JPH07335720A - 半導体チップ取上装置およびその取上方法 - Google Patents

半導体チップ取上装置およびその取上方法

Info

Publication number
JPH07335720A
JPH07335720A JP12872394A JP12872394A JPH07335720A JP H07335720 A JPH07335720 A JP H07335720A JP 12872394 A JP12872394 A JP 12872394A JP 12872394 A JP12872394 A JP 12872394A JP H07335720 A JPH07335720 A JP H07335720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive sheet
semiconductor chip
supporting
holder
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12872394A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichiro Ishii
裕一郎 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP12872394A priority Critical patent/JPH07335720A/ja
Publication of JPH07335720A publication Critical patent/JPH07335720A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Die Bonding (AREA)
  • Dicing (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ウェーハ粘着シートより半導体チッ
プを取り上げるピックアップ装置において、半導体チッ
プへのダメージの低減、並びに機構的な構成の簡素化な
どを実現できるようにすることを最も主要な特徴とす
る。 【構成】たとえば、ウェーハ粘着シート21上に貼り付
けられている半導体チップ22の1つに、バックアップ
ホルダ12を対応させる。そして、そのチップ22の貼
付位置における粘着シート21をヒータ12dにより加
熱するとともに、経路12eを介して真空吸引する。こ
れにより、支持ピン12cにならって変形された粘着シ
ート21上よりチップ22をコレットにより取り上げる
ことで、突き上げ動作なしで任意のチップ22を容易に
ピックアップできる構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえばウェーハよ
り個々に分割された任意の半導体チップをウェーハ粘着
シート上より取り上げる半導体チップ取上装置およびそ
の取上方法に関するもので、特に半導体組立用マウント
装置のピックアップ装置などとして使用されるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在、半導体装置の組み立てを行うマウ
ント装置の一部として、ダイシング工程を経てウェーハ
より個々に分割された半導体チップを、ウェーハ粘着シ
ート上より剥離して取り上げるピックアップ装置が実用
化されている。
【0003】これは、たとえば図4に示すように、半導
体チップ1が貼り付けられているウェーハ粘着シート2
の周辺部をウェーハリング(図示していない)により押
え、その下面に上下動自在に設けられた突き上げホルダ
3の上昇によって、突き上げ針4でウェーハ粘着シート
2を突き破って半導体チップ1を持ち上げる。
【0004】そして、この突き上げ針4により持ち上げ
られた半導体チップ1を、図示せぬコレットにて、その
上面側より真空吸引して吸着させることで、半導体チッ
プ1をウェーハ粘着シート2上より取り上げる(ピック
アップする)ものであった。
【0005】しかしながら、上記した従来のピックアッ
プ装置においては、次のような問題点があった。たとえ
ば、ウェーハ粘着シート2の裏面側より半導体チップ1
を突き上げ針4で突き上げてシート面より引き剥がすこ
とで、半導体チップ1を吸着して取り上げるコレット側
に供給するようになっていたため、突き上げホルダ3の
上下動作のための複雑な機構と制御とが必要となる。
【0006】また、複数の突き上げ針4で半導体チップ
1が傾かないように持ち上げなければならないため、チ
ップサイズに応じて突き上げ針4を交換しなければなら
ず、その際の突き上げ針4の突出ストロークの調整が難
しい。
【0007】さらに、鋭角な突き上げ針4によって半導
体チップ1を持ち上げるようになっているために半導体
チップ1を損傷しやすく、逆に、突き上げ針4がウェー
