JPH07307956A

JPH07307956A - カラープリンタ

Info

Publication number: JPH07307956A
Application number: JP6119673A
Authority: JP
Inventors: Yoshimi Takasaki; 良美高崎
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1994-05-10
Filing date: 1994-05-10
Publication date: 1995-11-21

Abstract

(57)【要約】【目的】簡易型、カラープリンタに対してイメージス
キャナーより画像データを取り込み可能にし、多彩なプ
リント操作ができるようにする。【構成】外部から入力されるビデオ信号をＲＧＢ信号
に変換するデコーダ２１、Ａ／Ｄ変換器２２、フレーム
メモリ２３を備え、このフレームメモリ２３に格納され
た画像データをサーマルヘッド２８で印刷するカラープ
リンタにおいて、スキャナーインターフェース３０を設
け、外部又は内部のイメージスキャナーから画像データ
を取り込むことができるようにする。スキャナー入力画
像データはそのまま、又は画質調整を行ってプリントア
ウトするが、エンコーダ２５を介して出力し、印刷前の
画像をモニタで見ることもできるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はテレビ映像画面又はビ
デオカメラ等より出力される画像データに基づいて、カ
ラープリントを行うカラープリンタ及びこのカラープリ
ンタに対してスキャナーで読み取られた画像信号、又は
コンピータグラフィック画像信号等を入力し多彩なプリ
ント画面が得られるようにしたカラープリンタに関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】カメラ一体型のビデオカメラ又はテレビ
ジョン受像機より出力される出力ビデオ信号を、入力し
てカラープリントを行うことができる家庭用の操作が簡
単な簡易型のカラープリンタが知られている。図２０は
携帯性を重視したカラープリンタ本体の外観図を示した
もので、本体１の表面には開閉可能なペーパー受け皿
２、メモリスイッチ３、プリントスイッチ４及び操作パ
ネル５が設けられている。また底面にはペーパートレー
６が引き出されるように構成されている。

【０００３】このような簡易型のカラープリンタは、例
えば本体の側面に入力端子部７が設けられ、ビデオ入力
端子部７Ａ、Ｙ／Ｃ映像入力端子７Ｂを備えている。そ
してテレビ映像信号の１フィールド画面を取り込んでプ
リントしたり、又は８ｍｍカメラで写した映像をプリン
トアウトできるように構成されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
簡易型のカラープリンタでは、一般のコピー機に見られ
るように所望のグラビヤ画面や写真等をプリントする場
合は一旦この画像をビデオカメラ等で収緑してテープ又
は光ディスク等に録画し、その信号を再生した映像信号
を入力しなければカラープリントを行うことができない
という問題があった。また、このように一旦録画してカ
ラープリントを行うと解像度が低下し、また被写体の画
像の照明が適切でないと反射光が入ったり、色合いが変
化したりするという問題が生じる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は係る問題点を解
消することを目的としてなされたもので、コンポジット
ビデオ信号又はＹ／Ｃ分離ビデオ信号を３原色信号に変
換するデコーダと、このデコーダから出力される画像信
号をデジタルビデオ信号に変換するＡ／Ｄ変換手段と、
前記デジタルビデオ信号をフレームメモリに格納する手
段と、前記フレームメモリに格納されたデータを所定の
読み出しクロックによってプリント用ヘッドに供給する
手段を備えているカラープリンタにおいて、カラースキ
ャナーより出力される画像データを取り込むインターフ
ェース回路を設け、該インターフェース回路より出力さ
れるデジタル画像信号と、前記Ａ／Ｄ変換手段より出力
されるデジタルビデオ信号を選択して前記フレームメモ
リに取り込む選択手段を設けたものである。

【０００６】また、前記フレームメモリに格納された画
像データ、及びスキャナーで取り込み中の画像データを
逐次モニタ画面に出力してプリント画面の確認ができる
ようにすると共に、上記フレームメモリを複数の画像領
域に分割し、各画像領域にはビデオ入力画像及びスキャ
ナー入力画像のデータが同時に、又は任意の領域に格納
できるようにすることによって１枚のプリント紙に複数
の画像が印刷できるようにしている。

【０００７】

【作用】写真や印刷物から所望の映像をスキャナーによ
って取り込み、その映像を加工しながらカラープリント
が得られるようにしているから、カラープリンタの用途
を拡大すると共に、ビデオカメラを使用しないでプリン
トを行うため解像度を高くすることもできる。

【０００８】

【実施例】図１は本発明のカラープリンタに適応可能と
されるプリントメカニズムの概要を断面的に示す説明図
であって、プリント動作が開始されると給紙トレー６に
収納されているプリント紙６Ａが図示しないアームによ
って１枚だけ上方に押し上げられ、給紙ローラ１１によ
ってＡ方向に吸い込まれる。このプリント紙の前方端は
さらにキャプスタン１２及びピンチローラ１３で捕捉さ
れて一定のスピードで送られ、プラテン１４及びサーマ
ルヘッド１５で挟着される。

