増幅回路100bが高効率動作す
る最適値に調整し、第1の増幅回路100aの出力整合
回路M2 のインピーダンスは、第2の増幅回路100b
(出力増幅段A3 , 出力整合回路OM3 )のインピー
ダンスを考慮することなく、第1の増幅回路100aが
高効率動作する最適値に調整することにより、第1の増
幅回路100a,第2増幅回路100bの両者を、高効
率動作により所定の高電力レベルの増幅出力と所定の低
電力レベルの増幅出力とを出力するものとすることがで
きる。従って、本実施例装置によれば、第1,第2の増
幅回路100a,100bにおける出力整合回路M2 ,
OM3 はそのインピーダンスが高精度に最適化されてお
り、高出力動作時,及び低出力動作時の双方において、
高精度に効率改善された高効率動作でもって所定の増幅
出力を出力することができる。
【0034】なお、上記高出力動作時における増幅電力
を出力端子OUTに効率よく伝達するために、FETス
イッチSW3 の代わりに、出力整合回路M2 ,OM3 の
双方を、ウイルキンソン型等の電力合成器を介して出力
端子OUTに接続する方法も考えられるが、このような
電力合成器は一般に1/4波長の線路を用いるため、携
帯電話で一般に使用される800MHz〜2GHzとい
う低周波数帯では回路寸法的に大きくなってしまい、電
力増幅器が大型になってしてまうという不具合を生ず
る。従って、電力増幅器の小型化の点からも、本電力増
幅器において、出力増幅段A3 と出力整合回路OM3 間
にFETスイッチSW3 を挿入することは有益である。
【0035】実施例2.図7はこの発明の実施例2によ
る電力増幅器の構成を示すブロック図であり、図におい
て、図1と同一符号は同一または相当する部分を示し、
SW2 はFETスイッチ、Vsw2 はFETスイッチS
W2 のON/OFFを切り換える制御端子、INM3 は
入力整合回路である。n2 はドライバ段A1 とAC結合
用キャパシタC1 の接続ノードで、これに第1の増幅回
路100aまたは第2の増幅回路100bで増幅される
べき信号が入力される。なお、FETスイッチSW2 の
回路構成は上記実施例1のFETスイッチSW3 の構成
と同じである。
【0036】上記実施例1の電力増幅器(図1)では、
段間整合回路M12がドライバ段A1と出力増幅段A3 の
段間,及びドライバ段A1 と出力増幅段A2 の段間の両
者における不整合を補う、即ち、段間整合回路M12が第
1の増幅回路100aと第2の増幅回路100bの両者
における入力整合回路として機能するようにしている
が、低出力動作時に出力増幅段A2 を構成するFETを
ピンチオフさせた時、その入力インピーダンスが著しく
変化してドライバ段A1 と出力増幅段A3 の段間での不
整合を段間整合回路M12のみでは補いきれない場合を生
ずる。本実施例の電力増幅器は、かかる上記実施例1の
電力増幅器における欠点を考慮して、第1の増幅回路1
00aと第2の増幅回路100bに個別に入力整合回路
を設けた構成としたもので、ドライバ段A1 とAC結合
用キャパシタC1 の接続ノードn2にFETスイッチS
W2 を接続し、該FETスイッチSW2 に第2の増幅回
路100bにおける出力増幅段A3 の入力を入力整合回
路INM3 を介して接続し、段間整合回路M12を第1の
増幅回路100aのみの入力整合回路として用いるもの
である。ここで入力整合回路INM3 は、第2の増幅回
路100bの高効率で動作する低出力動作時に、ドライ
バ段A1 と出力増幅段A3 間の段間整合が取れるように
設定されている。
【0037】このような本実施例の電力増幅器では、高
出力動作時はFETスイッチSW2,SW3 をOFF状
態にし、第1の増幅回路100aの出力増幅段A2 を動
作させることにより、第1の増幅回路100aの高効率
動作によって得られた所定の高電力レベルの増幅電力が
出力端子OUTに出力され、低出力動作時はFETスイ
ッチSW2 ,SW3 をON状態にし、第2の増幅回路1
00aの出力増幅段A2 を不動作状態にして、第2の増
幅回路100bの出力増幅段A3 を動作させることによ
り、得られた所定の低電力レベルの増幅電力が出力端子
