JPH0732563Y2 - レールブレスの無螺釘弾性締結構造 - Google Patents

レールブレスの無螺釘弾性締結構造

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JPH0732563Y2
JPH0732563Y2 JP1990003675U JP367590U JPH0732563Y2 JP H0732563 Y2 JPH0732563 Y2 JP H0732563Y2 JP 1990003675 U JP1990003675 U JP 1990003675U JP 367590 U JP367590 U JP 367590U JP H0732563 Y2 JPH0732563 Y2 JP H0732563Y2
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隆昭 入江
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大和工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、レールブレスの無螺釘弾性締結構造に関
し、特に分岐器内レールや伸縮継目レールの無螺釘弾性
締結を可能とした構造に関する。
(従来の技術) 以下の従来技術及び考案が解決しようとする課題につい
ては、説明の便宜上、分岐器内レールを例にとって説明
する。
例えば、鉄道軌道の分岐器内におけるレールの締結装置
は様々な形式のレール締結構造の組み合わせで構成され
ており、概ね2つの形式に大別される。
その1つは、座金をボルトによって左右位置調節可能に
床板に固定し、座金の一端部によってレールのベース部
を押圧してレールを床板に締結するという座金形式であ
る。
他の1つは、第12図又は第13図に示されるように、側面
略L字状のレールブレス20をボルト21によって左右位置
調節可能に床板22に固定し、レールブレス20の先端部を
レール23の上腹部23a又はあご部23bに当接させ、かつレ
ールブレス20のL字状弯曲部20aをレール23のベース部2
3c上面に当接させてレール23を床板22に締結し、レール
23の小返り(転倒)を防止するレールブレス形式のもの
である(実公昭48−12651号公報参照)。
(考案が解決しようとする課題) ところで、最近の鉄道軌道の一般軌道部では、騒音振動
やレール摩耗の低減化の観点等から、板ばねや線ばね等
によってレールの弾性締結を図る傾向にあり、かかる状
況において分岐器内のレールについても弾性締結化が要
望される。
また、鉄道軌道においては、保守点検作業の簡単化を図
る観点等から、レールの無螺釘締結化が望まれている。
分岐器内レールにおいて上述の座金式レール締結構造を
採用できる箇所については単にレールのベース部を座金
で押圧固定するという締結構造上、座金の代わりに一般
軌道部に使用されているものと同様な板ばね又は線ばね
を用いることによって、無螺釘締結化及び弾性締結化を
図ることは十分に可能である(実開昭63−126401号公報
参照)。
しかし、分岐器内レールのポイント部については上述の
座金式レール締結構造ではなく、ブレス式レール締結構
造を採用する必要がある。即ち、ポイント部において
は、第12図及び第13図に示されるように、基本レール23
内側の同一床板22上でトングレールが滑動して密着開放
を繰り返す必要があり、又基本レール23に見合うだけの
縦剛性のあるトングレールが好ましく、トングレールと
基本レール23との高低差を少なくする必要があり、座金
式のように基本レール23の内軌側ベース部を十分に押さ
えることができないからである。
かかる分岐器内レールのポイント部において無螺釘弾性
締結化を図ろうとする場合、従来のブレス式レール締結
構造はレールブレスを床板に螺釘固定するとともに、こ
れを基本レールに当接させることによって基本レールを
床板に締結するという締結構造上、一般軌道部に使用さ
れているものと同様な板ばね又は線ばねを用いて無螺釘
弾性締結化を図ることは不可能である。
従って、分岐器内レールを全体として無螺釘弾性締結化
するためにはポイント部の弾性締結化が最大のネックと
なっており、無螺釘弾性締結式レールブレスの開発が強
く望まれていた。
