JPH0732936A - ヘッドランプ照射範囲制御装置 - Google Patents

ヘッドランプ照射範囲制御装置

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JPH0732936A
JPH0732936A JP17449093A JP17449093A JPH0732936A JP H0732936 A JPH0732936 A JP H0732936A JP 17449093 A JP17449093 A JP 17449093A JP 17449093 A JP17449093 A JP 17449093A JP H0732936 A JPH0732936 A JP H0732936A
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誠 高木
Hisashi Satonaka
久志 里中
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隆司 中村
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/60Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by a variable light distribution
    • F21S41/68Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by a variable light distribution by acting on screens
    • F21S41/683Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by a variable light distribution by acting on screens by moving screens
    • F21S41/698Shaft-shaped screens rotating along its longitudinal axis

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 先行車両又は対向車両のドライバーにグレア
を与えないヘッドランプの照射範囲を拡大する。 【構成】 先行車両又は対向車両を検出するための車両
認識領域を設定する。車両認識領域から先行車両のテー
ルランプのエッジ中心位置P1 、P2 又は対向車両のヘ
ッドランプのエッジ中心位置Pa 、Pb を検出し、両位
置P1 、P2 間距離xm 又は両位置Pa 、Pb 間距離x
n を基に、前記ヘッドランプが先行車両のドアミラーの
内最下位置のミラーの位置Ym 又は対向車両のドライバ
ーのアイポイントA(Yn )にカットラインが位置する
ようにアクチュエータを制御する。このように、最下位
置のドアミラー又は対向車両のドライバーのアイポイン
トにカットラインが位置するようにアクチュエータを制
御するため、先行又は対向車両にグレアを与えないヘッ
ドランプの照射範囲を拡大せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘッドランプ照射範囲
制御装置に係り、より詳しくは、車両の走行中に、自車
両の前方を走行している先行車両や対向車両等の他車両
のドライバーにグレアを与えないようにヘッドランプの
照射範囲を制御するヘッドランプ照射範囲制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両には、夜間等にドライバーの
前方視認性を向上させるために、車両の略先端に配設さ
れて予め定められた範囲を照射するためのヘッドランプ
が配設されている。
【0003】このヘッドランプからの光ビームには、自
車両の前方を同じ方向に走行している車両(以下、先行
車両という。)や自車両に対向する方向に走行しいてる
車両(以下、対向車両という。)のないときに遠方範囲
まで照射するハイビームと、先行車両や対向車両が存在
するとき又は明るい市街地を走行するためのロービーム
の2つがあり、手動又は自動でハイビームとロービーム
の切替えを行っている。ハイビームで遠方まで照射して
いるとき、先行車両又は対向車両が存在しない場合等で
は問題はないが、ヘッドランプの照射範囲に先行車両又
は対向車両が存在する場合には先行車両又は対向車両の
ドライバーに不快なグレアを与えることとなる。
【0004】このような問題に鑑み、次の車両用前照灯
装置が提供されている(特開平1−278848号公
報)。すなわち、車体に固定された外枠部材にピンを介
して回動可能に支持される筒体と、第1焦点位置と第2
焦点位置を有し第1焦点位置は光源の位置であり第2焦
点位置は集光レンズの焦点位置である略楕円形状のリフ
レクタとを一体に連結して構成するヘッドランプと、前
方の領域を5つに分け自車両と前方の先行車両との距離
に応じて各々の車両のテールランプ又はヘッドランプを
独立に検出する5つの受光素子(CCDカメラ等に用い
られる撮影素子)と、この受光素子からの出力信号に基
づきピンを中心に筒体を上下方向に移動させることによ
り上記ヘッドランプを下上方向に移動させて上記ヘッド
ランプの光軸を移動するステップモータと、ヘッドラン
プとは独立して対向車への照射を制限する遮光板と、か
ら構成されている。
【0005】このように構成された車両用前照灯装置
は、画像処理により5つの受光素子の内どの受光素子が
テールランプを受光したのかを判断し、受光した受光素
子に応じてステップモータの駆動によりピンを介して筒
体を移動させることによりヘッドランプの光軸を次第に
上下方向に移動させ、常に中間の受光素子の位置へ先行
車両のテールランプが入るように、自車両のヘッドラン
プの光軸を調整することにより、前方車両の後輪下部分
位置にホットゾーンを合わせて、先行車両に対し確実に
グレアを与えないようにすると共に、先行車両と自車両
との間に照射されない暗い部分をつらせないようにし
て、ドライバーの前方視認性を向上させている。また、
対向車に対しては、ヘッドランプとは独立している対向
車への照射を制限する遮光板により、確実にグレアを与
えるないようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先行車両の
ドライバーにグレアを与えることになるのは、ヘッドラ
ンプが先行車両に設けられたドアミラーやフェンダーミ
ラーを照射する場合であり、また、対向車両のドライバ
ーについては、対向車両のドライバーのアイポイントを
照射する場合である。従って、ヘッドランプがこれらを
照射しなければ、先行車両又は対向車両のドライバーに
グレアを与えないことになる。
【0007】しかしながら、上述の車両用前照灯装置で
は、先行車両のテールランプを常に中間の受光素子の位
置へ受光するようにヘッドランプの光軸を調整するよう
にしているため、ヘッドランプの照射範囲は常に先行車
両の後輪部分となっている。従って、このヘッドランプ
の照射範囲は先行車両に対してグレアを与えない限界範
囲まで達しておらず、必要以上にヘッドランプの照射範
囲を制限している。このため、ヘッドランプの照射範囲
