JPH07323831A - 車両用液圧ブレーキ装置 - Google Patents

車両用液圧ブレーキ装置

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JPH07323831A
JPH07323831A JP11883894A JP11883894A JPH07323831A JP H07323831 A JPH07323831 A JP H07323831A JP 11883894 A JP11883894 A JP 11883894A JP 11883894 A JP11883894 A JP 11883894A JP H07323831 A JPH07323831 A JP H07323831A
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JP
Japan
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brake
valve
electromagnetic
master cylinder
pressure
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JP11883894A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Toda
田 啓 戸
Michiji Nishii
井 理 治 西
Akihito Kusano
野 彰 仁 草
Yoshiki Noda
田 佳 希 野
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つの車輪ブレーキのブレーキ液圧を安価な
アチュエータで独立に制御する。 【構成】 車輪ブレーキ13,14のブレーキ液圧を急
減圧するときには電磁切替弁20を作動させてブレーキ
液を低圧リザーバ19へ流出させる。低圧リザーバ19
のブレーキ液は電動ポンプ25によりマスタシリンダ1
2側へ戻す。マスタシリンダ側からブレーキ液がオリフ
ィス26,27を通って車輪ブレーキ13,14へ流入
するが、その流量は少なく、急減圧を妨げない。電磁遮
断弁21および/または電磁遮断弁22を作動すれば、
車輪ブレーキ13および/または車輪ブレーキ14はオ
リフィス26,27からのブレーキ液流入により緩増圧
する。電磁切替弁20の作動を解除するとともに遮断弁
21および/または電磁遮断弁22の作動を解除すれ
ば、車輪ブレーキ13および/または車輪ブレーキ14
のブレーキ液圧が急増圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願の発明は、前後左右の4
つの車輪ブレーキのうちの2つの車輪ブレーキをマスタ
シリンダの1つの圧力室に接続するブレーキ液通路に、
アンチロック制御を行うためのアクチュエータが配設さ
れている車両用液圧ブレーキ装置に関し、特に、そのア
クチュエータが、ブレーキ液圧の減圧のため車輪ブレー
キから低圧リザーバへ流出させたブレーキ液を電動ポン
プによりマスタシリンダの圧力室に対して戻す方式であ
る車両用液圧ブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来装置として様々な構成のも
のが知られているが、アクチュエータの構成要素が少な
く低コストで製造できるものとして、特開平3−169
769号公報に記載されたものが挙げられる。この車両
用液圧ブレーキ装置においては、マスタシリンダの1つ
の圧力室と2つの車輪ブレーキとを接続するブレーキ液
通路に配設されたアクチュエータは、単一の低圧リザー
バと、両車輪ブレーキを同時に前記圧力室から遮断可能
な第1の電磁遮断弁と、両車輪ブレーキのうちの一方車
輪ブレーキを他方車輪ブレーキから遮断可能な第2の電
磁遮断弁と、他方車輪車輪ブレーキを低圧リザーバに接
続可能な第3の電磁遮断弁と、前記低圧リザーバ内のブ
レーキ液を前記圧力室から前記第1の電磁遮断弁に至る
