JPH07316154A - 2−ジフェニルメチル−n−[(2−メトキシフェニル)メチル−1−アザビシクロ[2,2,2オクタン−3−アミンのシス化合物のラセミ混合物の分割方法 - Google Patents
2−ジフェニルメチル−n−[(2−メトキシフェニル)メチル−1−アザビシクロ[2,2,2オクタン−3−アミンのシス化合物のラセミ混合物の分割方法Info
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- JPH07316154A JPH07316154A JP6322355A JP32235594A JPH07316154A JP H07316154 A JPH07316154 A JP H07316154A JP 6322355 A JP6322355 A JP 6322355A JP 32235594 A JP32235594 A JP 32235594A JP H07316154 A JPH07316154 A JP H07316154A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、2−ジフェニルメチル−N−
[(2−メトキシフェニル)メチル]−1−アザビシク
ロ[2,2,2]オクタン−3−アミンのシス化合物の
ラセミ混合物の分割方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、式: 【化1】 で示されるcis−化合物のラセミ混合物を(−)マン
デル酸と反応させ、式VII 化合物の(−)マンデル酸塩
を精製し、(−)マンデル酸塩を処理し、式VIIの
(−)の化合物を回収することによる前記ラセミ化合物
の分割方法に関する。
[(2−メトキシフェニル)メチル]−1−アザビシク
ロ[2,2,2]オクタン−3−アミンのシス化合物の
ラセミ混合物の分割方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、式: 【化1】 で示されるcis−化合物のラセミ混合物を(−)マン
デル酸と反応させ、式VII 化合物の(−)マンデル酸塩
を精製し、(−)マンデル酸塩を処理し、式VIIの
(−)の化合物を回収することによる前記ラセミ化合物
の分割方法に関する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野及び従来の技術】本発明は、サブス
タンスP活性を有する置換2−ジフェニルメチル−N−
[(2−メトキシフェニル)メチル]−1−アザビシク
ロ[2,2,2]オクタン−3−アミンのシス化合物の
ラセミ混合物の分割方法に関する。該ラセミ化合物は、
中間体であるアザビシクロ[2,2,2]オクタン−3
−イミン類から製造できる。中間体アザビシクロ[2,
2,2]オクタン−3−イミン類はフェニルメチルイミ
ン中間体から製造できる。
タンスP活性を有する置換2−ジフェニルメチル−N−
[(2−メトキシフェニル)メチル]−1−アザビシク
ロ[2,2,2]オクタン−3−アミンのシス化合物の
ラセミ混合物の分割方法に関する。該ラセミ化合物は、
中間体であるアザビシクロ[2,2,2]オクタン−3
−イミン類から製造できる。中間体アザビシクロ[2,
2,2]オクタン−3−イミン類はフェニルメチルイミ
ン中間体から製造できる。
【0002】上記ラセミ化合物、それらの製造方法、及
びそれらのサブスタンスP拮抗能力は国際出願公開公報
第WO90/05729号に開示されている。これらの
化合物は過剰なサブスタンスPによって惹起される疾患
の治療に有効である。サブスタンスPはタキキニン系ペ
プチドに属する、天然に産生するウンデカペプチドであ
り、タキキニン系ペプチドは平滑筋組織に対するそれら
の迅速な刺激作用のためにこのように呼ばれる。さらに
詳しくは、サブスタンスPは哺乳動物において産生され
る(本来、腸から単離される)薬理学的活性な神経ペプ
チドであり、特徴的なアミノ酸配列を有する。多くの疾
患の病態生理学にサブスタンスPとその他のタキキニン
が広範囲に関係していることは当該技術分野において詳
細に実証されている。このような疾患の例は精神病、偏
頭痛、リウマチ性関節炎及び潰瘍性大腸炎である。
びそれらのサブスタンスP拮抗能力は国際出願公開公報
第WO90/05729号に開示されている。これらの
化合物は過剰なサブスタンスPによって惹起される疾患
の治療に有効である。サブスタンスPはタキキニン系ペ
プチドに属する、天然に産生するウンデカペプチドであ
り、タキキニン系ペプチドは平滑筋組織に対するそれら
の迅速な刺激作用のためにこのように呼ばれる。さらに
詳しくは、サブスタンスPは哺乳動物において産生され
