JP2000201273A - 画像データ生成プログラムを記録した媒体、画像データ生成装置および画像データ生成方法 - Google Patents

画像データ生成プログラムを記録した媒体、画像データ生成装置および画像データ生成方法

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JP2000201273A
JP2000201273A JP11180400A JP18040099A JP2000201273A JP 2000201273 A JP2000201273 A JP 2000201273A JP 11180400 A JP11180400 A JP 11180400A JP 18040099 A JP18040099 A JP 18040099A JP 2000201273 A JP2000201273 A JP 2000201273A
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Tadao Tomiyama
忠夫 富山
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキャナを利用して取り込んだ画像データに
所望の編集を行うとき、フラットベッドに配置した所定
の写真は、利用者の手により配置される。かかる配置作
業は煩雑であり、各写真の配置にずれがあるものを取り
込んだ画像データについては見栄えが悪くなってしまう
といった課題がある。 【解決手段】 最初に粗い解像度によってプレスキャン
を実行し、画像データに含まれるオブジェクトである写
真60の位置情報を取得するとともに、整列条件を算出
し、このプレスキャンの実行後本スキャンを実行し上述
した写真60の位置情報と整列条件から写真60の画像
データの位置を整列位置に補正するため実行速度を速く
することが可能になる。むろん、最初より本スキャンと
実行するとともにオブジェクトの位置情報を取得しつ
つ、整列条件を算出し画像データを補正するようにして
もよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データ補正方
法に関し、特に、取得した画像データに含まれるオブジ
ェクトが整列するように位置を補正する画像データ補正
方法、画像データ補正装置および画像データ補正プログ
ラムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルカメラなどにより撮影し
たデジタル画像から所望の出力を取得するために、この
デジタルカメラをパソコンに接続するとともに、このパ
ソコンで画像編集アプリケーションを起動し画像データ
を取り込んで所定の画像処理を行いディスプレイやプリ
ンタを介して出力している。その一方で従来のカメラで
撮った写真などを劣化しない状態で保存したり、所望の
編集を行ったりするためにデジタルの画像データに変換
して保存することが行われつつある。このとき、スキャ
ナを利用することになる。例えば、フラットベッドタイ
プのスキャナを利用する場合は、フラットベッドに所望
の写真を配置する。そして、スキャンを実行し、デジタ
ル画像データとして格納する。そして、上述したように
パソコン上で画像編集アプリケーションを起動し、この
画像データを取り込み、色調整や所望の編集を行ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したスキャナを利
用して取り込んだ画像データに所望の編集を行うとき、
フラットベッドに配置した所定の写真は、利用者の手に
より配置される。かかる配置作業は煩雑であり、各写真
の配置にずれがあるものを取り込んだ画像データについ
ては見栄えが悪くなってしまうといった課題がある。
【0004】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、スキャナの上に適当に載置した写真等のオブジ
ェクトの位置を読み込み、画像データを生成するに際し
て、各オブジェクトを所定の整列位置に補正させること
が可能な画像データ補正方法、画像データ補正装置およ
び画像データ補正プログラムを記録した媒体の提供を目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、ドットマトリクス状の画
素から形成されるとともに、少なくとも1つ以上のオブ
ジェクトを有する画像データを取得する画像データ取得
工程と、上記画像データ取得工程にて取得した画像デー
タから上記オブジェクトを抽出しつつ、各オブジェクト
の位置情報を取得するとともに、同オブジェクトを所定
の整列位置に整列させる整列条件を判定する位置情報判
定工程と、上記画像データにおいて、各オブジェクトを
上記整列条件と照合しつつ所定の整列位置に補正する画
像データ補正工程と、上記画像データ補正工程にて補正
された画像データを出力する画像データ出力工程とを具
備する構成としてある。
【0006】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、適当に配置されたオブジェクトを有する
画像の画像データを取得して、これらのオブジェクトが
所定の整列位置に整列するように同画像データにおける
同オブジェクトの位置を補正し、補正後の画像データを
出力する画像データ補正方法を提供する。かかる場合、
最初に画像データ取得工程は、少なくとも1つ以上のオ
ブジェクトを有する画像を読み取り、ドットマトリクス
状の画素から形成される画像データを取得する。そし
て、位置情報判定工程は、画像データ取得工程にて取得
した画像データから各オブジェクトの位置情報を取得す
るとともに、同オブジェクトが所定の整列位置に整列す
る整列条件を判定する。次に、画像データ補正工程は、
画像データ取得工程が取得した画像データを取得し、こ
の画像データ上の各オブジェクトに関する画像データに
ついて、位置情報判定工程にて判定した整列条件であっ
て各オブジェクトに対応するものと照合する。照合する
ことにより、オブジェクトの整列位置からのずれを認識
することが可能になり、この認識したずれに基づいて、
同オブジェクトの画像データを整列位置に補正する。そ
して、上記画像データ出力工程は、上記画像データ補正
工程が補正した画像データを出力する。
【0007】すなわち、取得した画像データから画像に
含まれている各オブジェクトの配置を取得して、この配
置からオブジェクトの整列条件を判定する。そして、画
像データに対し、この整列条件に基づき各オブジェクト
が所定の整列位置に整列するように補正する。各工程は
ハードウェアに組み込んで実現するものであってもかま
わないし、ソフトウェアにおける処理により実現するも
のであってもかまわない。むろん、一部の工程をハード
ウェアにて実現し、他の工程をソフトウェアにて実現す
るものであってもよい。ここで、整列とは、画像データ
のオブジェクトが出力段階でバランスよく整然と配置さ
れることはいうまでもなく、利用者の任意の選択によ
り、オブジェクトを所望の位置に整列させることを含め
ることはいうまでもない。そして、この整列を実施する
整列条件は、例えば、印刷紙の垂直方向に斜めに傾いて
いるオブジェクトを同印刷紙の一辺に垂直にするための
回転角度であったり、整列位置まで水平移動させる水平
移動量や垂直移動させる垂直移動量であったりする。む
ろん、整列位置までの斜め移動量は、上述した水平移動
量と垂直移動量により求めることが可能であることはい
うまでもない。また、上記画像データ出力工程は、補正
された画像データを利用者が認識可能に出力することが
できればよく、プリンタにより印刷される印刷紙であっ
てもよく、ディスプレイであってもよい。
【0008】画像データ出力工程は、各オブジェクトが
所定の整列位置に整列した一の画像データを出力しても
よいし、その出力形態については種々の態様が考えられ
る。そこで、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載
の画像データ補正方法において、上記画像データ出力工
程は、画像データを出力するに際し、各オブジェクト単
位で出力する構成としてある。上記のように構成した請
求項2にかかる発明において、画像データ出力工程は、
画像データを出力するに際し、各オブジェクト単位で出
力する。すなわち、画像データ補正工程では、各オブジ
ェクトごとに整列条件を照合しつつ、位置補正をしてい
く。従って、この段階で各オブジェクト単位で画像デー
タを保持することは可能である。そこで、この画像デー
タ出力工程は画像データ補正工程にて補正された画像デ
ータを各オブジェクト単位で受け取り出力する。このよ
うに、各オブジェクト単位で出力された画像データは、
各オブジェクト単位にて別々の印刷用紙に印刷をするよ
うにしてもよいし、各オブジェクト単位の画像データを
個別にハードディスクなどの記憶媒体に保持するように
してもよい。
【0009】かかる場合、画像データ出力工程にて各オ
ブジェクト単位で出力された画像データを記憶媒体に保
持すると、その後は各オブジェクト単位で画像データを
取り扱うことが可能になり好適である。そこで、請求項
3にかかる発明は、請求項1または請求項2のいずれか
に記載の画像データ補正方法において、上記画像データ
出力工程は、所定の記憶領域に画像データを出力する構
成としてある。上記のように構成した請求項3にかかる
発明において、画像データ出力工程は、画像データ補正
工程より各オブジェクト単位で画像データを受け取り、
所定の記憶領域に出力する。そして、各オブジェクト単
位の画像データは、この記憶領域において保持されるた
め、補正後に画像データを各オブジェクト単位で取り扱
うことが可能になる。すなわち、各オブジェクトが一体
に形成された画像データにて出力されると、その後に、
この画像データを修整したりする場合、各オブジェクト
ごとに修整を行うことができないため不便である。一
方、各オブジェクト単位で画像データを形成し記憶すれ
ば、上述した不便さがなくなる。
【0010】ここで、位置情報判定工程は、画像データ
取得工程が取得した画像からオブジェクトの位置を取得
し、このオブジェクトが整列するための整列条件を判定
することができればよく、この判定方法には多種の手法
を採用することが可能である。例えば、エッジ画素を検
出するとともに、このエッジ画素に概略囲まれている部
分をオブジェクトの画像として認識し、このエッジ画素
の位置関係よりオブジェクトの傾きなどを判定し、この
傾きから整列条件を判定する手法であってもよいし、画
像データ全体の色度の分布を算出し、色度が異なる部分
をオブジェクトと認識し、このオブジェクトの色度の分
布からオブジェクトの整列条件を判定する手法であって
もよい。
【0011】この前者の例として、請求項4にかかる発
明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像デー
タ補正方法において、上記位置情報判定工程は、上記画
像データにおける隣接する画素間の輝度勾配である差分
から取得したエッジ画素により上記オブジェクトの整列
条件を判定する構成としてある。上記のように構成した
請求項4にかかる発明において、位置情報判定工程は、
上記画像データ取得工程が取得した画像データの各画素
の輝度を算出する。そして、算出した各画素の輝度に基
づいてさらに各隣接する画素間の輝度勾配の差分を算出
することにより、この差分が所定のしきい値以上である
と、エッジ画素として取得し、このエッジ画素から上記
オブジェクトを認識するとともに、認識したオブジェク
トの整列条件を判定する。
【0012】しかし、前者の例を採用した場合、輝度勾
配のみによってオブジェクト画像とその他の画像との境
界を示すことになるエッジ画素を判定することができな
いときがある。例えば、オブジェクト画像とその他の画
像との色あいが近似、すなわち、オブジェクトの画像と
その他の画像の輝度がおおよそ同じになるときが該当す
る。このときは、後者の例を採用することにより正確に
オブジェクトを認識することが可能になる。そこで、請
求項5にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれか
に記載の画像データ補正方法において、上記位置情報取
得工程は、上記画像データにおける色度の分布から上記
オブジェクトの整列条件を判定する構成としてある。上
記のように構成した請求項5にかかる発明において、位
置情報取得工程は、上記画像データ取得工程が取得した
画像データの各画素の色度を取得するとともに、この画
像データ全体の色度の分布を算出し、これらの算出結果
から上記オブジェクトを認識するとともに認識したオブ
ジェクトの整列条件を判定する。
【0013】このように、画像データ取得工程で取得さ
れた画像データにおいて認識されたオブジェクトは、位
置が補正され整列されることになる。ここで、このオブ
ジェクトを整列するだけではなく、所定の大きさに拡大
することができれば利用範囲が広まり便利である。そこ
で、請求項6にかかる発明は、請求項1〜請求項5のい
ずれかに記載の画像データ補正方法において、上記画像
データ補正工程は、各オブジェクトを整列位置に補正す
るとともに、所定のオブジェクトを所定の拡大率により
拡大補正する構成としてある。上記のように構成した請
求項6にかかる発明において、画像データ補正工程は、
画像データ取得工程が取得した画像データにおいてオブ
ジェクトと判定されている部分を所定の拡大率によって
拡大する補正を行う。ここで、画像データ取得工程が取
得した画像データに複数のオブジェクトが存在する場
合、拡大補正するオブジェクトは全てのオブジェクトで
あってもよいし、複数のオブジェクトのなかから所定の
オブジェクトのみを拡大補正するものであってもよい。
また、この拡大補正の実行と同時に、同所定のオブジェ
クトを整列させることはいうまでもない。
【0014】一方、拡大補正するだけでなく、縮小補正
することができればより便利である。そこで、請求項7
にかかる発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載
の画像データ補正方法において、上記画像データ補正工
程は、各オブジェクトを整列位置に補正するとともに、
所定のオブジェクトを所定の縮小率により縮小補正する
構成としてある。上記のように構成した請求項7にかか
る発明において、画像データ補正工程は、画像データ取
得工程が取得する画像データにおけるオブジェクトと判
定されている部分を所定の縮小率によって縮小する補正
を行う。ここで、画像データ取得工程が取得した画像デ
ータに複数のオブジェクトが存在する場合、縮小補正す
るオブジェクトは全体のオブジェクトであってもよい
し、複数のオブジェクトのなかから所定のオブジェクト
のみを縮小補正するものであってもよい。また、この縮
小補正の実行と同時に、同所定のオブジェクトを整列さ
せることはいうまでもない。
【0015】画像データ出力工程が画像データを出力す
