JP2002330030A - 高周波集積回路 - Google Patents

高周波集積回路

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JP2002330030A
JP2002330030A JP2001134354A JP2001134354A JP2002330030A JP 2002330030 A JP2002330030 A JP 2002330030A JP 2001134354 A JP2001134354 A JP 2001134354A JP 2001134354 A JP2001134354 A JP 2001134354A JP 2002330030 A JP2002330030 A JP 2002330030A
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transistor
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bias
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Kimimasa Maemura
公正 前村
Kazutomi Mori
一富 森
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Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/20Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers
    • H03F3/21Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/211Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers with semiconductor devices only using a combination of several amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/30Modifications of amplifiers to reduce influence of variations of temperature or supply voltage or other physical parameters
    • H03F1/302Modifications of amplifiers to reduce influence of variations of temperature or supply voltage or other physical parameters in bipolar transistor amplifiers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大信号入力時には大きな出力電力を得る一方
で、小信号入力時には、利得を低減することなく消費電
流を少なく抑えることができるようにする。 【解決手段】 バイポーラトランジスタを用いて構成し
た高周波信号の増幅部に並列に備えられた複数のトラン
ジスタT21〜T25と、これらのトランジスタのベー
スに与えるバイアス電圧であって、個別に制御可能な複
数のベース電圧Vb21,Vb22を発生するバイアス
回路N21,N22とを備え、大信号入力時には、両ベ
ース電圧Vb21,Vb22にON電圧を設定して各ト
ランジスタT21〜T25を全て増幅動作させることに
よって大きな電力出力を得るとともに、小信号入力時に
は、一方のベース電圧Vb21のみをON電圧とするこ
とにより、利得を落とすことなく消費電流を少なく抑え
ることができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は高周波集積回路に
関し、特に、バイポーラトランジスタ(例えばへテロ接
合バイポーラトランジスタ)により増幅部を構成した高
用波集積回路に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電力増幅器では、大きな出力電
力を得るためには大きなサイズのデバイスが必要にな
る。電力が電圧と電流との積で決まるために、大きな出
力電力を得るためには電圧が同じであれば大きな電流を
流せるデバイスが必要になるからである。デバイスが流
すことのできる電流は、ほとんどのデバイスでサイズに
比例するため、大きな出力電力を得るためには大きなサ
イズのデバイスが必要になる。例えばバイポーラトラン
ジスタでは、大きな出力電力を得るためには大きなエミ
ッタサイズが必要になる。
【0003】CDMA(Code Division Multiple Acces
s)方式の携帯電話機では、アンテナからの出力電力を
50dB以上の範囲で変化させる必要がある。したがっ
て、この携帯電話機に用いる電力増幅器でも、高周波信
号の入力時には出力電力を50dB以上に亘って変化さ
せることが必要になる。その一方で、携帯電話機では、
電池の持ち時間を長くするために、電力増幅器の消費電
力を低く抑えることが重要である。そのためには、高周
波信号を入力していない待ち受け時などに、電力効率を
高くするためにバイアス電流を小さくすることが必要と
