JPH07247502A - 分岐器レールの弾性締結構造 - Google Patents
分岐器レールの弾性締結構造Info
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- JPH07247502A JPH07247502A JP6789694A JP6789694A JPH07247502A JP H07247502 A JPH07247502 A JP H07247502A JP 6789694 A JP6789694 A JP 6789694A JP 6789694 A JP6789694 A JP 6789694A JP H07247502 A JPH07247502 A JP H07247502A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 分岐器内レールを弾性締結、好ましくは無螺
釘弾性締結する。 【構成】 床板にはクリップ係止金具を溶接固定又は一
体成形し、床板又はクリップ係止金具上にレールブレス
を載置してその後部収容口内にクリップ係止金具を収容
する一方、側面略L字状をなすレールブレスの先端部を
レ−ルの上腹部又はあご部に、L字状弯曲部近傍をレ−
ルベ−ス部上面に当接され、クリップ係止金具に線ばね
クリップの一端部を係止し、その他端側を弾性変形させ
てレ−ルブレス上面又はレールブレス上面とクリップ係
止金具上面に当接される。
釘弾性締結する。 【構成】 床板にはクリップ係止金具を溶接固定又は一
体成形し、床板又はクリップ係止金具上にレールブレス
を載置してその後部収容口内にクリップ係止金具を収容
する一方、側面略L字状をなすレールブレスの先端部を
レ−ルの上腹部又はあご部に、L字状弯曲部近傍をレ−
ルベ−ス部上面に当接され、クリップ係止金具に線ばね
クリップの一端部を係止し、その他端側を弾性変形させ
てレ−ルブレス上面又はレールブレス上面とクリップ係
止金具上面に当接される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、分岐器レ−ルの弾性
締結構造に関する。
締結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道軌道の分岐器内におけるレールの締
結装置は様々な形式のレ−ル締結構造の組み合わせで構
成されており、概ね2つの形式に大別される。
結装置は様々な形式のレ−ル締結構造の組み合わせで構
成されており、概ね2つの形式に大別される。
【0003】その1つは、座金をボルトによって左右位
置調節可能に床板に固定し、座金の一端部によってレー
ルベース部を押圧してレールを床板に締結するという座
金形式である。
置調節可能に床板に固定し、座金の一端部によってレー
ルベース部を押圧してレールを床板に締結するという座
金形式である。
【0004】他の1つは、図16あるいは図17に示さ
れるように、側面略L字状のレールブレス80をボルト
81によって左右位置調節可能に床板82に固定し、レ
ールブレス80の先端部をレール83の上腹部830又
はあご部831に当接させ、かつレールブレス80のL
字状弯曲部800をレール83のベース部832上面に
当接させてレール83を床板82に締結し、レール83
の小返り(転倒)を防止するレールブレス形式である。
れるように、側面略L字状のレールブレス80をボルト
81によって左右位置調節可能に床板82に固定し、レ
ールブレス80の先端部をレール83の上腹部830又
はあご部831に当接させ、かつレールブレス80のL
字状弯曲部800をレール83のベース部832上面に
当接させてレール83を床板82に締結し、レール83
の小返り(転倒)を防止するレールブレス形式である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近の鉄道軌道におけ
る一般軌道部では、騒音振動やレール摩耗の低減化の観
点等から、板ばねや線ばね等によってレールの弾性締結
化を図る傾向にある。
る一般軌道部では、騒音振動やレール摩耗の低減化の観
点等から、板ばねや線ばね等によってレールの弾性締結
化を図る傾向にある。
【0006】また、鉄道軌道においては、保守点検作業
の簡単化を図る観点等から、レ−ルの無螺釘締結化が望
まれている。
の簡単化を図る観点等から、レ−ルの無螺釘締結化が望
まれている。
【0007】かかる状況において、分岐器内のレールに
ついても弾性締結化、好ましくは無螺釘弾性締結化が要
望されるが、具体的な締結構造の開発が必要であった。
ついても弾性締結化、好ましくは無螺釘弾性締結化が要
望されるが、具体的な締結構造の開発が必要であった。
【0008】即ち、分岐器内レールのポイント部につい
ては基本レ−ル内側の同一床板上でトングレ−ルが滑動
して密着開放を繰り返す必要があり、又基本レ−ルに見
合うだけの縦剛性のあるトングレ−ルが好ましく、トン
グレ−ルと基本レ−ルとの高低差を少なくする必要があ
り、基本レ−ルの内軌側ベ−ス部はこれを十分に押さえ
ることができない。
ては基本レ−ル内側の同一床板上でトングレ−ルが滑動
して密着開放を繰り返す必要があり、又基本レ−ルに見
合うだけの縦剛性のあるトングレ−ルが好ましく、トン
グレ−ルと基本レ−ルとの高低差を少なくする必要があ
り、基本レ−ルの内軌側ベ−ス部はこれを十分に押さえ
ることができない。
【0009】従って、かかるポイント部で無螺釘弾性締
結化を図る場合、一般軌道部に使用されているものと同
様な板ばねや線ばねでは十分な締結力を確保し難い。
結化を図る場合、一般軌道部に使用されているものと同
様な板ばねや線ばねでは十分な締結力を確保し難い。
【0010】また、分岐器内レールのうち、座金式レー
ル締結構造を採用していた箇所については一般軌道部に
使用されているものと同様の板ばね又は線ばねで弾性締
結が可能であるが、簡単な作業でばね部材を十分な強度
