JP2540265Y2 - 作業車両のブレーキ操作装置 - Google Patents
作業車両のブレーキ操作装置Info
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- JP2540265Y2 JP2540265Y2 JP4595191U JP4595191U JP2540265Y2 JP 2540265 Y2 JP2540265 Y2 JP 2540265Y2 JP 4595191 U JP4595191 U JP 4595191U JP 4595191 U JP4595191 U JP 4595191U JP 2540265 Y2 JP2540265 Y2 JP 2540265Y2
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- arm
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- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は駆動車輪を操舵旋回可
能に支持して操舵車輪に兼用させると共に、該駆動車輪
に車両制動用の機械式ブレーキを内装させてある作業車
両において、上記ブレーキを操作するための操作装置に
関するものである。
能に支持して操舵車輪に兼用させると共に、該駆動車輪
に車両制動用の機械式ブレーキを内装させてある作業車
両において、上記ブレーキを操作するための操作装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】操舵車輪を兼ねる駆動車輪は、車両のア
クスルハウジングの外端部に回動自在に支持させた支持
金物に車輪軸を回転可能に支持させて設けられ、上記し
た機械式のブレーキは一般に、車輪軸上に固定設置した
ブレーキケース内に設けられて、このブレーキケースを
上記支持金物に対し相対回転不能に拘束することにより
駆動車輪の制動を行なうものに構成されている。
クスルハウジングの外端部に回動自在に支持させた支持
金物に車輪軸を回転可能に支持させて設けられ、上記し
た機械式のブレーキは一般に、車輪軸上に固定設置した
ブレーキケース内に設けられて、このブレーキケースを
上記支持金物に対し相対回転不能に拘束することにより
駆動車輪の制動を行なうものに構成されている。
【0003】そして従来は図7−9に例示するように、
ブレーキケース15から該ケース15に対し直交する方
向で突出させたブレーキ操作軸19上のブレーキアーム
20に対し操作索条21のイナーワイヤ21a端を直接
に接続する構造が、採られて来ている。図7−9におい
て13は上述のような支持金物、22は支持金物13に
設けた操作索条用のアウタ受けであり、また14はアク
スルハウジングを示す。左右の駆動車輪に内装させた左
右のブレーキのための1対の操作索条はそのイナーワイ
ヤ21aを図7に例示するように、単一のブレーキペダ
ル(図示せず)の踏込みにより左右のブレーキに対し均
等した操作力を及ぼすためのシーソー状に回動自在なイ
コライザ24へと接続するものとするのが一般的であ
る。
ブレーキケース15から該ケース15に対し直交する方
向で突出させたブレーキ操作軸19上のブレーキアーム
20に対し操作索条21のイナーワイヤ21a端を直接
に接続する構造が、採られて来ている。図7−9におい
て13は上述のような支持金物、22は支持金物13に
設けた操作索条用のアウタ受けであり、また14はアク
スルハウジングを示す。左右の駆動車輪に内装させた左
右のブレーキのための1対の操作索条はそのイナーワイ
ヤ21aを図7に例示するように、単一のブレーキペダ
ル(図示せず)の踏込みにより左右のブレーキに対し均
等した操作力を及ぼすためのシーソー状に回動自在なイ
コライザ24へと接続するものとするのが一般的であ
る。
【0004】このため従来は次の問題点がみられてい
た。すなわち幅の狭まい車輪を有する自動車であれば上
記のようなブレーキアームが車両の幅方向の内側で車輪
リムの外方に位置することとなるため、同ブレーキアー
ムに接続した操作索条をそのまま、斜め前方または後方
へとのばしてイコライザ位置まで導ける。これに対し走
行条件不良の地面上を走行する作業車両の車輪は幅の広
いものとされていて、図8,9に例示するようにブレー