る形態は、上述したようにプリンタにより印刷される印
刷紙であってもよく、ディスプレイであってもよい。プ
リンタにて印刷するに際しては、利用者の所定の指示に
応じて出力することができると好適である。そこで、請
求項8にかかる発明は、請求項1〜請求項7のいずれか
に記載の画像データ補正方法において、上記画像データ
出力工程は、画像データを出力するに際して、所定の指
示に対応して所定数の記録媒体に印刷を実行する構成と
してある。上記のように構成した請求項8にかかる発明
において、画像データ出力工程は、画像データを出力す
るに際して、所定の指示に対応して所定数の記録媒体に
印刷を実行する。例えば、所定の指示はコピー指示であ
り、利用者が各オブジェクト単位に形成された画像デー
タについて、所望の画像データの印刷物を所望の枚数に
ついてコピー指示を行うと、画像データ出力工程は、こ
の指示を取得し、出力可能な画像データのなかから所定
の画像データを選択し、印刷物の形態で出力する。
【0016】画像データを取得する手法として、概略、
画像全体の大まかな特性を判断するために粗い解像度に
よって画像データを取得する手法と、画像全体を詳細に
再現可能な画像データを取得するために密な解像度によ
って画像データを取得する手法とがある。ここで、前者
の手法は高速に画像データを取得できるとともに、取得
した画像データよりオブジェクトの存在を判定できるこ
とから、この二つの手法を組み合わせて、画像に含まれ
る各オブジェクトの位置補正を実行すると、処理を高速
化することができる場合がある。そこで、請求項9にか
かる発明は、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の画
像データ補正方法において、上記画像データ取得工程
は、画像を所定の画素数による粗解像度にて画像データ
を取得する粗画像データ取得工程を備え、上記画像デー
タ補正工程は、画像を上記粗解像度より密な密解像度に
て画像データを取得する密画像データ取得工程を備え、
上記位置情報判定工程は、粗画像データ取得工程にて取
得された画像データより位置情報を取得し、各オブジェ
クトの整列条件を判定するとともに、上記画像データ補
正工程は、密画像データ取得工程にて画像データを入取
得つつ、各オブジェクトを抽出し 同オブジェクトを上
記整列条件に基づいて補正する構成としてある。上記の
ように構成した請求項9にかかる発明において、画像デ
ータ取得工程は、画像から画像データを取得するに際
し、所定の画素数による粗解像度にて画像データを取得
する粗画像データ取得工程を備える。また、画像データ
補正工程は、画像データを補正するに際し、画像を粗解
像度より密な密解像度にて画像データを取得する密画像
データ取得工程を備える。そして、位置情報判定工程
は、粗画像データ取得工程にて取得された画像データよ
り位置情報を取得し、各オブジェクトの整列条件を判定
する。次に、画像データ補正工程は、密画像データ取得
工程にて画像データを取得しつつ、各オブジェクトを抽
出し 同オブジェクトを上記整列条件に基づいて補正す
る。ここで、粗解像度は画像のオブジェクトを認識可能
なものであればよく、適宜変更可能であるとともに、密
解像度は、画像データのオブジェクトの画像を所望の範
囲で再現可能であればよく、適宜変更可能である。
【0017】すなわち、粗画像データ取得工程で画像の
大まかなオブジェクトの配置を取得して、この配置から
オブジェクトの整列条件を取得する。そして、密画像デ
ータ取得工程により画像データを取得しつつ、この整列
条件に基づいてオブジェクトが整列するように画像デー
タを補正する。ここで、粗画像データ取得工程は、所定
の画素数で粗い解像度の画像データを取得することがで
きればよく、例えば、スキャナにおけるプレスキャンに
よる画像データの取得が該当する。また、密画像データ
取得工程は、同粗画像データ取得工程より解像度が高い
所定の解像度の画像データを取得することができればよ
く、例えば、スキャナにおける本スキャンにより画像デ
ータの取得が該当する。このとき、同密画像データ取得
工程は、所定の単位毎に画像データを取得する構成を採
用してもよいし、一度に全画像データを取得する構成に
してもよい。前者は、本スキャンでは画像データが膨大
になり記憶領域の仕様上一度に画像データを取り込むこ
とができない場合の構成であり、記憶領域の仕様に応じ
て同所定の単位は、適宜変更可能であることはいうまで
もない。また、この場合の所定の単位とは、例えば、ス
キャナによりスキャンを実施する場合は、所定の主走査
数および副走査数により予め決められた単位である。
【0018】このような画像データ補正方法を利用する
場合に、複数の画像を一つの画像にまとめる利用方法も
考えられる。このとき、各画像が有するオブジェクトの
位置を整列させるとともに、この整列した画像を一つの
画像にまとめることができれば都合が良い。そこで、こ
のような利用方法を実施する場合の好適な一例として、
請求項10にかかる発明は、請求項9に記載の画像デー
タ補正方法において、上記粗画像データ取得工程は、所
定のオブジェクトを有する複数の画像を同画像と対応す
る複数の画像データとして取得するとともに、上記位置
情報判定工程は、同複数の画像データごとに、オブジェ
クトの位置情報を取得しつつオブジェクトが整列する整
列条件を判定し、上記密画像データ取得工程は、所定の
オブジェクトを有する複数の画像を同画像と対応する画
像データとして取得し、上記画像データ補正工程は、上
記密画像データ取得工程が取得する所定の単位の画像デ
ータを読み込みつつ、複数ある整列条件から同画像デー
タに該当する整列条件と照合するとともに、同複数の画
像データのオブジェクトの位置を補正し、オブジェクト
が整列するように補正した複数の画像データを一の画像
データに集合させる集合補正を行う構成としてある。上
記のように構成した請求項10にかかる発明において、
粗画像データ取得工程は、所定のオブジェクトを有する
複数の画像を同画像と対応する複数の画像データとして
取得する。そして、上記位置情報判定工程は、同複数の
画像データ毎に、オブジェクトの位置情報を取得しつつ
オブジェクトが整列する整列条件を判定する。また、上
記密画像データ取得工程は、所定のオブジェクトを有す
る複数の画像を同画像と対応する画像データとして取得
し、上記画像データ補正工程は、上記密画像データ取得
工程が取得する所定の単位の画像データを読み込みつ
つ、複数ある整列条件から同画像データに該当する整列
条件と照合する。そして、同複数の画像データのオブジ
ェクトの位置を補正することのよりオブジェクトが整列
するように補正した複数の画像データを一の画像データ
に集合させる集合補正を行う。
【0019】上述したように一つの画像にまとめる場合
に、複数の画像が有する複数のオブジェクトのなかから
所望のオブジェクトのみを選択して集合させるときに好
適な一例として、請求項11にかかる発明は、請求項1
0に記載の画像データ補正方法において、上記画像デー
タ補正工程は、複数の画像データから集合させるオブジ
ェクトを選択させるとともに、選択されたオブジェクト
を集合補正する構成としてある。上記のように構成した
請求項11にかかる発明において、画像データ補正工程
は、複数の画像データから集合させるオブジェクトを選
択させるとともに、選択されたオブジェクトを集合補正
する。
【0020】そして、まとめる複数の画像の大きさの和
が一つにする画像の大きさより小さいときあるいは同一
のときは、上述した手法により集合補正することが可能
になる。一方、まとめる複数の画像の大きさの和が一つ
にする画像の大きさより大きくなると縮小する必要が生
じる。そこで、請求項12にかかる発明は、請求項10
または請求項11のいずれかに記載の画像データ補正方
法において、上記画像データ補正工程は、複数の画像デ
ータから集合させるオブジェクトを選択させるととも
に、選択されたオブジェクトを集合補正する構成として
ある。上記のように構成した請求項12にかかる発明に
おいて、画像データ補正工程は、所定の縮小率により上
記集合補正した画像データの縮小補正を行う。
【0021】このように、取得した画像データに含まれ
るオブジェクトの位置を補正し、新たな画像データを出
力する手法は実体のある装置において実現されるもので
あり、この手法を取り入れた装置としても機能すること
は容易に理解できる。このため、請求項13にかかる発
明は、ドットマトリクス状の画素から形成されるととも
に、少なくとも1つ以上のオブジェクトを有する画像デ
ータを取得する画像データ取得手段と、上記画像データ
取得手段にて取得した画像データから上記オブジェクト
を抽出しつつ、各オブジェクトの位置情報を取得すると
ともに、同オブジェクトを所定の整列位置に整列させる
整列条件を判定する位置情報判定手段と、上記画像デー
タにおいて、各オブジェクトを上記整列条件と照合しつ
つ所定の整列位置に補正する画像データ補正手段と、上
記画像データ補正手段が補正した画像データを出力する
画像データ出力手段とを具備する構成としてある。すな
わち、必ずしも方法に限らず、その方法を取り込んだ実
体のある装置においても有効であることに相違はない。
【0022】ところで、このような取得した画像データ
に含まれるオブジェクトの位置を補正し、新たな画像デ
ータを出力する画像データ補正装置は単独で存在する場
合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で利用される
こともあるなど、発明の思想としてはこれに限らず、各
種の態様を含むものである。従って、ソフトウェアであ
ったりハードウェアであったりするなど、適宜変更可能
である。発明の思想の具現化例として取得した画像デー
タに含まれるオブジェクトの位置を補正し、新たな画像
データを作成する画像データ補正装置のソフトウェアと
なる場合には、かかるソフトウェアを記録した記録媒体
上においても当然に存在し、利用されるといわざるをえ
ない。
【0023】その一例として、請求項14にかかる発明
は、ランダムに配列された少なくとも1つ以上のオブジ
ェクトを有する画像データにて、各オブジェクトが所定
の位置に整列するように同画像データを補正する画像デ
ータ補正プログラムを記録した媒体であって、ドットマ
トリクス状の画素から形成されるとともに、少なくとも
1つ以上のオブジェクトを有する画像データを取得する
画像データ取得ステップと、上記画像データ取得ステッ
プにて取得した画像データから上記オブジェクトを抽出
しつつ、各オブジェクトの位置情報を取得するととも
に、同オブジェクトを所定の整列位置に整列させる整列
条件を判定する位置情報判定ステップと、上記画像デー
タにおいて、各オブジェクトを上記整列条件と照合しつ
つ所定の整列位置に補正する画像データ補正ステップ
と、上記画像データ補正ステップにて補正された画像デ
ータを出力する画像データステップとをコンピュータに
実行させる構成としてある。
【0024】むろん、その記録媒体は、磁気記録媒体で
あってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後
開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考え
ることができる。また、一次複製品、二次複製品などの
複製段階については全く問う余地無く同等である。その
他、供給方法として通信回線を利用して行なう場合でも
本発明が利用されていることにはかわりない。さらに、
一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実
現されている場合においても発明の思想において全く異
なるものではなく、一部を記録媒体上に記憶しておいて
必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとして
あってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、取得した
画像データが有する少なくとも1つ以上のオブジェクト
の配置を識別し、このオブジェクトを所定の整列位置に
整列させるための整列条件を取得することにより、画像
データ上の各オブジェクトの位置を補正することが可能
な画像データ補正方法を提供することができる。また、
請求項2にかかる発明によれば、各オブジェクト単位で
出力するため、出力されたオブジェクトを利用し易くな
る。さらに、請求項3にかかる発明によれば、各オブジ
ェクト単位で画像データを形成し、この画像データを個
別に記憶領域に保持するため、オブジェクトごとに画像
データを取り扱うことが可能になる。また、請求項4に
かかる発明によれば、エッジ画素を検出することにより
画像が有するオブジェクトを認識するとともに、このエ
ッジの方向性等からオブジェクトの整列条件を判定する
ことが可能になる。さらに、請求項5にかかる発明によ
れば、画像データの色度の分布からオブジェクトを認識
するとともに、認識されたオブジェクトの色度分布から
整列条件を判定することが可能になる。さらに、請求項
6にかかる発明によれば、オブジェクトの位置を整列す
るように補正するだけでなく、所定のオブジェクトを拡
大補正することができるようになる。さらに、請求項7
にかかる発明によれば、オブジェクトの位置を整列する
ように補正するだけでなく、所定のオブジェクトを縮小
補正することができるようになる。さらに、請求項8に
かかる発明によれば、画像データを所定の枚数について
印刷を行うことができる。さらに、請求項9にかかる発
明によれば、最初に粗い解像度の画像データによりオブ
ジェクトの大まかな配置と、このオブジェクトを整列さ
せるための整列条件を取得し、次の密な解像度の画像デ
ータの取得と同時に先の整列条件を同画像データに適用
してオブジェクトが整列するように位置の補正を実行す
ることが可能になる。さらに、請求項10にかかる発明
によれば、複数の画像を整列させながら、一つの画像に
まとめることが可能になる。さらに、請求項11にかか
る発明によれば、複数の画像を一つの画像にまとめると
きに、任意のオブジェクトのみを選択しまとめることが
可能になる。さらに、請求項12にかかる発明によれ
ば、複数の画像をまとめるときに、出力したい画像の大
きさが小さい場合にも対応することが可能になる。さら
に、請求項13にかかる発明によれば、取得した画像デ
ータが有する少なくとも1つ以上のオブジェクトの配置
を識別し、このオブジェクトを所定の整列位置に整列さ
せるための整列条件を取得することにより、画像データ
上の各オブジェクトの位置を補正することが可能な画像
データ補正装置を提供することができる。さらに、請求
項14にかかる発明によれば、取得した画像データが有
する少なくとも1つ以上のオブジェクトの配置を識別
し、このオブジェクトを所定の整列位置に整列させるた
めの整列条件を取得することにより、画像データ上の各
オブジェクトの位置を補正することが可能な画像データ