はドライバーにとって最適照射範囲となっていない。ま
た、対向車両に対しても、遮光板がヘッドランプとは独
立しており対向車両の位置に応じてヘッドランプの照射
範囲を制御していないため、必要以上にヘッドランプの
照射範囲を制限している。
【0008】そこで、本発明は、上記事実を考慮して、
先行車両又は対向車両のドライバーにグレアを与えない
ヘッドランプの照射範囲を拡大させることの可能なヘッ
ドランプ照射範囲制御装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、自車両のヘッドランプの照
射範囲と非照射範囲との境界ラインを変更させる境界ラ
イン変更手段と、自車両の走行方向の前方の領域を撮影
する撮影手段と、前記撮影手段により撮影された画像に
基づいて先行車両のテールランプの車幅方向の最も外側
の位置を検出する検出手段と、前記検出手段により検出
された位置間の距離に基づいて先行車両の最下位置に設
けられた後方を確認するミラーの位置又はテールランプ
より上方でかつ先行車両の最下位置に設けられた後方を
確認するミラーよりも下方の位置を求め、求めた位置に
前記境界ラインが位置するように前記境界ライン変更手
段を制御する制御手段と、を備えている。
【0010】請求項2に記載の発明は、自車両のヘッド
ランプの照射範囲と非照射範囲との境界ラインを変更さ
せる境界ライン変更手段と、自車両の走行方向の前方の
領域を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により撮影さ
れた画像に基づいて対向車両のヘッドランプの車幅方向
の最も外側の位置を検出する検出手段と、前記検出手段
により検出された位置間の距離に基づいて対向車両のド
ライバーのアイポイント又は対向車両の前輪の接地位置
より上方でかつ対向車両のドライバーのアイポイントよ
りも下方の位置を求め、求めた位置に前記境界ラインが
位置するように前記境界ライン変更手段を制御する制御
手段と、を備えている。
【0011】
【作用】請求項1記載した発明では、撮影手段は、自車
両の走行方向の前方の領域を撮影する。検出手段は、前
記撮影手段により撮影された画像に基づいて先行車両の
テールランプの車幅方向の最も外側の位置を検出する。
制御手段は、前記検出手段により検出された位置間の距
離に基づいて先行車両の最下位置に設けられた後方を確
認するミラーの位置又はテールランプより上方でかつ先
行車両の最下位置に設けられた後方を確認するミラーよ
りも下方の位置を求め、求めた位置に前記境界ラインが
位置するように前記境界ライン変更手段を制御する。境
界ライン変更手段は、求められた位置に境界ラインを位
置させる。
【0012】このように、制御手段が、先行車両の最下
位置に設けられた後方を確認するミラーの位置又はテー
ルランプより上方でかつ先行車両の最下位置に設けられ
た後方を確認するミラーよりも下方の位置に照射領域と
非照射領域との境界ラインが位置するように前記境界ラ
イン変更手段を制御するため、先行車両のドライバーに
グレアを与えないヘッドランプの照射範囲を拡大させる
ことができ、自車両のドライバーの前方視認性を向上さ
せることができる。
【0013】請求項2記載した発明では、撮影手段は、
自車両の走行方向の前方の領域を撮影する。検出手段
は、前記撮影手段により撮影された画像に基づいて対向
車両のヘッドランプの車幅方向の最も外側の位置を検出
する。制御手段は、前記検出手段により検出された位置
間の距離に基づいて対向車両のドライバーのアイポイン
ト又は対向車両の前輪の接地位置より上方でかつ対向車
両のドライバーのアイポイントよりも下方の位置を求
め、求めた位置に前記境界ラインが位置するように前記
境界ライン変更手段を制御する。境界ライン変更手段
は、求められた位置に境界ラインを位置させる。
【0014】このように、制御手段が、対向車両のドラ
イバーのアイポイント又は対向車両の前輪の接地位置よ
り上方でかつ対向車両のドライバーのアイポイントより
も下方の位置に照射領域と非照射領域との境界ラインが
位置するように前記境界ライン変更手段を制御するた
め、対向車両のドライバーにグレアを与えないヘッドラ
ンプの照射範囲を拡大させることができ、自車両のドラ
イバーの前方視認性を向上させることができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明のヘッドラン
プ照射範囲制御装置の第1実施例を詳細に説明する。第
1実施例のヘッドランプ照射範囲制御装置100は、車
両10の前方を同じ方向に走行する先行車両を白黒TV
カメラによる階調画像から得る場合に本発明を適用した
ものである。
【0016】図1に示したように、車両10のフロント
ボデー10Aの上面部には、エンジンフード12が配置
されており、フロントボデー10Aの前端部の車幅方向
両端部には、フロントバンパ16が固定されている。こ
のフロントバンパ16の上部、かつフロントボデー10
Aの下部には、左右一対(車幅方向両端部)のヘッドラ
ンプ18、20が配設されている。
【0017】エンジンフード12の後端部付近には、ウ
インドシールドガラス14が設けられ、このウインドシ
ールドガラス14の上方でかつ車両10内部には、ルー
ムミラー15が設けられている。このルームミラー15
近傍には画像処理装置48(図4)に接続された車両前
方を撮影するためのTVカメラ22(撮影手段に対応す
る)が配置されている。なお、TVカメラ22の配設位
置は、車両前方の道路形状を正確に認識できかつ、ドラ
イバーの目視感覚に、より合致するようにドライバーの
目視位置(所謂アイポイント)近傍に位置されることが
好ましい。
【0018】上記車両10内には図示しないスピードメ
ーターが配設されており、この図示しないスピードメー
タの図示しないケーブルには、車両10の車速Vを検知
する車速センサ66が取り付けられている。
【0019】図2及び図3に示したように、ヘッドラン
プ18は、プロジェクタタイプのヘッドランプで、凸レ
ンズ30、バルブ32及びランプハウス34を有してい
る。このランプハウス34は車両10の図示しないフレ
ームに水平に固定されており、ランプハウス34の一方
の開口には、凸レンズ30が固定され、他方の開口に
は、凸レンズ30の光軸L(凸レンズ30の中心軸)上
に発光点が位置するようにソケット36を介してバルブ
32が固定されている。
【0020】ランプハウス34内部のバルブ側は、楕円
反射面のリフレクタ38とされ、このリフレクタ38に
よるバルブ38の反射光が凸レンズ30及びバルブ32
の間に集光される。この集光点付近には境界ライン変更
手段としてのアクチュエータ40、42が配設されてい
る。このアクチュエータ40、42の遮光カム40A、
42Aによって、リフレクタ38で反射集光されたバル
ブ32の光が遮光されて、それ以外の光が凸レンズ30
から射出される。
【0021】アクチュエータ40は、遮光カム40A、
歯車40B、40C及びモータ40Dから構成され、ア
クチュエータ42は、遮光カム42A、歯車42B、4
2C及びモータ42Dから構成されている。遮光カム4
0A、42Aは、ランプハウス34に固定された回転軸
44に回動可能に軸支されており、遮光カム40Aには
