JPH07322016A - カラー複写機 - Google Patents

カラー複写機

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JPH07322016A
JPH07322016A JP6133978A JP13397894A JPH07322016A JP H07322016 A JPH07322016 A JP H07322016A JP 6133978 A JP6133978 A JP 6133978A JP 13397894 A JP13397894 A JP 13397894A JP H07322016 A JPH07322016 A JP H07322016A
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image
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copying machine
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JP6133978A
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Inventor
Yoshimi Takasaki
良美 高崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高画質、かつインクリボンを節約するカラー
複写機を実現する。 【構成】 画像読み取りブロックを有するスキャナと、
該スキャナによって読み込まれた画像をプリントするプ
リンタと、前記スキャナの副走査速度及び前記プリンタ
のプリント用紙送り速度を制御するコントローラ34を
備え、前記画像読み取りブロックの副走査速度と前記プ
リント用紙送り速度が同期し、拡大コピーモードの場合
は、前記副走査速度はその倍率によって変化し、前記プ
リント用紙送り速度は一定速度となるように制御する。
また、前記スキャナで読み込まれた画像データを複数の
領域に分割し異なる階調処理を施すとともにモニタ表示
を行ない、その画質を確認できるようにする。さらに、
同一の原稿を複数枚コピーするときはインクリボンの同
一部分を使用してプリントする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、普通紙に書いた文字や
写真等の原稿を読み取り、拡大等の画像処理を行い多彩
なプリント画像を得ることができるカラー複写機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、カラー複写機によって写真等
をかなり鮮明にプリントすることができるようになって
きている。図1は上記カラー複写機の外観斜視図であ
る。この図で1はカラー複写機の本体を示す。2はプリ
ントされたプリント紙を受けるペーパ受け皿、3は原稿
台に配置された原稿をモニタする場合に、その原稿の読
み込みを行うモニタスイッチ、4は原稿をコピーしてプ
リントするコピースイッチ、5はコピーモード(倍率)
等を選択する操作パネル、6はプリント用紙を配置する
ペーパトレー、7は入力端子部である。この入力端子部
7にはモニタ装置を接続するビデオ出力端子7A、コン
ピュータなどからコンピュータグラフィック等のデジタ
ル画像データを入力するインターフェイス端子7Bが設
けられている。8はこのカラープリンタ内に内蔵されて
いるスキャナーによって入力される原稿を置く透過性の
原稿台であって、8Aは原稿カバーである。
【0003】このカラー複写機には前記したように、操
作パネル5において所定の倍率を設定し拡大コピーを行
うことができる拡大モードが設けられており、複写する
原稿の画像を、例えば1.3倍、2倍等の大きさに拡大
して印刷することが可能である。また、写真と文字を同
一の原稿として一つのプリント画像を構成することもで
きる。さらにこのようなプリントを行う場合は原稿の明
るさ、色等を引き立たせるために画像データに各種の画
像処理を施し、より良いプリント画像を得ることができ
るようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、拡大モード
でプリントを行う場合、原稿読み取りブロックの副走査
方向の移動速度は拡大倍率によって変化するが、これに
したがいプリント用紙の送り速度を変えてしまうとプリ
ンタの濃度特性が変化するため、鮮明なプリント画像を
得ることが容易ではなくなってしまう。また普通紙の文