この考案は、かかる点に鑑み、分岐器内レール等におい
てブレス式無螺釘弾性締結を可能にできるレールブレス
の無螺釘弾性締結構造を提供することを課題とする。
(課題を解決するための手段) 本件考案者は上述の課題を解決すべく鋭意研究した結
果、床板上に受台を溶接固定又は一体成形し、レールブ
レスをばね部材で構成してこれを受台に係止するか、又
は剛体のレールブレスをばね部材でもって受台に弾性締
結すればよいことに着目し、本考案を完成した。
即ち、本考案に係るレールブレスの無螺釘弾性締結構造
は、レールブレスがばね鋼線を用いて平面略U字状でか
つ側面略L字状に形成され、床板上にはレールベース部
側方にて受台が溶接固定又は一体成形され、該受台のレ
ールベース部側にはレールブレスの両辺部を床板長手方
向に挿入しうる押え部が形成され、反対側には押え部内
に挿入されたレールブレスの両辺部後端と当接しうるス
トッパ部が形成されており、レールブレスの先端連結部
分がレールの上腹部又はあご部に当接され、かつL字状
弯曲部が上記レールのベース部上面に当接されている一
方、レールブレスの両辺部が受台の押え部内に挿入され
てそのL字状弯曲部近傍が押え部によって浮き上がりを
阻止され、かつレールブレスの両後端がストッパ部と当
接して後退を阻止されていることを特徴とする。
また、本考案に係るレールブレスの無螺釘弾性締結構造
は、レールブレスがばね鋼板を用いて側面略C字状に形
成され、床板上にはレールベース部側方にて受台が溶接
固定又は一体成形され、該受台のレールベース部側の端
面にはレールブレスの下辺部先端を挿入係止しうる係止
凹部が、受台の反対側上面にはレールブレスの上辺部先
端を挿入係止しうる係止凹部が形成されており、レール
ブレスの中央弯曲部がレールの上腹部又はあご部に当接
され、かつ下辺部が上記レールのベース部上面に当接さ
れている一方、レールブレスの上下両辺部の先端が係止
凹部に挿入係止されてレールブレスがレールとの当接状
態に保持されていることを特徴とする。
さらに、本考案に係るレールブレスの無螺釘弾性締結構
造は、レールブレスが剛体部材を用いて側面略L字状に
形成され、その後部には収容口が上下方向に貫通して形
成され、線ばねクリップがばね鋼線を用いて平面略の字
形状に形成され、床板上にはレールベース部側方にてク
リップ係止金具が溶接固定又は一体成形され、該クリッ
プ係止金具にはクリップ係止口が形成されており、クリ
ップ係止金具上又は床板上にはレールブレスがその収容
口内にクリップ係止金具の一部又は全部を収容しかつク
リップ係止口をレールブレス上面上に位置させて載置さ
れ、レールブレスの先端部がレールの上腹部又はあご部
に当接され、かつL字状弯曲近傍がレールのベース部上
面に当接されている一方、クリップ係止口には線ばねク
リップの一端部が挿入されて係止され、該線ばねクリッ
プの他端側が弾性変形された状態でレールブレスの上面
に当接されて上記レールブレスが線ばねクリップの弾性
力にて上記クリップ係止金具又は上記床板に押圧締結さ
れていることを特徴とする。
線ばねクリップによってレールブレスを押圧締結する場
合、列車の走行振動等によってレールブレスが緩むこと
が懸念される。そこで、緩止め座金の下面に緩止め用凹
凸溝を形成するとともに、レールブレス上面に緩止め用
凹凸溝を形成し、又緩止め座金にはクリップ係止金具を
略密着して収容しうる収容口を形成し、緩止め座金をレ
ールブレスに載置し、線ばねクリップで押圧締結するよ
うに構成するのが望ましい。
なお、本考案に係るレールブレスの無螺釘弾性締結構造
は分岐器内や伸縮継目におけるレールの無螺釘弾性締結
に特にその効果を発揮するが、勿論、一般軌道部におい
ても曲線部内のレール締結に適用できる。
(作用及び考案の効果) 本考案によれば、床板上に受台を溶接固定又は一体成形
する一方、該受台にばね部材で構成したレールブレスを
係止するか、又は床板上にクリップ係止金具を溶接固定
又は一体成形し、クリップ係止金具に線ばねクリップを
係止し、該線ばねクリップによって剛体製レールブレス
を弾性締結するようにしたので、レールブレスを床板に
無螺釘固定でき、又レール、特に分岐器内レールや伸縮
継目レールをレールブレスによって床板に弾性締結で
き、締結作業を簡単正確化できるとともに、保守点検作
業を簡素化できる。