で締結できる構造を開発することが望まれる。
ル締結構造を採用していた箇所については一般軌道部に
使用されているものと同様の板ばね又は線ばねで弾性締
結が可能であるが、簡単な作業でばね部材を十分な強度
で締結できる構造を開発することが望まれる。
【0011】この発明は、かかる状況において、分岐器
内レールを弾性締結、好ましくは無螺釘弾性締結できる
ようにした構造を提供することを課題とする。
内レールを弾性締結、好ましくは無螺釘弾性締結できる
ようにした構造を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明に係る分
岐器レ−ルの弾性締結構造は、分岐器内レールを床板上
に弾性締結してなる構造であって、床板上にはクリップ
係止金具を溶接にて固定するか又は一体成形し、床板上
又はクリップ係止金具上には剛体部材を用いて側面略L
字状に形成したレールブレスを載置し、レールブレスの
後部収容口内にはクリップ係止金具の全部又は一部を収
容し、又レールブレスの先端部をレ−ルの上腹部又はあ
ご部に当接させ、かつL字状弯曲部近傍をレ−ルのベ−
ス部上面に当接させる一方、クリップ係止金具にはばね
鋼線を用いて平面略の字形状に形成された線ばねクリッ
プの一端部を係止し、線ばねクリップの他端側を弾性変
形させた状態にてレ−ルブレス上面又はレールブレス上
面とクリップ係止金具上面に当接させるようにしたこと
を特徴とする。
岐器レ−ルの弾性締結構造は、分岐器内レールを床板上
に弾性締結してなる構造であって、床板上にはクリップ
係止金具を溶接にて固定するか又は一体成形し、床板上
又はクリップ係止金具上には剛体部材を用いて側面略L
字状に形成したレールブレスを載置し、レールブレスの
後部収容口内にはクリップ係止金具の全部又は一部を収
容し、又レールブレスの先端部をレ−ルの上腹部又はあ
ご部に当接させ、かつL字状弯曲部近傍をレ−ルのベ−
ス部上面に当接させる一方、クリップ係止金具にはばね
鋼線を用いて平面略の字形状に形成された線ばねクリッ
プの一端部を係止し、線ばねクリップの他端側を弾性変
形させた状態にてレ−ルブレス上面又はレールブレス上
面とクリップ係止金具上面に当接させるようにしたこと
を特徴とする。
【0013】クリップ係止金具の形状は線ばねクリップ
の一端部を係止できる形状であればよく、例えば逆U字
形状、線ばねクリップの一部を挿入係止可能な係止穴を
有する形状等を採用できるが、さらに載置段部を形成し
て線ばねクリップの一部を載置できる形状としてもよ
い。
の一端部を係止できる形状であればよく、例えば逆U字
形状、線ばねクリップの一部を挿入係止可能な係止穴を
有する形状等を採用できるが、さらに載置段部を形成し
て線ばねクリップの一部を載置できる形状としてもよ
い。
【0014】線ばねクリップによってレールブレスを押
圧締結する場合、列車の走行振動等によってレールブレ
スが緩むことが懸念される。そこで、レールブレスの上
面及び弛止め金具の下面には緩止め用凹凸溝を形成する
一方、緩止め座金には収容口を形成し、緩止め座金をレ
ールブレスと線ばねクリップとの間に介設させ、緩止め
座金の収容口内にはクリップ係止金具をほぼ密着して収
容し、緩止め座金及びレ−ルブレスの緩止め用凹凸溝を
相互に噛合させると、レールブレスの緩みを防止でき
る。
圧締結する場合、列車の走行振動等によってレールブレ
スが緩むことが懸念される。そこで、レールブレスの上
面及び弛止め金具の下面には緩止め用凹凸溝を形成する
一方、緩止め座金には収容口を形成し、緩止め座金をレ
ールブレスと線ばねクリップとの間に介設させ、緩止め
座金の収容口内にはクリップ係止金具をほぼ密着して収
容し、緩止め座金及びレ−ルブレスの緩止め用凹凸溝を
相互に噛合させると、レールブレスの緩みを防止でき
る。
【0015】分岐器内レールのレールブレスによる締結
部位以外の箇所、即ち従来の座金形式の締結箇所につい
ても線ばねクリップによって弾性締結するのが好まし
い。そこで、床板上にばね受け台を取付け、ばね受け台
にはばね鋼線を用いて平面略の字形状に形成された線ば
ねクリップの一端を係止し、線ばねクリップの他端側を
弾性変形させた状態にてレールベース部の一方の上面に
当接させると、弾性締結することができる。
部位以外の箇所、即ち従来の座金形式の締結箇所につい
ても線ばねクリップによって弾性締結するのが好まし
い。そこで、床板上にばね受け台を取付け、ばね受け台
にはばね鋼線を用いて平面略の字形状に形成された線ば
ねクリップの一端を係止し、線ばねクリップの他端側を
弾性変形させた状態にてレールベース部の一方の上面に
当接させると、弾性締結することができる。
【0016】この場合、簡単な作業で締結できることが
要望される。そこで、床板には凹部を形成し、凹部のレ
ール側部分にはばね受け台の浮き上がりを阻止するため
の係止部を、反対側部分にはばね受け台の後方移動を阻
止するための当たり部を各々形成し、ばね受け台のレー
ル側部分には係止部に係止されるフック部を、反対側部
分には当たり部と当接する当たり部を形成し、ばね受け
台を床板に着脱可能に取付けると、簡単な作業で確実に
締結できる。なお、床板にはストッパーを形成して反対
側ベース部を上方から押さえつつ係止するのがよい。
要望される。そこで、床板には凹部を形成し、凹部のレ
ール側部分にはばね受け台の浮き上がりを阻止するため
の係止部を、反対側部分にはばね受け台の後方移動を阻
止するための当たり部を各々形成し、ばね受け台のレー
ル側部分には係止部に係止されるフック部を、反対側部
分には当たり部と当接する当たり部を形成し、ばね受け
台を床板に着脱可能に取付けると、簡単な作業で確実に
締結できる。なお、床板にはストッパーを形成して反対
側ベース部を上方から押さえつつ係止するのがよい。
【0017】このばね受け台及び凹部の当たり部はレー
ルベース部の角部を回転中心とし、レールベース部の角