補正プログラムを記録した媒体を提供することができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かる画像データ補正装置のクレーム対応図を示してい
る。同図において、本画像データ補正装置は外部から所
定の画像を取り込むとともに同画像を所定の画像データ
に変換して格納する画像入力装置A1と、同画像入力装
置A1が格納した画像データに対して所定の画像データ
処理を実行する画像処理装置A2と、同画像処理装置A
2が処理を施した画像データを所定の形式により出力す
る画像出力装置A3とから構成される。ここで、画像入
力装置A1は所定の粗解像度により画像の全体の画像デ
ータを取得する粗画像データ入力手段C1と、画像を再
現するために所定の密解像度の画像データを順次取得す
る密画像データ入力手段C3とを備えている。
【0027】また、画像処理装置A2は粗画像データ入
力手段C1が取得するとともに格納した粗い解像度の画
像データからこの画像が含むオブジェクトの位置を取得
しつつ、同オブジェクトが整列する条件を判定する位置
情報判定手段C2を備えるとともに、この整列条件に応
じて密画像データ入力手段C3により取得される所定の
密解像度の画像データのオブジェクトが整列するように
位置を補正する画像データ補正手段C4を備えている。
そして、画像出力装置A3はこの補正された画像データ
を利用者が認識可能な形式により出力する画像データ出
力手段C5を備えている。
【0028】次に、本画像データ補正装置を適用したカ
ラー複写装置を図2の外観斜視図により示す。本カラー
複写装置10は、カラースキャナ20と、コピーサーバ
30と、カラープリンタ40とから構成されており、コ
ピーサーバ30による制御に基づいてカラースキャナ2
0にてカラー画像を読み込むと、読み込まれた画像デー
タを同コピーサーバ30が画像処理して印刷データを生
成し、この印刷データに基づいてカラープリンタ40が
カラー印刷する。
【0029】図3はカラースキャナ20の概略構成を示
しており、フラットベッドタイプを採用している。スキ
ャン対象物を載置する透明板材21の下方には照明ラン
プ22とラインセンサ23とが往復スライド移動可能に
支持されるとともに、これらを駆動するための駆動ベル
ト24aとプーリ24bと駆動モータ24cとが配置さ
れ、制御回路25に接続されている。カラー画像を読み
込むときには、制御回路25からの制御信号に基づいて
照明ランプ22が点灯すると、透明板材21を介してス
キャン対象物を照明するので、同スキャン対象物からの
反射光が同透明板材21を介してラインセンサ23に照
射される。
【0030】ラインセンサ23には光の三原色に対応す
るフィルタとCCD素子とが一色につき一列、通常三列
配置されており、この三列のCCD素子によりスキャン
対象物の水平方向にわたる一列分の色配置を読み込み、
画像データとして出力する。一方、制御回路25は駆動
モータ24cを駆動させることにより、これらの照明ラ
ンプ22とラインセンサ24とを一体的にスキャン対象
物の垂直方向に向かって移動させ、微少距離分だけ移動
せしめる毎にラインセンサ23から画像データを取得し
て出力する。これにより、外部的にはスキャン対象物を
水平方向に主走査しながら垂直方向に副走査し二次元の
画像データを生成していくことになる。図4および図5
はコピーサーバ30を概略ブロック図により示してい
る。同コピーサーバ30は概略的にはコンピュータと同
等であり、CPU31のバス32に対してRAM33と
ROM34と操作パネル35とハードディスク36とI
/F37とが接続される構成になっている。これらにつ
いては特に説明を要しないが、I/F37を介してカラ
ースキャナ20やカラープリンタ40が接続されてい
る。また、ROM34には基本的な演算プログラムや変
換テーブルが書き込まれており、CPU31はRAM3
3をワークエリアとして使用しながら同基本プログラム
を実行するし、必要に応じて変換テーブルを参照する。
本実施形態においてはI/F37を特定していないが、
同I/F37はカラースキャナ20やカラープリンタ4
0をコピーサーバ30に接続可能であればよく、LPT
ポートにより接続する形態であってもよいし、USBポ
ートやSCSIにより接続する形態であっても構わな
い。
【0031】また、ハードディスク36はカラースキャ
ナ20を駆動するスキャナドライバ38aやプリンタ4
0を駆動するプリンタドライバ38bを備え、カラース
キャナ20から画像データを取得したりカラープリンタ
40へ画像データを出力可能になっている。そして、こ
の取得した画像データや出力する画像データを一時的に
蓄えるようなバッファとして使用したり、スキャナドラ
イバ38aが取得した画像データを読み込み所定の画像
データ補正処理を実施するとともに、この補正を実施し
た画像データをプリンタドライバ38bに出力しカラー
印刷させる画像データ補正プログラム39などを格納し
ている。この他、操作パネル35にはコピー開始ボタン
35aであるとか、コピー枚数を入力したり、スキャン
する画像に配置する写真などのオブジェクトの位置を補
正する場合の各種設定条件を指定するテンキー35bな
どの各種の操作ボタンとともに、操作情報を確認するた
めの液晶表示器35cなども備えられ、CPU31はバ
ス32を介して同操作パネル35の操作状況を監視可能
となっている。
【0032】図6はカラープリンタ40の構成を概略的
に示しており、記録紙上に対してドットマトリクス状に
色インクを吐出して印字を行うインクジェット方式を採
用している。より詳細には、三つの印字ヘッドユニット
41aからなる印字ヘッド41と、この印字ヘッド41
を制御する印字ヘッドコントローラ42と、同印字ヘッ
ド41を桁方向に移動させる印字ヘッド桁移動モータ4
3と、印字用紙を行方向に送る紙送りモータ44と、こ
れらの印字ヘッドコントローラ42と印字ヘッド桁移動
モータ43と紙送りモータ44における外部機器とのイ
ンターフェイスにあたるプリンタコントローラ45とか
ら構成されている。
【0033】このカラープリンタ40は印字インクとし
て四色の色インクを使用するものであり、各印字ヘッド
ユニット41aにはそれぞれ独立した二列の印字ノズル
が形成されている。供給する色インクは印字ノズルの列
単位で変えることができ、この場合は図示左方の印字ヘ
ッドユニット41aについては二列とも黒色インク
(K)を供給し、図示右方の印字ヘッドユニット41a
については左列にマゼンタ色インク(M)を供給すると
ともに右列にイエロー色インク(Y)を供給し、図示真
ん中の印字ヘッドユニット41aについては左列にシア
ン色インク(C)を供給するとともに右列は不使用とし
ている。
【0034】なお、本実施形態においては、四色の色イ
ンクを使用しているが、三つの印字ヘッドユニット41
aにおける二列の印字ノズルを最大限に利用して六色の
色インクを使用することも可能である。この場合、シア
ンとマゼンタについては濃色インクと淡色インクとを使
用するものとし、さらにイエローとブラックとを使用し
て合計六色とすることができる。本実施形態において
は、このようなコピーサーバ30を核とする専用のカラ
ー複写装置10として本画像データ補正装置を適用して
いるが、図7に示すようなカラースキャナ51とカラー
プリンタ52を備えたパソコン53によってカラー複写
システムを採用したとしても同様に実現できることはい
うまでもない。
【0035】図8はコピーサーバ30が実行するカラー
複写処理の一例の概略をフローチャートにより示してい
る。以下、このカラー複写処理を基準に画像データ補正
処理について説明する。本処理を概略的に説明すると、
ステップ110ではコピーの開始操作を待機し、ステッ
プS115〜S125では所定の粗解像度によるプレス
キャンを実行しフラットベッド21に載置されたスキャ
ン対象物の画像データを読み込むとともに、同スキャン
対象物に含まれているオブジェクトを検出し、その位置
情報を取得するとともに、この位置情報から同オブジェ
クトが整列する条件を算出し判定する。
【0036】そして、ステップS130〜S150では
所定の密解像度による本スキャンを実行している。この
場合、密解像度による読み込みのため画像データの容量
が大きくなる。従って、本スキャンは所定のバンド幅毎
に画像は読み込まれることになる。このバンド幅毎の画
像データがステップS120にて取得された位置情報と
照合し、該当するオブジェクトを抽出し、位置を補正す
るオブジェクトの画像データとして格納する。また、ス
テップS155にて全てのバンド幅の本スキャンが完了
するとスキャン対象物のスキャンが終了したと判定され
本スキャンは終了する。そして、ステップS160にお
いて、ステップS145にて抽出しステップS150に
て格納したオブジェクトの画像データを整列位置に移動
補正した画像データを作成して、カラープリンタ40に
出力する。そして、カラープリンタ40はステップS1
65にて同補正後の画像データを印刷する。
【0037】より具体的な動作を図9〜図16を使用し
て説明する。本実施形態では図9に示すようにスキャナ
20のフラットベッド21にオブジェクトとして一枚の
写真60を載置し、この写真を整列位置の61に位置を
補正する場合について説明する。本カラー複写装置の利
用者がフラットベッド21に写真60を載置し、コピー
開始ボタン35aを押し下げると、ステップS115の
プレスキャンの実行が開始される。そして、照明ランプ
22が点灯しフラットベッド21の上方からスキャンを
開始する。このとき、ラインセンサ24は垂直方向に移
動しつつ50dpiの低解像度によりスキャンを実行す
る。そして、この50dpiからなる画像データをハー
ドディスク36に格納する。従って、このプレスキャン
を実行する処理が粗画像データ入力手段C1を構成す
る。本実施形態においては、プレスキャンを解像度50
dpiの低解像度により実行する構成を採用している
が、むろん、この解像度は50dpiに限定されるもの
ではなく、60dpiであってもよい。また、操作パネ
ル35aあるいはパソコン53が備えるキーボードやマ
ウスから所定の方法により適宜変更可能であることはい
うまでもない。
【0038】次に、ステップS120のオブジェクトで
ある写真60の位置情報の取得を実行する。この位置情
報は画像データを構成する各画素からエッジ画素を検出
することにより行う。従って、図10に示すように50
dpiのドットマトリクス状の画素からなる画像データ
について処理対象画素を水平方向に主走査しつつ垂直方
向に副走査して移動させ、各画素についてエッジ画素で
あるか否かを判定する。ここで、エッジ画素であるか否
かを判定するにあたっては、色差成分に基づいて行う手
法が有効であるため、本実施形態においては各画素のR
(赤)およびB(黒)の階調データから輝度成分Yを減
算してそれぞれ色差成分C1,C2を求める。なお、こ
の色差成分C1,C2は、 C1=R−Y …(1) C2=B−Y …(2) と表すことができる。しかしながら、R(赤)G(緑)
B(黒)の階調データは直接には輝度の値を持っておら
ず、輝度を求めるためにLuv表色空間に色変換するこ
とも可能であるが、演算量などの問題からテレビジョン
などの場合に利用されているRGBから輝度を直に求め
る次式の変換式を利用する。 Y=0.30R+0.59G+0.11B …(3)
【0039】このように取得したエッジ画素は、写真6
0の境界部分を示すことになるから、隣接する画素間で
色差成分C1,C2の変化度合いが大きいといえる。従
って、次の二つの判定基準のうちでいずれか一方を充足
する場合にエッジ画素として判断することができる。 |C1(x,y)−C1(x−1,y−1)|≧Th1 …(4) |C2(x,y)−C2(x−1,y−1)|≧Th2 …(5) なお、ここにおけるxは水平方向の座標を示しており、
yは垂直方向の座標を示している。
【0040】すなわち、写真60の境界部分に該当する
画素を中心としたドットマトリクス状の画素からなる画
像データにおいて、隣接する斜め方向の画素間で色差成
分C1,C2の変化度合いを求め、それぞれしきい値T
h1,Th2以上あるか否かを判定していることに他な
らない。そして、いずれか一方の判断基準を充足する場
合にエッジ画素と判断していることになる。このように
エッジ画素を取得すると図11に示すように写真60の
境界部分の画素を特定することが可能になるとともに、
オブジェクトである写真60が占めるドット領域を特定
することが可能になり、これらのエッジ画素およびドッ
ト領域の座標が位置情報となる。また、エッジ画素であ
るか否かを輝度勾配の大小で判断するようにしてもよ
く、この場合には上述した(4)および(5)式を次式
に代替すればよい。 |Y(x,y)−Y(x−1,y−1)|≧Th3 …(6) この(6)式をエッジ画素の判断基準として用いれば、
(4)および(5)式を用いる場合に比べて演算量が半
減されることは容易に分かる。
【0041】そして、上述したように算出したエッジ画
素により囲まれた画素領域から写真60の位置情報を取
得する。この位置情報はエッジ画素に囲まれた画素領域
の各画素の座標から構成される。そして、ステップS1
25にてこの写真60を整列位置61に補正するための
整列条件の算出を実行する。このとき、写真60の位置
情報を構成する各画素の座標から整列条件を判定する基
準となる所定のエッジ画素を決定する。かかる場合は、
写真60の左上方端角のエッジ画素60aを基準画素と
して決定するとともに、図12に示すこのエッジ画素6
0aを含む一辺のエッジ画素の集合60bを抽出し、こ
のエッジ画素の集合60bの垂直方向に対する傾き角度
Θを算出する。さらに、基準画素60aに対応する整列
位置61の基準画素を図13に示す60a1と指定し、
上述した基準画素60aの基準画素60a1に対する距
離を算出する。
【0042】従って、基準画素60aの基準画素60a
1に対する距離は、基準画素60aの水平方向に移動す
る画素数と垂直方向に移動する画素数により表すことが
できるため、この写真60の画像データを整列させる条
件は(垂直方向移動ドット数、水平方向移動ドット数、
回転角度Θ)の3つのパラメータにより判定することが
可能になる。かかる場合、図14に示すように写真60
の画像データを角度Θにて時計反対方向に回転させると
ともに、垂直方向にYドット移動させ、水平方向にXド
ット移動させると整列位置に補正することが可能になる
ことが分かる。このようにドットマトリクス状の画像デ
ータからオブジェクトである写真60のエッジ画素を判
定するとともに、同写真60が占める各画素の領域を特
定することにより写真60の位置情報を取得し、この位
置情報から上述したように写真60を整列させる条件を
取得する処理が位置情報判定手段C2を構成する。
【0043】そして、低解像度の画像データからオブジ
ェクトである写真60の位置情報と整列条件とを取得す