また、緩止め座金を設けた場合には、該緩止め座金はそ
の収容口周縁がクリップ係止金具と当接して移動を阻止
されており、レールブレスはこの緩止め座金と緩止め用
凹凸溝で噛合し、その移動を阻止されているので、列車
の走行振動等によってレールブレスの抜けや緩みを確実
に防止できる。
(実施例) 以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明
する。
〈第1実施例〉 第1図ないし第4図は本考案の第1実施例によるブレス
式レール弾性締結構造を示し、これは分岐器内レールに
適用した例である。図において、道床上にはマクラギ1
が適当な間隔をあけて相互に平行に配列され、該マクラ
ギ1上には床板2が固定され、分岐器10内の上記床板2
上には基本レール3が配設されるとともにトングレール
4が設けられ、上記基本レール3は本実施例構造のブレ
ス式弾性締結装置5によって床板2に締結されている。
上記ブレス式弾性締結装置5は基本的にはレールブレス
6と受台7とから構成されており、レールブレス6はば
ね鋼線を用いて平面略U字状でかつ側面略L字状に曲成
されている。
受台7は床板2上に溶接固定(又は一体成形)され、該
受台7にはその先端部に略逆L字状の左右の押え部8が
形成され、又受台7の後端部にはストッパ部9が形成さ
れている。
上記受台7内には上記レールブレス6の左右両辺部6aの
後半部6cが挿入保持され、該レールブレス6の左右両辺
部6aのL字状弯曲部6b近傍は押え部8に押さえられて浮
き上がりを阻止され、レールブレス6の左右両辺部6aの
後端はストッパ部9と当接して後退を阻止されている。
また、レールブレス6の先端部6dは基本レール3の上腹
部3bに当接され、又レールブレス6のL字状弯曲部6bは
基本レール3のベース部3a上面に当接されており、こう
して基本レール3は床板2に無螺釘弾性締結されてい
る。
次に作用効果について説明する。本実施例のブレス式弾
性締結装置5では、レールブレス6を受台7によって床
板2に位置決め保持する一方、レールブレス6の先端部
6dを基本レール3の上腹部3bに、L字状弯曲部6bを基本
レール3のベース部3a上面に各々当接させており、鉄道
車両が分岐器10を通過する際に、基本レール3に横圧力
(第2図の矢印A参照)が作用しても、レールブレス6
が横圧力を吸収して横圧力に対する緩衝効果が確保さ
れ、基本レール3の転倒を防止できる。
また、ばね鋼線を用いてレールブレス6を構成し、床板
2に受台7を溶接固定しこれにレールブレス6を取り付
けるようにしたので、基本レール3の変位に対してレー
ルブレス6が弾性変形して常に所定の締結保持力が確保
される。その結果、分岐器10のポイント部におけるレー
ル3の弾性締結が可能となり、車輪のレールに与える荷
重が緩衝され、騒音振動やレールの摩耗の低減が期待で
きることとなる。
さらに、受台7を床板2に溶接固定し、該受台7にレー
ルブレス6を弾性変形させながら挿入して保持するよう
にしたので、締結作業が大変簡単であり、又ボルト、ナ
ットを使用しない無螺釘締結となり、その結果螺釘締結
に必要であった高度の知識や技術が不要となって締結作
業性を大幅に向上でき、又締結後においてボルトが弛む
おそれがなくなり、保守点検が大変容易となる。
〈第2実施例〉 第5図ないし第7図は本考案の第2実施例によるブレス
式レール弾性締結構造を示す。図において第1図ないし
第4図と同一符号は同一又は相当部分を示す。本実施例
構造のレールブレス弾性締結装置30において、レールブ
レス31はばね鋼板を用いて側面略C字状に曲成され、そ
の下辺部32先端中央部には係止部33が突出して形成さ
れ、又上辺部34先端両側部には係止部35が突出して形成
されている。
受台36は床板2上に溶接固定(又は一体成形)され、受
台36にはその先端面に係止口部(係止凹部)37が、又中
央部両側には係止凹部38が、又後端部には傾斜案内面31
aが各々形成されている。
この受台36の係止口部37内にはレールブレス31の下辺部
32係止部33が挿入係止され、又係止凹部38内にはレール
ブレス31をばね力に抗して変形させながらその上辺部34
の二股状係止部35が後端部傾斜案内面31aに沿ってスラ
イドされて挿入係止され、該レールブレス31の中央弯曲
