JPH07316088A - エーテル化合物、その用途およびその製造中間体 - Google Patents

エーテル化合物、その用途およびその製造中間体

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JPH07316088A
JPH07316088A JP10954694A JP10954694A JPH07316088A JP H07316088 A JPH07316088 A JP H07316088A JP 10954694 A JP10954694 A JP 10954694A JP 10954694 A JP10954694 A JP 10954694A JP H07316088 A JPH07316088 A JP H07316088A
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明子 垣水
Kazuhiro Tsushima
和礼 対馬
Kimitoshi Umeda
公利 梅田
Tomonori Iwasaki
智則 岩崎
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Abstract

(57)【要約】 【構成】一般式 化1 【化1】 〔式中、Xはフッ素原子または水素原子を表わす。〕で
示されるエーテル化合物、それを有効成分として含有す
る有害生物防除剤およびその製造中間体。 【効果】 優れた有害生物防除効力を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エーテル化合物、その
用途およびその製造中間体に関する。
【従来の技術】これまで、ある種のエーテル化合物が殺
虫、殺ダニ剤の有効成分として用いられることが、たと
えば特開昭 59-108733号公報や特開昭 58-198430号公報
等に記載されている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の化合物も防除効力等の点から、有害生物防除剤の有効
成分として必ずしも常に満足すべきものであるとは言い
難い。
【0002】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記状況
に鑑み、すぐれた有害生物防除効力を有する化合物を見
出すべく鋭意検討を重ねた結果、下記一般式 化3で示
されるエーテル化合物がすぐれた有害生物防除効力を有
することを見出すと共に、該エーテル化合物を製造する
上で、後記一般式 化4で示されるシクロプロパン誘導
体が有用な中間体となることを見出し、本発明を完成し
た。すなわち、本発明は一般式 化3
【化3】 〔式中、Xはフッ素原子または水素原子を表わす。〕で
示されるエーテル化合物(以下、本発明化合物と記
す。)、それを有効成分とする有害生物防除剤およびそ
の製造中間体である一般式 化4
【化4】 〔式中、Rはヒドロキシメチル基、ホルミル基またはシ
アノ基を表わす。〕で示されるシクロプロパン誘導体を
提供するものである。
【0003】本発明化合物は、たとえば、式 化5
【化5】 で示されるアルコール化合物と一般式 化6
【化6】 〔式中、Xは前述と同じ意味を表わし、Yはハロゲン原
子(たとえば、塩素原子、臭素原子等)を表わす。〕で
示されるベンジルハライド化合物とを反応させることに
より製造することができる。反応は塩基の存在下、溶媒
中で行なうのが好ましい。用いられる塩基としては、た
とえば、ナトリウムアミド、炭酸カリウム、トリエチル
アミン、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム等をあげ
ることができる。溶媒としては、たとえば、トルエン、
ヘキサン、ベンゼン等の炭化水素類、ジメチルスルホキ
シド(DMSO)、N,N−ジメチルホルムアミド(D
MF)、1,2−ジメトキシエタン(DME)、テトラ
ヒドロフラン(THF)等のエーテル類および水を単独
もしくは混合して用いることができる。反応温度は通常
−20℃から反応に使用する溶媒の沸点または100℃
の範囲をとることができるが、−5℃から反応に使用す
る溶媒の沸点または100℃までの温度がより望まし
い。一般式 化5のアルコール化合物と一般式 化6の
ベンジルハライド化合物の使用モル比は任意に設定でき
るが、等モルまたはそれに近い比率で行なうのが有利で
ある。塩基は一般式 化5のアルコール化合物1モルに
対して、等モルから過剰量の割合を用いることができる
が、望ましくは等モル〜5モルの割合である。必要に応
じて、たとえば、テトラブチルアンモニウムブロミド、
ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド等のアンモニ
ウム塩、TDA−1(登録商標)、18−クラウン−6
等のクラウンエーテル類等を添加してもよい。反応終了
後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を
行い、目的の本発明化合物を得ることができる。必要な
らば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操
作によってさらに精製することもできる。
【0004】一般式 化5で示されるアルコール化合物
は、たとえば、市販品である4−(トリフルオロメトキ
シ)ベンジルブロミドを用いて下記スキーム化7にした
がって製造することができる。
【化7】
【0005】本発明化合物が防除効力を発揮する有害生
物としては、たとえば、下記のものがあげられる。 半翅目害虫 ヒメトビウンカ、トビイロウンカ、セジロウンカ等のウ