ハ粘着シート2をうまく突き破れない場合にはピックア
ップ不良となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
においては、機構的に複雑であり、また半導体チップの
損傷やピックアップ不良を起こしやすいなどの問題があ
った。そこで、この発明は、機構的な構成や制御を簡素
化でき、製造にかかるコストを軽減し得るとともに、半
導体チップの損傷やピックアップ不良の発生を低減する
ことが可能な半導体チップ取上装置およびその取上方法
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の半導体チップ取上装置にあっては、粘
着性シート上に貼り付けられている半導体チップをシー
ト上より取り上げるものにおいて、複数の半導体チップ
が貼付されてなる粘着性シートの、シート面を介して前
記半導体チップの1つを点で支持する支持手段と、この
支持手段で支持された前記半導体チップの貼付位置にお
ける前記粘着性シートを変形させる変形手段と、前記支
持手段を移動させ、前記粘着性シート上の半導体チップ
のそれぞれに対応させる移動手段とから構成されてい
る。
【0010】また、この発明の半導体チップ取上装置に
あっては、複数の半導体チップが貼付されてなる、弾性
変形可能な粘着性シートを固定する固定手段と、この固
定手段で固定された前記粘着性シートの、シート面を介
して前記半導体チップの1つを先端が半球状とされた複
数の棒状支持体により支持する支持手段、この支持手段
で支持された前記半導体チップの貼付位置における前記
粘着性シートを加熱する加熱手段からなるホルダ部と、
このホルダ部の前記加熱手段で加熱された前記粘着性シ
ートを、前記支持手段による支持面側より吸引する吸引
手段と、この吸引手段の吸引により、前記支持手段にな
らって弾性変形された前記粘着性シート上より、前記支
持手段で支持されている半導体チップを剥がし取る剥離
手段と、前記固定手段で固定された前記粘着性シートに
対して前記ホルダ部をX−Y方向に水平移動し、前記ホ
ルダ部の各手段を前記粘着性シート上の半導体チップの
それぞれに対応させる移動手段とから構成されている。
【0011】さらに、この発明の半導体チップ取上装置
の取上方法にあっては、複数の半導体チップが貼付され
てなる、弾性変形可能な粘着性シートを固定する固定手
段と、この固定手段で固定された前記粘着性シートの、
シート面を介して前記半導体チップの1つを先端が半球
状とされた棒状支持体により支持する支持手段、この支
持手段で支持された前記半導体チップの貼付位置におけ
る前記粘着性シートを加熱する加熱手段からなるホルダ
部と、このホルダ部の前記加熱手段で加熱された前記粘
着性シートを、前記支持手段による支持面側より吸引す
る吸引手段と、この吸引手段の吸引により、前記支持手
段にならって弾性変形された前記粘着性シート上より、
前記支持手段で支持されている半導体チップを剥がし取
る剥離手段と、前記固定手段で固定された前記粘着性シ
ートに対して、前記ホルダ部をX−Y方向に水平移動す
る移動手段とを具備し、前記移動手段によって、前記ホ
ルダ部の各手段を前記粘着性シート上に貼付されている
半導体チップの1つに対応させ、このホルダ部の対応さ
れた半導体チップの、貼付位置における前記粘着性シー
トを前記加熱手段によって加熱し、この加熱された前記
粘着性シートを、前記吸引手段の吸引によって前記支持
手段にならって変形させ、この変形された前記粘着性シ
ート上より、前記支持手段で支持されている半導体チッ
プを前記剥離手段によって剥がし取り、この後、前記吸
引手段による吸引を停止し、前記移動手段によって前記
ホルダ部を別の半導体チップの貼付位置に移動させるよ
うになっている。
【0012】
【作用】この発明は、上記した手段により、突き上げ動
作なしで半導体チップを粘着性シート上よりピックアッ
プできるようになるため、複雑な機構や制御を必要とす
ることなく、安定したピックアップが可能となるもので
ある。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1は、本発明にかかる半導体チップ
ピックアップ装置の概略構成を示すものである。
【0014】すなわち、このピックアップ装置は、たと
えば固定手段としてのウェーハリング11、ホルダ部と
してのバックアップホルダ12、移動手段としてのX−
Yロボット13、および剥離手段としてのコレット(図
示していない)などから構成されている。
【0015】ウェーハリング11は、ダイシングにより
ウェーハより個々に分割された複数の半導体チップが貼
り付けられたウェーハ粘着シート21の周辺部を保持
し、それを引き伸ばした状態で固定するものである。
【0016】バックアップホルダ12は、上記ウェーハ
粘着シート21上に貼付されている半導体チップのそれ