る(本来、腸から単離される)薬理学的活性な神経ペプ
チドであり、特徴的なアミノ酸配列を有する。多くの疾
患の病態生理学にサブスタンスPとその他のタキキニン
が広範囲に関係していることは当該技術分野において詳
細に実証されている。このような疾患の例は精神病、偏
頭痛、リウマチ性関節炎及び潰瘍性大腸炎である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題および課題を解決するた
めの手段】本発明は、式:
めの手段】本発明は、式:
【化2】 で示されるcis−化合物のラセミ混合物を(−)マン
デル酸と反応させ、式VII 化合物の(−)マンデル酸塩
を精製し、(−)マンデル酸塩を処理し、式VIIの
(−)の化合物を回収することによる前記ラセミ化合物
の分割方法に関する。
デル酸と反応させ、式VII 化合物の(−)マンデル酸塩
を精製し、(−)マンデル酸塩を処理し、式VIIの
(−)の化合物を回収することによる前記ラセミ化合物
の分割方法に関する。
【0004】式VII の化合物は、以下のようにして製造
できる。
できる。
【0005】まず、式:
【化3】 で示される化合物と、式:
【化4】 [式中、AはMgCl、MgBr又はリチウムである]
で示される化合物とを反応させることによって、式:
で示される化合物とを反応させることによって、式:
【化5】 で示される化合物を製造する。
【0006】式IIaの化合物は、式:
【化6】 で示される化合物と、式:
【化7】 で示される化合物とを反応させることによって、式:
【化8】 で示される化合物を製造することによって得ることがで
きる。
きる。
【0007】次に、式:
【化9】 で示される化合物をさらにトリアセトキシホウ水素化ナ
トリウムと酢酸とによって還元することによって、式:
トリウムと酢酸とによって還元することによって、式:
【化10】 で示されるシス化合物のラセミ混合物を製造する。
【0008】発明の詳細な説明 式IIa化合物と式 IIIa化合物との反応は、式 IIIaの
グリニャール試薬を溶解させることができる反応に不活
性な溶剤中で実施される。適当な溶剤は例えばジ(C1
−C6 )アルキルエーテル又は環状エーテル例えばテト
ラヒドロフランもしくはジオキサンのようなエーテルで
ある。他の適当な溶剤はトルエン、ジメトキシ−エタン
及びグリムである。これらの溶剤の混合物も同様に使用
可能である。反応温度は一般に約0℃から室温までの範
囲である。反応速度を高めるためには、約50℃以上の
高い反応温度も使用可能である。
グリニャール試薬を溶解させることができる反応に不活
性な溶剤中で実施される。適当な溶剤は例えばジ(C1
−C6 )アルキルエーテル又は環状エーテル例えばテト
ラヒドロフランもしくはジオキサンのようなエーテルで
ある。他の適当な溶剤はトルエン、ジメトキシ−エタン
及びグリムである。これらの溶剤の混合物も同様に使用
可能である。反応温度は一般に約0℃から室温までの範
囲である。反応速度を高めるためには、約50℃以上の
高い反応温度も使用可能である。
【0009】式IVa化合物と式Va化合物との反応は、
例えば芳香族炭化水素(例えばトルエン、キシレン又は
ベンゼン)のような、反応に不活性な溶剤中で実施され
る。この反応は一般に室温から反応に不活性な溶剤の還
流温度までの範囲内の温度において実施される。この反
応中には、一般に酸触媒が存在する。このような触媒の
例は例えば樟脳スルホン酸及びp−トルエンスルホン酸
のようなスルホン酸である。
例えば芳香族炭化水素(例えばトルエン、キシレン又は
ベンゼン)のような、反応に不活性な溶剤中で実施され
る。この反応は一般に室温から反応に不活性な溶剤の還
流温度までの範囲内の温度において実施される。この反
応中には、一般に酸触媒が存在する。このような触媒の
例は例えば樟脳スルホン酸及びp−トルエンスルホン酸
のようなスルホン酸である。
【0010】式Ia化合物のトリアセトキシホウ水素化
ナトリウムと酢酸とによる還元は、一般に約5〜約50
℃、通常は約20〜約25℃、例えば室温において実施
される。
ナトリウムと酢酸とによる還元は、一般に約5〜約50
℃、通常は約20〜約25℃、例えば室温において実施
される。
【0011】式VII 化合物と(−)マンデル酸との反応
は一般に酢酸エチル中で実施される。この後の精製は一
般に、酢酸エチル中で還流温度において(−)マンデル
酸塩をスラリー化することによって実施される。この精
製された塩を強塩基で処理して、式VII の(−)化合物
を回収する。この処理は一般にpH10〜12において
実施される。強塩基の例は例えばアルカリ金属水酸化物
(例えば水酸化カリウム)のような強無機塩基と、例え
