JP5005403B2 - 電子部品の実装ツール、実装装置 - Google Patents

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Description

この発明は半導体チップのように薄くて変形可能な電子部品を基板に実装するための実装ツール、この実装ツールを用いた実装装置関する。
半導体ウエハをさいの目状に切断して形成された半導体チップは粘着シートに貼られており、この半導体チップを基板に実装する場合、上記粘着シートから半導体チップを1つずつ吸着してピックアップした後、基板に押圧して実装するようにしている。
粘着シートからピックアップした半導体チップを基板に実装する場合、半導体チップをピックアップツールによってピックアップして反転ツールに受け渡し、この反転ツールで上下の向きを反転させてから実装ツールに受け渡して基板に実装するフリップチップ方式や半導体チップを粘着シートからピックアップしたならば、その半導体チップをそのまま基板に実装するダイボンディングが知られている。
ピックアップした半導体チップをそのまま基板に実装するダイボンディングの場合、半導体チップのピックアップと実装が同一のツールで行われることになる。つまり、実装ツールがピックアップツールを兼ねることになる。
ところで、最近では半導体チップの厚さが50μm以下と非常に薄い場合がある。そのように薄い半導体チップはわずかな衝撃によって欠けが生じたり、破断するということがある。
とくに、半導体チップを突き上げて粘着シートからピックアップしたり、ダイボンディングするとき、半導体チップには衝撃が加わり易いため、ダイボンディングに用いられるピックアップツールを兼ねる実装ツールは、少なくとも半導体チップと接触する部分を弾性部材によって形成し、半導体チップにできるだけ衝撃を与えないようにしている。
実装ツールの半導体チップと接触する部分を弾性部材によって形成し、この弾性部材の中心部に吸引孔を形成し、この吸引孔に発生する吸引力によって半導体チップを吸着してピックアップすると、非常に薄い半導体チップの場合、その吸引力によって中心部が弾性部材を弾性変形させながら上方に凸状に湾曲変形するということがある。
半導体チップは中心部だけでなく、周辺部も弾性部材によって保持されている。そのため、半導体チップは中心部だけが湾曲変形し、周辺部は変形しないため、全体として上方に凸状に湾曲変形することになるから、その状態で半導体チップを基板に実装すると、基板と半導体チップとの間に気泡が残留するボイドが発生し、実装不良を招くということがある。
特許文献1には薄くて湾曲し易い半導体チップを基板に実装する際、ボイドが発生するのを防止する実装ツール(ダイボンダー用コレット)が示されている。すなわち、特許文献1に示された実装ツールは、半導体チップを吸着保持する弾性吸着部材の下面の吸着面の中央部を除く周辺部だけに真空式の吸引孔を形成して半導体チップを吸着することで、吸着面の中央部と半導体チップの中央部を下方に凸球面状に突出変形させた状態で、上記半導体チップを吸着保持して基板に実装するようにしている。
特開2006−165188
特許文献1に示された実装ツールを用いれば、半導体チップが下方に凸球面状に突出変形した状態で実装される。つまり、実装ツールを下降させてゆくと、半導体チップは中央部が基板に接触して弾性吸着部材によって押し付けられるから、その反力で弾性吸着部材の突出した中央部が圧縮される。それによって、半導体チップと基板との接触部分が中央部分から周辺部分へと順に拡がるから、ボイドの発生を招くことなく、半導体チップを基板に実装することができるというものである。
しかしながら、特許文献1に示された発明は、予め基板を下方に凸球面状になるよう湾曲変形させて実装ツールの弾性吸着部材に吸着保持するようにしている。そのため、非常に薄い半導体チップを予め曲げ応力を加え状態で吸着保持することになるから、その曲げ応力によって半導体チップが損傷する虞がある。
この発明は、電子部品に曲げ応力を与えることなく吸着保持して基板に実装することで、ボイドの発生や電子部品の損傷を招くことなく実装することができるようにした電子部品の実装ツール、実装装置及び実装方法を提供することにある。
この発明は、電子部品を吸着して基板に実装する電子部品の実装ツールであって、
