JP4563862B2 - 半導体チップのピックアップ装置及びピックアップ方法 - Google Patents

半導体チップのピックアップ装置及びピックアップ方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4563862B2
JP4563862B2 JP2005137367A JP2005137367A JP4563862B2 JP 4563862 B2 JP4563862 B2 JP 4563862B2 JP 2005137367 A JP2005137367 A JP 2005137367A JP 2005137367 A JP2005137367 A JP 2005137367A JP 4563862 B2 JP4563862 B2 JP 4563862B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor chip
adhesive sheet
suction
movable body
sensitive adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005137367A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006318972A (ja
Inventor
裕一 佐藤
誠 有江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Mechatronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibaura Mechatronics Corp filed Critical Shibaura Mechatronics Corp
Priority to JP2005137367A priority Critical patent/JP4563862B2/ja
Publication of JP2006318972A publication Critical patent/JP2006318972A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4563862B2 publication Critical patent/JP4563862B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は粘着シートに貼られた半導体チップを吸着ノズルによってピックアップするピックアップ装置及びピックアップ方法に関する。
半導体ウエハをさいの目状に切断して形成された半導体チップは粘着シートに貼られており、この半導体チップを基板にボンディングする場合には吸着ノズルによって上記粘着シートから1つずつピックアップするようにしている。
半導体チップを吸着ノズルによって粘着シートからピックアップする場合、従来は特許文献1に示されるように、吸着ノズルによってピックアップされる半導体チップが貼着された粘着シートの、上記半導体チップの周辺部をバックアップ体によって吸着保持するとともに、その半導体チップを下面側から先端が鋭利な突き上げピンによって突き上げることで、上記半導体チップを上記粘着シートから分離させながら、吸着ノズルによってピックアップするということが行なわれていた。
特開2002−100644号公報
ところで、最近では半導体チップの厚さが100μm以下と非常に薄い場合がある。そのように薄い半導体チップを突き上げピンの鋭利な先端によって突き上げると、その先端が当たった箇所には応力が集中することになる。そのため、半導体チップは突き上げピンから受ける応力によって破損してしまうということがあった。
応力集中による半導体チップの破損を防止するためには突き上げピンによる半導体チップの突き上げ速度を遅くするということが考えられるが、突き上げピンの突き上げ速度を遅くすると、ピックアップ速度も遅くなり、生産性の低下を招くということがあったり、突き上げ速度を遅くしても半導体チップが薄い場合にはその損傷を確実に防止することが難しいということがあった。
この発明は、半導体チップを破損させることなく粘着シートから剥離することができるようにしたピックアップ装置及びピックアップ方法を提供することにある。
この発明は、粘着シートに貼られた半導体チップを吸着ノズルによってピックアップする半導体チップのピックアップ装置であって、