ンカ類、ツマグロヨコバイ、イナズマヨコバイ、タイワ
ンツマグロヨコバイ等のヨコバイ類、アブラムシ類、カ
メムシ類、コナジラミ類、カイガラムシ類、グンバイム
シ類、キジラミ類等 鱗翅目害虫 ニカメイガ(ニカメイチュウ)、コブノメイカ、ノシメ
コクガ等のメイガ類、ハスモンヨトウ、アワヨトウ、ヨ
トウガ等のヨトウ類、モンシロチョウ等のシロチョウ
類、コカクモンハマキ等のハマキガ類、シンクイガ類、
ハモグリガ類、ドクガ類、ウワバ類、カブラヤガ、タマ
ナヤガ等のアグロティス属(Agrothis spp.)、ヘリオテ
ィス属(Heliothis spp.) 、コナガ、イガ、コイガ等 双翅目害虫 アカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイ
シマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ
等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエバ
エ、ヒメイエバエ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバ
エ類、タネバエ、タマネギバエ等のハナバエ類、ミバエ
類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、アブ類、ブユ
類、サシバエ類等 鞘翅目害虫 ウェスタンコーンルートワーム、サザンコーンルートワ
ーム等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ、ヒ
メコガネ等のコガネムシ類、コクゾウムシ、イネミズゾ
ウムシ等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマ
シ、コクヌストモドキ等のゴミムシダマシ類、キスジノ
ミハムシ、ウリハムシ等のハムシ類、シバンムシ類、ニ
ジュウヤホシテントウ等のヘノスエピラクナ属(Henosu
epilacha spp.)、ヒラタキクイムシ類、ナガシンクイム
シ類、カミキリムシ類、アオバアリガタハネカクシ等 網翅目害虫 チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、ト
ビイロゴキブリ、コバネゴキブリ等 総翅目害虫 ミナミキイロアザミウマ、ハナアザミウマ等 膜翅目害虫 アリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、カブラハバチ
等のハバチ類等 直翅目害虫 ケラ、バッタ等 隠翅目害虫 ヒトノミ等 シラミ目害虫 ヒトジラミ、ケジラミ等 等翅目害虫 ヤマトシロアリ、イエシロアリ等 等の有害昆虫類 ハダニ類 ニセナミハダニ、ナミハダニ、カンザワハダニ、ミカン
ハダニ、リンゴハダニ等 マダニ類 オウシマダニ類 室内塵性ダニ類 コナダニ類、チリダニ類、ツメダニ類、イエダニ類等 等の有害ダニ類 土壌線虫類 ネグサレセンチュウ類、シストセンチュウ類、ネコブセ
ンチュウ類等 線虫類 マツノザイセンチュウ、シンガレセンチュウ類等 等 さらに、既存の殺虫剤に対し、抵抗性の発達した有害生
物にも有効である。
【0006】本発明化合物を有害生物防除剤の有効成分
として用いる場合は、通常、固体担体、液体担体、ガス
状担体、餌と混合するか、あるいは蚊取線香やマット等
の基材に含浸し、必要あれば界面活性剤、その他の製剤
用補助剤を添加して、油剤、乳剤、水和剤、水中懸濁剤
・水中乳濁剤等のフロアブル剤、粒剤、粉剤、エアゾー
ル、蚊取線香・電気蚊取マット・ノーマット等の加熱燻
煙剤、自己燃焼型燻煙剤・化学反応型燻煙剤、多孔セラ
ミック板燻煙剤等の加熱燻煙剤、樹脂蒸散剤・含浸紙蒸
散剤等の非加熱蒸散剤、フォッギング等の煙霧剤、UL
V剤、毒餌等に製剤して使用する。これらの製剤には、
有効成分として本発明化合物を、通常、重量比で 0.001
〜95%含有する。製剤化の際に用いられる固体担体と
しては、たとえば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、合
成含水酸化珪素、ベントナイト、フバサミクレー、酸性
白土等)、タルク類、セラミック、その他の無機鉱物
(セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、
水和シリカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、
塩安等)等の微粉末あるいは粒状物などがあげられ、液
体担体としては、たとえば水、アルコール類(メタノー
ル、エタノール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチ
ルケトン等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン
等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、
灯油、軽油等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル
等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリ
ル等)、エーテル類(ジイソプロピルエーテル、ジオキ
サン等)、酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭
化水素類(ジクロロメタン、トリクロロエタン、四塩化
炭素等)、ジメチルスルホキシド、大豆油、綿実油等の
植物油等があげられ、ガス状担体、すなわち噴射剤とし
