JPH07317331A - 梁型枠支持装置及びその組立解体方法 - Google Patents

梁型枠支持装置及びその組立解体方法

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JPH07317331A
JPH07317331A JP13091494A JP13091494A JPH07317331A JP H07317331 A JPH07317331 A JP H07317331A JP 13091494 A JP13091494 A JP 13091494A JP 13091494 A JP13091494 A JP 13091494A JP H07317331 A JPH07317331 A JP H07317331A
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Akinori Tomita
彰則 富田
Takashi Ito
隆司 伊藤
Hisanari Kono
久成 河野
Mitsuhiko Ikegami
満彦 池上
Ikuo Hattori
郁夫 服部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クレーン等で保持しなくとも短時間で自立可
能な支保工を備え梁の通りを通すのが容易で転用時の揚
重回数も少なくてすみ台車を要さずに横引き移動のでき
る梁型枠支持装置を提供する。 【構成】 梁型枠支持装置1は、梁クランプ3とビーム
材4と梁受部材5と支柱6とを有し、各梁受部材5の両
端部下面には横引き移動用のキャスター7が固着し、立
設する支柱6間には水平材8及びブレース材9が着脱可
能に連結する。支柱6の上端は梁受部材5に固着する支
柱取付金具13,23に回動可能に軸支する。支柱取付
金具13,23の位置は梁長手方向の同一直線上で重複
せず、各々部材長さも異なるので一組の支柱6を梁型枠
2に近接して折り畳み他方をその下部に折り畳む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄筋コンクリート構
造の梁を構築する際に用いる梁型枠支持装置に関し、詳
しくは梁型枠支持用のクランプ材、ビーム材、梁受部材
及び折り畳み可能な支柱を一体的に備える梁型枠支持装
置及びその組立解体方法に関する。
【0002】
【従来の技術】梁型枠の組立・解体作業の効率化を図る
ために、在来のセパレータ等の型枠締付金物を用いず梁
型枠支持用のクランプ材を利用してこれを緊結固定する
梁型枠支持装置が従来より多数提案されてきた。
【0003】例えばこのような梁型枠支持装置として
は、実公平5−32593号公報が知られており、この
従来の梁型枠支持装置は、クランプ材を支持するサイド
支持部材及びセンター支持部材を水平材及び斜材で相互
に連結して一枠の支持体を形成するものであり、センタ
ー支持部材の上端はクランプ大引材に固着する構成であ
った。又、上下端に高さ調整用のジャッキベースを備え
るサイド支持部材の下端側面には横引き移動用のキャス
ターをそれぞれ備えていた。
【0004】枠組支持体を支保工とする梁型枠支持装置
は、複数の支持体を立設した状態でキャスター付きのア
ウトリガーを出し、これにより横引き移動する構成であ
ったので、移動時の1ブロックが大きくなりがちであっ
た。従って梁の長さが長くなる場合には、適切な長さの
ブロックに分割しなければならなかった。
【0005】又別の梁型枠支持装置としては、例えば特
公平3−71546号公報に記載されるようなタイプが
提案されていた。この梁型枠支持装置は、クランプ材の
下面に梁部材を架設し、これを複数の梁受部材及び支柱
で支持するもので、梁受部材は梁部材の両端部と中央部
近傍に配設され、両端部の梁受部材には高さ調節可能な
垂直支柱を、又中央部近傍の梁受部材には高さ調節可能
な斜状の支柱をそれぞれ揺動自在に連結していた。
【0006】この斜状支柱付きの梁型枠支持装置を脱型
する際には、梁型枠のほぼ中央部にフォークリフト等の
揚重機を設置し、各支柱を縮小すると共に梁型枠方向に
折り畳み吊チェーン等で保持した後、クランプ材を緩め
て型枠を離型していた。フォークリフトで支持される梁