部とばね受け台の後端角部とを結ぶ直線を半径とする円
弧状軌跡の外側に位置する曲面又は平坦面に形成する
と、ばね受け台を前端側から凹部内に挿入して下方に回
転させた時に、ばね受け台の後端面が凹部当たり面と隙
間なく略密着し、ばね受け台を床板にガタツキなく取付
けることができる。
ルベース部の角部を回転中心とし、レールベース部の角
部とばね受け台の後端角部とを結ぶ直線を半径とする円
弧状軌跡の外側に位置する曲面又は平坦面に形成する
と、ばね受け台を前端側から凹部内に挿入して下方に回
転させた時に、ばね受け台の後端面が凹部当たり面と隙
間なく略密着し、ばね受け台を床板にガタツキなく取付
けることができる。
【0018】また、ばね受け台は溶接にて床板に取付け
ることもできる。その場合、幅方向におけるレールベー
ス部の設置スペースを確保するために、ばね受け台の先
端部を溶接後、グラインダ加工又は機械加工によって溶
接肉盛部分を削るという煩雑な作業が必要がある。そこ
で、ばね受け台をアーチ形状となし、そのレールベース
部側先端部分にはその両側部分内縁に所定幅の溶接用開
先を、中央部分外縁に所定幅の溶接用開先を各々形成
し、両開先の溶接にてばね受け台を床板に取付けると、
レールベース部側の肉盛りが少なくても十分な取付け強
度が確保できるので、溶接後のグラインダ加工や機械加
工という煩雑な作業を不用にできる。
ることもできる。その場合、幅方向におけるレールベー
ス部の設置スペースを確保するために、ばね受け台の先
端部を溶接後、グラインダ加工又は機械加工によって溶
接肉盛部分を削るという煩雑な作業が必要がある。そこ
で、ばね受け台をアーチ形状となし、そのレールベース
部側先端部分にはその両側部分内縁に所定幅の溶接用開
先を、中央部分外縁に所定幅の溶接用開先を各々形成
し、両開先の溶接にてばね受け台を床板に取付けると、
レールベース部側の肉盛りが少なくても十分な取付け強
度が確保できるので、溶接後のグラインダ加工や機械加
工という煩雑な作業を不用にできる。
【0019】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、床板上にクリ
ップ係止金具を溶接にて固定し又は一体成形し、これに
係止した線ばねクリップで略L字状をなすレールブレス
を上方から押圧するようにしたので、レールブレスを床
板に無螺釘で固定でき、かかるレールブレスのL字状弯
曲部をレールベース部に載せ、先端部をレールの上腹部
又はあご部に当接させるようにしたので、分岐器内レー
ルを無螺釘弾性締結できる。
ップ係止金具を溶接にて固定し又は一体成形し、これに
係止した線ばねクリップで略L字状をなすレールブレス
を上方から押圧するようにしたので、レールブレスを床
板に無螺釘で固定でき、かかるレールブレスのL字状弯
曲部をレールベース部に載せ、先端部をレールの上腹部
又はあご部に当接させるようにしたので、分岐器内レー
ルを無螺釘弾性締結できる。
【0020】緩止め座金を設けた場合、緩止め座金はそ
の収容口周縁がクリップ係止金具と当接して移動を阻止
され、該緩止め座金が緩止め用凹凸溝によってレールブ
レスと噛合し、レールブレスの移動が阻止されているの
で、列車の走行振動等によってレールブレスが抜けるこ
とはない。
の収容口周縁がクリップ係止金具と当接して移動を阻止
され、該緩止め座金が緩止め用凹凸溝によってレールブ
レスと噛合し、レールブレスの移動が阻止されているの
で、列車の走行振動等によってレールブレスが抜けるこ
とはない。
【0021】分岐器内レールのレールブレスによる締結
部位以外の箇所については床板上にばね受け台を無螺釘
で取付けてこれに線ばねクリップを係止し、線ばねクリ
ップをレールベース部の一方の上面に押圧させるように
したので、分岐器内レールの全ての箇所を無螺釘弾性締
結できる。
部位以外の箇所については床板上にばね受け台を無螺釘
で取付けてこれに線ばねクリップを係止し、線ばねクリ
ップをレールベース部の一方の上面に押圧させるように
したので、分岐器内レールの全ての箇所を無螺釘弾性締
結できる。
【0022】その際、床板の凹部にばね受け台を嵌め込
み、レール側部分の係止部でばね受け台の浮き上がりを
阻止し、反対側部分の当り部でばね受け台の後方移動を
阻止すると、ばね受け台を簡単の作業で確実に取付ける
ことができる。
み、レール側部分の係止部でばね受け台の浮き上がりを
阻止し、反対側部分の当り部でばね受け台の後方移動を
阻止すると、ばね受け台を簡単の作業で確実に取付ける
ことができる。
【0023】また、ばね受け台を溶接で床板に取付ける
場合、アーチ形状をなすばね受け台の先端両側部分内縁
に所定幅の溶接用開先を、中央部分外縁に所定幅の溶接
用開先を形成し、両開先を溶接すると、外縁中央の溶接
継手をそれほど大きな肉盛りとしなくても内縁両側の溶
接継手によって取付強度を確保できる結果、溶接後に煩
雑な加工をしなくても幅方向におけるレールベース部の
設置スペースを確保できる。
場合、アーチ形状をなすばね受け台の先端両側部分内縁
に所定幅の溶接用開先を、中央部分外縁に所定幅の溶接
用開先を形成し、両開先を溶接すると、外縁中央の溶接
継手をそれほど大きな肉盛りとしなくても内縁両側の溶
接継手によって取付強度を確保できる結果、溶接後に煩
雑な加工をしなくても幅方向におけるレールベース部の
設置スペースを確保できる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて
詳細に説明する。図1ないし図6図は本発明の一実施例
による分岐器レ−ルの弾性締結構造を示す。図におい
て、道床上にはまくらぎ1が適当な間隔をあけて相互に
平行に配列され、該まくらぎ1上には床板2がパッド等
を介して載置され締結され、分岐器3内の上記床板2上
には基本レール4及びトングレール5が載置され、基本
レール4のうち、小返り防止の必要な箇所は第1の弾性
