JPH0732988Y2 - クラッチ装置 - Google Patents

クラッチ装置

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JPH0732988Y2
JPH0732988Y2 JP12249288U JP12249288U JPH0732988Y2 JP H0732988 Y2 JPH0732988 Y2 JP H0732988Y2 JP 12249288 U JP12249288 U JP 12249288U JP 12249288 U JP12249288 U JP 12249288U JP H0732988 Y2 JPH0732988 Y2 JP H0732988Y2
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Japan
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ratchet
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teeth
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聡 伊勢
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Casio Computer Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はクラッチ装置に関し、特にプリンタ、複写装置
その他の画像形成装置における給紙、待機の制御に好適
に使用できるクラッチ装置に係る。
〔従来技術及びその問題点〕
駆動源と作動機構の間に介在し、その駆動源からの動力
を作動機構に制御して伝達する機械要素が種々ある。そ
のようなもののうち頻繁にしかも駆動源からの動力を作
動機構に短時間で伝達解除し得るものとして電磁クラッ
チやバネクラッチ等が知られている。しかしながら、こ
れらのものは機構的に複雑で価格も嵩み経済的に有利で
なかった。第5図(a),(b),(c)に示すもの
は、そのようなものをより簡単な機構で作動するよう改
良された従来のクラッチ装置である。
第5図(a)は分解斜視図で、同図左側に示すアイドル
ギヤ1と同図右側に示すレバー部材2を有する固定板3
は、同軸上に前者は遊着、後者は固定される。第5図
(b),(c)は作動の様子を示す平面図で、同図
(b)は前記アイドルギヤ1の面に突設される円環部4
の内壁5に形成される歯6と、前記レバー部材2の一端
に設けられた係合歯7が噛み合ってクラッチが繋がり動
力の伝達が行われている状態を示し、同図(c)は前記
レバー部材2に接離可能に設けられたストッパ8で前記
レバー部材12の他端部が拘束され、その結果、前記レバ
ー部材2が枢軸9を中心として回動変位し、前記歯6と
前記係合歯7が離れてクラッチが外れ動力の伝達が解除
されている状態を示してある。
前述の構成から分かるように、前記従来のクラッチ装置
では動力の伝達解除を決定する位置は前記ストッパの設
けられた位置との関係で定まるどこか1箇所に限定され
てしまい、所望の位置で動力の伝達解除を行いたくて
も、最悪時には、ほぼ1回転分のずれを生じてしまい、
そのため木目細やかな位置制御を必要とする画像形成装
置の待機クラッチ、給紙クラッチとしては必ずしも満足
の行くものでないという問題があった。
〔考案の目的〕
本考案は前記従来の問題点に鑑み、回動軸に対する動力
の伝達解除を小さな変位角ステップで決定して木目細か
な制御を可能にするクラッチ装置を提供することを目的
とする。
〔考案の要点〕
前記目的は本考案よれば、多数のラチェット歯を有する
ラチェット板を設け、前記ラチェット歯に接離可能に設
けたストップレバー部材で前記ラチェット板の回転を拘
束解除し、前記ラチェット板と連動し前記ラチェット板
の拘束解除に伴って軸への駆動が伝達解除される制御機
構を備えたクラッチ装置を提供することによって達成さ
れる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら実施例と共に説明する。
第1図は本考案のクラッチ装置の要部分解斜視図であ
る。同図において、アイドルギヤ10は円板状の回転体11
の外周面に駆動ギヤ11aを設けてあり、その平面には軸
孔12を形成し、該軸孔12と同心円を為す円環状の突部13
を突設し、該突部13の内壁には歯14を形成してある。
駆動の制御を担う伝動体15は固定板16を有し、該固定板
16には軸孔17があり、該固定板16の前記突部13に向く面
には一端に前記歯14と噛む合う係合歯18を形成したレバ
ー部材19を枢支してある。また、前記軸孔17を挟んで前
記係合歯18にほぼ対向する前記固定板16の面には長孔20
を穿設してあり、前記長孔20を貫いて前記固定板16の他
面側に突出する係合ピン21を前記レバー部材19の他端側
に固定してある。そして、前記レバー部材19の他端側は
前記係合歯18が前記突部13に形成された前記歯14と噛み
合う向きにバネ部材22で付勢してある。板バネをビス23
で前記固定板に止着して形成されるブレーキ板24は組み
立てられた際、対向する前記アイドルギヤ10の内面に摺
動可能に当接して、前記固定板16に補足的に動力を伝達
させる部材である。
回転円体25の周面に多数のラチェット歯26を形成したラ
チェット板27の平面には軸孔28と前記係合ピン21を挿通
する溝孔29を穿設してある。
第2図は前記アイドルギヤ10と前記伝動体15と前記ラチ
ェット板27の前記軸孔12,17,28に軸体30を挿通し組み立
てた状態を示す側面図である。同図において、前記アイ
ドルギヤ10と前記ラチェット板27は前記軸体30に遊着
し、前記伝動体15の前記固定板16は前記軸体30に固定し
てあり、全体が抜け出ないよう前記アイドルギヤ10と前
記ラチェット板27のボス部の端面を前記軸体30に固定さ
れたEリング31で拘束して保持されている。
第3図及び第4図は前記クラッチ装置の動作を説明する
ための平面図である。同図において、前記ラチェット板
27の前記ラチェット歯26の近くにはこのラチェット歯26
に係合する係止爪32を有するストップレバー部材33をソ
レノイド34により前記ラチェット歯26に接離可能に配設
してある。
以下、第3図及び第4図を参照して本考案のクラッチ装
置の動作につき説明する。
第3図にはクラッチが繋がって伝達が行われている状態
を示してある。前記係合歯18は前記バネ部材22により付
勢され前記突部13に形成された前記歯14と噛み合った状
態に保持されている。この時、前記ソレノイド34は通電
されていて、前記ストップレバー部材33は前記ラチェッ
ト歯26から遠のく向きに引き付けられている。
そして、不図示の外部駆動ギヤから回転力が前記アイド
ルギヤ10に伝達されてくると、このアイドルギヤ10は回
り出し、それに伴って前記レバー部材19の枢軸35を介し
動力が前記固定板16に伝達される。その結果、前記固定
板16は前記アイドルギヤ10と共に回転する。また、この
固定板16には前述のとおり、軸体30が固定されているの
で、該軸体30も前記アイドルギヤ10と共に回転する。こ
うして、前記アイドルギヤ10側から前記軸体30へ動力が
伝達される。
第4図にはクラッチが外れて動力の伝達が解除されてい
る状態を示してある。今、前記第3図の状態でクラッチ
装置が稼働している際、前記ソレノイド34の通電が断た
れ前記ストップレバー部材33がスプリング部材36に付勢
されて前記ラチェット歯26側へ近づいて、その先端の前
記係合爪32が前記ラチェット歯26に係合すると、前記固
定板16に設けられた前記ブレーキ板24が前記アイドルギ
ヤ10の内面に当接しているため、前記固定板16に矢印A
の向きに回転力を与え、それと共に前記レバー部材19の
前記枢軸35を中心に、このレバー部材19も回転しようと
する。ところが前記係合ピン21は前記ラチェット板27の
前記溝孔29で拘束されているから、前記係合ピン21は相
対的に矢印Bの向きに動く。その結果、前記係合歯18が
矢印Cの向きに動いて、前記アイドルギヤ10の前記歯14
から離れる。こうしてクラッチが外れ、前記軸体30を停
止させることができる。
〔考案の効果〕
以上詳細に説明したように本考案によれば、ラチェット
板の外周全面に多数のラチェット歯を設けてあるので、
小さな変位角ステップでクラッチを多様な回転位置で始
止動することができる。また、これにより始止動位置を
1箇所に限定しない制御精度に優れたクラッチ装置を得
ることができ、例えば半月コロではない給紙軸や待機ロ
ール軸に好適なクラッチ装置として使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のクラッチ装置の要部分解斜視図、 第2図は前記クラッチの組み立て状態を示す側面図、 第3図及び第4図は前記クラッチ装置の動作を説明する
平面図、 第5図は従来例を示し、同図(a)は分解斜視図、同図
(b),(c)は平面図である。 10……アイドルギヤ、13……突部、14……歯、15……伝
動体、16……固定板、18……係合歯、19……レバー部
材、20……長孔、21……係合ピン、22……バネ部材、26
……ラチェット歯、27……ラチェット板、29……溝孔、
30……軸体、32……係止爪、33……ストップレバー部
材.