ぞれに対応されるもので、このホルダ部12が対応する
半導体チップをシート面より点で支持するとともに、こ
の支持された半導体チップの貼付位置における上記ウェ
ーハ粘着シート21を加熱し、さらに、この加熱された
上記ウェーハ粘着シート21を吸引するよう構成(詳細
については後述する)されている。
【0017】このバックアップホルダ12は、たとえば
上記X−Yロボット13の一点に筐体を介して取り付け
られ、このX−Yロボット13により、上記ウェーハリ
ング11に固定されている上記ウェーハ粘着シート21
の下面側をX−Y方向に自由に水平移動されるようにな
っている。
【0018】X−Yロボット13は、上記バックアップ
ホルダ12をX−Y方向に水平移動させるものであり、
たとえばX軸アーム13a、X軸モータ13b、Y軸ア
ーム13c、およびY軸モータ13dなどからなってい
る。
【0019】すなわち、X−Yロボット13は、たとえ
ば上記Y軸アーム13cが上記Y軸モータ13dにより
上記X軸アーム13aと直交するY軸方向に、また、X
軸モータ13bによりX軸アーム13aに沿うX軸方向
にそれぞれ移動されることで、上記Y軸アーム13cに
固定された上記バックアップホルダ12をX−Y方向に
自由に移動できるようになっている。
【0020】また、このX−Yロボット13には、たと
えば真空源31および高圧エア源32が設けられるとと
もに、上記Y軸アーム13cに沿って、上記真空源31
からの真空圧を上記バックアップホルダ12に吸気する
ための真空圧吸気経路33、上記高圧エア源32からの
高圧エアを上記バックアップホルダ12に供給するため
の高圧エア吹き出し経路34がそれぞれ設けられてい
る。
【0021】なお、コレットとしては、たとえば図示せ
ぬ真空源から吸気される真空圧の吸引によりウェーハ粘
着シート21上の任意の半導体チップを吸着することが
可能であり、上記ウェーハ粘着シート21を固定する上
記ウェーハリング11の上部に移動自在に設けられるも
のである。
【0022】また、上記ウェーハ粘着シート21として
は、加熱により弾性変形が容易な熱可塑性樹脂、たとえ
ばPVC(ポリ塩化ビニル)、PE(ポリエチレン)、
またはPP(ポリプロピレン)などが用いられている。
【0023】そして、このウェーハ粘着シート21上
に、ウェーハが粘着剤を介して粘着されて、フルカット
ダイシングにより個々に分割されてなる複数の半導体チ
ップが貼り付けられている。
【0024】上記粘着剤としては、たとえば紫外線の照
射などにより、その粘着力が数十%程度低下される特性
を有するものが望ましい。図2,図3は、上記バックア
ップホルダ12の概略構成を示すものである。なお、図
2はバックアップホルダ12の斜視図であり、図3は断
面図である。
【0025】すなわち、このホルダ12は、たとえば凹
部を有する略円筒形の支持台12aと、この支持台12
aの凹部内に埋め込まれた多孔質材12bと、この多孔
質材12bの開口部に対して着脱自在に設けられた棒状
支持体としての支持ピン12cと、上記支持台12aを
囲むようにして設けられた加熱手段としてのヒータ(熱
源)12dなどからなっている。
【0026】上記支持台12aには、上記多孔質材12
bの開口部に対応する凹部の底に、上記支持ピン12c
を固定するための固定孔がそれぞれ設けられている。ま
た、支持台12aには、上記凹部と上記真空圧吸気経路
33とをつなぐ経路12e、および上記凹部と上記高圧
エア吹き出し経路34とをつなぐ経路12fが形成され
ている。
【0027】上記多孔質材12bは、たとえば通気性の
良いスポンジからなり、上記経路12eを介しての真空
圧の吸気、および上記経路12fを介しての高圧エアの
供給が効率的に行えるようになっている。
【0028】この多孔質材12bに用いられるスポンジ
としては、たとえばウェーハ粘着シート21の変形に耐
えられるだけの硬性を有するものが望ましい。上記支持
ピン12cは先端部が半球状とされ、その上記多孔質材
12bの上面より突出する先端部により、ウェーハ粘着
シート21上の半導体チップ22の1つを複数の点(多
点)により支持するようになっている。
【0029】この支持ピン12cは、支持すべき半導体
チップ22のチップサイズに応じて、その位置と本数と
が変更できるようになっている。すなわち、支持ピン1
2cは、支持する半導体チップのサイズにより、上記多
孔質材12bの開口部に対して抜き差しされて、その開
口部に対応する、上記支持台12aの凹部の底に形成さ
れた固定孔によって固定されるようになっている。これ
により、サイズの異なる半導体チップを、常に、その平
行を保って支持できるようになっている。
【0030】また、その先端部が半球状とされているた
め、過って半導体チップ22を傷つけることなく支持で
きるようになっている。上記ヒータ12dは、上記支持
ピン12cによって支持された半導体チップ22の貼付