歯車40Bが固着されている。この歯車40Bには、モ
ータ40Dに固着された歯車40Cが噛み合わされてい
る。このモータ40Dは制御手段及び検出手段─しての
制御装置50に接続されている。遮光カム40Aは、回
転軸44から外周までの距離が連続的に変化するカム形
状をしており、制御装置50からの信号に応じてランプ
ハウス34内で遮光カム40Aが回動することにより、
バルブ32の光が通過光と遮光された光とに分断される
位置が上下に変化する。同様に、遮光カム42Aは、ラ
ンプハウス34に固定された回転軸44に回動可能に軸
支されており、遮光カム42Aには歯車42Bが固着さ
れている。この歯車42Bには、モータ42Dに固着さ
れた歯車42Cが噛み合わされている。このモータ42
Dは制御装置50に接続されている。
【0022】従って、遮光カム40A、42Aの上方の
位置が、自車両のヘッドランプの照射領域と非照射領域
との境界のライン、詳しくは、自車両のヘッドランプの
未照射領域の限界ラインであるカットラインとして道路
に位置することになる。すなわち、図16に示したよう
に、遮光カム40Aによってカットライン70が形成さ
れ、遮光カム42Aによってカットライン72が形成さ
れる。この遮光カム40Aが回動することにより、カッ
トライン70は、上部の最下位に対応する位置(図16
のカットライン70の位置、所謂ハイビームのときの未
照射領域の限界位置と同一又はそれ以上の位置)から最
上位に対応する位置(図16の想像線の位置、所謂ロー
ビームのときの未照射領域の限界位置)まで平行に変位
する。同様に、カットライン72は、遮光カム42Aの
回動で、最上位の位置(図16のカットライン72の位
置)から最下位の位置(図16の想像線の位置)まで平
行に変位する。
【0023】ヘッドランプ20は、アクチュエータ4
1、43(図4)を備えている。ヘッドランプ20の構
成はヘッドランプ18と同様であるため詳細な説明は省
略する。
【0024】図4に示したように、制御装置50は、リ
ードオンリメモリ(ROM)52、ランダムアクセスメ
モリ(RAM)54、中央処理装置(CPU)56、入
力ポート58、出力ポート60及びこれらを接続するデ
ータバスやコントロールバス等のバス62を含んで構成
されている。なお、このROM52には、後述するマッ
プ及び制御プログラムが記憶されている。
【0025】入力ポート58には、車速センサ66及び
画像処理装置48が接続されている。出力ポート60
は、ドライバ64を介してヘッドランプ18のアクチュ
エータ40、42及びヘッドランプ20のアクチュエー
タ41、43に接続されている。また、出力ポート60
は、画像処理装置48にも接続されている。
【0026】この画像処理装置48は、後述するように
TVカメラ22及び制御装置50から入力される信号に
基づいてTVカメラ22で撮影したイメージを画像処理
する装置である。
【0027】なお、上記道路形状には、進行路の形状、
例えばセンターラインや縁石等によって形成される1車
線に対応する道路形状を含むものである。
【0028】次に、本実施例で基にした日中において画
像処理により先行車両11を認識し、定速走行等のクル
ーズ制御をする処理を、図6に示した車両認識走行制御
ルーチンを参照して説明する。なお、画像信号によって
形成されるイメージ上の各画素は、イメージ上に設定さ
れた各々直交するX軸とY軸とによって定まる座標系の
座標(Xn ,Yn )で位置を特定する。
【0029】図5(1)には、車両10が走行する道路
122をTVカメラ22によって撮影したときのドライ
バーが目視する画像と略一致するイメージ120を示し
た。この道路122は、車両10が走行する車線の両側
に白線124を備えている。このイメージ120によっ
て先行車両11を認識する。
【0030】画像処理装置48にイメージ120の画像
信号が入力されると、画像処理が開始され、白線候補点
抽出処理及び直線近似処理の順に処理し、車両10の走
行レーンを検出したのち、車両認識領域WP を設定する
(ステップ610)。このステップ610の処理を説明
する。
【0031】白線候補点抽出処理は、車両10が走行す
る車線の白線と推定される候補点を抽出する処理であ
り、先ず、前回求めた白線推定線126の位置に対して
所定の幅γを有する領域をウインド領域WS と設定する
(図5(3)参照)。初回の場合は、予め設定された白
線推定線126の設定値を読み取ってウインド領域WS
を設定する。また、イメージ120の上下の領域には、
先行車両11が存在する確度が低いため、上限線128
及び下限線130を設け、この間の範囲を、以下の処理
対象領域とする。次に、このウインド領域WS 内におい
て明るさについて微分し、この微分値のピーク点(最大
点)を白線候補点であるエッジ点として抽出する。すな
わち、ウインド領域WS 内を垂直方向(図5(3)矢印
A方向)に、水平方向の各画素について最下位置の画素
から最上位置の画素までの明るさについて微分し、明る
さの変動がおおきな微分値のピーク点をエッジ点として
抽出する。このエッジ点の連続を図5(3)の点線13
2に示した。
【0032】次の直線近似処理は、白線候補点抽出処理
で抽出されたエッジ点をハフ(Hough )変換を用いて直
線近似し、白線と推定される線に沿った直線134、1
36を求める。この求めた直線136、138と下限線
130とで囲まれた領域を車両認識領域WP として設定
する(図5(4)参照)。なお、上記道路122がカー
ブ路のときには、上記求めた直線136、138の傾き
差を有して下限線130とで囲まれた領域が車両認識領
域WP として設定される(図5(2)参照)。
【0033】次に、白線候補点抽出処理及び直線近似処
理が終了すると、水平エッジ検出処理及び垂直エッジ検
出処理の順に処理し、設定された車両認識領域内WP
おいて先行車両11の有無を判定すると共に先行車両1
1の有のときに車間距離ΔVを演算する(ステップ62
0)。このステップ620の処理を説明する。
【0034】水平エッジ検出処理は、車両認識領域WP
内において、先ず、上記白線候補点検出処理と同様の処
理で水平エッジ点を検出する。次に、検出された水平エ
ッジ点を横方向に積分し、積分値が所定値を越える位置
のピーク点EP を検出する(図5(5)参照)。
【0035】垂直エッジ検出処理は、水平エッジ点の積
分値のピーク点EP が複数あるとき、画像上で下方に位
置するピーク点EP (距離のより近い点)から順に、ピ
ーク点EP に含まれる水平エッジ点の両端を各々含むよ
うに直線を検出するためのウインド領域WR 、WL を設
定する(図5(6)参照)。このウインド領域WR 、W
L 内において垂直エッジを検出し、直線138R,13
8Lが安定して検出された場合に先行車両11が存在す
ると判定する。次に、ウインド領域WR 、WL内の各々
で検出された直線138R,138Lの横方向の間隔を
求めることによって車幅を求め、かつこの先行車両11
の水平エッジの位置及び求めた車幅から先行車両11と
自車両10との車間距離ΔVを演算する。直線138
R,138Lの横方向の間隔は、直線138R,138
Lの各々の代表的なX座標(例えば、平均座標値や多頻
度の座標値)の差から演算できる。
【0036】上記処理が終了すると、設定走行処理が実