ると、この整列条件によって整列させる本来の写真60
の画像を再現するために、ステップS130の本スキャ
ンによる画像データの読み込みを実行する。この本スキ
ャンは600dpiの高解像度によりスキャンを行うた
め、読み込む画像データが膨大になる。従って、ステッ
プS135では図15に示すように所定のバンド幅毎に
スキャンを実行するとともに、その都度、画像データを
取得しハードディスク36に一時保存する。本実施形態
においては図15に示すように副走査方向に所定のバン
ド幅1〜5に分割する構成を採用している。ここで、上
述したバンド幅のスキャンが実行されると、ステップS
140にて位置情報と照合され、読み込んだ画像データ
に写真60の画像データが存在するか否かを判定する。
【0044】本実施形態では位置情報からバンド幅3,
4に写真60の画像データが含まれているが分かるた
め、ステップS145でこのバンド幅3,4にて本スキ
ャンが実行されたときに、図16に示すように位置情報
に応じて写真60の分割部分である写真60a2と写真
60a3とを抽出するとともに、この写真60a2と写
真60a3を統合し写真60を復元する。そして、ステ
ップS150にてこの抽出されるとともに統合された写
真60の画像データをハードディスク36に一時保存す
る。ここで、バンド幅5までスキャンが実行されると、
ステップS155により本スキャンは終了する。従っ
て、このように所定のバンド幅に分割しつつ600dp
iの高解像度の画像データを取得する処理が密画像デー
タ取得手段C3を構成する。
【0045】本実施形態においては、本スキャンを解像
度600dpiの高解像度により実行する構成を採用し
ているが、むろん、この解像度は600dpiに限定さ
れるものではなく、400dpiであってもよい。ま
た、操作パネル35aあるいはパソコン53が備えるキ
ーボードやマウスから所定の方法により適宜変更可能で
あることはいうまでもない。また、本実施形態において
は、本スキャン実行時にスキャンを実施するバンド幅を
画像データの垂直方向が五分割される幅により実施する
構成を採用しているが、むろん、このように五分割に限
定されれるものではなく、適宜変更可能であることはい
うまでもない。
【0046】そして、一時保存された写真60の画像デ
ータは、本スキャン終了後、ステップS160にて整列
条件に基づき整列位置に位置補正された画像データが作
成される。従って、この抽出され一時保存されている写
真60の画像データを所定の位置に補正し、新たな画像
データを作成する処理が画像データ補正手段C4を構成
する。この作成された画像データは、ステップS165
にてプリンタドライバ38bを介して印刷データとして
カラープリンタ40に送出された印刷データを入力した
カラープリンタ40は、所定の動作を実行し補正後の画
像を印刷する。従って、ステップS160にて画像デー
タをカラープリンタ40に送出する処理が画像データ出
力手段C5を構成する。このように作成された画像デー
タは、印刷する用紙の大きさに応じて、自動的に拡大ま
たは縮小されてもよいし、利用者の選択により拡大また
は縮小して印刷してもよい。
【0047】本実施形態では、整列させるオブジェクト
の対象として一枚の写真60をフラットベッド21上に
載置して同写真60の画像データの位置を整列補正する
構成を採用しているが、むろん、このような一つのオブ
ジェクトに限定されるものではないことはいうまでもな
く、複数のオブジェクトをフラットベッド21に載置し
プレスキャンを実行後、本スキャンを実行させそれぞれ
を所定の整列位置に整列させるものであってもよい。ま
た、本実施形態ではオブジェクトが配置された一つの画
像をプレスキャンするとともに、本スキャン時に同オブ
ジェクトを整列させる構成を採用しているが、これも限
定されるものではなく、オブジェクトを有する複数の画
像を順次プレスキャンするとともに、それぞれの画像毎
にオブジェクトの位置情報を取得するとともに整列条件
を算出し、さらに同複数の画像を順次本スキャンそれぞ
れの画像データに含まれるオブジェクトを整列させた後
に、一つの画像にまとめた画像データを作成するもので
あってもよい。
【0048】さらに、本実施形態ではスキャナ20にフ
ラットベッドタイプを採用し、フラットベッド21に載
置した写真60の位置情報をプレスキャンにより取得す
るとともに整列条件を算出し、本スキャンを実行しつつ
写真60の画像データを整列位置61に補正した新たな
画像データを作成する構成を採用しているが、むろん、
スキャナ20はフラットベッドタイプに限定されるもの
ではなくシートフィードタイプのスキャナであってもよ
い。かかる場合、例えば写真をシートフィーダに載置
し、プレスキャンを実行し写真の大きさなどを位置情報
として取得し、本スキャンを実行させて画像データを取
り込むとともに、この画像データを上記位置情報に従っ
て整列位置に配置した画像データを作成する構成であっ
てもかまわない。
【0049】このように、プレスキャン処理にて画像に
おけるオブジェクトの配置の取得し、取得した配置に基
づいて本スキャン処理を実行し、オブジェクトの位置を
補正する手法を採用すると、オブジェクトの配置をプレ
スキャン処理にて取得するため、処理が高速化する。し
かし、画像に含まれるオブジェクトの配置を取得し、各
オブジェクトの位置を所定の整列位置に補正する場合、
プレスキャン処理にてオブジェクトの配置を取得する手
法に限定されるものではない。ここで、図17のフロー
チャートにコピーサーバ30が実行するカラー複写処理
の他の一例の概略を示す。以下、このカラー複写処理を
基準に画像データ補正処理について説明する。同図にお
いては、ステップ210でコピーの開始操作を待機し、
ステップS215にて所定の解像度によりスキャン対象
物を読み込む。かかる解像度は、上述した本スキャン処
理における解像度に該当する。そして、ステップS22
0にてこの読み込んだスキャン対象物の画像データを生
成する。この画像データに基づいて、ステップS225
では、スキャン対象物の少なくとも1つ以上のオブジェ
クトの位置情報を取得し、ステップS230にて各オブ
ジェクトの整列条件を判定する。かかるオブジェクトの
位置情報の取得および整列条件の判定の手法は、上述し
たのと同様の手法を採用する。そして、ステップS23
0にて判定された整列条件に基づいて、ステップS23
5はステップS220にて生成された画像データを修正
し、ステップS240にて各オブジェクトの位置が整列
位置に補正された画像データを生成するとともに、カラ
ープリンタ40に出力する。そして、カラープリンタ4
0は、ステップS245にて同補正後の画像データを印
刷する。本実施形態においては、画像を本スキャン処理
にて読み込み、画像データを生成した後、この画像デー
タよりオブジェクトを抽出して各オブジェクトの位置情
報の取得および整列条件の判定を行う構成を採用してい
るが、むろん、各オブジェクトの位置情報の取得および
整列条件の判定を行うにあたって、スキャン対象物を読
み込みつつ、オブジェクトの位置情報の取得および整列
条件の判定を行う構成を採用してもかまわない。
【0050】また、本実施形態においては、ステップS
160およびステップS240にて画像データを出力す
る場合、カラープリンタ40にオブジェクトの位置が補
正された画像データを出力する構成を採用しているが、
図18に示すように、ハードディスク36に出力し、ス
テップS300にて同ハードディスク36に格納するよ
うにしてもよい。かかる場合、図19(a)に示すよう
に、スキャン対象物にオブジェクトA〜Cが配置され、
補正にて整列された画像データを格納する場合、各オブ
ジェクトについて、図19(b)に示すように、オブジ
ェクトAをA.bmpとし、オブジェクトBをB.bm
pとし、オブジェクトCをC.bmpとして各オブジェ
クトごとに画像データを生成し、ハードディスク36に
格納するようにしてもよい。むろん、各オブジェクトA
〜Cが含まれた画像Xについて、X.bmpという画像
データを生成し、ハードディスク36に格納するように
してもよい。
【0051】上述してきた方法により、図9に示す写真
60は整列位置61に補正することができる。ここで、
このように整列された写真60に対して画像処理を行う
ことができると便利である。すなわち、図20(a)に
示す整列位置61の写真を図20(b)に示すように所
定の拡大率にて拡大し写真61aとして補正するように
してもよいし、図20(c)に示すように所定の拡大率
にて拡大し写真61bとして補正するようにしてもよ
い。
【0052】ここで、オブジェクトが複数ある場合の整
列補正について図21および図22を使用して説明す
る。図21(a)のように配置されたオブジェクトA〜
Cを図21(b)に示すように上から順番にオブジェク
トA1〜C1と整列させてもよいし、図21(c)に示
すように横方向に順番にオブジェクトA2〜C2と整列
させるようにしてもよい。また、図21(d)に示すよ
うに同一オブジェクトが複数枚になるようにオブジェク
トA2〜C2,A3〜C3と整列させてもよく、適宜変
更可能である。また、図22(a)のオブジェクトA,
Bを図22(b)に示すように、整列するにあたり、オ
ブジェクトA,Bを各大きさに比例した倍率で拡大し上
から順番に整列させてもよいし、図22(c)に示しよ
うにオブジェクトA,Bが同一の大きさになるように拡
大するようにしてもよい。むろん、拡大率やは整列方法
は適宜変更可能であることはいうまでもない。また、拡
大に限定されることはなく、縮小についても同様であ
る。
【0053】以上のようにして各オブジェクトを整列さ
せるとともに、拡大縮小など各種の態様を形成すること
ができる。ここで、このような態様を指示する場合につ
いて説明する。図23は、利用者が所望の態様を指示す
る場合の操作画面の一例を示している。同図において、
ステップS115およびステップS215にて読み取ら
れた画像データのイメージを画面左側のイメージ表示I
に表示させ、利用者にスキャン対象物に含まれるオブジ
ェクトの数、状況などを提示する。本実施形態において
は、オブジェクトA〜Cを提示する。そして、画面右側
には、抽出されたオブジェクトA〜Cおよび全体画像に
ついて、コピー枚数および拡大縮小を指示する操作画面
を表示する。利用者は、コピーしたいオブジェクトおよ
び全体画像をトグルスイッチにて選択し、枚数を設定す
る。また、各オブジェクトA〜Cおよび全体画像を拡大
縮小したい場合、拡大縮小のスケールバーを調整する。
これに対応して、イメージ表示Iの各オブジェクトA〜
Cおよび全体画像は拡大縮小し、利用者は出力したい所
望の画像を前もって確認することができる。そして、上
述した設定が終了すると、コピー開始ボタンを押し下げ
るとステップS110およびステップ210にてコピー
開始を検出し、カラー複写処理が設定された内容に基づ
いて実行されることになる。
【0054】このように、スキャナ20のフラットベッ
ド21上に任意に配置したオブジェクトである写真60
を所定の整列位置に自動的に補正することが可能になる
とともに、最初に粗い解像度によってプレスキャンを実
行し、画像データに含まれるオブジェクトである写真6
0の位置情報を取得するとともに、整列条件を算出し、
このプレスキャンの実行後本スキャンを実行し上述した
写真60の位置情報と整列条件から写真60の画像デー
タの位置を整列位置に補正するため実行速度を速くする
ことが可能になる。むろん、最初より本スキャンと実行
するとともにオブジェクトの位置情報を取得しつつ、整
列条件を算出し画像データを補正するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる画像データ補正装
置のクレーム対応図である。
【図2】本画像データ補正装置を適用したカラー複写装
置の概略外観図である。
【図3】本カラー複写装置のスキャナの構成を示した概
略図である。
【図4】本カラー複写装置のコピーサーバの構成を示し
た概略ブロック図である。
【図5】同コピーサーバの構成を示した概略ブロック図
である。
【図6】本カラー複写装置のカラープリンタの構成を示
した概略図である。
【図7】本カラー複写装置の変形例を示したコンピュー
タシステムの概略外観図である。
【図8】同コピーサーバが実行する画像データ補正処理
の処理内容を示したフローチャートである。
【図9】同スキャナのフラットベッドに写真が置かれた
場合の上面図である。
【図10】ドットマトリクス状の画像データの概略図で
ある。
【図11】ドットマトリクス状の画像データに存在する
写真の画像データを示した図である。
【図12】写真を示す画像データの整列条件である回転
角度を示した図である。
【図13】写真を示す画像データの整列条件である整列
基準画素を示した図である。
【図14】写真を示す画像データの整列条件を示した図
である。
【図15】本スキャン実行時のバンド幅を示した概略図
である。
【図16】本スキャン実行時の写真の画像データの抽出
状況を示した図である。
【図17】同コピーサーバが実行する画像データ補正処
理の他の処理内容を示したフローチャートである。
【図18】画像データ補正処理における画像データを出
力する場合の他の一例を示したフローチャートである。
【図19】画像データをオブジェクト単位でハードディ
スクに格納する場合の格納状態を示した図である。
【図20】オブジェクトを整列した後に拡大または縮小
した場合を示した図である。
【図21】複数のオブジェクトを整列させる一例を示し
た図である。
【図22】複数のオブジェクトを整列させる他の一例を
示した図である。
【図23】拡大・縮小などの操作を実施する操作画面の
一例を示した図である。
【符号の説明】
A1…画像入力装置 A2…画像処理装置 A3…画像出力装置 C1…粗画像データ入力手段 C2…密画像データ入力手段 C3…位置情報判定手段 C4…画像データ補正手段 C5…画像データ出力手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月27日(2000.3.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 画像データ生成プログラムを記録した
媒体、画像データ生成装置および画像データ生成方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データ生成プ
ログラムを記録した媒体、画像データ生成装置および画
像データ生成方法に関し、特に、元画像データに含まれ
るオブジェクト画像を整列させた画像データを生成する
画像データ生成プログラムを記録した媒体、画像データ
生成装置および画像データ生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルカメラなどにより撮影し
たデジタル画像から所望の出力を取得するために、この
デジタルカメラをパソコンに接続するとともに、このパ
ソコンで画像編集アプリケーションを起動し、デジタル