上記実装ツールは、吸引孔が形成されるとともに先端部が凸状曲面に形成されたホルダと、このホルダの先端部分に装着され上記凸状曲面が嵌まり込む凹状曲面が形成され先端面が平坦面に形成されるとともに上記吸引孔に連通する連通孔が形成されこの連通孔に発生する吸引力で上記電子部品を吸着保持する弾性保持部材とを具備し、
上記弾性保持部材は、上記電子部品を上記基板に実装するとき、その電子部品の中心部を周辺部よりも強く押圧する構造であることを特徴とする電子部品の実装ツールにある。
上記弾性保持部材は上記ホルダの中心部から周辺部に行くにつれて順次柔らかくなる複数の弾性材によって形成されていることが好ましい。
この発明は、電子部品を基板に実装する実装装置であって、
上記電子部品の供給部と、
この供給部から電子部品を吸着して取り出して上記基板に実装する実装ツールを具備し、
上記実装ツールは請求項1又は請求項2に記載された構成であることを特徴とする電子部品の実装装置にある。
この発明によれば、電子部品を吸着保持する実装ツールの弾性保持部材は、電子部品を基板に対して中心部から周辺部に向かって順次押圧するから、電子部品を上方へ凸球面状に湾曲変形させず、ほぼ平坦な状態で吸着保持して実装することで、ボイドの発生を防止することができる。
この発明によれば、電子部品を吸着保持する実装ツールの弾性保持部材は、電子部品の中心部を周辺部よりも強く押圧するから、電子部品を上方へ凸球面状に湾曲変形させず、ほぼ平坦な状態で吸着保持して実装することで、ボイドの発生を防止することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3はこの発明の第1の実施の形態を示す。図1は電子部品としての半導体チップ1の実装装置を示し、この実装装置はピックアップ部2と実装部3を備えている。ピックアップ部2はバックアップ体5を有し、このバックアップ体5には突き上げ軸6が上下方向に移動可能に保持されている。
上記突き上げ軸6の上記バックアップ体5から突出した下端にはカムフォロア7が設けられている。このカムフォロア7は図示しない回転駆動源によって矢印方向に回転駆動されるカム8の外周面に当接している。カム8が回転駆動されれば、上記突き上げ軸6が上下方向に駆動される。それによって、この突き上げ軸6の上端部が上記バックアップ体5の上端面から突没するようになっている。
上記バックアップ体5には吸引ポンプ11が吸引管12を介して接続されている。吸引管12は上記バックアップ体5の内部空間を介して上端面5aに穿設された図示しない吸引孔に連通している。それによって、上記吸引ポンプ11が作動すれば、上記バックアップ体5の上端面5aに吸引力が発生するようになっている。
上記バックアップ体5の上端面5aは、ウエハリング(図示せず)に張設された粘着シート13を吸着保持するようになっている。この粘着シート13には半導体ウエハをさいの目状に分割した複数の矩形状の上記半導体チップ1が貼着されている。
上記ウエハリングは図示しないX・Y駆動源によって水平方向に駆動されるようになっていて、ピックアップされる半導体チップ1を上記バックアップ体5の上端面5aの中心部に位置決めする。半導体チップ1が位置決めされると、吸引ポンプ11が作動して粘着シート13のピックアップされる半導体チップ1に対応する部分の下面が上記上端面5aに吸着された後、上記カム8が回転駆動される。
カム8が回転駆動されると、上記突き上げ軸6が上昇方向に駆動され、その上端がバックアップ体5の上端面5aから突出するから、上記粘着シート13が引き伸ばされて位置決めされた半導体チップ1が突き上げられる。
バックアップ体5の上端面5aから突き上げられた半導体チップ1はピックアップツールを兼ねる実装ツール15によってピックアップされる。実装ツール15はX・Y・Z駆動源16によって水平方向及び上下方向に駆動されるようになっている。
図2に示すように、上記実装ツール15は軸方向の中途部に鍔17が設けられた軸状のホルダ18を有する。このホルダ18には軸方向に貫通する吸引孔19が穿設されている。この吸引孔19には吸引ポンプが可撓性チューブ(ともに図示せず)を介して接続されている。
上記ホルダ18の先端部である装着部18aには天然ゴムや合成ゴムなどの弾性材料によって形成された弾性保持部材21が着脱可能に装着される。つまり、弾性保持部材21には上記ホルダ18の装着部18aを嵌合させる取付け孔22が形成されているとともに、上記吸引孔19に連通する連通孔23が穿設されている。