型枠支持装置は別の移動用台車に載置され、これを横引
き移動して次の工区に転用していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の枠組支
持体を支保工とする梁型枠支持装置は、1本の梁型枠が
分割されるため、梁の通りを通すのが難しく、梁筋溶接
用の開口部を閉鎖する中間枠のはめ込みにも技術を要し
ていた。又、ブロック数が増加することで転用時の揚重
回数が多くなる欠点も有していた。
【0008】一方、斜状支柱付きの梁型枠支持装置は、
梁型枠全体を梁部材で支持する構成のため、梁の通りを
通すのが容易で、揚重回数も減少し、中間枠の設置も簡
易であるが、横引き移動時に別の台車を必要としていた
ので、台車の数で移動が制限されてしまう欠点があっ
た。又、梁型枠セット時には、クレーン等で装置全体を
吊上げ保持しながら垂直支柱及び斜状支柱を伸張して端
部を固定しなければならず、クレーンの作業効率が悪く
なる欠点を有していた。又、階高が大きく変化する場合
には斜状支柱を交換しなければ追従することができず、
長尺の斜状支柱を用いる場合には折り畳み時に端部が梁
型枠の外部に大きく突出してしまう欠点も有していた。
【0009】この発明は、上記課題を解決し、梁型枠セ
ット時にクレーン等で保持しなくとも短時間で自立可能
な支保工を備え、かつ梁の通りを通すのが容易で、転用
時の揚重回数も少なくてすみ、しかも台車を要さずに横
引き移動のできる梁型枠支持装置を提供することを目的
としている。又、折り畳み時の支柱がコンパクトに収納
できる梁型枠支持装置を提供することも目的としてい
る。又、階高が大きく変化する場合にも支柱を交換する
ことなく、かつ折り畳み時に支柱端部が梁型枠外部に突
出しない梁型枠支持装置の組立解体方法を提供すること
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明の梁型枠支持装置は、梁長手方向に適宜間
隔に配し梁側面型枠支持用の一対の枠材を適位置に固定
する大引材と、この大引材の下面に適数本配設され梁型
枠を支持するビーム材と、このビーム材の下面に連結す
る複数本の梁受部材と、この梁受部材に上端部を回動可
能に連結し高さ調整部を備える支柱とを有する梁型枠支
持装置において、前記梁受部材は、下面に横引き移動用
のキャスターを装着しビーム材長手方向中央部よりの対
称位置に配される2組の梁受部材であり、前記支柱は、
支柱相互を連結する水平材及びブレース材を着脱自在に
装着すると共に回動時に前記キャスター下面より上部に
折り畳み収納され得ることを特徴としている。又、請求
項2記載の梁型枠支持装置は、前記支柱の前記梁受部材
との各々の連結位置が梁長手方向の同一直線上に重複し
ないことを特徴としている。又、請求項3記載の梁型枠
支持装置は、前記支柱を折り畳む際の上端部の回動高さ
が各組の前記梁受部材毎に異なることを特徴としてい
る。
【0011】又、請求項4記載の梁型枠支持装置の組立
解体方法は、梁長手方向に適宜間隔に配し梁側面型枠支
持用の一対の枠材を適位置に固定する大引材と、この大
引材の下面に適数本配設し梁型枠を支持するビーム材
と、このビーム材に連結して横引き移動用のキャスター
を装着しビーム材長手方向中央部よりの対称位置に配す
る2組の梁受部材と、この梁受部材に上端部を回動可能
に連結し高さ調整部を備え水平材及びブレース材を着脱
自在に装着しキャスター下面より上部に折り畳み収納さ
れる2組の支柱を有する梁型枠支持装置の組立解体方法
において、組立時には前記支柱に接続する補助支柱を用
い、解体移動時にはこの補助支柱を取り外して前記支柱
を梁型枠の外部に突出しないように折り畳みキャスター
にて横引き移動することを特徴としている。
【0012】
【作用】この発明の梁型枠支持装置は、梁長手方向に適
宜間隔に配する枠材及び大引材で梁型枠を固定する。大
引材は下面に適数本配設されるビーム材で支持され、こ
れらはビーム材長手方向中央部よりの対称位置に配され
る2組の梁受部材と、その下面に連結する支柱で支持さ
れる。梁型枠セット時には、この支柱を垂直に立設し支
柱相互を水平材及びブレース材で連結して装置全体を自