ては、たとえばフロンガス、ブタンガス、LPG(液化
石油ガス)、ジメチルエーテル、炭酸ガス等があげられ
る。界面活性剤としては、たとえばアルキル硫酸エステ
ル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホ
ン酸塩、アルキルアリールエーテル類およびそのポリオ
キシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル
類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘導体等
があげられる。固着剤や分散剤等の製剤用補助剤として
は、たとえばカゼイン、ゼラチン、多糖類(でんぷん
粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸
等)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶
性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸類等)があげられ、安定剤として
は、たとえばPAP(酸性リン酸イソプロピル)、BH
T(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノー
ル)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノ
ールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの
混合物)、植物油、鉱物油、界面活性剤、脂肪酸または
そのエステル等があげられる。蚊取線香の基材として
は、たとえば木粉、粕粉等の植物生粉末とタブ粉、スタ
ーチ、グルテイン等の結合剤との混合物等があげられ
る。電気蚊取マットの基材としては、たとえばコットン
リンターまたはコットンリンターとパルプとの混合物の
フィブリルを板状に固めたもの等があげられる。自己燃
焼型燻煙剤の基材としては、たとえば硝酸塩、亜硝酸
塩、グアニジン塩、塩素酸カリウム、ニトロセルロー
ス、エチルセルロース、木粉などの燃焼発熱剤、アルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩、重クロム酸塩、クロム
酸塩などの熱分解刺激剤、硝酸カリウムなどの酸素供給
剤、メラミン、小麦デンプンなどの支燃剤、硅藻土など
の増量剤、合成糊料などの結合剤等があげられる。化学
反応型燻煙剤の基材としては、たとえばアルカリ金属の
硫化物、多硫化物、水硫化物、含水塩、酸化カルシウム
等の発熱剤、炭素質物質、炭化鉄、活性白土などの触媒
剤、アゾジカルボンアミド、ベンゼンスルホニルヒドラ
ジド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、ポリスチ
レン、ポリウレタン等の有機発泡剤、天然繊維片、合成
繊維片等の充填剤等があげられる。非加熱蒸散剤の基材
としては、たとえば熱可塑性樹脂、濾紙、和紙等があげ
られる。毒餌の基材としては、たとえば穀物粉、植物
油、糖、結晶セルロース等の餌成分、ジブチルヒドロキ
シトルエン、ノルジヒドログアセレチック酸等の酸化防
止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ末などの誤
食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料、ピーナッツオイ
ルなどの誘引剤等があげられる。フロアブル剤(水中懸
濁剤または水中乳濁剤)の製剤は、一般に1〜75%の
化合物を 0.5〜15%の分散剤、 0.1〜10%の懸濁助
剤(たとえば、保護コロイドやチクソトロピー性を付与
する化合物)、0〜10%の適当な補助剤(たとえば、
消泡剤、防錆剤、安定化剤、展着剤、浸透助剤、凍結防
止剤、防菌剤、防黴剤等)を含む水中で微小に分散させ
ることによって得られる。水の代わりに化合物がほとん
ど溶解しない油を用いて油中懸濁剤とすることも可能で
ある。保護コロイドとしては、たとえばゼラチン、カゼ
イン、ガム類、セルロースエーテル、ポリビニルアルコ
ール等が用いられる。チクソトロピー性を付与する化合
物としては、たとえばベントナイト、アルミニウムマグ
ネシウムシリケート、キサンタンガム、ポリアクリル酸
等があげられる。
【0007】このようにして得られる製剤は、そのまま
であるいは水等で希釈して用いる。また、他の殺虫剤、
殺ダニ剤、殺線虫剤、土壌害虫防除剤、殺菌剤、除草
剤、植物生長調節剤、共力剤、肥料、土壌改良剤と混合
して、または混合せずに同時に用いることもできる。用
いられる殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤としては、例えば
フェニトロチオン〔O,O−ジメチル O−(3−メチ
ル−4−ニトロフェニル)ホスホロチオエート〕、フェ
ニチオン〔O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−
(メチルチオ)フェニル)ホスホロチオエート〕、ダイ
アジノン〔O,O−ジエチル−O−2−イソプロピル−
6−メチルピリミジン−4−イルホスホロチオエー
ト〕、クロルピリホス〔O,O−ジエチル−O−3,
5,6−トリクロロ−2−ピリジルホスホロチオエー
ト〕、アセフェート〔O,S−ジメチルアセチルホスホ
ラミドチオエート〕、メチダチオン〔S−2,3−ジヒ
ドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1,3,4−チアジ