マスタシリンダ側通路に圧送可能な単一の電動ポンプと
を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来装置は、前
記他方車輪ブレーキのブレーキ液圧の減圧が前記一方車
輪ブレーキのブレーキ液圧の減圧中に限られ、また、前
記一方車輪ブレーキのブレーキ液圧の再増圧が前記他方
車輪ブレーキの再増圧中に限られるため、各車輪ブレー
キのブレーキ液圧をその車輪ブレーキにより制動される
車輪の挙動に対応して制御することができないと言う問
題がある。
【0004】そして、ブレーキ液圧を緩増圧するときに
は第1の電磁遮断弁または第2の電磁遮断弁を高頻度で
作動および作動解除することが必要であり、騒音が大き
く、電磁遮断弁の耐久性を確保するために弁部に高価な
材料を使用しなければならないと言う問題がある。
【0005】この出願の発明は、上記の問題が解消した
車両用液圧ブレーキ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的に従うこの出願
の車両用液圧ブレーキ装置は、前後左右の4つの車輪ブ
レーキのうちの2つの車輪ブレーキをマスタシリンダの
1つの圧力室に接続するブレーキ液通路に介装されたア
クュエータが、単一の低圧リザーバと、両車輪ブレーキ
を同時に前記圧力室から遮断して前記低圧リザーバに接
続可能な電磁切替弁と、この電磁切替弁と前記両車輪ブ
レーキのうちの一方車輪ブレーキとを遮断可能な第1の
電磁遮断弁と、この電磁遮断弁とは独立に作動可能であ
って且つ前記電磁切替弁と前記両車輪ブレーキのうちの
他方車輪ブレーキとを遮断可能な第2の電磁遮断弁と、
前記低圧リザーバ内のブレーキ液を前記圧力室から前記
電磁切替弁に至るマスタシリンダ側通路に圧送可能な単
一の電動ポンプと、そのマスタシリンダ側通路と前記一
方車輪ブレーキとを前記電磁切替弁および前記電磁遮断
弁を介さずに接続する第1のオリィスと、前記マスタシ
リンダ側通路と前記他方車輪ブレーキとを前記電磁切替
弁および前記電磁遮断弁を介さずに接続する第2のオリ
ィスとを備えたものである。
【0007】この車両用液圧ブレーキ装置において、前
記アクチュエータが、前記一方車輪ブレーキのブレーキ
液が前記電磁切替弁,前記第1の電磁遮断弁および前記
第1のオリフィスを通らずに前記マスタシリンダ側通路
に流れることを許容する第1の逆止弁と、前記他方車輪
ブレーキのブレーキ液が前記電磁切替弁,前記第2の電
磁遮断弁および前記第2のオリフィスを通らずに前記マ
スタシリンダ側通路に流れることを許容する第2の逆止
弁とを備えていることが望ましい。
【0008】また、電動ポンプの吐出口は脈動減衰手段
を介してマスタシリンダ側通路に接続することが好まし
い。
【0009】
【作用】請求項1の車両用液圧ブレーキ装置において
は、車両制動中、電磁切替弁を作動させることで両車輪
ブレーキのブレーキ液を低圧リザーバへ流出させて両車
輪ブレーキのブレーキ液圧を急減圧させることができ
る。電動機は電磁切替弁の作動と同時に作動を開始させ
るものであり、低圧リザーバに流入したブレーキ液は電
動ポンプによりマスタシリンダ側通路に戻される。電磁
切替弁を作動させた状態下ではマスタシリンダ側のブレ
ーキ液が各オリフィスを通って各車輪ブレーキに流入す
るが、その流量は各車輪ブレーキから低圧リザーバへ流
出する流量よりも遙かに少ないので、ブレーキ液圧の急
減圧を妨げられないものである。
【0010】また電磁切替弁および電動機が作動してい
る状態下で第1の電磁遮断弁を作動させると、一方車輪
ブレーキから低圧リザーバへのブレーキ液流出が阻止さ
れて同車輪ブレーキのブレーキ液圧が第1のオリフィス
からのブレーキ液流入により緩増圧され、他方車輪ブレ
ーキのブレーキ液圧は引き続き急減圧される。また、電
磁切替弁および電動機が作動している状態下で第2の電
磁遮断弁を作動させると、他方車輪ブレーキから低圧リ
ザーバへのブレーキ液流出が阻止されて同車輪ブレーキ
