JP2006225990A - 鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置10は、鋼製まくらぎ11上のレール12、13と鋼製まくらぎ11との絶縁を行う第1の絶縁部材14と、継目部15を両側から挟持して締結固定する金属製継目板17、18と、先側端部が金属製継目板17、18に掛止されて直接又は第1の絶縁部材14を介して鋼製まくらぎ11上に配置される第2の絶縁部材20と、第2の絶縁部材20の凹部19に嵌入してレール12、13の位置を固定する押さえ金物21と、レール12、13の両側に第2の絶縁部材20が収容される隙間を設けて配置された固定座盤22と、固定座盤22に一端側が取付けられ他端側が押さえ金物21の上面に当接し下方に押圧する線ばねクリップ23とを有する。
【選択図】 図2
Description
あるいは、図13に示すように、レール100、100aとレール支持体108との間に絶縁軌道パッド112を挿入すると共に、隣接するレール100、100aの端部側面間にまたがって左右両側から断面コ字状の樹脂製等の絶縁性継目板114を配設し、絶縁性継目板114の外側面に形成された溝部115の底面116に樹脂製等の絶縁締結具又は金属製の締結具117の先端押圧部118を当接させ、その基端下部を直接レール支持体108上に配置してボルト106とナット107によってレール支持体108に締め付け固定することにより、絶縁性継目板114を介して連結するレール100、100aの端部をレール支持体108に固定することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
更に、図14に示すように、絶縁性継目板114の外側面に形成された溝部115の底面116にクリップ104の先端押圧部105を樹脂製板119を介して当接させ、クリップ104を用いて絶縁性継目板114をレール支持体108に締め付け固定することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
更に、図15に示す技術を鋼製まくらぎに適用する場合においても、レール100、100aから鋼製の継目板124及び押さえ金物127を介して電気が鋼製まくらぎに流れ、平行して敷設されているレールの間で短絡が生じるという問題が発生する。また、載置するレール100、100aのレールフランジ109の両側に相当する位置に突起を設ける必要があり、鋼製まくらぎに対して繁雑な加工や部品の溶接が必要となり、加工費用や品質確保の面から実用的でないという問題が発生する。
前記鋼製まくらぎ上に載置される前記レールの底面と該鋼製まくらぎとの間に挿入され該レールと該鋼製まくらぎを絶縁する第1の絶縁部材と、
前記継目部の両側にそれぞれ前記レールの長手方向に沿って配置され、その外側部に掛止部が形成されて該継目部を両側から挟持して締結固定される対となる金属製継目板と、
表側に凹部が形成され、先側端部が前記金属製継目板の前記掛止部に掛止されて該金属製継目板の下部側面及び前記レールの下部側面に当接し、直接又は前記第1の絶縁部材を介して前記鋼製まくらぎ上に配置される対となる第2の絶縁部材と、
前記第2の絶縁部材の表側に形成された前記凹部に嵌入する対となる押さえ金物と、
前記鋼製まくらぎ上に載置される前記レールの前記継目部の両側にそれぞれ前記第2の絶縁部材が配置される隙間を設けて配置された固定座盤と、
前記固定座盤に一端側が取付けられ他端側が前記押さえ金物の上面に当接して該押さえ金物を下方に押圧する線ばねクリップとを有し、前記線ばねクリップにより前記押さえ金物及び前記第2の絶縁部材を介して前記金属製継目板が押圧されることにより前記レールの上下及び左右の位置が固定される。
請求項3記載の鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置は、第2の絶縁部材が隙間に嵌入されるので、第2の絶縁部材がレールから離脱するのを防止でき、レールが鋼製まくらぎ上で横方向にずれるのを確実に防止できる。
請求項4記載の鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置は、第1及び第2の絶縁部材がナイロン及び高密度ポリエチレンのいずれかで形成されているので、寸法精度の高い加工を行うことができ、第1及び第2の絶縁部材の取付けが容易になると共に、レールを鋼製まくらぎに強固に固定することも可能になる。
ここで、図1は本発明の第1の実施の形態に係る鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置の斜視図、 図2は同鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置の正断面図、図3は同鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置の平面図、図4(A)、(B)はそれぞれ同鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置の第1の絶縁部材の平面図、側面図、図5(A)、(B)はそれぞれ同鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置の第2の絶縁部材の平面図、側断面図、図6(A)、(B)はそれぞれ同鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置の押さえ金物の平面図、側断面図、図7(A)、(B)はそれぞれ同鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置の固定座盤の平面図、側面図、図8(A)、(B)、(C)はそれぞれ同鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置の線ばねクリップの平面図、側面図、正面図、図9は本発明の第2の実施の形態に係る鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置の正断面図、図10(A)、(B)、(C)はそれぞれ同鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置の固定座盤の平面図、側面図、正断面図である。