位置における、上記ウェーハ粘着シート21の変形を容
易化するためのものである。
【0031】ここで、上記ヒータ12dによって温めら
れたウェーハ粘着シート21は、真空圧の吸気、つまり
上記真空源31からの上記真空圧吸気経路33および上
記経路12eを介しての真空吸引によって支持台12a
の凹部内が真空状態とされることにより、上記支持ピン
12cにならって容易に変形される。
【0032】また、このときのウェーハ粘着シート21
の変形は、その変形量が、上記多孔質材12bの上面に
よって制御される、つまり多孔質材12bにより必要以
上に変形されないようになっている。
【0033】一方、変形されたウェーハ粘着シート21
は、真空圧の吸気を停止して大気圧を導入することで、
元の平坦な状態もしくは元の平坦な状態に近い状態に復
帰される。
【0034】なお、本実施例では、このときに上記高圧
エア源32からの高圧エアを上記高圧エア吹き出し経路
34および上記経路12fを介して供給することによ
り、必要に応じて、ウェーハ粘着シート21の平坦な状
態への復帰をサポートできるようになっている。
【0035】次に、上記した構成において、任意の半導
体チップをピックアップする際の動作について説明す
る。まず、バックアップホルダ12のヒータ12dの加
熱が開始される。この後、バックアップホルダ12が、
X−Yロボット13によりX−Y方向に水平移動され、
あらかじめ引き伸ばされた状態でウェーハリング11に
固定されている、ウェーハ粘着シート21上の任意の半
導体チップ22の貼付位置に移動される。
【0036】そして、バックアップホルダ12がウェー
ハ粘着シート21上の半導体チップ22の1つに対応さ
れると、真空源31より真空圧吸気経路33および経路
12eを介して吸気される真空圧により、ウェーハ粘着
シート21が真空吸引されて多孔質材12bに吸着され
る。
【0037】このとき、バックアップホルダ12が対応
された半導体チップ22の貼付位置におけるウェーハ粘
着シート21が、上記ヒータ12dによって十分に温め
られることにより、ウェーハ粘着シート21は半導体チ
ップ22より部分的に剥離されて、支持ピン12cにな
らって容易に変形される。
【0038】すなわち、バックアップホルダ12が対応
された半導体チップ22は、ウェーハ粘着シート21と
ともに、支持ピン12cにより点で支持されることにな
る。これにより、ウェーハ粘着シート21と半導体チッ
プ22との接触面積(粘着面積)を、支持ピン12cの
先端部の総面積と等しくすることが可能となる。このた
め、半導体チップ22は、ウェーハ粘着シート21との
粘着力が低下されて、ウェーハ粘着シート21上より容
易に剥離できるようになる。
【0039】したがって、この状態で、コレットにより
半導体チップ22を吸着することで、容易にピックアッ
プが可能となる。たとえば、半導体チップ22が支持ピ
ン12cの先端部でのみ支持された状態において、その
半導体チップ22の貼付位置に移動されたコレットが上
方より降下され、さらに所定の真空圧によって真空吸引
が行われることにより、この半導体チップ22はコレッ
トにより吸着される。
【0040】そして、コレットが半導体チップ22を吸
着したまま上昇されることで、その半導体チップ22は
ウェーハ粘着シート21上より剥離されてピックアップ
される。
【0041】この半導体チップ22のピックアップが完
了した後においては、上記真空源31による真空吸着が
停止され、さらに、ピックアップすべき他の半導体チッ
プ22がある場合には、バックアップホルダ12がX−
Yロボット13によりX−Y方向に水平移動され、その
半導体チップ22の貼付位置に移動される。
【0042】そして、バックアップホルダ12がウェー
ハ粘着シート21上の別の半導体チップ22の1つに対
応されることで、上述の動作が繰り返される。この、別
の半導体チップ22の貼付位置への上記バックアップホ
ルダ12の移動の際においては、変形されたウェーハ粘
着シート21により、上記バックアップホルダ12の移
動が妨げられることが懸念される。
【0043】しかし、上記真空源31からの真空圧の吸
気の停止にともなって大気圧が導入されることにより、
支持ピン12cにならって変形されたウェーハ粘着シー
ト21は、おおよそ平坦な状態にまで復帰される。
【0044】したがって、バックアップホルダ12を、
そのX−Y方向への水平移動のみにより、次のピックア
ップ位置に簡単に移動できる。また、このときに、上記
高圧エア源32からの高圧エアを上記高圧エア吹き出し
経路34および上記経路12fを介して供給し、この高
圧エアによってウェーハ粘着シート21の平坦な状態へ
の復帰をサポートすることで、バックアップホルダ12
のよりスムーズな移動が可能となる。
【0045】このようにして、順次、バックアップホル
