JP2001053975A - 画像印刷方法および装置 - Google Patents

画像印刷方法および装置

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JP2001053975A JP11224940A JP22494099A JP2001053975A JP 2001053975 A JP2001053975 A JP 2001053975A JP 11224940 A JP11224940 A JP 11224940A JP 22494099 A JP22494099 A JP 22494099A JP 2001053975 A JP2001053975 A JP 2001053975A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー原稿を使用してモノクロ印刷を行う画
像印刷方法および装置において、バラエティに富んだ印
刷表現ができるようにする。 【解決手段】 画像入力部10により取得した、R,
G,Bの3色の色情報を表すデータR,G,Bを、各像
域分離手段30により、色種別毎に、文字、写真、網点
の各領域に分離する。色編集手段40は、分離されたデ
ータRM,GM,BM,RS,GS,BS,RA,G
A,BAについて、各領域毎に、各データを任意に選択
または組み合わせて、R,G,B,C,Y,M,BWの
各色データを自由に作成し、さらにそのレベルを増減す
ることによって色編集を行う。変換手段50は、領域毎
に、色編集の結果を使用してモノクロデータXM,X
S,XAに変換する。2値化手段70は、各領域に対応
する2値化処理を行う。印刷手段80は、各2値化結果
を合成したデータD0に基づいてモノクロ印刷を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像印刷方法およ
び装置に関し、より詳細には、カラー画像信号を一旦単
色画像信号に変換し、この変換された単色画像信号に基
づいて単色の印刷出力を得る画像印刷方法および装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年ではスキャナの低価格化およびディ
ジタルカメラなどの出現により、多種にわたる画像取込
装置を用いて手軽に画像データを作成することができる
ようになっている。また、事務処理機器の発展および幅
広い普及に伴い、従来までの、単純に白黒(2値)のみ
で表される文字、表、線画などのみによって構成されて
いたワープロ文書などの原稿に、写真画像をはめ込むこ
とも可能となっている。更に、グラビアなどにおいては
網点原稿を印刷原稿として用いることが多い。
【0003】このように、近年では、単純に白黒のみで
表されていた原稿に取って代わり、多種多様の情報を1
原稿で伝えようとすることから、主に2値で表される白
黒の文字、表、線画などと、中間調を表すことができる
銀塩写真や網点画像(写真部分のみに限らない)とが、
複雑に混在した原稿が多くなり、印刷に用いる原稿の構
成は、ますます複雑化の傾向を辿っている。
【0004】複写機、プリンタ或いは孔版印刷装置など
において白黒の印刷画像を形成する場合、通常、文字、
写真、網点などが混在した原稿をモノクロスキャナを用
いて読み取って、主走査方向と副走査方向に画素単位で
標本化された白黒画像情報を担持する多階調画像信号を
得、この多階調画像信号を2値化し、2値化された画像
データに基づいて白色用紙に黒インクを用いて印刷を行
う必要がある。なお、黒インクの代わりに他の色のイン
クを使用すれば、その色(単色)の印刷出力が得られる
のは言うまでもない。
【0005】ここで、多階調画像信号を2値化する場
合、従来より、文字または線図などで構成される原稿に
対しては、単一閾値を基準に2値化する単純2値化法が
一般に用いられ、中間調を持つ写真で構成される原稿に
対しては、擬似中間調表現法などの2値化法が用いられ
ている。この擬似中間調表現法の代表的なものとしては
ディザ法や誤差拡散法などが知られている。
【0006】上記単一閾値を基準に2値化する単純2値
化法は、多階調画像信号を主、副走査方向にそれぞれ走
査し、予め設定した閾値を基準に、多階調画像信号で構
成される各々の画素を2値化する方法である。ディザ法
は、閾値をあるパターンで変動させてディザマトリクス
を作成し、このディザマトリクスの多階調画像信号を
主、副走査方向に走査し、画素濃度を各々の閾値を基準
に2値化することにより、記録紙上に擬似階調表現を施
す方法である。誤差拡散法は、多階調画像信号を主、副
走査方向に走査し、注目画素周辺の画素に発生する2値
化誤差を予め設定した割合で注目画素に伝搬させ、再配
置された注目画素の画像信号を2値化することにより、
記録紙上に擬似階調表現を施す方法である。
【0007】上記単純2値化法は、濃度勾配の変化が急
激な部分で黒画素を寄せ集める効果があるため、文字や
線画などのコントラストが強調されるべき画像に対して
は有効な手法であるが、写真などの濃度勾配の変化が滑
らかな、コントラストの弱い画像に対しては滑らかな濃
度勾配の変化を持つ画像情報を損わせしめるので、写真
などの画像信号の2値化には適さない。
【0008】これに対して、ディザ法や誤差拡散法によ
る擬似中間調処理を用いた2値化法は、濃度勾配の変化
の少ない領域に擬似的に滑らかな表現を施すものであ
り、写真などのコントラストの弱い画像に対して有効な
手法であるが、文字や線画などの濃度勾配の変化が急激
な部分で黒画素を集中させることを必要とするコントラ
ストの強い画像では文字部分などで本来黒画素であるべ
き部位に中抜けの白画素を生じさせ、文字のシャープネ