アゾール−3−イルメチル O,O−ジメチルホスホロ
ジチオエート〕、ジスルホトン〔O,O−ジエチル S
−2−エチルチオエチルホスホロチオエート〕、DDV
P〔2,2−ジクロロビニルジメチルホスフェート〕、
スルプロホス〔O−エチル O−4−(メチルチオ)フ
ェニル S−プロピルホスホロジチオエート〕、シアノ
ホス〔O−4−シアノフェニル O,O−ジメチルホス
ホロチオエート〕、ジオキサベンゾホス〔2−メトキシ
−4H−1,3,2−ベンゾジオキサホスフィニン−2
−スルフィド〕、ジメトエート〔O,O−ジメチル−S
−(N−メチルカルバモイルメチル)ジチオホスフェー
ト〕、フェントエート〔エチル 2−ジメトキシホスフ
ィノチオイルチオ(フェニル)アセテート〕、マラチオ
ン〔ジエチル(ジメトキシホスフィノチオイルチオ)サ
クシネート〕、トリクロルホン〔ジメチル 2,2,2
−トリクロロ−1−ヒドロキシエチルホスホネート〕、
アジンホスメチル〔S−3,4−ジヒドロ−4−オキソ
−1,2,3−ベンゾトリアジン−3−イルメチル
O,O−ジメチルホスホロジチオエート〕、モノクロト
ホス〔ジメチル(E)−1−メチル−2−(メチルカル
バモイル)ビニルホスフェート〕、エチオン〔O,O,
O′,O′−テトラエチル S,S′−メチレンビス
(ホスホロジチオエート)〕等の有機リン系化合物、B
PMC(2−sec −ブチルフェニルメチルカルバメー
ト〕、ベンフラカルブ〔エチル N−〔2,3−ジヒド
ロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イルオキシカ
ルボニル(メチル)アミノチオ〕−N−イソプロピル−
β−アラニネート〕、プロポキスル〔2−イソプロポキ
シフェニル N−メチルカルバメート〕、カルボスルフ
ァン〔2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベン
ゾ〔b〕フラニル N−ジブチルアミノチオ−N−メチ
ルカーバメート〕、カルバリル〔1−ナフチル−N−メ
チルカーバメート〕、メソミル〔S−メチル−N−
〔(メチルカルバモイル)オキシ〕チオアセトイミデー
ト〕、エチオフェンカルブ〔2−(エチルチオメチル)
フェニルメチルカーバメート〕、アルジカルブ〔2−メ
チル−2−(メチルチオ)プロピオンアルデヒド O−
メチルカルバモイルオキシ〕、オキサミル〔N,N−ジ
メチル−2−メチルカルバモイルオキシイミノ−2−
(メチルチオ)アセタミド〕、フェノチオカルブ〔S−
4−フェノキシブチル)−N,N−ジメチルチオカーバ
メート等のカーバメート系化合物、エトフェンプロック
ス〔2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピ
ル−3−フェノキシベンジルエーテル〕、フェンバレレ
ート〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
(RS)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブ
チレート〕、エスフェンバレレート〔(S)−α−シア
ノ−3−フェノキシベンジル(S)−2−(4−クロロ
フェニル)−3−メチルブチレート〕、フェンプロパト
リン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキ
シレート〕、シペルメトリン〔(RS)−α−シアノ−
3−フェノキシベンジル (1RS,3RS)−3−
(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレート〕、ペルメトリン〔3−フェ
ノキシベンジル (1RS,3RS)−3−(2,2−
ジクロロビニル)−2,2−メチルシクロプロパンカル
ボキシレート〕、シハロトリン〔(RS)−α−シアノ
−3−フェノキシベンジル (Z)−(1RS)−ci
s−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフロオロプロ
プ−1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカ
ルボキシレート〕、デルタメトリン〔(S)−α−シア
ノ−3−フェノキシベンジル (1R,3R)−3
(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレート〕、シクロプロスリン〔(R
S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (RS)
−2,2−ジクロロ−1−(4−エトキシフェニル)シ
クロプロパンカルボキシラート〕、フルバリネート(α
−シアノ−3−フェノキシベンジル N−(2−クロロ
−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)−D−バリ
ネート)、ビフェンスリン(2−メチルビフェニル−3
−イルメチル)(Z)−(1RS)−cis −3−(2−
クロロ−3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エニ
ル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラー
ト、アクリナスリン(〔1R−{1α(S* ) ,3α
(Z)}〕−2,2−ジメチル−3−〔3−オキソ−3
−(2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフルオロメ
チル)エトキシ−1−プロペニル〕シクロプロパンカル