字と銀塩プリントの写真が混在している原稿において、
銀塩プリントの黒色部分は文字部分よりも色濃度が濃
く、白色部分は普通紙の白部分よりも濃度が低くなって
しまう。そのため、文字領域と写真領域を同じ階調でコ
ピーした場合、プリント画像は文字領域においては文字
が薄く、かつ文字以外の部分は薄い灰色になってしま
う。したがって、ユーザの所望するプリント画像とは異
なるものとなってしまう
【0005】またプリントを行う画像データに対して、
例えばカラーバランス、コントラスト等の画像処理を施
すことができるが、画像処理を施した後にプリントして
みないと画像処理の結果を確認することができず、その
ための試し刷りを行わなければならない、したがって、
試し刷りのためにインクリボンを浪費しなければならな
い。さらに、1回使用したインクリボンはプリント画像
の形状でインクが減少するので、そのリボンを使用して
別の画像をプリントすると、リボンに残った前画像のゴ
ーストのように現れてしまうという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するためになされたもので、原稿の画像を読み
取る画像読み取りブロックを有するスキャナと、該スキ
ャナによって読み込まれた画像をプリントするプリンタ
と、前記画像読み取りブロックの副走査速度及び前記プ
リンタのプリント用紙送り速度を制御する制御部を備
え、前記制御部の制御により、前記画像読み取りブロッ
クが前記原稿の画像を読み込むときの副走査速度と、前
記プリンタが前記原稿の画像をプリントするときのプリ
ント用紙送り速度が同期するようにカラー複写機を構成
する。前記画像読み取りブロックの副走査速度は拡大コ
ピーモードの倍率によって変化し、前記プリンタのプリ
ント用紙送り速度は前記倍率にかかわらず一定速度とな
るように制御する。
【0007】また、前記スキャナで読み込まれた1画面
分の画像データを複数の領域に分割し、各領域毎にそれ
ぞれ異なる階調処理を施すことを可能にするとともに、
前記画像データをモニタ出力し、前記画像データの画質
をモニタで確認した後にプリントすることができるよう
に構成する。
【0008】さらに、同一の原稿を複数枚コピーすると
きはインクリボンの同一部分を使用してプリントするよ
うに構成する。
【0009】
【作用】写真と文字が混在した原稿であっても、それぞ
れに対応した階調処理を行うことができ、さらに階調処
理の結果を事前にモニタで目視確認することができるの
で高画質のプリント画像を得ることが可能になる。ま
た、試し刷りなどによるインクリボンの浪費を節約でき
るようになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明のカラー複写機の実施例を説明
する。本実施例の昇華型カラー複写機は先行技術として
説明した図1に示したカラー複写機とほぼ同等の構成と
されている。すなわち、カラー複写機の本体1、ペーパ
受け皿2、モニタスイッチ3、コピースイッチ4、操作
パネル5、ペーパトレイ6、入力端子部7(ビデオ出力
端子7A、インターフェイス端子7B)、原稿台8、原
稿カバー8Aにより構成されている。さらに本発明では
操作パネル5にコピーモード(倍率の設定)の選択キー
に加え、写真/文字に対応した階調領域、プリント枚数
等を設定する操作キーが設けられている。
【0011】上記したようなカラー複写機は以下に説明
するような操作によって種々のプリント動作を行わせる
ことができる。例えば、原稿台8にコピーすべき原稿の
画面が下となるように置き原稿カバー8Aを閉め、操作
パネル5によってプリントモードを選択する。このプリ
ントモードは原稿の読み取り範囲及び拡大倍率等であ
り、本実施例では例えば標準モード(等倍)、1.3倍
拡大モード、2倍拡大モードの3種類が設けられてい
る。原稿台8に配置された原稿をモニタする場合はモニ
タスイッチ3を押す。すると選択した拡大モードに応じ
た読み取り範囲が読み取られるが、このときはプリント
を行わずに、読み取りデータを間引いて本体1内に設け
られているフレームメモリに画像データを格納する。ま
た、フレームメモリに取り込まれたデータがD/A変換
器を介してビデオ出力端子7Aから出力される。
【0012】本発明のカラー複写機では、この出力画像
をモニタで見ながらユーザが操作パネル5から画像の色
合い、明るさ、コントラスト等の画像調整を行うことが
できるようにしている。なお、モニタ画面を見ることな
く直接コピースイッチ4を押すと直ちにカラーコピーを