ば炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩である。
は一般に酢酸エチル中で実施される。この後の精製は一
般に、酢酸エチル中で還流温度において(−)マンデル
酸塩をスラリー化することによって実施される。この精
製された塩を強塩基で処理して、式VII の(−)化合物
を回収する。この処理は一般にpH10〜12において
実施される。強塩基の例は例えばアルカリ金属水酸化物
(例えば水酸化カリウム)のような強無機塩基と、例え
ば炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩である。
【0012】本発明の最終化合物は、上記国際出願公開
公報第WO90/05729号にさらに詳細に説明され
るように、約5.0mg/日〜約1500mg/日の範
囲内の用量で、経口経路、非経口経路又は局所経路のい
ずれかで投与されることができる。
公報第WO90/05729号にさらに詳細に説明され
るように、約5.0mg/日〜約1500mg/日の範
囲内の用量で、経口経路、非経口経路又は局所経路のい
ずれかで投与されることができる。
【0013】サブスタンスPアンタゴニストとしての本
発明の最終化合物の活性は、ウシ尾組織のサブスタンス
Pの受容体部位におけるサブスタンスPの結合を阻止す
るそれらの能力によって、オートラジオグラフィーによ
ってタキキニン受容体を可視化するために放射性リガン
ドを用いて評価される。ここに述べるキヌクリジン化合
物類のサブスタンスPアンタゴニスト活性はJourn
al of Biological Chemistr
y,258巻,5158頁(1983)に報告される、
M.A.Cascieri等が述べる標準分析方法を用
いて評価される。この方法は本質的に、前記単離ウシ組
織のサブスタンスP受容体部位における放射性標識サブ
スタンスPリガンド量を50%減ずるために必要な個々
の化合物濃度を測定し、それによって各供試化合物の特
徴的IC50を得ることを含む。
発明の最終化合物の活性は、ウシ尾組織のサブスタンス
Pの受容体部位におけるサブスタンスPの結合を阻止す
るそれらの能力によって、オートラジオグラフィーによ
ってタキキニン受容体を可視化するために放射性リガン
ドを用いて評価される。ここに述べるキヌクリジン化合
物類のサブスタンスPアンタゴニスト活性はJourn
al of Biological Chemistr
y,258巻,5158頁(1983)に報告される、
M.A.Cascieri等が述べる標準分析方法を用
いて評価される。この方法は本質的に、前記単離ウシ組
織のサブスタンスP受容体部位における放射性標識サブ
スタンスPリガンド量を50%減ずるために必要な個々
の化合物濃度を測定し、それによって各供試化合物の特
徴的IC50を得ることを含む。
【0014】下記実施例によって、本発明を説明する。
【0015】
【実施例】実施例1 A.N−[(2−メトキシフェニル)メチル]−2−フ
ェニルメチレン−1−アザビシクロ[2,2,2]−オ
クタン−3−イミン メカニカルスターラー、温度計、冷却管、Dean S
tarkトラップを備えた12L三つ口丸底フラスコ
(3nrbf)に、トルエン 5.9L、2−フェニル
メチレン−1−アザビシクロ[2,2,2]−オクタン
−3−イミン 791.8g(3.7モル)、2−メト
キシベンジルアミン 764g(5.6モル、1.5当
量)、及び(+)樟脳スルホン酸 8.8g(0.00
39モル)を装入した。この溶液を還流するまで(11
6℃)加熱し、42時間還流させた。Dean Sta
rkトラップには全体で75mlの水が回収され、反応
が進行していることを示した。標題生成物を含む溶液を
室温に冷却した。
ェニルメチレン−1−アザビシクロ[2,2,2]−オ
クタン−3−イミン メカニカルスターラー、温度計、冷却管、Dean S
tarkトラップを備えた12L三つ口丸底フラスコ
(3nrbf)に、トルエン 5.9L、2−フェニル
メチレン−1−アザビシクロ[2,2,2]−オクタン
−3−イミン 791.8g(3.7モル)、2−メト
キシベンジルアミン 764g(5.6モル、1.5当
量)、及び(+)樟脳スルホン酸 8.8g(0.00
39モル)を装入した。この溶液を還流するまで(11
6℃)加熱し、42時間還流させた。Dean Sta
rkトラップには全体で75mlの水が回収され、反応
が進行していることを示した。標題生成物を含む溶液を
室温に冷却した。
【0016】単離した場合に、下記NMRデータが得ら
れた: 1H NMR(CDCl3 ):8.05(d,2
H),7.40−6.80(m,9H),4.80
(s,2H),3.80(s,3H),3.25−2.