ダ12が水平移動によりウェーハ粘着シート21上の半
導体チップ22の1つに対応されて、上述したピックア
ップ動作が繰り返されることにより、ウェーハ粘着シー
ト21上のすべての半導体チップ22に対してのピック
アップが行われる。
【0046】上記したように、突き上げ動作なしで半導
体チップをウェーハ粘着シート上よりピックアップでき
るようにしている。すなわち、ピックアップすべき半導
体チップを先端が半球状とされた支持ピンにより支持す
るようにしている。これにより、接触面積に比例する、
ウェーハ粘着シートの粘着力を十分に低下できるように
なるため、突き上げ針による突き上げなしで半導体チッ
プのピックアップが可能となる。したがって、半導体チ
ップの損傷をまねいたり、ピックアップ不良を起こすこ
となく、安定したピックアップ動作を実現し得るもので
ある。
【0047】また、突き上げ動作を必要としない分だ
け、機構的な構成および制御の簡素化が図れるため、装
置の低廉化が可能となるなど、製造にかかるコストを大
幅に削減できるようになるなるものである。
【0048】なお、上記実施例においては、バックアッ
プホルダの移動時に高圧エアを供給することにより、変
形されたウェーハ粘着シートの平坦な状態への復帰をサ
ポートするようにした場合について説明したが、これに
限らず、たとえばバックアップホルダに上下動作のため
の機構を付加し、ピックアップ時には上昇位置に、移動
時には下降位置に動かしてウェーハ粘着シートの変形よ
り逃がすようにしても良い。
【0049】この場合、機構部が1つ増えることになる
が、バックアップホルダの位置の変位量をウェーハ粘着
シートの変形量よりも大きくすることで簡単に制御で
き、従来のような複雑で細かな制御は必要としない。
【0050】また、ウェーハ粘着シートのエキスパンド
量を通常よりも大きくすることで、平坦な状態への復帰
力を高めるようにしても良い。また、支持ピンの形状と
しては先端部が半球状のものに限らず、半導体チップを
損傷することなく小面積にて支持できるものであれば、
各種形状のものを用いることができる。
【0051】また、支持ピンは半導体チップを3点ない
し5点程度で支持するものであれば良く、平行度を維持
しつつ安定に支持できれば、その本数や位置については
限定されない。
【0052】また、ウェーハ粘着シートを加熱するヒー
タは支持台を囲むようにして設けられるものに限らず、
ウェーハ粘着シートの弾性変形を容易化できるものであ
れば良く、たとえば支持ピン自体をヒータブロックとし
て使用することも可能である。
【0053】また、紫外線の照射により粘着力が低下す
る粘着剤をウェーハ粘着シートの粘着剤に用いた場合に
は、ヒータに変えて、紫外線照射用の光源を設けるよう
にすれば良い。
【0054】また、ウェーハ粘着シートの変形量を制御
する機能をも有する多孔質材は、変形量があまり大きく
ないウェーハ粘着シートを使用する場合には、必ずしも
設ける必要はない。
【0055】さらに、X−Yロボットによりバックアッ
プホルダをウェーハ粘着シートに対してX−Y方向に水
平移動させるように構成したが、たとえばウェーハリン
グを水平方向に移動させることで、ウェーハ粘着シート
上の任意の半導体チップをバックアップホルダに対応さ
せるように構成することも可能である。その他、この発
明の要旨を変えない範囲において、種々変形実施可能な
ことは勿論である。
【0056】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、機構的な構成や制御を簡素化でき、製造にかかるコ
ストを軽減し得るとともに、半導体チップの損傷やピッ
クアップ不良の発生を低減することが可能な半導体チッ
プ取上装置およびその取上方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるピックアップ装置
の構成の要部を示す斜視図。
【図2】同じく、ピックアップ装置におけるバックアッ
プホルダの概略構成を示す斜視図。
【図3】同じく、バックアップホルダの概略構成を示す
断面図。
【図4】従来技術とその問題点を説明するためにピック
アップ装置の要部を示す構成図。
【符号の説明】
11…ウェーハリング、12…バックアップホルダ、1
2a…支持台、12b…多孔質材、12c…支持ピン、
12d…ヒータ、13…X−Yロボット、21…ウェー
ハ粘着シート、22…半導体チップ、31…真空源、3
2…高圧エア源。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着性シート上に貼り付けられている半
    導体チップをシート上より取り上げる半導体チップ取上
    装置において、 複数の半導体チップが貼付されてなる粘着性シートの、
    シート面を介して前記半導体チップの1つを点で支持す
    る支持手段と、 この支持手段で支持された前記半導体チップの貼付位置
