JPH07335153A - 蛍光表示管 - Google Patents

蛍光表示管

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JPH07335153A
JPH07335153A JP12379994A JP12379994A JPH07335153A JP H07335153 A JPH07335153 A JP H07335153A JP 12379994 A JP12379994 A JP 12379994A JP 12379994 A JP12379994 A JP 12379994A JP H07335153 A JPH07335153 A JP H07335153A
Authority
JP
Japan
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anode
melting point
low melting
phosphor layer
point glass
Prior art date
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Pending
Application number
JP12379994A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Kikuta
繁樹 菊田
Tomoaki Sada
智明 佐田
Kazutaka Nakayama
和尊 中山
Katsunori Kato
勝則 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritake Co Ltd
Noritake Itron Corp
Original Assignee
Noritake Co Ltd
Ise Electronics Corp
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Publication date
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発光特性および蛍光体層の付着力を向上させ
る。 【構成】 ガラス基板1上にスクリーン印刷法によりA
gペーストによる配線層2と低融点ガラスを主成分とす
る絶縁層3を形成した後、カーボン(グラファイト)と
ビークルを主成分とするカーボンペーストとにより陽極
4′を形成した。次に陽極4′上にZn0.22Cd
0.78S:Ag+In23(発光色:赤)にZnO60
%,B2325%,SiO2 10%,Al235%から
なる低融点ガラスを混合したものをペースト化して印刷
し、約560℃で焼成して蛍光体層5′を形成した。こ
の場合、低融点ガラスの含有率は蛍光体に対して0.1
〜30%の範囲で蛍光体層5′の陽極4′への付着強度
が向上されるとともに発光特性が改善された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低速電子線励起による
蛍光体の発光を利用して表示を行う蛍光表示管に係わ
り、特に蛍光体層の発光特性や陽極への付着強度を改善
した蛍光表示管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の蛍光表示管には、図3に
示すように蛍光体層5の発光を透光性のフェースガラス
9を透して観察する構造のものと、図4に示すように透
光性の陽極基板6を透して観察する構造のものとがあ
る。
【0003】図3に示す構造では、例えばソーダライム
ガラスなどのガラス基板1上にスクリーン印刷法によ
り、所定のパターンを有するAgの配線層2および低融
点ガラスからなる絶縁層3を形成し、次いでこの絶縁層
3の表面にそのスルーホール3aを通して配線層2に導
通接続させるべく所定パターンの陽極4をカーボンペー
ストのスクリーン印刷,焼成により形成した後、この陽
極4上に例えばZnO:Zn(発光色:青緑)やZnC
dS:Ag+In23(発光色:ZnとCdとの割合を
変えることにより青から赤まで種々の色が得られる)な
どの低速電子線用蛍光体層5が被着形成されている。
【0004】このようにして形成された陽極基板6上に
は、グリッド7とカソード(W細線に(Ba,Sr,C
a)Oをコートしたフィラメント状酸化物陰極)8とが
設けられ、さらに図示しない低融点ガラスにより透光性
のフェースガラス9と封着することにより、真空容器が
形成されている。また、この構造管球では、フェースガ
ラス9の内面には、外部電界を遮蔽する目的で透明導電
膜10が被覆されている。
【0005】図4に示す構造では、例えばソーダライム
ガラスなどのガラス基板1上にAlまたは透明導電膜の
フォトエッチング法により、配線層2と透光性の陽極4
とを形成し、次いでスクリーン印刷法により、絶縁層3
と蛍光体層5とを順次形成する。グリッド7とカソード
8とを設けた後、フェースガラス9と封着し、真空容器
を形成する。また、この構造の管球では、蛍光体層5か
らの発光がフェースガラス9の内面で反射するのを防止
するために透明導電膜の代わりに反射率の低いカーボン
層からなる背面電極11が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された蛍光表示管には、次のような問題があっ
た。 蛍光体層5として例えばZnCdS系蛍光体(例えば
ZnCdS:Ag+In23)などを用いた場合、その
塗布表面が蛍光表示管製造工程における加熱処理により
酸化,分解し、低輝度となる。特にこの不都合は、陽極
4を低融点ガラスを含まないカーボンペースト(例えば
水性のカーボンペースト),Alまたは透明導電膜で形
成した場合に発生し易い。 蛍光体層5の陽極4に対する付着力が弱く、蛍光表示
管に強い衝撃や振動が加わった際に蛍光体層5が剥離す
ることがある。この剥離も陽極4を低融点ガラスを含ま
ないカーボンペースト(例えば水性カーボンペース
ト),Alまたは透明導電膜で形成した場合に発生し易
い。
【0007】なお、陽極4に低融点ガラスを含まないカ
ーボンペーストを用いる理由は、低融点ガラスを含むカ
ーボンペーストを用いると、カソードのエミッション能
力が大幅に低下するという問題が生じる。したがって、
通常、カーボンペーストには低融点ガラスの代わりに水
ガラスを用いて付着力を持たせている。
【0008】したがって本発明は、前述した従来の課題
を解決するためになされたものであり、その目的は、発
光特性および蛍光体層の付着力の優れた蛍光表示管を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明による蛍光表示管は、蛍光体層に低融点
ガラスを含有させたものである。
【0010】
【作用】本発明においては、蛍光体層に低融点ガラスを
含有させたことにより、蛍光体層の陽極への付着強度を