95(m,5H),1.90−1.70(m,4H)。
れた: 1H NMR(CDCl3 ):8.05(d,2
H),7.40−6.80(m,9H),4.80
(s,2H),3.80(s,3H),3.25−2.
95(m,5H),1.90−1.70(m,4H)。
【0017】B.2−(ジフェニルメチル)−N−
[(2−メトキシフェニル)メチル]−1−アザビシク
ロ[2,2,2]−オクタン−3−イミン 5℃の3Mフェニルマグネシウムブロミド/ジエチルエ
ーテル溶液1.8L(5.6モル,1.5当量)を含む
22L三つ口フラスコに、この実施例のパートAで得ら
れた溶液を装入した。このトルエン溶液は、温度を10
℃未満に維持しながら、1.5時間にわたって加えた。
トルエン溶液の約半分を加えた後に、黄褐色スラリーが
得られた。反応を室温に加温しながら12〜18時間攪
拌した。黄褐色スラリーを5℃に冷却し、6.1Lの水
によって徐々に反応を停止させた。停止した反応にCe
lite 500g量を加え、これを30℃に加温し、
30℃において30分間攪拌した。このスラリーをCe
liteに通して濾過し、トルエンによって洗浄した。
層を分離し、水層をトルエン1Lによって洗浄し、有機
層を一緒にし、硫酸マグネシウム500gによって30
分間乾燥させた。このスラリーを濾過し、濾液を濃厚な
油性固体になるまで真空蒸発させた。この濃厚な油性固
体にイソプロパノール(4.5L)を加え、得られたス
ラリーを5℃に冷却し、この温度において1時間顆粒化
させた。固体を濾別し、冷イソプロパノール0.5Lで
洗浄し、50℃において真空蒸発させて、標題化合物4
94.9g(2工程にわたって30.5%)を得た。融
点:154−158℃。 1HNMR(CDCl3 ):
7.45−6.70(m,14H),4.65(d,1
H),4.45(q,2H),4.25(d,2H),
3.80(s,3H),3.15−3.00(m,3
H),2.70−2.35(m,2H),1.85−
1.65(m,4H)。
[(2−メトキシフェニル)メチル]−1−アザビシク
ロ[2,2,2]−オクタン−3−イミン 5℃の3Mフェニルマグネシウムブロミド/ジエチルエ
ーテル溶液1.8L(5.6モル,1.5当量)を含む
22L三つ口フラスコに、この実施例のパートAで得ら
れた溶液を装入した。このトルエン溶液は、温度を10
℃未満に維持しながら、1.5時間にわたって加えた。
トルエン溶液の約半分を加えた後に、黄褐色スラリーが
得られた。反応を室温に加温しながら12〜18時間攪
拌した。黄褐色スラリーを5℃に冷却し、6.1Lの水
によって徐々に反応を停止させた。停止した反応にCe
lite 500g量を加え、これを30℃に加温し、
30℃において30分間攪拌した。このスラリーをCe
liteに通して濾過し、トルエンによって洗浄した。
層を分離し、水層をトルエン1Lによって洗浄し、有機
層を一緒にし、硫酸マグネシウム500gによって30
分間乾燥させた。このスラリーを濾過し、濾液を濃厚な
油性固体になるまで真空蒸発させた。この濃厚な油性固
体にイソプロパノール(4.5L)を加え、得られたス
ラリーを5℃に冷却し、この温度において1時間顆粒化
させた。固体を濾別し、冷イソプロパノール0.5Lで
洗浄し、50℃において真空蒸発させて、標題化合物4
94.9g(2工程にわたって30.5%)を得た。融
点:154−158℃。 1HNMR(CDCl3 ):
7.45−6.70(m,14H),4.65(d,1
H),4.45(q,2H),4.25(d,2H),
3.80(s,3H),3.15−3.00(m,3
H),2.70−2.35(m,2H),1.85−
1.65(m,4H)。
【0018】実施例2 2−ジフェニルメチル−N−[(2−メトキシフェニ
ル)メチル]−1−アザビシクロ[2,2,2]−オク
タン−3−アミン 22L三つ口フラスコに、酢酸10.3Lを装入した後
に、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム531.1g
(2.5モル)を15分間にわたって加えた。この溶液
に実施例1Bの標題化合物411.5g(1.0モル)
を20分間にわたって加えた。この添加中に温度は25
℃から30℃に上昇した。反応を周囲温度において4.