行うことができる。画質調整を行った後に一度コピース
イッチ4を押すと再び読み取り範囲が読み取られ、この
時の画像データがプリンタ部に送られプリントが開始さ
れる。このプリント時の画質はモニタを見ながら行った
画質調整の結果が反映され、モニタ画面と同じ画像がハ
ードコピーとして得られるようにしてもよい。
【0013】また同一の画像データを複数枚コピーする
場合は、コピースイッチ4を押す前に操作パネル5でプ
リント枚数の設定を行う。そして例えば2枚のプリント
を行うように設定したときは、インクリボンの同一個所
を2回使用してコピーを行うようにする。この場合後述
するように、通常通りコントローラより出力されるプリ
ンタ機構の制御信号に同期してヘッドドライバにおいて
形成された1ライン分の駆動信号を逐次サーマルヘッド
に出力し、昇華型のインクリボンを各画素(Y色、M
色、C色)毎に加熱してプリント紙にインクを浸透させ
ることとなる。そして1枚目のプリントが完了すると再
び同一の駆動信号をサーマルヘッドに供給し、前記イン
クリボンの各画素の同一個所を加熱して2枚目をプリン
トするようにする。なお、プリント枚数が2枚以上に設
定されているときも、このようなプリント動作を設定さ
れた枚数分繰り返して行うようにする。
【0014】これは一回使用したインクリボンにはプリ
ント画像の形状でインクが減少しているため、そのイン
クリボンの同一個所を使用して別の画像をプリントする
とプリント画像にリボンに残った前画像データの形状が
ゴーストとして現れるのを防止するためである。つま
り、同一画像を複数枚プリントする場合は、インクの量
が減少するだけでプリント濃度が若干低下する程度であ
り、目視ではほとんど認識できず、プリント画像に影響
を及ぼすことはない。なお、プリント濃度が低下しない
程度であれば、プリント枚数は3枚以上とすることも可
能である。
【0015】図2は上記カラー複写機内に設けられてい
るスキャナーの概要図を示したもので、後で述べるパル
スモータによって駆動される第1のローラ11Aと、こ
の第1のローラ11Aにベルト11Cで結合されている
第2のローラ11Bを備え、ベルト11Cの中間位置に
は読み取りブロック12が固定されている。したがっ
て、図示していないパルスモータが駆動されるとベルト
11Cに固定されている読み取りブロック12が左右に
移動する。
【0016】読み取りブロック12内にはカラーライン
CCD12A、レンズ12B、赤外線カットフィルタ1
2C、反射ミラー12Dが設置されており、スリットを
介して入力される原稿台(透明板)13上に置かれてい
る原稿Fの反射光を電気信号に変換するように構成され
ている。なお、14は光源、15は反射板を示す。パル
スモータによってローラ11A、11Bが回転すると、
読み取りブロック12が移動して下側から原稿Fの全面
を走査しながら光を照射する。そして、その反射光がカ
ラーラインCCD12Aに入射され原稿Fの画像を読み
取るようにしている。
【0017】16は白色基準板を示し、原稿コピーの初
期段階でこの白色基準板16の画像データを取込み、画
像出力が白を示すような補正を自動的又は手動によって
行う。なお白色基準板16の画像データをラインメモリ
に蓄え、この画像データを基準としてシェーディング
(陰影)補正を行ってもよい。また、プリンタ部におい
て、コピー紙を移動するローラの回転と上記パルスモー
タの回転を原稿Fの画像を印刷するときに、同期してコ
ントロールするためのコントローラを備えている。
【0018】図3は上記したスキャナを有するカラー複
写機の回路ブロックの一例を示す図である。この図で、
21は1ライン分の画像を結像するカラーCCD、22
はマスキング処理回路、23は可変アンプ等からなるマ
ルチプレクサ、24はガンマ補正回路、25はA/D変
換器を示す。カラーCCD21に結像された被写体の1
ライン分の信号がマスキング回路22に入力される。マ
スキング回路22は各RGB信号に対して所定の係数を
乗算して色合いを改善する積和回路によって構成されて
おり、原稿の色とコピーした色とが同様になるように前
記係数が設定される。
【0019】マスキング補正された各色信号R、G、B
はアナログマルチプレクサ23で切り換えが行われた後
に、ガンマ補正回路24によって0.45乗のガンマ補
正が行われる。このガンマ補正回路24においては後で
述べる写真用の階調補正も行われる。ガンマ補正回路2
4でガンマ補正されたRGB信号はA/D変換器25で
デジタル画像データに変換され、フレームメモリ26を