行される(ステップ630)。ステップ630は、定速
走行制御や車間距離制御等の設定走行における先行車両
の存在をフィードバック制御するための処理例である。
例えば、求めた車間距離ΔVが所定値を越える場合に定
速走行を継続したり、車間距離ΔVが所定値以下になる
と定速走行を解除したりする。また、車間距離を所定値
に制御する場合は、自車両10と先行車両11との車間
距離ΔVが所定距離を維持するように車速等を制御す
る。
【0037】以下、本実施例の作用を説明する。先ず、
ドライバーが車両の図示しないライトスイッチをオン
し、ヘッドランプ18、20を点灯させると、所定時間
毎に図7に示した制御メインルーチンが実行される。本
制御ルーチンのステップ200では先行車両認識サブル
ーチン(図8参照)が実行されて先行車両11が認識さ
れる。この先行車両11が認識されると次のステップ3
00において配光制御サブルーチン(図19参照)によ
りヘッドランプ18、20が配光制御されて本ルーチン
を終了する。
【0038】次に、ステップ200の詳細を説明する。
先ずステップ202では、上記説明した日中の白線検出
と同様に白線検出ウインド領域Wsdを設定する。本実施
例では、車両10は夜間走行のため、車両10の前方の
略40〜50mまでの画像しか検出できないため、車両
10の前方60mを越える画像の検出が不要である。こ
のため、白線検出ウインド領域Wsdを、車両10の前方
60mまでを検出できるように、上記ウインド領域WS
から所定の水平線140以上の領域を除去した白線検出
ウインド領域Wsdを設定する(図9参照)。
【0039】次に、上記ステップ610の白線候補点抽
出処理及び直線近似処理と同様に、白線検出ウインド領
域Wsd内のエッジ点を検出し(ステップ204)、ハフ
変換を行って(ステップ206)、直線近似された道路
122の白線に沿う近似直線142、144を求める
(図9参照)。
【0040】次のステップ208では、求めた近似直線
の交点PN (X座標、XN )を求め、求めた交点PN
基準とする予め定めた直線路の場合の近似直線の交点P
0 (X座標、X0 )との水平方向の変位量A(A=XN
−X0 )を求める。この変位量Aは、道路122のカー
ブ路の度合いに対応している。
【0041】次のステップ210では、A2 ≧A≧A1
か否かを判定することにより道路122が略直線路か否
かを判定する。この判定基準値A1 は、直線路と右カー
ブ路との境界を表す基準値であり、判定基準値A2 は、
直線路と左カーブ路との境界を表す基準値である。
【0042】ステップ210で直線路と判定された場合
には、自車両10の車速Vを読み取って(ステップ21
2)、次のステップ214において、読み取った車速V
に応じた、車両認識領域WP を設定するために近似直線
の位置を補正する左右の補正幅αR 、αL を決定する。
高速走行時は車両が旋回可能な道路の曲率半径が大きい
ため、略直線の道路を走行していると見なせるが、低速
走行時は車両の直前方が略直線に近い道路であっても遠
方は道路の曲率半径が小さくなっている場合があるので
車両10の前方60mまでの白線だけでは道路が直線か
否かを判別できないことがある。従って、低速走行時は
補正幅を大きくし、高速走行時は小さくすることによっ
て(図12参照)、低速走行時は高速走行時より車両認
識領域W P を大きくして、先行車両11の認識領域を大
きくする(図11参照)。
【0043】次のステップ216では、下限線130、
近似直線142、144及び決定された左右の補正幅α
R 、αL を用いて先行車両11を認識処理する車両認識
領域WP を決定する(図10参照)。
【0044】上記ステップ210で否定判定されると、
ステップ218において、A>A2か否かを判定するこ
とによって、道路が右カーブ路か左カーブ路かを判定す
る。肯定判定の場合には、道路は右カーブ路と判定さ
れ、車両10の車速Vを読み取って(ステップ22
0)、読み取った車速Vに応じた左右の補正幅αR 、α
L に対する補正値αR ' 、αL ' を決定する(ステップ
222、図12参照)。次のステップ224では、カー
ブ路の度合いである変位量Aに応じて車両認識領域の左
右の補正幅αR 、αL を決定するためのゲインGL,G
Rを決定し(図13,図14参照)、ステップ226に
おいて、決定された補正値αR ' 、αL ' 及びゲインG
L,GRに基づいて最終的なウインド領域の左右の補正
幅αR 、αL を決定する。このとき道路はカーブ路であ
るため、左右は非対称となり、近似直線142、144
は異なる傾きとなる。このため、左右の補正幅αR 、α
L は独立した値に設定される。すなわち、道路が右カー
ブ路で曲率半径が小さい(変位量Aが大)ときは、先行
車両11が右側に存在する確度が高い。従って、右側の
ゲインGRを大きくすることにより補正幅αR は大きく
し(図13参照)かつ左側のゲインGLを小さくするこ
とにより補正幅αL は小さくする(図14参照)。ま
た、道路が右カーブ路で曲率半径が大きい(変位量Aが
小)ときは、右側のゲインGRを小さくすることにより
補正幅αR は小さくしかつ左側のゲインGLを大きくす
ることにより補正幅αL は大きくする。この補正幅の変
化を、図15にイメージとして表した。
【0045】ステップ228では、決定されたウインド
領域の左右の補正幅αR 、αL を用いて先行車両11を
認識処理する車両認識領域WP を設定する。
【0046】一方、ステップ218で否定判定される
と、左カーブ路とみなしてステップ230へ進み、車両
10の車速Vを読み取る。次に、この車速Vに応じて、
左右の補正値αR ' 、αL ' を決定し(ステップ23
2、図12参照)、変位量Aに応じた左右のゲインG
L,GRを決定する(ステップ234)。すなわち、道
路が左カーブ路で曲率半径が小さい(変位量Aが大)と
きは先行車両11が左側に存在する確度が高いため、右
側のゲインGRを小さくすることにより補正幅αR は小
さくし(図17)かつ左側のゲインGLを大きくするこ
とにより補正幅αL は大きくする(図18)。次のステ
ップ236では、決定された補正値αR ' 、α L ' 及び
ゲインGL,GRに基づいて最終的なウインド領域の左
右の補正幅αR、αL を決定し、決定されたウインド領
域の左右の補正幅αR 、αL を用いて先行車両を認識処
理する車両認識領域WP を決定する(ステップ23
8)。
【0047】上記のように車両認識領域WP が決定され
ると、ステップ240へ進み、上記ステップ620の先
行車両検出処理と同様に決定された車両認識領域WP
において水平エッジ点積分を行うことにより、存在する
先行車両を認識処理する。次のステップ242で、図3
2(a)に示すように、先行車両のテールランプのエッ
ジ中心位置P1 (X1 ,Y1 )、P2 (X2 ,Y1 )を
検出する。この座標値Y1 は、ステップ240で先行車
両を認識処理した際求められた車幅方向の最も外側の直
線140R、140LのY方向の最上位置のY座標値と
最下位置のY座標値との平均値であり、座標値X1 、X
2 は、直線140L、140RのX方向の座標値であ
る。次のステップ244で座標値X2 から座標値X1
減算することにより両テールランプのエッジ間距離xm