スを低下し、細字の形崩れを生ずるので、文字などの画
像信号の2値化には適さない。
【0009】したがって、上述のように、文字、写真、
網点などが混在した白黒原稿の印刷物を得ようとすれ
ば、読み取って得た画像信号の2値化処理においては、
文書、表、線画などで構成された主に2値で表される領
域(以下文字領域という)については、単純2値化法に
より2値化を行い、写真領域や網点領域などの中間調を
表すことができる領域(以下纏めて中間調領域という)
については、ディザ法や誤差拡散法により2値化を行う
ことが好ましく、上述のように、各種混在した原稿を綺
麗に印刷するためには、原稿1枚分に相当する1フレー
ム分の読取画像信号について、文字領域と中間調領域と
を正確に判別し、各領域毎に最適な2値化処理を行う処
理技術が必要になってくる。また、銀塩写真と網点原稿
の写真では、網点原稿の写真に網点処理などの2値化を
施すとモアレが発生しやすいなどの問題があるので、銀
塩写真と網点原稿の写真の両者について、単純に同じ2
値化処理を行うことは好ましくなく、このような点から
も、読み取った原稿情報から文字、写真、網点の各領域
を正確に判別し、原稿画像の領域種別に応じた最適な2
値化処理を行うことが必要となる。
【0010】なお、孔版印刷装置においては、ドットゲ
インが大きいため、画像のつぶれが生じやすく、同じ2
値化処理を施したとすると、通常のプリンタよりも全体
的に暗い画像となって印刷出力されるために、例えば中
間調領域について単純に誤差拡散法などにより2値化す
ると綺麗な画像再現ができないので、原稿の領域判別だ
けでなく出力装置種別にも応じた2値化処理が必要であ
る。
【0011】一方、今日では、周知のように白黒の写真
画像に限らずカラーの写真画像をはめ込むことが可能で
あり、グラビアなどにおいてもカラーの網点原稿を印刷
原稿として用いることもあり、印刷に使用される原稿
は、白黒よりもカラーの割合の方が多くなってきてい
る。
【0012】ここで、カラーの原稿を用いて白黒の印刷
画像を形成する場合、モノクロスキャナを用いてカラー
原稿を読み取って、白黒画像情報に相当するカラー画像
中の明度(濃度)情報のみを表す多階調画像信号を得、
この多階調画像信号を2値化して2値化データを得、こ
の2値化データに基づいて印刷を行うことにより、従来
の白黒原稿を用いた場合と同様に、白黒の印刷物を得る
ことができる。
【0013】しかしながら、このような単純な方法で
は、カラー画像中の明度情報のみしか活かされず、色相
や彩度の情報を領域判別や2値化の際に有効に活用する
ことができないため、例えば黒の文字は文字として判別
され適正に印刷されるが、薄い赤文字は文字と判別され
ず写真と判別され、掠れた文字として印刷されるなどの
現象が生じる。この場合、多階調画像信号のゲイン、或
いは領域判別や2値化の際のパラメータを調整して、よ
り適切な印刷出力が得られるようにすることも考えられ
るが、薄い赤文字は適切になるがその他の領域部分は逆
に不適切になるなど、全ての領域について適正な印刷出
力が得られるように調整できるとは限らない。
【0014】また、モノクロスキャナ上で色変換フィル
タを用いて、特定の色情報のみを検出し、網掛けなどの
表現を用いて色種別を行うようにする方法もあるが、効
果的には弱く、グラフなどの種別が判ればよい程度のも
のである。
【0015】これに対して、カラースキャナを用いてカ
ラー原稿を読み取って、例えば、R(赤)、G(緑)、
B(青)の各色情報を担持する各色毎のカラー画像信号
(多階調画像信号)を得、X=0.3R+0.6G+
0.1Bという周知の変換式を用いて、カラー画像信号
を白黒(モノクロ)画像情報を表す1つのモノクロ画像
信号(多階調画像信号)Xに変換し、この変換された白
黒画像信号Xを使用して、領域判別や2値化を行う方法
も考えられる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法によっても、領域判別や2値化に際して、必ずしもカ
ラー画像中の明度、色相、および彩度という色情報を十
分に活用しているとはいえず、領域種別や色種別に応じ
た適正な領域判別や2値化処理が行われているとはいえ
ず、色文字などを白黒印刷上において好みの濃度で出力
するのは、必ずしも容易でない。
【0017】例えば、赤い文字と黒い文字とが混在した
原稿の場合、黒文字でも赤文字でも同じ文字結果になる
に過ぎず、特に単色(例えば黒など)だけで印刷する場
合、色つき文字をグレー(白黒)上で処理すると他の黒
文字と一体となり、赤の文字を際だたせるということが
できず、原稿で注目して欲しい赤の文字が強調された印
刷出力を得るということは難しい。同様に、写真におい
ても、例えば赤いリンゴの赤を強調するなど、写真領域
中の任意の色の文字や画像を強調(弱調)したりするこ
とも難しい。
【0018】このように、カラー原稿を用いて単色印刷
を行なおうとした場合、従来の印刷方法では、カラー原
稿の色情報を十分に活用できず、バラエティに富んだ印
刷表現ができないのが実状である。
【0019】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、カラー原稿中の色情報を活用し、色文字に掠れ
を生じさせないなど、バラエティに富んだ印刷表現がで
きるようにする印刷方法および装置を提供することを目
的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の画像
印刷方法は、多数の画素で表現されたカラー画像情報の
各画素が文字領域および中間調領域の何れの画素である
かを各色毎に判別し、カラー画像情報を担持するカラー