    における前記粘着性シートを変形させる変形手段と、 前記支持手段を移動させ、前記粘着性シート上の半導体
    チップのそれぞれに対応させる移動手段とを具備したこ
    とを特徴とする半導体チップ取上装置。
  2. 【請求項2】 前記支持手段は、先端が半球状とされた
    複数の棒状支持体を着脱自在に設けてなることを特徴と
    する請求項1に記載の半導体チップ取上装置。
  3. 【請求項3】 前記粘着性シートは、弾性変形可能な熱
    可塑性樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体チップ取上装置。
  4. 【請求項4】 前記変形手段は、前記粘着性シートを加
    熱する加熱手段と、この加熱手段で加熱された前記粘着
    性シートを吸引する吸引手段とからなり、前記半導体チ
    ップの貼付位置における前記粘着性シートを前記支持手
    段にならって変形させるものであることを特徴とする請
    求項1に記載の半導体チップ取上装置。
  5. 【請求項5】 前記移動手段は、前記支持手段をX−Y
    方向に水平移動し、前記粘着性シート上の任意の半導体
    チップの1つに対応させることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体チップ取上装置。
  6. 【請求項6】 複数の半導体チップが貼付されてなる、
    弾性変形可能な粘着性シートを固定する固定手段と、 この固定手段で固定された前記粘着性シートの、シート
    面を介して前記半導体チップの1つを先端が半球状とさ
    れた複数の棒状支持体により支持する支持手段、この支
    持手段で支持された前記半導体チップの貼付位置におけ
    る前記粘着性シートを加熱する加熱手段からなるホルダ
    部と、 このホルダ部の前記加熱手段で加熱された前記粘着性シ
    ートを、前記支持手段による支持面側より吸引する吸引
    手段と、 この吸引手段の吸引により、前記支持手段にならって弾
    性変形された前記粘着性シート上より、前記支持手段で
    支持されている半導体チップを剥がし取る剥離手段と、 前記固定手段で固定された前記粘着性シートに対して前
    記ホルダ部をX−Y方向に水平移動し、前記ホルダ部の
    各手段を前記粘着性シート上の半導体チップのそれぞれ
    に対応させる移動手段とを具備したことを特徴とする半
    導体チップ取上装置。
  7. 【請求項7】 複数の半導体チップが貼付されてなる、
    弾性変形可能な粘着性シートを固定する固定手段と、 この固定手段で固定された前記粘着性シートの、シート
    面を介して前記半導体チップの1つを先端が半球状とさ
    れた棒状支持体により支持する支持手段、この支持手段
    で支持された前記半導体チップの貼付位置における前記
    粘着性シートを加熱する加熱手段からなるホルダ部と、 このホルダ部の前記加熱手段で加熱された前記粘着性シ
    ートを、前記支持手段による支持面側より吸引する吸引
    手段と、 この吸引手段の吸引により、前記支持手段にならって弾
    性変形された前記粘着性シート上より、前記支持手段で
    支持されている半導体チップを剥がし取る剥離手段と、 前記固定手段で固定された前記粘着性シートに対して、
    前記ホルダ部をX−Y方向に水平移動する移動手段とを
    具備し、 前記移動手段によって、前記ホルダ部の各手段を前記粘
    着性シート上に貼付されている半導体チップの1つに対
    応させ、 このホルダ部の対応された半導体チップの、貼付位置に
    おける前記粘着性シートを前記加熱手段によって加熱
    し、 この加熱された前記粘着性シートを、前記吸引手段の吸
    引によって前記支持手段にならって変形させ、 この変形された前記粘着性シート上より、前記支持手段
    で支持されている半導体チップを前記剥離手段によって
    剥がし取り、 この後、前記吸引手段による吸引を停止し、前記移動手
    段によって前記ホルダ部を別の半導体チップの貼付位置
    に移動させるようにしたことを特徴とする半導体チップ
    取上装置の取上方法。
JP12872394A 1994-06-10 1994-06-10 半導体チップ取上装置およびその取上方法 Pending JPH07335720A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12872394A JPH07335720A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 半導体チップ取上装置およびその取上方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12872394A JPH07335720A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 半導体チップ取上装置およびその取上方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07335720A true JPH07335720A (ja) 1995-12-22