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大きな
エミッタサイズのバイポーラトランジスタを用いた電力
増幅器で、高周波信号を入力していないときのバイアス
電流を小さくすると、小信号を入力したときの利得が低
下してしまうという問題があった。これは、バイポーラ
トランジスタの電流利得がエミッタの電流密度に依存し
ており、所定の電流密度以上では電流利得はほぼ一定で
変化しないが、電流密度が小さくなり過ぎると電流利得
が低下するためである。このように、高周波信号を入力
していないときの電流密度を削減し過ぎると、小信号の
入力時において信号の歪みが大きくなってしまうという
問題があった。
【0005】一方、バイポーラトランジスタで増幅器を
構成して高出力を得るために、従来はバイアス電圧一定
でバイアス回路を構成していた。この構成を採用した場
合、高周波の入力電力を増加させていくと、その入力電
力に応じてベース電流が増加し、結果としてコレクタ電
流が増加する。すなわち、これによってエミッタの電流
密度が増加するため、電流利得が増加していく。この場
合、初期のエミッタの電流密度が小さいと、入力電力に
より増幅器の利得が変化してしまうという問題があっ
た。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、大信号入力時には大きな出力電
力を得る一方で、小信号入力時には、利得を低減するこ
となく消費電流を少なく抑えることができるようにする
ことを目的とする。また、本発明は、小信号入力時にお
ける高周波歪みを低減することも目的とする。また、本
発明は、大信号入力時と小信号入力時との利得偏差を低
減することをも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る高周波集
積回路は、バイポーラトランジスタを用いて構成した高
周波信号の増幅部を備えた高周波集積回路において、上
記増幅部に並列に備えられた複数のバイポーラトランジ
スタと、上記複数のバイポーラトランジスタのベースに
与える複数のバイアス電圧であって、個別に制御可能な
上記複数のバイアス電圧を発生するバイアス回路とを備
えたものである。
【0008】また、本発明の他の態様に係る高周波集積
回路は、上記所望の出力電力より小さい出力電力を得る
際に、上記複数のバイアス電圧のうち少なくとも1つの
バイアス電圧に上記バイポーラトランジスタのベース電
流をオフとする電圧を設定したときに、上記ベース電流
がオフにされたバイポーラトランジスタのベースを直流
的に接地する回路を設けたものである。
【0009】また、本発明のその他の態様に係る高周波
集積回路は、上記増幅部が複数段縦続接続して設けら
れ、上記バイアス回路が、初段の増幅部に並列に備えら
れた複数のバイポーラトランジスタのベースに与える複
数のバイアス電圧を個別に制御するとともに、終段の増
幅部に並列に備えられた複数のバイポーラトランジスタ
のベースに与える複数のバイアス電圧を個別に制御する
ものである。
【0010】また、本発明のその他の態様に係る高周波
集積回路は、上記複数のバイポーラトランジスタは、第
1のバイアス電圧が与えられる第1のトランジスタと、
第2のバイアス電圧が与えられる第2のトランジスタ
と、第3のバイアス電圧が与えられる第3のトランジス
タとを含み、最大の出力電力を得る場合には上記第1〜
第3のバイアス電圧に上記第1〜第3のトランジスタが
全て電流増幅動作を行うための電圧を設定し、中程度の
出力電力を得る場合には上記第1および第2のバイアス
電圧に上記第1および第2のトランジスタが電流増幅動
作を行うための電圧を設定し、最小の出力電力を得る場
合には上記第1のバイアス電圧に上記第1のトランジス
タが電流増幅動作を行うための電圧を設定するものであ
る。
【0011】本発明のその他の態様に係る高周波集積回
路は、上記所望の出力電力より小さい出力電力を得る際
に、上記複数のバイアス電圧のうち少なくとも1つのバ
イアス電圧に上記バイポーラトランジスタのベース電流
をオフとする電圧を設定したときに、上記電流増幅動作
を行うためのバイアス電圧が与えられている他のバイポ
ーラトランジスタのベース電圧が、上記所望の出力電力
を得る場合に比べて大きくなるようにする回路を設けた
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1に係る
高周波集積回路の構成例を示す図である。この図1に示
す高周波集積回路は、バイポーラ増幅器を、縦続接続し
た2段の増幅部で構成したものである。
【0013】図1において、Pinは高周波信号の入力
端子、Poは増幅信号の出力端子、Vccは電源電圧端
子、N11,N21,N22はベース電圧を発生するバ
イアス回路、M11,M12,M21〜M23は整合回
路、T11,T21〜T25はバイポーラトランジス
タ、C1,C21,C22は容量、S1は初段の増幅
部、S2は終段の増幅部である。なお、バイポーラトラ
ンジスタT11,T21〜T25は1つの記号で記載し
てあるが、それぞれが複数個のトランジスタで構成され
ている場合もある。
【0014】この実施の形態1では、初段増幅部S1
は、1つのバイポーラトランジスタT11を含む。この
バイポーラトランジスタT11のベースは、第1のベー
スバイアス回路N11に接続されている。
【0015】また、終段増幅部S2は、5つのバイポー