を求め、次のステップ246で、この両テールランプの
エッジ中心位置間距離xm に所定の定数αを乗算するこ
とによりテールランプのエッジ中心位置からドアミラー
の位置、すなわち、カットラインの最も好ましい位置で
あるドアミラーの最下部位置までのY方向の距離εm
求める。ここで、定数αは次のようにして求めたもので
ある。すなわち、多数の乗用車について、前述の両エッ
ジ間距離xm とテールランプのエッジ中心位置P1 、P
2 からドアミラーの最下部位置までのY方向の距離εm
との比を測定したところ、(1)式に示すように略一定
の値、0.55が得られたものである。なお、このよう
にテールランプのエッジ中心位置を基準としてドアミラ
ーの最下部位置までのY方向の距離εm を求めているの
は、TVカメラ22で先行車両を撮影して得られる先行
車両の情報としては後続車両のドライバーによく見える
ようにするため配置位置が限定的に定められたテールラ
ンプの光が主であるからである。 xm /εm =0.55・・・(1) 次のステップ248で、テールランプのエッジ中心位置
の座標値Y1 に距離ε m を加算することにより画像上の
ドアミラーの最下部位置の座標値Ym を求め、本ルーチ
ンを終了する。なお、走行路の凹凸等により両テールラ
ンプのY座標値が異なる場合には、それらの平均を求
め、この平均値に距離εm を加算することによりドアミ
ラーの座標値Ym を求める。
【0048】このように、車速及び道路の曲線の度合い
に応じて、先行車両11の認識領域を変動させているた
め、得られる車両認識領域は、実際に先行車両が存在す
る確度が高い範囲を確実に含むことができ、高い確度で
先行車両を認識することができる。
【0049】なお、本実施例では、上記図12の関係を
速度マップとして記憶し、図17の関係を左GRマップ
として記憶し、図13の関係を右GRマップとして記憶
し、図18の関係を左GLマップとして記憶し、図14
の関係を右GLマップとして記憶している。
【0050】また、上記白線の検出できなかった場合に
は、前回検出された白線の位置に基づく車両認識領域を
用いる。
【0051】次に、ステップ300を詳細に説明する。
ステップ300は、求めたドアミラーの座標値Ym に応
じてカットラインの位置を変更するアクチュエータを制
御するためのサブルーチンである(図19参照)。
【0052】先ず、ステップ302では、座標値Ym
基づいて、右側のカットライン制御に対応するアクチュ
エータ40の制御値DEGL を設定する。すなわち、図
20に示したように本実施例では、ドアミラーの最下部
位置のY座標値と制御値DEGL 及び制御値DEGR
の関係をテーブルであるマップとしてROM52に記憶
しており、この座標値Ym を基に制御値DEGL を読み
出すことにより設定する。次のステップ304で、画像
の中央の座標値X0 から左側のテールランプのエッジ位
置の座標値X1 を減算しこの減算値に図21に示すよう
に傾きθを乗算することによりY方向の距離ΔYを求め
る。ここで、このような処理を行うとしたのは、座標値
m を基に左側のカットライン制御に対応するアクチュ
エータ40の制御値DEGR を設定しても、図21、図
16に示したように本実施例では左側のカットライン7
2がθだけ傾いていることから、ヘッドランプが先行車
の左側のドアミラーを照射する場合がある。従って、左
側のカットライン72を下げるため、画像中央の座標値
0 から左側のテールランプの座標値X1 までのY座標
の上昇分ΔYを求める必要があるからである。なお、遮
光カムが同一直線となっておりカットラインが直線とな
っている場合にはこの処理は行わず、座標値Ym に基づ
いてアクチュエータの制御値DEGを設定すれば足り
る。
【0053】次のステップ306で、座標値Ym からΔ
Yを減算した値Ym ′を求め、次のステップ308で、
値Ym ′を基に左側のカットライン72制御に対応する
アクチュエータ40の制御値DEGR を設定する。以上
のようにアクチュエータ40、42の制御値DEGL
DEGR が設定されると、次のステップ310で、設定
されたアクチュエータの制御値DEGR 、DEGL に応
じてアクチュエータを制御することにより、アクチュエ
ータ40、42の遮光カムを移動しカットライン70、
72を先行車両のドアミラーの最下部へ移動し、本ルー
チンを終了する。
【0054】このように、本実施例では、TVカメラで
撮影した画像から車両前方の道路内に存在する先行車両
を認識するための車両認識領域を設定すると共に、車速
及び道路の形状に応じてこの車両認識領域を変更して先
行車両を認識しかつ、テールランプのエッジ中心位置間
の距離xm に基づいてドアミラーの最下部位置を検出し
て、この位置に未照射領域の限界ラインであるカットラ
イン70、72を位置させているため、ヘッドランプの
照射範囲を先行車両11のドライバーにグレアを与えな
い限界範囲まで広げることができ、これにより照射範囲
が広がりドライバーの視認性が向上し、自車両10のヘ
ッドランプによる最適な光の照射が行える。
【0055】次に、第2実施例を説明する。第1実施例
では車両10の前方の画像から先行車両を認識している
が、第2実施例では、対向車両11Aを認識して配光を
制御するものである。なお、第2実施例の構成は、上記
第1実施例と略同様のため、同一部分については同一の
符号を付して説明を省略をする。
【0056】次に、第2実施例の作用を説明する。先
ず、ドライバーが車両の図示しないライトスイッチをオ
ンし、ヘッドランプ18、20を点灯させると、所定時
間毎に図22に示した制御メインルーチンが実行され
る。本制御ルーチンのステップ400では対向車両認識
サブルーチン(図23参照)が実行されて先行車両11
が認識される。この対向車両11が認識されると次のス
テップ500において、対向車両のドライバーのアイポ
イントを検出するサブルーチン(図28参照)が実行さ
れる。このアイポイントが検出された後、次のステップ
600で、配光制御サブルーチン(図31参照)により
ヘッドランプ18、20を配光制御して本ルーチンを終
了する。
【0057】次にステップ400を詳細に説明する。ま
ず、ステップ402では、上記で説明した先行車両認識
ルーチン(図8)におけるステップ202からステップ
208までを実行するサブルーチンである。すなわち、
白線検出ウインド領域WSDを設定し、この領域WSD内の
エッジ点を検出し、ハフ変換を行って、直線近似された
道路122の白線に沿う近似直線142、144を求め
る。
【0058】次のステップ404では、求めた近似直線
142、144の交点PN と、基準とする直線路の場合
の近似直線の交点P0 との水平方向の変位量A(ステッ
プ208参照)を読み取る。
【0059】次に、ステップ406において、A2 ≧A
≧A1 か否かを判定し、道路122が略直線路と判定さ
れた場合には、車両10の車速Vを読み取って(ステッ
プ408)、次のステップ410において読み取った車
速Vに応じた対向車両認識領域WPOを設定するための近
似直線の位置を補正する右側の補正幅αROを決定する。
すなわち、上記先行車両認識と同様に低速走行時は補正
幅を大きくし、高速走行時は小さくする(図24参