Family

ID=14991852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12872394A Pending JPH07335720A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 半導体チップ取上装置およびその取上方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07335720A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003067654A1 (fr) * 2002-02-04 2003-08-14 Disco Corporation Dispositif de prehension pour microcircuits a semi-conducteurs
US6709543B2 (en) 2000-12-11 2004-03-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor chip pickup device and pickup method
JP2005310976A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Toshiba Corp レーザダイオードの搬送装置および製造方法
JP2005322724A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Nitto Denko Corp 被着物の加熱剥離方法及び被着物加熱剥離装置
WO2008041273A1 (fr) * 2006-09-29 2008-04-10 Canon Machinery Inc. Procédé de capture et appareil de capture
JP2008109119A (ja) * 2006-09-29 2008-05-08 Toray Eng Co Ltd ピックアップ装置及びピックアップ方法
JP2008270417A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Canon Machinery Inc 半導体装置の製造装置及び製造方法
JP2009060014A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Panasonic Corp チップ剥離装置およびチップ剥離方法ならびにチップピックアップ装置
JP2009123794A (ja) * 2007-11-13 2009-06-04 Panasonic Corp チップ剥離装置およびチップ剥離方法ならびにチップピックアップ装置
KR20110014066A (ko) * 2009-08-04 2011-02-10 캐논 머시너리 가부시키가이샤 흡착 장치
KR101496024B1 (ko) * 2013-08-13 2015-02-25 세메스 주식회사 다이 이젝팅 장치
JP2016146425A (ja) * 2015-02-09 2016-08-12 キヤノンマシナリー株式会社 ピックアップ装置
CN110504208A (zh) * 2019-09-24 2019-11-26 大连佳峰自动化股份有限公司 一种顶针系统

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6709543B2 (en) 2000-12-11 2004-03-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor chip pickup device and pickup method
KR100438335B1 (ko) * 2000-12-11 2004-07-02 가부시끼가이샤 도시바 반도체 칩의 픽업 장치 및 그 픽업방법
WO2003067654A1 (fr) * 2002-02-04 2003-08-14 Disco Corporation Dispositif de prehension pour microcircuits a semi-conducteurs