カメラから画像データを取り込んで所望の画像処理を行
い、ディスプレイやプリンタを介して出力している。そ
の一方で従来のカメラで撮った銀塩写真などを劣化しな
い状態で保存したり、この銀塩写真に所望の編集を行っ
たりするため、スキャナを利用して銀塩写真を取込み、
デジタルの画像データに変換して保存することが行われ
つつある。例えば、フラットベッドタイプのスキャナを
利用してこのような作業する場合、まず最初に、フラッ
トベッドに所望の銀塩写真を配置する。そして、スキャ
ン動作を実行し、銀塩写真をドットマトリクス状の画素
から構成されるデジタル画像データとして格納する。そ
して、上述したようにパソコン上で画像編集アプリケー
ションを起動し、この画像データを取り込み、色調整や
所望の編集を行っている。一方、上述したようにフラッ
トベッドスキャナを利用して銀塩写真を取り込む場合、
各銀塩写真は利用者の手によりフラットベッドに配置さ
れる。このとき、本来はフラットベット上に整列させて
配列しなければならないものの、かかる配置作業は煩雑
であり、各銀塩写真が傾いて配置される場合がある。こ
のような場合、従来は銀塩写真の配置時の傾きを整列す
るように補正して画像データを生成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した手法によれ
ば、スキャナを利用して利用者の手により煩雑に配置さ
れた銀塩写真を取り込み、銀塩写真を自動的に整列され
た画像データを生成することはできる。しかし、当該画
像データは、フラットベット全体をスキャンして取得し
た画像データであり、複数の銀塩写真がある場合にも一
つの画像データとして取り扱われてしまう。このとき、
画像編集アプリケーションにてこの画像データを編集す
る場合であって、色調を変化させたりする画像処理を実
行するとき、画像データ全体、すなわち、全ての銀塩写
真部分について一律に同様な画像処理が実行されてしま
うといった課題があった。
【0004】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、画像データに含まれる銀塩写真、すなわち、オ
ブジェクト画像を整列させた画像データを生成するとと
もに、各オブジェクト画像単位の画像データを生成し、
オブジェクト画像個別に画像処理などを実施することが
可能な画像データ生成プログラムを記録した媒体、画像
データ生成装置および画像データ生成方法の提供を目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、ドットマトリクス状の画
素から形成される元画像データを取得する元画像データ
取得機能と、上記取得した元画像データからオブジェク
ト画像を抽出するオブジェクト画像抽出機能と、上記抽
出したオブジェクト画像の所定の整列位置への整列条件
を判定する整列条件判定機能と、上記整列条件に基づい
て上記オブジェクト画像を各々上記整列位置に補正する
とともに、上記オブジェクト画像に対応して個別にオブ
ジェクト画像データを生成し所定の記録領域に保存する
画像データ生成機能とを実現させる構成としてある。
【0006】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、オブジェクト画像を有する元画像データ
から同オブジェクト画像を所定の整列位置に補正すると
ともに、オブジェクト画像に対応して個別にオブジェク
ト画像データを生成する画像データ生成プログラムを記
録した媒体を提供する。かかる場合は、最初に元画像デ
ータ取得機能にてドットマトリクス状の画素から形成さ
れる元画像データを取得する。次に、オブジェクト画像
抽出機能は元画像データ取得機能が取得した元画像デー
タからオブジェクト画像を抽出する。オブジェクト画像
が抽出されると、整列条件判定機能はこの抽出されたオ
ブジェクト画像が所定の整列位置に整列可能な整列条件
を判定する。そして、画像データ生成機能はこの整列条
件判定機能が判定した整列条件に基づいて、オブジェク
ト画像を上記整列位置に補正する。このとき、画像デー
タ生成機能は、オブジェクト画像に対応して個別にオブ
ジェクト画像データを生成して所定の記録領域に保存す
る。
【0007】ここで、各機能はソフトウェアにおける処
理により実現するものであってもかまわないし、ハード
ウェアに組み込んで実現するものであってもかまわな
い。むろん、一部の機能をハードウェアにて実現し、他
の機能をソフトウェアにて実現するものであってもよ
い。ここで、整列とは、画像データ全体において、オブ
ジェクト画像がバランス良く整然と配置された態様を表
現していることは言うまでもなく、利用者に指定された
所望の位置に同オブジェクト画像を配置することも整列
させることを表現していることに含まれることは言うま
でもない。
【0008】そして、この整列を実現する整列条件は、
例えば、印刷紙の垂直方向に斜めに傾いているオブジェ
クト画像を同印刷紙の一辺に垂直にするための回転角度
であったり、所定の整列位置まで水平移動させる水平移
動量や垂直移動させる垂直移動量であったりする。むろ
ん、整列位置までの斜め移動量は、上述した水平移動量
と垂直移動量により求めることが可能であることは言う
までもないし、回転角度、垂直移動量、水平移動量を適
宜組み合わせて整列条件としても良い。
【0009】生成したオブジェクト画像データに編集あ
るいは操作を加えたりする場合は、オブジェクト画像デ
ータを個別に出力できると好適である。そこで、請求項
2にかかる発明は、請求項1に記載の画像データ生成プ
ログラムを記録した媒体においては、上記画像データ生
成機能は、上記オブジェクト画像データを所定の出力媒
体に出力する構成としてある。上記のように構成した請
求項2にかかる発明においては、画像データ生成機能に
て生成したオブジェクト画像データを所定の出力媒体に
出力可能とする。この出力媒体に出力する場合、ディス
プレイに出力しても良いし、プリンタを利用して印刷用
紙に出力しても良い。むろん、ハードディスクなどの記
憶媒体に出力するようにしても良い。。このように、オ
ブジェクト画像データを個別に出力可能になると、オブ
ジェクト画像データごとに取り扱いができ、例えば、オ
ブジェクト画像個別に画像処理を実行することができる
ため好適である。
【0010】ここで、オブジェクト画像抽出機能は、元
画像データ取得機能にて取得した元画像データからオブ
ジェクト画像部分を抽出することができればよく、この
抽出方法には多種の手法を採用することが可能である。
例えば、オブジェクト画像と背景との境界を示すエッジ
画素を検出するとともに、このエッジ画素に概略囲まれ
ている部分をオブジェクト画像として認識するする手法
であってもよいし、画像データ全体の色度の分布を算出
し、背景と色度の分布が異なる部分をオブジェクト画像
と認識する手法であってもよい。
【0011】この前者の例として、請求項3にかかる発
明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像
データ生成プログラムを記録した媒体において、上記オ
ブジェクト画像抽出機能は、上記画像データにおける隣
接する画素間の輝度勾配である差分からエッジ画素を判
別するとともに、同エッジ画素に基づいて上記オブジェ
クト画像を抽出する構成としてある。上記のように構成
した請求項3にかかる発明においては、オブジェクト画
像抽出機能にてオブジェクト画像を抽出するに際して、
例えば、最初に元画像データ取得機能にて取得した元画
像データの各画素の輝度を算出し、この算出した各画素
の輝度に基づいてさらに各隣接する画素間の輝度勾配の
差分を算出する。そして、この差分が所定のしきい値以
上であると、エッジ画素として取得し、このエッジ画素
に基づいてオブジェクト画像を形成する部分を認識す
る。
【0012】しかし、前者の例を採用した場合、輝度勾
配のみによってオブジェクト画像と背景との境界を示す
エッジ画素を判定することができない場合がある。例え
ば、オブジェクト画像と背景との色あいが近似、すなわ
ち、オブジェクト画像と背景との輝度がおおよそ同じに
なる場合である。このときは、後者の例を採用すること
により正確にオブジェクト画像を認識することが可能に
なる。そこで、請求項4にかかる発明は、請求項1また
は請求項2のいずれかに記載の画像データ生成プログラ
ムを記録した媒体において、上記オブジェクト画像抽出
機能は、上記画像データにおける色度の分布を算出する
とともに、同色度の分布に基づいて上記オブジェクト画
像を抽出する構成としてある。上記のように構成した請
求項4にかかる発明において、オブジェクト画像抽出機
能は、元画像データ取得機能にて取得した元画像データ
の各画素の色度を取得する。このとき、画像データ全体
の色度の分布を算出し、この画像データ全体の色度の分
布と各画素の色度に基づいてオブジェクト画像を形成す
る部分を認識する。
【0013】元画像データ取得機能にて複数の元画像デ
ータが取得されれば、当然に、各元画像データに含まれ
るオブジェクト画像のオブジェクト画像データが生成さ
れる。そこで、これらの複数の元画像データのオブジェ
クト画像から任意にオブジェクト画像を選択して画像デ
ータを形成できると好適である。そこで、請求項5にか
かる発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画
像データ生成プログラムを記録した媒体において、上記
画像データ生成機能は、複数の元画像データについて生
成から上記オブジェクト画像データから所定のオブジェ
クト画像データを選択して配列した画像データを生成す
る構成としてある。上記のように構成した請求項5にか
かる発明においては、画像データ生成機能にて複数の元
画像データについて生成からオブジェクト画像データか
ら所定のオブジェクト画像データを選択可能とする。そ
して、画像データ生成機能は選択されたオブジェクト画
像データを配列し画像データを生成する。かかる場合、
選択されたオブジェクト画像データは所定の整列位置に
整列することは言うまでもない。
【0014】複数の元画像データから適宜選択したオブ
ジェクト画像によって画像データが生成することができ
ると好適である。そこで、請求項5にかかる発明は、請
求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像データ生成プ
ログラムを記録した媒体において、上記元画像データ取
得機能は、複数の元画像データを取得し、上記オブジェ
クト画像抽出機能は、各元画像データから抽出した各オ
ブジェクト画像を選択可能にするとともに、上記整列条
件判定機能は、同選択されたオブジェクト画像の整列条
件を判定し、上記画像データ生成機能は、上記選択され
たオブジェクト画像について上記整列条件に基づいて整
列位置に補正するとともに、選択されたオブジェクト画
像に対応して個別にオブジェクト画像データを生成し所
定の記録領域に保存する構成としてある。
【0015】上記のように構成した請求項5にかかる発
明においては、元画像データ取得機能にて複数の元画像
データを取得し、オブジェクト画像抽出機能にて各元画
像データから抽出した各オブジェクト画像を選択可能に
する。ここで、整列条件判定機能は、選択されたオブジ
ェクト画像の整列条件を判定する。そして、画像データ
生成機能は、選択されたオブジェクト画像について整列
条件に基づいて整列位置に補正するとともに、選択され
たオブジェクト画像に対応して個別にオブジェクト画像
データを生成する。これにより複数の元画像データから
所望のたオブジェクト画像を選択することができるとと
もに、選択したオブジェクト画像に対して個別に画像処
理などの処理を実行することが可能になる。
【0016】このように元画像データのオブジェクト画
像あるいは選択されたオブジェクト画像について個別に
オブジェクト画像データを生成することができる。従っ
て、上述したようにこれらのオブジェクト画像データに
個別に画像処理を実施することができれば、整列されつ
つ、各オブジェクト画像について所定の画像処理がなさ
れた画像データを取得することができる。そこで、請求
項6にかかる発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに
記載の画像データ生成プログラムを記録した媒体におい
て、上記画像データ生成機能は、個別に生成したオブジ
ェクト画像データに所定の画像処理を実行する構成とし
てある。上記のように構成した請求項6にかかる発明に
おいては、画像データ生成機能にて個別に生成したオブ
ジェクト画像データに所定の画像処理を実行する。これ
らのオブジェクト画像データは整列位置に補正されてい
るため、当該オブジェクト画像データを適宜配置すれ
ば、所定の画像処理がなされつつ所定の整列位置に配置
された画像データを得ることが可能になる。
【0017】上述してきた画像データ生成プログラムを
記録した媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気
記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記
録媒体においても全く同様に考えることができる。ま
た、一次複製品、二次複製品などの複製段階については
全く問う余地無く同等である。さらに、一部がソフトウ
ェアであって、一部がハードウェアで実現されている場
合においても発明の思想において全く異なるものではな
く、一部を記録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適
宜読み込まれるような形態のものとしてあってもよい。
【0018】また、このような画像データ生成プログラ
ムを記録した媒体は、単独で取引の対象となるととも
に、この画像データ生成プログラムが実現する各機能を
実行可能な手段にて構成した実体のある装置としても取
引の対象とすることができることはいうまでもない。こ
のため請求項7〜請求項12にかかる発明は、上述した
画像データ生成プログラムを記録した媒体にて実現され
る機能を実体化して、同様の効果を奏する画像データ生
成装置を提供する。
【0019】さらに、このように少なくとも1つ以上の
オブジェクト画像を有する元画像データから同オブジェ
クト画像を所定の整列位置に補正した画像データを生成
する手法は必ずしも実体のある画像データ生成装置に限
られる必要はなく、その方法としても機能することは容
易に理解できる。このため、請求項13〜請求項18に
かかる発明は、上述した画像データ生成装置を実現する
方法を提供するものである。すなわち、必ずしも実体の
ある画像データ生成装置に限らず、画像データ生成方法
としても有効であることに相違はない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、元画像デ
ータに含まれるオブジェクト画像を所定の青列位置に整
列させるとともに、各オブジェクト画像に対応して個別