ボン酸 (S)−(α)−シアノ(3−フェノキシフェ
ニル)メチルエステル、2−メチル−2−(4−ブロモ
ジフルオロメトキシフェニル)プロピル (3−フェノ
キシベンジル)エーテル、トラロメスリン〔(1R,3
S)3〔(1′RS)(1′,1′,2′,2′−テト
ラブロモエチル)〕−2,2−ジメチルシクロプロパン
カルボン酸(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジ
ルエステル、シラフルオフェン〔4−エトキシフェニル
〔3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プロ
ピル〕ジメチルシラン等のピレスロイド化合物、ブプロ
フェンジ(2−tert−ブチルイミノ−3−イソプロピル
−5−フェニル−1,3,5−チアジアジナン−4−オ
ン)等のチアジアジン誘導体、イミダクロプリド(1−
(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロイミ
ダゾリジン−2−インデンアミン〕等のニトロイミダゾ
リジン誘導体、カルタップ(S,S′−(2−ジメチル
アミノトリメチレン)ビス(チオカーバメート)〕、チ
オシクラム〔N,N−ジメチル−1,2,3−トリチア
ン−5−イルアミン〕、ベンスルタップ〔S,S′−2
−ジメチルアミノトリメチレン ジ(ベンゼンチオサル
フォネート)〕等のネライストキシン誘導体、N−シア
ノ−N′−メチル−N′−(6−クロロ−3−ピリジル
メチル)アセトアミジン等のN−シアノアミジン誘導
体、エンドスルファン〔6,7,8,9,10,10−
ヘキサクロロ−1,5,5a,6,9,9a−ヘキサヒ
ドロ−6,9−メタノ−2,4,3−ベンゾジオキサチ
エピンオキサイド〕、γ−BHC(1,2,3,4,
5,6−ヘキサクロロシクロヘキサン〕、1,1−ビス
(クロロフェニル)−2,2,2−トリクロロエタノー
ル等の塩素化炭化水素化合物、クロルフルアズロン〔1
−(3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−トリフ
ルオロメチルピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−
3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア〕、テフ
ルベンズロン〔1−(3,5−ジクロロ−2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイ
ル)ウレア〕、フルフェノクスロン〔1−(4−(2−
クロロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−フ
ルオロフェニル〕−3−(2,6−ジフルオロベンゾイ
ル)ウレア〕等のベンゾイルフェニルウレア系化合物、
アミトラズ〔N,N′〔(メチルイミノ)ジメチリジ
ン〕ジ−2,4−キシリジン〕、クロルジメホルム
〔N′−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N,N
−ジメチルメチニミダミド〕等のホルムアミジン誘導
体、ジアフェンチウロン〔N−(2,6−ジイソプロピ
ル−4−フェノキシフェニル)−N′−tert−ブチルカ
ルボジイミド〕等のチオ尿素誘導体、ブロモプロピレー
ト〔イソプロピル 4,4′−ジブロモベンジレー
ト〕、テトラジホン〔4−クロロフェニル 2,4,5
−トリクロロフェニルスルホン〕、キノメチオネート
〔S,S−6−メチルキノキサリン−2,3−ジイルジ
チオカルボネート〕、プロパルゲイト〔2−(4−tert
−ブチルフェノキシ)シクロヘキシル プロピ−2−イ
ル スルファイト〕、フェンブタティン オキシド〔ビ
ス〔トリス(2−メチル−2−フェニルプロピル)ティ
ン〕オキシド〕、ヘキシチアゾクス〔(4RS、5R
S)−5−(4−クロロフェニル)−N−クロロヘキシ
ル−4−メチル−2−オキソ−1,3−チアゾリジン−
3−カルボキサミド〕、クロフェンテジン〔3,6−ビ
ス(2−クロロフェニル)−1,2,4,5−テトラジ
ン、ピリダチオベン〔2−tert−ブチル−5−(4−te
rt−ブチルベンジルチオ)−4−クロロピリダジン−3
(2H)−オン〕、フェンピロキシメート〔tert−ブチ
ル(E)−4−〔(1,3−ジメチル−5−フェノキシ
ピラゾール−4−イル)メチレンアミノオキシメチル〕
ベンゾエート〕、デブフェンピラド〔N−4−tert−ブ
チルベンジル)−4−クロロ−3−エチル−1−メチル
−5−ピラゾールカルボキサミド〕、ポリナクチンコン
プレックス〔テトラナクチン、ジナクチン、トリナクチ
ン〕、ミルベメクチン、アベルメクチン、イバーメクチ
ン、アザジラクチン〔AZAD〕、ピリミジフェン〔5
−クロロ−N−〔2−{4−(2−エトキシエチル)−
2,3−ジメチルフェノキシ}エチル〕−6−エチルピ
リミジン−4−アミン、ピリプロキシフェン、テブフェ
ノジド等があげられる。
【0008】本発明化合物を農業用殺虫、殺ダニ、殺線
虫剤または土壌害虫防除剤の有効成分として用いる場
合、その施用量は通常10アールあたり 0.1〜500
g、乳剤、水和剤、フロアブル剤等を水で希釈して施用
する場合、その施用濃度は 0.1〜1000ppm であり、粒
剤、粉剤等は何ら希釈することなく、製剤のままで施用
する。また、家庭・防疫用殺虫、殺ダニ剤の有効成分と
して用いる場合、乳剤、水和剤、フロアブル剤等は水で
0.1〜10000ppmに希釈して施用し、油剤、エアゾール、
燻蒸剤、燻煙剤、蒸散剤、煙霧剤、ULV剤、毒餌等に
ついてはそのまま施用する。これらの施用量、施用濃度
