JPH0732235Y2 - 移動車の駆動輪の旋回機構 - Google Patents

移動車の駆動輪の旋回機構

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JPH0732235Y2
JPH0732235Y2 JP12810787U JP12810787U JPH0732235Y2 JP H0732235 Y2 JPH0732235 Y2 JP H0732235Y2 JP 12810787 U JP12810787 U JP 12810787U JP 12810787 U JP12810787 U JP 12810787U JP H0732235 Y2 JPH0732235 Y2 JP H0732235Y2
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幹 田中
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神鋼電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は無人車などの移動車両の駆動輪の旋回機構に関
し、より具体的には車輪がステアリング軸に対し半径方
向に延在する車輪軸に装着され、ステアリング軸からそ
の半径方向、すなわち水平方向に偏寄している点におい
て接地する、いわゆる偏寄式駆動輪を使用して、ステア
リングモータを兼ねた駆動モータにより走行する無人車
などにおいて、タイヤ接地幅の影響により発生する旋回
時のトルクの反作用により走行、操舵上不安定になるの
を解消して、安定し正確な軌跡で走行することの可能な
旋回機構に関する。
[従来の技術] 移動車の車輪やキャスターにおいて、ステアリング軸の
軸線と、車輪の接地位置を通過してその進行方向に向く
ベクトルが交差せず、旋回時に車輪に加わる抵抗を低減
するように構成した、いわゆる偏寄式動輪を使用した移
動車が提案されている(特開昭54-120140)。
この偏寄式動輪を使用した移動車は、第3図に示すよう
に、ステアリング軸1、車輪軸2、車輪3とこの車輪を
駆動する駆動モータ5を備え第4図に示すように、移動
車4に装着されてチェンホイール6とチェン7を介して
ステアリングモータ8により旋回移動ができ、移動車4
が停止しているときでも抵抗なく車輪を転向、すなわ
ち、据え切りもできる構造としたものである。
本考案の考案者は、前記特開昭54-120140の偏寄式駆動
輪を使用し,かつそれを改良した全方向無人台車を開発
し、昭和62年1月24日実用新案登録出願(実願昭62-813
9)をした。
本考案の考案者の先願考案であるこの全方向無人台車
は、その概要が第5図と第6図に示されるように、車体
フレーム11にそれぞれ1対の駆動輪12(12a,12b)と自
由輪13a,13bとが対角線状に配置され、駆動輪12は、旋
回軸14、車輪軸15および車輪16とを有し、旋回軸14は車
体フレーム11に軸受17を介して水平旋回可能に鉛直に軸
支されている。車輪軸15は旋回軸14から半径方向に突出
し車輪16は,車輪軸15が旋回軸14から半径方向に偏寄し
た位置において減速機19を介して駆動モータ18により駆
動される。旋回軸14には第1のエンコーダ20と電磁ブレ
ーキ26が付設され、駆動モータ18のモータ軸には第2の
エンコーダ22が付設されている。
[考案が解決しようとする問題点] 考案者らはさらに前記の全方向無人台車において、駆動
モータとステアリングモータを共用にした無人台車を試
作したが、タイヤ接地幅によってはその影響により、旋
回時のトルクの反作用が発生し、走行、操舵上不安定に
なる場合があり解決の必要に迫られていた。それは動輪
の旋回に際しタイヤ接地幅の影響により、車体フレーム
がタイヤに連れ動かされることであり、車体フレームの
姿勢変化、位置変化が生じる。無人台車のように車外指
令によって車両を走行させる場合には、路面に対する位
置精度の誤差となり、走行精度を向上させるのが困難に
なる。第2図を参照して力学的に考察すると、第2図に
おいて、車輪16をAの位置からBへ旋回させるために
は、車輪の回転トルク以外にトルクT(実線)を必要と