OUTに出力されることとなる。従って、本実施例装置
によれば、上記第1の実施例と同様に、高出力動作時,
及び低出力動作時の双方において、高精度に効率改善さ
れた高効率動作でもって所定の増幅出力を得ることがで
き、しかも、低出力動作時に出力増幅段A2 を不動作状
態にした時、すなわち、出力増幅段A2 を構成する増幅
用FETをピンチオフさせた時、その入力インピーダン
スが著しく変化してドライバ段A1 と出力増幅段A3 の
段間において不整合が生じても、入力整合回路INM3
がこれを補うので、より安定に高効率動作でもって低出
力動作を行うことができる。
【0038】実施例3.図8はこの発明の実施例3によ
る電力増幅器の構成を示すブロック図であり、図におい
て、図7と同一符号は同一または相当する部分を示し、
SW1 はFETスイッチ、Vsw1 はスイッチSW1 の
ON/OFFを切り換える制御端子、M12は入力整合回
路である。なお、FETスイッチSW1 の回路構成は上
記実施例1のFETスイッチSW3 の構成と同じであ
る。
【0039】上記実施例1及び実施例2の電力増幅器で
は、第1の増幅回路100aの動作時にFETスイッチ
SW3 をOFFにするので、第1の増幅回路100aと
第2の増幅回路100bとの間で帰還ループは形成され
ないが、第2の増幅回路100bの動作時にはFETス
イッチSW2 ,SW3 をONにするので、第1の増幅回
路100aと第2の増幅回路100bとの間で帰還ルー
プが形成され、寄生発振を生じてしまう。本実施例の電
力増幅器は、かかる不具合を解消するためになされたも
ので、上記実施例2の電力増幅器(図7)における第1
の増幅回路100aのAC結合用キャパシタC1 をFE
TスイッチSW1 に置き換え、低出力動作を行う第2の
増幅回路100bの動作時に、FETスイッチSW1 を
OFFにすることにより、第1の増幅回路100aと第
2の増幅回路100bとの間に帰還ループが形成される
ことがないようにしたものである。
【0040】このような本実施例の電力増幅器では、上
記第2の実施例のそれと同様の効果を得ることができる
とともに、低出力動作を行う第2の増幅回路100bの
動作時に、FETスイッチSW1 をOFFにすることに
より、第2の増幅回路100bを第1の増幅回路100
aから電気的に切り離した状態とすることができ、第1
の増幅回路100a及び第2の増幅回路100bの何れ
の動作時においても、これらの間で帰還ループは形成さ
れず、従来のような寄生発振が生ずるというような問題
点も解消することができる。
【0041】実施例4.本実施例4による電力増幅器
は、実施例1の電力増幅器(図1)における図2に示す
回路構成からなる出力増幅段A2 を、図9に示す回路構
成からなるものに置き換えたもので、この出力増幅段A
2 の回路構成以外の構成は実施例1の電力増幅器(図
1)と同様である。
【0042】この図9において、図2と同一符号は同一
または相当する部分を示し、GSWはゲートバイアス開
放用スイッチFET、Rgswは高抵抗、Cgswはス
イッチFETバイアス用キャパシタ、Vgswはゲート
バイアス開放用制御端子であり、これらによりゲートバ
イアスを開放するためのFETスイッチ20が構成され
ている。ここで、ゲートバイアス開放用スイッチFET
(GSW)のドレインは、ゲート端子Gと増幅用FET
(F)の接続点に接続されたゲート安定化用抵抗Rgの
他端に接続され、ゲートバイアス開放用スイッチFET
(GSW)のゲートは、高抵抗Rgswを介してゲート
バイアス開放用制御端子Vgswに接続され、このゲー
トと高抵抗Rgswの接続点がスイッチFETバイアス
用キャパシタCgswを介してゲートバイアス用端子V
g2 に接続されている。ゲートバイアス開放用スイッチ
FET(GSW)のソースは、ゲートバイアス用キャパ
シタCgbの一端に接続され、このソースとゲートバイ
アス用キャパシタCgbの一端の接続点が、スイッチF
ETバイアス用キャパシタCgswとゲートバイアス用
端子Vg2 の接続点に接続されている。
【0043】実施例1の電力増幅器(即ち、出力増幅段