立させる。支柱が梁長手方向の中央部よりに配設される
ため、梁端部の柱型枠や壁型枠に干渉する恐れがなく各
々の型枠組立・解体作業が容易になる。
【0013】脱型時には枠材を移動して梁側面型枠をコ
ンクリート面から引き離すと共に支柱を縮小して梁底型
枠を引き下げる。次に装置全体を保持しながら梁長手方
向の水平材及びブレース材を取り外して支柱を回動しキ
ャスターの上部に収納する。装置全体を床面まで降下さ
せると、梁受部材の下面に装着するキャスターが全体の
荷重を支持する。梁型枠支持装置を転用する場合にはこ
の状態で横引き移動を行い、揚重位置で再度支柱を立設
して、水平材、ブレース材を取り付け自立可能な状態に
戻して吊上げ、転用先の所定の位置に設置する。
【0014】又、請求項2記載の梁型枠支持装置は、各
支柱を梁中央部方向に折り畳む場合でも、各々の梁受部
材との連結位置がずれているため重なり合わない。又、
請求項3記載の梁型枠支持装置は、一方の梁受部材の組
の支柱を梁型枠に近接して折り畳み、他方の組の支柱を
これらより下方に折り畳む。このように支柱各組毎に収
納高さが異なるので、それぞれの梁直角方向の水平材及
びブレース材は取り外さずに折り畳むこともできる。
【0015】請求項4記載の梁型枠支持装置の組立解体
方法は階高の大きい床面に設置する場合に用い、支保工
セット時には支柱下部に補助支柱を挿入するが解体移動
時にはこれを取り外す。従って横引き移動時に支柱端部
を梁型枠の外部に突出しないように折り畳むことができ
る。
【0016】
【実施例】次にこの発明の一実施例を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1はこの発明の梁型枠支持装置の側
面図、図2は図1のII−II断面を示す断面図、図3はビ
ーム材、梁受部材及び支柱の連結部の拡大斜視図であ
る。梁型枠支持装置1は、梁型枠2を保持固定する梁ク
ランプ3と、この下面に梁長手方向に配されるビーム材
4と、ビーム材4の下面に着脱可能に連結する2組の梁
受部材5と、梁受部材5に上端部を回動可能に連結する
支柱6とを有し、各梁受部材5の両端部下面には横引き
移動用のキャスター7が固着し、立設する複数本の支柱
6間には水平材8及びブレース材9が着脱可能に連結し
相互の支柱6を連結固定する。
【0017】梁型枠2は、面板に根太材を取り付けた梁
底面型枠2aと、この両側端に立設し面板に横桟を適宜
間隔に配する2枚の梁側面型枠2b,2bを有し、梁側
面型枠2bの長手方向の中間部には取り外し可能な開口
部用側板2cがはめ込まれている。この開口部は梁型枠
2のセット時に図示しない梁筋の継手溶接を行うために
利用する。梁型枠2はビーム材4上に通しの部材で形成
されるため、梁の通りが良くなり、開口部用側板2cの
はめ込みも容易である。
【0018】梁クランプ3は、図2に示すように本体が
1本の角パイプで構成される大引材3aと、この大引材
3aの適位置に着脱自在に連結する1組の枠材3b,3
bとを有する。大引材3aの上面には梁底面型枠2aを
支持固定する一対の山形鋼材3c,3cが適宜間隔離さ
れて立設し、同下面には複数のビーム材4を嵌合する山
形鋼材3dが複数組対向する形状で垂設する。この実施
例では4本のビーム材4を固定し得るように4組の山形
鋼材3dが適切な間隔で設けられている。枠材3bは、
大引材3aに載置する下向きコの字形状の支持金具3e
と、大引材3aの外側端部に設けられ枠材3bを大引材
3aの任意の位置に保持する梁幅調節ボルト3fと、支
持金具3eの端部より垂直に立設して梁側面型枠2bを
保持する縦端太材3gと、縦端太材3gの側方を補強す
る補強材3hとを有する。
【0019】上記の構成からなる梁クランプ3は梁型枠
2の長手方向に適宜間隔離されてビーム材4上に複数立
設し梁型枠2を支持固定する。この梁型枠支持装置1で
は、少なくとも梁受部材5から上部の部分は予め組み立
てておき、脱型して次工区に転用する際も、梁幅調節ボ
ルト3fを緩めて梁側面型枠2bを若干移動するだけで
ある。
【0020】ビーム材4は上弦材4a、下弦材4b及び
ラチス材4cからなり、複数の梁クランプ3を全て支持
し得る長さを有する。この実施例では4本のビーム材4