のブレーキ液圧が電動ポンプからのブレーキ液流入によ
り緩増圧され、一方車輪ブレーキのブレーキ液圧は引き
続き急減圧される。
【0011】更に、電磁切替弁および両電磁遮断弁が作
動している状態下で電磁切替弁の作動を解除するととも
に第1の電磁遮断弁および/または第2の電磁遮断弁の
作動を解除すれば、一方車輪ブレーキおよび/または他
方車輪ブレーキにマスタシリンダ側通路のブレーキ液が
一方車輪ブレーキおよび/または他方車輪ブレーキに流
入して一方車輪ブレーキおよび/または他方車輪ブレー
キのブレーキ液圧がマスタシリンダの圧力室の液圧まで
急増圧される。
【0012】
【実施例】この出願の発明にかかる車両用液圧ブレーキ
装置の実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】図1の第1実施例は、左前車輪ブレーキお
よび右後車輪ブレーキをタンデム型のマスタシリンダの
2つの圧力室のうちの一方圧力室に、また右前車輪ブレ
ーキおよび左後車輪ブレーキをマスタシリンダの2つの
圧力室のうちの他方圧力室にそれぞれ接続したFF車
(フロントエンジン・フロントドライブ車)用の液圧ブ
レーキ装置である。ブレーキペダル10に加えられたブ
レーキ操作力は負圧式倍力装置11により倍加されてマ
スタシリンダ12に加えられる。マスタシリンダ12
は、周知のように、2つの圧力室を有している。前後左
右の4つの車輪ブレーキ13,14,16,17のう
ち、左前車輪ブレーキ13および右後車輪ブレーキ14
はアクチュエータ15を介してマスタシリンダの2つの
圧力室のうちの一方圧力室に接続され、また右前車輪ブ
レーキ16および左後車輪ブレーキ17はアクチュエー
タ18を介してマスタシリンダの2つの圧力室のうちの
他方圧力室に接続される。
【0014】アクチュエータ15は、左前車輪ブレーキ
13および右後車輪ブレーキ14をマスタシリンダ12
の一方圧力室から遮断し且つ単一の低圧リザーバ19に
接続可能な3ポート2位置の電磁切替弁20と、この電
磁切替弁20から左前輪ブレーキ13に至る通路中に配
置された2ポート2位置の常開型の電磁弁遮断21と、
電磁切替弁20から右後車輪ブレーキ14に至る通路中
に配置された2ポート2位置の常開型の電磁遮断弁22
と、低圧リザーバ19内のブレーキ液をマスタシリンダ
12から電磁切替弁20に至るマスタシリンダ側通路に
対して固定容積のダンパ室23とオリフィス24を順次
通して戻す電動ポンプ25と、電磁切替弁20および電
磁遮断弁21,22に対して並列に配置されていてマス
タシリンダ側通路から車輪ブレーキ13,14へ少流量
のブレーキ液を流入させるためのオリフィス26,27
と、電磁切替弁20および電磁遮断弁21,22に対し
て並列に配置されていて車輪ブレーキ13,14からマ
スタシリンダ12側へのブレーキ液流れのみを許容する
逆止弁28,29と、電動機30とで構成されている。
【0015】アクチュエータ18は、右前車輪ブレーキ
16および左後車輪ブレーキ17をマスタシリンダ12
の他方圧力室から遮断し且つ単一の低圧リザーバ31に
接続可能な3ポート2位置の電磁切替弁32と、この電
磁切替弁32から右前車輪ブレーキ16に至る通路中に
配置された2ポート2位置の常開型の電磁遮断弁33
と、電磁切替弁32から左後車輪ブレーキ17に至る通
路中に配置された2ポート2位置の常開型の電磁遮断弁
34と、低圧リザーバ31内のブレーキ液をマスタシリ
ンダ12から電磁切替弁32に至るマスタシリンダ側通
路に対して固定容積のダンパ室35とオリフィス36を
順次通して戻す電動ポンプ37と、電磁切替弁32およ
び電磁遮断弁33,34に対して並列に配置されていて
マスタシリンダ側通路から車輪ブレーキ16,17へ少
流量のブレーキ液を流入させるためのオリフィス38,
39と、電磁切替弁32および電磁遮断弁33,34に
対して並列に配置されていて車輪ブレーキ16,17か
らマスタシリンダ12側へのブレーキ液流れのみを許容