A2 が図2に示す回路構成からなるもの)において、出
力増幅段A2 を構成する増幅用FETのゲート安定化用
抵抗Rgの抵抗値が小さく、低出力動作時、すなわち、
出力増幅段A3 を動作させ,出力増幅段A2 を構成する
上記増幅用FETをピンチオフした時に、出力増幅段A
2 側の入力インピーダンスが出力増幅段A3 側の入力イ
ンピーダンスに比べて低くなり過ぎる場合、ドライバ段
A1 の信号出力のほとんどが出力増幅段A2 側に流れ
て、出力増幅段A3 側にはドライバ段A1 の信号出力が
供給されなくなり、期待する動作が得られなくなってし
まう。本実施例はこのような不具合が生ずるのを回避で
きるようにしたものである。すなわち、本実施例による
電力増幅器では、出力増幅段A2 を図9の回路構成から
なるものとしているので、出力増幅段A2 (図9)を構
成する増幅用FET(F)のゲートバイアス回路内に設
けられたゲートバイアスを開放するためのFETスイッ
チ20をOFF、即ち、ゲートバイアス開放用スイッチ
FET(GSW)をOFFにすることにより、出力増幅
段A2 側(図1参照)の入力インピーダンスを高めるこ
とができる。従って、低出力動作時、すなわち、出力増
幅段A3 を動作させ,出力増幅段A2 を構成する上記増
幅用FETをピンチオフした時に、このゲートバイアス
開放用スイッチFET(GSW)をOFFにすれば、ド
ライバ段A1 の信号出力を確実に出力増幅段A3 側に入
力することができ、その結果、期待の低出力動作が安定
に行われることとなる。ここで、ゲートバイアス開放用
制御端子Vgswの電圧をゲートバイアス用端子Vg2
のそれと同一にすればゲートバイアス開放用スイッチF
ET(GSW)はON状態となり、ゲートバイアス開放
用制御端子Vgswの電圧をゲートバイアス用端子Vg
2 のそれより十分に負電圧にすれば、ゲートバイアス開
放用スイッチFET(GSW)はOFF状態になる。
【0044】このように本実施例装置では、出力増幅段
A2 を構成する増幅用FET(F)のゲートバイアス回
路内に、ゲートバイアスを開放するためのFETスイッ
チ20を設けたので、上記出力増幅段A2 を構成する増
幅用FET(F)のゲート安定化用抵抗Rgの抵抗値が
小さいために、出力増幅段A2 側の入力インピーダンス
が出力増幅段A3 側のそれに比べて低くなり過ぎる場合
であっても、ゲートバイアスを開放するためのFETス
イッチ20をOFFにすることにより、出力増幅段A2
側の入力インピーダンスを高めることができ、ドライバ
段A1 の信号出力を確実に出力増幅段A3 側に入力する
ことができる。従って、低出力動作をする出力増幅段A
3 の動作を安定化することができる。
【0045】実施例5.図10はこの発明の実施例5に
よる電力増幅器の構成を示すブロック図である。図にお
いて、図1と同一符号は同一または相当する部分を示
し、A4 は前述の出力増幅段A1 〜A3 等と同様に増幅
用FETで構成された出力増幅段、Vg4はゲートバイ
アス用端子、Vd4 はドレインバイアス用端子、M5 〜
M7 は整合回路、SW4,5 はFETスイッチである。こ
こで、入力端子INに整合回路M5を介して出力増幅段
A4 の入力が接続され、出力増幅段A4 の出力がFET
スイッチSW4 の入力に接続されている。FETスイッ
チSW4 は入力された増幅段A4 の出力を整合回路M6
,M7 の何れか一方へ選択的に出力する。FETスイ
ッチSW5 はその2つの入力がそれぞれ整合回路M6 ,
M7 の出力に接続され、出力整合回路M6 ,M7 の何れ
か一方の出力を受けて、これを出力端子OUTに出力す
る。なお、整合回路M6,M7 は互いに異なるインピーダ
ンスを有するものである。
【0046】図11は上記FETスイッチSW4 の構成
を示す等価回路図である。図において、入力端子IN1
にFET(F2 ),FET(F3 )のソースまたはドレ
インが接続され、出力端子OUT1 にFET(F2 )の
ドレインまたはソースが接続され、出力端子OUT2 に
FET(F3 )のドレインまたはソースが接続されてい
る。また、出力端子OUT1 にソースが接地されたFE
T(F4 )のドレインが接続され、出力端子OUT2 に