介して画質調整部27Aに、又は直接画質調整部27B
に供給される。
【0020】3原色からなる画像データが蓄積されたフ
レームメモリ26(DRAM)はデータが直接転送され
るDMA(Direct Memory Access) タイプの構成とされ
ており、コントローラ34によって随時書き込み/読み
出しが可能とされている。そして、その読み出し出力は
画質調整部27Aで画像処理された後、D/A変換器2
8を介して再びアナログ信号に変換され、NTSC方式
(PAL方式でもよい)のエンコーダ29からモニタ出
力として外部に供給されるようにしている。また、この
フレームメモリ26に蓄積されている画像データは、プ
リンタの印刷ヘッドを構成するサーマルヘッドに供給す
るために、所定のタイミングで読み出され、画質調整部
27Bで画像処理された後YMC変換器30に供給され
る。そして、このYMC変換器30においてRGBの補
色であるイエロ、マゼンダ、及びシアン色データに変換
され、さらにフィールド補間処理、色合いの調整、エッ
ジ強調処理等が行われヘッドドライバ31に供給され
る。
【0021】画質調整部27Aにおける画質調整は、ユ
ーザがプリント画像をモニタしながら行われる。例えば
入力したRGB各画像データのゲイン、ブライトネス、
写真/文字における階調処理の切替え等の各調整を行い
モニタ画像が所望のプリント画像となるようにする。そ
して画質調整部27Aに設定された各種調整値を画質調
整部27Bに設定してプリントすることにより、画質調
整部27Aを介して出力されているモニタ画像と視覚的
に同様な画質のプリント画像を得ることができるように
なる。画質調整部27Aに設定された各種調整値はコン
トローラ34内に設けられる不揮発性メモリに記憶する
ことにより、カラー複写機の電源が切られても保存され
るようになされ、次回電源を入れたときに再び画質調整
部27Aに設定される。また、画質調整部27(A、
B)は後で説明するように例えば銀塩プリントによる写
真と、普通紙に書かれた文字が混在する原稿Fをプリン
トする場合に、文字が書かれている文字領域の階調処理
を行う。
【0022】ヘッドドライバ31は画像データをその階
調に応じてパルス幅変調し、1ライン分のドライブ信号
を形成し、サーマルヘッド32の各発熱素子を駆動する
駆動パルスを形成する。そして、コントローラ34より
出力されるプリンタ機構の制御信号に同期して逐次1ラ
イン分の駆動信号をサーマルヘッド32に出力し、昇華
型のインクリボンを各画素毎に加熱してプリント紙にイ
ンクを浸透させる。
【0023】33はキャラクタジェネレータを示し、こ
のキャラクタジェネレータ33は操作パネルから入力さ
れるキーボタンによって所望の文字情報を形成し、この
文字情報に基づく画像データをモニタ画面に送ったり、
印刷画面にインサートすることができる。又、本発明で
は後で説明するように、写真と文字が混在する原稿をコ
ピーするさいに、写真領域と文字領域の境界を示すカー
ソルを形成して表示すると共に、ユーザの操作によって
カーソルの表示位置を移動することができるようになさ
れている。
【0024】34は上記したようなプリント動作を行わ
せるためのコントーラを示し、このコントローラ34に
入力される各種操作ボタン入力部39からの指令によっ
て画質調整部27Aを制御し、フレームメモリ26より
出力される画像データを補正して出力すると共に、画質
調整部27Bによってスキャナーから取り込んだ画像デ
ータを補正することができるようになされている。35
及び36は前記スキャナーの読み取りブロック12を移
動するためのパルスモータ、及びプリンタの紙送りを制
御するモータを駆動するドライバである。また37はカ
ラー複写機内に設けられている各種のセンサー及びタイ
ミングモータであって、これらは操作モードによって自
動的にコントローラ34のプログラムによって制御され
る。
【0025】図4(a)(b)(c)は拡大モード時の
CCDとプリンタの画素の関係を説明する図である。な
お、本実施例ではCCDの総画素数は例えばRGB各色
2048個、サーマルヘッドの素子数は1024個とす
る。まずプリント時の主走査方向の画像処理について説
明する。標準モードのプリントを行う場合は、同図
(a)に示されているように主走査方向に対してCCD
の画素40の2画素の画素データによってプリンタの画
素41aを形成する画像データ処理を行う。また例えば
1.3倍拡大モード時は同図(b)に示されているよう
に、同じく主走査方向に対してCCDの画素40の1.