JP2005310976A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Toshiba Corp レーザダイオードの搬送装置および製造方法
JP2005322724A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Nitto Denko Corp 被着物の加熱剥離方法及び被着物加熱剥離装置
JP4850916B2 (ja) * 2006-09-29 2012-01-11 キヤノンマシナリー株式会社 ピックアップ方法およびピックアップ装置
WO2008041273A1 (fr) * 2006-09-29 2008-04-10 Canon Machinery Inc. Procédé de capture et appareil de capture
JP2008109119A (ja) * 2006-09-29 2008-05-08 Toray Eng Co Ltd ピックアップ装置及びピックアップ方法
JP2008270417A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Canon Machinery Inc 半導体装置の製造装置及び製造方法
JP2009060014A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Panasonic Corp チップ剥離装置およびチップ剥離方法ならびにチップピックアップ装置
JP2009123794A (ja) * 2007-11-13 2009-06-04 Panasonic Corp チップ剥離装置およびチップ剥離方法ならびにチップピックアップ装置
KR20110014066A (ko) * 2009-08-04 2011-02-10 캐논 머시너리 가부시키가이샤 흡착 장치
KR101496024B1 (ko) * 2013-08-13 2015-02-25 세메스 주식회사 다이 이젝팅 장치
JP2016146425A (ja) * 2015-02-09 2016-08-12 キヤノンマシナリー株式会社 ピックアップ装置
CN110504208A (zh) * 2019-09-24 2019-11-26 大连佳峰自动化股份有限公司 一种顶针系统
CN110504208B (zh) * 2019-09-24 2021-11-16 大连佳峰自动化股份有限公司 一种顶针系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10987815B2 (en) Methods and systems for electroadhesion-based manipulation and mechanical release in manufacturing
JP4985513B2 (ja) 電子部品の剥離方法及び剥離装置
JPH07335720A (ja) 半導体チップ取上装置およびその取上方法
JP4765536B2 (ja) チップピックアップ装置およびチップピックアップ方法ならびにチップ剥離装置およびチップ剥離方法
JP4643185B2 (ja) 移載装置
JP2010161155A (ja) チップ転写方法およびチップ転写装置
JP3748375B2 (ja) 半導体チップのピックアップ装置
JP2002280330A (ja) チップ状部品のピックアップ方法
JP2001196443A (ja) 半導体チップのピックアップ装置およびピックアップ方法
JP2020027808A (ja) ワーク転写用チャック及びワーク転写方法
JP3117326B2 (ja) 半導体チップ取出装置
JP2017041532A (ja) チップ剥離装置、およびチップ剥離方法
JP5005403B2 (ja) 電子部品の実装ツール、実装装置
JP4613838B2 (ja) チップピックアップ装置およびチップピックアップ方法
KR101221034B1 (ko) 기판척 및 이를 이용한 기판처리장치
JP2619443B2 (ja) ペレットのピックアップ方法
JPH10150093A (ja) ピックアップ装置
JP4462183B2 (ja) チップピックアップ装置およびチップピックアップ方法ならびにチップ剥離装置およびチップ剥離方法
JP6907384B1 (ja) ピックアップ装置
JP3937847B2 (ja) 半導体チップのピックアップ装置
JP2003273136A (ja) ピックアップ装置、ピックアップ方法及び半導体装置の製造方法
JP4241001B2 (ja) 部品取出し方法、部品取出し装置およびこの装置を備える組み立て装置
JPH10335270A (ja) ペレットのピックアップ装置
JP4270100B2 (ja) チップのピックアップ装置およびピックアップ方法
JP7035273B2 (ja) 電子部品剥離装置及び電子部品の剥離方法