キアーム20が車輪リム内に位置することになるため、
イナーワイヤ21aの端部がブレーキケース15に平行
する方向に沿い、ブレーキアーム20とイコライザ24
間で操作索条21に2箇所の屈曲部A,Bが生じる。そ
して車輪11が図8に例示するように外向きに操舵旋回
されるときと図9に例示するように内向きに操舵旋回さ
れるときとを比較すると、車輪11に近い側の屈曲部A
において図8の場合の方が大きな屈曲を生じ、操舵操作
に際しイナーワイヤ21aに対してより大きな摺動抵抗
が加わる。このことは左右の駆動車輪11に制動力を加
え車速を落して安全な車両旋回を得ようとするときに、
左右の両ブレーキに対し加えられる操作力が左右均等に
ならないことを意味し、いわゆる片ブレーキの現象が生
じて安全が害される。また上記のような操作索条の2箇
所A,Bでの屈曲は、ブレーキ操作に必要な力を高める
点でも好ましくない。
た。すなわち幅の狭まい車輪を有する自動車であれば上
記のようなブレーキアームが車両の幅方向の内側で車輪
リムの外方に位置することとなるため、同ブレーキアー
ムに接続した操作索条をそのまま、斜め前方または後方
へとのばしてイコライザ位置まで導ける。これに対し走
行条件不良の地面上を走行する作業車両の車輪は幅の広
いものとされていて、図8,9に例示するようにブレー
キアーム20が車輪リム内に位置することになるため、
イナーワイヤ21aの端部がブレーキケース15に平行
する方向に沿い、ブレーキアーム20とイコライザ24
間で操作索条21に2箇所の屈曲部A,Bが生じる。そ
して車輪11が図8に例示するように外向きに操舵旋回
されるときと図9に例示するように内向きに操舵旋回さ
れるときとを比較すると、車輪11に近い側の屈曲部A
において図8の場合の方が大きな屈曲を生じ、操舵操作
に際しイナーワイヤ21aに対してより大きな摺動抵抗
が加わる。このことは左右の駆動車輪11に制動力を加
え車速を落して安全な車両旋回を得ようとするときに、
左右の両ブレーキに対し加えられる操作力が左右均等に
ならないことを意味し、いわゆる片ブレーキの現象が生
じて安全が害される。また上記のような操作索条の2箇
所A,Bでの屈曲は、ブレーキ操作に必要な力を高める
点でも好ましくない。
【0005】そこで考えられることは図10に例示する
ように、ブレーキ操作軸19を長くして自動車における
と同様にブレーキアーム20を車輪リムの外方に位置さ
せるといった構造である。しかし本構造を採用するとア
クスルハウジング14に対し直交する方向に沿う比較的
長寸のブレーキアーム20が、図10に例示する車輪1
1の外向き操舵旋回時にアクスルハウジング14と干渉
を起さないようにする必要から、車輪の操向角度を大き
くとれないといった別の問題を生じる。
ように、ブレーキ操作軸19を長くして自動車における
と同様にブレーキアーム20を車輪リムの外方に位置さ
せるといった構造である。しかし本構造を採用するとア
クスルハウジング14に対し直交する方向に沿う比較的
長寸のブレーキアーム20が、図10に例示する車輪1
1の外向き操舵旋回時にアクスルハウジング14と干渉
を起さないようにする必要から、車輪の操向角度を大き
くとれないといった別の問題を生じる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】そこでこの考案は作業
車両において、操舵車輪を兼ねる駆動車輪に内装させた
機械式のブレーキを操作する操作索条の屈曲を、車輪操
向角度を犠牲にすることなく減らして前述の問題点を解
消する、新規なブレーキ操作装置を提供しよとするもの
である。
車両において、操舵車輪を兼ねる駆動車輪に内装させた
機械式のブレーキを操作する操作索条の屈曲を、車輪操
向角度を犠牲にすることなく減らして前述の問題点を解
消する、新規なブレーキ操作装置を提供しよとするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのためにこの考案は添
付図に例示するように、駆動車輪11の車輪軸12を回
転自在に支持する支持金物13をアクスルハウジング1
4の外端部に、駆動車輪11の操舵旋回を可能とするよ
うに回動自在に支持させて、駆動車輪11を操舵車輪に
兼用させると共に、車輪軸12上に固定設置したブレー
キケース15内に、該ブレーキケース15を上記支持金