は、いずれも製剤の種類、施用時期、施用場所、施用方
法、有害生物の種類、被害程度等の状況によって異な
り、上記の範囲にかかわることなく増加させたり、減少
させたりすることができる。
【0009】
【実施例】以下、製造例、製剤例および試験例をあげて
本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例
のみに限定されるものではない。まず、本発明化合物の
製造例を示す。 製造例1 0.21gの水素化ナトリウム(60%油性)を3mlのDM
Fに懸濁し、これに 1.0gの1−(4−トリフルオロメ
トキシフェニル)シクロプロピル−1−カルビノールを
5mlのDMFに溶かした溶液を滴下した。反応液を約5
0℃に加熱し、水素ガスの発生が終了するまで保温、攪
拌した。反応液を室温に冷却し、これに1.21gの3−フ
ェノキシ−4−フルオロベンジルブロミドのDMF(5
ml)溶液を滴下し、室温にて終液攪拌した。反応液を水
へ注加し、エーテルで3回抽出した。エーテル層を併
せ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィー(展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=
10/1)に付し、目的とする3−フェノキシ−4−フ
ルオロベンジル 1−(4−トリフルオロメトキシフェ
ニル)シクロプロピルメチル エーテル(本発明化合物
1)1.75g(収率94%)を得た。1 H−NMR (CDCl3 溶媒, TMS内部標準) δ値(ppm):6.85〜7.38(m,12H) 、4.38(s,2H)、3.49
(s,2H)、0.84(s,4H)
【0010】製造例2 3−フェノキシベンジルブロミド4.71gおよび1−(4
−トリフルオロメトキシフェニル)シクロプロピル−1
−カルビノール4.27gをトルエン50mlに溶解し、該溶
液に45%水酸化ナトリウム水溶液 8.1gおよびテトラ
ブチルアンモニウムブロミド590mgを加え、窒素雰囲
気下、20℃にて16時間攪拌を行なった。反応液を氷
水に注加し、トルエンで2回抽出した。トルエン層を併
せ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エ
チル=20/1)に付し、目的とする3−フェノキシベ
ンジル 1−(4−トリフルオロメトキシフェニル)シ
クロプロピルメチル エーテル(本発明化合物2)5.72
g(収率77%)を無色油状物として得た。 nD 19 1.54281 H−NMR (CDCl3 溶媒, TMS内部標準) δ値(ppm):6.88〜7.40(m,13H) 、4.45(s,2H)、3.52
(s,2H)、0.86(s,4H)
【0011】次に、本発明化合物を製造する際の中間体
である一般式 化4で示されるシクロプロパン誘導体の
製造例を示す。 中間体の製造例1 4−トリフルオロメトキシベンジルシアニド〔これは、
以下のようにして得た: 4−トリフルオロメトキシベ
ンジルブロミド50gをトルエン100mlに溶解し、テ
トラブチルアンモニウムブロミド3gを加えた。該溶液
に、青酸カリ15.3gを水20mlに溶かした液を加え、2
5℃〜30℃にて72時間激しく攪拌した。反応液を氷
水に注加し、トルエンで2回抽出した。トルエン層を併
せ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下に溶媒を留去した。残渣を減圧蒸留に付し、
4−トリフルオロメトキシベンジルシアニド36.4gを得
た。 b.p. 74〜82℃(1mmHg)1 H−NMR (CDCl3 溶媒, TMS内部標準) δ値(ppm):7.39(d,2H,J=9Hz)、7.25(br.d,2H,J=9Hz)
、3.77(s,2H)〕 1.5gのテトラヒドロフラン(4ml)
溶液を−40℃に冷却し、n−ブチルリチウム(1.6
M,ヘキサン溶液) 10.25mlを滴下した。室温にて30
分攪拌後、−40℃に冷却して、1,2−ジクロロエタ
ン0.88mlを滴下し、室温で1晩攪拌した。反応液を冷塩
酸水へ注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下
に溶媒を留去した。得られた油状物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、0.43g(収率25.4%)の1
−シアノ−1−(4−トリフルオロメトキシフェニル)
シクロプロパン(一般式 化4でRがシアノ基である化
合物)を得た。1 H−NMR (CDCl3 溶媒, TMS内部標準) δ値(ppm):7.1 〜7.35(m,4H)、1.74(dd,2H) 、1.40(d
d,2H)
【0012】中間体の製造例2 1−シアノ−1−(4−トリフルオロメトキシフェニ
ル)シクロプロパン0.43gのトルエン(2ml)溶液に、
氷冷下、水素化ジイソブチルアルミニウム(0.93M,ヘ
キサン溶液)2.65mlを滴下した。室温にて1晩攪拌した
後、反応液を冷塩酸水へ注加し、 1.5時間攪拌した。有
機層を分液し、水層を更に酢酸エチルで抽出した。有機
層を併せて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、1−(4−トリフル
オロメトキシフェニル)シクロプロパンカルボキサアル
デヒド(一般式 化4でRがホルミル基である化合物)
0.38g(収率87%)を得た。1 H−NMR (CDCl3 溶媒, TMS内部標準) δ値(ppm):9.16(s,1H)、7.15〜7.4(m,4H) 、1.60(dd,