【０００９】１６は昇華型のインクリボンが収容されて
いるリボンカートリッジであって、シアン（Ｃ）、マゼ
ンタ（Ｍ）、イエロ（Ｙ）が順に並んでいるインクリボ
ン１６Ｂが一方のサプライリール１６Ａから他方のリワ
インドリール１６Ｃに巻き込まれるように構成されてい
る、そして、このインクリボン１６Ｂが前記プリント紙
６Ａと重なった状態でプラテン１４とサーマルヘッド１
５の間に挟着されるようになされている。

【００１０】この待機状態から後で述べるヘッドドライ
バよりサーマルヘッド１５に対して画像データが出力さ
れ、同時にプリント紙６Ａとインクリボン１６Ｂ（シア
ン）がキャプスタン１２によって所定のスピードでＢ方
向に送られる。そして、例えばシアン色（Ｃ）の１フィ
ールドの画像が印刷される。サーマルヘッド１５には次
にマゼンタ色（Ｍ）の画像信号がヘッドドライバから供
給され、この色の画像が前記シアン色の上に重ねて印刷
される。そして、最後にイエロ（Ｙ）の１フィールドの
画像信号が供給され３色の重ね印刷によってカラープリ
ントが行われる。

【００１１】この３色の重ね印刷は前記したキャプスタ
ン１２とピンチローラ１３によって所定のタイミングで
プリント紙６Ａとインクリボン１６ＢをＢ及びＣ方向に
往復動しながら行われ、各色の画像データを１ライン毎
に出力しながら１色づつ３回プリントされ、最後の色の
印刷が完了した時点でプリント紙６Ａは図示しない送り
装置によってＤ方向に排紙されることになる。なお、本
発明は上記したプリンタに限定されることはないが、こ
のようなプリンタのメカニズムは公知であってその詳細
な説明を省略する。

【００１２】図２は本発明の実施例にしたがって構成さ
れたカラープリンタのブロック図であって、上記したカ
ラープリントを行うためにサーマルヘッドに対して供給
される画像データの処理回路を示している。この図でＴ
１はコンポジットビデオ信号が入力される入力端子、Ｔ
２はＹ／Ｃ分離されたビデオ信号の入力端子である。２
１は上記入力されたＮＴＳＣ方式のビデオ信号（ＰＡＬ
方式でもよい）からアナログＲＧＢ信号を生成するため
のデコーダであって、このアナログＲＧＢ信号はコント
ローラ（ＣＰＵ）２９から出力される制御信号に基づい
て次のＡ／Ｄ変換器２２で例えば８ビットのデジタル画
像データに変換され、１フィールド分のＲＧＢ画像デー
タが各画素単位でフレームメモリ２３に蓄積されるよう
にコントロールされている。

【００１３】３原色からなる画像データが蓄積されたフ
レームメモリ２３（ＤＲＡＭ）はデータが直接転送され
るＤＭＡ（Direct Memory Access) タイプの構成とされ
ており、コントローラ２９によって随時読み出しが可能
とされている。そして、その読み出し出力はＤ／Ａ変換
器２４を介して再びアナログ信号に変換され、ＮＴＳＣ
方式のエンコーダ２５からモニタ出力として外部に供給
されるようにしている。また、このフレームメモリ２３
に蓄積されている画像データはプリンタの印刷ヘッドを
構成するサーマルヘッドに供給するために所定のタイミ
ングで読み出され、ＹＭＣ変換器２６に供給される。そ
して、このＹＭＣ変換器２６においてＲＧＢの補色であ
るイエロ、マゼンタ、及びシアン色データに変換され、
さらにフィールド補間処理、色合いの調整、エッジ強調
処理等が行われヘッドドライバ２７に供給される。

【００１４】ヘッドドライバ２７は画像データをその階
調に応じてパルス幅変調し、１ライン分のドライブ信号
を形成し、サーマルヘッド２８の各発熱素子を駆動する
駆動パルスを形成する。そして、コントローラ２９より
出力されるプリンタ機構の制御信号に同期して逐次１ラ
イン分の駆動信号をサーマルヘッド２８に出力し、前記
した昇華型のインクリボンを各画素毎に加熱してプリン
ト紙にインクを浸透させる。

【００１５】ところで本発明のカラープリンタは、上記
した入力ビデオ信号としてスキャナーによって読み出さ
れた画像データを取り込むための入力端子Ｔ３とスキャ
ナーインターフェース３０が設けられている。そして、
このスキャナーインターフェース３０より出力される３
色の画像データが前記フレームメモリ２３に格納される
よう選択手段ＳＷ（実際はデータバスの切替えによって
行われる）を備えている。したがって、本発明のカラー
プリンタではテレビ画像とされているビデオ信号及びス
キャナーによって取り込んだ写真等の静止画像もプリン
トアウトすることが可能になる。