ソースが接地されたFET(F5 )のドレインが接続さ
れている。FET(F2 )のゲートは抵抗RSW4 を介し
て制御端子VSW4aに接続され、抵抗RSW5 を介してFE
T(F5 )のゲートに接続されている。FET(F3 )
のゲートは抵抗RSW6 を介して制御端子VSW4bに接続さ
れ、抵抗RSW7 を介してFET(F4 )のゲートに接続
されている。ここで、FET(F2 ),(F3 ),(F
4 ),及び(F5 )は同一電圧レベルのゲート電圧で、
ON,OFF動作するものである。
【0047】図12は上記FETスイッチSW5 の構成
を示す等価回路図であり、図において、図10と同一符
号は同一または相当する部分を示し、IN2 ,IN3 は
入力端子、OUT3 は出力端子である。このFETスイ
ッチSW5 の回路構成は、上記図10に示したFETス
イッチSW4 の入力端子IN1 を出力端子OUT3 に置
き換え、出力端子OUT1 ,OUT2 を入力端子IN2
,IN3 に置き換えて構成されている。
【0048】上記実施例1〜4の電力増幅器は、第1の
増幅用FETを含んで構成された出力増幅段A2 を有す
る,高効率動作により高電力の増幅出力を出力する第1
の増幅回路100aと、第1の増幅用FETよりもその
ゲート幅が小さい第2の増幅用FETを含んで構成され
た出力増幅段A3 を有する,高効率動作により低電力の
増幅出力を出力する第2の増幅回路100bとを備え、
これらを選択的に動作させすることにより、高出力時と
低出力時の双方の効率改善を図ったものであったが、本
実施例5の電力増幅器は、このような実施例1〜4の電
力増幅器、すなわち、大きな電力差がある高出力動作と
低出力動作の双方の効率改善を図るものではなく、単一
の出力増幅段において、これを構成する増幅用FETに
印加される電源電圧(ゲートバイアス電圧,ドレインバ
イアス電圧)を制御することにより出力増幅段の増幅出
力を制御する時に、出力増幅段の出力側の整合回路のイ
ンピーダンスを、増幅出力の電力レベルに応じて最適な
値にとなるように制御することにより、増幅出力の電力
レベルが変化しても、常に高効率動作により増幅出力が
得られるようにしたものである。
【0049】次に、動作について説明する。入力端子I
Nに入力された信号は、整合回路M5 を通過して、出力
増幅段A4に入力される。ここで、出力増幅段A4 は例
えば図2に示す回路構成からなり(ゲートバイアス用端
子Vg4 はゲートバイアス用端子Vg2 に対応し、ドレ
インバイアス用端子Vd4 はドレインバイアス用端子V
d2 に対応する。)、ゲートバイアス用端子Vg4 とド
レインバイアス用端子Vd4 に印加される電源電圧を制
御することにより、異なる電力レベルの増幅出力を出力
する。例えば、増幅出力の電力レベルをP1 からP2
(P1 >P2 )に制御した場合、増幅出力は、その電力
レベルがP1 の時は、FETスイッチSW4 ,SW5 の
スイッチングにより、増幅出力の電力レベルがP1 の時
に最適な整合が取られるようそのインピーダンスが調整
された整合回路M6 を通して出力端子OUTに出力さ
れ、その電力レベルがP2 の時は、FETスイッチSW
4 ,SW5 のスイッチングにより、増幅出力の電力レベ
ルがP2 の時に最適な整合が取られるようそのインピー
ダンスが調整された整合回路M7 を通して出力端子OU
Tに出力される。
【0050】ここで、FETスイッチSW4 は、入力端
子IN1 が増幅段A4 の出力に接続され、出力端子OU
T1 ,OUT2 がそれぞれ整合回路M6 ,整合回路M7
に接続されている。また、FETスイッチSW5 は、入
力端子IN2 が整合回路M6に接続され、入力端子IN3
が整合回路M7 に接続され、出力端子OUT3 が出力
端子OUTに接続されている。そして、制御端子VSW4
a,VSW4bに印加する制御電圧により、FET(F2
),FET(F5 )をONし、FET(F3 ),FE
T(F4 )をOFFにすると、入力端子IN1 に入力さ
れた増幅段A4 の出力が整合回路M6 を通過して出力端
子OUTに出力し、FET(F2 ),FET(F5 )を