5時間攪拌し、次に濃厚な油状物に成るまで濃縮した。
この油状物を塩化メチレン3.1Lと水6.3Lとに分
配した。この混合物のpHを50%水酸化ナトリウム6
45mlによって4.2から8.4に調節した。層を分
離し、水層を塩化メチレン1.4Lによって洗浄し、有
機層を一緒にし、硫酸マグネシウム500gによって3
0分間乾燥させた。このスラリーを濾過し、濾液を油状
物になるまで真空蒸発させた。この油状物をイソプロパ
ノール3.3Lで希釈すると、白色固体の濃厚な沈殿が
生じた。このスラリーを真空下で35℃に加熱して、残
留塩化メチレンを除去し、5℃に冷却し、30分間顆粒
化させた。白色固体を濾過によって単離させ、冷イソプ
ロパノールで洗浄し、45℃において真空乾燥させて、
標題化合物(ラセミ混合物)356gを86.1%収率
で得た。融点は133−135℃であった。
ル)メチル]−1−アザビシクロ[2,2,2]−オク
タン−3−アミン 22L三つ口フラスコに、酢酸10.3Lを装入した後
に、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム531.1g
(2.5モル)を15分間にわたって加えた。この溶液
に実施例1Bの標題化合物411.5g(1.0モル)
を20分間にわたって加えた。この添加中に温度は25
℃から30℃に上昇した。反応を周囲温度において4.
5時間攪拌し、次に濃厚な油状物に成るまで濃縮した。
この油状物を塩化メチレン3.1Lと水6.3Lとに分
配した。この混合物のpHを50%水酸化ナトリウム6
45mlによって4.2から8.4に調節した。層を分
離し、水層を塩化メチレン1.4Lによって洗浄し、有
機層を一緒にし、硫酸マグネシウム500gによって3
0分間乾燥させた。このスラリーを濾過し、濾液を油状
物になるまで真空蒸発させた。この油状物をイソプロパ
ノール3.3Lで希釈すると、白色固体の濃厚な沈殿が
生じた。このスラリーを真空下で35℃に加熱して、残
留塩化メチレンを除去し、5℃に冷却し、30分間顆粒
化させた。白色固体を濾過によって単離させ、冷イソプ
ロパノールで洗浄し、45℃において真空乾燥させて、
標題化合物(ラセミ混合物)356gを86.1%収率
で得た。融点は133−135℃であった。
【0019】実施例3 (−)−2−ジフェニルメチル−N−[(2−メトキシ
フェニル)メチル]−1−アザビシクロ[2,2,2]
−オクタン−3−アミン メカニカルスターラーと温度計とを装備した22L三つ
口フラスコに、実施例2の標題化合物345g(0.8
4モル)と酢酸エチル10.4Lとを装入した。反応を
25℃において10分間攪拌すると、濁りを帯びた溶液
が生じた。この溶液に(−)マンデル酸127.2g
(0.84モル)を装入し、20−25℃において約4
分間攪拌した後に、白色スラリーが生じた。この反応混
合物をこの温度において2時間攪拌してから、白色固体
を濾過によって単離させ、酢酸エチルによって洗浄し、
風乾させて、マンデル酸塩386g(81.8%)を得
た。この収率は理論収量が236gである目的ジアステ
レオマー塩の31.8%過剰を表す。
フェニル)メチル]−1−アザビシクロ[2,2,2]
−オクタン−3−アミン メカニカルスターラーと温度計とを装備した22L三つ
口フラスコに、実施例2の標題化合物345g(0.8
4モル)と酢酸エチル10.4Lとを装入した。反応を
25℃において10分間攪拌すると、濁りを帯びた溶液
が生じた。この溶液に(−)マンデル酸127.2g
(0.84モル)を装入し、20−25℃において約4
分間攪拌した後に、白色スラリーが生じた。この反応混
合物をこの温度において2時間攪拌してから、白色固体
を濾過によって単離させ、酢酸エチルによって洗浄し、
風乾させて、マンデル酸塩386g(81.8%)を得
た。この収率は理論収量が236gである目的ジアステ
レオマー塩の31.8%過剰を表す。
【0020】この塩を下記方法によって精製した。不純
なマンデル酸塩(386g)を還流酢酸エチル7.7L
中で45分間スラリー化し、1時間にわたって20−2