照)。この場合、低速走行時の対向車両認識領域W
POは、高速走行時のそれよりも広くなる。
【0060】次のステップ412では、下限線130、
近似直線144及び決定された補正幅αROを用いて対向
車両11Aを認識処理する車両認識領域WPOを決定し
て、本ルーチンを終了する(図27参照)。
【0061】上記ステップ406で否定判定されると、
ステップ414において、A>A2か否かの判定で道路
が右カーブ路か左カーブ路かを判定する。肯定判定の場
合には、道路は右カーブ路と判定され、車両10の車速
Vを読み取って(ステップ416)、読み取った車速V
に応じた補正幅αROに対する補正値αRO' を決定する
(ステップ418、図24参照)。次のステップ420
では、カーブ路の度合いである変位量Aに応じて車両認
識領域の補正幅αROを決定するためのゲインGR O を決
定し(図25参照)、ステップ422において、決定さ
れた補正値αRO'、及びゲインGRO に基づいて最終的
な対向車両認識領域WPOを設定するための近似直線の位
置を補正する右側の補正幅αROを決定する。次のステッ
プ424では、決定された補正幅αROを用いて対向車両
11Aを認識処理する車両認識領域WPOを決定して、本
ルーチンを終了する。
【0062】一方、ステップ414で否定判定される
と、左カーブ路とみなしてステップ426へ進み、車両
10の車速Vを読み取る。次に、読み取った車速Vに応
じて、補正値αRO' を決定し(ステップ428、図24
参照)、変位量Aに応じたゲインGRO を決定する(ス
テップ430、図26参照)。次のステップ432で
は、決定された補正値αRO' 及びゲインGRO に基づい
て最終的なウインド領域の補正幅αROを決定し、決定さ
れた補正幅αROを用いて先行車両を認識処理する車両認
識領域WPOを決定して(ステップ434)、本ルーチン
を終了する。
【0063】なお、本実施例では、上記図24の関係を
速度マップとして記憶し、図25の関係を左GRマップ
として記憶し、図26の関係を右GRマップとして記憶
している。次にステップ500を詳細に説明する。上記
のように対向車両認識領域WPOが決定されると、ステッ
プ504へ進み、入力画像であるイメージ120(図2
9(1)参照)を2値化する。すなわち、対向車両のヘ
ッドランプからの光は直接光であり、光量の特定が比較
的容易なため、イメージ120の所定のしきい値(例え
ば、明るさのピーク値の90%の値)以上の領域を明領
域(例えば、データ1)、しきい値未満の領域を暗領域
(例えば、データ0)として2値化する(図29(2)
参照)。次に、膨張収縮処理を所定回(本実施例では、
3回)繰り返し、凸凹を除去する(ステップ506)。
すなわち、明領域について境界画素の全てを削除し、ひ
と皮分取り除く収縮処理と、これと逆に境界画素を背景
方向に増殖させてひと皮分太らせる膨張処理とを行っ
て、弱い結合の領域同士を分離すると共に、明領域と暗
領域との境界部分の微小な凸凹を除去する。
【0064】次のステップ508では、この微小な凸凹
が除去された各々の明領域に対してラベリングする(図
29(3)の符番1〜3参照)。次に、ステップ510
においてラベリングされた各々の明領域に対して画素単
位の重心位置及び面積を演算する。この重心位置は明領
域に含まれる各画素のX座標値及びY座標値から演算で
きかつ、面積は明領域に含まれる画素数を計数すること
により演算できる。この場合、図29(3)に示したよ
うに、符番1の明領域は重心値(X1 ,Y1 )であり、
面積S1 である。同様に、符番2の明領域は重心値(X
2 ,Y1 )、面積S2 であり、符番3の明領域は重心値
(X3 ,Y3 )、面積S3 である。
【0065】ここで、通常、対向車両11Aは左右1対
のヘッドランプを備えており、対向車両11Aが自車両
10へ向けて照射した光は、略水平方向に1対でかつ車
幅に応じた所定間隔の明領域として形成される。従っ
て、イメージ120から、略水平方向に1対でかつ車幅
に応じた所定間隔の明領域を検出すれば、その1対の明
領域は対向車両のヘッドランプである確度が高い。そこ
で、次のステップ512では、重心の座標が略等しく、
X座標の距離が標準的な車両のヘッドランプ間隔に対応
する所定値以下の明領域ペアを全て検出し、対向車両1
1Aのヘッドランプの候補領域とする。この場合、明領
域ペアAが該当する(図29(3)参照)。
【0066】また、ヘッドランプは通常車両の低い位置
に配設されており、道路や走行路等の路面に反射したヘ
ッドランプからの光も、車両前方へ照射される。従っ
て、対向車両11Aが存在するときには、イメージ12
0に、ヘッドランプからの直接光(明領域ペア)の下方
でかつ所定位置(路面)に明領域が形成されることにな
る。このため、明領域ペアの下側に明領域が存在すれ
ば、高い確度で対向車両11Aの存在が認識できる。ま
た、この明領域の形成状態は路面の状態に応じて異な
る。例えば、舗装された道路等では、1対のヘッドラン
プからの光は路面において散乱し、1つの明領域を形成
する(図29)。また、雨天等で路面の反射率が高い場
合には、1対のヘッドランプからの各々の光が路面で反
射され、路面には2つの明領域が形成される(図30
(1)参照)。従って、次のステップ514では、検出
された対向車両11Aの候補領域(明領域ペア)の内、
明領域ペアの下側に所定値以上の面積を有する1〜2個
の明領域が対応する明領域ペアがある場合に対向車両1
1Aのヘッドランプと認識し対向車両11Aが存在する
と認識する。すなわち、図29の場合、明領域ペアA
(符番1、2の明領域)に対応する明領域(符番3)の
存在により明領域ペアAを対向車両11Aのヘッドラン
プとして認識することにより対向車両11Aが存在を認
識する。また、雨天等の場合、図30(2)に示したよ
うに、明領域ペアB(符番4、5の明領域)に対応する
明領域(符番6,7)の存在により明領域ペアBを対向
車両11Aのヘッドランプとして認識することにより対
向車両11Aが存在を認識する。このような方法で対向
車両を認識するようにしたのは、1つの明領域ペアのみ
を基にしたのでは対向車側には標識、電柱等種々の物体
が存在しこれらから反射した光によって標識、電柱等を
対向車と判断してしまう場合がある一方、対向車のヘッ
ドランプから自車両に届く光には直接自車両に届く光と
路面で反射して自車両に届く光とがあり対向車であれは
明領域ペアとこの明領域ペアに対応する明領域又は明領
域ペアとの組み合わせがあることを考慮したためであ
る。
【0067】このようにして対向車両11Aが認識され
ると、次のステップ516において、ヘッドランプエッ
ジ中心位置Pa (Xa ,Ya )、Pb (Xb ,Ya )を
検出する。このヘッドランプエッジ中心位置における座
標値Ya は、ステップ514で対向車両11Aの存在を
認識処理した際求められた車幅方向の最も外側の直線1
42R、142LのY方向の最上位置のY座標値と最下
位置のY座標値との平均値であり、座標値Xa 、X
b は、直線142L、142RのX方向の座標値であ
る。次のステップ518で、座標値Xb から座標値Xa
を減算することにより両ヘッドランプエッジ間距離xn
を求め、次のステップ520で、距離xn に定数βを乗