締結装置6によって床板2に締結され、他の箇所は第2
の弾性締結装置7によって床板2に締結されている。
詳細に説明する。図1ないし図6図は本発明の一実施例
による分岐器レ−ルの弾性締結構造を示す。図におい
て、道床上にはまくらぎ1が適当な間隔をあけて相互に
平行に配列され、該まくらぎ1上には床板2がパッド等
を介して載置され締結され、分岐器3内の上記床板2上
には基本レール4及びトングレール5が載置され、基本
レール4のうち、小返り防止の必要な箇所は第1の弾性
締結装置6によって床板2に締結され、他の箇所は第2
の弾性締結装置7によって床板2に締結されている。
【0025】第1の弾性締結装置6では図2及び図3に
示すようにレールブレス60、クリップ係止金具61及
び線ばねクリップ62から構成されている。上記レール
ブレス60は図3(a) に示すように剛性部材を用いて側
面略L字状に形成され、後部には略四角形状の収容口6
01が上下方向に穿設され、レールブレス60の後端上
面にはパンドロールクリップ62載置用の突起部604
が、後端下面には後退防止用の突起部600が各々形成
されている。
示すようにレールブレス60、クリップ係止金具61及
び線ばねクリップ62から構成されている。上記レール
ブレス60は図3(a) に示すように剛性部材を用いて側
面略L字状に形成され、後部には略四角形状の収容口6
01が上下方向に穿設され、レールブレス60の後端上
面にはパンドロールクリップ62載置用の突起部604
が、後端下面には後退防止用の突起部600が各々形成
されている。
【0026】上記クリップ係止金具61はその下端が床
板2上に溶接にて固定され、該クリップ係止金具61に
はクリップ挿入孔610が形成され、又線ばねクリップ
62には図3(b) に示すようにばね鋼線を略の字状に成
形してなるパンドロールクリップ用いられている。
板2上に溶接にて固定され、該クリップ係止金具61に
はクリップ挿入孔610が形成され、又線ばねクリップ
62には図3(b) に示すようにばね鋼線を略の字状に成
形してなるパンドロールクリップ用いられている。
【0026】上記レールブレス60は床板2上に載置さ
れ、その後端突起部600が床板2の係止凹部20に嵌
合されてレールベース部40からの後退を阻止され、該
レ−ルブレス60の後部収容口601内には上記クリッ
プ係止金具61が収容されている。レ−ルブレス60の
先端部602は基本レ−ル4の上腹部41に当接され、
かつL字状弯曲部603近傍は基本レ−ル4のベ−ス部
40上面に当接されている。
れ、その後端突起部600が床板2の係止凹部20に嵌
合されてレールベース部40からの後退を阻止され、該
レ−ルブレス60の後部収容口601内には上記クリッ
プ係止金具61が収容されている。レ−ルブレス60の
先端部602は基本レ−ル4の上腹部41に当接され、
かつL字状弯曲部603近傍は基本レ−ル4のベ−ス部
40上面に当接されている。
【0027】レールブレス60に収容されたクリップ係
止金具61のクリップ挿入孔610には線ばねクリップ
62の一端部が挿入され係止され、該線ばねクリップ6
2の他端側はそのばね力に抗して変形された状態でレ−
ルブレス43中央上面及び後部突起部604上面と当接
されており、こうしてレ−ルブレス60は線ばねクリッ
プ62によってクリップ係止金具61に押圧締結されて
いる。
止金具61のクリップ挿入孔610には線ばねクリップ
62の一端部が挿入され係止され、該線ばねクリップ6
2の他端側はそのばね力に抗して変形された状態でレ−
ルブレス43中央上面及び後部突起部604上面と当接
されており、こうしてレ−ルブレス60は線ばねクリッ
プ62によってクリップ係止金具61に押圧締結されて
いる。
【0028】他方、基本レール4のうち、従来の座金形
式の締結が可能な部位については第2の弾性締結装置7
が用いられている。この第2の弾性締結装置7では、ば
ね受け台70は図6(a)(b)に示すように前半部700が
側面略半円筒状に、後半部701が側面平坦状に各々形
成され、該ばね受け台70の先端部、即ちレールベース
部40側の端部にはその両側部分内縁に所定幅の溶接用
開先702が形成されるとともに、中央部外縁に所定幅
の溶接用開先703が形成されている。溶接開先70
2、703の幅は接合強度に応じて適宜設定するが、接
合強度が不足する場合にはばね受け台の先端部を末広が
り状に形成して溶接開先の幅を確保してもよい。
式の締結が可能な部位については第2の弾性締結装置7
が用いられている。この第2の弾性締結装置7では、ば
ね受け台70は図6(a)(b)に示すように前半部700が
側面略半円筒状に、後半部701が側面平坦状に各々形
成され、該ばね受け台70の先端部、即ちレールベース
部40側の端部にはその両側部分内縁に所定幅の溶接用
開先702が形成されるとともに、中央部外縁に所定幅
の溶接用開先703が形成されている。溶接開先70
2、703の幅は接合強度に応じて適宜設定するが、接
合強度が不足する場合にはばね受け台の先端部を末広が
り状に形成して溶接開先の幅を確保してもよい。
【0029】この両開先702、703が各々床板2に
溶接されてばね受け台70が床板2に固定されている。
なお、中央開先703の溶接継手については溶接の肉盛
が少なく設定され、又ばね受け台70の後端縁にも図示
していないが全幅にわたって溶接用開先が形成されてこ
れも床板2に溶接されている。
溶接されてばね受け台70が床板2に固定されている。
なお、中央開先703の溶接継手については溶接の肉盛
が少なく設定され、又ばね受け台70の後端縁にも図示
していないが全幅にわたって溶接用開先が形成されてこ
れも床板2に溶接されている。
【0030】このばね受け台70の前半部700には線
ばねクリップ71の一端部が挿入され係止され、該線ば
ねクリップ71には第1の弾性締結装置6と同様のパン
ドロールクリップが使用され、線ばねクリップ71の他