上面に開口する収容部が形成されているとともに、上記上面の上記収容部を除く部分に吸着部が形成され、この吸着部によって上記粘着シートの上記吸着ノズルによってピックアップされる半導体チップが貼着された部分の周辺部下面を吸着保持するバックアップ体と、
上記収容部に気密な状態で同心的に収容された複数の可動部材と、
これら可動部材が上端面を上記バックアップ体の上面と面一にしてこの上面に上記吸着部によって上記粘着シートを吸着保持した状態で、上記複数の可動部材の上記収容部の径方向外方に位置する可動部材から順次下降方向に駆動してその可動部材の上端面と上記粘着シートの下面との間に気密な状態の負圧の空間部を形成させる駆動手段と
を具備したことを特徴とする半導体チップのピックアップ装置にある。
上記吸着部は、上記バックアップ体の上面に同心的に形成された複数の環状溝及びこれら環状溝を互いに連通させる連通部とからなり、この連通部には吸引ポンプが接続される吸引路が連通していることが好ましい。
複数の可動体は、上記収容部に摺動可能な状態で設けられた少なくとも1つの筒状可動体と、この筒状可動体に摺動可能に収容された軸状可動体とからなることが好ましい。
この発明は、粘着シートに貼られた半導体チップを吸着ノズルによってピックアップする半導体チップのピックアップ方法であって、
収容部が開口形成されたバックアップ体の上面に、上記粘着シートの上記吸着ノズルによってピックアップされる上記半導体チップの周辺部下面を、上記粘着シートの下面と上記収容部との間に空間部がない気密な状態で吸着保持する工程と、
上記粘着シートの下面の上記収容部と対応する部分に、径方向外方から中心部に向かって気密な状態の負圧の空間部を順次形成する工程と、
気密な状態の上記負圧の空間部によって上記粘着シートが吸引されて剥離された半導体チップを上記吸着ノズルによってピックアップする工程と
を具備したことを特徴とする半導体チップのピックアップ方法にある。
上記半導体チップを上記吸着ノズルで吸着保持した状態で、この半導体チップから上記粘着シートを剥離することが好ましい。
上記粘着シートの下面の上記収容部と対応する部分に、径方向外方から中心部に向かって負圧の空間部を順次段階的に形成することが好ましい。
この発明によれば、半導体チップを吸着ノズルによって粘着シートからピックアップするとき、この半導体チップの下面側に負圧の空間部を形成して上記半導体チップから上記粘着シートを剥離するため、半導体チップに局部的な応力を加えて損傷させるということなく、ピックアップすることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4はこの発明の一実施の形態を示す。図1に示すピックアップ装置はバックアップユニット1を備えている。このバックアップユニット1は図示しないウエハリングに張設された粘着シート2の下面側に対向して設けられ、図示しないZ駆動源によって後述するごとくバックアップ体11の上面が粘着シート2の下面に接触する位置と、粘着シート2から所定の間隔で離れた位置との間をZ方向に駆動されるようになっている。
上記粘着シート2の上面には半導体ウエハをさいの目状に分割した複数の半導体チップ3が貼着されている。上記ウエハリングは図示しないX及びY駆動源によって水平方向に駆動されるようになっている。それによって、粘着シート2に貼着された半導体チップ3はバックアップユニット1に対してX及びY方向に位置決め可能となっている。
なお、バックアップユニット1に代わり、ウエハリングをZ方向に駆動するようにしてもよく、要はウエハリングとバックアップユニット1とが相対的にX、Y及びZ方向に駆動位置決めされるようになっていればよい。
上記粘着シート2の上面側で、上記バックアップユニット1の上方には吸着ノズル4が設けられている。この吸着ノズル4は、図示しないX、Y及びZ駆動源によってX、Y及びZ方向に駆動されるようになっている。なお、Z駆動源としてはボイスコイルモータなどを用い、吸着ノズル4による半導体チップ3の押圧荷重を一定に制御できるようにすることが好ましい。
上記バックアップユニット1は上記バックアップ体11を有する。このバックアップ体11は図2と図3に示すように断面円形状の収容部12が軸方向に貫通して形成されている。つまり、バックアップ体11は円筒状となっている。なお、上記収容部12の内径寸法は図2に鎖線で示すピックアップ対象となる半導体チップ3の対角線寸法よりもわずかに大きく設定されている。
上記バックアップ体11の上面11aには複数の環状溝13が同心的に形成されている。これらの環状溝13はバックアップ体11の上面に径方向に沿って形成された複数の連通凹部14によって連通している。この実施の形態では上記環状溝13と連通凹部14によって吸着部を形成している。