ラトランジスタT21〜T25を含み、これらが並列に
並べられている。各のバイポーラトランジスタT21〜
T25のベースは、2つのベースバイアス回路N21,
N22が接続されている。すなわち、1つ目のバイポー
ラトランジスタT21のベースが第2のベースバイアス
回路N21に接続され、残り4つのバイポーラトランジ
スタT22〜T25のベースが第3のベースバイアス回
路N22に接続されている。
【0016】終段増幅部S2のトータルサイズは、各バ
イポーラトランジスタT21〜T25のサイズを総て足
したものである。したがって、例えば、増幅器に要求さ
れる最大出力電力により決定される終段増幅部S2の出
力電力として1Wを得るために、エミッタ部の合計面積
として10000μm2が必要となると、各バイポーラトラン
ジスタT21〜T25のエミッタサイズはそれぞれ2000
μm2となる。
【0017】第1のバイアス回路N11と第2のバイア
ス回路N21は、同じ第1の基準信号Vref1から第1
のベース電圧Vb11と第2のベース電圧Vb21を生
成して出力する。また、第3のバイアス回路N22は、
第1の基準信号Vref1と異なる第2の基準信号Vref2
から第3のベース電圧Vb22を生成して出力する。こ
れにより、終段増幅部S2内の1つ目のトランジスタT
21と残り4つのトランジスタT22〜T25とはベー
ス電圧が異なっている。
【0018】図2は、ベース電圧Vb11,Vb21,
Vb22を得るためのバイアス回路の構成例を示す図で
ある。図2において、D41,D42はダイオード、R
41,R42は抵抗、T41はトランジスタである。抵
抗R41と2つのダイオードD41,D42とが基準信
号端子Vrefとグラウンドとの間に直列に接続されると
ともに、この直列回路と並列に、トランジスタT41と
抵抗R42とが電源電圧端子Vccとグラウンドとの間
に直列に接続されている。トランジスタT41のベース
は、抵抗R41とダイオードD41との間に接続され
る。また、トランジスタT41のエミッタからベース電
圧Vbが出力される。
【0019】図3は、トランジスタの電流増幅率の電流
密度依存性を示す特性図である。図3に示すように、バ
イポーラトランジスタの電流増幅率(電流利得)は、エ
ミッタの電流密度の増加に伴い急激に立ち上がり(0〜
Jc1)、所定の電流の範囲(Jc1〜Jc2)ではほ
ぼ一定の値β1となる。しかしながら、電流密度が小さ
いJc3の条件では、電流増幅率が一定値β1に対して
小さな値β3となる。
【0020】図4は、増幅器の入力電力と利得と増幅器
を構成するトランジスタの電流密度との関係を示す特性
図である。図2に示したようなバイアス回路を、増幅器
のベース電圧Vbが一定となるように動作させた場合、
高周波信号の入力電力が増加すると、ベース電流が増加
して素子の電流密度が増加する。このように、入力電力
の増加によって素子の電流密度が増加すると、素子の電
流増幅率が高くなり、入力電力の増加に伴い利得が増加
する。
【0021】小信号入力時の消費電流を低く抑えるため
には、高周波信号が入力されていない条件でのトランジ
スタの電流を低減しておく必要がある。しかしながら、
最大出力を得るために、例えばエミッタサイズが10000
μm2のトランジスタを使用しており、当該トランジス
タの電流を100mAに設定すると、このときの電流密度
は1000A/cm2となる。ところが、1000A/cm2以下
の電流密度では、入力電力が小さい場合には増幅器の利
得が5dB以上も小さくなってしまう問題がある。
【0022】これに対して、図1に示す実施の形態1で
は、終段増幅部S2内のトランジスタを5分割してお
り、そのうちの1つのトランジスタT21には第2のベ
ース電圧Vb21を入力し、残りのトランジスタT22
〜T25には全て第3のベース電圧Vb22を入力して
いる。第2のベース電圧Vb21は第1の基準信号Vre
f1により制御され、第3のベース電圧Vb22は第2
の基準信号Vref2により制御される。
【0023】図1の構成において、増幅器の出力電力と
して最大出力が必要な場合には、バイアス回路N11,
N21,N22に対する第1および第2の基準信号Vre
f1,Vref2の双方に、ON電圧(例えばGaAs系ヘ
テロ接合バイポーラトランジスタ(以下、HBTと略
す)の場合は2.8V)を入力することにより、各トラ
ンジスタT11,T21〜T25のベースに電流を流
す。
【0024】この場合、第1〜第3のベース電圧Vb1
1,Vb21,Vb22には、終段増幅部S2内の各ト
ランジスタT11,T21〜T25が電流増幅を行うた
めの電圧が印可される。この場合のベース電圧Vb1
1,Vb21,Vb22は、Siバイポーラトランジス
タでは約0.7V以上、AlGaAsもしくはInGa
Pをエミッタに使用したHBTでは約1.3V以上であ
る。
【0025】このように、第1および第2の基準信号V
ref1,Vref2に共にON電圧を入力した場合には、終
段増幅部S2内の5つのトランジスタT21〜T25全
てが電流増幅を行うので、全てのトランジスタT11,
T21〜T25で電力増幅を行い、最大の出力を得るこ
とが可能になる。
【0026】終段増幅部S2内の各トランジスタT21
〜T25での全利得が12dBであり、初段増幅部S1
と終段増幅部S2との間に配置された整合回路M21で
の損失を2dBとすると、初段増幅部S1に要求される
出力電力は、終段増幅部S2より10dB(=12dB