する逆止弁40,41と、電動機30(アクチュエータ
15と共有)とで構成されている。
【0016】尚、オリフィス26,27,38,39を
通ってマスタシリンダ側通路から車輪ブレーキ13,1
4,16,17へ流入する流量は車輪ブレーキ13,1
4,16,17から電磁遮断弁21,22,30,31
を通って低圧リザーバ19,28へ流出するブレーキ液
流量よりも遙かに少ないものである。
【0017】電磁切替弁20,32と電磁遮断弁21,
22,33,34および電動機30は図示しない電子制
御装置により車両制動中の車輪の挙動に応じて車輪のロ
ックを回避するように電気的に操作されるものである。
周知のように、電子制御装置は各車輪に装備された回転
センサーからの信号により各車輪の挙動を検出し各車輪
ブレーキのブレーキ液圧の減圧,増圧の必要性を判定し
て電磁切替弁等を操作する。車両が走行している場合に
おいては、電磁切替弁20,32と電磁遮断弁21,2
2,33,34は作動されておらず図1に示す位置を占
めており、電動機30も作動されていない。
【0018】走行している車両を制動するために運転者
がブレーキペダル10にブレーキ操作力を加えた場合、
マスタシリンダ12の一方圧力室から左前車輪ブレーキ
13および右後車輪ブレーキ14に、またマスタシリン
ダ12の他方圧力室から右前車輪ブレーキ16および左
後車輪ブレーキ17にそれぞれブレーキ液が圧送され、
それら車輪ブレーキ13,14,16および17のブレ
ーキ液圧がブレーキ操作力に対応した液圧に増圧し、車
輪ブレーキ13,14,16および17により左前車
輪,右後車輪,右前車輪および左後車輪にそれぞれ制動
力が加えられる。
【0019】車両制動中に電子制御装置が前後左右の4
つの車輪の何れか1つ、例えば右後車輪がロック傾向に
なり、右後車輪ブレーキ14のブレーキ液圧の減圧が必
要と判定したときは、電子制御装置により電磁切替弁2
0,電磁遮断弁21および電動機30が作動される。電
磁切替弁20の作動により右後車輪ブレーキ14内のブ
レーキ液が電磁遮断弁22と電磁切替弁20を順次通っ
て低圧リザーバ19へ流出し、右後車輪ブレーキ14の
ブレーキ液圧が急減圧される。低圧リザーバ19に流出
したブレーキ液は電動機30により駆動される電動ポン
プ25によりダンパ室23とオリフィス24を通してマ
スタシリンダ側通路に戻されるものであり、ダンパ室2
3とオリフィス24はポンプ脈動を減衰させる。電磁切
替弁20が作動されている状態下ではマスタシリンダ側
通路のブレーキ液がオリフィス27を通って右後車輪ブ
レーキ14へ流入するが、その流量は右後車輪ブレーキ
14から低圧リザーバ19へ流出するブレーキ液流量よ
りも遙かに少ないので右後車輪ブレーキ14のブレーキ
液圧は引き続き急減圧される。電磁切替弁20が作動さ
れている状態下ではマスタシリンダ側通路のブレーキ液
がオリフィス26を通って左前車輪ブレーキ13へ流入
し、左前車輪ブレーキ13のブレーキ液圧が緩増圧され
る。左前車輪ブレーキ13のブレーキ液圧は、左前車輪
ブレーキ13のブレーキ液圧がマスタシリンダ12の一
方圧力室の液圧よりも高くなると左前車輪ブレーキ13
のブレーキ液が逆止弁28を通ってマスタシリンダ12
側へ戻るので、マスタシリンダ12の一方圧力室の液圧
以上とはならない。
【0020】電子制御装置が左後車輪もロック傾向にな
り左後車輪ブレーキ17のブレーキ液圧の減圧が必要と
判定したときは、電子制御装置により電磁切替弁32,
電磁遮断弁33が作動される。電磁切替弁32の作動に
より左後車輪ブレーキ17内のブレーキ液が電磁遮断弁
34を通って低圧リザーバ31へ流出し、左後車輪ブレ
ーキ17のブレーキ液圧が急減圧される。低圧リザーバ
31に流出したブレーキ液は電動機30により駆動され
る電動ポンプ237よりダンパ室35とオリフィス36
を通してマスタシリンダ側通路に戻されるものであり、
ダンパ室35とオリフィス36はポンプ脈動を減衰させ
る。電磁切替弁32が作動されている状態下ではマスタ