画像信号を、各色毎に、判別された画素の領域に対応す
るように、文字領域の成分および中間調領域の成分の何
れかに配分し、該配分された各領域毎にカラー画像信号
を単色画像信号に変換し、該変換された単色画像信号に
対して前記判別された画素の領域に対応する2値化処理
を施し、該2値化処理によって2値化された2値化信号
に基づいて単色の印刷出力を得ることを特徴とするもの
である。
【0021】本発明による第2の画像印刷方法は、多数
の画素で表現されたカラー画像情報の各画素が文字領域
および中間調領域の何れの画素であるかを判別し、カラ
ー画像情報を担持するカラー画像信号を、各色毎に、判
別された画素の領域に対応するように、文字領域の成分
および中間調領域の成分の何れかに配分し、該配分され
た各領域毎に、カラー画像信号の色相、明度および彩度
の内の少なくとも1つを制御して編集済カラー画像信号
を得、該編集済カラー画像信号を単色画像信号に変換
し、該変換された単色画像信号に対して前記判別された
画素の領域に対応する2値化処理を施し、該2値化処理
によって2値化された2値化信号に基づいて単色の印刷
出力を得ることを特徴とするものである。
【0022】この第2の画像印刷方法においては、カラ
ー画像信号の内、所望の色成分の信号の選択、組合せ、
および前記選択または前記組合せによって得られた色成
分の信号の強弱の内の少なくとも1つを行うことにより
前記制御を行って編集済カラー画像信号を得るようにす
るのが望ましい。
【0023】また上記第1の方法と第2の方法とを組み
合わた印刷方法、即ち、上記第1の方法において、前記
領域の判別を各色別に行って、カラー画像信号を、各色
毎に、上述のように各領域の成分に配分した後に、配分
された各成分毎に、カラー画像信号の色相、明度および
彩度の内の少なくとも1つを制御して編集済カラー画像
信号を得るようにすれば、一層望ましい。
【0024】上記において「カラー画像信号」とは、夫
々が前記カラー画像情報中の各色成分を担持する画像信
号の集合を意味し、例えば夫々がR(赤),G(緑),
B(青)の成分を担持するR信号、G信号、B信号など
の集合である。このとき、各色成分としては、カラー原
稿に使用されているインクと補色関係にある色成分を使
用するのが好ましく、例えば、Y(イエロー)、M(マ
ゼンタ)、C(シアン)の各色のインクを使用していれ
ば上記R,G,Bの成分を使用するとよい。
【0025】「中間調領域」とは、上述のように、銀塩
写真領域や網点領域などの中間調を表すことができる領
域を意味する。
【0026】「判別された画素の領域に対応する2値化
処理を施す」とは、処理対象画素が文字領域の画素であ
ると判別されたときには文字領域用の2値化処理を施
し、写真領域の画素であると判別されたときには写真領
域用の2値化処理を施し、網点領域の画素であると判別
されたときには網点領域用の2値化処理を施すことを意
味する。そして、特に第1の方法においては、各色毎に
判別された結果に基づいて前述のように各領域に対応す
る2値化処理を施すことを意味する。
【0027】「単色の印刷出力を得る」とは、インクと
して1色のインクを用いて印刷を行って印刷画像を得る
ことを意味し、例えば黒インクを用いて白色用紙に印刷
を行うモノクロ(白黒)印刷に限るものではない。
【0028】上記第2の方法において「選択」とは、各
色成分の信号の中から何れか1つの信号を選択すること
を意味し、色抽出(色相の制御の一態様)に相当する処
理であって、R,G,Bの各成分に対応する信号として
R信号,G信号,B信号を使用する場合であれば、R信
号或いはG信号或いはB信号の1つの信号を選択(抽
出)することである。また「組合せ」とは、各信号の中
から複数(2つと限らない)の信号を選択して、選択し
た信号を合成して新たな色成分を現わす信号を生成する
ことを意味し、色相の制御の一態様である。この場合、
合成された信号には白黒の無彩色成分を現わす信号も含
む。例えば上述の例でいえば、R信号とG信号とを組み
合わせてY(イエロー)信号を生成し、G信号とB信号
とを組み合わせてC(シアン)信号を生成し、B信号と
R信号とを組み合わせてM(マゼンタ)信号を生成し、
R信号とG信号とB信号とを組み合わせてBW(白黒)
信号を生成することである。この「選択」と「組合せ」
とによって、前期各領域毎に、R,G,B,Y,C,
M,BWの7色の成分の信号が得られるようになる。
【0029】「選択または組合せによって得られた色成
分の信号の強弱」とは、例えば上述のようにして求めら
れた7色の成分の信号について、そのレベルを増減する
ことを意味し、明度および彩度の制御の一態様である。
この場合、レベルをゼロにする処理は、その色成分を削
除する処理となる。
【0030】本発明による第1の画像印刷装置は上記第
1の画像印刷方法を実現する装置であって、多数の画素
で表現されたカラー画像情報の各画素が文字領域および
中間調領域の何れの画素であるかを各色毎に判別する領
域判別手段と、カラー画像情報を担持するカラー画像信
号を、各色毎に、判別された画素の領域に対応するよう
に、文字領域成分および中間調領域成分の何れかに配分
する像域分離手段と、該配分された各領域毎に、カラー
画像信号を単色画像信号に変換する変換手段と、該変換
された単色画像信号に対して判別された画素の領域に対
応する2値化処理を施す2値化手段と、該2値化処理に
よって2値化された2値化信号に基づいて単色の印刷出
力を得る印刷手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0031】本発明による第2の画像印刷装置は上記第