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面に駆動ギヤを形成した回転体の平面
    に円環状の突部を設け該突部の内壁に歯を形成した歯車
    と、固定板に枢支されるレバー部材を有し該レバー部材
    の一端に前記歯に歯合する係合歯を設け前記固定板の中
    央部を挟んで前記係合歯とほぼ対向する前記固定板の平
    面に長孔を穿設し該長孔を貫いて前記固定板の他面側に
    突出する係合ピンを前記レバー部材に固定すると共に前
    記レバー部材を前記係合歯が前記歯に歯合する向きに付
    勢するバネ部材を有する伝動体と、回転円体の周面に多
    数のラチェット歯を形成すると共に該回転円体の平面に
    前記係合ピンを挿通する溝孔を穿設したラチェット板と
    を備え、前記伝動体を軸体に固定すると共に前記歯車及
    び前記ラチェット板を前記軸体に遊着し、一方前記ラチ
    ェット板のラチェット歯に接離可能に形成したストップ
    レバー部材を設け該ストップレバー部材の前記ラチェッ
    ト板への接離に対応して駆動が伝達解除されることを特
    徴とするクラッチ装置。
JP12249288U 1988-09-19 1988-09-19 クラッチ装置 Expired - Lifetime JPH0732988Y2 (ja)

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JP12249288U JPH0732988Y2 (ja) 1988-09-19 1988-09-19 クラッチ装置

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JP12249288U JPH0732988Y2 (ja) 1988-09-19 1988-09-19 クラッチ装置

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JPH0243527U JPH0243527U (ja) 1990-03-26
JPH0732988Y2 true JPH0732988Y2 (ja) 1995-07-31

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ID=31370478

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JP6214250B2 (ja) * 2013-07-09 2017-10-18 キヤノン株式会社 駆動伝達装置及びそれを備える画像形成装置
JP6849423B2 (ja) * 2016-12-15 2021-03-24 キヤノン株式会社 シート搬送装置、及び画像形成装置
JP2017219873A (ja) * 2017-09-21 2017-12-14 キヤノン株式会社 駆動伝達装置及びそれを備える画像形成装置

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JPH0243527U (ja) 1990-03-26

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