図3に示すように、上記弾性保持部材21の先端面21aは半導体チップ1の形状と対応する矩形状であって、その先端面21aには段部25が形成されている。この段部25は、中心部が最も下方へ突出し、周辺部に行くにつれて順次上方に位置する複数のステップ、この実施の形態では第1乃至第3の3つのステップ25a〜25cによって形成されている。第1乃至第3のステップ25a〜25cはそれぞれ平面形状が楕円形状に形成されているとともに、各ステップ25a〜25cの段差は0.01〜0.03mmに設定されている。
上記弾性保持部材21はラバー硬度JIS−30〜90程度の硬さの弾性材料によって形成されている。このような硬度の弾性保持部材21によって段差が0.01〜0.03mmのステップ25a〜25cを形成すれば、弾性保持部材21の先端面21aに吸着保持された半導体チップ1を後述するリードフレームなどの基板27に実装するために押圧すると、その押圧力によって複数のステップ25a〜25cは最も下方へ突出した最下段のステップ25aから順次弾性的に圧縮変形し、最終的には弾性保持部材21の先端面21aとほぼ同じ平面になる、つまり平坦面になる。
図1に示すように、上記基板27は搬送手段28によってピッチ送りされるようになっている。この搬送手段28は所定間隔で平行に配置された一対の搬送レール29からなる。上記基板27の上記半導体チップ1が実装される上面には図示しない熱圧着フィルムが貼着され、下面はヒータ31aが内蔵されたヒータブロック31によって保持される。
それによって、上記実装ツール15によって半導体チップ1を上記基板27に押圧すれば、上記熱圧着フィルムが溶融硬化して上記半導体チップ1が上記基板27に実装されるようになっている。なお、熱圧着フィルムは基板27の上面でなく、半導体チップ1の裏面に貼着されている場合もある。
このような構成の実装装置によって半導体チップ1を基板27に実装する場合、まず、実装ツール15をX・Y方向に駆動してバックアップ体5の上方に位置決めする。ついで、実装ツール15は下降方向に駆動され、バックアップ体5の上端面に位置決めされたピックアップされる半導体チップ1の上面を弾性保持部材21の先端面の最も下方に突出した第1のステップ25aによって吸着する。
ついで、バックアップ体5に設けられた突き上げ軸6を上昇方向に駆動して半導体チップ1を突き上げる。このとき、実装ツール15は突き上げ軸6とともに上昇方向に移動する。突き上げ軸6が粘着シート13を引き伸ばしながら上昇すると、突き上げられた半導体チップ1の下面から粘着シート13が剥離する。それによって、突き上げ軸6が上昇限まで上昇した後、実装ツール15をさらに上昇させれば、その半導体チップ1が実装ツール15に吸着保持されてピックアップされる。
半導体チップ1をピックアップした実装ツール15はX・Y・Z駆動源16によって基板27の上方に位置決めされる。ついで、実装ツール15は下降方向に駆動され、その先端面に保持した半導体チップ1を上記基板27に実装する。
半導体チップ1を基板27に実装するときの動作を図4(a)〜(d)を参照しながら説明する。半導体チップ1は実装ツール15の弾性保持部材21の先端面21aに形成された段部25の第1のステップ25aに吸着保持されている。実装ツール15を下降させると、図4(a)に示すように半導体チップ1は第1のステップ25aによって上面の中心部が基板27に押圧される。
実装ツール15を下降させてゆくと、図4(b)に示すように押圧力の反力によって第1のステップ25aが圧縮変形して第2のステップ25bとほぼ同じ高さになる。つまり、半導体チップ1は第1のステップ25aによって中心部が基板27に押圧された後、第2のステップ25bによって第1のステップ25aが押圧している中心部の周辺部が押圧される。
実装ツール15をさらに下降させると、図4(c)に示すように第1のステップ25aについで第2のステップ25bが圧縮変形するから、半導体チップ1は第1のステップ25a、第2のステップ25bの更に外側の部分が第3のステップ25cによって押圧される。
実装ツール15をさらに下降させると、図4(d)に示すように第3のステップ25cが圧縮変形して第1乃至第3のステップ25a〜25cが弾性保持部材21の先端面21aと同じ高さになる。それによって、半導体チップ1は全面が第1乃至第3のステップ25a〜25cと上記先端面21aとで押圧されて基板27に実装されることになる。