OFFし、FET(F3 ),FET(F4 )をONにす
ると、入力端子IN1 に入力された増幅段A4 の出力が
整合回路M7 を通過して出力端子OUTに出力する。
【0051】このような本実施例の電力増幅器では、出
力増幅段A4 の増幅出力を、その電力レベルに応じた最
適な整合がとれるインピーダンスの整合回路を通して、
出力端子0UTに出力するようにしたので、上記実施例
1〜4の電力増幅器のようなその増幅出力の電力レベル
を1Wから100mW(10mW)に変えるような、数
百mW以上の変動量でもって変動させる場合でなく、出
力増幅段A4 に印加される電源電圧の制御により、増幅
出力を100mW以下の変動量でもって変動させる構成
とした場合において、高出力動作時と低出力動作時の双
方の効率改善を図ることができる。
【0052】なお、本発明において、電力増幅器を上記
実施例1〜4の電力増幅器と上記実施例5の電力増幅器
とを折衷したもの、すなわち、上記実施例1の電力増幅
器の第1,第2の増幅回路100a,100bを、上記
実施例5の電力増幅器の回路構成でもって構成すれば、
大きな電力差を有する高出力動作と低出力動作間の双方
の効率改善と、小さな電力差を有する高出力動作と低出
力動作間の双方の効率改善の両方を達成できるものにで
きることは言うまでもない。
【0053】また、上記実施例1〜4の電力増幅器を、
その高効率動作により出力される増幅出力の電力レベル
が異なる増幅回路を2つ有するものとして構成したが、
本発明では、このようなその高効率動作により出力され
る増幅出力の電力レベルが異なる増幅回路を3つ以上用
いて、電力増幅器を構成できることは言うまでもない。
【0054】また、上記実施例5の電力増幅器を、増幅
段の出力側の互いに異なるインピーダンスをもつ整合回
路は2つ有するものに構成したが、本発明では、これら
の整合回路を3つ以上にし、FETスイッチSW4 ,S
W5 を3以上の入出力経路から1つの入出力経路を選択
するものとなるよう構成して、電力増幅器を構成できる
ことは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】この発明にかかる電力増幅器によれば、
増幅すべき信号が入力される入力ノードと、上記入力ノ
ードに入力された信号を受けてこれを増幅する第1の増
幅用FET,及び該第1の増幅用FETの出力と出力ノ
ード間に接続された第1の整合回路を有する第1の増幅
回路と、上記入力ノードに入力された信号を受けてこれ
を増幅する第2の増幅用FET,該第2の増幅用FET
の出力にその入力が接続された第2の整合回路,及び該
第2の整合回路の出力と出力ノード間に接続された第1
のスイッチ回路を有する第2の増幅回路とを備え、上記
第1の増幅回路を、上記第1の増幅用FETを動作状態
にし、上記第2の増幅用FETを不動作状態にし、上記
第1のスイッチ回路をOFFにした時、第1電力レベル
の増幅出力を高効率動作でもって出力するものとし、上
記第2の増幅回路を、上記第1の増幅用FETを不動作
状態にし、上記第2の増幅用FETを動作状態にし、上
記第1のスイッチ回路をONにした時、第2電力レベル
の増幅出力を高効率動作でもって出力するものとしたの
で、上記第2の増幅回路の第2の整合回路のインピーダ
ンスを、上記第1の増幅回路のインピーダンスを考慮し
て、該第2の増幅回路が高効率動作する最適値に調整
し、上記第1の増幅回路の上記第1の整合回路のインピ
ーダンスを、上記第2の増幅回路のインピーダンスを考
慮することなく、該第1の増幅回路が高効率動作する最
適値に調整して、上記第1の増幅回路,及び第2増幅回
路の両方を、高効率動作により上記第1の電力レベルの
増幅出力と、上記第2の電力レベルの増幅出力を出力す
るものとすることができる。従って、互いに異なる電力
レベルの増幅出力を出力する2つの増幅回路における各
々の出力側の整合回路のインピーダンスを、高精度に最
適化することができ、その結果、高出力動作時,及び低
出力動作時の双方において、従来よりも高精度に効率改
善された高効率動作を行うことができる効果がある。
【0056】更に、この発明にかかる電力増幅器によれ