2の画像印刷方法を実現する装置であって、多数の画素
で表現されたカラー画像情報の各画素が文字領域および
中間調領域の何れの画素であるかを判別する領域判別手
段と、カラー画像情報を担持するカラー画像信号を、各
色毎に、判別された画素の領域に対応するように、文字
領域成分および中間調領域成分の何れかに配分する像域
分離手段と、該配分された各領域毎に、カラー画像信号
の色相、明度および彩度の内の少なくとも1つを制御し
て編集済カラー画像信号を得る制御手段と、配分された
各領域毎に該編集済カラー画像信号を単色画像信号に変
換する変換手段と、該変換された単色画像信号に対して
判別された画素の領域に対応する2値化処理を施す2値
化手段と、該2値化処理によって2値化された2値化信
号に基づいて単色の印刷出力を得る印刷手段とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0032】この第2の画像印刷装置の制御手段は、カ
ラー画像信号の内、所望の色成分の信号の選択、組合
せ、および前記選択または前記組合せによって得られた
色成分の信号の強弱の内の少なくとも1つを行うことに
より前記制御を行うものであることが望ましい。
【0033】また、上記第1の装置と第2の装置を組み
合わせた装置、すなわち第1の装置において、像域分離
手段によって配分された各成分毎に、カラー画像信号の
色相、明度および彩度の内の少なくとも1つを制御して
編集済カラー画像信号を得る制御手段を備えるようにす
るとともに、変換手段を、分離された各成分毎に、該編
集済カラー画像信号を単色画像信号に変換するものとす
るのが望ましい。
【0034】
【発明の効果】本発明による第1の画像印刷方法および
装置によれば、カラー画像情報の各画素が文字領域およ
び中間調領域の何れの画素であるかを各色毎に判別し、
変換された単色画像信号に対して該判別された画素の領
域に対応する2値化処理を施すようにした、換言すれ
ば、各領域毎に色種別に応じた2値化処理を施すように
したので、2値化処理に際して、カラー原稿の色情報を
活用することが可能となり、従来よりもバラエティに富
んだ印刷表現ができるようになり、単色(例えば白黒)
印刷上においては、例えば色文字に掠れを生じないよう
に強調したり、色文字を黒文字などと差別化して印刷す
るなど、好みの濃度で印刷することができるようにな
る。
【0035】また本発明による第2の画像印刷方法およ
び装置によれば、カラー画像情報の各画素が文字領域お
よび中間調領域の何れの画素であるかを判別し、判別さ
れた領域に対応するように配分された各成分毎に、カラ
ー画像信号の色相、明度および彩度の内の少なくとも1
つを色編集(制御)した後に、編集済カラー画像信号を
変換して得た単色画像信号に対して該判別された画素の
領域に対応する2値化処理を施すようにした、換言すれ
ば、各領域毎に色編集した後の信号を用いて各領域に対
応する2値化処理を施すようにしたので、色に関する所
定の処理を施した結果(色編集の結果)を印刷画像にお
ける濃度(濃淡)の変化として反映させることが可能と
なり、結果的に、カラー原稿の色情報を活用することが
可能となり、第1の方法および装置と同様に、バラエテ
ィに富んだ印刷表現ができるようになる。
【0036】また、色編集に際しては、色相、明度およ
び彩度の内の少なくとも1つを制御するものである限り
どのような編集(制御)方法を用いてもよいが、特にカ
ラー画像信号の内、所望の色成分の選択、組合せ、およ
びこれらによって得られた色成分の強弱の内の少なくと
も1つを行う方法を用いれば、非常に簡単に色編集の作
業ができる。
【0037】さらに、本発明による画像印刷方法および
装置においては、カラー画像信号を各領域に配分し、配
分された各領域毎に、この各領域に対応する色編集や2
値化処理を行うようにしているので、何れかの領域が好
みの濃度になるように処理を行っても、他の領域が逆に
不適切になるという虞れがなく、全ての領域について好
みの濃度の印刷出力が得られるようにすることができ
る。
【0038】このように本発明による画像印刷方法およ
び装置によれば、原稿種別に応じて、領域種別毎、色種
別毎に、好みの印刷出力が得られるように色編集するこ
とができ、結果として多様な表現にて単色製版や印刷を
行う方法および装置を提供することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の実施
の形態による画像印刷装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0040】図1に示すように、この画像印刷装置1
は、カラー原稿(画像情報)SをR(赤),G(緑),
B(青)の3色の色情報に分解して読み込むカラースキ
ャナ11を有する画像入力手段10と、画像入力手段1
0から入力された前記R,G,Bの各成分を担持するR
GB色空間のカラー画像信号(以下RGBデータとい
い、各色成分のデータを夫々データR、データG、デー
タRという)を使用して、カラースキャナ11で読み込
んだカラー原稿Sの各画素が文字領域および中間調領域
の何れの画素であるかを前記R,G,Bの各色毎に判別
する領域判別手段20と、RGBデータを、各色毎即ち
データR、データG、データB毎に、領域判別手段20
により判別された画素の領域に対応するように、文字領
域成分および中間調領域成分の何れかに分離(配分)す
る像域分離手段30と、分離された各領域毎に、RGB
データの色相、明度および彩度の内の少なくとも1つを
制御して編集済RGBデータを得る色編集手段(本発明
による制御手段に対応)40、各領域毎の編集済RGB