5℃に冷却し、濾過し、酢酸エチル約1Lで洗浄した。
溶媒で湿ったケーキを還流酢酸エチル5.5L中で45
分間スラリー化し、1時間にわたって20−25℃に冷
却し、濾過し、酢酸エチル約1Lで洗浄した。溶媒で湿
ったケーキを還流酢酸エチル4.0L中で45分間スラ
リー化し、1時間にわたって20−25℃に冷却し、濾
過し、酢酸エチル約1Lで洗浄し、風乾させて、目的ジ
アステレオマー塩199.6g(84.6%収率)を得
た。このマンデル酸塩の比旋光度(specific
rotation)は[α]D =−51.5゜(CH2
Cl2 ,c=0.55)であり、融点は196−198
であった。
なマンデル酸塩(386g)を還流酢酸エチル7.7L
中で45分間スラリー化し、1時間にわたって20−2
5℃に冷却し、濾過し、酢酸エチル約1Lで洗浄した。
溶媒で湿ったケーキを還流酢酸エチル5.5L中で45
分間スラリー化し、1時間にわたって20−25℃に冷
却し、濾過し、酢酸エチル約1Lで洗浄した。溶媒で湿
ったケーキを還流酢酸エチル4.0L中で45分間スラ
リー化し、1時間にわたって20−25℃に冷却し、濾
過し、酢酸エチル約1Lで洗浄し、風乾させて、目的ジ
アステレオマー塩199.6g(84.6%収率)を得
た。このマンデル酸塩の比旋光度(specific
rotation)は[α]D =−51.5゜(CH2
Cl2 ,c=0.55)であり、融点は196−198
であった。
【0021】12L三つ口フラスコにメカニカルスター
ラー、温度計、pH計を装備した。このフラスコに、精
製マンデル酸塩198.6g(0.35モル)、水3.
97L及び塩化メチレン3.4Lを装入した。この二相
混合物のpHは5.2であり、これを50%水酸化ナト
リウム44mlによってpH13−14に調節した。水
酸化ナトリウム添加中の温度は18℃であった。層を分
離し、水層を塩化メチレン1.7Lによって洗浄した。
有機層を一緒にし、水2Lによって逆洗し、硫酸マグネ
シウムによって乾燥させ、濾過した。濾液を大気中で約
0.5Lに濃縮し、イソプロパノール約0.5Lによっ
て0.5L量及び60℃温度になるように置換した。さ
らにイソプロパノール0.5Lを加え、反応を1.5時
間かけて20−25℃に冷却させた。この冷却期間中
に、白色スラリーが発現し、これを濾過によって単離さ
せ、イソプロパノールによって洗浄し、真空乾燥させ
て、ラセミ出発物質345gから可能な172.5gか
ら、目的鏡像異性体である標題化合物115.5g(6
7.0%収率)を得た。この物質の比旋光度は[α]D
=−22.2゜(CH2 Cl2 ,c=0.50)であ
り、融点は155−157℃であった。
ラー、温度計、pH計を装備した。このフラスコに、精
製マンデル酸塩198.6g(0.35モル)、水3.
97L及び塩化メチレン3.4Lを装入した。この二相
混合物のpHは5.2であり、これを50%水酸化ナト
リウム44mlによってpH13−14に調節した。水
酸化ナトリウム添加中の温度は18℃であった。層を分
離し、水層を塩化メチレン1.7Lによって洗浄した。
有機層を一緒にし、水2Lによって逆洗し、硫酸マグネ
シウムによって乾燥させ、濾過した。濾液を大気中で約
0.5Lに濃縮し、イソプロパノール約0.5Lによっ
て0.5L量及び60℃温度になるように置換した。さ
らにイソプロパノール0.5Lを加え、反応を1.5時
間かけて20−25℃に冷却させた。この冷却期間中
に、白色スラリーが発現し、これを濾過によって単離さ
せ、イソプロパノールによって洗浄し、真空乾燥させ
て、ラセミ出発物質345gから可能な172.5gか
ら、目的鏡像異性体である標題化合物115.5g(6
7.0%収率)を得た。この物質の比旋光度は[α]D
=−22.2゜(CH2 Cl2 ,c=0.50)であ
り、融点は155−157℃であった。
【0022】実施例4 メカニカルスターラー、温度計、添加ロート及びスチー
ムバスを装備した5L三つ口フラスコに、実施例3の標
題化合物123.3g(0.30モル)とアセトン3.