−2dB)少なくて良い。すなわち、初段増幅部S1の
出力電力は、終段増幅部S2の出力電力の1/10で良
いことになる。
【0027】このことから、終段増幅部S2のトランジ
スタT21〜T25の合計サイズが10000μm2であると
すると、初段増幅部S1のトランジスタT11のサイズ
はその1/10で良いことになる。すなわち、初段増幅
部S1のトランジスタT11のサイズは、1000μm2
良いことになる。このとき、従来のように終段増幅部S
2が10000μm2サイズの1個のトランジスタで構成され
ている場合は、入力電力が小さい場合の利得の低下を防
ぐためには、 1000A/cm2 × 11000μm2 =110mA の電流を流す必要がある。
【0028】しかし、図1に示した構成では、終段増幅
部S2のトランジスタT21〜T25を5分割し、ベー
ス電圧Vb21,Vb22も2つに分けて入力している
ために、この中の1つのトランジスタT21のみをON
にして他の4つのトランジスタT22〜T25をOFF
とすることが可能となる。すなわち、第1の基準信号V
ref1にON電圧を入力し、第2の基準信号Vref2にO
FF電圧(0Vなどの低電圧)を入力することにより、
トランジスタT21のみを増幅動作させるようにするこ
とができる。
【0029】これにより、小信号入力時では、終段増幅
部S2内で動作させている領域は2000μm2のサイズの
みとすることができる。したがって、小信号入力時でも
利得を低下させないために必要な電流は、 1000A/cm2 × 3000μm2 = 30mA となる。これにより、大きなサイズのトランジスタ1個
で終段増幅部S2を構成する場合に比べて、小信号入力
時の電流を約1/4に低減することができる。
【0030】図1に示した増幅器において、入力端子P
inより入力された高周波信号は、初段増幅部S1から
整合回路M21を通過し、更に容量C21,C22を通
過して終段増幅部S2に入力される。この場合、第2の
基準信号Vref2にOFF電圧を入力して、終段増幅部
S2内の4つのトランジスタT22〜T25をOFFに
すると、容量C22に接続されたトランジスタT22〜
T25のベース電圧は低くなる。
【0031】そのため、トランジスタT22〜T25の
インピーダンスは、容量C21に接続されたトランジス
タT21よりも高くなり、ほとんどの電力は容量C21
を通過してトランジスタT21に入力される。このと
き、トランジスタT21から出力された信号は、整合回
路23とトランジスタT22〜T25のコレクタに入力
されるが、トランジスタT22〜T25のインピーダン
スが高いために、ほとんどが整合回路M23を通過して
出力電力として出力される。
【0032】一方、図1に示した増幅器の整合回路M1
1,M12,M21〜M23は、第1および第2の基準
信号Vref1,Vref2ともにON電圧を入力し、終段増
幅部S2内の全てのトランジスタT21〜T25をON
とした条件で最適化した値としている。したがって、4
つのトランジスタT22〜T25をOFFにした条件で
は整合がずれることになる。ただし、これによる利得の
低下は、2dB程度に抑えることができる。
【0033】図5は、第2の基準信号Vref2がON電
圧のときとOFF電圧のときの増幅器の特性を示す図で
ある。図5において、求める出力電力がPo2〜Poma
xの範囲では、第2の基準信号Vref2はON電圧で使用
し、求める出力電圧がPo1(Po2<Po1<Poma
x)以下の場合は、第2の基準信号Vref2をOFF電圧
にして使用する。
【0034】このように、出力電力Po1〜Po2の範
囲でヒステリシスを持たせているのは、システムが例え
ば、最初は出力電力をPomaxで使用し、出力電力をそ
の後徐々に低減させて使用する場合があり、その場合の
利得の変動が問題となる場合の対策のためである。すな
わち、第2の基準信号Vref2をON電圧からOFF電
圧に切り替えた場合の利得偏差が問題となる場合もある
ため、その対策のために、出力電力が中程度の範囲では
第2の基準信号Vref2をON電圧にもOFF電圧にも
できるようにしている。
【0035】このように構成して、出力電力の大きさに
応じて第2の基準信号Vref2のON/OFFを切り替
えると、図6に示すような特性を得ることができる。こ
れにより、利得をそれほど落とすことなく、小信号入力
時の電流を大幅約1/4に低減することができる。
【0036】実施の形態2.図7は、この発明の実施の
形態2に係る高周波集積回路の構成例を示す図である。
この図7に示す高周波集積回路は、実施の形態1に係る
図1の構成に対し、第2の基準信号Vref2を反転する
信号反転回路N31と、第3のベース電圧Vb22を制
御するインダクタL1およびトランジスタT3とを追加
した構成としている。
【0037】上述した実施の形態1においては、第2の
基準信号Vref2にOFF電圧を入力すると、第3のベ
ース電圧Vb22は、各トランジスタT22〜T25の
ベース電流をOFFにする電圧となり、各トランジスタ
T22〜T25のインピーダンスが高くなる。
【0038】すなわち、図2のようにバイアス回路を構
成して、基準信号Vrefを0Vにすると、バイアス回路
の出力インピーダンスは、ほぼ抵抗R42の値となる。
この抵抗R42の値は、バイアス回路の消費電力を低減
するために、なるべく高い値(例えば数100Ω)とな