【００１６】図３は写真や印刷物から画像情報を取り込
むスキャナーからのデータ処理を示すブロック図で、図
４はスキャナーによってデータを取り込むタイミング
と、このデータを出力するタイミングを示す波形図であ
る。後で述べるスキャナーに設けられている原稿コピー
スイッチが操作されると、ライトリセット信号ＷＳが出
力され、メモリをクリヤすると共にライトクロックＷＣ
Ｋが出力される。そして、前記コントローラ２９と接続
されているインターフェースコントローラ３１から出力
される制御信号によってスキャナーに設けられているＣ
ＣＤ撮像素子から得られる画像データは入力バッファ３
２から１ライン分づつラインメモリ３３に蓄積される。

【００１７】このデータはスキャナーを構成するＣＣＤ
撮像素子によって異なるが、通常Ｒ・Ｇ・Ｂ・Ｒ・Ｇ・
Ｂ・・・の順に１ライン分のデータが入力される。そし
て、このデータが取り込まれると僅かに遅れてインター
フェースコントローラ３１がＤＭＡリクエスト信号をプ
リンタのコントローラ２９に送り、コントローラ２９は
この信号を受信するとＤＭＡクロック信号ＤＣＫをイン
ターフェースコントローラ３１に送る。

【００１８】このＤＭＡクロック信号ＤＣＫの１個のク
ロックによってＲＧＢ各１個のデータはそれぞれレジス
タ３４（Ｒ、Ｇ、Ｂ）に蓄積され、このデータが１ライ
ン分づつ逐次フレームメモリ２９に書き込まれる。そし
て、ｎ＋１個のＲ、Ｇ、Ｂデータが書き込まれるとリク
エスト信号が終了するように構成している。

【００１９】ＤＭＡクロックＤＣＫは図５に示すように
モニタ装置の同期信号に対応して出力される。すなわち
モニタ画面の垂直ブランキング期間にフレームメモリへ
の書き込みが行われ、モニタ表示期間（Ｈレベル）にフ
レームメモリから読み出されるようにしている。したが
って、スキャナーから画像データを読み込みながら直接
モニタで表示することができる。

【００２０】なお、１フレーム分の画像データが格納さ
れた後は、図５のタイミングにみられるようにＤＭＡク
ロックＤＣＫに換えてサーマルヘッドへの転送クロック
ＨＣＫをフレームメモリに供給することによって、図６
に示すようにプリント画面の垂直ブランキング期間にメ
モリからデータをサーマルヘッドへ転送するように読み
出し、モニタ画面を見ながらプリントアウトを行わせる
ことができるようになる。上記ＤＭＡクロック信号は図
７に示すようにフレームメモリに供給されるＲＡＳ信
号、すなわちメモリの列アドレス設定タイミング信号か
ら形成することができる。そして、フレームメモリの行
アドレス設定タイミング信号ＣＡＳによってインターフ
ェース回路の出力がイネーブルになっている信号ＯＥ期
間にデータの書き込みが行われる。

【００２１】本発明のカラープリンタに接続されるイメ
ージスキャナーの概要を図８に示す。図８（ａ）はスキ
ャナーの上面、同図（ｂ）はスキャナーの側面を示して
おり、スキャナーの本体４０はローラ４１Ａ、４１Ｂに
よって原稿台の上を移動可能に構成されている。一方の
ローラ４１Ｂにはギヤを介して移動距離を検出するフォ
トインタラプタ（エンコーダ）４２が結合されている。
被写体（原稿）の画像は図示されていないスリットを介
して読み取りミラー４３によって反射され、レンズ４４
を通過して１ライン分の画像がカラーＣＣＤ４５に結像
される。そして、このカラーＣＣＤ４５から出力される
カラー画像信号が前記したスキャナーインターフェース
３０に入力される。なお、４６は照明用の蛍光灯を示す
が、原稿が透光性の場合（フィルム）は原稿台の裏面か
ら光を照射することになる。

【００２２】図９はカラーＣＣＤ４５より出力される画
像信号を処理するブロック図であって、５１はスキャナ
ーコントローラ（ＣＰＵ）、５２はマスキング処理回
路、５３は可変アンプ等からなるマルチプレクサ、５４
はガンマ補正回路、５５はＡ／Ｄ変換器を示す。押しボ
タン５６を押すと回路全体が能動化され、カラーＣＣＤ
４５に結像された被写体の１ライン分の信号がマスキン
グ回路５２に入力される。マスキング回路５２は各ＲＧ
Ｂ信号に対して所定の係数（Ｍ００〜Ｍ２２）を行列演
算する積和回路によって構成されており、色再現性の向
上を行っている。

【００２３】マスキング補正された各色信号Ｒout 、Ｇ
out 、Ｂout はアナログマルチプレクサ５３で切り換え
が行われた後に、ガンマ補正回路５４によって階調補正
が行われる。このガンマ補正はビデオ信号が０．４５乗
のガンマ補正を行っているため、カラープリンタに入力
される他の信号、すなわちこの場合スキャナーで取り込
んだ信号も０．４５のガンマ補正を行うことによってプ
リンタの信号処理回路の共通化を計るものである。