データを単色画像データとしてのモノクロデータに変換
する変換手段50と、変換されたモノクロデータに対し
て、領域判別手段20により判別された画素の領域に対
応する2値化処理を施す2値化手段70と、該2値化処
理によって2値化された2値化データに基づいて単色
(例えば黒)インクを用いて印刷を行う印刷手段80と
から構成されている。
【0041】画像入力手段10には、カラースキャナ1
1で読み込んだ点順次のRGBデータをカラー原稿S1
枚分の同時化されたデータR、データG、データBに変
換するための手段として、色分配手段12と、点順次で
入力されるデータR、データG、データBをそれぞれ格
納するR成分メモリ13R、G成分メモリ13G、B成
分メモリ13Bが設けられている。
【0042】また、上記構成の画像印刷装置1において
は、中間調領域として写真領域と網点領域とに対応して
おり、領域判別手段20には、カラー原稿Sの各画素が
文字領域、写真領域および網点領域の何れの画素である
かを前記R、G、Bの各色毎に判別することができるよ
うに、前記R、G、Bに対応して、R成分メモリ13R
から出力されたデータRを使用するR成分判別手段21
R、G成分メモリ13Gから出力されたデータGを使用
するG成分判別手段21G、B成分メモリ13Bから出
力されたデータBを使用するB成分判別手段21Bが設
けられている。
【0043】像域分離手段30には、各成分メモリ13
R,13G,13Bから出力されたデータR、データ
G、データBを、各データ毎に、各領域判別手段21
R,21G,21Bにより判別された画素の領域に対応
するように、文字領域成分、写真領域成分および網点領
域成分の何れかに分離、配分するための手段として、デ
ータRを各領域に分離するR成分像域分離手段31R、
データGを各領域に分離するG成分像域分離手段31
G、データBを各領域に分離するB成分像域分離手段3
1Bが設けられている。
【0044】また像域分離手段30には、R成分像域分
離手段31Rにより分離された文字領域成分のデータR
Mを格納するR文字メモリ32Rと、写真領域成分のデ
ータRSを格納するR写真メモリ33R、網点領域成分
のデータRAを格納するR網点メモリ34R、G成分像
域分離手段31Gにより分離された文字領域成分のデー
タGMを格納するG文字メモリ32G、写真領域成分の
データGSを格納するG写真メモリ33G、網点領域成
分のデータGAを格納するG網点メモリ34G、B成分
像域分離手段31Bにより分離された文字領域成分のデ
ータBMを格納するB文字メモリ32B、写真領域成分
のデータBSを格納するB写真メモリ33B、網点領域
成分のデータBAを格納するB網点メモリ34Bが設け
られている。
【0045】色編集手段40には、分離された文字領域
成分の各データRM,GM,BMについて、色相、明度
および彩度の内の少なくとも1つを制御して編集済デー
タRM’,GM’,BM’を得る文字成分色編集手段4
1Mが設けられ、同様に分離された写真領域成分のデー
タRS,GS,BSについて前述同様の制御を行って編
集済データRS’,GS’,BS’を得る写真成分色編
集手段41Sと、分離された網点領域成分のデータR
A,GA,BAについて前述同様の制御を行って編集済
データRA’,GA’,BA’を得る網点成分色編集手
段41Aとが設けられている。
【0046】変換手段50には、分離された各領域毎
に、各編集済データをモノクロデータに変換するための
手段として、文字領域成分についての編集済データR
M’,GM’,BM’をモノクロデータXMに変換する
変換手段51Mと、写真領域成分についての編集済デー
タRS’,GS’,BS’をモノクロデータXSに変換
する変換手段51Sと、網点領域成分についての編集済
データRA’,GA’,BA’をモノクロデータXAに
変換する変換手段51Aとが設けられている。
【0047】2値化手段70には、変換された各モノク
ロデータXM,XS,XAに対して、領域判別手段21
R,21G,21Bにより判別された画素の領域に対応
する2値化処理を各領域成分毎に施すことができるよう
に、前記各領域に対応して、2値化手段71M,71
S,71Aが設けられている。
【0048】例えば、文字領域成分用の2値化手段71
Mとしては、黒文字に対して好適ないわゆる単純2値化
処理だけでなく、色文字を強調することができるよう
に、色文字を強制的に黒文字にする2値化処理、網掛け
文字にする2値化処理、或いは誤差拡散処理を用いた2
値化処理など、種々の2値化処理を自由に選択すること
ができるものとする。
【0049】また、2値化手段70には、各成分毎に2
値化された結果を原稿1枚分の2値化データに合成する
合成手段72が設けられている。
【0050】次に上記構成の画像印刷装置1の作用につ
いて、詳細に説明する。
【0051】先ず、画像入力部10のカラースキャナ1
1によりカラー原稿Sが読み込まれ、カラー原稿Sが
R,G,Bの3色の色情報に分解され、該カラースキャ
ナ11における解像度(一般には高分解能)に基づいて
標本化および量子化がなされた画像信号が得られ、不図
示のA/D変換器によりデジタルデータDに変換され
る。このデータDは、まず色分配手段12によりR成分
のみのデータRに変換されR成分メモリ13Rに格納さ
れる。次に、G成分のみのデータGに変換されG成分メ
モリ13Gに格納され、更に、B成分のみのBデータに
変換されB成分メモリ13Bに格納される。
【0052】各成分メモリ13R,13G,13Bに格
納されたデータR,G,Bは、それぞれ対応する領域判
別手段21R,21G,21Bに読み込まれ、各画素が
文字領域、写真領域および網点領域の何れの画素である