向上させるとともに発光特性が改善される。
【0011】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。 (実施例1)図1は、本発明による蛍光表示管の一実施
例による構成を示す要部断面図であり、前述した図3と
同一部分には同一符号を付してある。図1において、ガ
ラス基板1上にスクリーン印刷法によりAgペーストに
よる配線層2と低融点ガラスを主成分とする絶縁層3と
を形成した後、カーボン(グラファイト)とビークルを
主成分とするカーボンペーストとにより陽極4′を形成
した。次に陽極4′上にZn0.22Cd0.78S:Ag+I
23(発光色:赤)にZnO60%,B2325%,
SiO2 10%,Al235%からなる低融点ガラスを
混合したものをペースト化して印刷し、約560℃で焼
成して蛍光体層5′を形成した。
【0012】この場合、低融点ガラスの含有率は蛍光体
に対して0〜40%の範囲で変化させた。その後、グリ
ッド7とカソード8とを設け、フェースガラス9と封着
した後、排気した。エージング後の輝度および蛍光体層
5′の付着強度を調べた結果を下記表1に示す。付着強
度は管球を落下させ、蛍光体層5′が剥がれた高さで評
価した。
【0013】
【表1】
【0014】表1から判るようにフリットガラスの混合
量が0.1〜30%の範囲で従来品(フリットガラス混
合量:0%)よりも輝度が向上し、付着強度は約1%以
上で改善効果が認められた。また、陽極4′として低融
点ガラスを含有したカーボン層を用いると、カソード8
のエミッション能力が低下するが、本実施例では、低融
点ガラスを含有しないカーボン層を用いたため、エミッ
ション能力の低下も見られなかった。
【0015】(実施例2)図2は、本発明による蛍光表
示管の他の実施例による構成を示す要部断面図であり、
前述した図4と同一部分には同一符号を付してある。図
2において、前述した図4と同様にガラス基板1上にA
l薄膜のフォトエッチング法により配線層2と透光性の
陽極4とを形成した後にスクリーン印刷法により絶縁層
3を形成した。次にこの陽極4上にZn0.30Cd
0.70S:Ag+In23(発光色:橙)にPbO70
%,B2310%,SiO2 20%からなる低融点ガラ
スを混合したものをペースト化して印刷し、約510℃
で焼成して蛍光体層5″を形成した。
【0016】その後、グリッド7とカソード8とを設
け、フェースガラス9と封着後、排気した。エージング
後の発光輝度と蛍光体層5″の付着強度とを調べた結果
を下記表2に示す。付着強度は管球を落下させ、蛍光体
層5″が剥がれた高さで評価した。
【0017】
【表2】
【0018】表2から判るようにフリットガラスの混合
量が0.1〜10%の範囲で従来品(フリットガラス混
合量:0%)よりも輝度が向上し、付着強度は約1%以
上で改善効果が認められた。
【0019】なお、前述した実施例においては、陽極材
料としてカーボン(グラファイト)とビークルを主成分
とするカーボンペーストとにより陽極4′を、またはA
l薄膜により陽極4を形成した場合について説明した
が、本発明は、これに限定されるものではなく、水性カ
ーボンや透明導電薄膜を使用した場合についても同様な
効果が得られた。
【0020】また、前述した実施例においては、蛍光体
としてZnCdS系蛍光体を用いた場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、Zn
O:Zn蛍光体においても、1〜10%の低融点ガラス
の添加で5〜10%の輝度向上と付着力向上効果が見ら
れた。輝度の向上は、蛍光体層と陽極とが密着し、電気
的接続が良好となることの他に特に熱に弱いZnCdS
系蛍光体では低融点ガラスの成分が蛍光体表面を部分的
に被覆することにより、蛍光体表面の熱工程での酸化,
分解を防ぐ作用があるためではないかと推測される。
【0021】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
蛍光体層に低融点ガラスを含有させたことにより、蛍光
体層の陽極への付着強度が向上し、脱落を防止できると
ともに均一で高輝度の発光が得られるなどの極めて優れ
た効果を有し、実用上の効果は極めて大である。
【0022】また、陽極として低融点ガラスを含有しな
いカーボン層,アルミニウム層または透明導電膜を用い
たことにより、エミッション能力の優れたカソードが得
られるという極めて優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による蛍光表示管の一実施例による構
成を示す要部断面図である。
【図2】 本発明による蛍光表示管の他の実施例による
構成を示す要部断面図である。
【図3】 従来の蛍光表示管の構成を示す要部断面図で
ある。
【図4】 従来の蛍光表示管の構成を示す要部断面図で
ある。
【符号の説明】
1…ガラス基板、2…配線層、3…絶縁層、4,4′,
…陽極、5′,5″…蛍光体層、6…陽極基板、7…グ
リッド、8…カソード、9…フェースガラス、10…透
明導電薄膜、11…背面電極。
フロントページの続き (72)発明者 佐田 智明 三重県伊勢市上野町字和田700番地 伊勢 電子工業株式会社内 (72)発明者 中山 和尊 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 加藤 勝則 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極基板の陽極上に形成された蛍光体層
    に低速電子線を照射して励起発光させる蛍光表示管にお
    いて、 前記蛍光体層が低融点ガラスを含有することを特徴とす
    る蛍光表示管。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記陽極が低融点ガ
    ラスを含有しないカーボン層,アルミニウム層または透
    明導電膜からなることを特徴とする蛍光表示管。
JP12379994A 1994-06-06 1994-06-06 蛍光表示管 Pending JPH07335153A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008060595A (ja) * 1996-06-26 2008-03-13 Siemens Ag 半導体素子

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008060595A (ja) * 1996-06-26 2008-03-13 Siemens Ag 半導体素子
JP2009065194A (ja) * 1996-06-26 2009-03-26 Siemens Ag 半導体発光素子
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