【００２４】マルチプレクサの出力レベル及びＡ／Ｄ変
換器５５の変換クロックはスキャナーコントローラ５１
によって形成され、またデジタル画像データは同じくス
キャナーコントローラ５１より出力されるライトリセッ
ト信号とライトクロック信号に同期して出力される。ガ
ンマ補正はデジタル信号に変換したあと行うようにして
もよく、この場合１０ビットでＡ／Ｄ変換し、ガンマ補
正を行った後に８ビットで出力するようにすると演算誤
差の小さい良好な結果が得られる。

【００２５】上記スキャナーのエンコーダ４２からの同
期情報はスキャナーコントローラ５１に入力され、これ
に同期して１ラインづつデジタル信号が出力されること
になるが、もしスキャナーの移動が早くエンコーダのパ
ルス間隔が短くなっているときはスキャナーコントロー
ラ５１からＬＥＤ５７を点灯してユーザに警告を発する
ようにしている。なお、この実施例ではスキャナー自体
を原稿紙に対して移動する方式を示したが、後で述べる
ようにスキャナーがモータによって駆動されるようにし
てもよい。さらにコンピュータ用の画像取り込みスキャ
ナーでは画素の形が正方形であるが、これをローラとエ
ンコーダの結合ギヤの構成比を換え、画素単位で縦長の
画素となるようなデータが得られるようにしてもよい
（ビデオ信号を４ｆ_SCでサンプルすると縦長の画素とな
るので、スキャナーからのデータもそれに合わせる）。

【００２６】図１０はビデオ画像とスキャナーによって
入力した画像を１フレームメモリの分割した領域にそれ
ぞれ取込み、プリント画面を４分割した大きさで同時に
表示する例を示している。この場合は後で述べるように
各画面とも適当に走査線数及び画素数を間引きしてメモ
リの所定のアドレスに格納し、同時に４駒の画像を印刷
する場合を示している。この実施例は、図１１に示すよ
うにスキャナー本体４０とカラープリンタ１０をケーブ
ル５０を介して接続し、このスキャナー４０から写真や
印刷物の画像を文字情報と共に直接読み込み、後で述べ
るようにテレビ画面と共にこの入力画像情報を同一のプ
リント画面上に印刷することによって、種々の興味のあ
る絵柄を作ることができる。

【００２７】なお、本実施例は１フレームメモリによっ
て１枚のプリントが行われるようにしているが、複数フ
レームメモリを使用してさらに高度な画面構成ができる
ように変更することも可能である。また、プリンタ内に
フロッピーディスクドライブや光磁気ディスクドライブ
を設け、印刷したデータが保存できるようにしてもよ
い。さらに以下に示すようにスキャナー４０とプリンタ
１０を一体化した装置にすることによって、さらに使用
が便利となるように変更することも可能である。

【００２８】図１２は本発明の他の実施例を示すカラー
プリンタの外観を示したものである。この図で図２０に
示した部分と同一部分は同一の符号とされている。すな
わち、カラープリンタ本体１にはプリント紙を受ける受
け皿２、メモリスイッチ３、プリントスイッチ４、操作
パネル５、ペーパトレー６、入力端子部７が設けられ、
この入力端子部７にはモニタを接続するビデオ出力端子
７Ｃが追加されている。

【００２９】８はこのカラープリンタ内に内蔵されてい
るスキャナーによって入力される原稿を置く透過性の原
稿台であって、８Ａはカバーである。スキャナーによっ
て原稿画面を取り込むために原稿コピーボタン８Ｂ、原
稿モニタボタン８Ｃが追加されている。また、ビデオ信
号をフレームメモリに取り込むためのビデオメモリボタ
ン９Ａと合成画面を印刷するための合成コピーボタン９
Ｂがある。

【００３０】上記したようなカラープリンタは以下に説
明するような操作によって種々のプリント動作を行わせ
ることができる。例えば、原稿台８にコピーすべき印刷
物を画面が下となるように置き原稿カバー８Ａを閉め
る。そして画像をモニタする時は原稿ボタンを押す、す
ると読み取り範囲が読み取られるが、この時点ではプリ
ントを行わず、読み取りデータを間引いて先に示したフ
レームメモリにデータを格納する。また、フレームメモ
リに取り込まれたデータがＤ／Ａ変換器を介してビデオ
出力端子７Ｃから出力される。

【００３１】本発明のカラープリンタでは、この出力画
像をモニタで見ながらユーザが操作パネルから画像の色
合い、明るさ、コントラスト等の画像調整を行うことが
できるようにしている。なお、モニタ画面を見ることな
く直接原稿コピーボタンを押すと直ちにカラーコピーを
行うことができる。画質調整を行った後にもう一度原稿
コピーボタンを押すと再び読み取り範囲が読み取られ、
この時のデータがプリンタ部に送られプリントが開始さ
れる。このプリント時の画質はモニタを見ながら行った
画質調整の結果が反映され、モニタ画面と同じ画質の画
像がハードコピーとして得られるようにしてもよい。