端側はそのばね力に抗して変形された状態でばね受け台
70の後半部701及びレールベース部40上に当接さ
れており、こうして基本レール4のうち、レールブレス
60による締結部位以外の箇所については線ばねクリッ
プ71にて床板2に弾性締結されている。
ばねクリップ71の一端部が挿入され係止され、該線ば
ねクリップ71には第1の弾性締結装置6と同様のパン
ドロールクリップが使用され、線ばねクリップ71の他
端側はそのばね力に抗して変形された状態でばね受け台
70の後半部701及びレールベース部40上に当接さ
れており、こうして基本レール4のうち、レールブレス
60による締結部位以外の箇所については線ばねクリッ
プ71にて床板2に弾性締結されている。
【0031】以上のような弾性締結構造において、分岐
器内の基本レール4はそのレール上腹部41及びレール
ベース部40が線ばねクリップ62にて床板2に弾性締
結されたレールブレス60によって当接され押圧されて
締結されるか、又はレールベース部40がばね受け台7
0によって床板2に係止された線ばねクリップ71によ
って押圧されて締結されており、分岐器内の基本レール
4が全て弾性締結されている。その結果、車輪のレ−ル
に与える荷重が緩衝され、騒音振動やレ−ルの摩耗の低
減が期待できる。
器内の基本レール4はそのレール上腹部41及びレール
ベース部40が線ばねクリップ62にて床板2に弾性締
結されたレールブレス60によって当接され押圧されて
締結されるか、又はレールベース部40がばね受け台7
0によって床板2に係止された線ばねクリップ71によ
って押圧されて締結されており、分岐器内の基本レール
4が全て弾性締結されている。その結果、車輪のレ−ル
に与える荷重が緩衝され、騒音振動やレ−ルの摩耗の低
減が期待できる。
【0032】しかも、線ばねクリップ61及びばね受け
台70が溶接にて床板2に固定され、これにレールブレ
ス60及び線ばねクリップ71が取付けられているの
で、ボルト・ナットを使用しない無螺釘締結となり、締
結後においてボルトが弛むおそれがなくなり、保守点検
が大変容易となる。
台70が溶接にて床板2に固定され、これにレールブレ
ス60及び線ばねクリップ71が取付けられているの
で、ボルト・ナットを使用しない無螺釘締結となり、締
結後においてボルトが弛むおそれがなくなり、保守点検
が大変容易となる。
【0033】また、基本レール4のうち、必要な箇所に
ついてはレールブレス60の先端部602を基本レール
4の上腹部41に、L字状弯曲部603をレールベース
部40上面に各々当接させているので、鉄道車両が分岐
器3を通過する際に、基本レール4に横圧力が作用して
もレールブレス60が横圧力を吸収して横圧力に対する
緩衝効果が確保され、基本レール4の転倒(小返り)を
防止できる。
ついてはレールブレス60の先端部602を基本レール
4の上腹部41に、L字状弯曲部603をレールベース
部40上面に各々当接させているので、鉄道車両が分岐
器3を通過する際に、基本レール4に横圧力が作用して
もレールブレス60が横圧力を吸収して横圧力に対する
緩衝効果が確保され、基本レール4の転倒(小返り)を
防止できる。
【0034】さらに、床板2にクリップ係止金具61を
溶接し、その上からレールブレス60をセットし、線ば
ねクリップ62を係止金具61に取付けてレールブレス
60を押圧し、又床板2にばね受け台70を溶接し、こ
れに線ばねクリップ71を係止するようにしたので、締
結作業が大変簡単であり、従来の螺釘締結に必要であっ
た高度の知識や技術が不要となって締結作業性を大幅に
向上できる。
溶接し、その上からレールブレス60をセットし、線ば
ねクリップ62を係止金具61に取付けてレールブレス
60を押圧し、又床板2にばね受け台70を溶接し、こ
れに線ばねクリップ71を係止するようにしたので、締
結作業が大変簡単であり、従来の螺釘締結に必要であっ
た高度の知識や技術が不要となって締結作業性を大幅に
向上できる。
【0035】また、第2の弾性締結装置7においては、
ばね受け台70先端部の両側部分内縁及び中央部外縁に
開先702、703を形成して各々床板2に溶接するよ
うにしたので、中央部外縁の溶接開先703にはそれほ
ど肉盛をしなくとも充分な継手強度を確保でき、溶接肉
盛部分に対するグラインダ加工あるいは機械加工を行う
ことなくレールベース部40の幅方向設置スペースを確
保でき、良好な施工作業性を保証できる。
ばね受け台70先端部の両側部分内縁及び中央部外縁に
開先702、703を形成して各々床板2に溶接するよ
うにしたので、中央部外縁の溶接開先703にはそれほ
ど肉盛をしなくとも充分な継手強度を確保でき、溶接肉
盛部分に対するグラインダ加工あるいは機械加工を行う
ことなくレールベース部40の幅方向設置スペースを確
保でき、良好な施工作業性を保証できる。
【0036】図7は本発明の第2の実施例を示し、これ
は第1の弾性締結装置6の異なる構造例を示す。本実施
例では、レールブレス60を床板2に載置するのではな
く、クリップ係止金具61に外方に延びる載置段部61
1を形成し、これにレールブレス60を載置するように
しており、他の構成は上記実施例と同じであるので、そ
の詳細な説明は省略する。
は第1の弾性締結装置6の異なる構造例を示す。本実施
例では、レールブレス60を床板2に載置するのではな
く、クリップ係止金具61に外方に延びる載置段部61
1を形成し、これにレールブレス60を載置するように
しており、他の構成は上記実施例と同じであるので、そ
の詳細な説明は省略する。
【0037】図8ないし図12は本発明のさらに他の実
施例を示し、これも第1の弾性締結装置6のさらに異な
る構造例を示す。本実施例ではレールブレス60と線ば
ねクリップ62との間にロッキングプレート(緩止め座
金)63を介設するようにしている。即ち、床板2の係
止凹部20が床板幅方向に勾配をもたせて溝状に形成さ