部39は基本レール3の上腹部3bに当接され、又レールブ
レス31の下辺部32は基本レール3のベース部3a上面に当
接されており、こうして基本レール3は床板2に無螺釘
弾性締結されている。
本実施例の締結方法は上記構成から容易に理解でき、又
本実施例においては上記第1の実施例と同様の作用効果
を奏するのでそれらの詳細な説明は省略する。
〈第3実施例〉 第8図ないし第10図は本考案の第3実施例によるレール
ブレスの弾性締結構造を示す。図において第1図ないし
第4図と同一符号は同一又は相当部分を示す。本実施例
構造のレールブレス弾性締結装置40において、床板2上
にはクリップ係止金具41が溶接固定又は一体成形され、
該クリップ係止金具41にはクリップ挿入孔42が形成さ
れ、又レールブレス43は剛性部材を用いて側面略L字状
に形成されている。
このレールブレス43はその後端突起部44が床板2の係止
凹部45に嵌合係止されて床板2上に載置され、該レール
ブレス43の後端部収容口46内には上記クリップ係止金具
41が収容され、又上記レールブレス43の先端部49は基本
レール3の上腹部3bに当接され、かつL字状弯曲部47近
傍は基本レール3のベース部3a上面に当接されている。
他方、上記クリップ係止金具41のクリップ挿入孔42には
線ばねクリップ(ばね部材)48、例えばパンドロールク
リップの一端部が挿入係止され、該線ばねクリップ48の
他端側はそのばね力に抗して変形された状態で上記クリ
ップ係止金具41及びレールブレス43上面と当接されてお
り、こうしてレールブレス43は線ばねクリップ48によっ
てクリップ係止金具41に押圧締結されている。
本実施例においても締結方法を容易に理解でき、又上記
第1の実施例と同様の作用効果を奏するので、その詳細
な説明は省略する。
〈第4実施例〉 第11図は本考案の第4実施例によるレールブレスの弾性
締結構造を示す。本実施例構造のレールブレス弾性締結
装置50では、レールブレス53を床板2に載置するのでは
なく、クリップ係止金具51に載置部52を形成し、これに
レールブレス53を載置するようにしており、他の構成は
上記第3の実施例と同じであるので、その詳細な説明は
省略する。
〈第5実施例〉 第14図ないし第18図は本考案の第5実施例によるレール
ブレスの弾性締結構造を示し、これは伸縮継目レールに
適用した例である。図において、マクラギ100上には床
板101が載置されて線ばねクリップ102(例えばパンドロ
ールクリップ)及びクリップ係止金具103によって弾性
締結され、該床板101上には伸縮継目用トングレール104
及び受けレール105が載置され、該両レール104、105は
一部が相互に密着されて一本物と同等のレールを構成し
ており、こうして伸縮継目が構成されている。また、上
記レール104、105はその軌道外側を本実施例のレールブ
レス弾性締結装置110によって、軌道内側を座金弾性締
結装置140によって各々床板101に弾性締結されている。
そして上記レールブレス弾性締結装置110において、上
記床板101上にはクリップ係止金具111が溶接固定又は一
体成形され、該クリップ係止金具111にはクリップ挿入
孔112が形成されている。
一方、レールブレス120は剛性部材を用いて側面略L字
状に形成され、該レールブレス120はその後端突起部121
が床板101の勾配溝101aに嵌合係止されるとともに該レ
ールブレス120の後端部収容口122内に上記クリップ係止
金具111が収容されるように床板101上に載置され、又上
記レールブレス120の上面には後端部収容口122の前後に
て略軌道長手方向に延びる緩止め用凹凸溝123が複数形
成され、又上記レールブレス120の先端部124はレール10
4、105の上腹部に当接され、かつL字状弯曲部125近傍
はレール104、105のベース部上面に当接されている。
また、上記レールブレス120上にはロッキングプレート
(緩止め座金)130が設けられている。このロッキング
プレート130は中央部に収容口131が形成され、該収容口
131内に上記クリップ係止金具111が略密着して収容され
るように上記レールブレス120上に載置され、又ロッキ
ングプレート130の下面には収容口131の前後にて略軌道
長手方向に延びる緩止め用凹凸溝132が複数形成され、