【００３２】ビデオプリンタとして使用する時はビデオ
入力端子又はＹ／Ｃ分離入力端子から所望のビデオ信号
を入力し、ビデオメモリボタンを押すことによってビデ
オ信号がＡ／Ｄ変換器を介して１フレーム分の画像デー
タがメモリに取り込まれる。この取り込まれたデータは
モニタ画面で見ることができる。なお、ビデオ入力端子
の映像をモニタに出力することもできるが、入力画面メ
モリ切替えボタン３を押すとフレームメモリに取り込ま
れているデータと、入力されている画像を切替えて出力
するができる。

【００３３】メモリされたビデオデータをプリントする
時はビデオプリントボタンを押す。するとメモリから読
み出されたデータは補間処理及び複数画面処理をした後
に、画質調整を行いＹＭＣ変換されヘッドドライバに送
られプリントアウトされる。合成コピーボタン９Ｂは原
稿のコピー画面に対してメモリに入力されているデータ
を合成してコピーする際に使用される。この時の合成位
置は、操作パネル面５の中から操作ボタンによって指定
することができるようになされている。

【００３４】図１３は上記カラープリンタ内に設けられ
ているスキャナーの概要図を示したもので、後で述べる
パルスモータによって駆動される第１のローラ６１Ａ
と、この第１のローラ６１Ａにベルト６１Ｃで結合され
ている第２のローラ６１Ｂを備え、ベルト６１Ｃの中間
位置には読み取りブロック６２が固定されている。した
がって、図示していないパルスモータが駆動されるとベ
ルト６１Ｃに固定されている読み取りブロック６２が左
右に移動する。

【００３５】読み取りブロック６２内にはカラーライン
ＣＣＤ６２Ａ、レンズ６２Ｂ、赤外線カットフィルタ６
２Ｃ、反射ミラー６２Ｄが設置されており、スリットを
介して入力される原稿台（透明板）６３上に置かれてい
る原稿Ｐの反射光を電気信号に変換するように構成され
ている。なお、６４は光源、６５は反射板を示す。パル
スモータによってローラ６１Ａ、６１Ｂが回転すると、
読み取りブロック６２が移動して下側から原稿Ｐの全面
を走査しながら光を照射する。そして、その反射光がカ
ラーラインＣＣＤ６２Ａに入射され原稿Ｐの画像を読み
取るようにしている。

【００３６】６６は白色基準板を示し、原稿コピーの初
期段階でこの白色基準板６６の画像データを取込み、画
像出力が白を示すような補正を自動的又は手動によって
行う。また、直接原稿から出力された画像を印刷すると
きは、プリンタ部においてコピー紙を移動するローラの
回転と上記パルスモータの回転を同期するようにコント
ロールするコントローラを備えている。このコントロー
ラは後で述べるように原稿コピー時には光源６４（蛍光
ランプ）を数分間点灯し管内温度が一定になったことを
検出すると共に、装置がある時間使用されない時は自動
的に蛍光ランプ等の電源を切断する機能を備えている。

【００３７】図１４は上記したような画面操作を行うこ
とができるカラープリンタのブロック図を示したもので
ある。この図において、７１、７２、７３、７４、７
５、７６、７７、７８とされている部分は前記図２に示
したデコーダー２１、Ａ／Ｄ変換器２２、フレームメモ
リ２３、Ｄ／Ａ変換器２４、エンコーダ２５、ＹＭＣ変
換部２６、ヘッドドライバ２７、サーマルヘッド２８の
それぞれに対応しており、８２、８３、８４、８５は図
９に示したマスキング処理回路５２、マルチプレクサ５
３、ガンマ補正回路５４、Ａ／Ｄ変換器５５に対応して
いる。

【００３８】９１は上記したようなプリント動作を行わ
せるためのコントーラを示し、このコントローラ９１に
入力される各種操作ボタン入力部９８からの指令によっ
て画質調整部９２Ａを制御し、フレームメモリ７３より
出力される画像データを補正して出力すると共に、画質
調整部９２Ｂによってスキャナーから取り込んだ画像デ
ータを補正することができるようになされている。また
スキャナーから取り込んだ画像データをフレームメモリ
７３に格納するときの間引き補正や、ビデオデータとし
てフレームメモリの取り込んだ画像データの補間演算等
の補間処理を行う画面処理部９３を設け、ビデオ信号の
高画質化や拡大、縮小、ライン補間処理によって合成画
面をフレームメモリ内に形成することもできるようにな
されている。

【００３９】９４はキャラクタゼネレータを示し、この
キャラクタゼネレータ９４は操作パネルから入力される
キーボタンによって所望の文字情報を形成し、この文字
情報に基づく画像データをモニタ画面に送ったり、印刷
画面にインサートすることができるようになされてい
る。９５及び９６は前記スキャナーの読み取りブロック
を移動するためのパルスモータ、及びプリンタの紙送り
を制御するモータを駆動するドライバである。また９７
はカラープリンタ内に設けられている各種のセンサー及
びモータ等であって、これらは操作モードによって自動
的にコントローラ９１のプログラムによって制御され
る。