物13に対し相対回転不能に拘束して駆動車輪11の制
動を行なう機械式のブレーキ16を設けてある作業車両
において、次のような手段を講じた。すなわち図1,6
に示すように前記ブレーキケース15に対し略直交する
方向に沿う第1のアーム17a及び略平行する方向に沿
う第2のアーム17bを有するベルクランク17を前記
支持金物13に、駆動車輪11の操舵旋回軸線に対し平
行する支点軸18まわりで回動可能に支持させ、前記ブ
レーキケース15から該ブレーキケース15に直交する
方向で突出させたブレーキ操作軸19上のブレーキアー
ム20に対し上記第1のアーム17aを連動連結する一
方、上記第2のアーム17bにイナーワイヤ21a端を
接続した操作索条21を、イナーワイヤ21aの端部が
前記ブレーキケース15に対し略直交する方向に沿うよ
うに前記支持金物13に設けたアウタ受け22に保持さ
せて設けるのである。
付図に例示するように、駆動車輪11の車輪軸12を回
転自在に支持する支持金物13をアクスルハウジング1
4の外端部に、駆動車輪11の操舵旋回を可能とするよ
うに回動自在に支持させて、駆動車輪11を操舵車輪に
兼用させると共に、車輪軸12上に固定設置したブレー
キケース15内に、該ブレーキケース15を上記支持金
物13に対し相対回転不能に拘束して駆動車輪11の制
動を行なう機械式のブレーキ16を設けてある作業車両
において、次のような手段を講じた。すなわち図1,6
に示すように前記ブレーキケース15に対し略直交する
方向に沿う第1のアーム17a及び略平行する方向に沿
う第2のアーム17bを有するベルクランク17を前記
支持金物13に、駆動車輪11の操舵旋回軸線に対し平
行する支点軸18まわりで回動可能に支持させ、前記ブ
レーキケース15から該ブレーキケース15に直交する
方向で突出させたブレーキ操作軸19上のブレーキアー
ム20に対し上記第1のアーム17aを連動連結する一
方、上記第2のアーム17bにイナーワイヤ21a端を
接続した操作索条21を、イナーワイヤ21aの端部が
前記ブレーキケース15に対し略直交する方向に沿うよ
うに前記支持金物13に設けたアウタ受け22に保持さ
せて設けるのである。
【0008】
【作用】ブレーキケース15から該ブレーキケース15
に対し直交する方向で突出するブレーキ操作軸19上の
ブレーキアーム20はブレーキケース15に対し平行す
るから、ベルクランク17においてブレーキケース15
に対し略直交する配置の第1のアーム17aは該ブレー
キアーム20ど略直交する方向に沿っていて、これらの
両者17a,20間は難なく、互に一体回動するように
連結できる。そしてブレーキケース15に対し略平行配
置の第2のアーム17bを押し引きするイナーワイヤ2
1aは、ブレーキケース15に対し略直交する方向から
該第2のアーム17bに対し作用させるのが最も効率よ
く機能することとなり、この考案は実際に支持金物13
のアウタ受け22によってイナーワイヤ21aの端部を
そのような方向に沿わせている。このようなイナーワイ
ヤ21aを装備する操作索条21は図1に示す通り、ア
ウタ受け22を外れた部分で曲率半径大の屈曲をさせて
前方或は後方(図例では前方)のブレーキ操作部へと導
くことができ、屈曲部が1箇所となると共に左右の車輪
11が操舵旋回されたときも左右の操作索条21間で屈
曲部の曲率半径がほとんど違わないことになる。したが
って車両制動を行ないつつ車両を旋回させるときも左右
のブレーキ16に対し均等した操作力が加えられて片ブ
レーキの危険が起きず、また操作索条21の屈曲部が1
箇所のみでしかも曲率半径大であることから、車両の直
進時、旋回時を問わず軽快にブレーキ操作を行なえる。
に対し直交する方向で突出するブレーキ操作軸19上の
ブレーキアーム20はブレーキケース15に対し平行す
るから、ベルクランク17においてブレーキケース15
に対し略直交する配置の第1のアーム17aは該ブレー
キアーム20ど略直交する方向に沿っていて、これらの
両者17a,20間は難なく、互に一体回動するように
連結できる。そしてブレーキケース15に対し略平行配
置の第2のアーム17bを押し引きするイナーワイヤ2
1aは、ブレーキケース15に対し略直交する方向から
該第2のアーム17bに対し作用させるのが最も効率よ
く機能することとなり、この考案は実際に支持金物13
のアウタ受け22によってイナーワイヤ21aの端部を