実装ツール15によってピックアップ部2からピックアップされる半導体チップ1は、その上面の中心部だけが弾性保持部材21の第1のステップ25aに接触して保持される。第1のステップ25aは半導体チップ1を吸着保持した吸引力によって圧縮変形する。しかしながら、第1のステップ25aがある程度圧縮変形しても、半導体チップ1の周辺部に対応する第2、第3のステップ25b,25cは第1のステップ25aよりも高く形成されている。
そのため、第1のステップ25aが圧縮変形しても、半導体チップ1の上面の周辺部が第2、第3のステップ25b,25cに当たって下方へ押圧されるということがないから、半導体チップ1は弾性保持部材21の先端面21aにほぼ平坦な状態で吸着保持される。
つまり、実装ツール15に吸着保持される半導体チップ1が上方に向かって凸状に湾曲変形することがないから、実装される前の半導体チップ1に損傷の原因となる曲げ応力を与えることなく、ピックアップ部2から実装部3に搬送することができる。
このようにして実装ツール15に吸着保持された半導体チップ1を実装部3に搬送して基板27に実装すると、半導体チップ1は弾性保持部材21の先端面21aに形成された段部25の第1のステップ25aによって中心部が基板27に押圧され、第1のステップ25aが圧縮変形すると、第2、第3のステップ25b,25cによって順次周辺部が押圧されることになる。
つまり、半導体チップ1は中心部から周辺部に向かって順次押圧されて基板27に実装される。そのため、半導体チップ1と基板27との間に気泡が残留してボイドが発生するのを防止することができる。
この第1の実施の形態において、弾性保持部材21の先端面の段部25は楕円形状の複数のステップ25a〜25cによって形成したが、ステップ25a〜25cは楕円形状に限定されず、円形状や矩形状などであってもよく、さらにステップの数も3つに限定されず、2つ或いは4つ以上であってもよい。
図5はこの発明の第2の実施の形態を示す。この実施の形態は実装ツール15Aの変形例であって、この実装ツール15Aは弾性保持部材21Aが装着されるホルダ18の装着部18bの先端部が球面状の凸状曲面33に形成されている。上記弾性保持部材21Aには上記ホルダ18の装着部18bが装着される上記凸状曲面33に対応する凹状曲面34が形成されている。
上記弾性保持部材21Aは第1の実施の形態と同様の弾性材料によって形成されていて、その先端面は平坦面35となっている。平坦面35の外径寸法は上記装着部18bの凸状曲面33の外径寸法よりも大きく設定されている。それによって、弾性保持部材21Aの上記凸状曲面33から外れた周辺部は中心部に比べて肉厚が厚くなり、弾性変形し易くなっている。
なお、弾性保持部材21Aの平坦面35の中心部には、ホルダ18に形成された吸引孔19に連通する連通孔23aが穿設されている。
このような構成の実装ツール15Aによれば、ホルダ18の装着部18bを凸状曲面33に形成し、弾性保持部材21Aには上記装着部18bが装着される凹状曲面34を形成した。そのため、弾性保持部材21Aの周辺部は中心部に比べて肉厚が厚く、弾性変形し易くなっている。
弾性保持部材21Aの周辺部が弾性変形し易い構造であれば、ピックアップ部2からピックアップされた半導体チップ1の上面中心部に吸引力が作用しても、弾性保持部材21Aの中心部分は肉厚が薄くて弾性変形し難くいため、弾性保持部材21の中心部分は圧縮変形され難くい。
しかも、弾性保持部材21Aの中心部分がたとえ圧縮変形されて半導体チップ1が上方へ変位しても、半導体チップ1はその周辺部で弾性保持部材21Aの弾性変形し易い周辺部を弾性変形させながら上方へ変位する。
それによって、半導体チップ1は中心部だけが上方に向かって凸状に変形するということがほとんどなく、全体的に上方に変位して平坦状の形状を維持する。つまり、半導体チップ1に損傷の原因となる過度な曲げ応力を加えることなく、実装ツール15Aによって吸着保持することができる。
上記実装ツール15Aの弾性保持部材21Aに吸着保持された半導体チップ1を基板27に加圧して実装する場合、弾性保持部材21Aは中心部から周辺部に行くにつれて肉厚が厚くなって弾性変形し易い形状であるから、半導体チップ1に作用する押圧力は中心部が最も大きく、周辺部に行くにつれて低くなる。