【００４０】本実施例のカラープリンタは上記したよう
な構成を備えることによって、さらに多彩なプリント動
作が行われる。例えば、原稿台に写真等を搭載しこの写
真をコピーする時は、前記したように原稿コピーボタン
を押すとスキャナーが駆動されカラーラインＣＣＤ６２
Ａから原稿の画像が１ラインづつ出力され、マスキング
回路８２、ゲイン可変アンプ（マルチプレクサ）８３及
びガンマ補正回路８４を介してＡ／Ｄ変換器８５でデジ
タルデータに変換される。このデータはそのままプリン
トアウトすることもできるが、必要があればフレームメ
モリ７３に取り込み、画質調整部９２Ａによって画質調
整が行われ、その画像をモニタで見ることもできる。ビ
デオ入力端子から入力された画像信号はデジタルデータ
に変換されて一旦フレームメモリに格納されるが、この
データを読み出して画質調整部９２Ａを介してモニタに
表示することが可能とされている。そして、このモニタ
画像を見ながら画質調整を行い、プリントアウトをする
前に画質調整部９２Ａの調整設定値を画質調整部９２Ｂ
に設定しプリントアウトを行うことができるようにして
いる。

【００４１】図１５は画面処理部９３で行うラインデー
タの間引き、補間処理、その他複数画面処理等の説明図
を示している。ＮＴＳＣ方式のビデオデータではブラン
キング期間を除いて有効走査線数は４８５本であり、フ
レームメモリの縦方向のアドレスを４８５となる。しか
し、テレビ信号の場合はブランキング期間の近く領域で
は信号が乱されているから、縦方向の画素子数は４５０
であれば充分である。また、画面処理部９３に内蔵され
ているラインメモリは１０２４個のデータを格納できる
ように構成されている。そして、サーマルヘッドの素子
数１０２４に対応するようになされている。

【００４２】フレームメモリ９３のデータが５１２×４
８５の画素数に格納された１フレーム画像であるときは
図１５の（ａ）に示されているように、補間処理回路に
よって２次元的に画素数が増加するようにライン数補間
及び水平画素数の補間を行い高画質の１枚のプリント画
面を印刷することができる。（図１６（ａ））水平ライン又は画素数を２倍とするような画像信号の補
間はよく知られているように、隣接するライン又は水平
方向に並んでいる画素を演算することによって簡単に増
加させることができる。

【００４３】また、図１５（ｂ）に示すように、フレー
ムメモリ内のデータ列をラインメモリの連続する別のア
ドレスに１回づつ計２回転送すると上下に同じ画面を持
つプリント画面が得られ、さらに横方向に（プリンタの
副走査方向）ついてはフレームメモリの横方向有効画素
数分のライン数（７５６）プリントした後に、フレーム
メモリの先頭から再びデータの呼び出しを行い、さらに
７５６ライン分のプリントを行うと横方向についても２
画面のプリントが行われる。その結果、図１６（ｂ）に
示されているように１枚のコピー紙に４画面のプリント
を行うことができる。

【００４４】図１７はスキャナーの原稿読み取り部から
のデータＰとフレームメモリ９３に格納されているデー
タＦを合成する様子を示している。このような処理は合
成コピーボタン９Ｂを押すと開始される。原稿読み取り
部からのデータＰを先ずラインメモリ（１０２４）に書
き込み、次にフレームメモリからのデータをラインメモ
リの所定の部分に上書きする。上書きされた部分の原稿
のデータは消えてしまい、フレームメモリからのデータ
に置き替わる。フレームメモリの横方向有効データ数
（７５６）分のプリントが終了したら、フレームメモリ
からのデータ読み出しとそのデータのラインメモリへの
書き込みを終了する。その後は原稿の画像データの処理
のみを行い所定のライン数（１５１２）に達したらプリ
ント動作を終了する。その結果、図１８に示すように原
稿画面（Ｐ）の中にテレビ画面（Ｆ）が合成されたプリ
ント画面が得られる。フレームメモリの画像をはめ込む
位置は、ラインメモリ上のアドレスと上書き処理を行う
ラインを変化させることによって任意の位置に設定する
ことができる。

【００４５】なお、上記したような画面処理は上記画面
分割数以外についても応用することができ、コピー動作
において拡大及び縮小モードを持つようにすることがで
きる。また、フレームメモリを増やすことによってビデ
オ画面とスキャナーから取り込む原稿の画面を合成し、
さらに多彩な画面処理を行うこともできる。

【００４６】次に、本発明の昇華型カラープリンタにお
いてスキャナー出力とコンピュータグラフィック出力を
プリントアウトする時に有用な画像処理部分のブロック
図を図１９に示す。図２又は図１４に示したように、ビ
デオ信号によって取り込んだ画像データをプリントアウ
トする時は最低でも１フレーム分のメモリが必要になる
が、コンピュータ又はスキャナーから出力されるデジタ
ル画像データのみをプリントアウトする時は１フレーム
分のメモリを必要としない。