そのような方向に沿わせている。このようなイナーワイ
ヤ21aを装備する操作索条21は図1に示す通り、ア
ウタ受け22を外れた部分で曲率半径大の屈曲をさせて
前方或は後方(図例では前方)のブレーキ操作部へと導
くことができ、屈曲部が1箇所となると共に左右の車輪
11が操舵旋回されたときも左右の操作索条21間で屈
曲部の曲率半径がほとんど違わないことになる。したが
って車両制動を行ないつつ車両を旋回させるときも左右
のブレーキ16に対し均等した操作力が加えられて片ブ
レーキの危険が起きず、また操作索条21の屈曲部が1
箇所のみでしかも曲率半径大であることから、車両の直
進時、旋回時を問わず軽快にブレーキ操作を行なえる。
【0009】
【実施例】図2は本案実施例を装備する小型のトラクタ
を示している。同トラクタは板材から成る、平面視(図
示せず)で口の字形の前後に長い車体フレーム26を備
え、エンジン27は車体の前部に搭載されている。トラ
クタは操舵車輪として用いられる左右の前輪28、及び
前記のように操舵車輪を兼ねた駆動車輪に構成されてい
る左右の後輪11を備えている。左右の後輪11間で車
体フレーム26に支持させたミッションケース29が設
けられており、このミッションケース29の外側面に左
右の前記アクスルハウジング14を装着してある。エン
ジン27からミッションケース29内への動力伝達は、
車体フレーム26の上面側に配置の前後方向に沿った伝
動軸30によって行なわれる。ミッションケース29の
上方に乗用座席31が設置され、その前方に左右の前輪
28及び後輪11を操舵旋回させるためのステアリング
ホイール32を臨ませてある。
を示している。同トラクタは板材から成る、平面視(図
示せず)で口の字形の前後に長い車体フレーム26を備
え、エンジン27は車体の前部に搭載されている。トラ
クタは操舵車輪として用いられる左右の前輪28、及び
前記のように操舵車輪を兼ねた駆動車輪に構成されてい
る左右の後輪11を備えている。左右の後輪11間で車
体フレーム26に支持させたミッションケース29が設
けられており、このミッションケース29の外側面に左
右の前記アクスルハウジング14を装着してある。エン
ジン27からミッションケース29内への動力伝達は、
車体フレーム26の上面側に配置の前後方向に沿った伝
動軸30によって行なわれる。ミッションケース29の
上方に乗用座席31が設置され、その前方に左右の前輪
28及び後輪11を操舵旋回させるためのステアリング
ホイール32を臨ませてある。
【0010】図3に示すように左右のアクスルハウジン
グ14には、ミッションケース29内の差動装置34か
ら左右に延出する左右の後輪アクスル35を内装させて
ある。図3,4に示すように各アクスルハウジング14
の外端部はフォーク状に形成されていて、このフォーク
状部分の上面及び下面に沿わせるフォーク状部分を有す
る前記支持金物13を、上下1対の鉛直操舵支点軸3
6,37を介して回動自在に支持している。各後輪11
の車輪軸12は1対のボールベアリング38を介し支持
金物13のボス部13aに回転可能に支持され、各後輪
アクスル35に対しユニバーサル接手39により連結さ
れている。前記ブレーキケース15は車輪軸12にスプ
ライン嵌めして嵌着され、車輪軸12端にボルト止めし
た円板40によって抜止めされている。後輪デイスク1
1bはブレーキケース15の外面にボルト止めされてお
り、この後輪デイスク11bに後輪11の車輪リム11
aが溶着されている。支持金物13にはブレーキケース
15の蓋部13bを一体形成してある。
グ14には、ミッションケース29内の差動装置34か
ら左右に延出する左右の後輪アクスル35を内装させて
ある。図3,4に示すように各アクスルハウジング14
の外端部はフォーク状に形成されていて、このフォーク
状部分の上面及び下面に沿わせるフォーク状部分を有す
る前記支持金物13を、上下1対の鉛直操舵支点軸3
6,37を介して回動自在に支持している。各後輪11
の車輪軸12は1対のボールベアリング38を介し支持
金物13のボス部13aに回転可能に支持され、各後輪
アクスル35に対しユニバーサル接手39により連結さ
れている。前記ブレーキケース15は車輪軸12にスプ
ライン嵌めして嵌着され、車輪軸12端にボルト止めし
た円板40によって抜止めされている。後輪デイスク1