ば、上記電力増幅器において、上記第1の電力レベルを
上記第2の電力レベルより大きいものとし、上記第1の
増幅回路を上記入力ノードと上記第1の増幅用FET間
に第3の整合回路を接続したものとし、上記第2の増幅
回路を上記入力ノードに第2のスイッチ回路を介して第
4の整合回路の入力を接続し、該第4の整合回路の出力
を上記第2の増幅用FETの入力に接続したものとし、
上記第2のスイッチ回路を上記第1の増幅用FETが動
作状態の時にOFFになり、上記第2の増幅用FETが
動作状態の時にONになるものとしたので、上記第1,
第2のスイッチ回路をOFF状態にして、上記第1の増
幅用FETを動作状態にすることにより、上記第1の増
幅回路が高電力レベルの増幅電力を出力し、上記第1,
第2のスイッチ回路をON状態にして、上記第2の増幅
用FETを動作状態にすることにより、上記第2の増幅
回路をが低電力レベルの増幅電力を出力することとな
る。従って、上記第1の増幅用FETを不動作状態にし
(上記第1の増幅回路を不動作状態にし)、上記第2の
増幅用FETを動作状態にして(上記第2の増幅回路を
動作状態にして)、低電力レベルの増幅電力を得る場
合、上記第1の増幅回路の入力インピーダンスが著しく
変化して、上記入力ノードの前段と上記第2の増幅回路
との段間で不整合が生じても、上記第3の整合回路がこ
れを補うこととなり、その結果、より安定な高効率動作
により低電力レベルの増幅電力を得ることができる効果
がある。
【0057】更に、この発明にかかる電力増幅器によれ
ば、上記電力増幅器において、上記第1の電力レベルを
上記第2の電力レベルより大きいものとし、上記第1の
増幅用FETのゲートバイアス回路を、ゲートバイアス
を開放するスイッチ回路を含むものとしたので、上記第
1の増幅回路を構成する上記第1の増幅用FETのゲー
トに接続されるゲート安定化用抵抗の抵抗値が小さく、
上記第1の増幅用FET側の入力インピーダンスが上記
第2の増幅用FET側のそれに比べて低過ぎる場合に
は、上記第1の増幅用FETのゲートに印加されるゲー
トバイアスを開放することにより、上記第1の増幅用F
ET側の入力インピーダンスだ高められ、上記第2の増
幅用FETに上記入力ノードに入力された増幅すべき信
号が安定に供給されることとなり、その結果、低電力レ
ベルの増幅電力を得る上記第2の増幅回路の動作を安定
化することができる効果がある。
【0058】更に、この発明にかかる電力増幅器によれ
ば、上記電力増幅器において、上記入力ノードと上記第
1の増幅用FETとの間に、上記第1の増幅用FETが
動作状態の時にONになり、上記第2の増幅用FETが
動作状態の時にOFFになる第3のスイッチ回路を挿入
したものとしたので、上記第1の増幅用FETを動作状
態にする上記第1の増幅回路の動作時は、上記第1のス
イッチ回路をOFFにすることにより、上記第1の増幅
回路と上記第2の増幅回路間で帰還ループは形成されな
くなり、上記第2の増幅用FETを動作状態にする上記
第2の増幅回路の動作時は、上記第3のスイチ回路をO
FFにすることにより、上記第2の増幅回路と上記第1
の増幅回路間で帰還ループは形成されなくなる。従っ
て、第1の増幅回路と第2の増幅回路の何れの動作時に
おいても、これらの間で帰還ループが形成されるのを防
止することができ、高出力動作時,及び低出力動作時の
双方において、寄生発振が生じることなく、高効率動作
で所定の増幅出力を得ることができる効果がある。
【0059】この発明にかかる電力増幅器によれば、増
幅すべき信号が入力される入力ノードと、上記入力ノー
ドに入力された信号を受けて、この信号を増幅する増幅
用FETと、異なるインピーダンスをもつ複数の整合回
路と、上記増幅用FETの出力をその電力レベルに応じ
て、上記複数の整合回路のうちの,上記増幅用FETの
動作を高効率動作にする最適なインピーダンスを有する
ものの入力に選択的に接続する第1のスイッチ回路と、
上記増幅用FETの出力の電力レベルに応じて、上記複
数の整合回路のうちの上記増幅用FETの出力が入力さ
れたものの出力を、出力ノードに選択的に接続する第2
のスイッチ回路とを備えたものとしたので、上記増幅用