かが各色毎に判別される。
【0053】尚、ここで用いられる領域判別処理として
は、従来のモノクロ処理で一般的に用いられる、周囲と
の急激な濃度差情報を用いた文字判別処理および周期的
に出現する網点パターン情報を用いた網点判別処理な
ど、どのような判別処理を用いてもよい。また、各領域
判別手段21R,21G,21Bによる判別対象画素に
ついての判別結果は、いずれも同じになるものとする。
これは、通常、カラー原稿SはY,M,Cのインクが使
用され、画像印刷装置1としてはこれらのインクの色と
補色の関係にあるR,G,B成分の信号をカラー画像信
号として用いているので、どのような原稿画像であって
も、R,G,B成分を少なからず有していると考えら
れ、ドットパターンの規則性は変わらないので、各判別
結果には差が生じないと考えてよいからである。なお、
このように補色の関係にない色成分の信号を用いるとき
には、それに応じて、各成分の判別結果を修正するなど
の処理を行うようにする(ここでは修正処理の詳細説明
は省略する)。
【0054】また、R成分メモリ13Rに格納されたデ
ータRは、R成分像域分離手段31Rに入力され、R成
分判別手段21Rにより判別された画素の領域に対応す
るように、文字領域成分のデータRM、写真領域成分の
データRSおよび網点領域成分のデータRAの何れかに
分離され、文字領域成分のデータRMはR文字メモリ3
2Rに格納され、同様に写真領域成分のデータRSはR
写真メモリ33Rに格納され、網点領域成分のデータR
AはR網点メモリ34Rに格納される。
【0055】また、G成分メモリ13Gに格納されたデ
ータGは、G成分像域分離手段31Gに入力され、上述
同様に各領域成分のデータGM,GS,GAに分離さ
れ、文字領域成分のデータGMはG文字メモリ32Gに
格納され、同様に写真領域成分のデータGSはG写真メ
モリ33Gに格納され、網点領域成分のデータGAはG
網点メモリ34Gに格納される。
【0056】また、B成分メモリ13Bに格納された画
像データBは、B成分像域分離手段31Bに入力され、
上述同様に各領域成分のデータBM,BS,BAに分離
され、文字領域成分のデータBMはB文字メモリ32B
に格納され、同様に写真領域成分のデータBSはB写真
メモリ33Bに格納され、網点領域成分のデータBAは
B網点メモリ34Bに格納される。
【0057】以上の処理により、カラー原稿S1枚分の
RGBデータは、R,G,Bの各色成分毎に、文字、写
真、網点の各領域に分離され、結果として計9種の成分
に像域分離される。なお、上記各データは、全て高分解
能のデータであり、カラー原稿Sに基づいて前記9種類
の高解像度画像データが生成されたことになる。
【0058】次に、色編集手段40において、色相、明
度および彩度の調整が行われる。なお、色編集手段40
には、オペレータから色編集(色調整)に関する情報、
或いは予めプログラムされた色編集処理を指定する情報
が入力されている。これらの情報としては、編集したい
色、強弱、削除、色相変換などに関する情報を含むもの
とする。具体的には、以下のような処理が行われる。
【0059】先ず、文字成分色編集手段41Mは、文字
領域成分の各データ即ちR文字メモリ32Rに格納され
たデータRM、G文字メモリ32Gに格納されたデータ
GM、B文字メモリ32Bに格納されたデータBMを読
み出して、各データRM,GM,BMについて、色相、
明度および彩度の内の少なくとも1つを制御して編集済
データRM’,GM’,BM’を得る。具体的には、各
データRM,GM,BMの選択および組み合わせから
R,G,B,C,M,Y,WBの7色の文字データを任
意に作成できる。例えばG成分とB成分を像域分離して
得た文字部のみのデータGM,BMを抽出すると共に、
その抽出結果から共通する部分を抜き出すとC成分の文
字データが得られ、R,G,Bの全ての成分を像域分離
して得た文字部のみのデータRM,GM,BMを抽出す
ると黒成分の文字データが得られる。さらに、この7色
の文字データのレベルを増減することによって、文字領
域のデータの色編集が自由にできる。
【0060】文字領域成分についての編集済データR
M’,GM’,BM’は、変換手段51Mに入力され、
一般的な変換式XM=0.3RM’+0.6GM’+
0.1BM’を用いてモノクロデータXMに変換され
る。なお、他の変換式を用いてもよいのは言うまでもな
い。変換されたモノクロデータXMは2値化手段71M
に入力され、領域判別手段21R,21G,21Bによ
り判別された画素の領域に対応する2値化処理(ここで
は勿論文字領域に対応する2値化処理)が施され2値化
データDMに変換される。ここでの文字領域に対応する
2値化処理としては、黒文字の場合には通常通り単純2
値化処理を用い、色文字のときには、該色文字を強制的
に黒文字にする2値化処理、網掛け文字にする2値化処
理、或いは誤差拡散処理を用いた2値化処理などを用い
るようにする。
【0061】同様に、写真成分色編集手段41Sは、写
真領域成分の各データ即ちR写真メモリ33Rに格納さ
れたデータRS、G写真メモリ33Gに格納されたデー
タGS、B写真メモリ33Bに格納されたデータBSを
読み出して、各データRS,GS,BSについて、色
相、明度および彩度の内の少なくとも1つを制御して編
集済データRS’,GS’,BS’を得る。具体的に
は、各データRS,GS,BSの選択および組み合わせ
からR,G,B,C,M,Y,WBの7色の写真データ
を任意に作成できる。さらに、この7色の写真データの
レベルを増減することによって、写真領域のデータの色
編集が自由にできる。
【0062】写真領域成分についての編集済データR