1bはブレーキケース15の外面にボルト止めされてお
り、この後輪デイスク11bに後輪11の車輪リム11
aが溶着されている。支持金物13にはブレーキケース
15の蓋部13bを一体形成してある。
【0011】図3−5に示すように前記ブレーキ16
は、支持金物13の蓋部13bに固定支持させた支点軸
42に拡開回動可能に支持させたブレーキシュー43を
備え、このブレーキシュー43外周面上のブレーキライ
ナ43aをブレーキケース15の内面に圧接させて支持
金物13に対しブレーキドラム15を相対回転不能に拘
束する内拡式のものに構成されている。ブレーキシュー
43は1対の戻しばね44によって、縮小方向に附勢さ
れている。ブレーキシュー43を拡開させるためのカム
軸に構成されている前記ブレーキ操作軸19を、支持金
物13の蓋部13bに固定した支筒体45に回転可能に
支承させ、ブレーキケース15の内外にまたがらせて設
けてある。前記ブレーキアーム20は、支筒体45外へ
のブレーキ操作軸19突出端で、該操作軸19に取付け
られている。
は、支持金物13の蓋部13bに固定支持させた支点軸
42に拡開回動可能に支持させたブレーキシュー43を
備え、このブレーキシュー43外周面上のブレーキライ
ナ43aをブレーキケース15の内面に圧接させて支持
金物13に対しブレーキドラム15を相対回転不能に拘
束する内拡式のものに構成されている。ブレーキシュー
43は1対の戻しばね44によって、縮小方向に附勢さ
れている。ブレーキシュー43を拡開させるためのカム
軸に構成されている前記ブレーキ操作軸19を、支持金
物13の蓋部13bに固定した支筒体45に回転可能に
支承させ、ブレーキケース15の内外にまたがらせて設
けてある。前記ブレーキアーム20は、支筒体45外へ
のブレーキ操作軸19突出端で、該操作軸19に取付け
られている。
【0012】図6に示すように前記支点軸18は支持金
物13の上面側に鉛直方向に沿わせて植設され、前記ベ
ルクランク17をその中央ボス部で回動可能に支持して
いる。ベルクランク17の第1のアーム17aはブレー
キアーム20に対し、該両アーム17a,20に対し直
交する向きに両端部を屈曲させてあるロッド46によっ
て連動連結されている。前記アウタ受け22には支持金
物13の上面側に固定してブレーキケース15に対し直
交する方向で機体側内方向きに張出させたプレート47
の上面に、図3に示すように上方側の操舵支点軸36に
被嵌しブレーキケース15と平行する向きで取付けら
れ、操作索条21のアウタワイヤ21bを止着されてい
る。前記イナーワイヤ21aは、その先端に取付けたコ
の字形の接続金具48によりベルクランク17の第2の
アーム17bの端部を挟み、ピン49によって該第2の
アーム17bに接続されている。
物13の上面側に鉛直方向に沿わせて植設され、前記ベ
ルクランク17をその中央ボス部で回動可能に支持して
いる。ベルクランク17の第1のアーム17aはブレー
キアーム20に対し、該両アーム17a,20に対し直
交する向きに両端部を屈曲させてあるロッド46によっ
て連動連結されている。前記アウタ受け22には支持金
物13の上面側に固定してブレーキケース15に対し直
交する方向で機体側内方向きに張出させたプレート47
の上面に、図3に示すように上方側の操舵支点軸36に
被嵌しブレーキケース15と平行する向きで取付けら
れ、操作索条21のアウタワイヤ21bを止着されてい
る。前記イナーワイヤ21aは、その先端に取付けたコ
の字形の接続金具48によりベルクランク17の第2の
アーム17bの端部を挟み、ピン49によって該第2の
アーム17bに接続されている。
【0013】図1に示すように左右ブレーキの操作索条
21のイナーワイヤ21aの基端は、鉛直支点軸51ま
わりでシーソー状に回動可能な前述のもの同様のイコラ
イザ24に対し接続され、その手前に設けたアウタ受け
52にアウタワイヤ21bの基端が取付けられている。
イコライザ24はブレーキペダル53により、操作索条
54を介して回動操作される。
21のイナーワイヤ21aの基端は、鉛直支点軸51ま
わりでシーソー状に回動可能な前述のもの同様のイコラ
イザ24に対し接続され、その手前に設けたアウタ受け
52にアウタワイヤ21bの基端が取付けられている。
イコライザ24はブレーキペダル53により、操作索条
54を介して回動操作される。