する。車輪16を停止の状態にしたまま旋回させようとす
るときの抵抗トルクは−T(点線)でTとは方向が反対
である。
旋回軸から車輪16までの距離、すなわち旋回半径をRと
すると、 T、又は−T=F・Rとなり力Fが発生する。
旋回軸に力Fが発生すると、車輪は旋回軸の周りを廻る
ことなく旋回軸(車体)と共に連れ動くことになる。
タイヤの接地幅をb;車輪荷重をW;接地面との摩擦係数を
μとすると: であり となる。
[問題点を解決するための手段] 車輪を旋回させようとするとき、旋回軸に発生する力F
と無関係に車輪を強制的に旋回させるようにすれば車輪
は容易に円滑に旋回可能となる。
本考案では旋回軸を、旋回中軸(以下中軸ともいう)と
旋回外軸(以下外軸ともいう)とから成る二重構造と
し、中軸は外軸に対し相対的に回転可能であり、旋回角
検出のための第1のエンコーダはチェーン等を介して外
軸に連結され、一方、外軸はそれと一体に水平に回転す
るアームを有し、このアームには路面と水平な車輪軸を
装着し、この車輪軸には旋回軸としての中軸から偏寄し
た位置で路面と接する車輪が装着され、走行又は旋回の
ために減速機を介して駆動モータにより駆動される。
この車輪軸と旋回軸としての中軸とは1対の傘歯車によ
り連結される。このような構成においては、旋回軸とし
ての中軸を電磁ブレーキなどにより車体フレームに固定
して、車輪を駆動して回転させると車輪とアームは一体
になって固定された中軸の周りを強制的に水平に回転さ
れ、旋回軸に生じる力Fによる影響を受けなくなり、動
輪旋回時にも車体が移動することなく、想定通りの旋回
角で精度の高い走行軌跡が得られるようにして問題点を
解決したものである。
[実施例] 第1図は、本考案の実施例を示す概略正面図であり、図
面中従来技術のものと同一又は類似の部材には同一参照
符号を付して重複して説明するのを省略する。
旋回軸14は、中空の外軸14′と、この中空の外軸14′に
対し相対的に回転可能にされる中軸14″とから成る二重
管構造である。
旋回外軸14′はチェーン等を介して連結された第1のエ
ンコーダ20により旋回角が検出される。また、旋回中軸
14″には第1の電磁ブレーキ21が装着され、これがONに
されると旋回中軸14″は車体フレーム11に対し固定さ
れ、第1の電磁ブレーキ21がOFFにされると車体に対し
自由に旋回可能となる。この旋回中軸14″の下端には第
1の傘歯車25′が取り付けられ後述する第2の傘歯車2
5″と噛合うようになっている。
中空の旋回外軸14′には一体に形成又は連結されたアー
ム23があり、路面に平行に車輪軸15が装着され、中軸1
4″の軸心からRだけ偏寄りした位置で路面と接地する
車輪16が設けられ、車輪軸15には走行又は旋回のための
駆動モータ・減速機組立体18と第2の傘歯車25″が取り
付けられ前記の第1の傘歯車25′と噛合うようになって
いる。中空の外軸14′の上端は軸受17を介して車体フレ
ーム11に対し回転可能に装着され、その上端には第2の
電磁ブレーキ21′が取り付けられ、これがONにされると
外軸14′は車体フレーム11に対し固定される。この場合
第1の傘歯車25′と第2の傘歯車25″のピッチ円直径
を、それぞれ、D,dとし車輪の旋回軸からの偏寄距離R,
車輪の半径をrとしたとき、車輪の回転軸と旋回軸と
は; の比の傘歯車で連結される。
次に本考案の装置の操作について述べる。
車両を走行させる際には、第2の電磁ブレーキ21′をON
とし、第1の電磁ブレーキ21をOFFとすると、これによ
り旋回中軸14″は車体フレーム11に対し回転自由とな
り、中空の旋回外軸14′は車体に固定されるので、車輪
16は駆動されても旋回することなく回転して車両を走行
させる。
車輪16を旋回させる時は、第1の電磁ブレーキ21をONと
して旋回中軸14″を車体フレーム11に対し固定させ、第
2の電磁ブレーキ21′をOFFとして中空の旋回外軸14′
を車体フレーム11に対し回転可能にする。
これにより、モータで駆動された車論16は旋回中軸14′
と一体になり旋回中軸14″を旋回軸として強制的に旋回
させられ、車輪16の旋回時にも車体が連れ動かされて移
動することなく、想定動りの旋回角で精度の高い走行軌
跡が得られる。