図3に示すように、複数の連通凹部14の1つには上記バックアップ体11に形成された吸引路15の一端が連通している。この吸引路15の他端は上記バックアップ体11の外周面に開口していて、その他端には吸引ポンプ16が接続されている。したがって、吸引ポンプ16が作動すれば、バックアップ体11の上面11aに形成された複数の環状溝13に吸引力を発生させることができるようになっている。
上記バックアップ体11に形成された収容部12には複数の可動体が上下方向に移動可能かつ同心的に収容されている。複数の可動体は、上記収容部12の内周面に対して外周面を気密な状態で摺動可能にして収容された第1の筒状可動体17と、この筒状可動体17の内周面に外周面を気密な状態で摺動可能にして収容された第2の筒状可動体18と、この第2の筒状可動体18の内周面に外周面を気密な状態で摺動可能にして収容された軸状可動体19とからなる。
上記第1の筒状可動体17の外径寸法は上記半導体チップ3の対角線寸法よりも大きく設定されている。それによって、図2に示すようにピックアップされる半導体チップ3の中心にバックアップ体11の上面11aの中心を一致させ、この半導体チップ3を粘着シート2を介して吸着すると、半導体チップ3の4つの角部3aが上記第1の筒状可動体17の上端面によって支持される。
上記第1の筒状可動体17の下端にはたとえばシリンダなどの第1の駆動手段21が連結されている。この第1駆動手段21によって第1の筒状可動体17は上記収容部12内を上下方向に駆動されるようになっている。
上記第2の筒状可動体18の下端には、この第2の筒状可動体18を上下方向に駆動する第2の駆動手段22が連結され、上記軸状可動体19の下端にはこの軸状可動体19を上下方向に駆動する第3の駆動手段23が連結されている。
この実施の形態では、第1、第2の筒状可動体17,18及び軸状可動体19は、上記各駆動手段21〜23によって図3に示すように上端面をバックアップ体11の上面11aと面一にした状態で支持され、その状態から下降方向へ駆動されるようになっている。この実施の形態では各可動体17〜19下降方向へのストロークが同じになるよう設定されている。
つぎに、上記構成のピックアップ装置によって粘着シート2から半導体チップ3をピックアップする作用について説明する。
図1と図3に示すように図示しないウエハリングによって粘着シート2をX、Y方向に駆動し、ピックアップする半導体チップ3をバックアップ体11の収容部12の上方に位置決めする。つまり、上記半導体チップ3の中心に、バックアップ体11の上面11aの中心を一致させる。そして、バックアップ体11の上面11aが粘着シート2の下面に接触する位置まで、バックアップ体11を上昇させる。
このとき、バックアップ体11の収容部12に収容された第1、第2の筒状可動体17,18及び軸状可動体19は、上端面がバックアップ体11の上面11aと面一になるよう位置決め保持されている。
バックアップ体11を上昇させる前に、吸引ポンプ16を作動させておく。それによって、バックアップ体11の上面11aが粘着シート2の下面に接触すると、この上面11aに形成された環状溝13によって、上記粘着シート2の、上記吸着ノズル4によってピックアップされる半導体チップ3の周辺部分が吸着保持される。このとき、半導体チップ3の4つの角部3aは、図2に鎖線で示すように粘着シート2を介して第1の筒状可動体17の上端面によって支持される。
このようにして、バックアップ体11の上面11aに粘着シート2の下面を吸着保持したならば、図4(a)に示すように吸着ノズル4を下降させてその先端で半導体チップ3を吸着保持する。このとき、吸着ノズル4は所定の荷重で半導体チップ3を押圧する。
吸着ノズル4が半導体チップ3を吸着保持したならば、第1の駆動手段21を作動させて第1の筒状可動体17を下降させる。第1の筒状可動体17の外周面は収容部12の内周面に対して気密に摺動し、内周面は第2の筒状可動体18の外周面に対して気密に摺動する。
そのため、第1の筒状可動体17が下降することで、この上端面と粘着シート2の下面との間に形成される第1の空間部S1内は負圧になるから、その負圧力によって粘着シート2の上記第1の筒状可動体17の上端面に対応する部分が下方へ吸引されて半導体チップ3から剥離される。つまり、粘着シート2は半導体チップ3の4つの角部3aに対応する部分が剥離されることになる。