【００４７】図１９はメモリとして数ライン又は１画面
１色分の記憶容量を有するバッファメモリ１１１を使用
したカラープリンタのブロック図であって、前記図１４
と同様にカラーＣＣＤから出力された信号はマスキング
回路１０２、マルチプレクサ１０３、ガンマ補正回路１
０４、Ａ／Ｄ変換器１０５を介してデジタル画像信号に
変換され、この信号が画質調整回路１０６、及びＹＭＣ
変換回路１０７でプリント用の画像データとされ、上記
バッファメモリ１１１に供給されるようにしている。

【００４８】また、本実施例のカラープリンタではコン
ピュータから出力されるプリントデータを受領するため
に、コンピュータインターフェース１１２及びそのため
の端子（ＲＳ２２３Ｃ）をプリンタ本体に備え、コンピ
ュータグラフィック（ＣＧ）データを直接昇華型のサー
マルヘッドによって印刷できるように構成されている。
なお、他の符号は図１４と同一部分を示している。

【００４９】この実施例の場合も、システムコントロー
ラ１１０によってスキャナーから取り込まれた画像信号
に対してマスキング処理、カラーレベル調整、ガンマ補
正等が行われ、その後にデジタル信号に変換されるが、
デジタル信号（Ｒ、Ｇ、Ｂ）で画質調整を行った後にす
ぐに昇華型のインクリボンに対応するイエロー（Ｙ）マ
ゼンタ（Ｍ）シアン（Ｃ）色に変換される。そして、バ
ッファメモリ１１１に供給するようにしている。

【００５０】このバッファメモリ１１１が数ラインのラ
インフィルタで構成されている時は、原稿をスキャナー
によって読み取りながら同時にプリント動作が行われ
る。すなわち、原稿を読み取る読み取りヘッドはこのバ
ッファメモリ１１１が一杯となると、その読み取り動作
を一時停止しプリント動作を始める。そしてメモリ内の
データがプリントアウトされ、メモリ内に空きが生じる
と再び原稿の読み取りを行うような時分割動作によって
一画面（イエロー）の印刷を終了させる。以下同様に、
マゼンタ及びシアンについて同じプリント動作が行われ
１枚のハードコピーをプリントアウトする。

【００５１】バッファメモリ１１１が１色の１画面分の
容量を有する場合は、原稿の読み取りを中止することな
く１色の印刷を終了されることができる。この場合は、
原稿読み取り中はプリンタ側の電源を落とし、１色１画
面分を読み取った後に原稿読み取り側の電源を落とし、
１色のプリントアウトを行うようにする。このような動
作を３回行うことによって１枚のカラープリントを完了
することができる。上記したように、原稿読み取りとプ
リント動作を１色毎に交互に行いながらプリントする
と、電源の使用効率がよくなり省電力タイプのプリンタ
とすることができる。なお、スキャナー側では電源を落
とす代わりに蛍光灯のみを消灯するようにしてもよい。

【００５２】また、コンピュータ入力端子を使用してＣ
Ｇをプリントする時は、通常のコンピュータがカラープ
リンタに対して出力するような制御データがインターフ
エース回路１１２を介してシステムコントローラ１１０
に供給される。そして、このプリンタ側で受領した画像
データがバッファメモリ１１１に蓄積される。そして、
バッファメモリ１１１及びヘッドドライバ１０８がコン
トロールされ、印字データがサーマルヘッドに供給され
ることになる。

【００５３】この図１９におけるカラープリンタの場合
はメモリ及び電力を節約するのに適しているが、必要が
あれば１フレームの廉価なビデオＲＡＭ（ＤＲＡＭ）を
付加してスキャナーで原稿を読み取り、その画像をモニ
タするようにしてもよい。また、コンピュータインター
フエース１１２を介してスキャナーより取み込んだ画像
データをコンピュータに入力して保存したり、また画像
加工を行って再びプリンタ側に入力するようにさせるこ
ともできる。

【００５４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラープ
リンタは従来の簡易型のビデオプリンタに対してスキャ
ナーからの画像データを取り込み可能にすると共に、こ
れをプリントアウトする機能が付加されているから、例
えば写真や印刷物を簡易型のカラープリンタによって高
い解像度印刷することができるようになる。

【００５５】また、プリントアウトすべき画像をモニタ
することができるようになされている場合は、所望の画
質調整を行った後に印刷することができ、無駄なインク
リボンの消費を避けることができると共に、合成画面を
作るときに視覚的にレイアウトを確認することができ、
多彩な印刷画面を構築することができる。

【００５６】また、画面処理によって印刷画像のデータ
補間処理を行うことによってテレビ信号よりもより高画
質なカラープリントを得ることができ、さらにはイメー
ジスキャナーとプリンタを一体化することによって使用
が便利となり、操作方法も簡易化され、入力画像によっ
てはメモリの節約や省電力化、及びコストダウンを計る
ことができる等種々の実用的な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のカラープリンタに適応されるプリント
機構の概要を示している図である。