S’,GS’,BS’は、変換手段51Sに入力され、
文字領域成分と同様にモノクロデータXSに変換された
後、2値化手段71Sに入力され、領域判別手段21
R,21G,21Bにより判別された画素の領域に対応
する2値化処理(ここでは勿論写真領域に対応する2値
化処理)が施され2値化データDSに変換される。ここ
での写真領域に対応する2値化処理としては、誤差拡散
処理やディザ処理などを自由に選択して行うことができ
るものとする。
【0063】同様に、網点成分色編集手段41Aは、網
点領域成分の各データ即ちR網点メモリ34Rに格納さ
れたデータRA、G網点メモリ34Gに格納されたデー
タGA、B網点メモリ34Bに格納されたデータBAを
読み出して、各データRA,GA,BAについて、色
相、明度および彩度の内の少なくとも1つを制御して編
集済データRA’,GA’,BA’を得る。具体的に
は、各データRA,GA,BAの選択および組み合わせ
からR,G,B,C,M,Y,WBの7色の網点データ
を任意に作成できる。例えば、G成分とR成分を像域分
離して得た網点部のみのデータGA,RAを抽出すると
共に、その抽出結果から共通する部分を抜き出すとY成
分の網点データが得られる。さらに、この7色の網点デ
ータのレベルを増減することによって、網点領域のデー
タの色編集が自由にできる。
【0064】網点領域成分についての編集済データR
A’,GA’,BA’は、変換手段51Sに入力され、
文字領域成分と同様にモノクロデータXAに変換された
後、2値化手段71Aに入力され、領域判別手段21
R,21G,21Bにより判別された画素の領域に対応
する2値化処理(ここでは勿論網点領域に対応する2値
化処理)が施され2値化データDAに変換される。ここ
での網点領域に対応する2値化処理としては、網点原稿
のモアレ対策として一般的なスムージング処理などを施
して、網点処理を行うようにする。
【0065】上述のようにして、各領域毎に2値化され
た各2値化データDM,DS,DAは合成手段72に入
力され、カラー原稿S1枚分の2値化データD0に合成
される。即ち各2値化データDM,DS,DAが張り合
わせられて、文字、写真および網点が一体となったカラ
ー原稿S1枚分の2値化データD0が得られる。
【0066】この2値化データD0は、印刷手段80に
入力され、該2値化データD0に基づいて、単色インク
を用いて印刷が行われる。
【0067】上記構成の画像印刷装置1によれば、上述
のような色の「選択」および「組合せ」によって、各領
域毎に、R,G,B,Y,C,M,BWの7色の成分の
信号が得られるので、結果として、文字、写真、網点の
3領域が7種類の色別に分類され、3×7=21通りの
色別領域データが作成でき、これら21通りのデータに
ついて、そのレベルを増減することによって、色相、明
度および彩度の制御が可能となり、この結果を単色画像
データに変換して印刷を行うことにより、様々な濃度表
現が可能になり、バラエティに富んだ印刷が可能とな
る。
【0068】例えば、掠れた文字にならない程度に黒文
字よりも弱い濃度にする、或いは強制的に黒文字にす
る、或いは網掛け処理を施し差分表現したり誤差拡散処
理を施して色毎または濃度毎の差を表現することによ
り、原稿の赤文字を強調することができる。また、仮に
原稿の赤文字部分が、文字領域としてではなく写真領域
として判別されていても、赤を強調するように色編集す
れば、掠れた文字にならない程度の濃度にすることがで
きる。さらに、データRSのレベルを増加させると、写
真領域のリンゴの赤の成分を強調することができる。な
お、他の色成分についても同様であるのは勿論である。
【0069】以上、詳細に説明したように、本発明によ
る画像印刷方法および装置によれば、カラー原稿をカラ
ースキャナーで読み込んで得たR,G,Bの各成分の信
号を使用して、カラー原稿の各画素が文字部、写真部、
網点部の何れの領域の画素であるかをそれぞれの色成分
毎に判別し、この判別結果に応じて、R,G,Bの各信
号を文字、写真、網点の3領域に分離し、この分離され
た各領域毎のR,G,B信号を任意に選択したり組合わ
せることによって、R,G,B,C,M,Y,WBの7
色3領域の計21領域に画像信号を分離(分割)するこ
とができ、結果として、色種別と原稿種別(文字、写
真、網点)を自由に選択した後単色信号に変換し、この
単色信号に対して、それぞれに対応した2値化処理を施
すことにより、カラー画像信号を単純に単色信号に変換
した信号を用いて印刷を行う場合よりも、より多様な濃
度表現ができることが判る。
【0070】なお、上述の実施に形態は、領域判別を各
色成分毎に行うようにしているが、印刷インクの色成分
と画像信号の色成分との間に略補色の関係があれば、上
述のように各色成分の判別結果は略同じになるので、領
域判別を必ずしも各色成分毎に行う必要はなく、例えば
各メモリ13R,113G,13Bから出力された信号
R,G,Bを用いて単色信号を求め、この単色信号を使
用して、一括して領域判別を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像印刷装置の構成を示すブロッ
ク図
【符号の説明】
1 画像印刷装置 10 画像入力部 20 領域判別手段 30 像域分離手段 40 色編集手段 50 変換手段 70 2値化手段 80 印刷手段
フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA24 AA26 AB07 AB13 BA16 BA18 BA19 CA09 EA07 EA08 5C077 MP02 MP08 NN04 NP01 PP27 PP28 PP32 PP33 PP35 PQ08 PQ22 RR02 5C079 HA11 HA13 HB01 HB03 HB06 LA02 LA06 LA31 LA34 LB12 MA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の画素で表現されたカラー画像情報
    の各画素が文字領域および中間調領域の何れの画素であ
    るかを各色毎に判別し、前記カラー画像情報を担持する
    カラー画像信号を、前記各色毎に、前記判別された画素
    の領域に対応するように、前記文字領域の成分および前
    記中間調領域の成分の何れかに配分し、該配分された各
    領域毎に前記カラー画像信号を単色画像信号に変換し、
    該変換された単色画像信号に対して前記判別された画素
    の領域に対応する2値化処理を施し、該2値化処理によ
    って2値化された2値化信号に基づいて単色の印刷出力
    を得ることを特徴とする画像印刷方法。
  2. 【請求項2】 多数の画素で表現されたカラー画像情報
    の各画素が文字領域および中間調領域の何れの画素であ
    るかを判別し、前記カラー画像情報を担持するカラー画
    像信号を、各色毎に、前記判別された画素の領域に対応
    するように、前記文字領域の成分および中間調領域の成
    分の何れかに配分し、該配分された各領域毎に、前記カ
    ラー画像信号の色相、明度および彩度の内の少なくとも
    1つを制御して編集済カラー画像信号を得、該編集済カ
    ラー画像信号を単色画像信号に変換し、該変換された単
    色画像信号に対して前記判別された画素の領域に対応す
    る2値化処理を施し、該2値化処理によって2値化され
    た2値化信号に基づいて単色の印刷出力を得ることを特
    徴とする画像印刷方法。
  3. 【請求項3】 前記カラー画像信号の内、所望の色成分
    の信号の選択、組合せ、および前記選択または前記組合
    せによって得られた色成分の信号の強弱の内の少なくと
    も1つを行うことにより前記制御を行うことを特徴とす
    る請求項2記載の画像印刷方法。
  4. 【請求項4】 多数の画素で表現されたカラー画像情報
    の各画素が文字領域および中間調領域の何れの画素であ
    るかを各色毎に判別する領域判別手段と、 前記カラー画像情報を担持するカラー画像信号を、前記
    各色毎に、前記判別された画素の領域に対応するよう
    に、前記文字領域の成分および前記中間調領域の成分の
    何れかに配分する像域分離手段と、 該配分された各領域毎に、前記カラー画像信号を単色画
    像信号に変換する変換手段と、 該変換された単色画像信号に対して前記判別された画素
    の領域に対応する2値化処理を施す2値化手段と、 該2値化処理によって2値化された2値化信号に基づい
    て単色の印刷出力を得る印刷手段とを備えたことを特徴
    とする画像印刷装置。
  5. 【請求項5】 多数の画素で表現されたカラー画像情報
    の各画素が文字領域および中間調領域の何れの画素であ
    るかを判別する領域判別手段と、 前記カラー画像情報を担持するカラー画像信号を、各色
    毎に、前記判別された画素の領域に対応するように、前
    記文字領域の成分および前記中間調領域の成分の何れか
    に配分する像域分離手段と、 該配分された各領域毎に、前記カラー画像信号の色相、
    明度および彩度の内の少なくとも1つを制御して編集済
    カラー画像信号を得る制御手段と、 前記配分された各領域毎に、該編集済カラー画像信号を
    単色画像信号に変換する変換手段と、 該変換された単色画像信号に対して前記判別された画素
    の領域に対応する2値化処理を施す2値化手段と、 該2値化処理によって2値化された2値化信号に基づい
    て単色の印刷出力を得る印刷手段とを備えたことを特徴
    とする画像印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段が、前記カラー画像信号の
    内、所望の色成分の信号の選択、組合せ、および前記選
    択または前記組合せによって得られた色成分の信号の強
    弱の内の少なくとも1つを行うことにより前記制御を行
    うものであることを特徴とする請求項5記載の画像印刷
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7044364B2 (en) 2003-06-27 2006-05-16 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus and image forming method
JP2008268620A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2009159388A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Seiko Epson Corp 文書画像処理プログラム、文書画像処理装置、および文書画像処理方法
US7605946B2 (en) 2004-09-29 2009-10-20 Seiko Epson Corporation Printing apparatus increasing black density of one color of text or graphic object

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