算することにより対向車両の前輪の接地位置(座標値Y
b )からカットラインの最も好ましい位置であるドライ
バーのアイポイントAまでのY方向の距離εn を求め
る。ここで、定数βは次のようにして求めたものであ
る。すなわち、多数の乗用車について、前述の両エッジ
間距離xn と対向車の前輪の接地位置からドライバーの
アイポイントのまでのY方向の距離εn との比を測定し
たところ、(2)式に示すように略一定の値、0.6が
得られたものである。なお、このようにヘッドランプの
ライトエッジ中心位置を基準とせず対向車の前輪の接地
位置を基準としてドライバーのアイポイントAまでの距
離εn を検出するとしたのは、TVカメラ22で対向車
両を撮影して得られる対向車両の情報としてはヘッドラ
ンプの光が主であるが、車両の種類によってヘッドラン
プの位置がまちまちでありヘッドランプを基準とするこ
とができないからであり、通常の乗用車の場合には対向
車の前輪の接地位置からドライバーのアイポイントまで
の距離εnは略一定であるからである。 xn /εn =0.6・・・(2) 次のステップ522で、対向車両の前輪の接地位置の座
標値Yb を検出する。この座標Yb は、明領域ペアのY
座標値とこの明領域ペアに対向する明領域又は明領域ペ
アのY座標値との平均値である。すなわち、雨天でない
場合には図29(3)に示すように、対向車から自車両
へ直接照射された光を基に検出された座標値Y1 と座標
値Y2 との平均値と、路面で反射して自車両に照射され
た光を基に検出された座標値Y3 との平均値から求めら
れ、雨天の場合には図30に示すように、明領域ペアの
それぞれのY座標値の平均値の平均値から求められる。
次のステップ524で、この座標値Yb に距離εn を加
算することによりアイポイントAの位置の座標値Yn
求め、本ルーチンを終了する。
【0068】このように、カーブ路の度合い及び車速に
応じて決定された対向車両認識領域WPO内において、対
向車両11Aが認識処理される。この認識処理時には、
TVカメラ22により撮影した画像(イメージ)内に、
外灯や車両以外からの反射光による複数の光点が形成さ
れている場合であっても、1対のヘッドランプのそれぞ
れの明領域を検出し、更に、この明領域ペアから下方に
存在する路面の反射部位における明領域が存在するとき
に対向車両のヘッドランプと認識して、対向車両を認識
している。このように、本実施例では、対向車両である
確度が高い明るい領域のみを抽出することができ、より
確実に対向車両を認識することができる。
【0069】次にステップ600を詳細に説明する。ア
イポイントの座標値Yn が検出された後、ヘッドランプ
の配光を制御するサブルーチン(図31参照)が実行さ
れ、ステップ602からステップ608において、前述
の先行車両のドライバーにグレアを与えないようにヘッ
ドランプの配光を制御する処理(ステップ302からス
テップ308)と同様の処理を行い、座標値Yn 及びY
n ′とに基づいてそれぞれ対応する右側及び左側のカッ
トライン制御に対応するアクチュエータ40の制御値D
EGL 及びDEGR を設定する。ステップ510では、
設定されたアクチュエータの制御値DEGR 、DEGL
に応じてアクチュエータを制御することにより、アクチ
ュエータ40、42の遮光カムを移動しカットライン7
0、72を対向車両のドライバーのアイポイントAに移
動し、本ルーチンを終了する。
【0070】このように、本実施例では、対向車両のド
ライバーのアイポイントを検出してこの位置に未照射領
域の限界ラインであるカットライン70、72を位置さ
せるようにアクチュエータを制御しているため、ヘッド
ランプの照射範囲を対向車両11Aのドライバーにグレ
アを与えない限界範囲まで広げることができ、これによ
り照射範囲が広がりドライバーの視認性が向上し、自車
両10のヘッドランプによる最適な光の照射が行える。
【0071】なお、上記実施例では、遮光カムによって
車両前方の照射範囲を制御するようにしたが、遮光板や
シャッターによってヘッドランプの光を遮光するように
してもよい。また、ヘッドランプの光を遮光することに
より配光を制御しているが、ヘッドランプの射出光軸を
偏向するようにしてもよい。
【0072】また、上記実施例では、対向車両が自車両
の前方右側に存在する左側通行による道路法規で走行す
る車両の場合について説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、右側通行による車両にも容易に適
用できる。
【0073】また、上記実施例において初期データであ
る道路の白線のデータに、平地でかつ所定幅のラインが
車両の両側に設けられた直線路を走行したときのデータ
を記憶することにより、画像検出時に白線検出が行えな
い場合であっても、標準的な認識領域を設定することで
きる。また、このデータを複数パターン記憶し、選択す
ることによって、ドライバーの設定による認識領域を定
めることができる。
【0074】また、上述の実施例では、白黒TVカメラ
による階調画像から先行車両のテールランプ及び対向車
両のヘッドランプを検出する例について説明したが、こ
れに限られるものでなく、例えば、カラーCCD等を備
えた画像装置(カラーテレビ)で検出するようにしても
よい。
【0075】また、上述の実施例では、長方形のテール
ランプ及びヘッドランプのエッジ中心位置を検出する例
について説明したが、これに限られるものでなく、丸い
形のテールランプ及びヘッドランプの最も外側の位置を
検出するようにしてもよい。
【0076】また、上述の第1実施例では、先行車両の
ドアミラーの最下部位置をテールランプのエッシ中心位
置を基準に求めているが、これに限られるものでなく、
エッジの最上位置又は最下位置を基準としてもよい。な
お、この場合には、この基準とする位置に応じて定数α
の値を変化させる必要がある。また、上述の第2実施例
では、対向車両の前輪の接地位置から対向車のドライバ
ーのアイポイントまでの距離をヘッドランプのエッジ中
心位置を基準に求めているが、これに限られるものでな
く、エッジの最上位置又は最下位置を基準としてもよ
い。なお、この場合には、この基準とする位置に応じて
定数βの値を変化させる必要がある。
【0077】また、第1実施例では、先行車両のドライ
バーに対してグレアを与えない制御について説明し、第
2実施例では、対向車両のドライバーに対してグレアを
与えない制御について、それぞれ別々に説明したが、こ
れに限られるものでなく、先行車両及び対向車両のドラ
イバーの双方にグレアを与えないように制御してもよ
い。なお、この場合には、先行車両領域と対向車両領域
とをそれぞれ設定しそれぞれの領域で先行車両及び対向
車両を認識し、ヘッドランプの限界照射範囲は、先行車
両のドアミラー又はフェンダーミラーの最下部位置と対
向車両のドライバーのアイポイントの位置の内最下位置
にカットラインを位置させるようにすればよい。
【0078】また、上述の実施例では、先行車両のドラ
イバーにグレアを与えないために、カットラインの最も
好ましい位置である先行車両の最下位置に設けられた後
方を確認するミラーであるドアミラーやフェンダーミラ
ー(インナーミラー(ルームミラー)を除く)の最下部
位置にカットラインを位置するようにしているが、これ