にオブジェクト画像データを生成し所定の記録領域に保
存することにより、オブジェクト画像個別に後処理を実
施することが可能な画像データ生成プログラムを記録し
た媒体を提供することができる。また、請求項2にかか
る発明によれば、オブジェクト画像データを個別に取り
扱うことが可能になる。さらに、請求項3にかかる発明
によれば、簡易な手法でオブジェクト画像を抽出するこ
とが可能になる。さらに、請求項4にかかる発明によれ
ば、より簡易な手法でオブジェクト画像を抽出すること
が可能になる。さらに、請求項5にかかる発明によれ
ば、複数の元画像データから所望のオブジェクト画像を
選択してオブジェクト画像データを生成し保存すること
が可能になる。さらに、請求項6にかかる発明によれ
ば、選択した所望のオブジェクト画像について個別に画
像処理を実施することが可能になる。さらに、請求項7
〜請求項12にかかる発明によれば、上記請求項1〜請
求項6に記載したのと同様な効果を奏することが可能な
画像データ生成装置を提供することができる。さらに、
請求項13〜請求項18にかかる発明によれば、上記請
求項1〜請求項6に記載したのと同様な効果を奏するこ
とが可能な画像データ生成方法を提供することができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かる画像データ生成プログラムPにて実現する各機能に
ついてのクレーム対応図を示している。同図において、
画像データ生成プログラムPは、元画像データ取得機能
C1にてオブジェクト画像11,12がランダムに配置
された元画像データData1を取得し、オブジェクト
画像抽出機能C2にこの元画像データData1を渡
す。オブジェクト画像抽出機能C2は、所定の手法(背
景とオブジェクト画像11,12との境界をエッジ画素
として検出したり、背景とオブジェクト画像11,12
とを色分布にて区別する。)にて元画像データData
1からオブジェクト画像11,12を抽出する。この抽
出によって元画像データData1におけるオブジェク
ト画像11,12の位置を取得することができる。この
位置はオブジェクト画像11,12の各画素の座標や傾
き角度の位置情報にて構成される。
【0022】そして、整列条件判定機能C3は、この抽
出されたオブジェクト画像11,12の位置情報と、こ
のオブジェクト画像11,12を整列させる所定の整列
位置とに基づいて、整列条件を判定する。次に、画像デ
ータ生成機能C4はこの判定された整列条件に基づいて
オブジェクト画像11,12の位置を補正したオブジェ
クト画像11a,12aを構成として含む画像データD
ata2を生成する。このとき、オブジェクト画像1
1,12単位のオブジェクト画像データData3,D
ata4を生成する。このオブジェクト画像データDa
ta3,Data4は、整列補正されていない状態のオ
ブジェクト画像11,12であってもよいし、整列補正
されているオブジェクト画像11a,12aについての
オブジェクト画像データであってもよい。
【0023】次に、本画像データ生成装置を適用したカ
ラー複写装置を図2の外観斜視図により示す。同図にお
いて、本カラー複写装置10はカラースキャナ20と、
コピーサーバ30と、カラープリンタ40とから構成さ
れており、コピーサーバ30による制御に基づいてカラ
ースキャナ20にてカラー画像を読み込むと、読み込ま
れた画像データを同コピーサーバ30が画像処理して印
刷データを生成し、この印刷データに基づいてカラープ
リンタ40がカラー印刷する。このカラー印刷は利用者
による操作パネル35の操作に従って実施される。かか
る操作を実施するために、操作パネル35にはコピー開
始ボタン35aであるとか、コピー枚数を入力したり、
スキャンする画像に配置する写真などのオブジェクト画
像の位置を補正する場合の各種設定条件を指定するテン
キー35bなどの各種の操作ボタンとともに、操作情報
を確認するための液晶表示器35cなども備えられてい
る。
【0024】図3は、カラースキャナ20の概略構成を
示しており、本実施形態においてはフラットベッドタイ
プの構成を採用している。同図において、本カラースキ
ャナ20は、スキャン対象物を載置する透明板材21の
下方に照明ランプ22とラインセンサ23とが往復スラ
イド移動可能に支持されているとともに、これらを駆動
するための駆動ベルト24aとプーリ24bと駆動モー
タ24cとが配置され、制御回路25に接続されてい
る。カラー画像を読み込むときには、制御回路25から
の制御信号に基づいて照明ランプ22が点灯すると、透
明板材21を介してスキャン対象物を照明するので、同
スキャン対象物からの反射光が同透明板材21を介して
ラインセンサ23に照射される。
【0025】ラインセンサ23には光の三原色に対応す
るフィルタとCCD素子とが一色につき一列、通常三列
配置されており、この三列のCCD素子によりスキャン
対象物の水平方向にわたる一列分の色配置を読み込み、
画像データとして出力する。一方、制御回路25は駆動
モータ24cを駆動させることにより、これらの照明ラ
ンプ22とラインセンサ24とを一体的にスキャン対象
物の垂直方向に向かって移動させ、微少距離分だけ移動
せしめる毎にラインセンサ23から画像データを取得し
て出力する。これにより外部的にはスキャン対象物を水
平方向に主走査しながら垂直方向に副走査し二次元の画
像データを生成していくことになる。
【0026】図4および図5は、コピーサーバ30の構
成を概略ブロック図により示している。同図において、
コピーサーバ30は概略的にはコンピュータと同等であ
り、CPU31のバス32に対してRAM33とROM
34と操作パネル35とハードディスク36とI/F3
7とが接続される構成になっている。これらについては
特に説明を要しないが、I/F37を介してカラースキ
ャナ20やカラープリンタ40が接続されている。ま
た、ROM34には基本的な演算プログラムや変換テー
ブルが書き込まれており、CPU31はRAM33をワ
ークエリアとして使用しながら同基本プログラムを実行
するし、必要に応じて変換テーブルを参照する。また、
CPU31はバス32を介して同操作パネル35の操作
状況を監視可能となっている。本実施形態においてはI
/F37を特定していないが、同I/F37はカラース
キャナ20やカラープリンタ40をコピーサーバ30に
接続可能であればよく、LPTポートにより接続する形
態であってもよいし、USBポートやSCSIにより接
続する形態であっても構わない。
【0027】ハードディスク36にはカラースキャナ2
0を駆動するスキャナドライバ38aやプリンタ40を
駆動するプリンタドライバ38bが格納されており、カ
ラースキャナ20から画像データを取得したりカラープ
リンタ40へ画像データを出力可能になっている。そし
て、この取得した画像データや出力する画像データを一
時的に蓄えるようなバッファとして使用したり、スキャ
ナドライバ38aが取得した画像データを読み込み所定
の画像データ補正処理を実施するとともに、この補正を
実施した画像データをプリンタドライバ38bに出力し
カラー印刷させる画像データ生成プログラム39などを
格納している。
【0028】図6はカラープリンタ40の構成を概略的
に示しており、記録紙上に対してドットマトリクス状に
色インクを吐出して印字を行うインクジェット方式を採
用している。より詳細には、三つの印字ヘッドユニット
41aからなる印字ヘッド41と、この印字ヘッド41
を制御する印字ヘッドコントローラ42と、同印字ヘッ
ド41を桁方向に移動させる印字ヘッド桁移動モータ4
3と、印字用紙を行方向に送る紙送りモータ44と、こ
れらの印字ヘッドコントローラ42と印字ヘッド桁移動
モータ43と紙送りモータ44における外部機器とのイ
ンターフェイスにあたるプリンタコントローラ45とか
ら構成されている。
【0029】このカラープリンタ40は印字インクとし
て四色の色インクを使用するものであり、各印字ヘッド
ユニット41aにはそれぞれ独立した二列の印字ノズル
が形成されている。供給する色インクは印字ノズルの列
単位で変えることができ、この場合は図示左方の印字ヘ
ッドユニット41aについては二列とも黒色インク
(K)を供給し、図示右方の印字ヘッドユニット41a
については左列にマゼンタ色インク(M)を供給すると
ともに右列にイエロー色インク(Y)を供給し、図示真
ん中の印字ヘッドユニット41aについては左列にシア
ン色インク(C)を供給するとともに右列は不使用とし
ている。
【0030】なお、本実施形態においては、四色の色イ
ンクを使用しているが、三つの印字ヘッドユニット41
aにおける二列の印字ノズルを最大限に利用して六色の
色インクを使用することも可能である。この場合、シア
ンとマゼンタについては濃色インクと淡色インクとを使
用するものとし、さらにイエローとブラックとを使用し
て合計六色とすることができる。また、本実施形態にお
いては、このようなコピーサーバ30を核とする専用の
カラー複写装置10として本画像データ生成装置を適用
しているが、図7に示すようなカラースキャナ51とカ
ラープリンタ52を備えたパソコン53によってカラー
複写システムを採用したとしても同様に実現できること
はいうまでもない。
【0031】図8は、コピーサーバ30が実行するカラ
ー複写処理の一例の概略をフローチャートにより示して
いる。以下、このカラー複写処理を基準に画像データ生
成処理について説明する。同図において、本カラー複写
処理を概略的に説明すると、ステップ110ではコピー
の開始操作を待機し、ステップS115〜S125では
所定の粗解像度によるプレスキャンを実行し、フラット
ベッド21に載置されたスキャン対象物の画像データを
読み込むとともに、同スキャン対象物に含まれているオ
ブジェクト画像を抽出する。この抽出によりオブジェク
ト画像が存在する位置を判別し、この判別により位置情
報を取得する。そして、利用者が設定した所定の整列条
件とこのオブジェクト画像の位置情報とに基づいて、オ
ブジェクト画像が整列する整列条件を算出し判定する。
【0032】ステップS130〜S150では所定の密
解像度による本スキャンを実行している。この場合、密
解像度による読み込みのため画像データの容量が大きく
なる。従って、本スキャンは所定のバンド幅毎に画像は
読み込まれることになる。このバンド幅毎の画像データ
がステップS120にて取得された位置情報と照合し、
該当するオブジェクト画像を抽出し、整列位置に補正さ
れたオブジェクト画像データとして格納する。また、ス
テップS155にて全てのバンド幅の本スキャンが完了
するとスキャン対象物のスキャンが終了したと判定され
て本スキャンは終了する。そして、ステップS160に
おいて、ステップS145にて抽出し、ステップS15
0にて格納したオブジェクト画像の画像データを整列位
置に移動補正した画像データを作成して、カラープリン
タ40に出力する。そして、カラープリンタ40はステ
ップS165にて同補正後の画像データを印刷する。
【0033】より具体的な動作を図9〜図16を使用し
て説明する。本実施形態では図9に示すようにスキャナ
20のフラットベッド21にオブジェクト画像として一
枚の写真60を載置し、利用者が整列条件として写真6
0を整列位置61に補正する設定を行った場合について
説明する。
【0034】本カラー複写装置10の利用者がフラット
ベッド21に写真60を載置し、コピー開始ボタン35
aを押し下げると、ステップS115のプレスキャンの
実行が開始される。そして、照明ランプ22が点灯しフ
ラットベッド21の上方からスキャンを開始する。この
とき、ラインセンサ24は垂直方向に移動しつつ50d
piの低解像度によりスキャンを実行する。そして、こ
の50dpiからなる画像データをハードディスク36
に格納する。本実施形態においては、プレスキャンを解
像度50dpiの低解像度により実行する構成を採用し
ているが、むろん、この解像度は50dpiに限定され
るものではなく、60dpiであってもよい。また、操
作パネル35あるいはパソコン53が備えるキーボード
やマウスから所定の方法により適宜変更可能であること
はいうまでもない。
【0035】次に、ステップS120にてオブジェクト
画像である写真60を抽出し、当該写真60の位置情報
の取得を実行する。この位置情報はオブジェクト画像を
構成する各画素からエッジ画素を検出することにより行
う。この検出は、図10に示すように50dpiのドッ
トマトリクス状の画素からなる画像データについて処理
対象画素を水平方向に主走査しつつ垂直方向に副走査し
て移動させ、各画素についてエッジ画素であるか否かを
判定することにより行われる。ここで、エッジ画素であ
るか否かを判定するにあたっては、色差成分に基づいて
行う手法が有効であるため、本実施形態においては各画
素のR(赤)およびB(黒)の階調データから輝度成分
Yを減算してそれぞれ色差成分C1,C2を求める。な
お、この色差成分C1,C2は、 C1=R−Y …(1) C2=B−Y …(2) と表すことができる。しかしながら、R(赤)G(緑)
B(黒)の階調データは直接には輝度の値を持っておら
ず、輝度を求めるためにLuv表色空間に色変換するこ
とも可能であるが、演算量などの問題からテレビジョン
などの場合に利用されているRGBから輝度を直に求め
る次式の変換式を利用する。 Y=0.30R+0.59G+0.11B …(3)
【0036】このように取得したエッジ画素は、写真6
0の境界部分を示すことになるから、隣接する画素間で
色差成分C1,C2の変化度合いが大きいといえる。従
って、次の二つの判定基準のうちでいずれか一方を充足
する場合にエッジ画素として判断することができる。 |C1(x,y)−C1(x−1,y−1)|≧Th1 …(4) |C2(x,y)−C2(x−1,y−1)|≧Th2 …(5) なお、ここにおけるxは水平方向の座標を示しており、
yは垂直方向の座標を示している。
【0037】すなわち、写真60の境界部分に該当する
画素を中心としたドットマトリクス状の画素からなる画
像データにおいて、隣接する斜め方向の画素間で色差成
分C1,C2の変化度合いを求め、それぞれしきい値T
h1,Th2以上あるか否かを判定していることに他な
らない。そして、いずれか一方の判断基準を充足する場
合にエッジ画素と判断していることになる。一方、エッ
ジ画素であるか否かを輝度勾配の大小で判断するように
してもよく、この場合には上述した(4)および(5)
式を次式に代替すればよい。 |Y(x,y)−Y(x−1,y−1)|≧Th3 …(6) この(6)式をエッジ画素の判断基準として用いれば、
(4)および(5)式を用いる場合に比べて演算量が半
減されることは容易に分かる。このようにエッジ画素を
取得すると図11に示すように、写真60と背景との境
界部分のエッジ画素を特定することが可能になり、この
エッジ画素にて囲まれた写真60のオブジェクト画像領
域を特定することが可能になる。このオブジェクト画像