FETにより得られる増幅出力を、上記複数の整合回路
のうちの該増幅出力の電力レベルに応じた最適な整合が
とれるインピーダンスの整合回路を通して、上記出力ノ
ードに出力することができ、その結果、互いに異なる電
力レベルの複数の増幅出力を高効率動作により得ること
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による電力増幅器の構成
を示すブロック図である。
【図2】 図1に示された出力増幅段A2 ,A3 の構成
を示す等価回路図である。
【図3】 図2に示された増幅用FET(F)のより具
体的な構成例を示す等価回路図である。
【図4】 図1に示されたFETスイッチSW3 の構成
を示す等価回路図である。
【図5】 図1に示された出力増幅段A2 ,A3 におけ
る増幅用FETのゲート幅と出力電力の関係を示した図
である。
【図6】 図1に示す電力増幅器において、出力増幅段
A2 の動作時(高出力動作時),及び出力増幅段A3 の
動作時(低出力動作時)の双方における入力電力と出力
電力の関係,及び入力電力と電力付加効率の関係を示し
た図である。
【図7】 この発明の実施例2による電力増幅器の構成
を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施例3による電力増幅器の構成
を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施例4による電力増幅器の出力
増幅段A2 の構成を示す等価回路図である。
【図10】 この発明の実施例5による電力増幅器の構
成を示すブロック図である。
【図11】 図10に示されたFETスイッチSW4 の
構成を示す等価回路図である。
【図12】 図10に示されたFETスイッチSW5 の
構成を示す等価回路図である。
【図13】 一般的なアナログ変調(周波数変調)方式
の小型携帯電話機の送信器の概略構成を示すブロック図
である。
【図14】 図13に示された電力増幅器の従来の構成
を示すブロック図である。
【図15】 図14に示された構成からなる電力増幅器
において、ドライバ段A1 及び出力増幅段A2 のゲート
バイアス電圧とドレインバイアス電圧を制御した時の消
費電力と消費電流の関係を示した図である。
【図16】 図14に示された構成からなる電力増幅器
の入力電力と出力電力の関係,及び入力電力と電力付加
効率の関係を示した図である。
【図17】 従来の電力増幅器の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
IN data 音声信号データ、1 電圧制御水晶発
振器(VCXO)を制御する回路、2 電圧制御水晶発
振器(VCXO)、3 周波数変換用のミキサ、4 周
波数シンセサイザ、5 帯域通過フィルタ(BPF)、
6 高出力増幅器、7 送信側の帯域通過フィルタ(B
PF)、8 受信側の帯域通過フィルタ(BPF)、9
アンテナ、10 受信回路、IN,IN1 ,IN2 ,
IN3 ,P1 入力端子、OUT,OUT1 ,OUT2
,OUT3 ,P2 出力端子、A1 ドライバ段、A2
,A3 ,A4 出力増幅段、M1 整合回路、M12
段間整合回路、M2 出力整合回路、OM3 出力整合
回路、F 増幅用FET、f1 〜fn FET基本セ
ル、G ゲート端子、D ドレイン端子、C1 ,C2A
C結合用キャパシタ、SW1 ,SW2 ,SW3 ,SW4
,SW5 ,20 FETスイッチ、Vsw1 ,Vsw2
,Vsw3 ,Vsw4a ,Vsw4b FETスイッチ
制御端子、Vg1 ,Vg2 ,Vg3 ,Vg4 ゲートバ
イアス端子、Vd1 ,Vd2 ,Vd3 ,Vd4 ドレイ
ンバイアス端子、INM3 入力整合回路、F1 FE
T、Rg ゲート安定化用抵抗、Cgb ゲートバイア
ス用キャパシタ、Ld ドレインバイアス用インダク
タ、Cdb ドレインバイアス用キャパシタ、GSW
ゲートバイアス開放用スイッチFET、Rgsw 高抵
抗、Cgsw スイッチFETバイアス用キャパシタ、
Vgsw ゲートバイアス開放用制御端子、100a