そのため、半導体チップ1は中心部が周辺部よりも強く押圧されて実装されるため、基板27と半導体チップ1と間の気泡が中央部から周辺部に向かって押し出され易い。そのため、半導体チップ1と基板27との間に気泡が残留してボイドが発生するのを防止することができる。
図6はこの発明の第3の実施の形態を示す。この実施の形態の実装ツール15Bは第2の実施の形態における弾性保持部材21Bの変形例であって、弾性保持部材21Bは硬さの異なる複数、この実施の形態では第1乃至第3の3つの弾性材37a〜37cによって形成されている。
つまり、弾性保持部材21Bは半導体チップ1の中心部に対応する部分が最も硬い第1の弾性材37aによって形成され、周辺部に行くにつれて順次柔らかなくなる第2、第3の弾性材37b,37cによって形成されている。
そのため、実装ツール15Bが半導体チップ1を吸着保持し、その反力が弾性保持部材21Bに作用しても、半導体チップ1の上面中心部を保持した第1の弾性材37aは硬いため、ほとんど圧縮変形することがない。
仮に、第1の弾性材37aがわずかに圧縮変形して半導体チップ1の中心部が上方へ変位しても、半導体チップ1の周辺部は第1の弾性材37aよりも柔らかな第2及び第3の弾性材37b,37cに対向しているから、第2及び第3の弾性材37b,37cを弾性変形させて上方へ変位する。
そのため、半導体チップ1は周辺部が弾性保持部材21Bの第2及び第3の弾性材37b,37cによって下方へ押圧変形させられるということがほとんどないから、凸状に湾曲せずに平坦に保持すされることになる。
しかも、半導体チップ1を基板27に実装するときには、半導体チップ1は中心部が最も硬い第1の弾性材37aによって押圧され、周辺部に行くにつれて柔らかな第2、第3の弾性材37b,37cによって押圧される。つまり、半導体チップ1は周辺部よりも中心部が強く押圧されることになるから、半導体チップ1と基板27との間の空気が外部に逃げるため、ボイドの発生を防止することができる。
なお、第3の実施の形態において、ホルダ18の装着部18bを凸状曲面33とせず、先端面を平坦面としてもよく、その場合には弾性保持部材21Bには凹状曲面34に代わり、内底面が平坦面となった凹部を形成すればよい。
この発明の第1の実施の形態を示す実装装置の概略的構成図。 実装ツールのホルダと弾性保持部材とを分解して示す正面図。 弾性保持部材の先端面を示す平面図。 (a)〜(d)は半導体チップを基板に実装するときの弾性保持部材の変形状態を順次示した説明図。 この発明の第2の実施の形態の実装ツールのホルダと弾性保持部材とを分解して示す正面図。 この発明の第3の実施の形態の実装ツールのホルダと弾性保持部材とを分解して示す正面図。
符号の説明
1…半導体チップ(電子部品)、2…ピックアップ部、3…実装部、5…バックアップ体、13…粘着シート、15…実装ツール、18…ホルダ、19…吸引孔、21,21A,21B…弾性保持部材、25…段部、27…基板、33…凸状曲面、34…凹状曲面。

Claims (3)

  1. 電子部品を吸着して基板に実装する電子部品の実装ツールであって、
    上記実装ツールは、吸引孔が形成されるとともに先端部が凸状曲面に形成されたホルダと、このホルダの先端部分に装着され上記凸状曲面が嵌まり込む凹状曲面が形成され先端面が平坦面に形成されるとともに上記吸引孔に連通する連通孔が形成されこの連通孔に発生する吸引力で上記電子部品を吸着保持する弾性保持部材とを具備し、
    上記弾性保持部材は、上記電子部品を上記基板に実装するとき、その電子部品の中心部を周辺部よりも強く押圧する構造であることを特徴とする電子部品の実装ツール。
  2. 上記弾性保持部材は上記ホルダの中心部から周辺部に行くにつれて順次柔らかくなる複数の弾性材によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の電子部品の実装ツール。
  3. 電子部品を基板に実装する実装装置であって、
    上記電子部品の供給部と、
    この供給部から電子部品を吸着して取り出して上記基板に実装する実装ツールを具備し、
    上記実装ツールは請求項1又は請求項2に記載された構成であることを特徴とする電子部品の実装装置。
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