【0014】左右の後輪11を操舵旋回させるためには
図3に示すように、ミッションケース29の下面側に支
持板56を固定設置し、この支持板56に鉛直支軸57
まわりで回動する操舵アーム58を支持させてある。左
右後輪11の支持金物13には図3に一側のものについ
て示すように、下面側でナックルアーム59を取付けて
あって、左右の各ナックルアーム59を左右の各タイロ
ッド60によって操舵アーム58に対し接続してある。
図2に示すようにステアリングホイール32によって減
速ギヤボックス61内のギヤ機構を介し回動操作される
センタアーム62に、前方向きに延びるドラクロッド6
3及び後方側に延びるドラグロッド64を接続してあ
り、後者のドラグロッド64を後輪操舵旋回用の上記操
舵アーム58へと接続してある。前者のドラグロッド6
3は一側前輪28のナックルアーム65へと接続されて
おり、このナックルアーム65が他側前輪のナックルア
ーム(図示せず)に対しタイロッド66により接続され
ている。
図3に示すように、ミッションケース29の下面側に支
持板56を固定設置し、この支持板56に鉛直支軸57
まわりで回動する操舵アーム58を支持させてある。左
右後輪11の支持金物13には図3に一側のものについ
て示すように、下面側でナックルアーム59を取付けて
あって、左右の各ナックルアーム59を左右の各タイロ
ッド60によって操舵アーム58に対し接続してある。
図2に示すようにステアリングホイール32によって減
速ギヤボックス61内のギヤ機構を介し回動操作される
センタアーム62に、前方向きに延びるドラクロッド6
3及び後方側に延びるドラグロッド64を接続してあ
り、後者のドラグロッド64を後輪操舵旋回用の上記操
舵アーム58へと接続してある。前者のドラグロッド6
3は一側前輪28のナックルアーム65へと接続されて
おり、このナックルアーム65が他側前輪のナックルア
ーム(図示せず)に対しタイロッド66により接続され
ている。
【0015】
【考案の効果】この考案は作用の項で前述したように操
舵車輪を兼ねる駆動車輪11に内装させた機械式のブレ
ーキ16を操作する操作索条21の屈曲部を、大きな曲
率半径の1箇所のみとし、且つ、車輪11の操舵旋回時
にも左右の車輪ブレーキの操作索条21間で屈曲部の曲
率半径がほとんど違わないこととなるようにしたもので
あるから、そして同作用を車輪支持用の支持金物13上
に配置するベルクランク17とアウタ受け22による索
条イナーワイヤ21aの作用方向の設定によって得るよ
うにしたから、図7−10に図示した各構造の前述問題
点を解消しブレーキ操作を軽快とし、操舵時のブレーキ
操作に際しても片ブレーキ現象を起こせず、そして車輪
操向角度を大に確保できる効果を奏する。
舵車輪を兼ねる駆動車輪11に内装させた機械式のブレ
ーキ16を操作する操作索条21の屈曲部を、大きな曲
率半径の1箇所のみとし、且つ、車輪11の操舵旋回時
にも左右の車輪ブレーキの操作索条21間で屈曲部の曲
率半径がほとんど違わないこととなるようにしたもので
あるから、そして同作用を車輪支持用の支持金物13上
に配置するベルクランク17とアウタ受け22による索
条イナーワイヤ21aの作用方向の設定によって得るよ
うにしたから、図7−10に図示した各構造の前述問題
点を解消しブレーキ操作を軽快とし、操舵時のブレーキ
操作に際しても片ブレーキ現象を起こせず、そして車輪
操向角度を大に確保できる効果を奏する。
【図1】本案一実施例のやや模式的な一部横断平面図及
び斜視図である。
び斜視図である。
【図2】同実施例を装備するトラクタの一部切欠き、一
部縦断概略側面図である。
部縦断概略側面図である。
【図3】同トラクタ要部の一部縦断背面図である。
【図4】図3の一部を拡大して示す縦断背面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】実施例要部の斜視図である。
【図7】従来例を示す模式的な一部縦断側面図である。
【図8】同従来例の模式的な一部横断平面図である。
【図9】図8と類似の一部横断平面図で、異なった状態
を画いている。
を画いている。
【図10】図7−9に図示の従来例の代替構造を示す模
式的な一部横断平面図である。
式的な一部横断平面図である。