更に、レール継目用絶縁締結装置10は、表側に凹部19が形成され、先側端部が鋼製継目板17、18の掛止部16に掛止されて鋼製継目板17、18の下部側面及びレール12、13の下部側面に当接し、第1の絶縁部材14を介して鋼製まくらぎ11上に配置される対となる第2の絶縁部材20と、第2の絶縁部材20の凹部19にそれぞれ嵌入して位置が固定される対となる押さえ金物21と、鋼製まくらぎ11上に載置されたレール12、13の継目部15の両側にそれぞれ第2の絶縁部材20が嵌入する隙間を設けて配置された固定座盤22と、固定座盤22に一端側が取付けられ他端側が押さえ金物21の上面に当接して押さえ金物21を下方に押圧する線ばねクリップ23とを有している。以下これらについて、詳細に説明する。
これによって、鋼製まくらぎ11の上に第1の絶縁部材14を載置した際に、第1の絶縁部材14の長手方向の両側をそれぞれ固定座盤22の先部で掛止することができ、鋼製まくらぎ11上に載置した第1の絶縁部材14がずれるのを防止できる。また、第1の絶縁部材14はレール12、13の両側に突出しているので、レール12、13の底面と鋼製まくらぎ11との間の電気的絶縁を確実に行うことができる。
なお、押さえ金物21の位置を決めることにより、線ばねクリップ23でレール12、13を押圧する位置と、レール12、13の左右スラスト力を受ける位置とを特定することができ、レール12、13の左右スラスト力に対抗してレール12、13を押さえるのに必要な押圧力を見積もることができる。このため、強度的及び経済的に最適な条件の押さえ金物21及び線ばねクリップ23を使用することが可能になる。
先ず、対となる固定座盤22をそれぞれ鋼製まくらぎ11の所定位置(載置されるレール12、13の継目部15の両側に所定の間隔を開けた位置)に配置し、線ばね掛止部50の両側下部及び台座部51の両側周囲に一体的に形成された溶接用の開先52を溶接し固定座盤22を鋼製まくらぎ11に固定する。このとき、対向して配置される固定座盤22の線ばね掛止部50の間には所定の隙間が形成されるように、線ばね掛止部50の先部では溶接の肉盛を少なく設定する。
なお、本発明の第2の実施の形態に係る鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置59の使用方法は、第1の実施の形態に係る鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置10で固定座盤22を鋼製まくらぎ11に固定した後の使用方法と実質的に同一であるので、説明は省略する。
例えば、第1及び第2の絶縁部材をナイロンを用いて形成したが、高密度ポリエチレンを用いて形成することもできる。押さえ金物を先に載置した第2の絶縁部材の凹部に嵌入したが、押さえ金物を予め第2の絶縁部材の凹部に嵌入させておいてもよい。これによって組立時の部品点数を減少させることができ、組立が容易になる。また、第2の絶縁部材を第1の絶縁部材を介して鋼製まくらぎ上に配置したが、第2の絶縁部材を直接鋼製まくらぎ上に配置することもできる。
Claims (4)
- 鋼製まくらぎ上に載置した連結されるレールの継目部を固定すると共に、前記レールを絶縁状態で前記鋼製まくらぎに締結する鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置であって、
前記鋼製まくらぎ上に載置される前記レールの底面と該鋼製まくらぎとの間に挿入され該レールと該鋼製まくらぎを絶縁する第1の絶縁部材と、
前記継目部の両側にそれぞれ前記レールの長手方向に沿って配置され、その外側部に掛止部が形成されて該継目部を両側から挟持して締結固定される対となる金属製継目板と、
表側に凹部が形成され、先側端部が前記金属製継目板の前記掛止部に掛止されて該金属製継目板の下部側面及び前記レールの下部側面に当接し、直接又は前記第1の絶縁部材を介して前記鋼製まくらぎ上に配置される対となる第2の絶縁部材と、
前記第2の絶縁部材の表側に形成された前記凹部に嵌入する対となる押さえ金物と、
前記鋼製まくらぎ上に載置される前記レールの前記継目部の両側にそれぞれ前記第2の絶縁部材が配置される隙間を設けて配置された固定座盤と、
前記固定座盤に一端側が取付けられ他端側が前記押さえ金物の上面に当接して該押さえ金物を下方に押圧する線ばねクリップとを有し、前記線ばねクリップにより前記押さえ金物及び前記第2の絶縁部材を介して前記金属製継目板が押圧されることにより前記レールの上下及び左右の位置が固定されることを特徴とする鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置。 - 請求項1記載の鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置において、前記固定座盤は前記鋼製まくらぎの上面に溶接されて、又は前記鋼製まくらぎと一体的に形成されていることを特徴とする鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載の鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置において、前記第2の絶縁部材は前記隙間に嵌入されることを特徴とする鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置において、前記第1及び第2の絶縁部材はナイロン及び高密度ポリエチレンのいずれかで形成されていることを特徴とする鋼製まくらぎのレール継目用絶縁締結装置。
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