該緩止め用凹凸溝132は上記レールブレス120の緩止め用
凹凸溝123と噛合されている。
また、上記クリップ係止金具111のクリップ挿入孔112に
は線ばねクリップ(ばね部材)113の一端部が挿入係止
され、該線ばねクリップ113の他端側はそのばね力に抗
して変形された状態で上記クリップ係止金具111及びロ
ッキングプレート130上面と当接されており、こうして
レールブレス130は線ばねクリップ113によって床板101
に押圧締結されている。
他方、上記座金弾性締結装置140において、上記床板101
上にはクリップ挿入孔142を有するクリップ係止金具141
が溶接固定又は一体成形され、又座金150はその後端突
起部151が床板101の勾配溝101aに嵌合係止されて床板10
1上に載置され、該座金150の収容口152内には上記クリ
ップ係止金具141が収容され、上記座金150の上面には緩
止め用凹凸溝153が複数形成されており、上記座金150の
先端部154はレール104、105のベース部上面に当接され
ている。
また、上記座金150上にはロッキングプレート(緩止め
座金)160が載置され、該ロッキングプレート160には上
記クリップ係止金具141が略密着して収容される収容口1
61が形成され、ロッキングプレート160の下面には収容
口161の前後にて緩止め用凹凸溝162が複数形成され、該
緩止め用凹凸溝162は上記座金150の緩止め用凹凸溝153
と噛合されている。
また、上記クリップ係止金具141のクリップ挿入孔142に
は線ばねクリップ(ばね部材)143の一端部が挿入係止
され、該線ばねクリップ143の他端側はそのばね力に抗
して変形された状態で上記クリップ係止金具141及びロ
ッキングプレート160上面と当接されており、こうして
座金150は線ばねクリップ143によってクリップ係止金具
141に押圧締結されている。
次に作用効果について説明する。
本弾性締結装置を組み立てる場合、クリップ係止金具11
1、141上から該クリップ係止金具111、141が収容口12
2、152内に収容されるようにしてレールブレス120及び
座金150を載置し、該レールブレス120及び座金150を床
板101の勾配溝101aに沿って摺動させ、レールブレス120
の先端部124をレール104、105の上腹部に、座金150の先
端部154をレール104、105のベース部上面に当接させて
所定の位置に設置した後、レールブレス120上及び座金1
50上に各々ロッキングプレート130、160を被せてその収
容口131、161内にクリップ係止金具111、141が略密着し
て収容し、両者の凹凸溝123、132、153、162を相互に噛
合させ、線ばねクリップ113、143の一端部をクリップ係
止金具111、141の挿入孔112、142に挿入しするととも
に、その他端側をそのばね力に抗して変形した状態でク
リップ係止金具111、141及びロッキングプレート130、1
60上面と当接し、レールブレス120及び座金150を床板10
1に押圧締結すればよい。
本弾性締結装置においては、レールブレス120及び座金1
50が緩み方向(第18図のB方向及びC方向)に抜けよう
としても、ロッキングプレート130、160の収容口131、1
61内縁がクリップ係止金具111、141に当たってロッキン
グプレート130、160は動けず、レールブレス120及び座
金150は上記ロッキングプレート130、160と緩止め用凹
凸溝123、132、153、162で噛合しているので、レールブ
レス120及び座金150は緩み方向に移動できず、これによ
ってレールブレス120及び座金150が走行振動等によって
緩みおそれを確実に解消できる。
なお、本実施例のその他の作用効果は上記第1の実施例
と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案の第1の実施例によるレー
ルブレスの無螺釘弾性締結構造を説明するための図で、
第1図は上記締結構造が適用される鉄道軌道分岐器10を
示す概略平面図、第2図は上記締結構造を示す第1図の
II−II線断面図、第3図(a)(b)は各々上記締結構
造におけるレールブレス6の側面図及び平面図、第4図
(a)(b)(c)は各々上記締結構造における受台7
の平面図、側面図及び正面図、第5図ないし第7図は本