シリンダ側通路のブレーキ液がオリフィス39を通って
左後車輪ブレーキ17へ流入するが、その流量は左後車
輪ブレーキ17から低圧リザーバ31へ流出するブレー
キ液流量よりも遙かに少ないので左後車輪ブレーキ17
のブレーキ液圧は引き続き急減圧される。電磁切替弁3
2が作動されている状態下ではマスタシリンダ側通路の
ブレーキ液がオリフィス38を通って右前車輪ブレーキ
16へ流入し、右前車輪ブレーキ16のブレーキ液圧が
緩増圧される。右前車輪ブレーキ16のブレーキ液圧
は、右前車輪ブレーキ16のブレーキ液圧がマスタシリ
ンダ12の他方圧力室の液圧よりも高くなると右前車輪
ブレーキ16のブレーキ液が逆止弁40を通ってマスタ
シリンダ12側へ戻るので、マスタシリンダ12の他方
圧力室の液圧以上とはならない。
【0021】電子制御装置が左前車輪および右前車輪も
ロック傾向になり前車輪ブレーキ13,16のブレーキ
液圧の減圧が必要と判断し、電磁遮断弁21,33の作
動を解除して電磁遮断弁21,33が図1の位置に復帰
したときには、左前車輪ブレーキ13および右前車輪ブ
レーキ16内のブレーキ液がそれぞれ電磁遮断弁21お
よび33と電磁切替弁20および32を順次通って低圧
リザーバ19および31に流出し、左前車輪ブレーキ1
3および右前車輪ブレーキ16から低圧リザーバ19お
よび32へそれぞれ流出するブレーキ液流量がマスタシ
リンダ側通路オリフィス26および38をそれぞれ通っ
てから左前車輪ブレーキ13および右前車輪ブレーキ1
6にそれぞれ流入するブレーキ液流量よりも遙かに多い
ので左前車輪ブレーキ13および右前車輪ブレーキ16
のブレーキ液圧が急減圧される。
【0022】その後、電子制御装置が左前車輪,右後車
輪,左前車輪,右後車輪のロック傾向が解消し各車輪ブ
レーキのブレーキ液圧の再増圧が必要と判定して電磁遮
断弁21,22,33,34を再び作動させたならば、
左前車輪ブレーキ13,右後車輪ブレーキ14,右前車
輪ブレーキ16,左後車輪ブレーキ17が各々緩増圧さ
れる。左前車輪ブレーキ13,右後車輪ブレーキ14,
右前車輪ブレーキ16,左後車輪ブレーキ17のブレー
キ液圧がマスタシリンダ12の圧力室の液圧よりも高く
なると左前車輪ブレーキ13,右後車輪ブレーキ14,
右前車輪ブレーキ16および左後車輪ブレーキ17のブ
レーキ液がそれぞれ逆止弁28,29,40および41
を通ってマスタシリンダ12へ戻るため、左前車輪ブレ
ーキ13,右後車輪ブレーキ14,右前車輪ブレーキ1
6,左後車輪ブレーキ17のブレーキ液圧はマスタシリ
ンダ12の圧力室の液圧以上とはならない。
【0023】更に各車輪ブレーキ13,14,16,1
7のブレーキ液圧がマスタシリンダ12の圧力室の液圧
よりも低い状態において、電子制御装置が電磁切替弁2
0と電磁遮断弁21および/または22の作動を解除し
たときにはマスタシリンダ12よりブレーキ液が左前車
輪ブレーキ13および/または右後車輪ブレーキ14に
圧送されて左前車輪ブレーキ13および/または右後車
輪ブレーキ14のブレーキ液圧が急増圧され、また電磁
切替弁32と電磁遮断弁33および/または34の作動
を解除したときにはマスタシリンダ12よりブレーキ液
が右前車輪ブレーキ16および/または左後車輪ブレー
キ17に圧送されて右前車輪ブレーキ16または左後車
輪ブレーキ17のブレーキ液圧が急増圧される。
【0024】電磁切替弁20,32が作動されている状
態において、ブレーキ操作が解除されてマスタシリンダ
12の圧力室の液圧が各車輪ブレーキ13,14,1
6,17のブレーキ液圧よりも低くなったときには、車
輪ブレーキ13,14,16,17のブレーキ液が逆止
弁28,29,40,41を通ってマスタシリンダ12
へと流れるため、車輪ブレーキ13,14,16,17
のブレーキ液圧は速やかに減圧される。
【0025】
【発明の効果】この出願の発明の車両用液圧ブレーキ装
置は、マスタシリンダの1つの圧力室に接続する2つの
車輪ブレーキのブレーキ液圧を、1つの低圧リザーバ