粘着シート2の半導体チップ3の4つの角部3aに対応する部分を剥離したならば、第2の駆動手段22を作動させて第2の筒状可動体18を第1の筒状可動体17と同じストロークで下降させる。それによって、図4(b)に示すように粘着シート2の下面側と、第1、第2の筒状可動体17,18の上端面に対応する部分に上記第1の空間部S1よりも大きな負圧の第2の空間部S2が形成される。この第2の空間部S2も第1の空間部S1と同様、負圧である。
そのため、第2の空間部S2が形成されることで半導体チップ3の4つの角部3aから剥離された粘着シート2が上記角部3aから半導体チップ3の中心部に向かってさらに剥離されることになる。その結果、粘着シート2は、半導体チップ3の下面を支持した軸状可動体19の上端面を除く部分が上記半導体チップ3から剥離されることになる。
つまり、第1の筒状可動体17と第2の筒状可動体18とを下降させることで、半導体チップ3から粘着シート2の大部分が剥離されるものの、半導体チップ3は下面が軸状可動体19によって支持されているとともに、上面が吸着ノズル4によって吸着保持されているから、収容部12内に入り込んだり、周辺部が下方に向かって湾曲することなく、所定の高さで損傷することなく確実に支持されている。
つぎに、第3の駆動手段23を作動させて図4(c)に示すように軸状可動体19を第2の筒状可動体18と同じストロークで下降させる。それによって、粘着シート2の下面と、第1、第2の筒状可動体17,18及び軸状可動体19の上端面との間には上記第2の空間部S2よりも大きな第3の空間部S3が形成される。
それによって、粘着シート2の半導体チップ3に付着した残りの部分である、軸状可動体19の上端面に対応する部分が半導体チップ3から剥離されることになる。つまり、ピックアップする半導体チップ3から粘着シート2が剥離されることになる。
軸状可動体19を下降させて半導体チップ3を粘着シート2から剥離したならば、半導体チップ3を吸着保持した吸着ノズル4を上昇させる。その後、この吸着ノズル4を水平方向に移動させ、半導体チップ3を図示しない実装用の吸着ノズルに受け渡すなどのことが行なわれる。
このようにして、所定の半導体チップ3を粘着シート2からピックアップしたならば、第1、第2の筒状可動体17,18及び軸状可動体19をこれらの上端面がバックアップ体11の上面11aと面一になるまで上昇させる。それによって、粘着シート2の下面側に形成された空間部S1〜S3の容積が0になるから、粘着シート2の収容部12の上面開口に対向する部分に発生していた吸引力が消失する。
ついで、吸引ポンプ16を停止して粘着シート2に作用した吸引力を除去する。それによって、粘着シート2はバックアップ体11対してX、Y及びZ方向に自由に移動できる。そして、つぎにピックアップする半導体チップ3を、バックアップ体11に対して位置決めした後、上述したピックアップ動作が繰り返して行なわれる。
このように、粘着シート2の下面に負圧の空間部S1〜S3を、収容部12の径方向外方から内方に向かって順次段階的に形成し、その負圧力でピックアップする半導体チップ3から粘着シート2を剥離するようにした。
そのため、半導体チップ3を突き上げピンによって突き上げる従来のように、半導体チップ3に応力を集中的に発生させることなく、ピックアップすることができる。つまり、半導体チップ3を破損させずに粘着シート2からピックアップすることが可能となる。
半導体チップ3から粘着シート2を剥離するための空間部S1〜S3を、半導体チップ3の周辺部から中心部に向かった順次段階的に形成し、最初に粘着シート2を上記半導体チップ3の4つの角部3aから剥離するようにした。
半導体チップ3の4つの角部3aからは、粘着シート2をその角部3a以外の箇所、たとえば側辺部や中央部に比べて比較的小さな吸引力で剥離することが可能である。そして、半導体チップ3の4つの角部3aから粘着シート2を剥がすことができれば、その角部3aを起点として粘着シート2を半導体チップ3の中央部に向かって容易に剥離してゆくことが可能となる。
したがって、半導体チップ3から粘着シート2を容易かつ確実に剥離することができる。つまり、粘着シート2を吸引する吸引力を必要以上に大きくせずに剥離することができるから、半導体チップ3に大きな吸引力を作用させて湾曲させ過ぎ、それが原因で損傷させるということもない。
粘着シート2をバックアップ体11の上面11aに吸着保持するための吸引力は吸引ポンプ16によって発生させる。半導体チップ3から粘着シート2を剥離するための吸引力は上記吸引ポンプ16によらず、バックアップ体11の収容部12に収容された第1、第2の筒状可動体17,18及び軸状可動体19を下降させることで空間部S1〜S3を形成して発生させる。