っている。このため、第2の基準信号Vref2がOFF
時における第3のバイアス回路N22の出力インピーダ
ンスは、抵抗R42の値で数100Ωとなる。
【0039】これにより、実施の形態1で示したよう
に、第2の基準信号Vref2がOFF電圧のときには、
トランジスタT22〜T25のインピーダンスが高くな
り、初段増幅部S1からの信号は、インピーダンスが低
いトランジスタT21に供給される。しかしながら、第
3のバイアス回路N22の出力インピーダンスが高い
と、トランジスタT22〜T25のベース電圧が高周波
信号により変動し、トランジスタT22〜T25が動作
して増幅動作に歪みを発生する場合がある。
【0040】このような不都合を回避するために、実施
の形態2では、各トランジスタT22〜T25のベース
とグラウンドとの間にインダクタL1とトランジスタT
3とを直列に挿入するとともに、当該トランジスタT3
のベースに第2の基準信号Vref2の反転信号を入力し
ている。これにより、第2の基準信号Vref2がOFF
電圧のときはトランジスタT3を導通状態にして、各ト
ランジスタT22〜T25の直流的なインピーダンスを
低くしている。ただし、高周波的にはインダクタL1を
挿入しているので、高周波領域における各トランジスタ
T22〜T25のインピーダンスは高いため、高周波信
号はトランジスタT21を通過して出力されることにな
る。
【0041】このように、本実施の形態2によれば、小
信号入力時に各トランジスタT22〜T25をOFFと
しても、各トランジスタT22〜T25の直流的なイン
ピーダンスを低くすることができ、高周波信号によるベ
ース電圧の変動を抑制して歪みを低減することができ
る。
【0042】実施の形態3.図8は、この発明の実施の
形態3に係る高周波集積回路の構成例を示す図である。
この図8に示す高周波集積回路では、初段増幅部S1
は、2つのバイポーラトランジスタT11,T12を含
み、これらが並列に並べられている。これらのバイポー
ラトランジスタT11,T12のベースは、それぞれ第
1および第4のベースバイアス回路N11,N12に接
続されている。
【0043】これら2つのバイアス回路N11,N12
を通じて各バイポーラトランジスタT11,T12を、
それぞれ基準信号Vref1,Vref2で制御可能としてい
る。すなわち、第1のバイアス回路N11と第4のバイ
アス回路N12は、それぞれ基準信号Vref1,Vref2
から第1および第4のベース電圧Vb11,Vb12を
生成し、それらを初段増幅部S1内の各トランジスタT
11,T12のベース電圧として出力する。
【0044】また、終段の増幅部S2は、3つのバイポ
ーラトランジスタT21〜T23を含み、これらが並列
に並べられている。これら3つのトランジスタT21〜
T23のベースは、3つのベースバイアス回路N21,
N22,N23が接続されている。すなわち、1つ目の
バイポーラトランジスタT21のベースが第2のベース
バイアス回路N21に接続され、2つ目のバイポーラト
ランジスタT22のベースが第3のベースバイアス回路
N22に接続され、3つ目のバイポーラトランジスタT
23のベースが第5のベースバイアス回路N23に接続
されている。
【0045】これら3つのバイアス回路N21,N2
2,N23を通じて各トランジスタT21,T22,T
23を、それぞれ基準信号Vref1,Vref2,Vref3
で制御可能としている。すなわち、第2のバイアス回路
N21、第3のバイアス回路N22および第5のバイア
ス回路N23は、それぞれ基準信号Vref1,Vref2,
Vref3から第2、第3、第5のベース電圧Vb21,
Vb22,Vb23を生成し、それらを終段増幅部S2
内の各トランジスタT21,T22,T23のベース電
圧として出力する。
【0046】この場合の初段増幅部S1内の各トランジ
スタT11,T12の面積、および終段増幅部S2内の
各トランジスタT21,T22,T23の面積は、所望
の面積比とする。例えば、終段増幅部S2内の各トラン
ジスタT21,T22,T23の面積比は1:4:20
の比とする。また、初段増幅部S1内のトランジスタT
11,T12の比は1:1程度が望ましい。
【0047】この場合、実施の形態1と同様に、終段増
幅部S2のトータルサイズが10000μm2、初段増幅部S
1のトータルサイズがその1/10の1000μm2である
とすると、初段増幅部S1内の各トランジスタT11,
T12のサイズはそれぞれ500μm2、終段増幅部S2内
の各トランジスタT21,T22,T23のサイズはそ
れぞれ400μm2,1600μm2,8000μm2となる。
【0048】本実施の形態2において、増幅器で最大の
出力電力を得る場合には、第1〜第3の基準信号Vref
1〜Vref3の全てにON電圧を入力する。また、最大
電力−10dBの中程度の出力電力を得る場合には、第
1および第2の基準信号Vref1、Vref2のみにON電
圧を入力し、最大電力−20dBの出力電力を得る場合
には、第1の基準信号Vref1にのみON電圧を入力す
る。
【0049】このように制御することで、最大出力時よ
り20dB以上出力電力が小さい小信号入力時の消費電
流を大幅に削減することができる。すなわち、第1の基
準信号Vref1のみがON電圧で、第2および第3の基
準信号Vref2,Vref3がOFF電圧の場合、動作する
トランジスタのエミッタ面積は、初段増幅部S1が500