れ、該係止凹部20にはレールブレス60の後端突起部
600が嵌合され係止され、レ−ルブレス60の上面に
は図12に示すように後端部収容口601の前後にてレ
ール4の略長手方向に延びる緩止め用凹凸溝605が複
数形成されている。
施例を示し、これも第1の弾性締結装置6のさらに異な
る構造例を示す。本実施例ではレールブレス60と線ば
ねクリップ62との間にロッキングプレート(緩止め座
金)63を介設するようにしている。即ち、床板2の係
止凹部20が床板幅方向に勾配をもたせて溝状に形成さ
れ、該係止凹部20にはレールブレス60の後端突起部
600が嵌合され係止され、レ−ルブレス60の上面に
は図12に示すように後端部収容口601の前後にてレ
ール4の略長手方向に延びる緩止め用凹凸溝605が複
数形成されている。
【0038】このレールブレス60上にはロッキングプ
レート63が設けられている。このロッキングプレート
63は図11に示すように中央部に収容口630が形成
され、該収容口630内にクリップ係止金具61が略密
着して収容されるようにレールブレス60上に載置され
ている。
レート63が設けられている。このロッキングプレート
63は図11に示すように中央部に収容口630が形成
され、該収容口630内にクリップ係止金具61が略密
着して収容されるようにレールブレス60上に載置され
ている。
【0039】ロッキングプレート63の下面には収容口
630の前後にて略軌道長手方向に延びる緩止め用凹凸
溝631が複数形成され、該緩止め用凹凸溝631はレ
−ルブレス60の緩止め用凹凸溝605と噛合され、又
ロッキングプレート63の上面には線ばねクリップ62
の他端側はそのばね力に抗して変形された状態で当接さ
れてレ−ルブレス60は床板2に押圧締結されている。
630の前後にて略軌道長手方向に延びる緩止め用凹凸
溝631が複数形成され、該緩止め用凹凸溝631はレ
−ルブレス60の緩止め用凹凸溝605と噛合され、又
ロッキングプレート63の上面には線ばねクリップ62
の他端側はそのばね力に抗して変形された状態で当接さ
れてレ−ルブレス60は床板2に押圧締結されている。
【0040】かかる弾性締結構造では、レールブレス6
0が緩み方向(図10の矢印方向)に抜けようとして
も、ロッキングプレート63の収容口630内縁がクリ
ップ係止金具61に当たってロッキングプレート63は
動けず、レールブレス60はロッキングプレート63と
緩止め用凹凸溝605、631で噛合しているので、レ
ールブレス60は緩み方向に移動できない。従って、レ
ールブレス60が走行振動等によって緩むおそれを確実
に解消できる。
0が緩み方向(図10の矢印方向)に抜けようとして
も、ロッキングプレート63の収容口630内縁がクリ
ップ係止金具61に当たってロッキングプレート63は
動けず、レールブレス60はロッキングプレート63と
緩止め用凹凸溝605、631で噛合しているので、レ
ールブレス60は緩み方向に移動できない。従って、レ
ールブレス60が走行振動等によって緩むおそれを確実
に解消できる。
【0041】図13ないし図15は本発明のさらに他の
実施例を示し、これは第2の弾性締結装置7の異なる構
造例である。図において、床板2には平面略四角形状の
凹部21が形成され、該凹部21内にはばね受け台70
が着脱可能に取付けられている。この凹部21の基本レ
ール4側の底面は開口され、凹部21上縁の基本レール
4側部分にはばね受け台70の浮き上がりを阻止するた
めの係止部22が突設され、その反対側端面はばね受け
台70の後方移動を阻止するための当たり面23となっ
ている。
実施例を示し、これは第2の弾性締結装置7の異なる構
造例である。図において、床板2には平面略四角形状の
凹部21が形成され、該凹部21内にはばね受け台70
が着脱可能に取付けられている。この凹部21の基本レ
ール4側の底面は開口され、凹部21上縁の基本レール
4側部分にはばね受け台70の浮き上がりを阻止するた
めの係止部22が突設され、その反対側端面はばね受け
台70の後方移動を阻止するための当たり面23となっ
ている。
【0042】他方、ばね受け台70の基本レール4側下
端部には上記係止部22に係止されるフック部705が
突設され、ばね受け台70の後端面は上記当たり面23
と当接する当たり面706となっている。
端部には上記係止部22に係止されるフック部705が
突設され、ばね受け台70の後端面は上記当たり面23
と当接する当たり面706となっている。
【0043】ここに、ばね受け台70の後端面及び凹部
21の当たり面23については、図15に示すように、
基本レール4のレールベース部40の角部Aとばね受け
台70の後端角部Bとを結ぶ直線aに対して90°以上
の角度θに設定する、即ちレールベース部40の角部A
を回転中心とし、レールベース部40の角部Aとばね受
け台70の後端角部Bとを結ぶ直線aを半径とする円弧
状軌跡の外側に位置する曲面又は平坦面とするのが望ま
しい。これは、ばね受け台70を凹部21内に前端側か
ら挿入して下方に回転させて取付けた際に(図15の矢
印C参照)、ばね受け台70の後端面706と凹部21
の当たり面23とが隙間なく略密着し、ばね受け台70
が床板2にガタツキなく取付けられるようにするためで
ある。
21の当たり面23については、図15に示すように、
基本レール4のレールベース部40の角部Aとばね受け
台70の後端角部Bとを結ぶ直線aに対して90°以上
の角度θに設定する、即ちレールベース部40の角部A
を回転中心とし、レールベース部40の角部Aとばね受
け台70の後端角部Bとを結ぶ直線aを半径とする円弧
状軌跡の外側に位置する曲面又は平坦面とするのが望ま
しい。これは、ばね受け台70を凹部21内に前端側か
ら挿入して下方に回転させて取付けた際に(図15の矢
印C参照)、ばね受け台70の後端面706と凹部21
の当たり面23とが隙間なく略密着し、ばね受け台70