つまり、バックアップ体11の上面11aに粘着シート2を吸着保持する吸引力と、半導体チップ3から粘着シート2を剥離する吸引力はそれぞれ独立している。そのため、粘着シート2の吸着保持と、粘着シート2の剥離との動作が同時に行なわれても、それぞれの動作を行なうための負圧力が変動することがないから、それらの動作を確実に行なうことができる。
言い換えれば、粘着シート2を吸着保持する負圧力と、粘着シート2を剥離するための負圧力とを、それぞれの動作を最適に行なうための圧力に個別に設定維持することが可能となる。
なお、半導体チップ3から粘着シート2を剥離するための負圧力は、粘着シート2と各可動体17〜19の上端面との間に予め空気層が存在するとすれば、各可動体17〜19のストロークを変えることで、設定可能である。すなわち、半導体チップ3から粘着シート2を剥離する場合、最初の部分(上記実施の形態では4つの角部3a)を剥離するときに最も大きな力が必要となり、剥離された部分を起点として順次剥離してゆくにつれて小さな力で剥離することができる。
したがって、最初に粘着シート2を半導体チップ2から剥離するための空間部を形成する第1の筒状可動体17の下降方向へのストロークを最大とし、ついで第2の筒状可動体18、軸状可動体19の順にストロークを小さくする。それによって、各可動体が下降することで形成される空間部の大きさに応じて粘着シート2に作用する負圧力を、粘着シート2の剥離に要する吸引力に応じて順次小さくすることができる。
換言すれば、半導体チップ3から最初に粘着シート2を剥離するときの吸引力を、第1の筒状可動体17のストロークによって確実に剥離することのできる大きさに設定することが可能となる。
また、各可動体17〜19を下降させて半導体チップ3から粘着シート2を剥離するための所定の負圧力を得るための時間は、各可動体17〜19の下降速度を変えることで設定することが可能である。たとえば、各可動体17〜19の下降速度を最初は速くし、徐々に遅くすれば、半導体チップ3から粘着シート2を剥離するために要する所定の負圧力となるまでの立ち上がり時間を短くすることが可能である。また、半導体チップ3が薄くて割れ易い場合には、所定の負圧力となるまでの立ち上がり時間を長くすることで、粘着シートを介して半導体チップ3に加わる力を徐々に増大させることができるから、半導体チップ3を損傷させずに剥離することが可能となる。
上記一実施の形態ではバックアップ体の収容部に3つの可動体を収容したが、可動体の数は限定されず、たとえば1つの筒状可動体と軸状可動体の2つであってもよく、或いは3つ以上の筒状可動体と1つの軸状体であってもよい。
また、各可動体を駆動する駆動手段としてシリンダを用いた例を挙げたが、シリンダに代わりリンク機構やねじ駆動などを用いるようにしてもよく、その点はなんら限定されるものでなく、要は各可動体を所定のストロークで上下駆動できるものであればよい。
また、各可動体をそれぞれ別の駆動手段によって駆動するようにしたが、1つの駆動手段によって3つの可動体を順次駆動するようにしてもよい。たとえば、第1の筒状可動体を所定の位置まで下降させたならば、この第1の筒状可動体の下降に第2の筒状可動体を連動させ、第2の筒状可動体が所定の位置まで下降したならば軸状可動体を連動させるようにしてもよい。
各可動体を連動させる手段としては、各可動体が摺動する一方の側面に軸方向に沿うキー溝を形成し、他方の側面に上記キー溝に係合するキーを設けるなどのことによって実現可能である。
上述したように各可動体を順次連動させる構成によれば、1つの駆動手段を用いるだけでよいから、構成の簡略化を図ることができるばかりか、複数の可動体を連続して駆動させることができるから、粘着シートの剥離を円滑に行なうことが可能となる。
この発明の一実施の形態のバックアップユニットを示す概略的構成図。 バックアップ体の平面図。 図2のIII−III線に沿うバックアップ体の縦断面図。 (a)〜(c)はピックアップ動作を順次示す説明図。
符号の説明
2…粘着シート、3…半導体チップ、4…吸着ノズル、11…バックアップ体、12…収容部、13…環状溝、15…吸引路、16…吸引ポンプ、17…第1の筒状可動体、18…第2の筒状可動体、19…軸状可動体、21〜22…駆動手段。

Claims (6)

  1. 粘着シートに貼られた半導体チップを吸着ノズルによってピックアップする半導体チップのピックアップ装置であって、
    上面に開口する収容部が形成されているとともに、上記上面の上記収容部を除く部分に吸着部が形成され、この吸着部によって上記粘着シートの上記吸着ノズルによってピックアップされる半導体チップが貼着された部分の周辺部下面を吸着保持するバックアップ体と、