を用いているが、梁の形状に合わせて適宜増減してもよ
い。ビーム材4の長手方向中央部よりの対称位置に配さ
れる2組の梁受部材5,5は、各々断面略コの字形状の
一対の受材5a,5aを有し、これらは図示しない接合
板により背中合わせ状態で接続される。この梁受部材5
とビーム材4の連結は着脱可能なフック金具10で行
う。フック金具10は図3に示すように、ビーム材4の
下弦材4bを拘持する凸形部材10aの両端に受材5a
のフランジを係止する爪10bをボルトナット10cで
取り付けたものであり、ボルトナット10cを緩めるこ
とで取り外しが可能になる。
【0021】梁受部材5はビーム材4の側方に端部を突
出し、その端部下面にH形鋼を切断して形成したキャス
ター取付材7aを固着し、その下面に車輪部7bを固定
する。このようにキャスター取付材7aを介して車輪部
7bの下面と梁受部材5の間に折り畳み時の支柱6を収
納する間隙を設ける。
【0022】支柱6は、鋼管よりなる支柱本体6aの下
端部にジャッキベース11を装着し上端部にもヘッドジ
ャッキ12を取り付ける。ヘッドジャッキ12の上端は
梁受部材5の下面に固着する支柱取付金具13,23に
支持ピン13a,23aを介して回動可能に軸支する。
図2に示すように支柱取付金具13,23と梁受部材
5,5との各々の連結位置は梁長手方向の同一直線上で
重複していない。このため、各支柱6を梁中央部方向に
折り畳む場合でも重なり合わない。
【0023】又、図3及び図4に示すように一方の支柱
取付金具13は垂下する部材長さを短く形成し、他方の
支柱取付金具23は同長さを長く形成する。これら支柱
取付金具13,23には支持ピン13a,23aを上下
方向に移動可能とする長孔13b,23bが穿設され
る。支柱6立設時には各支持ピン13a,23aは長孔
13b,23bの上方に移動し、ヘッドジャッキ12が
直接梁受部材5の下面を支持する。又、支柱6折り畳み
時には各支持ピン13a,23aを長孔13b,23b
の最下端まで下げ支柱先端を梁受部材5から離隔して回
動する。
【0024】この支柱折り畳み時の梁型枠支持装置の側
面図を図5に示す。支柱取付金具13側の一組の支柱
6,6を梁型枠2に近接して折り畳み、支柱取付金具2
3側の支柱6,6をこれらより下方に折り畳む。支柱各
組毎に収納高さが異なるので、梁直角方向の水平材8及
びブレース材9は取り外さずに折り畳むことも可能であ
る。又、支柱6を梁中央部方向に折り畳むので支柱6全
体が梁型枠2の下面に収納され端部を外部に突出する場
合が少ない。このため移動時の操作が容易になり、梁型
枠サイズに合わせて設けた開口部を利用して揚重する場
合にも折り畳んだ状態で吊上げることができる。
【0025】支柱本体6aの中間部には上下2箇所にカ
ップロック機構14が設けられ、これにより水平材8を
固定する。カップロック機構14は、支柱本体6aに固
着して上面を開放する下部カップ14aと、これに対向
して下面を開放し図示しないガイド材に沿って上下動及
び回転可能な上部カップ14bとを有する。相互のカッ
プ内に水平材8の端部に突設する突片8aを挿入し、上
部カップ14bを殴打回転させることでカップを固定す
る構成である。水平材8の端部近傍にはブレース係止片
8bが突設し、ブレース材9を着脱自在に取り付ける。
【0026】支柱6の高さ調整はヘッドジャッキ12及
びジャッキベース11のハンドルを回転して行うが、ジ
ャッキベース11の軸部材11aの調整代を大きくとる
ことで階高に変化がある場合にも支柱6を交換せずにか
なりの範囲で追従することができる。即ち、階高の高い
床面を構築する場合にもジャッキベース11の長さ調節
で対応することができる。なお、支柱6はビーム材4を
2点で支持し得るよう梁長手方向中央部よりの対称位置
を選定すると共に、作用する軸力に充分耐え得る部材断
面を有することが必要である。
【0027】次に梁型枠支持装置の作用を説明する。梁
型枠支持装置1は、水平材8及びブレース材9を取り外
した状態で全体を予め組み立てておく。この時、支柱6
は上端部を中心にビーム材4と略平行に折り畳まれてい
る。この梁型枠支持装置1をセットする際には、図示し
ないクレーン等で装置全体を所要の位置に吊込み、吊上