が床板2にガタツキなく取付けられるようにするためで
ある。
【0044】このばね受け台70は図14に示すように
前半部が側面略円筒状、後半部が側面略四角形状に形成
され、該ばね受け台70の前半部には線ばねクリップ7
1の一端部が挿入され係止される。
前半部が側面略円筒状、後半部が側面略四角形状に形成
され、該ばね受け台70の前半部には線ばねクリップ7
1の一端部が挿入され係止される。
【0045】他方、床板2の基本レール4を挟んで弾性
締結装置7の反対側には図4に示すような垂直に立ち上
がったストッパーではなく、レールベース部40を上方
から押さえうる形状のストッパー段部25が形成されて
反対側のレールベース部40が押圧され係止されてい
る。
締結装置7の反対側には図4に示すような垂直に立ち上
がったストッパーではなく、レールベース部40を上方
から押さえうる形状のストッパー段部25が形成されて
反対側のレールベース部40が押圧され係止されてい
る。
【0046】従って、第2の弾性締結装置7は嵌め込み
という簡単な作業で確実に床板2に取付けることができ
る。
という簡単な作業で確実に床板2に取付けることができ
る。
【0047】また、ストッパー段部25にて基本レール
4のベース部40の一方を上方から押さえるとともに係
止し、他方を線ばねクリップ71で弾性締結しているの
で、基本レール4に横荷重が作用しても基本レール4の
小返り(転倒)を防止できる機能を発揮する。従って、
高価なレールブレスを使用しないで、分岐器内レールの
全てを第2の弾性締結装置7にて弾性締結することも可
能となる。
4のベース部40の一方を上方から押さえるとともに係
止し、他方を線ばねクリップ71で弾性締結しているの
で、基本レール4に横荷重が作用しても基本レール4の
小返り(転倒)を防止できる機能を発揮する。従って、
高価なレールブレスを使用しないで、分岐器内レールの
全てを第2の弾性締結装置7にて弾性締結することも可
能となる。
【0048】基本レール4を交換する場合には線ばねク
リップ71を外し、ばね受け台70を凹部21から外す
と、レール4を床板長手方向外方に出し入れできるの
で、レール交換が簡単にできる。
リップ71を外し、ばね受け台70を凹部21から外す
と、レール4を床板長手方向外方に出し入れできるの
で、レール交換が簡単にできる。
【図1】 本発明の第1の実施例によるレールの弾性締
結構造が適用された分岐器を示す概略平面図である。
結構造が適用された分岐器を示す概略平面図である。
【図2】 図1における第1の弾性締結装置6による締
結構造を示す正面図である。
結構造を示す正面図である。
【図3】 第1の弾性締結装置6に使用されるレールブ
レス60及び線ぱねクリップを示す斜視図である。
レス60及び線ぱねクリップを示す斜視図である。
【図4】 図1における第2の弾性締結装置7による締
結構造を示す正面図である。
結構造を示す正面図である。
【図5】 図4の平面拡大図である。
【図6】 第2の弾性締結装置7に使用されるばね受け
台の斜め及び側面から見た状態を示す図である。
台の斜め及び側面から見た状態を示す図である。
【図7】 本発明の第2の実施例を示す正面構成図であ
る。
る。
【図8】 本発明の第3の実施例を示す正面構成図であ
る。
る。
【図9】 上記実施例におけるクリップ係止金具61を
溶接した床板2を示す正面図である。
溶接した床板2を示す正面図である。
【図10】 図9の平面図である。
【図11】 上記実施例に使用されるロッキングプレー
ト63の底面、側面及び背面から見た状態を示す図であ
る。
ト63の底面、側面及び背面から見た状態を示す図であ
る。
【図12】 上記実施例に使用されるレールブレス60
の平面、側面及び背面から見た状態を示す図である。
の平面、側面及び背面から見た状態を示す図である。
【図13】 本発明の第4の実施例を示す正面構成図で
ある。
ある。
【図14】 上記実施例において使用されるばね受け台
の側面及び背面から見た状態を示す図である。
の側面及び背面から見た状態を示す図である。
【図15】 上記実施例におけるばね受け台の作用を説
明するための図である。
明するための図である。
【図16】 従来の分岐器レールの締結構造を示す構成
図である。
図である。
【図17】 従来の他の分岐器レールの締結構造を示す
構成図である。
構成図である。
2 床板 3 分岐器 4 基本レール 40 レールベ
ース部 41 上腹部 5 トングレ
ール 6 第1の弾性締結装置 60 レールブレス 601 収容口 602 先端部 603 L字状弯
曲部 605 緩止め用凹凸溝 61 クリップ係止金具 62 線ばねクリップ 63 ロッキングプレート(緩止め座金) 630 収容口 631 緩止め用
凹凸溝 7 第2の弾性締結装置 70 ばね受け台 702 開先 703 開先 71 線ばねク
リップ
ース部 41 上腹部 5 トングレ
ール 6 第1の弾性締結装置 60 レールブレス 601 収容口 602 先端部 603 L字状弯
曲部 605 緩止め用凹凸溝 61 クリップ係止金具 62 線ばねクリップ 63 ロッキングプレート(緩止め座金) 630 収容口 631 緩止め用
凹凸溝 7 第2の弾性締結装置 70 ばね受け台 702 開先 703 開先 71 線ばねク
リップ
Claims (4)
- 【請求項1】 分岐器内レールを床板上に弾性締結して
なる構造であって、 上記床板上にはクリップ係止金具が溶接にて固定される
か又は一体成形されており、上記床板上又はクリップ係
止金具上にはレールブレスが載置され、該レールブレス
の後部収容口内にはクリップ係止金具の全部又は一部が
収容され、 上記レールブレスは剛体部材を用いて側面略L字状に形
成され、その先端部がレ−ルの上腹部又はあご部に当接
され、かつL字状弯曲部近傍がレ−ルのベ−ス部上面に
当接されている一方、 上記クリップ係止金具には線ばねクリップの一端部が係