考案の第2の実施例によるレールブレスの無螺釘弾性締
結構造を説明するための図で、第5図は上記締結構造の
断面構成図、第6図は上記締結構造におけるレールブレ
スの斜視図、第7図は上記締結構造における受台の斜視
図、第8図ないし第10図は各々本考案の第3の実施例に
よるレールブレスの無螺釘弾性締結構造を説明するため
の図で、第8図は上記締結構造の断面構成図、第9図は
上記締結構造における線ばねクリップの斜視図、第10図
は上記締結構造におけるレールブレスの斜視図、第11図
は本考案の第4の実施例によるレールブレスの無螺釘弾
性締結構造を示す断面構成図、第12図及び第13図は各々
従来のブレス式レール締結装置を示す図、第14図ないし
第18図は各々本考案の第5の実施例によるレールブレス
の無螺釘弾性締結構造を説明するための図で、第14図は
上記締結構造が適用される鉄道軌道伸縮継目を示す概略
平面図、第15図は上記締結構造を示す第14図のIII−III
線断面図、第16図(a)(b)(c)は各々上記締結構
造におけるロッキングプレートの底面図、側面図及び背
面図、第17図(a)(b)(c)は各々上記締結構造に
おけるレールブレスの平面図、側面図及び背面図、第18
図(a)(b)は各々上記締結構造における床板の側面
図及び平面図である。 2……床板、3……基本レール、3a……ベース部、3b…
…上腹部、5、30、40、50……レールブレスの弾性締結
装置、6、31、43、53……レールブレス、6b……L字状
弯曲部、6d……先端部、7、36……受台(基台部)、8
……押え部、9……ストッパ部、10……分岐器、32……
下辺部、34……上辺部、37、38……係止部、39……中央
弯曲部、。41、51……クリップ係止金具(基台部)、46
……後端開口部、47……L字状弯曲部、48……線ばねク
リップ、101……床板、104、105……レール、111……ク
リップ係止金具、113……線ばねクリップ、120……レー
ルブレス、123……緩止め用凹凸溝、124……先端部、12
5……L字状弯曲部、130……ロッキングプレート(緩止
め金具)、131……収容口、132……緩止め用凹凸溝。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】床板に締結されたレールブレスによってレ
    ールの上腹部又はあご部を当接支持するとともにレール
    のベース部を床板に押圧締結するようにしたレール締結
    装置において、 レールブレス6がばね鋼線を用いて平面略U字状でかつ
    側面略L字状に形成され、床板2上にはレールベース部
    3a側方にて受台7が溶接固定又は一体成形され、該受台
    7のレールベース部3a側にはレールブレス6の両辺部6a
    を床板長手方向に挿入しうる押え部8が形成され、反対
    側には押え部8内に挿入されたレールブレス6の両辺部
    6a後端と当接しうるストッパ部9が形成されており、 レールブレス6の先端連結部分6dがレール3の上腹部3b
    又はあご部に当接され、かつL字状弯曲部6bが上記レー
    ル3のベース部3a上面に当接されている一方、レールブ
    レス6の両辺部6aが受台7の押え部8内に挿入されてそ
    のL字状弯曲部6b近傍が押え部8によって浮き上がりを
    阻止され、かつレールブレス6の両後端がストッパ部9
    と当接して後退を阻止されていることを特徴とするレー
    ルブレスの無螺釘弾性締結構造。
  2. 【請求項2】床板に締結されたレールブレスによってレ
    ールの上腹部又はあご部を当接支持するとともにレール
    のベース部を床板に押圧締結するようにしたレール締結
    装置において、 レールブレス31がばね鋼板を用いて側面略C字状に形成
    され、床板2上にはレールベース部3a側方にて受台36が
    溶接固定又は一体成形され、該受台36のレールベース部
    3a側の端面にはレールブレス31の下辺部32先端33を挿入
    係止しうる係止凹部37が、受台36の反対側上面にはレー
    ルブレス31の上辺部34先端35を挿入係止しうる係止凹部
    38が形成されており、 レールブレス31の中央弯曲部39がレール3の上腹部3b又