5画素の画素データによってプリンタの画素41bを形
成する画像データ処理を行う。さらに2倍拡大モード時
は同図(c)に示されているようにCCDの画素40の
1画素の画像データによってプリンタの画素41cを形
成する画像データ処理を行う。上記した画像データ処理
は、A/D変換器25におけるサンプリングクロックの
周期を各拡大モードによって、1.3倍、2倍というよ
うに切替える方法により実現することができる。
【0026】また副走査方向に関しては、図2で説明し
た読み取りブロック12の移動速度を各拡大モードによ
って変化させる。このときプリンタのペーパ送り速度は
常に一定となるように設定される。つまりプリンタが1
ラインのプリントを行う時間は拡大モードにかかわらず
一定速度である。したがって1ラインのプリントを行う
時間内に読み取りブロック12が移動する距離が読み取
り画素の1ライン分の幅になり、この幅が図4(a)
(b)(c)に示した副走査方向の移動距離となる。例
えば図4に示した標準モードの移動距離を例えば2とし
た場合、1.3倍拡大モードの移動距離は1.5、2倍
拡大モードの移動距離は1という比になる。
【0027】上記した読み取りブロック12の副走査方
向の移動速度と、プリンタのペーパ送り速度を同期させ
るために、コントローラ34は図5(a)(b)(c)
(d)に示した駆動パルスをモータドライバ35、36
に供給するようにする。同図(a)に示される駆動パル
スは、モータドライバ36に供給されるプリント駆動モ
ータパルスであり拡大モードに関わらず同一の周期で出
力される。すなわちこの駆動パルス(a)によって、前
記したようにペーパ送り速度は常に一定速度となる。
【0028】また、スキャナのモータドライバ35に対
しては、設定された拡大モードにしたがい標準モード時
には駆動パルス(a)と同周期の駆動パルス(b)、
1.3倍拡大モード時には駆動パルス(a)の1.5倍
周期の駆動パルス(c)、また、2倍拡大モード時には
駆動パルス(a)の2倍周期の駆動パルス(d)を供給
する。つまり標準モード時には駆動パルス(a)と駆動
パルス(b)によって、主/副走査方向にCCDの画素
40の2画素の画素データからなるプリンタ画素41a
が形成される。また、1.3倍拡大モード時には駆動パ
ルス(a)と駆動パルス(c)によって、主/副走査方
向にCCDの画素40の1.5画素の画素データからな
るプリンタ画素41bが形成される。さらに、2倍拡大
モード時には駆動パルス(a)と駆動パルス(d)によ
って、主/副走査方向にCCDの画素40の1画素の画
素データからなるプリンタ画素41cが形成されるよう
になる。
【0029】図6は各拡大モードにおける、読み取りブ
ロック12の原稿Fの読み取り範囲を示す図である。図
4で説明したように、主走査方向の画素数及び副走査方
向の移動速度により、標準モード時の読み取り範囲51
が最大となる。そして1.3倍拡大モードの読み取り範
囲52は主/副走査方向ともに読み取り範囲51の3/
4となる。また、2倍拡大モードの読み取り範囲53は
主/副走査方向ともに読み取り範囲51の1/2とな
る。したがって2倍拡大モードでコピーを行う場合は、
読み取り範囲53内に所望の画像が位置するように原稿
Fを配してコピーを実行することにより、所望の画像が
2倍に拡大されてプリントされる。また1.3倍拡大モ
ード時も同様にして読み取り範囲52所望の画像を配置
して拡大コピーすることができる。なお、この図では左
上方を基準ポイントとして各読み取り範囲が示されてい
るが、基準ポイントは読み取り範囲51の中心等、任意
の位置とすることができる。
【0030】次に、プリント画像の領域を分割して各領
域に対して異なる階調処理を行う場合の領域設定につい
て説明する。図7は例えば銀塩プリント(白黒)からな
る写真領域Pと普通紙に手書き文字を書いた文字領域J
による原稿Fを読み込んでモニタ出力した画面の一例を
示す図である。Cはモニタ画面下方に表示され写真領域
Pと文字領域Jの領域境界を示すカーソルであり、この
カーソルCが表示される位置から主走査方向と平行に延
長される線が領域境界となる。そして、カーソルCは図
3に示したキャラクタジェネレータ33によってモニタ
画像に重畳され、さらにユーザの操作によって左右方向
に表示位置を移動して、領域境界を変更することができ
るようになされている。
【0031】モニタ画面上で領域境界を設定する場合
は、操作パネル5に配されている領域設定キーによっ
て、カーソルCを左右方向に移動させてカーソルCの位
置をモニタ出力されている原稿Fの写真/文字の境界に
合わせた後にコピーを開始する。コピーが開始される
と、まず領域境界まではガンマ補正回路24において写