領域に基づいて写真60の位置情報を取得する。
【0038】ここで、位置情報は、オブジェクト画像領
域に含まれる各画素についての座標にて構成するように
してもよいし、オブジェクト画像領域の周縁部を形成す
るエッジ画素についての座標にて構成するようにしても
よいし、または、画素60aなどのようなオブジェクト
画像領域の四隅を示すエッジ画素についての座標にて構
成するようにしてもよい。さらには、所定の画素60a
の座標のみならず、写真60のエッジ画素にて写真60
の所定の1辺を形成するエッジ画素集合60bのフラッ
トベット21に対する傾き角度であってもよい。むろ
ん、座標と傾き角度を組み合わせて位置情報としてもよ
いことは言うまでもない。
【0039】上述した手法により算出されたエッジ画素
によって囲まれたオブジェクト画像領域から写真60の
位置情報が取得されると、ステップS121にて、液晶
表示器35c、あるいは、パソコン53のCRT上に図
12(a)に示す当該写真60のプレビュー画面70を
表示する。同図に示したプレビュー画面70は、フラッ
トベット21に配置された写真60の位置関係を概略的
に表示したものであり、利用者は、当該プレビュー画面
70にてフラットベット21に対する写真60の位置関
係を把握することが可能になる。そして、ステップS1
22にて、プレビュー画面70に図12(b)に示した
整列条件設定画面71を併せて表示させる。かかる整列
条件設定画面71は、写真60の位置情報をX座標71
aと、Y座標71bと、傾き角度71cとにより表示す
る。このX座標71a,Y座標71b,傾き角度71c
は、上述した位置情報に基づいて、図12(c)に示す
データをX座標α,Y座標β,傾き角度γを導入する。
【0040】X座標71aおよびY座標71bは、エッ
ジ画素60aのフラットベット21の左方下端に設定し
た基準点からの垂直・水平方向の距離となる。また、傾
き角度71cは、上述したエッジ画素集合60bとフラ
ットベッド21の垂直方向とにより形成される傾きとな
る。そして、利用者が写真60を所定の位置に整列させ
たいと考えた場合は、「自動」あるいは「手動」を選択
する。ここで、「手動」を選択すると、写真60を利用
者の所望の位置に整列させることが可能となる。かかる
場合、利用者は整列条件設定画面71にて、適宜X座標
71dと、Y座標71eと、傾き角度71fとを設定す
る。また、写真60について拡大/縮小させたい場合に
は、拡大/縮小71gにて所定の倍率を設定する。
【0041】このとき、利用者が上述した各設定71d
〜71gを入力すると、図12(a)のプレビュー画面
70にてその設定を認識が可能になるようにする。具体
的には、図12(a)にこの整列条件設定に基づいて、
設定領域を点線で表現する仮想オブジェクト画像領域6
00を表示させる。従って、整列条件設定画面71にて
各設定71d〜71gを入力すると、当該設定に対応し
て仮想オブジェクト画像領域600が移動することによ
って、利用者は自己が設定した内容に対応して写真60
が仮想オブジェクト画像領域601に整列されることを
認識することが可能になる。利用者は最適な整列位置を
設定すると、OK71hを選択する。一方、「自動」を
選択すると、予め決められた手順に従って自動的に整列
位置を設定する。この場合、例えば、「傾き角度を0度
にする。」と予め決められている場合は、写真60の傾
き角度γが0度なるように整列位置を自動設定する。こ
のとき、X座標,Y座標は傾き角度の設定に対応した最
小限の移動量が自動設定される。
【0042】ここで、整列条件の設定に際して、「手
動」が選択され、X座標71dおよびY座標71eに
て、図13に示す整列画素60a1が設定されるととも
に、傾き角度71fに0度が設定されると、ステップS
125にて整列条件を判定する。かかる判定は、エッジ
画素60aが整列画素60a1に対し水平方向に移動す
る画素数と垂直方向に移動する画素数とにより判定され
るとともに、エッジ画素集合60bがフラットベット2
1の垂直方向と形成する傾き角度にて判定される。すな
わち、写真60の画像データを整列条件設定に基づいて
整列させる場合、垂直方向移動画素数と、水平方向移動
画素数と、上記傾き角度を変更する回転角度との3つの
パラメータにより判定することになる。かかる場合、図
14に示すように写真60の画像データを回転角度γに
て時計反対方向に回転させるとともに、垂直方向にβ画
素分移動させ、水平方向にα画素分移動させることによ
って設定した整列位置に写真60を移動させることがで
きることが分かる。
【0043】このように、プリスキャンにて取得した低
解像度の画像データからオブジェクト画像である写真6
0の位置情報を取得し、「手動」による利用者の設定し
た整列条件設定71d〜71gあるいは「自動」による
予め決められた整列条件設定に基づいて、整列条件を判
定すると、より緻密な写真60の画像を再現するため
に、ステップS130の本スキャンによる画像データの
読み込みを実行する。この本スキャンは600dpiの
高解像度によりスキャンを行うため、読み込む画像デー
タ量が膨大になる。従って、ステップS135では、図
15に示すように所定のバンド幅毎にスキャンを実行す
るとともに、その都度、画像データを取得してハードデ
ィスク36に一時保存するか、あるいは、RAM33に
一時展開する。 本実施形態においては図15に示すよ
うに副走査方向に所定のバンド幅1〜5に分割する構成
を採用している。ここで、このバンド幅によるスキャン
が実行されると、ステップS140にて位置情報と照合
され、当該読み込んだバンド幅にて区分された画像デー
タに写真60の画像データが存在するか否かを判定す
る。本実施形態では、位置情報からバンド幅3,4に写
真60の画像データが含まれていることが分かるため、
このバンド幅3,4の本スキャンが実行されたときに、
ステップS145にて、図16に示すように写真60の
分割部分である写真60a2と写真60a3とを抽出
し、この写真60a2と写真60a3を統合し写真60
を復元可能とする。そして、ステップS150にて、バ
ンド幅3,4から抽出されるとともに、統合して復元さ
れた写真60の画像データをハードディスク36に一時
保存する。ここで、バンド幅5までスキャンが実行され
ると、ステップS155により本スキャンは終了する。
【0044】本実施形態においては、本スキャンを解像
度600dpiの高解像度により実行する構成を採用し
ているが、むろん、この解像度は600dpiに限定さ
れるものではなく、400dpiであってもよい。ま
た、操作パネル35あるいはパソコン53が備えるキー
ボードやマウスから所定の方法により適宜変更可能であ
ることはいうまでもない。また、本実施形態において
は、本スキャン実行時にスキャンを実施するバンド幅を
画像データの垂直方向が五分割される幅により実施する
構成を採用しているが、むろん、このように五分割に限
定されれるものではなく、適宜変更可能であることはい
うまでもない。
【0045】そして、一時保存された写真60の画像デ
ータは、本スキャン終了後、ステップS160にて整列
条件設定に基づき整列位置に位置補正などされるととも
に、補正後の画像データが生成される。この生成された
画像データは、ステップS165にてプリンタドライバ
38bを介して印刷データとしてカラープリンタ40に
送出される。印刷データを入力したカラープリンタ40
は、所定の動作を実行して整列後の画像を印刷する。こ
のように作成された画像データは、印刷する用紙の大き
さに応じて、カラープリンタ40側で自動的に拡大また
は縮小してもよい。
【0046】本実施形態では、整列させるオブジェクト
画像の対象として、一枚の写真60をフラットベッド2
1上に載置して同写真60の画像データの位置を整列さ
せる構成を採用している。むろん、このような一つのオ
ブジェクト画像に限定されるものではないことはいうま
でもなく、複数のオブジェクト画像をフラットベッド2
1に載置しプレスキャンを実行後に本スキャンを実行さ
せ、それぞれを所定の整列位置に整列させたり、拡大縮
小させたりしてもよい。
【0047】また、本実施形態ではスキャナ20にフラ
ットベッドタイプを採用し、フラットベッド21に載置
した写真60の位置情報をプレスキャンにより取得する
とともに整列条件を判定し、本スキャンを実行しつつ写
真60の画像データを整列位置61に補正した新たな画
像データを作成する構成を採用している。むろん、この
ような構成に限定されるものではなく、スキャナ20は
フラットベッドタイプに限定されるものではなくシート
フィードタイプのスキャナであってもよい。かかる場
合、例えば、複数の写真をシートフィーダに載置し、プ
レスキャンを実行し写真の大きさなどを位置情報として
取得してプレビュー画面70に適宜表示させ、この表示
に基づいて利用者が整列条件設定画面71で所定の整列
位置を設定し、本スキャンを実行して画像データを取り
込みつつ、上記整列条件に基づいて複数の写真を適宜配
置した画像データを生成する構成であってもかまわな
い。
【0048】このように、本実施形態においてはプレス
キャン処理にて画像データにおける写真、すなわち、オ
ブジェクト画像の位置を取得し、取得した位置および設
定された整列条件に基づいて本スキャン処理を実行し、
オブジェクト画像の位置を整列位置に補正する手法を採
用する。従って、オブジェクト画像の位置情報の取得、
および、整列条件設定に対応する整列条件の判定を粗解
像度の元画像データに基づいて実行することができるた
め、画像データの生成処理を高速化することが可能にな
る。しかし、画像データに含まれるオブジェクト画像の
位置情報を取得して、設定された整列条件に基づいて各
オブジェクト画像の位置を所定の整列位置に補正する場
合、プレスキャン処理にてオブジェクト画像の位置情報
などを取得する手法に限定されるものではない。
【0049】ここで、図17のフローチャートにコピー
サーバ30が実行するカラー複写処理の他の一例の概略
を示す。以下、このカラー複写処理を基準に画像データ
補正処理について説明する。同図においては、ステップ
210でコピーの開始操作を待機し、ステップS215
にて所定の解像度によりスキャン対象物を読み込む。か
かる解像度は、上述した本スキャン処理における解像度
に該当する。そして、ステップS220にて読み込んだ
スキャン対象物の画像データを生成する。そして、ステ
ップS225では、この画像データに基づいて、スキャ
ン対象物のオブジェクト画像の位置情報を取得する。次
に、この位置情報に基づいて、ステップS226にて上
述した図12(a)に示すプレビュー画面70を表示さ
せ、このプレビュー画面70に表示された写真60の配
置態様を参照しつつ、ステップS227で利用者は整列
条件設定画面71にて適宜整列条件を設定する。
【0050】そして、この設定された整列条件に基づい
てステップS230にて各オブジェクト画像の整列条件
を判定する。かかるオブジェクト画像の位置情報の取得
および整列条件の判定の手法は、上述したのと同様の手
法を採用する。そして、ステップS230にて判定され
た整列条件に基づいて、ステップS235はステップS
220にて生成された画像データを修正し、ステップS
240にて各オブジェクト画像の位置が整列位置に補正
された画像データを生成するとともに、カラープリンタ
40に出力する。そして、カラープリンタ40は、ステ
ップS245にて同補正後の画像データを印刷する。
【0051】本実施形態においては、画像データを本ス
キャン処理にて全て読み込み、画像データを生成した後
に、この画像データよりオブジェクト画像を抽出して各
オブジェクト画像の位置情報の取得および整列条件の判
定を行う構成を採用しているが、むろん、各オブジェク
ト画像の位置情報の取得および整列条件の判定を行うに
あたって、上述したように所定のバンド幅にてスキャン
対象物を読み込みつつ、オブジェクト画像の位置情報の
取得、プレビュー画面70の表示、整列条件設定および
整列条件の判定を行う構成を採用してもかまわない。
【0052】また、本実施形態においては、ステップS
160およびステップS240にて生成した画像データ
を出力する場合、カラープリンタ40にオブジェクト画
像の位置が補正された画像データを出力する構成を採用
しているが、図18に示すように、ハードディスク36
に出力し、ステップS300にて同ハードディスク36
に格納するようにしてもよい。かかる場合、図19
(a)に示すように、スキャン対象物にオブジェクト画
像A〜Cが配置され、補正にて所定の整列条件に基づい
て整列された画像データを格納する場合、図19(b)
に示すように、オブジェクト画像AをA.bmpとし、
オブジェクト画像BをB.bmpとし、オブジェクト画
像CをC.bmpとして各オブジェクト画像ごとに画像
データを生成し、ハードディスク36に格納するように
してもよい。また、各オブジェクト画像A〜Cが含まれ
た画像Xについて、X.bmpという画像データを生成
し、ハードディスク36に格納するようにしてもよい。
むろん、A〜B.bmpおよびX.bmpを同時に生成
して格納するようにしてもよい。
【0053】ここで、整列条件設定画面71にてオブジ
ェクト画像に対して拡大/縮小71gに所定の倍率を設
定した場合の一例を図20に示す。図において、図20
(a)は設定された整列位置に写真61を整列させた態
様を示している。ここで、拡大/縮小71にて所定の拡
大倍率を設定すると、図20(b)に示すように整列位
置にて写真61を拡大した写真61aとすることが可能
になる。また、所定の縮小倍率を設定することによっ
て、図20(c)に示すように整列位置にて写真61を
縮小した写真61bとすることが可能になる。
【0054】ここで、オブジェクト画像が複数ある場合
の整列補正について図21および図22を使用して説明
する。かかる場合、図12(b)に示した整列条件設定
画面71によって、それぞれのオブジェクト画像を適宜
所望の整列位置に移動するように設定すればよい。むろ
ん、このとき整列条件設定画面71には複数のオブジェ
クト画像に対応した位置情報が表示されるとともに、整
列条件設定が可能になることは言うまでもない。この整
列条件の設定の具体的態様としては、図21(a)に示
した配置となっているオブジェクト画像A〜Cを、図2
1(b)に示すように上から順番にオブジェクト画像A
1〜C1と整列させるものであってもよいし、図21
(c)に示すように横方向に順番にオブジェクト画像A
2〜C2と整列させるようにしてもよい。また、一つの
オブジェクト画像に対して複数の整列条件を設定するこ
とによって、図21(d)に示すように同一オブジェク
ト画像が複数枚になるようにオブジェクト画像A2〜C
2,A3〜C3と整列させるようにしてもよい。
【0055】他の態様を図22に示す。図22(a)に
示すようにオブジェクト画像A,Bが整列されている場
合、所定の手法によってオブジェクト画像A,Bを関連