    上記収容部に気密な状態で同心的に収容された複数の可動部材と、
    これら可動部材が上端面を上記バックアップ体の上面と面一にしてこの上面に上記吸着部によって上記粘着シートを吸着保持した状態で、上記複数の可動部材の上記収容部の径方向外方に位置する可動部材から順次下降方向に駆動してその可動部材の上端面と上記粘着シートの下面との間に気密な状態の負圧の空間部を形成させる駆動手段と
    を具備したことを特徴とする半導体チップのピックアップ装置。
  2. 上記吸着部は、上記バックアップ体の上面に同心的に形成された複数の環状溝及びこれら環状溝を互いに連通させる連通部とからなり、この連通部には吸引ポンプが接続される吸引路が連通していることを特徴とする請求項1記載の半導体チップのピックアップ装置。
  3. 複数の可動体は、上記収容部に摺動可能な状態で設けられた少なくとも1つの筒状可動体と、この筒状可動体に摺動可能に収容された軸状可動体とからなることを特徴とする請求項1記載の半導体チップのピックアップ装置。
  4. 粘着シートに貼られた半導体チップを吸着ノズルによってピックアップする半導体チップのピックアップ方法であって、
    収容部が開口形成されたバックアップ体の上面に、上記粘着シートの上記吸着ノズルによってピックアップされる上記半導体チップの周辺部下面を、上記粘着シートの下面と上記収容部との間に空間部がない気密な状態で吸着保持する工程と、
    上記粘着シートの下面の上記収容部と対応する部分に、径方向外方から中心部に向かって気密な状態の負圧の空間部を順次形成する工程と、
    気密な状態の上記負圧の空間部によって上記粘着シートが吸引されて剥離された半導体チップを上記吸着ノズルによってピックアップする工程と
    を具備したことを特徴とする半導体チップのピックアップ方法。
  5. 上記半導体チップを上記吸着ノズルで吸着保持した状態で、この半導体チップから上記粘着シートを剥離することを特徴とする請求項4記載の半導体チップのピックアップ方法。
  6. 上記粘着シートの下面の上記収容部と対応する部分に、径方向外方から中心部に向かって負圧の空間部を順次段階的に形成することを特徴とする請求項4記載の半導体チップのピックアップ方法。
JP2005137367A 2005-05-10 2005-05-10 半導体チップのピックアップ装置及びピックアップ方法 Active JP4563862B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005137367A JP4563862B2 (ja) 2005-05-10 2005-05-10 半導体チップのピックアップ装置及びピックアップ方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005137367A JP4563862B2 (ja) 2005-05-10 2005-05-10 半導体チップのピックアップ装置及びピックアップ方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006318972A JP2006318972A (ja) 2006-11-24
JP4563862B2 true JP4563862B2 (ja) 2010-10-13

Family

ID=37539399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005137367A Active JP4563862B2 (ja) 2005-05-10 2005-05-10 半導体チップのピックアップ装置及びピックアップ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4563862B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007149832A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Shibuya Kogyo Co Ltd ダイボンディング方法
JP2009064937A (ja) 2007-09-06 2009-03-26 Shinkawa Ltd 半導体ダイのピックアップ装置及びピックアップ方法
CN113543626B (zh) * 2021-07-19 2022-11-11 珠海市硅酷科技有限公司 一种半导体芯片加工用贴装设备