1Lとを装入した。このスラリーを溶解のために30℃
に加熱してから、再び24℃に冷却した。アセトン25
2mlに溶解したメタンスルホン酸58.6g(0.6
0モル)の溶液を5分間で加えた。この反応は24℃か
ら32℃に温度上昇し、濃厚な白色スラリーになった、
これを周囲温度において2時間攪拌した。反応を大気中
で300−400mlのスラリー量及び60℃の温度に
成るまで濃縮した。このスラリーに、固体物質を溶解す
るメタノール750mlを加えた。この溶液を濾過によ
って“小粒(speck)含まず”にし、150−20
0ml量になるまで大気中で濃縮した。濾過済みイソプ
ロパノール500ml量を加え、反応を150−200
mlになるまで真空濃縮した。さらに濾過済みイソプロ
パノール500ml量を加え、反応を最終量の500m
l及び温度45℃に成るまで真空濃縮した。反応を冷却
すると、結晶化が生じた。このスラリーを周囲温度に冷
却しながら1.5時間攪拌し、次に5℃において45分
間攪拌した。生成物を濾過によって単離し、ケーキを濾
過済み冷イソプロパノール200mlによって2回洗浄
した。45℃において12時間真空乾燥した後に、実施
例3の標題生成物のメタンスルホン酸塩170.7g
(94.4%)が得られた。融点は244.5〜246
℃であり、比旋光度は[α]D =−25.8゜(CH3
OH,c=1.1)であった。
ムバスを装備した5L三つ口フラスコに、実施例3の標
題化合物123.3g(0.30モル)とアセトン3.
1Lとを装入した。このスラリーを溶解のために30℃
に加熱してから、再び24℃に冷却した。アセトン25
2mlに溶解したメタンスルホン酸58.6g(0.6
0モル)の溶液を5分間で加えた。この反応は24℃か
ら32℃に温度上昇し、濃厚な白色スラリーになった、
これを周囲温度において2時間攪拌した。反応を大気中
で300−400mlのスラリー量及び60℃の温度に
成るまで濃縮した。このスラリーに、固体物質を溶解す
るメタノール750mlを加えた。この溶液を濾過によ
って“小粒(speck)含まず”にし、150−20
0ml量になるまで大気中で濃縮した。濾過済みイソプ
ロパノール500ml量を加え、反応を150−200
mlになるまで真空濃縮した。さらに濾過済みイソプロ
パノール500ml量を加え、反応を最終量の500m
l及び温度45℃に成るまで真空濃縮した。反応を冷却
すると、結晶化が生じた。このスラリーを周囲温度に冷
却しながら1.5時間攪拌し、次に5℃において45分
間攪拌した。生成物を濾過によって単離し、ケーキを濾
過済み冷イソプロパノール200mlによって2回洗浄
した。45℃において12時間真空乾燥した後に、実施
例3の標題生成物のメタンスルホン酸塩170.7g
(94.4%)が得られた。融点は244.5〜246
℃であり、比旋光度は[α]D =−25.8゜(CH3
OH,c=1.1)であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーティアショー,チャールズ・ダブリュ ー アメリカ合衆国コネチカット州06359,ノ ース・ストニントン,ノーリッチ−ウエス タリー・ロード 274
Claims (2)
- 【請求項1】式: 【化1】 で示されるcis−化合物のラセミ混合物を(−)マン
デル酸と反応させ、式VII 化合物の(−)マンデル酸塩
を精製し、(−)マンデル酸塩を処理し、式VIIの
(−)の化合物を回収することによる前記ラセミ化合物
の分割方法。 - 【請求項2】(−)マンデル酸塩を強塩基で処理する、
請求項1の分割方法。
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US07/637,102 US5138060A (en) | 1991-01-03 | 1991-01-03 | Process and intermediates for preparing azabicyclo(2.2.2)octan-3-imines |
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TW385308B (en) * | 1994-03-04 | 2000-03-21 | Merck & Co Inc | Prodrugs of morpholine tachykinin receptor antagonists |
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