と、1つの電動ポンプと、1つの電磁切替弁と、2つの
電磁遮断弁と2つのオリフィスを主たる構成要素とした
アクチュエータ急減圧,緩増圧,急増圧させることがで
き、低コストで製造できるものであり、2つの車輪ブレ
ーキのブレーキ液圧を独立に制御することができるもの
であり、緩増圧のために電磁切替弁および電磁遮断弁を
高頻度で作動および作動解除する必要もなく、騒音が少
なく、弁部を安価な材料とすることができる等の利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明に係る車両用液圧ブレーキ装置
の第1実施例を示す。
【符号の説明】
10・・・ブレーキペダル 11・・・負圧式倍力装置 12・・・タンデム型のマスタシリンダ 13・・・左前車輪ブレーキ 14・・・右後車輪ブレーキ 15・・・アクチュエータ 16・・・右前車輪ブレーキ 17・・・左後車輪ブレーキ 18・・・アクチュエータ 19,31・・・低圧リザーバ 20,32・・・電磁切替弁 21,22,33,34・・・電磁遮断弁 23,35・・・ダンパ室 24,26,27,36,38,39・・・オリフィス 25,37・・・電動ポンプ 28,29,40,41・・・逆止弁 30・・・電動機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野 田 佳 希 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後左右の4つの車輪ブレーキのうちの
    2つの車輪ブレーキをマスタシリンダの1つの圧力室に
    接続するブレーキ液通路に介装されたアクュエータが、
    単一の低圧リザーバと、両車輪ブレーキを同時に前記圧
    力室から遮断して前記低圧リザーバに接続可能な電磁切
    替弁と、この電磁切替弁と前記両車輪ブレーキのうちの
    一方車輪ブレーキとを遮断可能な第1の電磁遮断弁と、
    この電磁遮断弁とは独立に作動可能であって且つ前記電
    磁切替弁と前記両車輪ブレーキのうちの他方車輪ブレー
    キとを遮断可能な第2の電磁遮断弁と、前記低圧リザー
    バ内のブレーキ液を前記圧力室から前記電磁切替弁に至
    るマスタシリンダ側通路に圧送可能な単一の電動ポンプ
    と、そのマスタシリンダ側通路と前記一方車輪ブレーキ
    とを前記電磁切替弁および前記電磁遮断弁を介さずに接
    続する第1のオリィスと、前記マスタシリンダ側通路と
    前記他方車輪ブレーキとを前記電磁切替弁および前記電
    磁遮断弁を介さずに接続する第2のオリィスとを備えた
    ものであることを特徴とする車両用液圧ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用液圧ブレーキ装
    置であって、前記アクチュエータが、前記一方車輪ブレ
    ーキのブレーキ液が前記電磁切替弁,前記第1の電磁遮
    断弁および前記第1のオリフィスを通らずに前記マスタ
    シリンダ側通路に流れることを許容する第1の逆止弁
    と、前記他方車輪ブレーキのブレーキ液が前記電磁切替
    弁,前記第2の電磁遮断弁および前記第2のオリフィス
    を通らずに前記マスタシリンダ側通路に流れることを許
    容する第2の逆止弁とを備えていることを特徴とする車
    両用液圧ブレーキ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114684086A (zh) * 2020-12-31 2022-07-01 比亚迪股份有限公司 制动系统及车辆

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CN114684086A (zh) * 2020-12-31 2022-07-01 比亚迪股份有限公司 制动系统及车辆
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