2H) 、1.42(dd,2H)
【0013】中間体の製造例3 1−(4−トリフルオロメトキシフェニル)シクロプロ
パンカルボキサアルデヒド0.38gの無水エタノール(2
ml)溶液を氷冷し、これに水素化ホウ素ナトリウム0.03
gを徐々に加えた。室温にて2時間攪拌後、減圧下にエ
タノールを留去した。残渣に水を加え、エーテルで抽出
した。エーテル層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒:n−ヘキサン
/酢酸エチル=5/1)に付し、目的とする1−(4−
トリフルオロメトキシフェニル)シクロプロピル−1−
カルビノール(一般式 化4でRがヒドロキシメチル基
である化合物;一般式 化5で示されるアルコール化合
物)0.21g(収率55%)を得た。1 H−NMR (CDCl3 溶媒, 内部標準) δ値(ppm):7.1 〜7.4(m,4H) 、3.66(d,2H)、1.44(t,1
H)、0.90(s,4H)
【0014】次に製剤例を示す。なお、部は重量部を表
し、本発明化合物は、製造例に示した化合物番号で表
す。 製剤例1 乳剤 本発明化合物 (1)または(2) の10部をキシレン35部
およびジメチルホルムアミド35部に溶解し、これにポ
リオキシエチレンスチリルフェニルエーテル14部およ
びドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、
よく攪拌混合して10%乳剤を得る。 製剤例2 水和剤 本発明化合物 (1)または(2) の20部を、ラウリル硫酸
ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、
合成含水酸化珪素微粉末20部および珪素土54部を混
合した中に加え、ジュースミキサーで攪拌混合して20
%水和剤を得る。 製剤例3 粒剤 本発明化合物 (1)または(2) の5部に、合成含水酸化珪
素微粉末5部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
5部、ベントナイト30部およびクレー55部を加え充
分攪拌混合する。ついで、これらの混合物に適当量の水
を加え、さらに攪拌し、造粒機で製粒し、通風乾燥して
5%粒剤を得る。 製剤例4 粉剤 本発明化合物 (1)または(2) の1部を適当量のアセトン
に溶解し、これに合成含水酸化珪素微粉末5部、PAP
0.3部およびクレー93.7部を加え、ジュースミキサーで
攪拌混合し、アセトンを蒸発除去して1%粉剤を得る。 製剤例5 フロアブル剤 本発明化合物 (1)または(2) の20部とソルビタントリ
オレエート 1.5部とを、ポリビニルアルコール2部を含
む水溶液28.5部と混合し、サンドグラインダーで微粉砕
(粒径3μ以下)した後、この中に、キサンタンガム0.
05部およびアルミニウムマグネシウムシリケート 0.1部
を含む水溶液40部を加え、さらにプロピレングリコー
ル10部を加えて攪拌混合して20%水中懸濁剤を得
る。 製剤例6 油剤 本発明化合物 (1)または(2) の 0.1部をキシレン5部お
よびトリクロロエタン5部に溶解し、これを脱臭灯油8
9.9部に混合して 0.1%油剤を得る。 製剤例7 油性エアゾール 本発明化合物 (1)または(2) の 0.1部、テトラメスリン
0.2部、d−フェノスリン 0.1部、トリクロロエタン1
0部および脱臭灯油59.6部を混合溶解し、エアゾール容
器に充填し、バルブ部分を取り付けた後、該バルブ部分
を通じて噴射剤(液化石油ガス)30部を加圧充填して
油性エアゾールを得る。 製剤例8 水性エアゾール 本発明化合物 (1)または(2) の 0.2部、d−アレスリン
0.2部、d−フェノスリン 0.2部、キシレン5部、脱臭
灯油 3.4部および乳化剤{アトモス300(アトラスケ
ミカル社登録商標名)}1部を混合溶解したものと、純
水50部とをエアゾール容器に充填し、バルブ部分を取
り付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス)
40部を加圧充填して水性エアゾールを得る。 製剤例9 蚊取線香 本発明化合物 (1)または(2) の 0.3gにd−アレスリン
0.3gを加え、アセトン20mlに溶解し、蚊取線香用担
体(タブ粉:粕粉:木粉を4:3:3の割合で混合)9
9.4gと均一に攪拌混合した後、水120mlを加え、充
分練り合わせたものを成型乾燥して蚊取線香を得る。 製剤例10 電気蚊取マット 本発明化合物 (1)または(2) の 0.4g、d−アレスリン
0.4gおよびピペニルブトキサイド 0.4gにアセトンを
加えて溶解し、トータルで10mlとする。この溶液 0.5
mlを、 2.5cm× 1.5cm、厚さ 0.3cmの電気マット用基材
(コットンシリンターとパルプの混合物のフィブリルを
板状に固めたもの)に均一に含浸させて電気蚊取マット
剤を得る。 製剤例11 加熱燻煙剤 本発明化合物 (1)または(2) の100mgを適量のアセト
ンに溶解し、 4.0cm×4.0cm、厚さ 1.2cmの多孔セラミ
ック板に含浸させて加熱燻煙剤を得る。 製剤例12 毒餌 本発明化合物 (1)または(2) の10mgをアセトン 0.5ml
に溶解し、この溶液を、動物用固型飼料粉末(飼育繁殖
用固型飼料粉末CE−2、日本クレア株式会社商品名)
5gに処理し、均一に混合する。ついてアセトンを風乾
し、 0.5%毒餌を得る。
【0015】次に本発明化合物が、有害生物防除剤の有
効成分として有用であることを試験例により示す。な
お、本発明化合物は前記の化合物番号で示し、比較対照