止され、該線ばねクリップはばね鋼線を用いて平面略の
字形状に形成されていてその他端側が弾性変形された状
態にてレ−ルブレス上面又はレールブレス上面とクリッ
プ係止金具上面に当接されていることを特徴とする分岐
器レ−ルの弾性締結構造。 - 【請求項2】 上記レールブレスの上面には緩止め用凹
凸溝が形成され、該レールブレスと線ばねクリップとの
間には緩止め座金が介設され、該緩止め座金には上記ク
リップ係止金具が略密着して収容される収容口が形成さ
れるともに、レ−ルブレスの緩止め用凹凸溝と噛合する
緩止め用凹凸溝が形成されている請求項1記載の分岐器
レールの弾性締結構造。 - 【請求項3】 上記分岐器内レールのレールブレスによ
る締結部位以外の箇所では床板上のばね受け台には線ば
ねクリップの一端が係止され、該該線ばねクリップはば
ね鋼線を用いて平面略の字形状に形成されていてその他
端側が弾性変形された状態にてレールベース部の一方の
上面に当接されている一方、 上記床板には凹部が形成され、該凹部のレール側部分に
は上記ばね受け台の浮き上がりを阻止するための係止部
が、反対側部分には上記ばね受け台の後方移動を阻止す
るための当たり部が各々形成され、上記ばね受け台のレ
ール側部分には上記係止部に係止されるフック部が、反
対側部分には上記当たり部と当接する当たり部が形成さ
れ、上記ばね受け台が上記床板に着脱可能に取付けられ
ている請求項1又は2記載の分岐レールの弾性締結構
造。 - 【請求項4】 上記分岐器内レールのレールブレスによ
る締結部位以外の箇所では床板上のばね受け台には線ば
ねクリップの一端が係止され、該該線ばねクリップはば
ね鋼線を用いて平面略の字形状に形成されていてその他
端側が弾性変形された状態にてレールベース部の一方の
上面に当接されている一方、 上記ばね受け台はアーチ形状をなし、そのレールベース
部側先端部分にはその両側部分内縁に所定幅の溶接用開
先が、中央部分外縁に所定幅の溶接用開先が各々形成さ
れ、両開先の溶接にてばね受け台が床板に取付けられて
いる請求項1又は2記載の分岐器レールの弾性締結構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6789694A JPH07247502A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 分岐器レールの弾性締結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6789694A JPH07247502A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 分岐器レールの弾性締結構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07247502A true JPH07247502A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=13358125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6789694A Pending JPH07247502A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 分岐器レールの弾性締結構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07247502A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006233680A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-07 | Hokkaido Railway Co | スラブ分岐器用電気融雪装置構成体 |
JP2013083067A (ja) * | 2011-10-07 | 2013-05-09 | East Japan Railway Co | 分岐器における脱線車輌の逸脱防止装置 |
JP2020007783A (ja) * | 2018-07-09 | 2020-01-16 | 東日本旅客鉄道株式会社 | レール締結装置 |
JP2021046737A (ja) * | 2019-09-19 | 2021-03-25 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 横取装置 |
-
1994
- 1994-03-11 JP JP6789694A patent/JPH07247502A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006233680A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-07 | Hokkaido Railway Co | スラブ分岐器用電気融雪装置構成体 |
JP2013083067A (ja) * | 2011-10-07 | 2013-05-09 | East Japan Railway Co | 分岐器における脱線車輌の逸脱防止装置 |
JP2020007783A (ja) * | 2018-07-09 | 2020-01-16 | 東日本旅客鉄道株式会社 | レール締結装置 |
JP2021046737A (ja) * | 2019-09-19 | 2021-03-25 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 横取装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040219 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |