JP2867470B2 - 蛍光表示管 - Google Patents
蛍光表示管Info
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- JP2867470B2 JP2867470B2 JP25428489A JP25428489A JP2867470B2 JP 2867470 B2 JP2867470 B2 JP 2867470B2 JP 25428489 A JP25428489 A JP 25428489A JP 25428489 A JP25428489 A JP 25428489A JP 2867470 B2 JP2867470 B2 JP 2867470B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluorescent display
- display tube
- phosphor
- zno
- light emitting
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は蛍光表示管に関し、特にZnO:Zn蛍光体の輝度
低下及び輝度ののばらつきを改善した蛍光表示管に関す
る。
低下及び輝度ののばらつきを改善した蛍光表示管に関す
る。
現在、蛍光表示管に用いられている種々の蛍光体の中
で、ZnO:Zn蛍光体は、最も発光効率が高く、かつ、励起
電圧対輝度特性も良好なことから、蛍光表示管用蛍光体
として広く使用されている。
で、ZnO:Zn蛍光体は、最も発光効率が高く、かつ、励起
電圧対輝度特性も良好なことから、蛍光表示管用蛍光体
として広く使用されている。
特に、最近は、高輝度表示が要求される自動車用蛍光
表示管が普及し、これらにZnO:Zn蛍光体は不可欠なもの
となっている。
表示管が普及し、これらにZnO:Zn蛍光体は不可欠なもの
となっている。
上述した従来の蛍光表示管に使用してみるZnO:Zn蛍光
体は、本来酸素欠乏型のn型半導体であり、蛍光体とし
ての用途以外に、ガスセンサ材料として使われる程H2O,
O2,CO,CO2,H2等に対するガス吸着性に富んでいる。
体は、本来酸素欠乏型のn型半導体であり、蛍光体とし
ての用途以外に、ガスセンサ材料として使われる程H2O,
O2,CO,CO2,H2等に対するガス吸着性に富んでいる。
このため、ZnO:Zn蛍光体は、蛍光表示管の製造工程途
中において、前述の種々のガスを吸着し、熱処理工程
(焼成,封着,排気等)を経ることにより、その極表面
が、本来材料として調製された状態より酸化された状態
になる。
中において、前述の種々のガスを吸着し、熱処理工程
(焼成,封着,排気等)を経ることにより、その極表面
が、本来材料として調製された状態より酸化された状態
になる。
このことが、蛍光表示管を点灯させた時に生じるZnO:
Zn蛍光体の輝度のばらつきの原因となっていた。
Zn蛍光体の輝度のばらつきの原因となっていた。
又、蛍光表示管が動作している際には、蛍光表示管
は、それ自体が消費する電力により発熱し、蛍光表示管
内に使用している材料からガス放出が起こる。この放出
されたガスは、大部分がゲッタにより吸収されるが、一
部は蛍光表示管内に残留する。一方、ZnO:Zn蛍光体は、
前述した如くガス吸着性が高いため、この残留ガスの一
部を吸着し、この結果、輝度の低下を招くという欠点が
あった。
は、それ自体が消費する電力により発熱し、蛍光表示管
内に使用している材料からガス放出が起こる。この放出
されたガスは、大部分がゲッタにより吸収されるが、一
部は蛍光表示管内に残留する。一方、ZnO:Zn蛍光体は、
前述した如くガス吸着性が高いため、この残留ガスの一
部を吸着し、この結果、輝度の低下を招くという欠点が
あった。
本発明の目的は、輝度が高く、ばらつきのない蛍光表
示管を提供することにある。
示管を提供することにある。
本発明は、蛍光体層を被覆した陽極導体と、電子を放
出する陰極を有する蛍光表示管において、前記蛍光体層
が酸化アルミニウムとZnO:Zn蛍光体を1:999〜300:700の
重量比で混合してなる発光組成物よりなっている。
出する陰極を有する蛍光表示管において、前記蛍光体層
が酸化アルミニウムとZnO:Zn蛍光体を1:999〜300:700の
重量比で混合してなる発光組成物よりなっている。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
る。
第1図は本発明の第1の実施例の発光組成物の断面
図、第2図は本発明の第1の実施例の要部断面図であ
る。
図、第2図は本発明の第1の実施例の要部断面図であ
る。
第1の実施例の発光組成物は、第1図に示すように、
平均粒径4μmのZnO:Zn蛍光体1に、平均粒径2μmの
酸化アルミニウム2を0.5重量%混合し、エチルセルロ
ースを樹脂分とする印刷用インキと混練して蛍光体ペー
ストとする。
平均粒径4μmのZnO:Zn蛍光体1に、平均粒径2μmの
酸化アルミニウム2を0.5重量%混合し、エチルセルロ
ースを樹脂分とする印刷用インキと混練して蛍光体ペー
ストとする。
次に、これをスクリーン印刷法により、第2図に示す
ように、陽極導体4上に被着したのち、焼成工程を通し
て発光組成物3を得る。
ように、陽極導体4上に被着したのち、焼成工程を通し
て発光組成物3を得る。
次に、発光組成物3,陽極導体4等を形成した陽極基板
7を通常の蛍光表示管製造工程に通すことにより、第1
の実施例の蛍光表示管を得た。
7を通常の蛍光表示管製造工程に通すことにより、第1
の実施例の蛍光表示管を得た。
第1の実施例による蛍光表示管と従来の蛍光表示管の
初期輝度及び高温動作特性を第1表に示す。
初期輝度及び高温動作特性を第1表に示す。
第1表に示したように、第1の実施例の蛍光表示管
は、初期輝度のばらつきが相対的に約6%改善され、高
温動作後の輝度低下率では、平均で約15%改善されてお
り、非常に大きな改善効果を得ている。
は、初期輝度のばらつきが相対的に約6%改善され、高
温動作後の輝度低下率では、平均で約15%改善されてお
り、非常に大きな改善効果を得ている。
第3図は本発明の第2の実施例の発光組成物の断面図
である。
である。
第2の実施例の発光組成物は、第3図に示すように、
平均粒径4μmのZnO:Zn蛍光体159.54gと水酸化アルミ
ニウムAl(OH)3 0.46gとヒドロキシ・エチルセルロー
ス1.2gを含む水性印刷用ビヒクル40gをよく混練し、蛍
光体ペーストとした。
平均粒径4μmのZnO:Zn蛍光体159.54gと水酸化アルミ
ニウムAl(OH)3 0.46gとヒドロキシ・エチルセルロー
ス1.2gを含む水性印刷用ビヒクル40gをよく混練し、蛍
光体ペーストとした。
このペーストをスクリーン印刷により第2図に示す陽
極導体4上に被着し、焼成工程を通し、第1の実施例の
発光組成物3と同様発光組成物を得る。この発光組成物
の断面を拡大して模式的に表したのが第3図であり、Zn
O:Zn蛍光体1の表面に0.1μm程度の酸化アルミニウム
が均一に被着したものが得られた。
極導体4上に被着し、焼成工程を通し、第1の実施例の
発光組成物3と同様発光組成物を得る。この発光組成物
の断面を拡大して模式的に表したのが第3図であり、Zn
O:Zn蛍光体1の表面に0.1μm程度の酸化アルミニウム
が均一に被着したものが得られた。
この後、発光組成物陽極導体4等を形成した陽極基板
7を通常の蛍光表示管の製造工程を通すことにより、第
2の実施例の蛍光表示管を得た。
7を通常の蛍光表示管の製造工程を通すことにより、第
2の実施例の蛍光表示管を得た。
第2の実施例では、ZnO:Zn蛍光体と酸化アルミニウム
の出発材料であるAl(OH)3を溶液状にて混合し焼成す
るので、第1の実施例のように個体粉末での混合に比ら
べ均一に混合され易いという利点がある。
の出発材料であるAl(OH)3を溶液状にて混合し焼成す
るので、第1の実施例のように個体粉末での混合に比ら
べ均一に混合され易いという利点がある。
尚、ZnO:Zn蛍光体と酸化アルミニウムの混合法は、三
本ロール法,空気振盪法,超音波振動法等、ZnO:Zn蛍光
体粒子を破壊しない方法であれば何でもよい。
本ロール法,空気振盪法,超音波振動法等、ZnO:Zn蛍光
体粒子を破壊しない方法であれば何でもよい。
又、酸化アルミニウムは非発光物質であり、これを混
合した発光組成物が実用的な輝度を得るためには、酸化
アルミニウムの混合比率は発光組成物の含有成分として
最大30重量%が限界であった。更に、酸化アルミニウム
が混合による効果を現わすには、最小0.1重量%が必要
であった。
合した発光組成物が実用的な輝度を得るためには、酸化
アルミニウムの混合比率は発光組成物の含有成分として
最大30重量%が限界であった。更に、酸化アルミニウム
が混合による効果を現わすには、最小0.1重量%が必要
であった。
ここで、第1の実施例,第2の実施例は、第2図に示
した表示をカバーガラス10から観察する蛍光表示管につ
いて実施したものであるが、最近普及してきた表示を透
光性陽極基板を通して観察する、いわゆる、平面発光型
蛍光表示管にも本実施例が適用可能なことは言うまでも
ない。
した表示をカバーガラス10から観察する蛍光表示管につ
いて実施したものであるが、最近普及してきた表示を透
光性陽極基板を通して観察する、いわゆる、平面発光型
蛍光表示管にも本実施例が適用可能なことは言うまでも
ない。
以上説明したように本発明は、ZnO:Zn蛍光体に酸化ア
ルミニウムを混合することにより、輝度のばらつきを防
止し、かつ、輝度の低下を小さくする効果がある。
ルミニウムを混合することにより、輝度のばらつきを防
止し、かつ、輝度の低下を小さくする効果がある。
第1図は本発明の第1の実施例の発光組成物の断面図、
第2図は本発明の第1の実施例の要部断面図、第3図は
本発明の第2の実施例の発光組成物の断面図である。 1……ZnO:Zn蛍光体、2……酸化アルミニウム、3……
発光組成物、4……陽極導体、5……給電配線、6……
絶縁層、7……陽極基板、8……グリッド電極、9……
フィラメント陰極、10……カバーガラス。
第2図は本発明の第1の実施例の要部断面図、第3図は
本発明の第2の実施例の発光組成物の断面図である。 1……ZnO:Zn蛍光体、2……酸化アルミニウム、3……
発光組成物、4……陽極導体、5……給電配線、6……
絶縁層、7……陽極基板、8……グリッド電極、9……
フィラメント陰極、10……カバーガラス。
Claims (1)
- 【請求項1】蛍光体層を被覆した陽極導体と、電子を放
出する陰極を有する蛍光表示管において、前記蛍光体層
が酸化アルミニウムとZnO:Zn蛍光体を1:999〜300:700の
重量比で混合してなる発光組成物よりなることを特徴と
する蛍光表示管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25428489A JP2867470B2 (ja) | 1989-09-28 | 1989-09-28 | 蛍光表示管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25428489A JP2867470B2 (ja) | 1989-09-28 | 1989-09-28 | 蛍光表示管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03116642A JPH03116642A (ja) | 1991-05-17 |
JP2867470B2 true JP2867470B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=17262832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25428489A Expired - Lifetime JP2867470B2 (ja) | 1989-09-28 | 1989-09-28 | 蛍光表示管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2867470B2 (ja) |
-
1989
- 1989-09-28 JP JP25428489A patent/JP2867470B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03116642A (ja) | 1991-05-17 |
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