μm2で、終段増幅部S2が400μm2となる。したがっ
て、設定電流は、 1000A/cm2 × 900μm2 = 9mA まで低減することができる。
【0050】なお、初段増幅部S1内のトランジスタT
11,T12の面積比を1:1としているのは、例えば
1:5の比にして、面積の大きい方のトランジスタをO
FFにすると、初段増幅部S1の入カインピーダンスが
大きく変化して、システム上問題となる可能性があるか
らである。面積比が1:1であれば、片方のトランジス
タをOFFにしても、インピーダンスの変化は大きくて
も2倍までであり、通常は問題とならない。ただし、イ
ンピーダンス制御機能を入力側に設けて、面積が大きい
方のトランジスタをOFFにしても問題ないように制御
すれば、トランジスタT11,T12を1:5などの面
積比に分割することも可能である。
【0051】実施の形態4.図9は、この発明の実施の
形態4に係る高周波集積回路の構成例を示す図である。
この図9に示す高周波集積回路は、実施の形態1に係る
図1の構成に対し、第2のベース電圧Vb21を制御す
る回路として、抵抗R51,R52とトランジスタT5
1とを追加した構成としている。
【0052】すなわち、終段増幅部S2内のトランジス
タT21のベースとグラウンドとの間に、抵抗R51と
トランジスタT51とが直列に接続されている。また、
トランジスタT51のベースには抵抗R52が接続さ
れ、第2の基準信号Vref2が抵抗R52を介して入力
されるようになっている。
【0053】図9において、第1の基準信号Vref1が
ON電圧の場合は、第2のベース電圧Vb21は、トラ
ンジスタT21が電流増幅を行うための所定の電圧とな
る。このときに、第2の基準信号Vref2がON電圧で
あれば、抵抗R52を通過してトランジスタT51にベ
ース電圧が入力され、トランジスタT51のコレクタ−
エミッタ間が導通する。これにより、第2のベース電圧
Vb21とグラウンドとの電位差により、抵抗R51お
よびトランジスタT51を介して電流が流れる。
【0054】ここに流れる電流は、例えば、トランジス
タT21のベースに流れ込む電流と同じ値に設定してい
る。そのため、第2のベース電圧Vb21が低下する。
第2のバイアス回路N21は、この電圧降下が発生して
も、第2のベース電圧Vb21に所定の電圧を発生でき
る回路構成としてある。このために、第1および第2の
基準信号Vref,Vref2が共にON電圧の場合は、抵抗
R51,R52およびトランジスタT51が無い場合と
同様の増幅器の特性を示す。
【0055】一方、第2の基準信号Vref2がOFF電
圧になると、第3のベース電圧Vb22はOFFとさ
れ、終段増幅部S2内の各トランジスタT22〜T25
はOFFとされる。そのため、整合回路M21から終段
増幅部S2を見た場合のインピーダンスは若干高くな
る。
【0056】しかし、本実施の形態4では、第2の基準
信号Vref2を抵抗R52を通してトランジスタT51
に入力している。第2の基準信号Vref2がOFF電圧
のとき、トランジスタT51はOFFとなり、抵抗R5
1およびトランジスタT51を流れる電流はなくなる。
そのため、この回路で消費していた電圧降下が無くな
り、第2のベース電圧Vb21が若干上昇する。
【0057】これにより、第1の基準信号Vref1がO
N電圧となることにより導通しているトランジスタT2
1のインピーダンスが低くなり、残りのトランジスタT
22〜T25がOFFとなることによるインピーダンス
の上昇分を補正することができる。また、トランジスタ
T21の電流密度が上昇するために、トランジスタT2
1の利得が上昇し、インピーダンスのずれによる利得の
低下を防ぐこともできる。したがって、小信号入力時で
も、最大出力時と同等の利得を持たせることができる。
【0058】この図9に示す回路構成では、第2の基準
信号Vref2をOFF電圧としたときに、トランジスタ
T21に流れ込む電流は、第2の基準信号Vref2がO
Nのときに比べて2倍になるため、設定電流は、 1000A/cm2 ×(1000μm2 + 2000μm2 ×
2)= 50mA となる。
【0059】なお、上記実施の形態1〜4では、2段の
増幅部S1,S2を縦続接続してバイポーラ増幅器を構
成したが、縦続接続する増幅部の段数はこれに限定され
るものではない。また、上記実施の形態1,2,4で
は、終段増幅部S2内に5つのトランジスタT21〜T
25を設け、これらを1:4に分割しているが、設ける
トランジスタ数も分割比もこれに限定されるものではな
い。また、上記実施の形態3では、終段増幅部S2内で
トランジスタを3分割しているが、分割数はこれに限定
されるものではない。
【0060】その他、以上各実施の形態1〜4について
説明したが、これらは何れも本発明を実施するにあたっ
ての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによっ
て本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない
ものである。すなわち、本発明はその精神、またはその
主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施する
ことができる。
【0061】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下のような効果を奏する。すなわち、
請求項1〜4の発明によれば、所望の出力電力を得る場
合は、複数のバイポーラトランジスタの全てが電流増幅
動作を行うための電圧を全てのバイアス電圧に設定する
ことによって大きさ電力出力を得ることができる。ま
た、所望の出力電力より小さい出力電力を得る場合は、
複数のバイアス電圧のうち少なくとも1つのバイアス電
圧にバイポーラトランジスタのベース電流をオフとする
電圧を設定することにより、利得を落とすことなく消費
電流を少なく抑えることができる。
【0062】また、請求項5および6の発明によれば、
所望の出力電力より小さい出力電力を得る場合に、少な
くとも1つのバイアス電圧にバイポーラトランジスタの
ベース電流をオフとする電圧を設定したときでも、ベー
ス電流がオフにされたバイポーラトランジスタのベース
を直流的を接地してインピーダンスを低く抑えることが
できる。これにより、高周波信号によるベース電圧の変
動を抑制し、増幅動作の歪みを抑止することができる。
【0063】また、請求項7の発明によれば、複数段の
増幅部のそれぞれに複数のバイポーラトランジスタを設
け、それぞれの増幅部において、複数のバイポーラトラ
ンジスタのベースに与える複数のバイアス電圧を個別に
制御することにより、所望の出力電力より小さい出力電
力を得る場合に、個々の増幅部ごとに消費電流を低減す
ることができ、全体としての消費電流をより少なく抑え
ることができる。
【0064】また、請求項8の発明によれば、出力電力
を3段階で制御することができ、それぞれの出力電力に
応じて消費電流を少なく抑えることができる。
【0065】また、請求項9および10の発明によれ
ば、所望の出力電力より小さい出力電力を得るために、
少なくとも1つのバイアス電圧にバイポーラトランジス
タのベース電流をオフとする電圧が設定されても、それ
に伴うインピーダンスの上昇分を、電流増幅動作を行う
電圧が与えられているトランジスタのインピーダンスの
低下によって補正し、当該トランジスタのベース電圧が
所望の出力電力を得る場合に比べて大きくなるようにす
ることができる。これにより、インピーダンスのずれに
よる利得の低下を防ぐことができ、小さい出力電力を得
る場合でも、所望の出力電力を得る場合と同等の利得を
持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る高周波集積回
路の構成例を示す図である。
【図2】 ベース電圧を得るためのバイアス回路の構成
例を示す図である。
【図3】 トランジスタの電流増幅率の電流密度依存性
を示す特性図である。
【図4】 増幅器の入力電力と利得と増幅器を構成する
トランジスタの電流密度との関係を示す特性図である。
【図5】 第2の基準信号Vref2がON電圧のときと
OFF電圧のときの増幅器の特性を示す図である。
【図6】 第2の基準信号Vref2がON電圧のときと
OFF電圧のときの増幅器の特性を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る高周波集積回
路の構成例を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態3に係る高周波集積回
路の構成例を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態4に係る高周波集積回
路の構成例を示す図である。
【符号の説明】
S1 初段増幅部、 S2 終段増幅部、 T1
1,T12,T21〜T25 トランジスタ、 N
11,N12,N21〜N23 ベースバイアス回路、
M11,M12,M21〜M23 整合回路、
C1,C11,C12,C21〜C23 容量、 D
41,D42 ダイオード、 R41,R42 抵
抗、 T41 トランジスタ、 N31 信号反転
回路、 L1 インダクタ、 T3 トランジス
タ、 R51,R52 抵抗、 T51 トランジ
スタ、 Vb11,Vb12,Vb21〜Vb23
バイアス電圧(ベース電圧)、 Vref1,Vref2,
Vref3 基準信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J069 AA01 AA41 CA21 CA35 CA36 FA10 FA15 HA02 HA19 HA25 HA32 HA33 HA39 KA04 KA12 KA29 MA19 MA21 SA14 TA02 5J090 AA01 AA41 CA21 CA35 CA36 FA10 FA15 GN01 HA02 HA19 HA25 HA32 HA33 HA39 KA04 KA12 KA29 MA19 MA21 SA14 TA02 5J091 AA01 AA41 CA21 CA35 CA36 FA10 FA15 HA02 HA19 HA25 HA32 HA33 HA39 KA04 KA12 KA29 MA19 MA21 SA14 TA02 UW08 5J092 AA01 AA41 CA21 CA35 CA36 FA10 FA15 HA02 HA19 HA25 HA32 HA33 HA39 KA04 KA12 KA29 MA19 MA21 SA14 TA02 VL02 VL08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイポーラトランジスタを用いて構成し
    た高周波信号の増幅部を備えた高周波集積回路におい