真用階調処理が施され、領域境界から先は画像処理部2
7(A、B)において文字用階調処理を施して1ライン
のプリントを行うようにする。このように各領域に対応
して異なる階調処理を施すことにより、本実施例のよう
に写真領域Pが銀塩プリントである場合でも、コピー結
果において写真の黒部分と文字領域Jの文字部分の濃さ
が同等になり、また、文字領域Jにおいて例えば文字部
分が薄くなったり、白部分が灰色にプリントされること
がなくなり、ユーザの所望するプリント画像を得ること
ができるようになる。なお、この図では写真領域Pが左
側となるように示されているが、左側が文字領域J、右
側が写真領域Pとなるようにしてもよい。また、領域境
界を副走査線方向と平行になるように設定し、上下を分
割した領域を設定することも可能である。
【0032】以下、上記した文字領域用の階調処理につ
いて説明する。写真領域Pに対する階調処理は、0.4
5乗のガンマ特性に近い処理であり、図3で説明したガ
ンマ補正回路24において行われる。文字領域Jの階調
処理は2値化に近い処理であり画質処理部27(A、
B)において行われる。この文字領域Jにおける階調処
理は、画像データを2値化処理としてしまうと、文字の
斜線が画素の配置にしたがってギザギザになってしまう
ので、文字用の多階調処理が施される。
【0033】図8は画質処理部27の一回路ブロック例
を示す図である。なお、画質調整部27A、27Bは共
通の構成とされている。この図で61R、61G、61
Bは、R、G、Bの各画像データに対応した乗算器を示
し、それぞれの画像データに対してコントラスト設定値
を乗算する。62R、62G、62Bは乗算器61R、
61G、61Bから供給されるRGB画像データにブラ
イトネス設定値を加算する加算器である。ここではマイ
ナス値のブライトネス設定値も設定される。63R、6
3G、63Bは階調処理部を示し、加算器62R、62
G、62Bから供給されるRGB画像データに対して、
写真/文字を選択して階調処理を行う。前記したように
写真領域Pにおける階調処理はガンマ補正回路24にお
いて行われるので、文字領域Jのみにおいて階調処理を
行うように制御する。このとき行われる階調処理は数多
くの階調データがメモリされているルックアップテーブ
ル(ROM)の中から最適な階調度を選択するようにし
て行われる。
【0034】このようにして、写真領域P及び文字領域
Jそれぞれに最適な階調処理が施されたRGB画像デー
タは図3で説明したように、YMC信号に変換されヘッ
ドドライバ31に供給される。ヘッドドライバ31は画
像処理部27Bによる階調に応じてパルス幅変調し、1
ライン分のドライブ信号を形成し、サーマルヘッド32
の各発熱素子を駆動する駆動パルスを形成する。そし
て、コントローラ34より出力されるプリンタ機構の制
御信号に同期して逐次1ライン分の駆動信号をサーマル
ヘッド32に出力し、昇華型のインクリボンを各画素毎
に加熱してプリント紙にインクを浸透させる。
【0035】また上記した多数の階調データを有するル
ックアップテーブルを用いず単純な2値化処理を行うこ
とも可能であり、写真領域Pではデータをスルーさせ文
字領域Jにおいてのみ2値化すればよい。この場合、ル
ックアップテーブルを用いない低価格のカラープリンタ
を実現することができる。
【0036】なお、本実施例では写真領域P及び文字領
域Jをモニタ装置で確認する例を説明したが、モニタ出
力を有していないカラー複写機においては、例えば図9
に示されているように原稿台8の外周付近にスライド式
のスイッチCswを設け、写真領域Pと文字領域Jの境界
を、スイッチCswで設定することにより領域境界を設定
し、各領域別に階調処理を行うことができるようにな
る。また、プリント画像のどの部分を写真領域P又は文
字領域Jとするかという数種類の領域パターンを予め設
定しておき、コピーする原稿Fに対応させユーザが選択
キー等によって所望の領域パターンを選択するようにす
ることも可能である。この場合、上記領域パターンを原
稿台8付近に摸式的に示すようにし、ユーザはその表示
を見ながら領域パターンを選択することができる。この
ように複数の領域パターンを設けて、選択することによ
りスイッチCswを省略することも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上、説明したように本発明のカラー複
写機は、拡大モードでプリントを行う場合でも、プリン
ト用紙の送り速度は一定速度とされ、さらに原稿読み取
りブロックの副走査方向の移動速度がプリント用紙の送
り速度に同期しているので、余分なバッファメモリを持
つ必要がなく、またプリント濃度特性も一定となり、鮮
明なプリント画像を得ることができるようになる。また