げた状態で支柱6を垂下し、これに水平材8及びブレー
ス材9を接続する。支柱6は上端部が支持ピン13a,
23aによるピン結合となっているため、支柱6のみで
支持する場合には装置全体をクレーン等で吊上げ保持し
ないと不安定になるが、相互を水平材8、ブレース材9
で連結すれば自立可能でありクレーンを外すことができ
る。このように比較的早期にクレーンから離れることが
できるので、クレーン作業の効率化が図れる。
【0028】自立した梁型枠支持装置1は、梁型枠2の
両端を柱型枠15,15に設けられる梁接続開口部に連
結するため、ジャッキベース11及びヘッドジャッキ1
2のハンドルを回動して高さ調整を行う。柱型枠15は
コラムクランプ15a等の緊結部材を用いて締結してい
るが、図1に示すように支柱6が梁長手方向の中央部よ
りに配設されているため、柱型枠15との間に空間が設
けられる。このため、梁型枠支持装置1や柱型枠15の
組立・解体作業が容易である。
【0029】脱型時には梁クランプ3の枠材3bを移動
して梁側面型枠2bをコンクリート面から引き離すと共
に支柱6を縮小して梁底型枠2aをコンクリート面から
引き下げる。この状態で梁型枠2のほぼ中央部にフォー
クリフト等の揚重機器を設置し、装置全体を支持してか
ら梁長手方向の水平材8及びブレース材9を取り外す。
各支柱6を梁中央部方向に折り畳み、各支柱6をビーム
材4にチェーン等で保持した後、装置全体を降下しキャ
スター7にて横引き移動を行う。このように梁型枠支持
装置1は特に台車を必要とせずに移動することができる
ので転用作業の効率化が図れる。上階の梁を構築するた
め転用する場合には、揚重位置でクレーンを用いて吊上
げ、再度支柱6を立設して水平材8及びブレース材9を
取り付け自立可能な状態に戻して揚重し転用先の所定の
位置に設置する。
【0030】次に階高がかなり高い床面に設置する梁型
枠支持装置の実施例を図6に基づき説明する。階高が高
く梁型枠支持装置101に備える支柱106では長さが
足りない場合には、ジョイント部106bに図示しない
ジョイントセットピンを挿入し適切な長さの補助支柱2
06を接続する。支保工セット時には梁構築部分に補助
支柱206及び支柱106を水平材108、ブレース材
109を用いて予め立設し、その上に予め組み立ててお
いた梁受部材105から上部の梁型枠支持装置101を
クレーンで吊上げ載置する。
【0031】解体移動時には揚重機器を用いて装置全体
を支持し、ジョイント部106bより下部を取り外す。
次に支柱106の梁長手方向の水平材108及びブレー
ス材109を取り外し、各支柱106を梁中央部方向に
折り畳みチェーン等で保持した後装置全体を降下しキャ
スター107にて横引き移動を行う。このように階高が
高い床面に設置する支保工であっても、適切な長さの補
助支柱206を利用すれば支柱106を交換する必要は
ない。従って支柱106の長さを折り畳み時に梁型枠1
02の外部に突出しないよう所定長さに定めても補助支
柱206を適宜選択することで広範囲の階高に対応する
ことが可能になる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の梁型枠
支持装置は、支柱相互を水平材及びブレース材で連結可
能な構成とするので、梁型枠セット時にクレーン等で保
持する時間が短時間で自立可能な状態にすることがで
き、クレーン作業の効率化が図れる。又、支柱の立設す
る位置を梁長手方向の中央部よりとするため端部に連結
する柱型枠や壁型枠との間に空間が設けられ、相互の組
立・解体作業が容易にできる。
【0033】又、梁型枠をビーム材上に構築するため、
梁の通りが良くなり、単位ブロックが大きくなるので転
用時の揚重回数も少なくてすむ。又、梁受部材にキャス
ターを装着するので支柱折り畳み時には台車を必要とせ
ずに横引き移動することができ、転用作業の効率化が図
れる。
【0034】又、請求項2記載の梁型枠支持装置は、支
柱の連結位置が梁長手方向の同一直線上に重複しないの
で、各支柱を梁中央部方向に折り畳むことができる。こ
のため支柱の端部が梁型枠の外部に突出するケースがほ
とんどなくなり移動時の操作が容易になる。