[考案の作用] 旋回軸を、旋回中軸と旋回外軸とから成る2重管構造と
し、旋回外軸と一体のアームに車輪軸を装着して、旋回
外軸と車輪軸とは1対の傘歯車で連結して常に一体に旋
回するようにし、旋回中軸は電磁ブレーキにより車体の
一部に固定又は固定から開放されるようにする。旋回中
軸と旋回外軸にはそれぞれ電磁ブレーキを装着して、こ
れらの電磁ブレーキを操作することにより自由走行と車
輪の強制的旋回を想定通りに行うことができるので電動
車両などの旋回操作に極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の構成を示す概略側面図、第2図は偏寄
式駆動輪の旋回動作の説明図、第3図は偏寄式駆動輪の
基本構成図、第4図は偏寄式駆動輪を使用した先行技術
による移動車の概略平面図で、第5図は偏寄式駆動輪を
使用した先願考案の側面図、第6図は先願考案の偏寄式
駆動輪を使用した移動車の概略平面図である。 図面中の符号 11:車体フレーム、12:駆動輪,14:旋回軸,14′:旋回外
軸,14″:旋回中軸,15:車輪軸,16:車輪,17:軸受,18:駆
動モータ・減速機組立体,20:第一のエンコーダ、21:第
1の電磁ブレーキ、21′:第2の電磁ブレーキ、22:第
2のエンコーダ、23:アーム、25′:第1の傘歯車、2
5″:第2の傘歯車。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行時に作動、旋回時に不作動となる第2
    の電磁ブレーキと; 路面に対し垂直に、車体フレームに対しては相対的に回
    転自在に装着され前記第2の電磁ブレーキによって車体
    フレームに固定され又は解放される中空の旋回外軸と; この旋回外軸と一体に連結されたアームに軸支されて路
    面に平行に延在して前記旋回外軸と一体に旋回する車輪
    軸と; この車輪軸上で前記旋回外軸の軸心から半径方向に偏寄
    した位置において路面に接して回転する車輪と; 前記車輪軸に装着され走行と旋回のために前記車輪を駆
    動する駆動モータ・減速機組立体と; 前記旋回外軸の内周に沿って同軸に相対的に回転自在に
    され旋回時に作動、走行時に不作動となる第1の電磁ブ
    レーキと; 前記第1の電磁ブレーキにより車体に対し固定又は解放
    される旋回中軸と; この旋回中軸に装着された第1の傘歯車と前記車輪軸に
    装着された第2の傘歯車とが互いに咬み合って前記車輪
    軸の回転を旋回中軸に伝達するようになった傘歯車列
    を; 備えたことを特徴とする移動車の駆動輪の旋回機構。
  2. 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第1項に記載の移
    動車の駆動輪の旋回機構において、前記旋回外軸の回転
    はチェーン等を介して車体に装着された第1のエンコー
    ダにより旋回角を検出して制御され、前記駆動モータ・
    減速機組立体による駆動輪の駆動は車輪軸に装着された
    エンコーダにより検出、制御されるようになっている移
    動車の駆動輪の旋回機構。
  3. 【請求項3】実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項
    に記載の移動車の駆動輪の旋回機構において、前記第1
    の傘歯車と第2の傘歯車のピッチ円直径を、それぞれ
    D、dとし、車輪の旋回軸からの偏寄距離をR、車輪の
    半径をrとしたとき、車輪の回転軸と旋回軸とが; の比の傘歯車で連結されるようになっている移動車の駆
    動輪の旋回機構。
JP12810787U 1987-08-25 1987-08-25 移動車の駆動輪の旋回機構 Expired - Lifetime JPH0732235Y2 (ja)

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JPS6433431U JPS6433431U (ja) 1989-03-01
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