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000353710A (ja) * 1999-06-14 2000-12-19 Toshiba Corp ペレットピックアップ装置および半導体装置の製造方法
JP2004327965A (ja) * 2003-04-10 2004-11-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd チップのピックアップ装置およびピックアップ方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000353710A (ja) * 1999-06-14 2000-12-19 Toshiba Corp ペレットピックアップ装置および半導体装置の製造方法
JP2004327965A (ja) * 2003-04-10 2004-11-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd チップのピックアップ装置およびピックアップ方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006318972A (ja) 2006-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4765536B2 (ja) チップピックアップ装置およびチップピックアップ方法ならびにチップ剥離装置およびチップ剥離方法
JP5284144B2 (ja) 半導体チップのピックアップ装置及びピックアップ方法
JP2013033850A (ja) 半導体チップのピックアップ装置及びピックアップ方法
JP2005033079A (ja) ワークのピックアップ方法及びその装置、実装機
JP2010161155A (ja) チップ転写方法およびチップ転写装置
JP2009188157A (ja) チップ剥離装置およびチップ剥離方法ならびにチップピックアップ装置
JPWO2008004270A1 (ja) ピックアップ方法およびピックアップ装置
JP5201990B2 (ja) 半導体チップのピックアップ装置
JP4563862B2 (ja) 半導体チップのピックアップ装置及びピックアップ方法
JP2006005030A (ja) 半導体チップのピックアップ方法および装置
JP2008141068A (ja) 半導体チップのピックアップ装置及びピックアップ方法
JP4825637B2 (ja) 半導体チップのピックアップ装置
JP5227117B2 (ja) 半導体チップのピックアップ装置及びピックアップ方法
JP5214421B2 (ja) 剥離装置及び剥離方法
JP4816598B2 (ja) チップ剥離装置およびチップ剥離方法ならびにチップピックアップ装置
JP5005403B2 (ja) 電子部品の実装ツール、実装装置
JP2010087359A (ja) ピックアップ装置
JP4613838B2 (ja) チップピックアップ装置およびチップピックアップ方法
JP4629624B2 (ja) 半導体チップのピックアップ装置及びピックアップ方法
JP4462183B2 (ja) チップピックアップ装置およびチップピックアップ方法ならびにチップ剥離装置およびチップ剥離方法
JP5214739B2 (ja) チップ剥離方法、半導体装置の製造方法、及びチップ剥離装置
JP4270100B2 (ja) チップのピックアップ装置およびピックアップ方法
JP2014239090A (ja) ピックアップシステム
JP2004259811A (ja) ダイピックアップ方法及び装置
JP4704516B2 (ja) チップ剥離方法、チップ剥離装置、および半導体装置製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080410

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100709

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100727

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100729

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4563862

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150