【図２】本発明のカラープリンタの主要部を示すブロッ
ク図である。

【図３】スキャナーインターフエースの具体例を示すブ
ロック図である。

【図４】スキャナーから出力されるデータのタイミング
の説明図である。

【図５】フレームメモリに入力されるデータとその読み
出しのタイミングを示す図である。

【図６】プリンタの印刷ヘッドに供給されるデータとモ
ニタ期間のタイミングを示す図である。

【図７】データ読み出し用の各種制御信号を示すタイミ
ング波形図である。

【図８】イメージスキャナーの概要を示す説明図であ
る。

【図９】イメージ画像データを作る信号回路のブロック
図である。

【図１０】ビデオ画像とスキャナー入力画像の合成画面
の一例を示す図である。

【図１１】本発明のカラープリンタを使用している図で
ある。

【図１２】本発明のカラープリンタの他の実施例を示す
外観図である。

【図１３】カラープリンタ内に内蔵可能なスキャナーの
概要図を示す。

【図１４】ビデオ画像データとスキャナー画像データの
カラープリンタ内部の処理を示すブロック図である。

【図１５】画面処理回路で行われるプリント画面の説明
図である。

【図１６】図１５で読み出し制御されたプリント画面の
一例を示す図である

【図１７】合成画面を形成するときの説明図である。

【図１８】合成プリント画面の一例を示す図である。

【図１９】イメージスキャナー入力画像又はコンピュー
タ入力画像を処理するときに好適なカラープリンタの実
施例を示すブロック図である。

【図２０】簡易型のカラープリンタの先行例を示す外観
図である。

【符号の説明】

２１、７１エンコーダ２３、７３１１１フレームメモリ２５、７５エンコーダ２６、７６ＹＭＣ変換回路２７、７７ヘッドドライバ２８、７８サーマルヘッド２９、７９コントローラ３０スキャナーインターフェース３３ラインメモリ４０スキャナー本体４５カラーＣＣＤ５０接続ケーブル９２Ａ、９２Ｂ画質調整部９３画面処理回路１１１バッファメモリ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｈ０４Ｎ 5/91 Ｈ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】コンポジットビデオ信号又はＹ／Ｃ分離
ビデオ信号を３原色信号に変換するデコーダと、このデコーダから出力される画像信号をデジタルビデオ
信号に変換するＡ／Ｄ変換手段と、前記デジタルビデオ信号をフレームメモリに格納する手
段と、前記フレームメモリに格納されたデータを所定の読み出
しクロックによって印刷ヘッドに供給する手段を備えて
いるカラープリンタにおいて、カラースキャナーより出力される画像データを取り込む
インターフェース回路を設け、該インターフェース回路
より出力されるデジタル信号と、前記Ａ／Ｄ変換手段よ
り出力されるデジタルビデオ信号を選択して前記フレー
ムメモリに取り込む選択手段が設けられていることを特
徴とするカラープリンタ。
【請求項２】前記フレームメモリに格納されたデータ
がモニタ画面に出力される構成を備えていることを特徴
とする請求項１に記載のカラープリンタ。
【請求項３】前記カラースキャナーより入力中の画像
データが逐次前記モニタ画面に出力されるようになされ
ていることを特徴とする請求項１又は２に記載のカラー
プリンタ。
【請求項４】上記フレームメモリは複数の画像領域に
分割可能とされ、各画像領域にはビデオ入力画像及びス
キャナー入力画像のデータが任意に格納されるように構
成されていることを特徴とする請求項１、２、又は３に
記載のカラープリンタ。
【請求項５】上記フレームメモリのデータを間引き、
又は画像データの補間処理を行う画面処理回路によって
画面処理が行われ、その処理データが出力されるように
構成されていることを特徴とする請求項１、２、３、又
は４に記載のカラープリンタ。
【請求項６】上記モニタ画面上で調整された画質調整
データがプリント時の画質調整データとなるように入力
されることを特徴とする請求項１、２、３、４、又は５
に記載のカラープリンタ。
【請求項７】少なくとも内蔵されたスキャナーから読
み込まれた画像データを所望の画質となるように調整
し、デジタル信号に変換する変換手段と、外部から供給されるコンピュータ画像データを取込むイ
ンターフェース回路と、前記変換手段より出力される画像データと、前記インターフェース回路より出力される画像データを
選択的に取り込むことができる数ライン分のバッファメ
モリと、該バッファメモリのデータに基づいてカラープリントを
行う昇華型のプリント手段を備え、前記変換手段から出力される画像データが前記バッファ
メモリに所定の量蓄積した後に前記プリント動作が開始
され、このプリント動作によって前記バッファメモリ内
のデータが印刷された後に前記スキャナーが次の画像デ
ータを出力するように動作させることを特徴とするカラ
ープリンタ。
【請求項８】前記バッファメモリは重ね書き印刷画面
色の中の１色１画面分のメモリとされていることを特徴
とする請求項７に記載のカラープリンタ。
【請求項９】前記スキャナーが動作しているときはプ
リント部の駆動電源をオフにし、前記プリント部が動作
している時は前記スキャナーの電源がオフとなるように
構成されていることを特徴とする請求項７に記載のカラ
ープリンタ。