例えば銀塩プリントの写真と、普通紙に書かれた文字が
混在している原稿において、文字領域と写真領域に対し
て異なる階調処理を施すことができる。これにより、写
真、文字にそれぞれ最適な階調処理を施すことができ、
写真/文字共に高画質なプリント画像を得ることが可能
になる。また、コピーされる原稿のカラーバランス、明
るさ、コントラスト、シャープネス等の画質を事前にモ
ニタしながら調整することができるので、試し刷りを行
う必要がなくなる。また、同一の原稿を複数枚コピーす
る場合は、インクリボンの同一個所を使用することがで
きるので、インクリボンを節約することができるという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のカラー複写機の外観を示す図
である。
【図2】本実施例のカラー複写機に設けられているスキ
ャナの構成を示す図である。
【図3】本実施例のカラー複写機の回路ブロックの一例
を示す図である。
【図4】拡大モードにおけるCCD画素とプリンタ画素
の関係を示す図である。
【図5】拡大モードプリントを行うときの駆動パルスの
波形を示す図である。
【図6】本実施例のスキャナの拡大モード時における読
み取り範囲を説明する図である。
【図7】画像データを分割して、各領域に異なる階調処
理を施す場合のモニタ表示画面を示す図である。
【図8】文字用の階調処理を行う画質調整部を構成する
回路ブロックの一例を示す図である。
【図9】階調領域をメカ的なスライドスイッチで設定す
る場合の概要を示す図である。
【符号の説明】
3 モニタスイッチ 4 コピースイッチ 7A モニタ出力端子 8 原稿台 12 読み取りブロック 24 ガンマ補正回路 26 フレームメモリ 27A、27B 画質調整部 34 コントローラ 35、36 モータドライバ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を読み取る画像読み取りブロ
    ックを有するスキャナと、 該スキャナによって読み込まれた画像をプリントするプ
    リンタと、 前記画像読み取りブロックの副走査速度及び前記プリン
    タのプリント用紙送り速度を制御する制御部を備え、 前記制御部の制御により、前記画像読み取りブロックが
    前記原稿の画像を読み込むときの副走査速度と、前記プ
    リンタが前記原稿の画像をプリントするときのプリント
    用紙送り速度が同期するように構成されていることを特
    徴とするカラー複写機。
  2. 【請求項2】 前記制御部の制御により、前記画像読み
    取りブロックの副走査速度は拡大コピーモードの倍率に
    よって変化し、前記プリンタのプリント用紙送り速度は
    前記倍率にかかわらず一定速度となるように構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のカラー複写機。
  3. 【請求項3】 前記スキャナで読み込まれた1画面分の
    画像データを複数の領域に分割し、各領域毎にそれぞれ
    異なる階調処理を施すことができるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカラ
    ー複写機。
  4. 【請求項4】 前記スキャナによって読み込まれた画像
    データをモニタ出力し、前記画質データの画質をモニタ
    で確認した後にプリントすることができるように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1、又は請求項2、又
    は請求項3に記載のカラー複写機。
  5. 【請求項5】 同一の原稿を複数枚コピーするときはイ
    ンクリボンの同一部分を使用してプリントすることを特
    徴とする請求項1、又は請求項2、又は請求項3、又は
    請求項4に記載のカラー複写機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014061953A1 (en) * 2012-10-17 2014-04-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of controlling scan speed of scanner including automatic document feeder and scanner performing the same
CN116661717A (zh) * 2023-06-12 2023-08-29 深圳市威立印技术有限公司 图像处理方法以及打印机

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