11 後輪(駆動車輪) 12 車輪軸 13 支持金物 13b 蓋部 14 アクスルハウジング 15 ブレーキケース 16 ブレーキ 17 ベルクランク 17a 第1のアーム 17b 第2のアーム 18 支点軸 19 ブレーキ操作軸 20 ブレーキアーム 21a イナーワイヤ 22 アウタ受け 36,37 操舵支点軸 43 ブレーキシュー 46 ロッド
Claims (1)
- 【請求項1】 駆動車輪11の車輪軸12を回転自在に
支持する支持金物13をアクスルハウジング14の外端
部に、駆動車輪11の操舵旋回を可能とするように回動
自在に支持させて、駆動車輪11を操舵車輪に兼用させ
ると共に、車輪軸12上に固定設置したブレーキケース
15内に、該ブレーキケース15を上記支持金物13に
対し相対回転不能に拘束して駆動車輪11の制動を行な
う機械式のブレーキ16を設けてある作業車両におい
て、 前記ブレーキケース15に対し略直交する方向に沿う第
1のアーム17a及び略平行する方向に沿う第2のアー
ム17bを有するベルクランク17を前記支持金物13
に、駆動車輪11の操舵旋回軸線に対し平行する支点軸
18まわりで回動可能に支持させ、前記ブレーキケース
15から該ブレーキケース15に直交する方向で突出さ
せたブレーキ操作軸19上のブレーキアーム20に対し
上記第1のアーム17aを連動連結する一方、上記第2
のアーム17bにイナーワイヤ21a端を接続した操作
索条21を、イナーワイヤ21aの端部が前記ブレーキ
ケース15に対し略直交する方向に沿うように前記支持
金物13に設けたアウタ受け22に保持させて設けたこ
とを特徴としてなる作業車両のブレーキ操作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4595191U JP2540265Y2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 作業車両のブレーキ操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4595191U JP2540265Y2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 作業車両のブレーキ操作装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04130577U JPH04130577U (ja) | 1992-11-30 |
JP2540265Y2 true JP2540265Y2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=31925662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4595191U Expired - Lifetime JP2540265Y2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 作業車両のブレーキ操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2540265Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7954907B1 (en) | 2007-09-24 | 2011-06-07 | Kanzaki Kokyukoki Mfg. Co., Ltd. | Supplemental brake system of zero turn vehicle |
-
1991
- 1991-05-22 JP JP4595191U patent/JP2540265Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7954907B1 (en) | 2007-09-24 | 2011-06-07 | Kanzaki Kokyukoki Mfg. Co., Ltd. | Supplemental brake system of zero turn vehicle |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04130577U (ja) | 1992-11-30 |
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