第1の増幅回路、100b 第2の増幅回路、n1,n2
ノード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅本 哲也 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社北伊丹製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増幅すべき信号が入力される入力ノード
    と、 上記入力ノードに入力された信号を受けてこれを増幅す
    る第1の増幅用FET,及び該第1の増幅用FETの出
    力と出力ノード間に接続された第1の整合回路を有する
    第1の増幅回路と、 上記入力ノードに入力された信号を受けてこれを増幅す
    る第2の増幅用FET,該第2の増幅用FETの出力に
    その入力が接続された第2の整合回路,及び該第2の整
    合回路の出力と出力ノード間に接続された第1のスイッ
    チ回路を有する第2の増幅回路とを備え、 上記第1の増幅回路は、上記第1の増幅用FETを動作
    状態にし、上記第2の増幅用FETを不動作状態にし、
    上記第1のスイッチ回路をOFFにした時、第1電力レ
    ベルの増幅出力を高効率動作でもって出力するものであ
    り、 上記第2の増幅回路は、上記第1の増幅用FETを不動
    作状態にし、上記第2の増幅用FETを動作状態にし、
    上記第1のスイッチ回路をONにした時、第2電力レベ
    ルの増幅出力を高効率動作でもって出力するものである
    ことを特徴とする電力増幅器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電力増幅器において、 上記第1の電力レベルは上記第2の電力レベルより大き
    いものであり、 上記第1の増幅回路を、上記入力ノードと上記第1の増
    幅用FET間に第3の整合回路を接続したものとし、 上記第2の増幅回路を、上記入力ノードに第2のスイッ
    チ回路を介して第4の整合回路の入力を接続し、該第4
    の整合回路の出力を上記第2の増幅用FETの入力に接
    続したものとし、 上記第2のスイッチ回路は、上記第1の増幅用FETが
    動作状態の時にOFFになり、上記第2の増幅用FET
    が動作状態の時にONになるものであることを特徴とす
    る電力増幅器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電力増幅器において、 上記第1の電力レベルは上記第2の電力レベルより大き
    いものであり、 上記第1の増幅用FETのゲートバイアス回路は、ゲー
    トバイアスを開放するスイッチ回路を含むものであるこ
    とを特徴とする電力増幅器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電力増幅器において、 上記入力ノードと上記第1の増幅用FETとの間に、上
    記第1の増幅用FETが動作状態の時にONになり、上
    記第2の増幅用FETが動作状態の時にOFFになる第
    3のスイッチ回路が挿入されていることを特徴とする電
    力増幅器。
  5. 【請求項5】 増幅すべき信号が入力される入力ノード
    と、 上記入力ノードに入力された信号を受けて、この信号を
    増幅する増幅用FETと、 異なるインピーダンスをもつ複数の整合回路と、 上記増幅用FETの出力をその電力レベルに応じて、上
    記複数の整合回路のうちの,上記増幅用FETの動作を
    高効率動作にする最適なインピーダンスを有するものの
    入力に選択的に接続する第1のスイッチ回路と、 上記増幅用FETの出力の電力レベルに応じて、上記複
    数の整合回路のうちの上記増幅用FETの出力が入力さ
    れたものの出力を、出力ノードに選択的に接続する第2
    のスイッチ回路とを備えたことを特徴とする電力増幅
    器。
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