に用いた化合物は表1に記載の化合物記号で示す。
【表1】
【0016】 試験例1 (トビイロウンカに対する殺虫試験) ポリカップ植えのイネに製剤例1に準じて得られた供試
化合物の乳剤の水による 20000倍希釈液(5ppm )を1
カップ当り20ml散布し、同時に同液5mlを土壌灌注し
た。風乾後、トビイロウンカの成虫を1カップ当り15
頭放飼し、ケージで覆った。24時間後にその生死を調
査し、死虫率を求めた。その結果、本発明化合物 (1)お
よび(2) はいずれも死虫率100%を示した。一方、比
較対照化合物(A), (B)および(C)はそれぞれ死虫
率10%、40%および60%を示した。 試験例2 (ツマグロヨコバイに対する殺虫試験) ポリカップ植えのイネに製剤例1に準じて得られた供試
化合物の乳剤の水による 20000倍希釈液(5ppm )を1
カップ当り20ml散布し、同時に同液5mlを土壌灌注し
た。風乾後、ツマグロヨコバイの成虫を1カップ当り1
5頭放飼し、ケージで覆った。24時間後のその生死を
調査し、死虫率を求めた。その結果、本発明化合物 (1)
および(2) はいずれも死虫率100%を示した。
【0017】 試験例3 (ハンモスヨトウに対する殺虫試験) 製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤の水による
200倍希釈液(500ppm)2mlを、直径11cmのポリ
エチレンカップ内に調製した13gのハンモスヨトウ用
人工飼料にしみ込ませた。その中にハンモスヨトウ4令
幼虫10頭を放ち、6日後にその生死を調査し、死虫率
を求めた。その結果、本発明化合物 (1)および(2) はい
ずれも死虫率100%を示した。 試験例4 (イエバエに対する殺虫試験) 直径 5.5cmのポリエチレンカップの底に同大の濾紙を敷
き、製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤の水に
よる200倍希釈液(500ppm) 0.7 ml を濾紙上に滴
下し、餌としてショ糖30mgを均一に入れた。その中に
イエバエ雌成虫10頭を放ち、蓋をして24時間後にそ
の生死を調査し、死虫率を求めた。その結果、本発明化
合物 (1)およぞ(2) はいずれも死虫率100%を示し
た。一方、比較対照化合物 (B)および(C)の死虫率
はそれぞれ70%および80%であった。
【0018】 試験例5 (チャバネゴキブリに対する殺虫試験) 直径 5.5cmのポリエチレンカップの底に同大の濾紙を敷
き、製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤の水に
よる200倍希釈液(500ppm) 0.7 ml を濾紙上に滴
下し、餌としてショ糖30mgを均一に入れた。その中に
チャバネゴキブリ雌成虫10頭を放ち、蓋をして24時
間後にその生死を調査し、死虫率を求めた。その結果、
本発明化合物 (1)およぞ(2) はいずれも死虫率100%
を示した。一方、比較対照化合物 (B)および(C)の
死虫率はそれぞれ0%および50%であった。 試験例6 (ニセナミハダニに対する効力試験) 播種7日後の鉢植ツルナシインゲン(初生葉期)に、一
葉当り10頭のニセナミハダニの雌成虫を寄生させ、2
5℃の恒温室に置いた。6日後、製剤例1に準じて得ら
れた供試化合物の乳剤の水による200倍希釈液(50
0ppm )を、ターンテーブル上で1鉢当り15ml散布
し、同時に同液2mlを土壌灌注した。8日後にそれぞれ
の植物のハダニによる被害程度を調査した。効果判定基
準は、 −:ほとんど被害が認められない。 +:少し被害が認められる。 ++:無処理区と同様の被害が認められる。 とした。 その結果、本発明化合物 (1)の効果判定は−であった。
一方、比較対照化合物(B)および(C)の効果判定は
いずれも++であった。
【0019】試験例7 (サツマイモネコブセンチュウ
に対する効力試験) 製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤の水による
200倍希釈液(500ppm )1mlをサツマイモネコブ
センチュウ汚染土19gに処理、混和し、27℃で24
時間保存した(土壌中有効成分濃度25ppm)。その後、
カップ植えのトマト植物(発芽後約2週間)の根元に、
その土をのせて軽く散水した。約4週間後、トマト植物
の根の被害度を調査した。効果判定基準は、 −:ほとんど根こぶがみられない。 +:根こぶが数個から十数個ついている。 ++:根こぶが無処理区なみにみられる(+より被害が大
きい) とした。その結果、本発明化合物 (2)の効果判定は−で
あった。
【発明の効果】本発明化合物は、優れた有害生物防除効
力を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 47/47 255/46 (72)発明者 岩崎 智則 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 化1 【化1】 〔式中、Xはフッ素原子または水素原子を表わす。〕で
    示されるエーテル化合物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のエーテル化合物を有効成
    分として含有することを特徴とする有害生物防除剤。
  3. 【請求項3】一般式 化2 【化2】 〔式中、Rはヒドロキシメチル基、ホルミル基またはシ
    アノ基を表わす。〕で示されるシクロプロパン誘導体。
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