    て、 上記増幅部に並列に備えられた複数のバイポーラトラン
    ジスタと、 上記複数のバイポーラトランジスタのベースに与える複
    数のバイアス電圧であって、個別に制御可能な上記複数
    のバイアス電圧を発生するバイアス回路とを備えたこと
    を特徴とする高周波集積回路。
  2. 【請求項2】 上記増幅部が複数段縦続接続して設けら
    れ、 上記バイアス回路は、少なくとも終段の増幅部に並列に
    備えられた複数のバイポーラトランジスタのベースに与
    える複数のバイアス電圧を個別に制御することを特徴と
    する請求項1に記載の高周波集積回路。
  3. 【請求項3】 所望の出力電力より小さい出力電力を得
    る場合は、上記複数のバイアス電圧のうち少なくとも1
    つのバイアス電圧には上記バイポーラトランジスタのベ
    ース電流をオフとする電圧を設定し、他のバイアス電圧
    には上記バイポーラトランジスタが電流増幅動作を行う
    ための電圧を設定することを特徴とする請求項1または
    2に記載の高周波集積回路。
  4. 【請求項4】 上記複数のバイポーラトランジスタは、
    第1のバイアス電圧が与えられる1つのトランジスタ
    と、第2のバイアス電圧が与えられる1つ以上のトラン
    ジスタとを含み、上記所望の出力電力より小さい出力電
    力を得る場合は、上記第1のバイアス電圧には上記1つ
    のトランジスタが電流増幅動作を行うための電圧を設定
    し、上記第2のバイアス電圧には上記1つ以上のトラン
    ジスタのベース電流をオフとする電圧を設定することを
    特徴とする請求項3に記載の高周波集積回路。
  5. 【請求項5】 上記所望の出力電力より小さい出力電力
    を得る際に、上記複数のバイアス電圧のうち少なくとも
    1つのバイアス電圧に上記バイポーラトランジスタのベ
    ース電流をオフとする電圧を設定したときに、上記ベー
    ス電流がオフにされたバイポーラトランジスタのベース
    を直流的に接地する回路を設けたことを特徴とする請求
    項3に記載の高周波集積回路。
  6. 【請求項6】 上記ベース電流がオフにされたバイポー
    ラトランジスタのベースを直流的に接地する回路は、上
    記ベースとグラウンドとの間に直列に接続されたインダ
    クタおよびバイポーラトランジスタと、 上記ベース電流をオフとするバイアス電圧の発生元とな
    る基準信号を反転して上記直列に接続されたバイポーラ
    トランジスタのベースに入力する信号反転回路とを備え
    ることを特徴とする請求項5に記載の高周波集積回路。
  7. 【請求項7】 上記増幅部が複数段縦続接続して設けら
    れ、 上記バイアス回路は、初段の増幅部に並列に備えられた
    複数のバイポーラトランジスタのベースに与える複数の
    バイアス電圧を個別に制御するとともに、終段の増幅部
    に並列に備えられた複数のバイポーラトランジスタのベ
    ースに与える複数のバイアス電圧を個別に制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の高周波集積回路。
  8. 【請求項8】 上記複数のバイポーラトランジスタは、
    第1のバイアス電圧が与えられる第1のトランジスタ
    と、第2のバイアス電圧が与えられる第2のトランジス
    タと、第3のバイアス電圧が与えられる第3のトランジ
    スタとを含み、最大の出力電力を得る場合には上記第1
    〜第3のバイアス電圧に上記第1〜第3のトランジスタ
    が全て電流増幅動作を行うための電圧を設定し、中程度
    の出力電力を得る場合には上記第1および第2のバイア
    ス電圧に上記第1および第2のトランジスタが電流増幅
    動作を行うための電圧を設定し、最小の出力電力を得る
    場合には上記第1のバイアス電圧に上記第1のトランジ
    スタが電流増幅動作を行うための電圧を設定することを
    特徴とする請求項1に記載の高周波集積回路。
  9. 【請求項9】 上記所望の出力電力より小さい出力電力
    を得る際に、上記複数のバイアス電圧のうち少なくとも
    1つのバイアス電圧に上記バイポーラトランジスタのベ
    ース電流をオフとする電圧を設定したときに、上記電流
    増幅動作を行うためのバイアス電圧が与えられている他
    のバイポーラトランジスタのベース電圧が、上記所望の
    出力電力を得る場合に比べて大きくなるようにする回路
    を設けたことを特徴とする請求項3に記載の高周波集積
    回路。
  10. 【請求項10】 上記他のバイポーラトランジスタのベ
    ース電圧が上記所望の出力電力を得る場合に比べて大き
    くなるようにする回路は、上記他のバイポーラトランジ
    スタのベースとグラウンドとの間に直列に接続された抵
    抗およびバイポーラトランジスタを備え、 上記直列に接続されたバイポーラトランジスタは、上記
    所望の出力電力より小さい出力電力を得る際に上記ベー
    ス電流をオフとするバイアス電圧の発生元となる基準信
    号をベース入力として動作することを特徴とする請求項
    9に記載の高周波集積回路。
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