【0035】又請求項3記載の梁型枠支持装置は、支柱
を折り畳む際の上端部の回動高さが各組毎に異なるの
で、一方の組の支柱を梁型枠に近接して折り畳み、他方
の組の支柱をこれらより下方に折り畳むことができる。
このように支柱各組毎に収納高さが異なるので、それぞ
れの梁直角方向の水平材及びブレース材は取り外さずに
折り畳むことができる。
【0036】請求項4記載の梁型枠支持装置の組立解体
方法は、階高の大きい床面に設置する場合でも補助支柱
を用い解体移動時にはこれを取り外すので、折り畳み時
に支柱端部が梁型枠の外部に突出しないようにその長さ
を定めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】梁型枠支持装置の側面図である。
【図2】図1のII−II断面を示す断面図である。
【図3】ビーム材、梁受部材及び支柱の連結部の拡大斜
視図である。
【図4】支柱及び梁受部材の他の連結部の拡大斜視図で
ある。
【図5】支柱折り畳み時の梁型枠支持装置の側面図であ
る。
【図6】別の実施例の梁型枠支持装置の側面図である。
【符号の説明】
1 梁型枠支持装置 2 梁型枠 3 梁クランプ 3a 大引材 3b 枠材 4 ビーム材 5 梁受部材 6 支柱 7 キャスター 8 水平材 9 ブレース材 11 ジャッキベース 12 ヘッドジャッキ 13 支柱取付金具 23 支柱取付金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 久成 愛知県名古屋市中区新栄町2−14鹿島建設 株式会社名古屋支店内 (72)発明者 池上 満彦 愛知県名古屋市緑区浦里2−17 ホリー株 式会社名古屋支店内 (72)発明者 服部 郁夫 愛知県豊田市駒新町字金山1−15 中部ホ リー工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梁長手方向に適宜間隔に配し梁側面型枠
    支持用の一対の枠材を適位置に固定する大引材と、この
    大引材の下面に適数本配設され梁型枠を支持するビーム
    材と、このビーム材の下面に連結する複数本の梁受部材
    と、この梁受部材に上端部を回動可能に連結し高さ調整
    部を備える支柱とを有する梁型枠支持装置において、前
    記梁受部材は、下面に横引き移動用のキャスターを装着
    しビーム材長手方向中央部よりの対称位置に配される2
    組の梁受部材であり、前記支柱は、支柱相互を連結する
    水平材及びブレース材を着脱自在に装着すると共に回動
    時に前記キャスター下面より上部に折り畳み収納され得
    ることを特徴とする梁型枠支持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の梁型枠支持装置におい
    て、前記支柱の前記梁受部材との各々の連結位置は、梁
    長手方向の同一直線上に重複しないことを特徴とする梁
    型枠支持装置。
  3. 【請求項3】 前記支柱を折り畳む際の上端部の回動高
    さは、各組の前記梁受部材毎に異なることを特徴とする
    請求項1又は2記載の梁型枠支持装置。
  4. 【請求項4】 梁長手方向に適宜間隔に配し梁側面型枠
    支持用の一対の枠材を適位置に固定する大引材と、この
    大引材の下面に適数本配設し梁型枠を支持するビーム材
    と、このビーム材に連結して横引き移動用のキャスター
    を装着しビーム材長手方向中央部よりの対称位置に配す
    る2組の梁受部材と、この梁受部材に上端部を回動可能
    に連結し高さ調整部を備え水平材及びブレース材を着脱
    自在に装着しキャスター下面より上部に折り畳み収納さ
    れる2組の支柱を有する梁型枠支持装置の組立解体方法
    において、組立時には前記支柱に接続する補助支柱を用
    い、解体移動時にはこの補助支柱を取り外して前記支柱
    を梁型枠の外部に突出しないように折り畳みキャスター
    にて横引き移動することを特徴とする梁型枠支持装置の
    組立解体方法。
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