に限定するものでなく、テールランプより上方でかつド
アミラー及びフェンダーミラーよりも下方の位置を求
め、求めた位置にカットラインを位置するようにしても
よい。また、対向車両のドライバーにグレアを与えない
ために、カットラインの最も好ましい位置である対向車
両のドライバーのアイポイントにカットラインを位置す
るようにしているが、これに限定するものでなく、対向
車両の前輪の接地位置より上方でかつ対向車両のドライ
バーのアイポイントよりも下方の位置にカットラインを
位置するようにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
発明によれば、先行車両の最下位置に設けられた後方を
確認するミラーの位置又はテールランプより上方でかつ
先行車両の最下位置に設けられた後方を確認するミラー
よりも下方の位置に照射領域と非照射領域との境界ライ
ンが位置するように前記境界ライン変更手段を制御する
ため、先行車両のドライバーにグレアを与えないヘッド
ランプの照射範囲を拡大させることができ、自車両のド
ライバーの前方視認性を向上させることができる。
【0080】請求項2に記載した発明によれば、対向車
両のドライバーのアイポイント又は対向車両の前輪の接
地位置より上方でかつ対向車両のドライバーのアイポイ
ントよりも下方の位置に照射領域と非照射領域との境界
ラインが位置するように前記境界ライン変更手段を制御
するため、対向車両のドライバーにグレアを与えないヘ
ッドランプの照射範囲を拡大させることができ、自車両
のドライバーの前方視認性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に利用した車両前部を示す車両斜め前
方から見た斜視図である。
【図2】本発明が適用可能なヘッドランプの概略構成斜
視図である。
【図3】ヘッドランプの概略構成断面図(図2のI−I
線)である。
【図4】制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図5】日中に撮影したTVカメラが出力する画像信号
に基づいて先行車両を認識する過程を説明するためのイ
メージ図である。
【図6】日中に撮影したTVカメラの画像信号に基づく
先行車両の認識処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図7】第1実施例の制御メインルーチンを示すフロー
チャートである。
【図8】第1実施例の先行車両認識処理ルーチンを示す
フローチャートである。
【図9】白線認識時のウインド領域を示す線図である。
【図10】車両認識領域を示す線図である。
【図11】車速に応じて車両認識領域を変動させること
を説明するためのイメージ図である。
【図12】第1実施例の車速とウインド領域の補正幅
(補正値)との関係を示す線図である。
【図13】右カーブ路の度合とウインド右側の補正幅を
決定するゲインとの関係を示す線図である。
【図14】右カーブ路の度合とウインド左側の補正幅を
決定するゲインとの関係を示す線図である。
【図15】異なる曲率のカーブ路に対するウインド領域
及び補正幅を示すイメージ図である。
【図16】アクチュエータにより変位するカットライン
を説明するためのイメージ図である。
【図17】左カーブ路の度合とウインド右側の補正幅を
決定するゲインとの関係を示す線図である。
【図18】左カーブ路の度合とウインド左側の補正幅を
決定するゲインとの関係を示す線図である。
【図19】第1実施例の配光制御サブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図20】ドアミラーの画像上のY座標値とアクチュエ
ータの制御値DEGとの関係を示す線図である。
【図21】カットラインと左側のドアミラーの位置との
関係を補足説明するためのイメージ図である。
【図22】第2実施例の制御メインルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図23】第2実施例の対向車両認識領域設定処理ルー
チンを示すフローチャートである。
【図24】第2実施例の車速とウインド領域の補正幅
(補正値)との関係を示す線図である。
【図25】第2実施例の左カーブ路の度合とウインド右
側の補正幅を決定するゲインとの関係を示す線図であ
る。
【図26】第2実施例の右カーブ路の度合とウインド右
側の補正幅を決定するゲインとの関係を示す線図であ
る。
【図27】第2実施例の対向車両認識領域を示すイメー
ジ図である。
【図28】第2実施例のアイポイントを検出するサブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図29】第2実施例に係る対向車両認識過程を示すイ
メージ図である。
【図30】雨天等のときの対向車両の撮影画像及びヘッ
ドランプにより明領域を示すイメージ図である。
【図31】第2実施例の配光制御サブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図32】(a)は先行車両のテールランプエッジ間距
離とテールランプからドアミラーまでの距離を示した図
である。(b)は対向車両のヘッドランプエッジ間距離
とアイポイントとの関係を示した図である。
【符号の説明】
18、20 ヘッドランプ 40、42 アクチュエータ 22 TVカメラ 48 画像処理装置 50 制御装置 66 車速センサ 100 走行車両検出装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両のヘッドランプの照射範囲と非照
    射範囲との境界ラインを変更させる境界ライン変更手段
    と、 自車両の走行方向の前方の領域を撮影する撮影手段と、 前記撮影手段により撮影された画像に基づいて先行車両
    のテールランプの車幅方向の最も外側の位置を検出する
    検出手段と、 前記検出手段により検出された位置間の距離に基づいて
    先行車両の最下位置に設けられた後方を確認するミラー
    の位置又はテールランプより上方でかつ先行車両の最下
    位置に設けられた後方を確認するミラーよりも下方の位
    置を求め、求めた位置に前記境界ラインが位置するよう
    に前記境界ライン変更手段を制御する制御手段と、 を備えたヘッドランプ照射範囲制御装置。
  2. 【請求項2】 自車両のヘッドランプの照射範囲と非照
    射範囲との境界ラインを変更させる境界ライン変更手段
    と、 自車両の走行方向の前方の領域を撮影する撮影手段と、 前記撮影手段により撮影された画像に基づいて対向車両
    のヘッドランプの車幅方向の最も外側の位置を検出する
    検出手段と、 前記検出手段により検出された位置間の距離に基づいて
    対向車両のドライバーのアイポイント又は対向車両の前
    輪の接地位置より上方でかつ対向車両のドライバーのア
    イポイントよりも下方の位置を求め、求めた位置に前記
    境界ラインが位置するように前記境界ライン変更手段を
    制御する制御手段と、 を備えたヘッドランプ照射範囲制御装置。
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