    はあご部に当接され、かつ下辺部32が上記レール3のベ
    ース部3a上面に当接されている一方、レールブレス31の
    上下両辺部32、34の先端33、35が係止凹部37、38に挿入
    係止されてレールブレス31がレール3との当接状態に保
    持されていることを特徴とするレールブレスの無螺釘弾
    性締結構造。
  3. 【請求項3】床板に締結されたレールブレスによってレ
    ールの上腹部又はあご部を当接支持するとともにレール
    のベース部を床板に押圧締結するようにしたレール締結
    装置において、 レールブレス43、53が剛体部材を用いて側面略L字状に
    形成され、その後部には収容口46が上下方向に貫通して
    形成され、線ばねクリップ48がばね鋼線を用いて平面略
    の字形状に形成され、床板上にはレールベース部3a側方
    にてクリップ係止金具41、51が溶接固定又は一体成形さ
    れ、該クリップ係止金具41、51にはクリップ係止口42が
    形成されており、 クリップ係止金具41、51上又は床板2上にはレールブレ
    ス43、53がその収容口46内にクリップ係止金具41、51の
    一部又は全部を収容しかつクリップ係止口42をレールブ
    レス43、53上面上に位置させて載置され、レールブレス
    43、53の先端部がレール3の上腹部3b又はあご部に当接
    され、かつL字状弯曲部47近傍がレール3のベース部3a
    上面に当接されている一方、クリップ係止口42には線ば
    ねクリップ48の一端部が挿入されて係止され、該線ばね
    クリップ48の他端側が弾性変形された状態でレールブレ
    ス43、53の上面に当接されて上記レールブレス43、53が
    線ばねクリップ48の弾性力にて上記クリップ係止金具4
    1、51又は上記床板2に押圧締結されていることを特徴
    とするレールブレスの無螺釘弾性締結構造。
  4. 【請求項4】床板に締結されたレールブレスによってレ
    ールの上腹部又はあご部を当接支持するとともにレール
    のベース部を床板に押圧締結するようにしたレール締結
    装置において、 レールブレス120が剛体部材を用いて側面略L字状に形
    成され、その後部には収容口122が上下方向に貫通して
    形成され、レールブレス120上面には緩止め用凹凸溝123
    が形成され、線ばねクリップ113がばね鋼線を用いて平
    面略の字形状に形成され、床板101上にはレールベース
    部側方にてクリップ係止金具111が溶接固定又は一体成
    形され、該クリップ係止金具111にはクリップ係止口112
    が形成されており、 上記クリップ係止金具111上又は上記床板101上にはレー
    ルブレス120がその収容口122内にクリップ係止金具111
    の一部又は全部を収容しかつクリップ係止口112をレー
    ルブレス120上面上に位置させて載置され、該レールブ
    レス120の先端部124がレール104、105の上腹部又はあご
    部に当接され、かつL字状弯曲部125近傍がレール104、
    105のベース部上面に当接されている一方、レールブレ
    ス120上には緩止め座金130がその収容口131内にクリッ
    プ係止金具111を略密着するように収容して載置され、
    緩止め座金130下面の緩止め用凹凸溝132がレールブレス
    120の緩止め用凹凸溝123に噛合され、クリップ係止口11
    2には線ばねクリップ113の一端部が挿入されて係止さ
    れ、該線ばねクリップ113の他端側が弾性変形された状
    態で緩止め座金130上面に当接されて上記レールブレス1
    20が線ばねクリップ113の弾性力によってクリップ係止
    金具111又は床板101に押圧締結されていることを特徴と
    するレールブレスの無螺釘弾性締結構造。
JP1990003675U 1989-02-03 1990-01-18 レールブレスの無螺釘弾性締結構造 Expired - Lifetime JPH0732563Y2 (ja)

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