付けて、図22(b)に示すように、オブジェクト画像
Aの拡大に伴ない同等の倍率でオブジェクト画像Bを拡
大して上から順番に整列させるようにしてもよい。ま
た、図22(c)に示すようにオブジェクト画像A,B
が同一の大きさになるように拡大するようにしてもよ
い。むろん、拡大率やは整列方法は適宜変更可能である
ことはいうまでもない。ここで、l1〜l3はオブジェ
クト画像間の余白を示している。
【0056】ここで、図12(b)に示した整列条件設
定画面71とは異なる設定内容を設定可能な条件設定画
面を図23に示す。同図において、条件設定画面80
は、上述したステップS115およびステップS215
にて読み取られた画像データのイメージを画面左側のプ
レビュー表示81に表示させ、利用者にスキャン対象物
に含まれるオブジェクト画像の数、状況などを提示す
る。本実施形態においては、オブジェクト画像A〜Cを
提示した態様を示している。そして、画面右側には、抽
出されたオブジェクト画像A〜Cおよび全体画像につい
て、コピー枚数および拡大縮小を指示する操作画面8
2,83を表示する。
【0057】利用者は、コピー対象82aとなるオブジ
ェクト画像A〜Cおよび全体画像をトグルスイッチ82
bにて選択し、枚数82cを設定する。また、各オブジ
ェクト画像A〜Cおよび全体画像を拡大縮小したい場合
は、拡大縮小対象83aにて所望の対象を選択し、拡大
縮小のスケールバー83bを調整する。これに対応し
て、プレビュー表示81の各オブジェクト画像A〜Cお
よび全体画像は拡大縮小し、利用者は出力したい所望の
画像を前もって確認する。また、拡大縮小83にて所定
のオブジェクト画像A〜Cを選択し、サイズ合わせ84
にて、拡大縮小83にて選択しないオブジェクト画像A
〜Cを選択した場合は、拡大縮小83にて選択したオブ
ジェクト画像A〜Cに対するスケールバー83bの調整
に対応して、サイズ合わせ84にて選択したオブジェク
ト画像A〜Cの大きさを変化させる。これにより、上述
した図22(b)に示す態様を実現することが可能にな
る。
【0058】一方、拡大縮小83にて所定のオブジェク
ト画像A〜Cを選択し、サイズ合わせ84にて、拡大縮
小83にて選択したオブジェクト画像A〜Cを選択する
とともに、他のオブジェクト画像A〜Cを選択した場合
は、拡大縮小83にて選択したオブジェクト画像A〜C
に対するスケールバー83bの調整にて変化したオブジ
ェクト画像A〜Cの大きさに合わせて、サイズ合わせ8
4にて選択したオブジェクト画像A〜Cの大きさを変化
させる。これにより、上述した図22(c)に示す態様
を実現することが可能になる。ここで、余白設定85
は、各オブジェクト画像A〜C間の余白の幅を設定する
項目であり、「固定」を選択すれば、図22に示す余白
l1〜l3は予め決められた固定幅に形成される。ま
た、「可変」が選択され、所定の数値が設定されると、
余白l1〜l3は当該設定値にて形成される。そして、
上述した設定が終了すると、コピー開始ボタン84を押
し下げるとステップS110およびステップ210にて
コピー開始を検出し、カラー複写処理が設定された内容
に基づいて実行される。かかる場合は、ステップS12
1,S122およびS226およびS227の処理はシ
ョートカットされることになる。
【0059】このように、スキャナ20のフラットベッ
ド21上に任意に配置したオブジェクト画像である写真
60を設定した所定の整列位置に自動的に補正した図1
9に示す画像データX.bmpを生成するに際して、オ
ブジェクト画像A〜Cについてのオブジェクト画像デー
タ、A〜C.bmpを生成することによって、各オブジ
ェクト画像A〜Cを整列補正するにあたり、当該オブジ
ェクト画像A〜Cを個別に処理することが可能になる。
すなわち、オブジェクト画像を個別に拡大縮小して画像
データX.bmpとしたり、個別に印刷したり、表示さ
せたりすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる画像データ生成装
置のクレーム対応図である。
【図2】本画像データ補正装置を適用したカラー複写装
置の概略外観図である。
【図3】本カラー複写装置のスキャナの構成を示した概
略図である。
【図4】本カラー複写装置のコピーサーバの構成を示し
た概略ブロック図である。
【図5】同コピーサーバの構成を示した概略ブロック図
である。
【図6】本カラー複写装置のカラープリンタの構成を示
した概略図である。
【図7】本カラー複写装置の変形例を示したコンピュー
タシステムの概略外観図である。
【図8】同コピーサーバが実行する画像データ補正処理
の処理内容を示したフローチャートである。
【図9】同スキャナのフラットベッドに写真が置かれた
場合の上面図である。
【図10】ドットマトリクス状の画像データの概略図で
ある。
【図11】ドットマトリクス状の画像データに存在する
写真の画像データを示した図である。
【図12】写真を整列させる整列条件の設定画面の表示
態様を示した図である。
【図13】写真を示す画像データの整列条件である整列
基準画素を示した図である。
【図14】写真を示す画像データの整列条件を示した図
である。
【図15】本スキャン実行時のバンド幅を示した概略図
である。
【図16】本スキャン実行時の写真の画像データの抽出
状況を示した図である。
【図17】同コピーサーバが実行する画像データ補正処
理の他の処理内容を示したフローチャートである。
【図18】画像データ補正処理における画像データを出
力する場合の他の一例を示したフローチャートである。
【図19】画像データをオブジェクト画像単位でハード
ディスクに格納する場合の格納状態を示した図である。
【図20】オブジェクト画像を整列した後に拡大または
縮小した場合を示した図である。
【図21】複数のオブジェクト画像を整列させる一例を
示した図である。
【図22】複数のオブジェクト画像を整列させる他の一
例を示した図である。
【図23】拡大・縮小などの操作を実施する操作画面の
一例を示した図である。
【符号の説明】 11…オブジェクト画像 11a…整列したオブジェクト画像 12…オブジェクト画像 12a…整列したオブジェクト画像 C1…元画像データ取得機能 C2…オブジェクト画像抽出機能 C3…整列条件判定機能 C4…画像データ生成機能 Data1…元画像データ(オブジェクト画像がランダ
ムに配置) Data2…画像データ(オブジェクト画像が整列) Data3…オブジェクト画像単体のデータ Data4…オブジェクト画像単体のデータ P…画像データ生成プログラム
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正内容】
【図23】

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドットマトリクス状の画素から形成され
    るとともに、少なくとも1つ以上のオブジェクトを有す
    る画像データを取得する画像データ取得工程と、 上記画像データ取得工程にて取得した画像データから上
    記オブジェクトを抽出しつつ、各オブジェクトの位置情
    報を取得するとともに、同オブジェクトを所定の整列位
    置に整列させる整列条件を判定する位置情報判定工程
    と、 上記画像データにおいて、各オブジェクトを上記整列条
    件と照合しつつ所定の整列位置に補正する画像データ補
    正工程と、 上記画像データ補正工程にて補正された画像データを出
    力する画像データ出力工程とを具備することを特徴とす
    る画像データ補正方法。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の画像データ補正方
    法において、 上記画像データ出力工程は、画像データを出力するに際
    し、各オブジェクト単位で出力することを特徴とする画
    像データ補正方法。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載の画像データ補正方法において、 上記画像データ出力工程は、所定の記憶領域に画像デー
    タを出力することを特徴とする画像データ補正方法。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の画像データ補正方法において、 上記位置情報判定工程は、上記画像データにおける隣接
    する画素間の輝度勾配である差分から取得したエッジ画
    素により上記オブジェクトの整列条件を判定することを
    特徴とする画像データ補正方法。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の画像データ補正方法において、 上記位置情報取得工程は、上記画像データにおける色度
    の分布から上記オブジェクトの整列条件を判定すること
    を特徴とする画像データ補正方法。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求項5のいずれかに記
    載の画像データ補正方法において、 上記画像データ補正工程は、各オブジェクトを整列位置
    に補正するとともに、所定のオブジェクトを所定の拡大
    率により拡大補正することを特徴とする画像データ補正
    方法。
  7. 【請求項7】 上記請求項1〜請求項6のいずれかに記
    載の画像データ補正方法において、 上記画像データ補正工程は、各オブジェクトを整列位置
    に補正するとともに、所定のオブジェクトを所定の縮小
    率により縮小補正することを特徴とする画像データ補正
    方法。
  8. 【請求項8】 上記請求項1〜請求項7のいずれかに記
    載の画像データ補正方法において、 上記画像データ出力工程は、画像データを出力するに際
    して、所定の指示に対応して所定数の記録媒体に印刷を
    実行することを特徴とする画像データ補正方法。
  9. 【請求項9】 上記請求項1〜請求項8のいずれかに記
    載の画像データ補正方法において、 上記画像データ取得工程は、画像を所定の画素数による
    粗解像度にて画像データを取得する粗画像データ取得工
    程を備え、 上記画像データ補正工程は、画像を上記粗解像度より密
    な密解像度にて画像データを取得する密画像データ取得
    工程を備え、 上記位置情報判定工程は、粗画像データ取得工程にて取
    得された画像データより位置情報を取得し、各オブジェ
    クトの整列条件を判定するとともに、 上記画像データ補正工程は、密画像データ取得工程にて
    画像データを取得しつつ、各オブジェクトを抽出し 同
    オブジェクトを上記整列条件に基づいて補正することを
    特徴とする画像データ補正方法。
  10. 【請求項10】 上記請求項9に記載の画像データ補正
    方法において、 上記粗画像データ取得工程は、所定のオブジェクトを有
    する複数の画像を同画像と対応する複数の画像データと
    して取得するとともに、 上記位置情報判定工程は、同複数の画像データごとに、
    オブジェクトの位置情報を取得しつつオブジェクトが整
    列する整列条件を判定し、 上記密画像データ取得工程は、所定のオブジェクトを有
    する複数の画像を同画像と対応する画像データとして取
    得し、 上記画像データ補正工程は、上記密画像データ取得工程
    が取得する所定の単位の画像データを読み込みつつ、複
    数ある整列条件から同画像データに該当する整列条件と
    照合するとともに、同複数の画像データのオブジェクト
    の位置を補正し、オブジェクトが整列するように補正し
    た複数の画像データを一の画像データに集合させる集合
    補正を行うことを特徴とする画像データ補正方法。
  11. 【請求項11】 上記請求項10に記載の画像データ補
    正方法において、 上記画像データ補正工程は、複数の画像データから集合
    させるオブジェクトを選択させるとともに、選択された
    オブジェクトを集合補正することを特徴とする画像デー
    タ補正方法。
  12. 【請求項12】 上記請求項10および請求項11のい
    ずれかに記載の画像データ補正方法において、 上記画像データ補正工程は、所定の縮小率により上記集
    合補正した画像データの縮小補正を行うことを特徴とす
    る画像データ補正方法。
  13. 【請求項13】 ドットマトリクス状の画素から形成さ
    れるとともに、少なくとも1つ以上のオブジェクトを有
    する画像データを取得する画像データ取得手段と、 上記画像データ取得手段にて取得した画像データから上
    記オブジェクトを抽出しつつ、各オブジェクトの位置情
    報を取得するとともに、同オブジェクトを所定の整列位
    置に整列させる整列条件を判定する位置情報判定手段
    と、 上記画像データにおいて、各オブジェクトを上記整列条
    件と照合しつつ所定の整列位置に補正する画像データ補
    正手段と、 上記画像データ補正手段が補正した画像データを出力す
    る画像データ出力手段とを具備することを特徴とする画
    像データ補正装置。
  14. 【請求項14】 ランダムに配列された少なくとも1つ
    以上のオブジェクトを有する画像データにて、各オブジ
    ェクトが所定の位置に整列するように同画像データを補
    正する画像データ補正プログラムを記録した媒体であっ
    て、 ドットマトリクス状の画素から形成されるとともに、少
    なくとも1つ以上のオブジェクトを有する画像データを
    取得する画像データ取得ステップと、 上記画像データ取得ステップにて取得した画像データか
    ら上記オブジェクトを抽出しつつ、各オブジェクトの位
    置情報を取得するとともに、同オブジェクトを所定の整
    列位置に整列させる整列条件を判定する位置情報判定ス
    テップと、 上記画像データにおいて、各オブジェクトを上記整列条
    件と照合しつつ所定の整列位置に補正する画像データ補
    正ステップと、 上記画像データ補正ステップにて補正された画像データ
    を出力する画像データステップとをコンピュータに実行
    させることを特徴とする画像データ補正プログラムを記
    録した媒体。
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JP2005346586A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Canon Inc 画像処理装置、情報処理装置及びそれらの制御方法、プログラム
CN111083378A (zh) * 2019-12-30 2020-04-28 联想(北京)有限公司 图像处理方法、装置以及电子设备

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